JP2579028Y2 - ノズル - Google Patents

ノズル

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JP2579028Y2
JP2579028Y2 JP1992063167U JP6316792U JP2579028Y2 JP 2579028 Y2 JP2579028 Y2 JP 2579028Y2 JP 1992063167 U JP1992063167 U JP 1992063167U JP 6316792 U JP6316792 U JP 6316792U JP 2579028 Y2 JP2579028 Y2 JP 2579028Y2
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blades
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JP1992063167U
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吉就 岩村
和彦 原田
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H Ikeuchi and Co Ltd
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H Ikeuchi and Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はノズルに関し、詳しく
は、旋回流を発生させるためにノズル内部に設ける羽根
をノズル本体と一体鋳造したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流量分布の均一化および噴霧角度
の増大を図るために、ノズル本体の内部に旋回流を発生
させる中子、所謂ワーラーを組み付けたノズルが提供さ
れている。この種のワーラーの代表的なタイプとして、
図5(A)(B)に示すX型タイプと、図6(A)(B)に示す
卍型タイプとがある。
【0003】前記図5(A)(B)に示すノズルでは、ノズ
ル本体1の流体吸入口1a側にワーラー室2を設け、該
ワーラー室2にX型ワーラー3を設置し、ワーラー3を
通過させることにより旋回流を発生させて小径とした噴
口4より流体を噴霧させている。(特願平3−9689
5号等)図6に示す卍型ワーラーも同様でノズル本体1
のワーラー室2の内部に卍型ワーラー3’を設置してい
る。
【0004】上記した別体からなるワーラー3を用いて
ノズル本体1に組み付ける代わりに、図7(A)(B)(C)
に示すような、ノズル本体1の内部に旋回流を発生させ
る3枚の羽根5をノズル本体と一体に形成したものも提
案されている。上記3枚の羽根5は図示のように外周縁
を略110°として、ノズル本体の内周壁より中心部に
向けて、各羽根5の間に隙間をあけて突出させ、流路中
心部より3方向に延びる隙間を通して流体を通過させる
ことにより旋回流を発生させるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記X型および卍型等
の別体からなるワーラーを用いた場合には、ノズルがノ
ズル本体とワーラーとの2つの部品から構成されるた
め、組付手数がかかると共に部品費がかかり、コスト高
になる問題があった。
【0006】また、X型および卍型ワーラーを用いたノ
ズルの性能は下記の表1に示す通りであり、X型ワーラ
ーは異物通過径を大きく取れる為、目詰まりの発生率を
低く押さえることが出来るが、流量分布の均一性に欠
け、粒子径も大きく成りやすい問題があった。一方、卍
型ワーラーは、流量分布に均一性があり粒子径も小さい
が、異物通過径が小さく目詰まりが発生しやすい欠点が
あった。
【0007】図7に示す一体型のノズルでは、羽根5を
ノズル本体と一体に形成しているため、ワーラーを用い
る場合と比較して組付手数を省き、コストの低下を図る
ことが出来るが、流量分布の均一性に欠けると共に粒子
径も大きくなる欠点があった。
【0008】
【表1】
【0009】本考案は上記したノズル本体に羽根を一体
に形成した一体型ノズルの欠点を解消して、流量分布の
均一性および粒子径の小径化を図ると同時に、異物通過
径も比較的大きく出来るノズルを提供せんとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、ノズル本体の
軸線方向に沿って形成した流路の内周壁の同一円周上よ
り複数の羽根を等間隔をあけた位置よりねじれ角を持た
せて一体的に鋳造して突設し、隣接する羽根の一部を、
その間に流路となる隙間をあけて重なり合うように対向
させ、かつ、この対向させた部分の羽根の間の距離が広
くなるように各羽根にねじりを与え、ノズル本体の吸入
口から流入する流体が上記対向させた羽根の間の流路を
通過して旋回流を発生する構成としているノズルを提供
するものである。
【0011】上記内周壁より一体に突設するねじれ角の
ある羽根は2〜4枚が好ましく、かつ、ねじれ角は25
°〜35°が好ましい。また、隣接する羽根の一部を重
なり合うように対向(以下、ラップと称する)させるた
め、各羽根の外周角度をθ、羽根の枚数をNとすると、
θ>360÷Nとしている。即ち、3枚の場合は各羽根
の外周角度は120°以上、2枚の場合は180°以
上、4枚の場合は90°以上としている。
【0012】最も好ましくは、羽根を3枚とし、これら
各羽根のねじれ角度を27°とすると共に、各羽根の外
周角度を150°、隣接する羽根のラップ角度を15°
として、流路中心部に形成される極小径の軸線方向に貫
通する中心流路に、上記ラップした羽根の間の流路を3
方向より連通させている。
【0013】また、上記羽根の流体流入口側の先端には
アールを設けることが好ましい。
【0014】
【作用】上記ノズルでは、羽根にねじれ角を与えて羽根
の長さを長くしているため、羽根に沿って流れる流体の
旋回流を長くすることが出来る。このように、旋回流を
長くすると、流量分布の均一化を図ることが出来ると共
に粒子径の小径化を図れる。また、羽根にねじれを設け
てラップする羽根の間の流路を広くしているため、通過
流量の増加を図れ、その分、噴量の増加も図れる。さら
に、異物通過径も大きくなり、目詰まりの発生を低減す
ることが出来る。
【0015】さらに、上記複数枚の羽根をノズル本体と
一体鋳造で形成しているため、組付工数の削減、部品点
数の低減等によりコスト低下を図ることが出来る。
【0016】
【実施例】以下、本考案のノズルを図1から図4に示す
実施例により詳細に説明する。10は本考案に係わる一
体鋳造型ノズルであり、略円筒形状のノズル本体11は
一端開口を流体の吸入口12、小径とした他端開口を噴
口13としている。上記ノズル本体11は吸入口12側
より同一径の大径室14を設け、該大径室14に連続し
て噴口側に向かって縮小させた縮流室15を設け、該縮
流室15に連続して小径室16を設け、該小径室16の
先端を上記噴口13としている。
【0017】上記大径室14内にはノズル本体11の内
周壁11aより一体的に3枚の羽根20,21,22を突
設している。上記3枚の羽根は略同一形状で、吸入口1
2および噴口13側からみて角度θ1の略扇形状として
いる。 この角度θ1は羽根の枚数Nに対してθ1>36
0÷Nとし、本実施例では150°としている。かつ、
各羽根20,21,22には25°から35°のねじれ角
θ2を持たせ、本実施例では27°としている。
【0018】上記した3枚の羽根20,21,22は、夫
々の軸線方向の両端をノズル本体11の内周壁11aの
同一周面上に等間隔(本実施例では120゜間隔)で配置
して、隣接する羽根との間を15°のラップさせて突設
している。かつ、ノズル本体11の軸線Lの部分ではラ
ップさせずに極めて小さい貫通路23を形成している。
【0019】また、上記3枚の羽根20,21,22には
ラップして対向する羽根の間の距離Sが大となるよう
に、夫々ねじれ30を形成している。即ち、各羽根2
0,21,22の吸入口側の部分は吸入口側に向かって膨
らんだようにねじれさせる一方、噴口側の部分は噴口側
に向かって膨らんだようにねじれさせている。よって、
隣接する一方の羽根の吸入口側の部分と他方の羽根の噴
口側の部分との間に距離Sをあけたラップを形成してい
る。
【0020】さらに、上記各羽根20,21,22の吸入
口側の先端にはアールを持たせて、吸入流量の増加を図
っている。
【0021】上記羽根20,21,22を設けたノズル1
0では、吸入口12より流入した流体は、上記3枚の羽
根に当たって、羽根に沿って旋回する。その際、各羽根
の外周角度を大として、羽根の長さを長くしているため
旋回距離が長くなると共に、隣接する羽根をラップさせ
て、羽根に沿って流れる流体を確実に旋回させている。
上記した旋回距離が長くなり、かつ、羽根のラップによ
り確実に旋回させていると共に、羽根のねじれ角度が2
5゜〜35°であるため、流体の旋回力が強まる。
【0022】上記のように、流体の旋回力が増加する
と、流量分布の均一化が図れると共に、粒子径の小径化
も図ることが出来る。
【0023】さらに、上記羽根にねじれ角度を持たせる
と共に、ねじれを与えて、ラップしている羽根の間の距
離Sを大としているため、流量の増加を図ることが出来
ると共に、異物通過径を大として目詰まりの発生を低減
することが出来る。
【0024】本考案のノズルは上記実施例に限定され
ず、羽根の枚数は2〜4枚とすることが出来る。尚、羽
根の枚数4枚以上と多くすると、開口部が小さくなって
異物が詰まり易くなる。
【0025】羽根のねじれ角度は、上記実施例では27
°としているが、25°〜35°の範囲であれば良い。
尚、25°以下にすると開口部が小さくなって流量増加
を図れない問題が発生し、35°以上にすると旋回力が
弱くなって流量分布の均一化の点で問題が発生する。
【0026】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
に係わるノズルは、ノズル本体と流体に旋回流を発生さ
せる羽根を一体的に鋳造して形成しているため、従来の
ノズルにおいて必要とされたワーラーを不要とでき、部
品点数の低減、組付手数の削減等よりコストの大幅な低
下を図ることが出来る。
【0027】また、ノズル本体と一体に設ける羽根に
は、ねじれ角を付けると共に隣接する羽根をラップさせ
ているため、旋回流を長くして旋回力を強め、よって、
流量分布の均一化と粒子径の小径化を図ることが出来
る。しかも、ラップした部分の流路断面積が大となるよ
うにねじれを設けて、異物通過径を大としているため、
羽根に沿って流れる流体に混入している異物で目詰まり
が発生する事も防止出来る等の種々の利点を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のノズルの実施例を示す断面図であ
る。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 図1の右側面図である。
【図4】 羽根のねじれ角を示す羽根外周展開図であ
る。
【図5】 従来のX型ワーラーを取り付けたノズルを示
し、(A)は断面図、(B)はワーラーの正面図である。
【図6】 従来の卍型ワーラーを取り付けたノズルを示
し、(A)は断面図、(B)はワーラーの正面図である。
【図7】 従来の一体型ノズルを示し、(A)は断面図、
(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
【符号の説明】
10 ノズル 11 ノズル本体 12 吸入口 13 噴口 20,21,22 羽根
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−28513(JP,A) 特開 昭52−30907(JP,A) 特開 昭53−85515(JP,A) 特開 平3−96895(JP,A) 実開 昭50−50612(JP,U) 実開 昭55−167458(JP,U) 実開 平3−119458(JP,U) 実開 平4−74554(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体の軸線方向に沿って形成した
    流路の内周壁の同一円周上より複数の羽根を等間隔をあ
    けた位置よりねじれ角を持たせて一体的に鋳造して突設
    し、隣接する羽根の一部を、その間に流路となる隙間を
    あけて重なりあうように対向させ、かつ、この対向させ
    た部分の羽根の間の距離が広くなるように各羽根にねじ
    りを与え、ノズル本体の吸入口から流入する流体が上記
    対向させた羽根の間の流路を通過して旋回流を発生する
    構成としているノズル。
  2. 【請求項2】 上記内周壁より一体に突設するねじれ角
    のある羽根は2〜4枚で、かつ、上記各羽根のねじれ角
    は25°〜35°である請求項1記載のノズル。
JP1992063167U 1992-09-09 1992-09-09 ノズル Expired - Lifetime JP2579028Y2 (ja)

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JPH0629646U JPH0629646U (ja) 1994-04-19
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DE102015207741A1 (de) 2015-04-28 2016-11-03 Lechler Gmbh Sprühdüse
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