JP2578845Y2 - 自動基板裁断装置における位置決め機能を有する搬送機 - Google Patents

自動基板裁断装置における位置決め機能を有する搬送機

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JP2578845Y2
JP2578845Y2 JP1992059019U JP5901992U JP2578845Y2 JP 2578845 Y2 JP2578845 Y2 JP 2578845Y2 JP 1992059019 U JP1992059019 U JP 1992059019U JP 5901992 U JP5901992 U JP 5901992U JP 2578845 Y2 JP2578845 Y2 JP 2578845Y2
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substrate
positioning
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transporter
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宏樹 上山
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Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、二枚のガラス基板を重
ね合わせて形成された、例えばそれぞれが個々に液晶表
示板を構成する複数の透明導電膜パターンが印刷された
複層ガラス基板である基板から各透明導電膜パターンを
個々に有する単位複層ガラスに機械的にスクライブして
ブレイクする自動基板裁断装置にあって、これらを移動
させるとともにスクライブテーブル又はブレイクテーブ
ルにおいては基板の位置決めを行うことができる自動基
板裁断装置における位置決め機能を有する搬送機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動基板裁断装置では、スクライ
ブテーブル又はブレイクテーブルにおいて、固定ピン
と、載置した基板を移動させる押出しバーを2組テーブ
ル上に設置してなり、搬送機で運搬されてテーブル上に
載置された基板を、この押出しバーを作動させて固定ピ
ンに当接させることにより、基板の位置決めを行うので
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の自動基
板裁断装置では、装置によってはスクライブテーブル又
はブレイクテーブルにターンテーブルが使用されている
が、テーブル上に設置された押出しバーの駆動のための
エアー配管、電気配線が、ターンテーブルの動きに伴っ
て、捩じれて破損する等のトラブルが生じ、またテーブ
ル上に押出しバーを設置する場合、例えばテーブル表面
に移動用の凹所を設ける必要があるが、この凹所にガラ
スカレットやごみが詰まり易くしかも清掃が困難であ
り、それに伴うガラスカレットやごみの詰まりにより、
押出しバー等の作動不良が起き易いので、工程の乱れや
不良品発生の大きな原因となり、更にテーブル上に押出
しバー等を設置するためにテーブル全体が必然的に大き
なものになるという問題点がある。
【0004】そこで、本考案は、テーブルをコンパクな
形状にすることができ、しかもテーブル上に押出しバー
を設置すること伴う問題を完全に解消できる自動基板裁
断装置における位置決め機能を有する搬送機を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ガラス基板等の基板をスクライブ手段でスクライブ
し、ブレイク手段でブレイクして裁断するために、テー
ブル上で基板を吸着させて搬送する吸着搬送手段を備え
た搬送機であって、テーブル上に載置した基板の端面を
係止させる係止部を駆動部にて押引させ、テーブル表面
から突出させた位置決め用基準ピンに当接させて位置決
めを行う位置決め手段を、吸着搬送手段に一体に組み込
んだことを特徴とするものである。
【0006】また、後述する効果により、位置決め用基
準ピンをテーブル表面から出没自在としたものが好まし
い。
【0007】
【作用】以上の如く本考案の請求項1の自動基板裁断装
置における位置決め機能を有する搬送機によれば、吸着
搬送手段にて基板を吸着させて搬送することによりスク
ライブテーブル又はブレイクテーブル上に載置し、そし
て、吸着搬送手段に一体に組み込まれた位置決め手段の
係止部を基板端面に係止させた状態で駆動部にて基板を
押引してテーブル表面から突出した位置決め用基準ピン
に当接させることにより、基板の位置決めを行うことが
できる。その後、搬送機を移動させ、基板をスクライブ
したり、又はブレイクして裁断する。
【0008】更に、請求項2の自動基板裁断装置におけ
る位置決め機能を有する搬送機によれば、位置決め用基
準ピンをテーブル表面から没した状態で、吸着搬送手段
にて基板を搬送し、そして位置決めを行う場合には、位
置決め用基準ピンをテーブル表面から突出させた状態で
基板の端面を当接させることにより、スクライブやブレ
イクを行う基板の位置決めを行うことができる。
【0009】
【実施例】本考案の詳細を更に図示した実施例により説
明する。図1に示したものは、自動基板裁断装置におけ
る概略平面図であり、該自動基板裁断装置Mは、図12
及び図13の如く二枚のガラス基板1、2を重ね合わせ
て形成された、例えばそれぞれが個々に液晶表示板を構
成する複数の透明導電膜パターン3が印刷された複層ガ
ラス基板である基板4から各透明導電膜パターン3を個
々に有する単位複層ガラスに機械的にスクライブしてブ
レイクするものである。この自動基板裁断装置Mは、図
1に示すように入口側搬送部(A)、第一裁断部
(B)、中間搬送部(C)、第二裁断部(D)、出口側
搬送部(E)の工程よりなり、更に図1に示すC1は、
複数個の基板4を離間して上下に並べて収納したカセッ
ト5を搬送する入口側コンベアであり、T1は、入口側
搬送コンベアであり、T2は、基板4をスクライブ手段
6でスクライブする第1スクライブテーブルであり、T
0はウエイティングスペースであり、T3は、反転機7
でスクライブされた基板4を反転載置するテーブルであ
り、T4は、スクライブされた基板4をブレイク手段8
でブレイクする第1ブレイクテーブルであり、T0は、
ウエイティングスペースであり、T5は、基板4を受け
渡しするための中間テーブルであり、同様にT6は、第
2スクライブテーブルであり、T0は、ウエイティング
スペースであり、T7は、反転載置テーブルであり、T
8は、第2ブレイクテーブルであり、C2は、裁断され
た透明導電膜パターン3等を搬送する出口側コンベアで
ある。そして、図1に示すように入口側搬送コンベアT
1から第1スクライブテーブルT2にかけて移動しうる
位置決め機能を有する第1搬送機Aを設け、第1スクラ
イブテーブルT2からウエイティングスペースT0及び
反転機7にかけて移動しうる中間搬送機Bを設け、反転
載置テーブルT3から第1ブレイクテーブルT4にかけ
て移動しうる位置決め機能を有する第2搬送機Cを設
け、第1ブレイクテーブルT4からウエイティングスペ
ースT0及び中間テーブルT5にかけて移動しうる中間
搬送機Bを設け、中間テーブルT5から第2スクライブ
テーブルT6にかけて移動しうる位置決め機能を有する
第1搬送機Aを設け、第2スクライブテーブルT6から
ウエイティングスペースT0及び反転機7にかけて移動
しうる中間搬送機Bを設け、反転載置テーブルT7から
第2ブレイクテーブルT8にかけて移動しうる位置決め
機能を有する第2搬送機Cを設け、第2ブレイクテーブ
ルT8から出口側コンベアC2移動しうる出口側搬送機
Dを設けている。そして、本考案のポイントは、位置決
め機能を有する第1搬送機A及び第2搬送機Cであり、
第1搬送機A及び第2搬送機Cは、位置決め手段10、
吸着搬送手段11、清掃手段12にて構成されている。
【0010】まず、動きを説明するために、中間搬送機
Bから説明を行うと、中間搬送機Bは、吸着搬送手段1
1を案内用レール17上を移動可能としたものであり、
具体的には、図2及び図3に示すように固定台13の側
方に、調整用ねじ14の先端で支持台15の下面より延
設した支持片16を支持した状態で図1の如く支持台1
5を移動方向に配設するように取り付け、この支持台1
5上面に案内用レール17とラックレール18を並行配
設し、該案内用レール17上を外被部材19を外被して
走行自在とし、この上に走行部材20を固定し、更に図
3の如く走行部材20上に回転軸21の先端にピニオン
22を有する駆動用モーター23を前記ラックレール1
8とピニオン22が噛み合うように取り付けることによ
り、駆動用モーター23の回転にて図2中の左右いずれ
にも案内用レール17上を走行部材20が走行自在とし
ている。更に、吸着搬送手段11は、図2及び図3に示
すように固定台13の側方に設けたテーブル24に向か
って延びるように走行部材20より延設片25を延設
し、この延設片25にロッド26が貫通するように昇降
用エアシリンダー27を取り付け、該昇降用エアシリン
ダー27の側方に内部にベアリングを有する案内用軸受
28、28を貫通して固定し、案内用軸受28にて支持
されるように案内杆29を貫通させ、案内杆29、29
の先端にナット30、30で、及び昇降用エアシリンダ
ー27のロッド26の先端に連結継手31を介してナッ
ト32で昇降片33を取り付け、この昇降片33より側
方に取付片34・・を延設し、それぞれの取付片34の
先端に吸盤35を取り付け、この吸盤35の吸込口3
5′に特に図示しないチューブで配管して、例えばブロ
ア、真空ポンプ等で排気することにより吸盤35・・で
基板4表面を吸着して搬送可能としたものである。
【0011】次に、本考案のポイントである第1搬送機
Aは、上記した吸着搬送手段11及び移動させる機構に
おいて略同じ構造とし、更に位置決め手段10及び清掃
手段12を付加したものである。
【0012】清掃手段12は、図4及び図7のように吸
着搬送手段11の移動側に並設させて一体になるように
延設片25を更に延設して延設片36を形成し、この延
設片36にロッド37が貫通するように昇降用エアシリ
ンダー38を取り付け、該昇降用エアシリンダー38の
側方に内部にベアリングを有する案内用軸受39、39
を貫通して固定し、該案内用軸受39にて支持されるよ
うに案内杆40を貫通させ、案内杆40、40の先端に
及び昇降用エアシリンダー38のロッド37の先端に螺
部を設けてナット41・・で取付板42を取り付け、こ
の取付板42に、図7の如く内部が中空であり、底面4
5aを開放し、上面45bに吸込部44を有するダクト
45の底面45a外周に植毛部46を有する清掃部47
を設け、この吸込部44に特に図示しないチューブで配
管して、例えばブロア、真空ポンプ等で排気することに
より清掃部47における植毛部46で基板4上の切屑等
を集め、吸い込んで清掃を行うことができるのである。
【0013】そして、第1搬送機Aでは、図4のよう
に、2組の位置決め手段10を吸着搬送手段11に一体
に設置し、四角形の基板4の2辺の端部を押圧して押し
寄せることにより位置決めを行うようにしたものであ
る。位置決め手段10は、図4及び図5の如く吸着搬送
手段11本体に、取付片48を固定し、この取付片48
表面からロッド49が出没自在としたエアシリンダー5
0を利用した駆動部51を間に位置させて2本の案内用
杆体52、52を離間して平行に立設し、それぞれの案
内用杆体52の基端側に止め片53を固着し、2本の案
内用杆体52、52を、図6のように板状の取付部54
と断面略コ字形状の係止部55よりなる保持部材56の
取付部54に貫通させてスライド可能とし、止め片5
3、53と取付部54の間に案内用杆体52を外被する
ようにコイルバネ57を巻回させて位置させ、該取付部
54をエアシリンダー50のロッド49先端に取り付
け、更に案内用杆体52先端に螺部58を設けて固定用
ナット59にてストッパー片60を取り付け、そして特
に図示しないがエアシリンダー50にチューブで配管し
たものである。そして、図6のように断面略コ字形状の
係止部55の先端55aを基端55bより略基板4の厚
みの1/2だけ長く設定することにより、この係止部5
5にて基板4の端面4aを係止させて移動させることが
できるのである。また、図4のように保持部材56と対
面する位置に、テーブル24表面から出没自在な或いは
固定された位置決め用基準ピン61を2個設けたもので
ある。同様に、基板4の端面4aに隣接する端面4bに
同様に係止可能に位置決め手段10を設け、この位置決
め手段10と対面する位置に、テーブル24表面から出
没自在な或いは固定された位置決め用基準ピン62を1
個設けている。即ち、通常は、図6のようにエアシリン
ダー50に空気圧をかけずにコイルバネ57、57の弾
性力により保持部材56の取付部54がストッパー片6
0に当接するまで、エアシリンダー50のロッド49が
突出して、図6中想像線にて示すように保持部材56の
係止部55を基板4の端面から離れた状態を保持し、エ
アシリンダー50に空気圧をかけてコイルバネ57、5
7の弾発力に反して、シリンダ50のロッド49が引っ
込んで、保持部材56の係止部55を基板4の端面4a
に係止させて位置決め用基準ピン61、62に当接する
まで移動させ、図6中実線にて示した位置を保持するの
である。尚、上述した第1搬送機Aでは、位置決め用基
準ピン61、62を、テーブル24の途中に設けて表面
から出没自在としているが、例えば位置決め用基準ピン
61,62を前進又は後進を可能とし、位置決めの時に
前進させて、テーブル24の側面に位置させるものであ
ってもよい。
【0014】尚、図例の位置決め手段10は、エアシリ
ンダー50を用いた駆動部51を、図4の如く吸着搬送
手段11側に設けて、外方に向かって保持部材56を出
没自在としているが、図8のように吸着搬送手段9の外
側に位置するようにエアシリンダー50を用いた駆動部
51を設け、吸着搬送手段9に向かって保持部材56を
出没自在としてもよい。更に、図9のように保持部材5
6の形状を平面視略L形状として、基板4の角部を係止
させてこの保持部材56を図示しない駆動部51で矢印
方向に移動可能とし、一度に位置決め用基準ピン61、
61、62に当接させるようにしたものである。また、
保持部材56を上下動可能として、動きに変化を持たせ
ることも可能であり、更に駆動部51としては、エアシ
リンダーの他に電気モーター等を利用することもでき
る。
【0015】更に、第1搬送機A全体の動きを図4等に
基づいて説明する。まず、図4中左方向に位置し、清掃
手段12における清掃部47は図7のように上方に位置
するとともに、吸着搬送手段11の吸盤35・・で基板
4を吸着してこの基板4を昇降用エアシリンダー27に
て上昇させた状態であり、そして、位置決め用基準ピン
61、61、62はテーブル24表面から没した状態で
あり、清掃部47は図7中矢印方向に下降して、植毛部
46がテーブル24表面に当接した状態でテーブル24
面を植毛部46で清掃を行いながら右方向に移動して図
4に示した状態に位置し、位置決め用基準ピン61、6
1、62がテーブル24表面から突出し、昇降用エアシ
リンダー27にて基板4を下降させてテーブル24表面
に載置し、図4中想像線で示した位置決め手段10の保
持部材56が、駆動部51のエアシリンダー50に空気
圧をかけて図6のようにコイルバネ57、57の弾発力
に反して保持部材56を基板4の方に引き寄せ、係止部
55を基板4の端面4a、4bに係止させて位置決め用
基準ピン61、61、62に当接するまで移動させて
置決めを行うことができるのである。その後、清掃手段
12における清掃部47及び吸着搬送手段11の吸盤3
5・・を上昇させた状態で第1搬送機A全体を図4中左
方向に移動させて元の位置で待機させるのである。
【0016】また、第2搬送機Cは、第1搬送機Aの同
じ構造であるが、位置決め手段10及び位置決め用基準
ピン61、61、62の取り付け位置を左右対象とした
ものである。
【0017】このように、第1搬送機A及び第2搬送機
Cによれば、位置決め手段10が吸着搬送手段11に一
体に設置されいるので、例えばスクライブテーブル又は
ブレイクテーブルにターンテーブルを用いても、位置決
め手段を駆動のためのエアー配管、電気配線が、ターン
テーブルの動きに伴って、捩じれて破損する等のトラブ
ルが生じることがなく、また例えばテーブル24表面に
保持部材56を移動させる為の凹所を設ける必要がない
ので、この凹所にガラスカレットやごみが詰まることが
なく、これに伴って保持部材56等の作動不良を解消で
きるので、工程の乱れや不良品発生が生じることがな
く、更にテーブルも従来のものに比べて小さなものとな
るのである。しかも、位置決め用基準ピン61・・を位
置決め等の必要な時にだけ突出させることができるの
で、特に搬送中にこの位置決め用基準ピン61・・に吸
着搬送手段11等にひっかかることがなく、テーブル上
もスッキリするので、ガラスカレットやごみの詰まりの
問題も完全に解消することができるのである。しかも、
図6の如く位置決め手段10において断面略コ字形状の
係止部55の先端55aを基端55bより略基板4の厚
みの1/2だけ長く設定することにより、この係止部5
5にて基板4の端面4aを係止させて移動させることが
できるので、上下の動きを必要とせずに前後の動きだけ
で基板4の位置決めを行うことができるのである。更
に、吸着搬送手段11にてテーブル24上で基板4を吸
着させて搬送する際、或いは吸着搬送手段11は基板4
を載置したテーブル24まで全体を移動させる際に清掃
手段12を単独で作動させることにより、移動と同時に
テーブル24上面を清掃することができるので、基板4
を裁断するのに飛躍的に作業効率をあげることができ、
また従来のものと比べて、簡単な構造としてコンパクト
化を図ることができる。しかも、通常、基板4は80〜
1000Vの帯電状態にあるため、ガラスカレットやご
みが一度付着すると、その除去は大変に困難となるの
で、清掃手段12で移動と同時に清掃を行うのが効果的
であり、また植毛部46の材質によっては、静電気を発
生し、ガラスカレットやごみの基板4への電気吸着を助
長することとなるので、植毛部46の材質には、馬毛等
の静電気の発生を起こさせないものか、静電気防止加工
を施したものを使用するのが好ましいのである。
【0018】最後に、出口側搬送機Dは、中間搬送機B
と同じ動きの機構を有するが、吸着搬送手段11′とし
て、図10及び図11に示すように、取付用板体63
と、中空の枠体64の底面に板形状であり且つ多孔質状
の吸着部材65、例えば連続気泡を有する発泡プラスチ
ックを用いたものであり、この上板64aを設けた枠体
64を取付ボルト66と取付ナット67をコイルバネ6
8を介在させた状態で取り付けたものである。図10中
69は、吸込口であり、図11中70は、枠体64と吸
着部材65の間の中空を保持するための間隔保持部材で
あり、ねじ71で固定したものである。そして、吸込口
69と特に図示しないチューブで配管して、この吸着部
材65を基板4表面にコイルバネ68・・でクッション
性を持たせて当接させた状態で、ブロア、真空ポンプ等
で排気することにより、吸着部材65の背面を減圧する
ことにより基板4を吸着して搬送しうるようにしたもの
である。尚、この出口側搬送機Dに、上述した位置決め
手段10を設けことにより、位置決め機能を設けること
も可能である。
【0019】また、反転機7は、基板4表面を例えば吸
盤等で吸着して回転させることにより、反転させるよう
にしたものである。
【0020】尚、昇降用エアシリンダー27、38の代
わりに、電機モーター等の他の駆動手段を用いて昇降自
在とすることも可能である。
【0021】而して、自動基板裁断装置Mによれば、図
1に示すようにまず入口側搬送部(A)の工程におい
て、入口側コンベアC1で複数個の基板4を離間して積
層することにより収納したカセット5が搬送され、入口
側搬送コンベアT1上に図12の如く二枚のガラス基板
1、2を重ね合わせて形成された基板4が載置され、吸
着搬送手段11の吸盤35・・及び清掃手段12の植毛
部46を上昇させた状態で駆動用モーター23が回転し
てピニオン22とラックレール18が噛み合うことによ
り案内用レール17上を第1搬送機Aが左端に移動し、
そして図1の位置で吸着搬送手段11の吸盤35・・の
みが下降して吸盤35・・で基板4表面を吸着した後上
昇させ、またテーブル24表面から位置決め用基準ピン
61、61、62が没した状態であり、清掃手段12の
植毛部46が下降し、駆動用モーター23が逆回転して
第1搬送機Aが右側に移動されることにより、この植毛
部46がテーブル24上を清掃し、吸着搬送手段11が
第1スクライブテーブルT2上まで移動してこの位置で
テーブル24表面から位置決め用基準ピン61、61、
62が突出した後、吸着搬送手段11が下降して図1中
想像線で示すように基板4が載置さ、上述したように
位置決め手段10の保持部材56にて図1中矢印方向に
基板4を位置決め用基準ピン61、61、62に当接す
るまで引き寄せて基板4の位置決めを行うことができる
のである。
【0022】第一裁断部(B)の工程では、図13
(a)の如く第1スクライブテーブルT2上に基板4を
水平に載置され、上方に向いた第1ガラス基板1をそれ
に印刷したスクライブマークSMで予め設定されたライ
ンに沿って上方からガラスカッター等のスクライブ手段
6でスクライブ72する。次に、ウエイティングスペー
スT0上に待機していた中間搬送機Bが移動し、吸盤3
5・・にて基板4を同様に吸着して、ウエイティングス
ペースT0を通過して反転機7上に基板4を載置し、反
転機7にて基板4を吸着反転させ、反転載置テーブルT
3に基板4を載置する。更に、同様にして第2搬送機A
が第1ブレイクテーブルT4上を清掃手段12にて清掃
するとともに、位置決め手段10にて図1中矢印に基板
4を移動させて位置決めを行うことができる。そして、
上方に向いた第2ガラス基板2の上方からブレイク手段
8により図13(b)の如く第1ガラス基板1のスクラ
イブ72ラインに沿って押圧力を負荷させることで、第
1ガラス基板1に図中一点鎖線状態で示すように曲げモ
ーメントを付与して、第1ガラス基板1をスクライブ7
2ラインに沿ってブレイク73させる。そして、中間搬
送部(C)の工程では、ウエイティングスペースT0上
にて待機していた中間搬送機Bが移動し、ウエイティン
グスペースT0を越えて中間テーブルT5上まで基板4
を移動させるのである。
【0023】第二裁断部(D)の工程では、第1搬送機
Aが中間テーブルT5上の基板4を同様に第2スクライ
ブテーブルT6上に移動させるとともに、テーブル24
表面上を清掃し、位置決めを行い、図13(c)の如く
第2スクライブテーブルT6上に第2ガラス基板2を上
方に向けて基板4を水平に載置され、同じくそれに印刷
したスクライブマークSMで予め設定されたラインに沿
ってスクライブ手段6でスクライブ72する。そして、
ウエイティングスペースT0上に待機していた中間搬送
機Bが移動し、ウエイティングスペースT0を越えて反
転機7上に基板4を移動させ、同様に反転機7にて基板
4を吸着反転させ、反転載置テーブルT7に基板4を載
置後、第2搬送機Cにて第2ブレイクテーブルT8上に
移動させるとともに、テーブル24表面上を清掃し、位
置決めを行い、図13(d)の如く上方を向いた第1ガ
ラス基板1の上方からブレイク手段8によって第2ガラ
ス基板2のスクライブ72ラインに沿って押圧力を負荷
させることで、同じく第2ガラス基板2に曲げモーメン
トを付与して、第2ガラス基板2をスクライブ72ライ
ンに沿ってブレイク73させる。そして、出口側搬送機
Dを第2ブレイクテーブルT8上に位置させ、吸着搬送
手段11を下降して吸着部65で透明導電膜パターン3
等に裁断された基板4を吸着した後上昇させ、単位複層
ガラスに裁断された基板4を出口側コンベアC2上ま
で、搬送することができる。更に、出口側搬送部(E)
の工程では、出口側コンベアC2を用いて、単位複層ガ
ラスに裁断された基板4を搬送させることができるので
ある。
【0024】このように自動基板裁断装置Mによれば、
基板4を裁断する時間を大幅に短縮することができ、全
体構造も簡単にしかもコンパクト化を図ることができ
る。
【0025】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1の自動基板
裁断装置における位置決め機能を有する搬送機によれ
ば、位置決め手段が吸着搬送手段に一体に組み込まれて
いるので、スクライブテーブル又はブレイクテーブルに
ターンテーブルを用いても、位置決め手段を駆動させる
ためのエアー配管、電気配線が、ターンテーブルの動き
に伴って、捩じれて破損する等のトラブルが生じること
がなく、また例えばテーブル表面に位置決め手段の係止
部を移動させる為の凹所等を設ける必要がないので、こ
うした凹所にガラスカレットやごみが詰まることがな
く、これに伴って位置決め手段の係止部等の作動不良を
解消できるので、工程の乱れや不良品発生が生じること
がなく、更にテーブルも従来のものに比べて小さなもの
となるのである。
【0026】請求項2の自動基板裁断装置における位置
決め機能を有する搬送機によれば、位置決め用基準ピン
を位置決め等の必要な時にだけ突出させることができる
ので、特に搬送中、スクライブ中又はブレーク中にこの
位置決め用基準ピンに吸着搬送手段、スクライブ手段、
ブレーク手段等がひっかかることがなく、加えてテーブ
ル上もスッキリするので、ガラスカレットやごみの詰ま
りの問題も完全に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動基板裁断装置における概略平面図
【図2】間搬送機の平面図
【図3】同じく側面図
【図4】第1搬送機の平面図
【図5】同じく側面図
【図6】同じく要部を示す側面図
【図7】図4におけるA−A矢視力方向から見た一部断
面状態の側面図
【図8】位置決め手段の他の例を示す原理図
【図9】位置決め手段の他の例を示す原理図
【図10】出口側搬送機の平面図
【図11】同じく一部断面状態の側面図
【図12】複層ガラス基板の一例の一部を示す平面図
【図13】複層ガラス基板の裁断方法の工程手順を示す
説明図
【符号の説明】
A 位置決め機能を有する第1搬送機 B 中間搬送機 C 位置決め機能を有する第2搬送機 D 出口側搬送機 M 自動基板裁断装置 1 ガラス基板 2 ガラス基板 3 透明電導膜パターン 4 基板 5 カセット 6 スクライブ手段 7 反転機 8 ブレイク手段 10 位置決め手段 11 吸着搬送手段 12 清掃手段 13 固定台 14 調整用ねじ 15 支持台 16 支持片 17 案内用レール 18 ラックレール 19 外被部材 20 走行部材 21 回転軸 22 ピニオン 23 駆動用モーター 24 テーブル 25 延設片 26 ロッド 27 昇降用エアシリンダー 28 案内用軸受 29 案内杆 30 ナット 31 連結継手 32 ナット 33 昇降片 34 取付片 35 吸盤 36 延設片 37 ロッド 38 昇降用エアシリンダー 39 案内用軸受 40 案内杆 41 ナット 42 取付板 44 吸込部 45 ダクト本体 46 植毛部 47 清掃部 48 取付片 49 ロッド 50 エアシリンダー 51 駆動部 52 案内用杆体 53 止め片 54 取付部 55 係止部 56 保持部材 57 コイルバネ 58 螺部 59 固定用ナット 60 ストッパー片 61 位置決め用基準ピン 62 位置決め用基準ピン 63 取付用板体 64 枠体 65 吸着部材 66 取付ボルト 67 取付ナット 68 コイルバネ 69 吸込口 70 間隔保持部材 71 ねじ 72 スクライブ 73 ブレイク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65G 49/06 B65G 49/06 C03B 33/03 C03B 33/03 G02F 1/13 101 G02F 1/13 101 G05D 3/10 G05D 3/10 A

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板等の基板をスクライブ手段で
    スクライブし、ブレイク手段でブレイクして裁断するた
    めに、テーブル上で基板を吸着させて搬送する吸着搬送
    手段を備えた搬送機であって、テーブル上に載置した基
    板の端面を係止させる係止部を駆動部にて押引させ、テ
    ーブル表面から突出させた位置決め用基準ピンに当接さ
    せて位置決めを行う位置決め手段を、吸着搬送手段に一
    体に組み込んだことを特徴とする自動基板裁断装置にお
    ける位置決め機能を有する搬送機。
  2. 【請求項2】 位置決め用基準ピンをテーブル表面から
    出没自在とした請求項1記載の自動基板裁断装置におけ
    る位置決め機能を有する搬送機。
JP1992059019U 1992-07-29 1992-07-29 自動基板裁断装置における位置決め機能を有する搬送機 Expired - Lifetime JP2578845Y2 (ja)

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