JP2577744Y2 - トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造 - Google Patents

トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造

Info

Publication number
JP2577744Y2
JP2577744Y2 JP1993040468U JP4046893U JP2577744Y2 JP 2577744 Y2 JP2577744 Y2 JP 2577744Y2 JP 1993040468 U JP1993040468 U JP 1993040468U JP 4046893 U JP4046893 U JP 4046893U JP 2577744 Y2 JP2577744 Y2 JP 2577744Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
fixing structure
band
stopper
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993040468U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH077116U (ja
Inventor
正一 若尾
勝彦 渡辺
正司 山下
Original Assignee
富士電気化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP1993040468U priority Critical patent/JP2577744Y2/ja
Publication of JPH077116U publication Critical patent/JPH077116U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2577744Y2 publication Critical patent/JP2577744Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トランス,コイル等の
巻線素子に用いられるコアの固定構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、巻線素子(電子部品)としての小
型のトランスは、図6のように、2つのコア片a,bを
二分割可能に一体化する際、コア片a,bを重ね合わせ
た後のコア重合体c全体を、図示の如く、一面側が切断
された断面横C字状のバインド金具dにより、弾性的に
クランプし、以てコア片a,bを固定している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
ようなバインド金具dをコア重合体cの周囲全体に用い
るコア固定方法では、バインド金具dの肉厚分はもとよ
り、バインド金具dに弾性を付与するため四隅eが先鋭
に形成される突出分だけ外形寸法が大きくなり、コアよ
りも金具を付ける分一回り大きくなってしまい、小型化
を図ることができない。
【0004】一方、テープを巻回して固定する方法を採
用すれば、コア重合体cの外周囲に膨出する量を最小限
に抑さえることができるが、巻回作業に時間がかかり、
またその固定力も弱い等の新たな問題を生じる。
【0005】本考案は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、余分なスペースをと
らず且つ効率の良いコア固定ができるトランス,コイル
等の巻線素子に用いられるコアの固定構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案では、2つのコア片を重ね合わせたコア重合体
の表面に、巻線スロットが露出しない側面から上面及び
下面にかけてC字状に連続する帯状溝を形成し、この帯
状溝内にて上記2つのコア片をC字状の止め金具でクラ
ンプし、上記帯状溝を形成したことによるコア重合体の
断面積の減少を補うに十分な量のコア体積増設部を、コ
ア重合体の上記止め金具の存在しない側面側に設けた構
成とした。
【0007】
【作用】2つのコア片に対する止め金具のクランプは帯
状溝内にて行われるため、止め金具がコアの平面より出
なくなる。この帯状溝を形成すべく止め金具に合うよう
にコアを削った場合、断面積が減って磁気飽和し易くな
るが、削った部分を補うようにコア体積増設部を付加し
ているので、磁気飽和も起こし難くなる。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係るトランス,コイル等の巻
線素子に用いられるコアの固定構造の好適な実施例を添
付図面を参照にして詳述する。図1,図2は本考案の一
実施例を示し、巻線素子としてトランスに適用した例を
示している。同図中、1は2つのコア片1a,1bを重
ね合わせて成るコア重合体、2はそのコア内に形成され
たスロットf(図4,図6参照)を通る巻線コイル、3
は巻線コイル2を支持するボビンである。
【0009】コア重合体1は、図4に斜線部分で示すよ
うに、スロットfが露出せず且つ重合面の線が見える側
面からコア重合体1の上面及び下面にかけて表面が削り
取られ、C字状に連続する帯状溝4が、各側面の側にそ
れぞれ2本づつ形成されている。この帯状溝4は、図3
及び図5に示すように、側面を一定深さに削り込んだ基
部4aと、コア重合体1の肉厚より小さいフランジ部5
が残るように、上面及び下面から削り込んだ斜面部4b
とを有する。
【0010】このコア重合体1は、図1〜図3のよう
に、C字状断面の弾性部材、ここでは金属製のバインド
帯から成る止め金具6を用い、その折り曲げられた先端
爪部を上記帯状溝4の斜面部4b内に嵌合させることに
より、両コア片1a,1bを固定するとともに、止め金
具6の離脱を防止することができる。また同時に、止め
金具6は、全体が上記帯状溝4内に納められコア重合体
1の肉厚領域外に突出しなくなる。
【0011】上記構成によれば、コア重合体1の肉厚内
に止め金具6が嵌め込まれコア重合体1の平面よりも金
具がでないため、高さ等が従来のものより小さくなり、
スペースをとらなくなる。また、止め金具6がコア重合
体1に嵌め込まれるために、従来のものよりも固定がし
っかりとできる。
【0012】上記により、コア重合体1はその外形寸法
を大きくすることなく、クリップ方式で簡単に固定され
るのであるが、上記の如く止め金具6に合うようにコア
を削ると、断面積が減るため、コアが磁気飽和しやすく
なる。そこでこの問題を解決するため、図1,図2,図
4に黒い塗り潰しで示すように、上記の削った部分(帯
状溝4)を補うようにコア体積を増加させた部分7を、
コア片1a,1bの帯状溝4の存在しない面に付加す
る。本実施例の場合、帯状溝4の存在しない面に付加す
るコア体積増設部分7は、帯状溝4に近い側ほど厚く、
従ってコアの辺の中央においてほぼゼロとなるように付
加している。
【0013】このように帯状溝4の形成のために要した
量又はそれ以上の量のコア体積増設部分7を付加するこ
とによって、帯状溝4の形成してもコアの磁気飽和を起
こし難くすることができる。また、コア体積増設部分7
の付加は、巻線コイル2とボビン3が延在する側の面に
て行われるため、コア体積増設部分7の付加に拘わら
ず、実際上、トランスの最終形状は大きくならない。な
お、図中符合8は巻線コイル端を示す。
【0014】なお、本考案が適用される巻線素子として
は、上記したトランスに限ることなくインダクタンスや
その他各種の磁心の周囲にコイルを巻回するものに適用
することができる。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案に係るコアの固定
構造では、止め金具は帯状溝内にて2つのコア片をクラ
ンプし、コアの平面より止め金具が出ないため、高さ等
が従来のものより小さくなり、スペースをとらなくな
る。また止め金具がコアにはめ込まれるために、従来の
ものよりも固定がしっかりとできる。
【0016】また、この止め金具に合う帯状溝を形成す
べくコアを削った場合、コア断面積が減って磁気飽和し
易くなるが、削った部分を補うようにコア体積増設部を
付加しているので、磁気飽和も起こし難くなり、所望の
特性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A部分断面図である。
【図4】(A)は図1のトランスのコア重合体の上面図
である (B)は同側面図である。
【図5】図4のコア重合体の帯状溝の部分の拡大図であ
る。
【図6】従来のトランスのコア固定方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コア重合体 1a,1b コア片 2 巻線コイル 3 ボビン 4 帯状溝 4a 基部 4b 斜面部 5 フランジ部 6 止め金具 7 コア体積増設部分 8 巻線コイル端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−121248(JP,A) 特開 平4−85910(JP,A) 特開 平6−290965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 27/24 - 27/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのコア片を重ね合わせたコア重合体
    の表面に、巻線スロットが露出しない側面から上面及び
    下面にかけてC字状に連続する帯状溝を形成し、この帯
    状溝内にて上記2つのコア片をC字状の止め金具でクラ
    ンプし、上記帯状溝を形成したことによるコア重合体の
    断面積の減少を補うに十分な量のコア体積増設部を、コ
    ア重合体の上記止め金具の存在しない側面側に設けたこ
    とを特徴とするトランス,コイル等の巻線素子に用いら
    れるコアの固定構造。
JP1993040468U 1993-06-30 1993-06-30 トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造 Expired - Fee Related JP2577744Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993040468U JP2577744Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993040468U JP2577744Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH077116U JPH077116U (ja) 1995-01-31
JP2577744Y2 true JP2577744Y2 (ja) 1998-07-30

Family

ID=12581471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993040468U Expired - Fee Related JP2577744Y2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2577744Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH077116U (ja) 1995-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6608544B2 (en) Reactor
JP2577744Y2 (ja) トランス,コイル等の巻線素子に用いられるコアの固定構造
JP3534011B2 (ja) チョークコイル
US20020030574A1 (en) Magnetic core having an effective magnetic bias and magnetic device using the magnetic core
JPH0225216Y2 (ja)
JPS5849010B2 (ja) ギヤツプ付き巻鉄心
JPH0222966Y2 (ja)
JP2002075752A (ja) 静止誘導電器
JPS603564Y2 (ja) フエライト磁芯
JPS6342498Y2 (ja)
JPH08222458A (ja) リアクトルあるいは変圧器の振動,騒音防止方法
JPS582040Y2 (ja) トランス
JPH021852Y2 (ja)
JPH0831659A (ja) アモルファス鉄心油入変圧器
JPS608402Y2 (ja) 電磁石装置
JPS5911444Y2 (ja) フライバツクトランス
JPS5874322U (ja) 静止誘導電器
JPH066501Y2 (ja) コイルボビン
JPS6063916U (ja) インダクタンス素子
JPH0735373Y2 (ja) トランス
JPS6039209U (ja) トランス
JP2869559B2 (ja) 放電灯用安定器
JPS59125820U (ja) 電磁誘導装置
JPH0331050Y2 (ja)
JPH0325390Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980414

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees