JP2577531B2 - クリーム絞り用ノズル - Google Patents

クリーム絞り用ノズル

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JP2577531B2
JP2577531B2 JP12356494A JP12356494A JP2577531B2 JP 2577531 B2 JP2577531 B2 JP 2577531B2 JP 12356494 A JP12356494 A JP 12356494A JP 12356494 A JP12356494 A JP 12356494A JP 2577531 B2 JP2577531 B2 JP 2577531B2
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cream
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俊二 猪川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ケーキ等に対してク
リームを機械的に絞り出すための絞り用ノズルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近、クリームによるケーキのデコレー
ション作業を、人間の手作業に代えて専用ロボットによ
り自動的に行おうとする動きがある。図7は、この種の
専用ロボットを示したものであり、この例のロボットで
は、ケーキを搬送する搬送コンベヤ41の上に、クリー
ム絞り装置42を設けている。
【0003】上記クリーム絞り装置42は、絞り用ノズ
ル43を搬送コンベヤ41に対して昇降させる昇降機構
44を備え、その絞り用ノズル43に、供給ホッパ45
とクリーム送り込み用ポンプ46が連結したクリーム供
給路47を接続し、クリームを一定の圧力で絞り用ノズ
ル43に送り込むようになっている。
【0004】従来のクリーム絞り用ノズル43は、図8
に示すように、ノズル本体51の後部に、クリーム供給
路47の出口を開閉するロータリ式の開閉弁52を設
け、ノズル本体51の上端に、その開閉弁52を回動さ
せる回動機構53を取付けている。また、ノズル本体5
1の下端に設けた吐出口54に、形状の異なる口金55
を着脱自在に取付けるようにしている。
【0005】上記の絞り用ノズル43では、図8のよう
に開閉弁52がクリーム供給路47を開放した状態で、
一定の圧力のクリームが供給路47を通って吐出口54
から口金55に流れ、外部に絞り出される。逆に、開閉
弁52が回動して供給路47を遮断すると、クリームの
供給が止まり、絞り出しが停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デコレーシ
ョンケーキの飾り絞りに用いる生クリームのように、エ
アーを抱き込ませてホイップしているクリーム等の絞り
作業を行なう場合、上記従来の絞り用ノズルのように開
閉弁52の作動だけでクリームの供給と停止を制御する
構造では、クリームを吐出している状態から開閉弁52
を閉じても、その開閉弁52から口金55までの間に残
留している一定圧力で圧縮されたクリームが残圧で膨張
し、そのクリームが口金55から流れ落ちることによ
り、終了後の液だれや、開閉弁52の作動と絞り出し終
了のタイミングが合わない問題が生じる。
【0007】また、開閉弁52を開放して絞り出しを開
始する場合、口金55の部分に残留したクリームが最初
にケーキ表面に付くために、開始位置のクリーム幅だけ
が細くなると共に、ケーキ表面へのクリームの押し付け
力が弱くなり、絞り出し開始のタイミングがとりにくい
問題がある。
【0008】さらに、開閉弁52を開放した状態では常
に一定圧力のクリームが吐出されるために、絞り出した
クリームの幅が一定のものしかできず、幅の変化や特殊
な形状の絞り出しができない欠点がある。例えば、デコ
レーション作業において図9(a)に示すような点絞り
や、図9(b)に示すような返し絞りを行う場合、絞り
出すクリームの幅を太くし、さらに円滑に順次細くして
いく必要があるが、人手作業においては、絞り袋を握る
手の圧力を変化させることにより上記作業に対応するこ
とができる。しかし、図8に示す絞り用ノズル43の場
合は、常に一定の圧力でしかクリームを絞り出せないた
めに、クリームの幅を急激にかつ滑らかに変化させるこ
とができず、ふくらみや変化のない絞りとなる。
【0009】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたもので、機械的な構造をもつ絞り用ノズルに
人間の手作業と同じ様な柔軟性のある絞り機能を与え、
複雑な形状の絞り出しを正確に効率よく行うことができ
る構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、ノズル本体の上部に、開閉弁を備える
クリームの供給路を接続し、ノズル本体の下部に、口金
を取付ける吐出口を設け、上記クリーム供給路と吐出口
を接続するノズル本体内の通路に、その通路を閉塞する
方向に膨張する弾性膜を設け、この弾性膜に、それを膨
張収縮させる流体の給排手段を接続したのである。
【0011】また、この発明の第2の手段は、上記の構
造において、弾性膜の内側に、弾性膜が上記通路を閉塞
しないようにその膨張量を規制する規制リングを設けた
構造を採用したのである。
【0012】
【作用】上記の構造においては、クリーム供給路の開閉
弁を開放し、弾性膜を収縮して通路を全開させると、一
定圧力のクリームを吐出することができる。開閉弁を閉
じ、弾性膜を膨張して通路を閉鎖すると、開閉弁と吐出
口の間のクリームが押し出され、少量のクリームを吐出
することができる。
【0013】また、開閉弁を閉じ、弾性膜を膨張させた
後収縮させると、その膨張した弾性膜の体積が急激に無
くなった分だけノズル本体の内部が負圧となり、通路内
部で吸引作用(以下バキューム効果という)が生じる。
このため、吐出口と口金に残留したクリームが通路内部
に吸い込まれ、終了後の液だれが防止される。また、上
記弾性膜の膨張と収縮のタイミングを変え、その押し出
し、バキューム効果と絞り用ノズルの上昇等を組合せる
ことにより、絞り出すクリームの幅を変化させることが
でき、点絞りや返し絞り等を行うことができる。
【0014】一方、第2の手段のように、弾性膜の膨張
量を規制リングで規制すると、弾性膜を膨張させても、
ノズル本体の通路が完全には閉塞されないため、絞り開
始時に弾性膜を膨張させることによりケーキ等に対する
クリームの接着を確実に行える。また、開口した弾性膜
の間から一定の圧力でクリームを吐出することにより、
一定の幅のクリームを最初から絞り出すことができ、さ
らに、絞り終了時に収縮させてクリームを引き離すこと
により、絞る位置を正確に合わせた線絞りを行なうこと
ができる。
【0015】
【実施例】図1乃至図3は、実施例のクリーム絞り用ノ
ズルを示している。この絞り用ノズルは、ノズル本体1
の上部に、クリーム供給路2の出口を開閉する回動式の
開閉弁3を備え、ノズル本体1の上端に設けた空圧式の
回動機構4により開閉弁3を作動させるようにしてい
る。また、ノズル本体1の下部に設けた吐出口5に、ね
じ込み式の押え金具7を介して口金6を取付けている。
【0016】上記開閉弁3と吐出口5の間を接続する通
路8には、円筒状の支持リング9が嵌め込まれ、その支
持リング9に、シリコンゴム等から形成される弾性膜1
0が取付けられている。
【0017】上記弾性膜10は、断面がコ字形をした円
筒形状のゴム膜から成り、支持リング9に内側から巻き
付けると、支持リング9の内面と端面に密着された状態
で取付けられるようになっている。
【0018】この弾性膜10は、支持リング9と共にノ
ズル本体1内に下側から挿入し、リング押え11により
支持リング9を抜け止めすることにより、通路8内部に
収縮した状態で装着される。
【0019】また、支持リング9には、弾性膜10の内
面まで貫通するエアパイプ12が取付けられ、そのエア
パイプ12に、所定圧の空気を供給又は排出する空気給
排装置13が接続している。
【0020】また、支持リング9の内面には、上記エア
パイプ12と連通する空気吹出し口14が周方向に1個
形成されており、エアパイプ12から空気が送り込まれ
ると、図2及び図3に示すように弾性膜10が通路8を
閉塞する方向に膨張し、通路8を遮断するようになって
いる。
【0021】この実施例の絞り用ノズルは上記のような
構造であり、次にその作用を説明する。
【0022】図1のように開閉弁3がクリーム供給路2
を開放し、弾性膜10を収縮して通路8を全開させる
と、クリーム供給路2から送り込まれる一定圧力のクリ
ームが通路8と口金6を通って吐出され、通常の絞り作
業を行うことができる。
【0023】また、図2のように開閉弁3でクリーム供
給路2を閉鎖し、弾性膜10を膨張して通路8を閉塞す
ると、通路8内部のクリームが弾性膜10によって押し
出され、少量の絞り作業が行える。
【0024】一方、図1のようにクリーム供給路2と通
路8を開放した状態から弾性膜10を膨張させ、クリー
ムを吐出した後、開閉弁3を閉じ、その後急速に空気を
排出して弾性膜10を収縮させると、膨張した弾性膜1
0の体積が急激に無くなることにより、通路8の内部が
負圧状態になる。この場合、ノズル本体1の上部は開閉
弁3により密閉されているため、バキューム効果が吐出
口5と口金6に向かって作用し、口金6に残留したクリ
ームを通路8内に吸い込む。従って、絞り出し終了後の
液だれが無くなり、エアパイプ12からの空気排出のタ
イミングに合せて正確に絞り出しを停止させることがで
きる。
【0025】また、上記弾性膜10の膨張と収縮のタイ
ミングに合せて絞り用ノズルを上昇させることにより、
ふくらみのある滑らかな点絞りや返し絞りを行なうこと
ができる。
【0026】一方、図4は第2の実施例を示している。
この例のノズルは、基本的構造が図1のノズルと同じで
あるが、弾性膜10の膨張収縮する内側面の内方に、規
制リング21を組込んだ点が異なっている。この規制リ
ング21は、図5及び図6に示すように、円周方向に4
本の柱部22を備え、その柱部22により弾性膜10の
膨張量を規制し、通路8が弾性膜10によって閉塞され
ないようにしている。
【0027】上記の構造では、図9(c)に示すような
線絞りを行う場合、絞り出し開始時に、クリーム供給路
2からクリームを送り込みながら弾性膜10を膨張させ
ると、クリームの先端とケーキ表面とが強く付着され、
さらに図6のように弾性膜10が膨張を完了した状態
で、継続して弾性膜10の間の開口23から一定の圧力
でクリームが絞り出される。このようにして一定の幅で
所定の長さの線絞りを行い、絞り終了時に開閉弁3を閉
じると共に、弾性膜10を収縮してノズルを上昇させる
と、バキューム効果により、絞りの終了タイミングと位
置を合わせることができ、ノズル6からの液だれ防止を
行うことができる。
【0028】なお、上記の各実施例では、弾性膜10を
図3又は図6のように3方向又4方向に膨張させるよう
にしたが、2方向や5方向以上の他の形状で弾性膜を変
形させるようにしてもよい。
【0029】また、弾性膜10を膨張させる流体は、実
施例で示した空気以外に、他の圧力ガスや液体等を用い
ることもできる。
【0030】
【効果】以上のように、この発明は、ノズル本体に弾性
膜を設け、その弾性膜の膨張収縮によりクリームの吸込
みと絞り幅を制御するので、液だれの防止やクリーム絞
り幅を自由に変化させることができる。したがって、こ
の発明の絞り用ノズルを用いれば、熟練者の手作業と全
く同様の絞り作業を自動的に行うことができ、複雑な形
状の絞りでも確実に効率良く行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の絞り用ノズルを示す断面図
【図2】同上の作用状態を示す断面図
【図3】弾性膜の膨張状態を示す横断平面図
【図4】第2の実施例を示す断面図
【図5】同上の規制リングを示す正面図
【図6】同上の弾性膜の膨張状態を示す横断面図
【図7】クリーム絞り出しの専用ロボットを示す一部縦
断正面図
【図8】従来の絞り用ノズルを示す断面図
【図9】(a)は点絞り、(b)は返し絞り、(c)は
線絞りを示す図
【符号の説明】
1 ノズル本体 2 クリーム供給路 3 開閉弁 5 吐出口 6 口金 8 通路 9 支持リング 10 弾性膜 12 エアパイプ 13 空気給排装置 21 規制リング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体の上部に、開閉弁を備えるク
    リームの供給路を接続し、ノズル本体の下部に、口金を
    取付ける吐出口を設け、上記クリーム供給路と吐出口を
    接続するノズル本体内の通路に、その通路を閉塞する方
    向に膨張する弾性膜を設け、この弾性膜に、それを膨張
    収縮させる流体の給排手段を接続したクリーム絞り用ノ
    ズル。
  2. 【請求項2】 上記弾性膜の内側に、弾性膜が上記通路
    を閉塞しないようにその膨張量を規制する規制リングを
    設けた請求項1に記載のクリーム絞り用ノズル。
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ITCL20080024A1 (it) * 2008-10-14 2010-04-15 Michele Neri Macchina per la dosatura del gelato, della panna, della meringa e di alimenti o prodotti similari di varia natura e consistenza.

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