JP2577443Y2 - ディスクカセット - Google Patents

ディスクカセット

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JP2577443Y2
JP2577443Y2 JP1992004307U JP430792U JP2577443Y2 JP 2577443 Y2 JP2577443 Y2 JP 2577443Y2 JP 1992004307 U JP1992004307 U JP 1992004307U JP 430792 U JP430792 U JP 430792U JP 2577443 Y2 JP2577443 Y2 JP 2577443Y2
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slider
shutter
case
view
disk
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JP1992004307U
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裕充 松田
和生 神門
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Inoac Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、記録媒体である、光磁
気ディスクまたは磁気ディスク等を収納するためのディ
スクカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体たるディスクを収納するための
ディスクカセットは、ディスクの保護のため、ケースに
設けられたヘッド挿入窓を覆うためのシャッタが摺動自
在に設けられている。このディスクカセットの組立工程
において、ケースにシャッタを装着する場合には、ま
ず、ケースにスライダを摺動可能となるように装着し、
そのスライダとシャッタとを固定することで、シャッタ
を摺動自在としていた。
【0003】従来のディスクカセットでは、実開平2−
11561号に示すように、シャッタ取り付け側の内壁
両側面上部にガイド条を設けていた。そして、スライダ
にはその下端の両側面にガイド溝が設けられており、そ
のガイド溝にガイド条が両側から挟持するように係合す
ることでスライダが支持され、スライダの長尺軸方向の
摺動が可能となっていた。また、実開昭63−1533
71号では、シャッタ取り付け側の外壁側面の上部にガ
イド溝が設けられていた。そして、スライダには係合の
ための突出部が設けられており、ガイド溝にその突出部
が係合することでスライダが支持され、スライダの長尺
軸方向の摺動が可能となっていた。
【0004】そして、各スライダの外部に露出した部分
とシャッタとを固定することでシャッタをケースに摺動
可能となるように装着していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のディスクカセッ
トは、スライダの本体が外部に露出したものであり、ス
ライダの小突起や浅い溝と、ケースの溝や突状とを係合
させていた。しかし、ケースおよびスライダの厚さ上の
制約からスライダとケースとの係合部分を十分大きくと
ることができなかった。そのため、わずかな幅の係合部
分(約0.5〜1.0ミリメートル)で、スライダとケ
ースとを固定させることになり、外部からの衝撃や気温
変化等によりねじれ等が起こった場合、スライダおよび
シャッタがケースから容易に外れてしまう可能性があっ
た。
【0006】本考案では、上記問題点を踏まえ、外部か
らの衝撃や気温変化等を受けても、シャッタとケースと
が容易に外れることのないようなディスクカセットを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案は次のような構成を採用している。即ち、デ
ィスクと、該ディスクを収納するケースと、一枚の上面
部と該上面部の両側に連設する二枚の側面部とから断面
コの字状に形成され、該二枚の側面部により上記ケース
外側から挟持するように摺動自在に設けられたシャッ
タと、該シャッタに固定されるとともに上記ケースに摺
動自在に支持されて、該シャッタを開蓋位置と閉蓋位置
との間で往復動可能とするスライダと、を備えたディス
クカセットにおいて、上記スライダが、長尺状のスライ
ダ本体と、そのスライダ本体に連設されたシャッタ固定
部とを備え、上記シャッタ固定部は上記シャッタに固定
され、一方、上記スライダ本体は上記ケース内部に収
納されると共に上記ケース内壁に設けられたガイド突条
あるいはガイド壁と係合することで、その長尺軸方向へ
摺動自在に支持されており、さらに、上記ケースに連設
され、上記スライダ本体よりも上記ケース外側に配置さ
れた規制壁を備えることによって、上記シャッタが開蓋
位置と閉蓋位置との間のどの位置にある場合であって
も、上記スライダ本体の少なくとも一部が上記規制壁よ
りもケース内側に位置することによ上記スライダの上
記ケースからの離脱を防止するように構成したことを特
徴とするディスクカセットを要旨とする。
【0008】
【作用】本考案のディスクカセットの場合、シャッタ固
定部はシャッタに固定され、一方、スライダ本体はケー
ス内部に収納されると共にケース内壁に設けられたガイ
ド突条あるいはガイド壁と係合することで、その長尺軸
方向へ摺動自在にケースに支持されている。そのため、
スライダ本体が長尺軸方向へ摺動することによって、シ
ャッタ固定部に固定しているシャッタを開蓋位置と閉蓋
位置との間で往復動させることができる。また、ケース
に連設された規制壁は、スライダ本体よりもケース外側
に配置されており、結局、規制壁よりもスライダ本体の
方がケース内側に位置することとなる。そして、スライ
ダ本体が摺動することによってシャッタが開蓋位置と閉
蓋位置との間のどの位置にある場合であっても、このス
ライダ本体の少なくとも一部が規制壁よりもケース内側
に位置するため、スライダがケースから離脱することが
防止される。従来は、スライダを摺動可能に支持する構
成、例えばケースの内壁に設けた溝あるいは突条をスラ
イダの両側に設けられた突条あるいは溝に係合させると
いった、すなわちスライダを挟持する構成を採用してい
た。そして、この挟持する構成によってスライダの離脱
を防止していたため、離脱防止が十分でなかった。つま
り、ケースおよびスライダの厚さ上の制約からスライダ
とケースとの係合部分を十分大きくとることができない
ため、例えばわずかな幅の係合部分(約0.5〜1.0
ミリメートル)で、スライダとケースとを固定させると
いった状況になっていた。それに対して、本考案のディ
スクカセットによれば、スライダ本体はケース内部に収
納され、ケースによって摺動可能に支持されている(こ
れは、例えば上述した従来と同様の手法であってもよ
い。)のであるが、その摺動可能に支持する構成とは別
個に、ケースに連設された規制壁をスライダ本体よりも
ケース外側に配置する構成を採用した。つまり、この規
制壁はケースの厚みを十分に生かして支えることができ
る。しかも、従来のように突条と溝との係合といった構
成ではなく、スライダ本体自身のケース外部への移動
(離脱)を規制する構成であるため、十分な強度をもっ
て、ケースからのスライダの離脱、つまりスライダに固
定されたシャッタの離脱を防ぐことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下本考案の詳細について図面に基づいて詳
細に記述する。図1は、本考案の一実施例としてのディ
スクカセット1の全体図である。ディスクカセット1
は、ケース3、スライダ5、シャッタ7、光磁気ディス
ク9、スプリング11等から構成されている。
【0010】ケース3は、合成樹脂製であり、図2およ
び図3にそれぞれ示す、上側シェル13および下側シェ
ル15を組み合わせて固定することにより構成されてい
る。図2は、上側シェル13を示しており、図2(a)
は正面図、図2(b)は平面図、図2(c)はA−A端
面図、図2(d)はB−B端面図(拡大図)である。ま
た、この上側シェル13と、下側シェル15とを組み合
せ、スライダ5を取り付けたときの主要図が、図9およ
び図10に示されている。
【0011】ほぼ正方形板状の上側シェル13には、開
口部21、第1ガイド突条23a、第2ガイド突条23
b、第1ガイド壁25a、第2ガイド壁25b、シャッ
タ摺動面26、円形台部27、ラベル貼着面28、ねじ
止めボス部29、円形開口部30等が設けられている。
開口部21は、ディスクカセット1をディスクレコーダ
に装着し、光磁気ディスク9の情報を読み出すとき又は
書き込むとき、光磁気ディスク9を外部に露出するため
の窓となる。第1ガイド突条23a、第2ガイド突条2
3bには、図4に示すスライダ5の、第1支持部55、
第3支持部59が、それぞれ下から当接することで、ス
ライダ5の摺動を確実にしている。第1ガイド壁25
a、第2ガイド壁25bは、図4に示すスライダ5の、
シャッタ固定部53、第2支持部57が、それぞれ上か
ら当接する。このことで、図6(d)に後述するスライ
ダ本体51の規制壁33による支持をより確実なものと
している。シャッタ摺動面26は、そこにシャッタ7が
当接して摺動するために浅い凹面が形成されている。円
形台部27は、そこに光磁気ディスク9を乗せること
で、上側シェル13を組み合わせたときに光磁気ディス
ク9が、ディスクカセット1を持ち運ぶ時に大きくぶれ
ないように設けられている。ラベル貼着面28は、そこ
にディスクカセット1のラベルを貼着できるように浅い
凹面が形成されている。この凹面には粘着ラベルが貼着
しやすいように鏡面となっている。ねじ止めボス部29
は、上側シェル13の四隅にそれぞれ設けられている。
ねじ止めボス部29は、基部よりも先端部が大きい円形
の突起をなしており、その中央にはねじ孔29aが設け
られている。
【0012】図3は、下側シェル15を示しており、図
3(a)は正面図、図3(b)は平面図、図3(c)は
A−A端面図(拡大図)、図3(d)はB−B端面図
(拡大図)である。下側シェル15には、長開口部3
1、規制壁33、ガイド突条35、ガイド溝37、スラ
イダガイドレール39、ディスク収納壁41、ボス受け
部43、スプリング固定部45、ケース側縁壁47等が
設けられている。
【0013】長開口部31は、ディスクカセット1をデ
ィスクレコーダに装着し、光磁気ディスク9の情報を読
み出すとき又は書き込むとき、光磁気ディスク9を外部
に露出するための窓となる。規制壁33は、断面台形状
に形成された棒状支持材で、長開口部31の上部両端を
架橋するように設けられている。この規制壁33は、図
4に示すスライダ5の主要部を形成しているスライダ本
体51を外側から支えてその摺動を可能にしている。ガ
イド突条35の下面35aには、図4に示すスライダ5
の第4支持部61の上面61aが下から当接し、ガイド
溝37には、スライダ5の第1支持部55の一端55a
が係合することで、スライダ5の摺動を確実にしてい
る。スライダガイドレール39の上端には、スライダ5
の鈎状の第5支持部63が係合され、スライダ5の摺動
方向がずれてしまうのを防止している。ディスク収納壁
41は、光磁気ディスク9よりもやや大きな円を描くよ
うに下側シェル15内部に立設され、このディスク収納
壁41の高さは光磁気ディスク9の厚みよりもやや高く
なるように形成されている。このディスク収納壁41
は、上側シェル13と下側シェル15とを組み合わせた
ときに、ディスク収納壁41の上縁部が上側シェル13
の内面に当接する。このことにより、円形の収納室を形
成し、他の構成から隔離することでチリやホコリの進入
を防止する。ボス受け部43は、ねじ止めボス部29と
対面する位置に四ヶ所設けられており、上側シェル13
と下側シェル15とが固定されるねじ止め部分である。
ボス受け部43は、短円筒状をなし中央部に入口よりも
内部空間が大きい孔を形成しているボス受け孔43bか
らなり、その底面には貫通孔43aが設けられている。
このボス受け部43は、そのボス受け孔43bにねじ止
めボス部29が嵌合されることで仮止めを行い、この状
態で、ねじを、貫通孔43aに貫通させた状態でねじ孔
29aに螺合することにより、上側シェル13と下側シ
ェル15とを完全に固定することを可能にしている。ス
プリング固定部45は、スプリング11の一端を支える
ための短い突条壁である。ケース側縁壁47は、長開口
部31が設けられている辺を除く三辺にそれぞれ設けら
れており、図3(d)に示すような側面壁を形成してい
る。このケース側縁壁47は、下側シェル15と上側シ
ェル13とを組み合わせた際、ケース3の、シャッタ7
の取付面を除く三つの側面部となる。
【0014】図4は、スライダ5を示している。図4
(a)は正面図、図4(b)は平面図、図4(c)は左
側面図、図4(d)は右側面図、図4(e)はA−A断
面、図4(f)はB−B断面、図4(g)はC−C断
面、図4(h)はD−D断面、図4(i)はE−E断面
における、それぞれ端面図である。
【0015】スライダ5は、スライダ本体51、シャッ
タ固定部53、およびこのスライダ5を長尺方向に摺動
可能とするための各支持部55,57,59,61,6
3から構成されている。図4に示すように、スライダ5
は、図面に向かって、右端下部に第1支持部55、右端
上部に第2支持部57および第5支持部63を有し、長
尺状のスライダ本体51がそれらを支えている。そし
て、そのスライダ本体51には、図面に向かって左半分
に、シャッタ固定部53が設けられており、その左端下
部に第3支持部59および第4支持部61が設けられて
いる。
【0016】即ち、スライダ本体51は、スライダ5の
主要部を形成し、スライダ5の各構成要素55〜63全
体を支持している。シャッタ固定部53は、シャッタ7
とスライダ5とを固定するために設けられている。この
シャッタ固定部53には、図5に示すシャッタ7の上面
部7bと短側面部7aとに設けられた上面爪71および
側面爪73が協働して係合できるように、それぞれ第1
シャッタ係合部53a、第2シャッタ係合部53bが設
けられている。第1支持部55は、上側シェル13の第
1ガイド突条23aと、下側シェル15のガイド溝37
とにそれぞれ当接する。第2支持部57は、上側シェル
13の第2ガイド壁25bに上から当接する。第3支持
部59は、上側シェル13の第2ガイド突条23bに下
から当接する。第4支持部61は、ガイド突条35に下
から当接する。鈎状の第5支持部63は、スライダガイ
ドレール39を挟持するようにして当接する。このよう
にして、各支持部55〜63により、ケース3内でスラ
イダ5の安定した摺動が可能となっている。また、この
スライダ5には、スプリング11を係止するための短い
溝、スプリング固定部65が設けられている。
【0017】図5は、シャッタ7を示している。図5
(a)は正面図、図5(b)は平面図、図5(c)は右
側面図、図5(d)は背面図、図5(e)はA−A断面
図(拡大図)である。このシャッタ7は金属など剛性の
ある材質であり、二枚の側面部(短側面部7a、長側面
部7c)および二枚の側面部7a,7cに連設する一枚
の上面部7bから断面コの字形に形成されている。この
シャッタ7には、上面部7bに上面爪71が、短側面部
7aに側面爪73が、それぞれ内側に湾曲して伸び出す
ように切り起こして設けられている。
【0018】図6は、このシャッタ7とスライダ5とを
固定する様子を示す断面図である。まず最初に、図6
(a)に示すように、シャッタ7の下方からスライダ5
を挿入する。次に、図6(b)に示すように、スライダ
5のシャッタ固定部53が側面爪73を押し倒す。さら
に挿入を進めると、図6(c)に示すように、シャッタ
固定部53がシャッタ7の上面爪71の先端部を押し倒
す。最終的に、図6(d)に示すように、シャッタ7の
上面爪71、側面爪73は、その弾力で復元して、それ
ぞれ第1シャッタ係合部53a、第2シャッタ係合部5
3bにはめ込まれ固定される。このようにして、シャッ
タ7とスライダ5とが固定される。
【0019】光磁気ディスク9は、各種データを記憶す
る円盤状の媒体である。スプリング11は、図7(a)
に示すような右巻きのものでも、図7(b)に示すよう
な左巻きのものでもよい。その先端の全てが、図に示す
ように、内側から外側に向かって折り曲げることで、そ
れぞれ、スライダ5のスプリング固定部65と下側シェ
ル15のスプリング固定部45とに装着されている。こ
のスプリング11の付勢力により、スライダ5は、シャ
ッタ7が閉蓋位置に来るように付勢力を有している。そ
して、ディスクカセット1をディスクレコーダにセット
し、光磁気ディスク9のデータを読み出そうとすると
き、ディスクレコーダ本体の作動部により自動的にシャ
ッタ7がスプリング11のばね力に抗して動かされる。
こうして、シャッタ7は開蓋位置となり、開口部21お
よび長開口部31から光磁気ディスク9が外部に露出
し、データを読み取ることができる。
【0020】図8には、ケース3に装着したスライダ5
が、閉蓋位置から開蓋位置へと摺動する様子を示してい
る。図8(a)は、ケース3内部に装着されたスライダ
5が、閉蓋位置にある状態を示している。スライダ5の
スライダ本体51は、ケース3の規制壁33により、
ース外部へ外れないようにしっかりと支持されている。
また、スライダ5の第2支持部57は、上側シェル13
の第2ガイド壁25bに上から当接して、スライダ5の
支持を補助している。また、スライダ5の第4支持部6
1は、下側シェル15のガイド突条35に下から当接し
ている。図8(b)は、スライダ5が、閉蓋位置から開
蓋位置へと摺動する途中過程を示している。スライダ本
体51が規制壁33により固定されているので、摺動中
においてもスライダ5が外れてしまうようなことはな
い。また、スライダ5のシャッタ固定部53は、上側シ
ェル13の第1ガイド壁25aに上から当接しており、
摺動が内側にずれてしまうのを防止している。図8
(c)は、スライダ5が、開蓋位置へ来たときの状態を
示している。この図においても、スライダ本体51は、
規制壁33よりもケース内側に装着されており、スライ
ダ5がケース3から外れてしまうことはない。また、既
に説明したように、スライダ5の各支持部55〜63が
ケース3の各部に当接することで、スライダ5の摺動を
より確実なものとしている。
【0021】つまり、スライダ本体51がケース3に収
納され、ケース3によって摺動可能に支持されているの
であるが、そのスライダ本体51を摺動可能に支持する
構成とは別個に、ケース3に連設された規制壁33によ
ってスライダ本体51のケース外部への離脱を防止する
構成を採用した。つまり、規制壁33はケース33の厚
みを十分に生かして支えることができる。しかも、従来
のように突条と溝との係合といった構成ではなく、スラ
イダ本体51自身のケース外部への移動を規制する構成
であるため、十分な強度をもって、ケース3からのスラ
イダ5の離脱、つまりスライダ5に固定されたシャッタ
7の離脱を防ぐことが可能となる。
【0022】図9および図10は、ケース3に、スライ
ダ5およびシャッタ7を装着した際の主要部をそれぞれ
示している。図9(a)は正面図、図9(b)は平面
図、図10(a)はA−A断面図、図10(b)はB−
B断面図、図10(c)はC−C断面図、図10(d)
はD−D断面図、図10(e)はE−E断面図、図10
(f)はF−F断面図、図10(g)はG−G断面図を
それぞれ示している。
【0023】図9の各図および図10(b)において、
既に述べたように、スライダ5の主要部を形成し、スラ
イダ5の各構成要素全体を支持している長尺状のスライ
ダ本体51が、ケース3の内部においてその摺動を行っ
ている。そして、そのスライダ5を、規制壁33が外側
から支えてる。このことで、スライダ5はケース3に完
全に一体となり、外部からの衝撃や気温変化等を受けて
もスライダ5がケース3から外れてしまうことはない。
【0024】さらに 図10(b)に示すように、シャ
ッタ7の上面部に上面爪71を、側面部に側面爪73
を、それぞれ内側に湾曲して伸び出すように設けること
で、各爪がそれぞれシャッタ固定部53のシャッタ係合
部53a,53bに係合し、シャッタ7とスライダ5と
の固定が可能となっている。つまり、スライタ5とシャ
ッタ7との固定の際、各爪71,73が内側に撓曲しや
すくなっている。このようにすることで、シャッタ7と
スライダ5との固定が、シャッタ固定部53をシャッタ
7に下から挿入し、各爪71,73にはめ込むだけの容
易な手順で行うことが可能となる。さらに、上面爪71
および側面爪73が内側に湾曲しているので、金属製の
シャッタ7と樹脂製のスライダ5との固定をねじ止めや
爪の折込で行っていた場合に比べ、樹脂製のスライダ5
の一部が切除されにくく、その切除片がディスクを傷つ
けてしまうといったことがなくなるという効果もある。
また、シャッタ7とスライダ5とがこのようにしっかり
と固定されていることでも、スライダ5が内側へずれて
しまうことを防ぐことができる。さらに、これら爪7
1,73と、スライダ5に設けたシャッタ固定部53と
の係合による固定は、本実施例以外のディスクカセッ
ト、例えば、従来例で挙げたスライダ本体が外部に露出
しているディスクカセットにおいても、これを採用する
ことができる。
【0025】また、スプリング11の装着において、そ
の両先端を内側から外側に向かって折り曲げることで行
った。このようにすると、シャッタ7を開蓋状態にした
ときに、スプリング11の両先端がケース3の外側に向
かってばね力を持つことになり、外側から内側に曲げる
ことで装着していた場合に比べ、スプリング11の先端
がケース3を削ってゴミを出すことが少なくなる。さら
に、スプリング11の耐久性が上がる、シャッタ7のス
ムーズな開閉が可能となるといった利点がある。
【0026】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のディスク
カセットにより、外部からの衝撃や気温変化等を受けて
も、シャッタとケースとが容易に外れることがなくなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案一実施例としてのディスクカセット
の全体説明図である。
【図2】 その上側シェルを示す説明図であり、
(a)は正面図、(b)は平面図、、(c)はA−A端
面図、(d)はB−B拡大端面図である。
【図3】 その下側シェルを示す説明図であり、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)はA−A拡大
端面図、(d)はB−B拡大端面図である。
【図4】 そのスライダを示す説明図であり、(a)
は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)
は右側面図、(e)はA−A端面面、(f)はB−B端
面図、(g)はC−C端面図、(h)はD−D端面図、
(i)はE−E端面図である。
【図5】 そのシャッタを示す説明図であり、(a)
は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)
は背面図、(e)はA−A拡大端面図である。
【図6】 そのケースにシャッタを取り付ける様子を
示す説明図であり、(a)は取り付け前の状態を示す説
明図、(b)は取り付けの前記過程を示す説明図、
(c)は取り付けの後期過程を示す説明図、(d)は取
り付け終了した状態を示す説明図である。
【図7】 そのスプリングの取り付け構造を示す説明
図であり、(a)は右巻きのスプリングの説明図、
(b)は左巻きのスプリングの説明図である。
【図8】 そのケースに装着されたスライダが摺動す
る様子を示す説明図であり、(a)は閉蓋状態を示す説
明図、(b)は閉蓋状態から開蓋状態へ摺動する途中過
程を示す説明図、(c)は開蓋状態を示す説明図であ
る。
【図9】 そのケース、スライダおよびシャッタの組
み立て構造を示す説明図であり、(a)は上部の正面
図、(b)は平面図である。
【図10】 その組み立て構造を示す説明図であり、
(a)はA−A断面図、(b)はB−B断面図、(c)
はC−C断面図、(d)はD−D断面図、(e)はE−
E断面図、(f)はF−F断面図、(g)はG−G断面
図である。
【符号の説明】
1・・・ディスクカセット、3・・・ケース、5・・・
スライダ、7・・・シャッタ、7a・・・短側面部、7
b・・・上面部、7c・・・長側面部、13・・・上側
シェル、15・・・下側シェル、23a・・・第1ガイ
ド突条、23b・・・第2ガイド突条、25a・・・第
1ガイド壁、25b・・・第2ガイド壁、29・・・ね
じ止めボス部、29a・・・孔、33・・・規制壁、3
5・・・ガイド突条、37・・・ガイド溝、39・・・
スライダガイドレール、51・・・スライダ本体、53
・・・シャッタ固定部、53a・・・シャッタ係合部、
53a・・・第1シャッタ係合部、53b・・・第2シ
ャッタ係合部、55・・・第1支持部、57・・・第2
支持部、59・・・第3支持部、61・・・第4支持
部、63・・・第5支持部、71・・・上面爪、73・
・・側面爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/033 102

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクと、 該ディスクを収納するケースと、 一枚の上面部と該上面部の両側に連設する二枚の側面部
    とから断面コの字状に形成され、該二枚の側面部により
    上記ケースを外側から挟持するように摺動自在に設けら
    れたシャッタと、 該シャッタに固定されるとともに上記ケースに摺動自在
    に支持されて、該シャッタを開蓋位置と閉蓋位置との間
    で往復動可能とするスライダと、 を備えたディスクカセットにおいて、 上記スライダが、長尺状のスライダ本体と、そのスライ
    ダ本体に連設されたシャッタ固定部とを備え、 上記シャッタ固定部は上記シャッタに固定され、一方、
    上記スライダ本体は上記ケース内部に収納されると共
    上記ケース内壁に設けられたガイド突条あるいはガイ
    ド壁と係合することで、その長尺軸方向へ摺動自在に支
    持されており、 さらに、上記ケースに連設され、上記スライダ本体より
    も上記ケース外側に配置された規制壁を備えることによ
    って、 上記シャッタが開蓋位置と閉蓋位置との間のどの位置に
    ある場合であっても、上記スライダ本体の少なくとも一
    部が上記規制壁よりもケース内側に位置することによ
    上記スライダの上記ケースからの離脱を防止するように
    構成したことを特徴とするディスクカセット。
  2. 【請求項2】 上記シャッタの上面部と側面部とにそれ
    ぞれ内側に湾曲して伸び出すように設けられた爪と、 上記スライダに設けられ、上記爪を係合させることで上
    記シャッタと上記スライダとを固定する合成樹脂製の固
    定部と、 を有する請求項1記載のディスクカセット。
JP1992004307U 1992-02-06 1992-02-06 ディスクカセット Expired - Lifetime JP2577443Y2 (ja)

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