JP2577308B2 - シリンダー錠の施・解錠確認装置 - Google Patents

シリンダー錠の施・解錠確認装置

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JP2577308B2
JP2577308B2 JP5235495A JP23549593A JP2577308B2 JP 2577308 B2 JP2577308 B2 JP 2577308B2 JP 5235495 A JP5235495 A JP 5235495A JP 23549593 A JP23549593 A JP 23549593A JP 2577308 B2 JP2577308 B2 JP 2577308B2
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芳行 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダー錠における施
・解錠確認装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のドライブマグネツト(永久磁石)
をシリンダー錠側に点在分布させる一方、そのドライブ
マグネツトとの吸引・反発作用により、自づと回転する
表示マグネツト(永久磁石)をキー側に埋設して、その
キーの回動操作によるシリンダー錠の施錠状態と解錠状
態を、上記表示マグネツトの回転指向性として記憶的に
保持させ、その表示マグネツトをキーに設けた覗き窓か
ら透視することにより、シリンダー錠からキーを抜き取
り後にも、その施錠状態と解錠状態を判別できるように
構成した施・解錠確認装置は、既に特開平4−3838
2号として公知であり、これが本発明に最も近似する先
行技術であると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公知発
明ではキー(1)の摘まみ部(2A)内に、磁石保持板
(4)が常時表示マグネツト(5)を吸引する固定状態
に埋設されており、しかもその磁石保持板(4)は表示
マグネツト(5)と、シリンダー錠側となるカバープレ
ート(7)内に埋設されたドライブマグネツト(8)と
の相互間に介在している。
【0004】そのため、そのカバープレート(7)側の
ドライブマグネツト(8)を如何に強い永久磁石とし、
キー(1)側の表示マグネツト(5)を如何に弱い永久
磁石として関係設定したとしても、磁気力は磁極間の距
離の2乗に反比例する(クーロンの法則)ので、上記表
示マグネツト(5)が一旦その磁石保持板(4)に吸引
保持されてしまえば、ドライブマグネツト(8)の逆磁
場に進入したとしても、その表示マグネツト(8)は旧
態依然として吸引状態を固定保持し続けることになる。
【0005】つまり、上記磁石保持板(4)の固定配置
構成では、そもそもシリンダー錠における施・解錠状態
の表示を行なうべき、表示マグネツト(5)自身の回転
作動が著しく困難であり、未だ使用条件に影響を受けな
い信頼性と品質の安定した製品として、提供することが
できないのである。
【0006】更に、上記公知発明の場合カバープレート
(7)はシリンダー錠から別個独立しているが、製造段
階で扉などに埋め込み又は嵌め込み使用する旨として説
示されており、建物や事務機器、自動車などに既設のシ
リンダー錠に対して、これに改良を一切加えることな
く、後付け式又は互換的にすばやく設置使用することが
できない。
【0007】又、仮令両面シール(9)によって、シリ
ンダー錠に接着するとしても、そのカバープレート
(7)自身が塩化ビニール樹脂などから成形されてお
り、その成形品の点在分布する貫通孔へ、固体のドライ
ブマグネツト(8)を埋め込むようになっているため、
その面倒な埋め込み作業が必要となるばかりでなく、上
記カバープレート(7)をかなり厚肉化しなければ、そ
のドライブマグネツト(8)の脱落するおそれがあるほ
か、キー(1)側の表示マグネツト(5)を回転させる
べき、強い磁気吸引力をそのドライブマグネツト(8)
に発揮させることもできない。
【0008】まして、そのドライブマグネツト(8)の
磁気吸引力が弱ければ、上記した通り磁石保持板(4)
の固定配置構成とも相俟って、これにより表示マグネツ
ト(5)を回転させることは不可能となる。
【0009】そして、上記カバープレート(7)を厚肉
化すればする程、既設のシリンダー錠へ後付け式又は互
換的に適用実施する場合、そのシリンダー錠のキー孔に
対して、キー(1)を正規な深さまで差し込み回動操作
することもできなくなる。この点に、上記公知発明の未
だ実用化されていない原因があるものと考えられる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の解決を企図しており、そのための構成上シリンダー錠
側に複数のドライブマグネツトを点在分布させると共
に、そのドライブマグネツトとの択一的な吸引・反発作
用により自づと回転する表示マグネツトを、上記シリン
ダー錠のキー孔へ抜き差し操作されるキー側の摘まみに
埋設して、その表示マグネツトの回転指向性を上記キー
孔から抜き取ったキーの外部から透視することにより、
上記シリンダー錠の施錠状態と解錠状態を判別し得るよ
うに定めたシリンダー錠の施・解錠確認装置において、
【0011】記ドライブマグネツトを部分的に着磁さ
せたシート状ゴムマグネツトを、シリンダー錠の表面へ
貼り付ける一方、上記摘まみの前端部に表示マグネツト
保持用トリガーを、前後方向への進退自在として且つ常
時摘まみから前方へ張り出し露呈する弾圧付勢状態に嵌
め込みセツトすると共に、上記ドライブマグネツトが表
示マグネツトを吸引する磁気力よりも強力な磁性体から
成る保持マグネツトを、上記トリガーにおける表示マグ
ネツトの保持片に付属設置して、上記キーをシリンダー
錠のキー孔へ差し込み操作した時には、トリガーが表示
マグネツトから離れるように後退して、その表示マグネ
ツトの回転を許し、同じくキーをそのキー孔から抜き取
った時には、上記トリガーが表示マグネツトと接近する
ように前進して、その表示マグネツトを上記保持マグネ
ツトの強い吸引力により、回転不能に固定するように構
成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の上記構成によれば、シリンダー錠の施
錠と解錠を行なうべく、そのキー孔へキーを差し込んだ
時には、表示マグネツトを固定保持するトリガーの前端
部がシリンダー錠に接当するため、その全体としてこれ
に与えられた弾圧付勢力 に抗しつつ後退し、保持マグネ
ツトが表示マグネツトから遠く離れることとなる。
【0013】その結果、磁気力が磁極間の距離の2乗に
反比例するクーロンの法則に基き、上記トリガーの保持
マグネツトによる表示マグネツトの磁気吸引力は無きに
等しくなり、その表示マグネツトの自由に回転可能な無
負荷状態に放任されるのである。
【0014】そこで、上記キーを回動操作すれば、表示
マグネツトがシリンダー錠のドライブマグネツトと択一
的に接近し、その両磁極間の吸引・反発作用によって、
表示マグネツトは確実・円滑に回転することとなり、上
記シリンダー錠の施錠状態又は解錠状態を安定良く表示
するため、これをキーの外部から透視判別することがで
きる。
【0015】他方、上記施錠状態又は解錠状態の何れに
あっても、そのシリンダー錠からキーを抜き取った時に
は、上記トリガーの全体として後方からの弾圧付勢力に
より自づと前進し、そのトリガーの保持マグネツトによ
る表示マグネツトの吸引力、シリンダー錠側のドライ
ブマグネツトによる表示マグネツトの吸引力よりも強く
関係設定されているため、その保持マグネツトがクーロ
ンの法則に基いて表示マグネツトを強力に吸引すること
となる。
【0016】その結果、上記キーの携帯中や保管中にお
いて、そのキーが永久磁石付きの各種品物などに接近
し、万一上記表示マグネツトに外部から妨害的な磁気力
が作用したとしても、その表示マグネツトの不慮に反転
してしまって、シリンダー錠の施錠状態又は解錠状態を
爾後的に誤表示するおそれがない。
【0017】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、その施・解錠確認装置の分解状態を示した図1にお
いて、(L)は建物や自動車、金庫などの扉を初め、事
機器の引き出し、鞄、その他に既設のシリンダー錠で
あり、言うまでもなく回転可能な内筒(11)と、これ
に固定状態として套嵌された外筒(12)とを備えてい
ると共に、その内筒(11)の表面にはキー(K)を受
け入れるキー孔(13)が開口露呈している。
【0018】(14)は上記シリンダー錠(L)におけ
る外筒(12)の表面へ貼り付け可能なゴムマグネツト
であり、これはバリウムフエライトなどの磁性酸化金属
粉末をゴムと混合・焼結して、図2〜4に抽出するよう
な薄肉・扁平のシート状に成形された上、これに後述す
る表示マグネツトの回転作動用ドライブマグネツト(1
5N)(15S)として働くN極とS極とが、その全体
的な複数の点在分布状態に部分着磁されたものである。
【0019】その場合、シート状ゴムマグネツト(1
4)はシリンダー錠(L)に対応させる意味から、上記
内筒(11)の逃し孔(16)が開口するリング形態を
なしているが、その図4(a)のような同心二重円から
成るリング形態のみに限らず、同図(b)のような偏心
二重円のリング形態に造形されることもある。
【0020】そして、その何れにしても、上記ゴムマグ
ネツト(14)のシート厚みについては、これを既設の
シリンダー錠(L)へ貼り付け使用するも、そのキー孔
(13)の正規な深さに到達するまで、支障なくキー
(K)を差し込み操作できるようにする趣旨から、約
0.5〜1.0mmに寸法化することが、好ましい。
【0021】(17)は上記ゴムマグネツト(14)の
裏面へ両面接着テープ(18)などを介して、予じめ貼
り付けられた保護膜(マスキングシート)であり、これ
を剥離することによって、上記シリンダー錠(L)の外
筒(12)へすばやく、確固に貼り付け使用できるよう
になっている。そのゴムマグネツト(14)が所謂タツ
ク紙として作成されているわけであり、そのため塵埃に
晒されるおそれなく、積み重ね保管することもできる。
【0022】又、(19)は上記ゴムマグネツト(1
4)の表面へ、シルクスクリーン印刷やその他の手段に
よって付与された位置決め用ガイドマークであり、これ
を図5から示唆されるように、シリンダー錠(L)のキ
ー孔(13)と位置合わせすることによって、そのゴム
マグネツト(14)をシリンダー錠(L)の外筒(1
2)へ、正確・容易に貼り付けることができるようにな
っている。
【0023】尚、上記ゴムマグネツト(14)の同じく
表面には、シリンダー錠(L)の表面と同一又は相違す
る着色カラーも施して、既設建物や自動車の扉などと調
和する化粧効果を達成し、その違和感を与えないように
することが、望ましい。
【0024】図6(a)は180度の施・解錠型シリン
ダー錠(L)に適用するゴムマグネット(14)の部分
着磁状態を例示しており、この場合時計の目盛に譬えて
言えば、その12時と6時との2個所に、ドライブマグ
ネツト(15N)(15S)として働くN極とS極とを
部分着磁させるのである。
【0025】又、同図(b)は360度の施・解錠型シ
リンダー錠(L)に適用するゴムマグネツト(14)の
部分着磁状態を例示しており、この場合には同じく9時
から12時までの中間位置と、12時から3時までの中
間位置との2個所に、やはりドライブマグネツト(15
N)(15S)として機能するS極とN極とを部分着磁
させる。
【0026】更に、同図(c)は90度の施・解錠型シ
リンダー錠(L)に適用するゴムマグネツト(14)の
部分着磁状態を例示しているが、この場合には同じく1
2時と3時との2個所に、ドライブマグネツト(15
N)(15S)となるN極とS極とを部分着磁させるの
であり、要するにその複数のドライブマグネツト(15
N)(15S)を着磁させる位置部分については、シリ
ンダー錠(L)の型式に応じて適当に選定することがで
きる。
【0027】但し、詳しくはキー(K)との関係におい
て後述するが、特に図7〜10から 示唆されるように、
上記ゴムマグネツト(14)にドライブマグネツト(1
5N)(15S)となる2個づつのN極とS極とを、そ
の合計4個の全体的に交互する状態として、且つ12時
から3時までの中間位置、3時から6時までの中間位
置、6時から9時までの中間位置並びに9時から12時
までの中間位置へ点在分布するように部分着磁させるこ
とが、好ましい。
【0028】蓋し、既設建物の扉などに埋め込まれてい
るシリンダー錠(L)としては、90度のリターン型、
180度の施・解錠型、180度のリターン型並びに3
60度の施・解錠型が最も多く普及している実情である
処、上記したドライブマグネツト(15N)(15S)
の部分着磁形態を採択するならば、そのシート状ゴムマ
グネツト(14)を悉く汎用的に貼り付けることがで
き、使用上の互換性と量産効果も大いに昂め得るからで
ある。
【0029】次に、上記シリンダー錠(L)を操作する
キー(K)の構成について詳述すると、これは図1や図
12〜14から明白なように、真鋳などの非磁性体から
成るキー本体(20)と、その手元部へ言わばサンドイ
ツチ状態に被着一体化された合成樹脂などの非磁性体か
ら成る摘まみ(21)とを備えており、その摘まみ(2
1)が正面から見た時、上下方向に沿う細長い矩形を呈
している。
【0030】(22)は上記摘まみ(21)の後端中央
部を横断状態に貫通する吊り下げ孔、(23)は同じく
摘まみ(21)の上下何れか一方に偏倚しつつ、その前
端部に穿設された横向き凹溝であり、その左側面又は右
側面が覗き窓(24)として開口している。
【0031】(25)はその凹溝(23)内に嵌め付け
固定された表示マグネツト収納カプセルであって、上記
覗き窓(24)を通じて透視可能な合成樹脂などから成
形されており、そのカプセル(25)内には円柱型の永
久磁石からなる表示マグネツト(26)が、自己の長手
軸線(垂直線)を中心として回転し得るように封入さて
いる。(27)はそのカプセル(25)の後面に開口形
成された出し入れ孔で あり、後述のトリガーに付属する
固定ブロツクと保持マグネツトを出し入れ可能に定め
る。
【0032】その際、図15、16から明白なように、
表示マグネツト(26)のN極とS極とを結ぶ直線(X
−X)は、上記キー本体(20)の長手中心線(水平
線)と平行しており、その着磁方向がキー(K)の前後
方向として設定されている。
【0033】しかも、これにより言わば2等分された表
示マグネツト(26)の左側半円周面と右側半円周面に
は、図11から示唆されるように、例えば緑色と赤色と
の相違する着色カラーが付与されており、その相違する
着色カラーを識別表示として、上記覗き窓(24)から
シリンダー錠(L)のキー(K)操作による施錠状態
と、その解錠状態とを透視確認できるようになってい
る。
【0034】但し、その識別は施錠状態と解錠状態との
所謂二者択一であるため、上記緑色と赤色との何れか一
方を省略しても良く、又その着色カラーに代る文字や図
形、記号などの識別表示を採用することも可能である。
更に、上記覗き窓(24)を摘まみ(21)の左右両側
面へ開口形成した上、その何れか一方を爾後的に施蓋す
ることも考えられる。
【0035】(T)は上記表示マグネツト(26)を後
方から回転不能に固定保持するためのトリガーであっ
て、合成樹脂などの非磁性体から図12のように、側面
視の全体的なほぼT字型に造形されていると共に、上記
摘まみ(21)の内部に前後方向への進退自在として嵌
め込みセツトされている。
【0036】即ち、そのトリガー(T)の垂直な中途部
は表示マグネツト(26)の保持片(28)として、こ
こからは上記した表示マグネツト収納カプセル(25)
の受け入れ孔(27)を通じ、そのカプセル(25)内
に封入の表示マグネツト(26)を機械的に直接押圧し
得る固定ブロツク(29)が、前向き一体的に張り出さ
れている。
【0037】しかも、その保持片(28)に付属設置さ
れた固定ブロツク(29)には、上記表示マグネツト
(26)を磁気的に吸引する鉄片などの強磁性体から成
る保持マグネツト(30)が、埋め込み一体化されてい
る。但し、その保持マグネツト(30)を埋め込む代り
に、植え付けたり、或いは上記固定ブロツク(29)の
前面(押圧面)へ接着剤などにより、その固定状態に貼
り付けても良い。
【0038】その場合、保持マグネツト(30)の磁気
力については、上記シリンダー錠(L)側のドライブマ
グネツト(15N)(15S)が表示マグネツト(2
6)を吸引する磁気力よりも、強力なものとして関係設
定されており、シリンダー錠(L)から抜き取り後のキ
ー(K)における上記表示マグネツト(26)を、その
保持マグネツト(30)の強い磁気力と上記固定ブロツ
ク(29)の押圧力によって、不慮に反転しない状態に
固定保持できるようになっているのである。
【0039】又、上記中途部の保持片(28)を境界と
するトリガー(T)の前端部は、シリンダー錠(L)に
おける内筒(11)の表面へ接当する接当片(31)と
して、上記保持片(28)の上端から前方へ水平に延長
されており、摘まみ(21)の前面から張り出し露呈す
る状態にある。他方、同じくトリガー(T)の後端部は
スライドガイド片(32)として、上記保持片(28)
の上端から逆な後方へ水平に延長されている。
【0040】そして、上記キー(K)の摘まみ(21)
にはトリガー(T)とほぼ対応する開口形状の収納室
(R)が穿設されているか、そのトリガー収納室(R)
の中途部は上記表示マグネツト収納カプセル(25)の
直後位置に臨むトリガー(T)の保持片受け入れ孔(3
3)として、その保持片(28)の前後方向に沿う進退
運動を許す大きさに区成されており、これから張り出す
上記固定ブロツク(29)が、カプセル(25)の後面
に開口する出し入れ孔(27)へ、その後方から出没し
得るようになっている。
【0041】又、同じくトリガー収納室(R)の前端部
は上記トリガー(T)の接当片出没孔(34)として、
残る後端部はトリガー(T)のスライドガイド片受け入
れ長孔(35)として、各々上記保持片受け入れ孔(3
3)から相反する方向への派出状態に連通開口されてい
る。
【0042】(36)は上記スライドガイド片受け入れ
長孔(35)との平行状態として、やはりキー(K)の
摘まみ(21)に穿設されたバネ受け入れ長孔であり、
その前端部がトリガー(T)の保持片(28)に向かっ
て開口している。
【0043】この点、図示の実施例ではそのバネ受け入
れ長孔(36)と、上記スライドガイド片受け入れ長孔
(35)とを仕切りのない連通開口状態に穿設している
が、その相互間に仕切り壁を介在させてもさしつかえな
い。
【0044】(37)は上記バネ受け入れ長孔(36)
に収納された圧縮コイルバネであって、トリガー(T)
の保持片(28)を常時前方へ押圧付勢することによ
り、その保持片(28)に付属設置された上記固定ブロ
ツク(29)を、上記表示マグネツト収納カプセル(2
5)の出し入れ孔(27)から、その内部の表示マグネ
ツト(26)へ直接密着させると共に、同じくトリガー
(T)の接当片(31)を摘まみ(21)から張り出し
露呈する前進状態に保っている。
【0045】図17〜19は本発明におけるキー(K)
の変形実施例を示しており、これではその構成上トリガ
ー(T)をやはり非磁性体から、側面視の全体的なほぼ
クランクアーム型に造形している。そして、その中途部
から垂立する保持片(28)に、鉄片などの強磁性体か
ら成る保持マグネツト(30)を、前方への張り出し状
態に固定設置している。
【0046】その場合、保持マグネツト(30)の磁気
力については、上記シリンダー錠(L)側のドライブマ
グネツト(15N)(15S)が表示マグネツト(2
6)を吸引する磁気力よりも、強力なものとして関係設
定されており、シリンダー錠( L)から抜き取り後のキ
ー(K)における上記表示マグネツト(26)を、その
保持マグネツト(30)の強い磁気力のみによって、不
慮に反転しないよう固定保持できるようになっている。
つまり、図1〜14の基本実施例における固定ブロツク
(29)の設置が、省略されているわけである。
【0047】但し、その変形実施例の保持マグネツト
(30)も上記基本実施例と同じく、表示マグネツト収
納カプセル(25)の後面に開口する受け入れ孔(2
7)を通じて、その内部の表示マグネツト(26)と密
着し得ることは、言うまでもない。又、その保持マグネ
ツト(30)をトリガー(T)の保持片(28)へ付属
設置する方法としても、植え込みや貼り付け、その他の
固定手段を採用することができる。
【0048】図17〜19の変形実施例におけるその他
の構成は、上記基本実施例と実質的に同一であるため、
その図17〜19に図1〜14との対応符号を記入する
にとどめて、その詳細な説明を割愛する。尚、図示の実
施例では円柱型の表示マグネツト(26)を採用してい
るが、その回転可能である限り、球型や紡錘型などを採
用しても良い。
【0049】何れにしても、上記のようなキー(K)を
シリンダー錠(L)のキー孔(13)へ差し込み回動操
作した時には、その摘まみ(21)に付属する表示マグ
ネツト(26)が、シリンダー錠(L)にゴムマグネツ
ト(14)を介して貼り付けられた複数のドライブマグ
ネツト(15N)(15S)と、択一的に接近して向か
い合う位置関係に対応している。
【0050】又、上記ゴムマグネツト(14)に部分着
磁されたドライブマグネツト(15N)(15S)の着
磁方向性は、キー(K)に付属する上記表示マグネツト
(26)のそれと同一であり、しかもその一対の磁極が
複数のドライブマグネツト(15N)(15S)の相互
間において、異なるように関係設定されている。
【0051】つまり、図15、16は作動原理を簡略化
して説明するための便宜上、180度の施・解錠型シリ
ンダー錠(L)に適用した本発明を例示しているが、両
図から明白なように、今上側ドライブマグネツト(15
N)のN極がキー(K)と向かい合う如く、そのシリン
ダー錠(L)の表面に臨んでいると仮定した場合、下側
ドライブマグネツト(15S)のS極が同じくシリンダ
ー錠(L)の表面に臨む位置関係として、着磁されてい
るわけである。
【0052】このような前提において、シリンダー錠
(L)の施錠と解錠を行なうべく、そのキー孔(13)
へ上記構成のキー(K)を差し込んだ時には、図12、
13のように、トリガー(T)の接当片(31)がシリ
ンダー錠(L)の内筒(11)に接当するため、そのト
リガー(T)の全体として上記コイルバネ(37)の押
圧付勢力に抗しつつ後退し、その上記保持片(28)に
付属設置されている固定ブロツク(29)と保持マグネ
ツト(30)が、表示マグネツト(26)から遠く離れ
ることになる。
【0053】その結果、磁気力が磁極間の距離の2乗に
反比例するクーロンの法則に基き、上記保持マグネツト
(30)による表示マグネツト(26)の磁気吸引力は
極度に弱小化し、その表示マグネツト(26)の自由に
回転可能な無負荷状態に放置されるのである。
【0054】そして、その固定ブロツク(29)の機械
的な押圧作用から解放され、且つ保持マグネツト(3
0)の磁気吸引力も受けない無負荷状態にある表示マグ
ネツト(26)が、上記キー(K)の差し込み回動操作
により、シリンダー錠(L)側のドライブマグネツト
(15N)(15S)へ択一的に接近するため、その解
錠状態を示す図15と、施錠状態を示す図16との対比
から明白な通り、その磁極相互間での吸引・反発作用に
よって、表示マグネツト(26)が確実・円滑に回転す
ることとなり、シリンダー錠(L)の施錠状態又は解錠
状態を、上記識別表示によって外部へ安定良く表示す
る。その解錠状態が赤色で表示されるとすれば、表示マ
グネツト(26)の回転によって、施錠状態が別異の緑
色で表示される ことになるわけである。
【0055】他方、その施錠状態又は解錠状態の何れに
あっても、キー(K)をシリンダー錠(L)から抜き取
った時には、図14から明白な通り、上記トリガー
(T)の全体としてコイルバネ(37)の押圧付勢力に
より前進し、その保持片(28)に付属設置されている
固定ブロツク(29)が、表示マグネツト収納カプセル
(25)の後面に開口する受け入れ孔(33)を通じ
て、その内部に封入されている表示マグネツト(26)
を直接機械的に押圧作用する。
【0056】又、同じくトリガー(T)の保持片(2
8)に固定設置されている保持マグネツト(30)が、
やはり上記受け入れ孔(33)を通じて、その表示マグ
ネツト(26)に接近すること言うまでもない。
【0057】そのため、上記保持マグネツト(30)に
よる表示マグネツト(26)の磁気吸引力は、やはりク
ーロンの法則に従って著しく強大化し、上記固定ブロツ
ク(29)の機械的な押圧力とも相俟って、表示マグネ
ツト(26)を確実に固定保持することができ、キー
(K)の抜き取り後にも上記識別表示の狂うことはな
い。
【0058】上記キー(K)の携帯中や保管中におい
て、これが万一永久磁石付きの各種品物などに接近し、
上記表示マグネツト(26)に外部から妨害的な磁気力
が働いたとしても、その表示マグネツト(26)の不慮
に反転してしまって、上記シリンダー錠(L)の施錠状
態又は解錠状態を爾後的に誤表示するおそれがないので
ある。
【0059】更に言えば、本発明の場合ドライブマグネ
ツト(15N)(15S)を、建物や自動車、事務機器
などに既設のシリンダー錠(L)へ後付けできるように
するため、これを薄肉・扁平なシート状のゴムマグネツ
ト(14)へ部分着磁させている。
【0060】そうすると、そのドライブマグネツト(1
5N)(15S)にキー(K)側の表示マグネツト(2
6)を安定・確実に回転作動させるべき、強大な磁気力
を発揮させることが困難となる。
【0061】そこで、本発明では冒頭に述べた公知発明
と異なり、その磁石保持板に言わば相当する保持マグネ
ツト(30)と、上記表示マグネツト(26)を機械的
に押圧する固定ブロツク(29)とを、何れも表示マグ
ネツト(26)とドライブマグネツト(15N)(15
S)との前後相互間に介在させず、その表示マグネツト
(26)の後方位置に配設している。
【0062】しかも、キー(K)の差し込み操作によ
り、シリンダー錠(L)の施錠と解錠を行なう時には、
上記固定ブロツク(29)と保持マグネツト(30)を
何れも表示マグネツト(26)から遠く離すことによ
り、その表示マグネツト(26)を無負荷状態に放任し
て、上記ドライブマグネツト(15N)(15S)の磁
気力が仮令弱小であっても、表示マグネツト(26)を
安定良く確実に回転させ得るように保っている。その趣
旨から支障なく実用化できると共に、上記シート状ゴム
マグネツト(14)の貼り付けにより、既設のシリンダ
ー錠(L)へ後付け使用し得る顕著な技術的意義があ
る。
【0063】殊更、上記ゴムマグネツト(14)へ合計
4個のドライブマグネツト(15N)(15S)を、そ
のN極とS極とが交互し且つ時計の目盛に譬えたとし
て、12時から3時までの中間位置、3時から6時まで
の中間位置、6時から9時までの中間位置並びに9時か
ら12時までの中間位置へ、各々点在分布状態に部分着
磁させるならば、図7のような90度のリターン型シリ
ンダー錠(L)を初め、図8のような180度の施・解
錠型シリンダー錠(L)や図9のような180度のリタ
ーン型シリンダー錠(L)、図10のような360度の
施・解錠型シリンダー錠(L)などの各種に対して、そ
のシート状ゴムマグネツト(14)を悉く汎用的又は互
換的に使用できる利点がある。
【0064】その図7〜10の何れにあっても、キー
(K)を各種シリンダー錠(L)の所定角度だけ矢印の
方向へ回動操作した場合、そのキー(K)に付属する表
示マグネツト(26)が、解錠時にはドライブマグネツ
ト(15N)のN極と吸引作用するS極により、例えば
緑色の識別表示となる一方、施錠時には異なるドライブ
マグネツト(15S)のS極と吸引作用するN極によ
り、例えば赤色の識別表示となり、その識別表示機能と
して悉く共通するからである。
【0065】そして、このようなドライブマグネツト
(15N)(15S)の部分着磁形態を採ると、その解
錠時キー(K)をシリンダー錠(L)から抜き取る寸前
において、図11(a)のように表示マグネツト(2
6)がドライブマグネツト(15N)(15S)の磁気
吸引力を受け、一定の傾斜角度(θ)だけ振れ動いた不
正指向状態に停止し、上記緑色と赤色との両者が一挙同
時に表示されてしまうおそれがある。
【0066】上記表示マグネツト(26)は回転し得る
ロータリー形態であり、しかも上記ドライブマグネツト
(15N)(15S)がキー孔(13)との関係におい
て、そのキー(K)の抜き取り位置に正しく部分着磁さ
れていないからである。そして、上記のような心配は図
6(b)のようなドライブマグネツト(15N)(15
S)の部分着磁形態を採る場合にも、同様に起り得るも
のと言え、本来の目的を達成することができない。
【0067】しかし、本発明では上記した通り、トリガ
ー(T)の保持片(28)には固定ブロツク(29)の
みならず、保持マグネツト(30)も付属設置されてい
るため、キー(K)の抜き取り後にも、その表示マグネ
ツト(26)に接近する保持マグネツト(30)の強大
な磁気吸引力により、図11(b)のように表示マグネ
ツト(26)を正確な指向状態に固定保持することがで
き、上記の危険性を完全に予防し得るのである。このこ
とは、上記した変形実施例の構成を採用するも、全く同
様に達成できることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明ではシリンダー錠
(L)側に複数のドライブマグネツト(15N)(15
S)を点在分布させると共に、そのドライブマグネツト
(15N)(15S)との択一的な吸引・反発作用によ
り自づと回転する表示マグネツト(26)を、上記シリ
ンダー錠(L)のキー孔(13)へ抜き差し操作される
キー(K)側の摘まみ(21)に埋設して、その表示マ
グネツト(26)の回転指向性を上記キー孔(13)か
ら抜き取ったキー(K)の外部から透視することによ
り、上記シリンダー錠(L)の施錠状態と解錠状態を判
別し得るように定めたシリンダー錠(L)の施・解錠確
認装置において、
【0069】上記ドライブマグネツト(15N)(15
S)を部分的に着磁させたシート状ゴムマグネツト(1
4)を、シリンダー錠(L)の表面へ貼り付ける一方、
上記摘まみ(21)の前端部に表示マグネツト保持用ト
リガー(T)を、前後方向への進退自在として且つ常時
摘まみ(21)から前方へ張り出し露呈する弾圧付勢状
態に嵌め込みセツトすると共に、上記ドライブマグネツ
ト(15N)(15S)が表示マグネツト(26)を吸
引する磁気力よりも強力な磁性体から成る保持マグネツ
ト(30)を、上記トリガー(T)における表示マグネ
ツト(26)の保持片(28)に付属設置して、上記キ
ー(K)をシリンダー錠(L)のキー孔(13)へ差し
込み操作した時には、トリガー(T)が表示マグネツト
(26)から離れるように後退して、その表示マグネツ
ト(26)の回転を許し、同じくキー(K)をそのキー
孔(13)から抜き取った時には、上記トリガー(T)
が表示マグネツト(26)と接近するように前進して、
その表示マグネツト(26)を上記保持マグネツト(3
0)の強い吸引力により、回転不能に固定するように構
成してあるため、冒頭の述べた従来技術の課題を完全に
解決でき、シート状ゴムマグネツト(14)に複数のド
ライブマグネツト(15N)(15S)が部分着磁され
ており、そのゴムマグネツト(14)を既設のシリンダ
ー錠(L)へ後付け使用し得ることとも相俟って、信頼
性と量産効果に富む製品を提供できる効果がある。
【0070】つまり、本発明の場合トリガー(T)の保
持マグネツト(30)による表示マグネツト(26)の
吸引力が、シリンダー錠(L)側のドライブマグネツト
(15N)(15S)による表示マグネツト(26)の
それよりも強力に関係設定されているため、上記シリン
ダー錠(L)からキー(K)を抜き取った時、表示マ
ネツト(26)は保持マグネツト(30)により強く吸
引されて、その不慮な反転による誤表示を生ずるおそれ
がないのである。
【0071】又、請求項2の構成を採用するならば、保
護膜(17)を剥離することにより、そのシート状ゴム
マグネツト(14)をシリンダー錠(L)の表面へ、ま
すます便利にすばやく貼り付け使用することができ、そ
の作業性を昂め得る効果がある。
【0072】請求項3の構成を採用するならば、そのゴ
ムマグネツト(14)に付与されたガイドマーク(1
9)を、シリンダー錠(L)のキー孔(13)と位置合
わせすることにより、既設のシリンダー錠(L)に対し
ても誤りなく、且つ高能率に貼り付けることができるこ
ととなる。
【0073】請求項4の構成を採用するならば、表示マ
グネツト(26)をそのカプセル(25)内へ安定良く
封入させつつも、これを外部から透視できることはもと
より、その後面に開口する出し入れ孔(27)を通じ
て、上記トリガー(T)に付属する保持マグネツト(3
0)を、表示マグネツト(26)と言わば密着する如く
に接近させることができ、その表示マグネツト(26)
の固定保持力を昂め得る効果がある。
【0074】特に、請求項5の構成を採用するならば、
その合計4個のドライブマグネツト(15N)(15
S)が部分着磁されたシート状ゴムマグネツト(14)
を、各種型式のシリンー錠(L)へ互換的又は汎用的に
使うことができ、量産効果も最大限に発揮させ得るので
あり、実用上著しく優れる。
【0075】更に、請求項6の構成を作用するならば、
キー(K)における限られた大きさ面積の摘まみ(2
1)内に、上記トリガー(T)を前後方向への進退可能
な運動機構として、合理的に嵌め込みセツトすることが
でき、使いやすさも一切阻害しないキー(K)を得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略全体を示す分解斜面図である。
【図2】シート状ゴムマグネツトを抽出して示す正面図
である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】ゴムマグネツトに対するドライブマグネツトの
各種部分着磁形態を示す正面図である。
【図5】シリンダー錠に対するゴムマグネツトの位置決
め状態を示す正面図である。
【図6】図4と異なる各種部分着磁形態を示す斜面図で
ある。
【図7】90度のリターン型シリンダー錠へ適用したキ
ー操作状態を示す正面図である。
【図8】180度の施・解錠型シリンダー錠へ適用した
キー操作状態を示す正面図である。
【図9】180度のリターン型シリンダー錠へ適用した
キー操作状態を示す正面図である。
【図10】360度の施・解錠型シリンダー錠へ適用し
たキー操作状態を示す正面図である。
【図11】ドライブマグネツトの磁気力による表示マグ
ネツトの回転作用を示す説明図である。
【図12】シリンダー錠に対するキーの差し込み状態を
示す一部破断の側面図である。
【図13】図12の13−13線断面図である。
【図14】図13に対応するキーの抜き取り過程を示す
断面図である。
【図15】解錠時の磁気作用を示す模式図である。
【図16】施錠時の磁気作用を示す模式図である
【図17】図12に対応する本発明の変形実施例を示す
側断面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】同じく図17の19−19線断面図である。
【符号の説明】
(11)・内筒 (12)・外筒 (13)・キー孔 (14)・シート状ゴムマグネツト (15N)・ドライブマグネツト (15S)・ドライブマグネツト (17)・保護膜 (19)・ガイドマーク (20)・キー本体 (21)・摘まみ (24)・覗き窓 (25)・表示マグネツト収納カプセル (26)・表示マグネツト (27)・出し入れ孔 (28)・保持片 (29)・固定ブロツク (30)・保持マグネツト (31)・接当片 (32)・スライドガイド片 (37)・コイルバネ (K)・キー (L)・シリンダー錠 (T)・トリガー (R)・トリガー収納室

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダー錠(L)側に複数のドライブマ
    グネツト(15N)(15S)を点在分布させると共
    に、そのドライブマグネツト(15N)(15S)との
    択一的な吸引・反発作用により自づと回転する表示マグ
    ネツト(26)を、上記シリンダー錠(L)のキー孔
    (13)へ抜き差し操作されるキー(K)側の摘まみ
    (21)に埋設して、 その表示マグネツト(26)の回転指向性を上記キー孔
    (13)から抜き取ったキー(K)の外部から透視する
    ことにより、上記シリンダー錠(L)の施錠状態と解錠
    状態を判別し得るように定めたシリンダー錠(L)の施
    ・解錠確認装置において、 上記ドライブマグネツト(15N)(15S)を部分
    着磁させたシート状ゴムマグネツト(14)を、シリ
    ンダー錠(L)の表面へ貼り付ける一方、 上記摘まみ(21)の前端部に表示マグネツト保持用ト
    リガー(T)を、前後方向への進退自在として且つ常時
    摘まみ(21)から前方へ張り出し露呈する弾圧付勢状
    態に嵌め込みセツトすると共に、上記ドライブマグネツト(15N)(15S)が表示マ
    グネツト(26)を吸引する磁気力よりも強力な磁性体
    から成る保持マグネツト(30)を、上記トリガー
    (T)における表示マグネツト(26)の保持片(2
    8)に付属設置して、 上記キー(K)をシリンダー錠
    (L)のキー孔(13)へ差し込み操作した時には、ト
    リガー(T)が表示マグネツト(26)から離れるよう
    に後退して、その表示マグネツト(26)の回転を許
    し、 同じくキー(K)をそのキー孔(13)から抜き取った
    時には、上記トリガー(T)が表示マグネツト(26)
    と接近するように前進して、その表示マグネツト(2
    6)を上記保持マグネツト(30)の強い吸引力によ
    、回転不能に固定するように構成したことを特徴とす
    るシリンダー錠の施・解錠確認装置。
  2. 【請求項2】ゴムマグネツト(14)をシリンダー錠
    (L)の外筒(12)と対応するリング形態に造形する
    と共に、 その裏面に剥離可能な保護膜(17)を予じめ貼り付け
    たことを特徴とする請求項1記載の シリンダー錠の施・
    解錠確認装置。
  3. 【請求項3】ゴムマグネツト(14)をシリンダー錠
    (L)の外筒(12)と対応するリング形態に造形する
    と共に、 その面にシリンダー錠(L)への貼り付け用位置決め
    ガイドマーク(19)を付与したことを特徴とする請求
    1記載のシリンダー錠の施・解錠確認装置。
  4. 【請求項4】表示マグネツト(26)を外部から透視可
    能な収納カプセル(25)への封入状態として、キー
    (K)の摘まみ(21)に埋設すると共に、 そのカプセル(25)の後面に保持マグネツト(30)
    の出し入れ孔(27)を開口形成した ことを特徴とする
    請求項1記載のシリンダー錠の施・解錠確認装置。
  5. 【請求項5】ゴムマグネツト(14)をシリンダー錠
    (L)の外筒(12)と対応するリング形態に造形する
    と共に、 これにドライブマグネツト(15N)(15S)の合計
    4個をそのN極とS極とが交互し、且つ時計の目盛に譬
    えたとして、12時から3時までの中間位置、3時から
    6時までの中間位置、6時から9時までの中間位置並び
    に9時から12時までの中間位置へ、点在分布状態に部
    分着磁させた ことを特徴とする請求項1記載のシリンダ
    ー錠の施・解錠確認装置。
  6. 【請求項6】トリガー(T)を側面視の全体的なほぼT
    字型又はクランクアーム型に造形して、その垂直な中途
    部を表示マグネツト(26)の保持片(28)として定
    め、その保持片(28)を境界とするトリガー(T)の
    前端部を、シリンダー錠(L)との接当片(31)とし
    て前方へ水平に張り出す一方、 残るトリガー(T)の後端部をスライドガイド片(3
    2)として、後方へ水平 に張り出すと共に、 上記保持片(28)に後方から圧縮コイルバネ(37)
    の背圧を付与した ことを特徴とする請求項1記載のシリ
    ンダー錠の施・解錠確認装置。
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