JP2577290Y2 - 止水栓 - Google Patents

止水栓

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JP2577290Y2
JP2577290Y2 JP1993045886U JP4588693U JP2577290Y2 JP 2577290 Y2 JP2577290 Y2 JP 2577290Y2 JP 1993045886 U JP1993045886 U JP 1993045886U JP 4588693 U JP4588693 U JP 4588693U JP 2577290 Y2 JP2577290 Y2 JP 2577290Y2
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spindle
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water passage
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JP1993045886U
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邦昭 ▲榊▼原
秀治 本林
兼太郎 増岡
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株式会社イナックス
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は止水栓に関し、特に分
岐栓における枝通水路の止水用に用いて好適な止水栓に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示しているように、給水管からの
水を導管100,102を通じて便器洗浄水を貯えるた
めのロータンク104及び人体局部洗浄装置106のそ
れぞれに供給するためのものとして分岐栓108が広く
用いられている。
【0003】図4(A)は従来知られている分岐栓の例
を示している。この分岐栓108は止水栓を備えたもの
で、110はその止水栓における管状の本体ハウジング
であり、内部にスピンドル112が挿入されている。
【0004】本体ハウジング110の内周壁には断面円
形状の雌ねじ部114が形成されるとともに、スピンド
ル112には対応する位置に大径の雄ねじ部116が形
成されており、その雄ねじ部116が雌ねじ部114に
螺合されている。
【0005】そしてこれらねじ部114,116のねじ
送り作用に基づいてスピンドル112がその軸方向に進
退させられ、以て逆止弁の弁体118が本体ハウジング
110の一端側に形成された流入口120の弁座に押圧
され又は押圧解除されるようになっている。
【0006】この止水栓においては、図4(B)に示し
ているようにスピンドル112の雄ねじ部116が18
0度隔たった2個所において平坦に切り欠かれており、
この切欠部分が通水溝122とされている。
【0007】図に示す分岐栓108においては、矢印で
示す方向に上向きに入り込んだ水は一部が枝管、つまり
止水栓における本体ハウジング110の一端側の流入口
120を通じて内部に流入し(弁体118を押し上げる
ようにして流入する)、そして通水溝122を通過した
上、ストレーナ124を経て流出口126に到り、更に
図4(B)に示す管127の開口128より外部に流出
する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、止水栓にお
ける本体ハウジング110は構造が複雑であることから
従来これを鋳造で製造する一方、スピンドル112は形
状が単純であることから丸棒材を切削加工して製造して
いるのが実情である。
【0009】このような事情の下において、上記のよう
にスピンドル112に切欠(通水溝122)を設けた場
合、そのための機械加工が余分の工程として必要であ
り、加工工程数が多くなってコスト増大の要因となる。
【0010】また上記雄ねじ部116に切欠形成のため
の機械加工を施すとそこに加工バリが発生し、その加工
バリの存在が止水栓の組付上の不具合を生じる問題があ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の考案はこのような
課題を解決するために成されたものである。而して本願
の考案は、管状の本体ハウジングの内部にスピンドルを
挿入するとともに、該本体ハウジング内周壁に形成した
雌ねじ部に対して該スピンドルの対応する部位に形成し
た雄ねじ部を螺合し、それらねじ部のねじ送りによる該
スピンドルの進退運動によって該スピンドル先端側の弁
体を該本体ハウジングの一端側に形成した流入口の弁座
に押圧又は押圧解除させ、以て該流入口を開閉するとと
もに該流入口より該本体ハウジング内部に流入した水を
該本体ハウジング内の該スピンドル軸方向の通水路を流
通させた上該本体ハウジングの他端側に形成した流出口
より流出させるように成した止水栓において、前記スピ
ンドルにおける雄ねじ部を断面円形状に形成すると共
に、前記本体ハウジング内周壁を半径方向外方に切り欠
いて成る通水溝を形成し、該通水溝に続いて形成した断
面円弧形状の雌ねじ部に前記スピンドルの雄ねじ部を螺
合したことを特徴とする(請求項1)。
【0012】また本願の別の考案は、前記管状の本体ハ
ウジングが分岐栓における枝管を構成しており、前記ス
ピンドル及び弁体が該枝管内の通水路を開閉するもので
あることを特徴とする(請求項2)。
【0013】また本願の更に別の考案は、前記流出口に
ストレーナが配設されていることを特徴とする(請求項
3)。
【0014】
【作用及び考案の効果】上記のように請求項1の考案
は、スピンドルを切り欠く代りに本体ハウジングの側に
切欠部を形成してこれを通水溝と成したものである。
【0015】本考案によれば、スピンドルに対する加工
工程は特に増加せず、また本体ハウジングにおける切欠
(通水溝)は本体ハウジングの鋳造の際に同時に成形で
きるから、本体ハウジングに対する加工工程が増加する
といったこともない。これにより止水栓製造のための加
工工程数を減少でき、コストを低減することができる。
【0016】また一般に耐圧性の要求される本体ハウジ
ングはスピンドルよりも材料的に高価なもの(本体ハウ
ジングは一般に青銅が用いられる一方、スピンドルは黄
銅が用いられる)が用いられるが、かかる本体ハウジン
グに切欠を形成することによって材料費を低減でき、コ
ストを低減することができる。またスピンドルに切欠形
成のための切削加工による加工バリが発生しないので組
付性も向上する。
【0017】請求項2の考案は、上記止水栓を分岐栓に
組み込むようにしたものである。通常の止水栓の場合、
スピンドルの進退に基づいて弁体を弁座に押圧・押圧解
除して弁部を開閉するだけで用が足りるものであり、敢
えて本体ハウジング内部にスピンドル軸方向の通水路を
形成して、弁部より流入した水をこの通水路を流通させ
る必要はない。従ってこの場合にはスピンドルに通水路
形成のための切欠(通水溝)を形成する必要はない。
【0018】しかるに止水栓を分岐栓に組み込んでその
筒状の本体ハウジングを分岐栓における枝管として構成
した場合、本体ハウジング内部にスピンドル軸方向の通
水路を形成する必要が生じる。従って請求項1の考案は
かかる分岐栓における止水栓に適用して特に効果を発揮
するものである。
【0019】請求項3の考案は、請求項1又は2の考案
を流出口にストレーナを有する止水栓に適用したもの
で、スピンドルにより弁体を流入口の弁座に押圧して止
水した状態で、ストレーナの着脱及び掃除などのメンテ
ナンスをすることができる。
【0020】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は止水栓を一体に組み込
んで成る分岐栓であって、12は本管14から直角方向
に分岐した枝管であり、これら本管14及び枝管12は
鋳造によって一体に成形されている。尚この枝管12は
止水栓における本体ハウジングを構成している。
【0021】枝管12の内部には、棒材の削り出しによ
って形成したスピンドル16が挿入されている。このス
ピンドル16には大径の雄ねじ部18が形成される一
方、上記枝管12の内周壁には対応する部位に雌ねじ部
20が形成され、この雌ねじ部20に雄ねじ部18が螺
合されて、これらねじ部18,20のねじ送り作用に基
づいてスピンドル16が図1中左右方向に進退させられ
るようになっている。
【0022】そしてこのスピンドル16の図中左向きの
前進により、かかるスピンドル16に一体に形成された
弁体のゴムシート22が枝管12の一端側に形成された
流入口24の弁座26に押し当てられて流入口24が閉
じられる一方、スピンドル16の右向きの移動(後退)
によりゴムシート22が弁座26から離間させられて流
入口24が開かれる。
【0023】枝管12の内周壁には、スピンドル16に
おける雄ねじ部18の下流側において流出口28が形成
されており、そこにストレーナ29が配設されている。
この流出口28からの水は管30の図中下向きの開口3
2により外部に流出する。
【0024】尚、枝管12の右端は開口形状とされてい
てそこに円筒形状のキャップ36が捩じ込まれている。
このキャップ36の中空部にはスピンドル16の右端側
の軸部38が水密に嵌入している。尚スピンドル16の
右端面にはこれを回転操作するための工具を係合させる
係合溝40が形成されている。
【0025】図1(B)に示しているように、スピンド
ル16における雄ねじ部18は断面円形状に形成されて
いる。一方枝管12にはその内周壁の一部、具体的には
雄ねじ部18に対応する部位の一部を半径方向外方に切
り欠いて成る通水溝34が互いに180度隔てた2個所
において形成されている。そしてこの切欠を除いた断面
円弧形状の部分が上記雌ねじ部20として形成され、こ
こにスピンドル16の雄ねじ部18が螺合されている。
【0026】本例の分岐栓10においては、本管14の
一端開口44より流入した水が他端の開口46から流出
する一方、一部の水がスピンドル16の後退によって開
かれた流入口24を通じて枝管12の内部に流入する。
そして枝管12の内部の通水路42を流通し且つその通
水路の一部を成す通水溝34を通過して流出口28に到
り、更に管30の開口32より流出する。
【0027】このように本例の分岐栓10においては、
止水栓の本体ハウジングの側、即ち枝管12の側に切欠
部が形成されて同部が通水溝34とされている。従って
スピンドル16に対して切欠形成ための機械加工を施す
必要はなく、そのためスピンドル16の加工工程数が少
なくて済む。
【0028】また一方枝管12側の通水溝34は、枝管
12及び本管14を鋳造する際に同時に成形することが
でき、後の機械加工によって形成するといったことは必
要でない。
【0029】これにより分岐栓10全体の所要加工工程
数が少なくてすみ、コストを低減することができる。ま
たスピンドル16に対して、ねじ加工を行った後にこれ
を切削加工して雄ねじ部18の一部を切り欠く必要がな
いので、同部分に加工バリを発生させることもなく、組
付性も良好である。
【0030】また材料的に高価なものが用いられる枝管
12側に切欠(通水溝34)を形成するため、材料費を
安価に抑えることができる利点も得られる。尚本例にお
いて、スピンドル16の前進による流入口24の閉止
は、水を分岐させる必要がない場合或いはストレーナ2
9を取り外してメンテナンスをする場合等に専ら行われ
る。
【0031】以上本考案の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本考案はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である止水栓を含む分岐栓の
断面図である。
【図2】図1の分岐栓における本体ハウジングの構成を
示す図である。
【図3】分岐栓の使用例を示す図である。
【図4】図3の分岐栓として従来用いられているものの
例を示す図である。
【符号の説明】
10 分岐栓 12 枝管 16 スピンドル 18 雄ねじ部 20 雌ねじ部 24 流入口 26 弁座 28 流出口 29 ストレーナ 34 通水溝 42 通水路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−106783(JP,A) 実開 昭61−13068(JP,U) 実開 昭58−49062(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 1/02,31/50 E03D 9/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の本体ハウジングの内部にスピンド
    ルを挿入するとともに、該本体ハウジング内周壁に形成
    した雌ねじ部に対して該スピンドルの対応する部位に形
    成した雄ねじ部を螺合し、それらねじ部のねじ送りによ
    る該スピンドルの進退運動によって該スピンドル先端側
    の弁体を該本体ハウジングの一端側に形成した流入口の
    弁座に押圧又は押圧解除させ、以て該流入口を開閉する
    とともに該流入口より該本体ハウジング内部に流入した
    水を該本体ハウジング内の該スピンドル軸方向の通水路
    を流通させた上該本体ハウジングの他端側に形成した流
    出口より流出させるように成した止水栓において、 前記スピンドルにおける雄ねじ部を断面円形状に形成す
    ると共に、前記本体ハウジング内周壁を半径方向外方に
    切り欠いて成る通水溝を形成し、該通水溝に続いて形成
    した断面円弧形状の雌ねじ部に前記スピンドルの雄ねじ
    部を螺合したことを特徴とする止水栓。
  2. 【請求項2】 前記管状の本体ハウジングが分岐栓にお
    ける枝管を構成しており、前記スピンドル及び弁体が該
    枝管内の通水路を開閉するものであることを特徴とする
    止水栓。
  3. 【請求項3】 前記流出口にストレーナが配設されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の止水栓。
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