JP2577226B2 - 製紙用スライム防除剤 - Google Patents

製紙用スライム防除剤

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JP2577226B2 JP62167033A JP16703387A JP2577226B2 JP 2577226 B2 JP2577226 B2 JP 2577226B2 JP 62167033 A JP62167033 A JP 62167033A JP 16703387 A JP16703387 A JP 16703387A JP 2577226 B2 JP2577226 B2 JP 2577226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製紙工程における工業用水中のスライム防除
剤に関する。
パルプ工場及び製紙工場のパルプ調製及び抄紙工程に
おいて、バクテリア、酵母、糸状菌等の微生物の繁殖に
よつてスライムが形成され、種々の障害をひき起こすこ
とが知られている。
スライムは製紙工程中のリフラー壁、スクリーン、イ
ンレツト又はチエスト壁、白水ピツト、回収白水パイプ
内壁等の水を使用する工程のほとんどあらゆる部分に付
着し、次第にその厚さを増し、ついには剥離してパルプ
スラリー中に混入したりスクリーンやパイプを詰らせた
りする。パルプスラリー中に混入した小さいスライム塊
は紙上に黄色ないし褐色の斑点、いわゆる目玉を生じて
紙質を低下させ、大きなスライム塊は紙切れまで起こす
原因となる。
近年、白水回収率の向上、殿粉、ポリアクリルアミド
等の添加剤による富栄養化、無機物填料を含む堆積物、
木材の樹脂成分、古紙に由来する接着剤等に起因するピ
ツチ状堆積物の増加などにより、製紙工程は一そう微生
物の繁殖に適する環境となつている。特に白水回収率の
向上は、スライム防除剤に対する耐性菌の出現及び菌交
替現象をひき起こしやすくし、防除剤の効力低下の原因
となつている。従来より多くのスライム防除剤が開発さ
れ使用されているが、このような条件下で充分な効力を
持続しうるスライム防除剤はほとんどないのが現状であ
る。
本発明者らは、先にハロゲン原子を有するアセトフエ
ノン化合物が、スライム防除に有効であることを見出し
た(特願昭61-24019号明細書参照)。そしてさらに研究
を進めた結果、前記のアセトフエノン化合物と特定のニ
トロアルコールを併用することにより、これらの化合物
を単独で使用した場合には予想しえなかつた優れた相乗
効果を示すことを見出して、本発明を完成した。
本発明は、一般式 (Xは弗素原子、塩素原子又は臭素原子、nは1又は2
の数を示す)で表される化合物及び一般式 (式中R1は水素原子又は低級アルキル基、フエニル基、
塩素置換フエニル基、R2は水素原子、臭素原子、低級ア
ルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基を示す)で表わさ
れる化合物を有効成分として含有することを特徴とする
製紙用スライム防除剤である。
一般式Iの化合物としては例えば下記の化合物があげ
られる。α−ブロモ−2−クロロアセトフエノン、α−
ブロモ−4−クロロアセトフエノン、α,α−ジブロモ
−2−クロロアセトフエノン、α,α−ジブロモ−4−
クロロアセトフエノン、α−ブロモ−2−ブロモアセト
フエノン、α−ブロモ−3−ブロモアセトフエノン、α
−ブロモ−4−ブロモアセトフエノン、α,α−ジブロ
モ−2−ブロモアセトフエノン、α,α−ジブロモ−3
−ブロモアセトフエノン、α,α−ジブロモ−4−ブロ
モアセトフエノン、α−ブロモ−2−フルオロアセトフ
エノン、α−ブロモ−3−フルオロアセトフエノン、α
−ブロモ−4−フルオロアセトフエノン、α,α−ジブ
ロモ−2−フルオロアセトフエノン、α,α−ジブロモ
−3−フルオロアセトフエノン、α,α−ジブロモ−4
−フルオロアセトフエノン、など。
式Iの化合物は、例えばメチル(ハロゲノフエニル)
ケトンを不活性溶媒例えば四塩化炭素中で、臭素を用い
て臭素化することにより容易に製造することができる。
一般式IIの化合物としては例えば下記の化合物があげ
られる。2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、1−
ジブロモ−1−ニトロプロパノール−2、2−ブロモ−
2−ニトロブタンジオール−1,3、1,1−ジブロモ−1−
ニトロプロパノール−2、2−ブロモ−2−ニトロプロ
パンジオール−1,3、3−ブロモ−3−ニトロペンタン
ジオール−2,4、2−ブロモ−2−ニトロ−1−フエニ
ルエタノール、2−ブロモ−2−ニトロ−1−(o−ク
ロロフエニル)エタノール、2−ブロモ−2−ニトロブ
タノール−3、2−ブロモ−2−ニトロプロパノール、
2−ブロモ−2−ニトロ−1−フエニルプロパノールな
ど。
本発明のスライム防除剤は、式I及びIIの化合物を、
重量で5:95〜95:5特に10:90〜90:10の割合で含有するこ
とが好ましい。
本発明のスライム防除剤は、通常は式I及びIIの化合
物を溶媒に溶解するか、あるいは微粒子にして水に懸濁
させて液剤又は懸濁剤の形で用いられる。溶媒としては
メタノール、エタノールなどのアルコール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールなどのグリコール、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルアセテート、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、1,1,1−トリ
クロロエタン等が用いられる。さらに製剤中に分散助剤
例えば界面活性剤、増粘剤例えばキサンタンガムなどを
含有していてもよい。
本発明のスライム防除の製紙工程への添加量は用水
源、抄物等により異なるが、一般に有効成分として用水
に対し0.1〜100ppmで充分効力を示す。
製剤例の組成は下記のとおりである。
製剤例1 α−ブロモ−4−クロロアセトフエノン 10部 2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオール−1,3 10部 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 80部 製剤例2 α,α−ジブロモ−4−クロロアセトフエノン 14部 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 6部 ニツサンノニオンNS-210(日本油脂社製) 3部 ジエチレングリコール 77部 製剤例3 α−ブロモ−4−フルオロアセトフエノン 6部 3−ブロモ−3−ニトロペンタンジオール−2,4 14部 メトキシポリエチレングリコール 80部 製剤例4 α,α−ジブロモ−4−ブロモアセトフエノン 14部 2−ブロモ−2−ニトロ−1−フエニル エタノール 6部 ジメチルホルムアミド 80部 試験例1 段ボール中心製紙工程中ストツクインレツトより採取
したスライムをワツクスマン液体培地で前培養し供試菌
液とした。容量100mlの振とうフラスコに滅菌水50ml、
ワツクスマン液体培地10ml及び供試菌液10mlを入れ、供
試薬剤を培養液に対して10ppm(供試化合物として2pp
m)になるように添加し、37℃で振とう培養した。
この培養液の660nmにおける吸光度を経時的に測定
し、スライム形成菌繁殖の抑制度合を比較した。その結
果を第1表に示す。表中の抑制時間は各培養液の吸光度
が0.1になるまでの時間であり、効力が強いほど抑制時
間は長くなる。
供試薬剤としては、下記の供試化合物を20重量%含有
するジエチレングリコールモノメチルエーテル溶液を用
い、添加時には、これをメタノールで適当な濃度に希釈
して用いた。
供試化合物 I−1:α−ブロモ−4−クロロアセトフエノン I−2:α,α−ジブロモ−4−クロロアセトフエノン I−3:α−ブロモ−4−ブロモアセトフエノン I−4:α,α−ジブロモ−4−ブロモアセトフエノン I−5:α−ブロモ−4−フルオロアセトフエノン I−6:α,α−ジブロモ−4−フルオロアセトフエノン II-1:2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール II-2:1−ブロモ−1−ニトロプロパノール−2 II-3:2−ブロモ−2−ニトロブタンジオール−1,3 II-4:1,1−ジブロモ−1−ニトロプロパノール−2 II-5:2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオール−1,3 II-6:3−ブロモ−3−ニトロペンタンジオール−2,4 II-7:2−ブロモ−2−ニトロ−1−フエニルエタノール 試験結果を第1表に示す。表中の実験番号2〜6、9
〜13、16〜20、23〜24、27〜28、31、33及び34は本発明
の実施例であり、その他は比較例である。
試験例2 直径30cm、深さ30cmのステンレスステイール製水槽に
湿度調節装置、攪拌機、温度計及びスライム測定板とし
て幅5cm、長さ30cm、厚さ1.5cmのラワン材2枚を縦に取
りつけた。1000倍希釈したワツクスマン液体培地にパル
プ1%及び白水培養液(製紙工程より採取した白水をワ
ツクスマン液体培地で培養した培養液)を0.1ml/lの割
合で添加したのち、硫酸アルミニウムでpH5に調整した
人工白水をこの槽に2l/時間の流速で供給し、同量の人
工白水を排出させた。供試薬剤を供給人工白水に対し5p
pmになるようにポンプで1日3回、1回3時間添加し
た。白水温度を30℃に保ち攪拌を続け、約10日後にスラ
イム防除効果を評価した。白水培養液に用いた白水は、
段ボール中心製紙工程より採取した白水(A)及び新聞
紙製紙工程より採取した白水(B)の2種である。
評価はスライム測定板を目視観察し、スライム付着量
を10点法で採点した。採点基準の概要は下記のとおりで
ある。
0:全くスライムの付着が認められない。
5:スライムが全面に薄く付着している。
10:スライムが全面に厚く付着し、一部はがれている。
スライム付着量は使用する白水その他の条件により試
験毎に異なるものであるから、スライム防除剤無添加及
び比較薬剤との相対的、かつ総合的評価である。その結
果を第2表に示す。表中の実験番号40〜44、47〜48、5
1、54、56、69及び61は本発明の実施例であり、その他
は比較例である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (Xは弗素原子、塩素原子又は臭素原子、nは1又は2
    の数を示す)で表される化合物及び一般式 (式中R1は水素原子又は低級アルキル基、フエニル基、
    塩素置換フエニル、R2は水素原子、臭素原子、低級アル
    キル基、ヒドロキシ低級アルキル基を示す)で表される
    化合物を有効成分として含有することを特徴とする製紙
    用スライム防除剤。
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