JP2577085Y2 - 発変電所機器点検作業用ドーム - Google Patents

発変電所機器点検作業用ドーム

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JP2577085Y2
JP2577085Y2 JP1992085531U JP8553192U JP2577085Y2 JP 2577085 Y2 JP2577085 Y2 JP 2577085Y2 JP 1992085531 U JP1992085531 U JP 1992085531U JP 8553192 U JP8553192 U JP 8553192U JP 2577085 Y2 JP2577085 Y2 JP 2577085Y2
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substation equipment
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和雄 熊野
敏正 西川
重典 今井
満 岡田
憲正 堀部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、発変電所における発変
電設備の機器点検作業時に設置され、該作業時に前記発
変電機器設備への雨水による湿気の侵入と、風による粉
塵(塵埃)の侵入を防止する発変電所機器点検作業用ド
ームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の発変電所機器点検作業
用ドームはテント構造が主に採用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でのテント構造のものは、発変電所機器本体のブッシン
グ先端部にあるリード線をいちいち外して該発変電所機
器本体をテントにて覆うようにしていた。このため、テ
ント構造自体が非常に大きくかつ大掛かりなものとな
り、組立、運搬に不便を来し、さらに頑丈なる設置構造
にしないと本来の雨水による湿気の侵入と、風による粉
塵(塵埃)の侵入を防止することができないという不具
合があった。そこで、本考案は、上記した従来の不具合
を解消して、ドーム全体を安定した構造とするとともに
その小型化を図り、併せて組立、運搬をきわめて簡易に
なし得る発変電所機器点検作業用ドームを提供すること
を目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案は点検すべき発変電所機器の周囲に取外
し可能に所定の間隔をおいて立設された複数本の伸縮自
在な縦ポール部材と,該各縦ポール部材間に横架され取
外し可能に接続された横ポール部材とから骨組みして側
面の枠組構成となし、上部の横ポール部材から前記点検
すべき発変電所機器本体のブッシングの溝にわたって伸
縮可能な複数本の上部骨組部材を取外し可能に掛装して
上部の枠組構成となし、この上部の枠組構成から側面の
枠組構成全域にわたってテントシートを張設せしめてな
ることを要旨とする。
【0005】
【作用】上記した構成によれば、複数本の伸縮自在な縦
ポール部材と,該各縦ポール部材間に横架され取外し可
能に接続された横ポール部材とから骨組みして側面の枠
組構成となし、そして、上部の横ポール部材から前記点
検すべき発変電所機器本体のブッシングの溝にわたって
伸縮可能な複数本の上部骨組部材を取外し可能に掛装し
て上部の枠組構成となして、この上部の枠組構成から側
面の枠組構成全域にわたってテントシートを張設せした
ことにより、点検すべき発変電所機器本体のブッシング
の先端部のリード線をいちいち外すことなく、該テント
シートにより発変電所機器本体を理想的に覆うものであ
る。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図にしたがって説
明する。図において、1は本例の発変電所機器点検作業
用ドームの全体を示し、大別すると、点検すべき発変電
所機器Wの周囲に取外し可能に所定の間隔をおいて立設
された複数本の伸縮自在な縦ポール部材2〜2と,該各
縦ポール部材2〜2間に横架され取外し可能に接続され
た横ポール部材3〜3とから骨組みして側面のほぼ方形
状の枠組4構成となし、上部の横ポール部材3〜3から
前記点検すべき発変電所機器W本体のブッシングの溝W
1にわたって伸縮可能な複数本の上部骨組部材5〜5を
取外し可能に斜状に掛装して上部の枠組6構成となし、
この上部の枠組6構成から側面の枠組4構成全域にわた
ってテントシート7を張設せしめたものである。
【0007】前記縦ポール部材2〜2はコーナー用の4
本の縦ポール部材2a〜2aと6本の中間用の縦ポール
部材2b〜2bからなり、該コーナー用の縦ポール部材
2a〜2aは大径筒部に対して小径筒部が伸縮可能に嵌
挿固止された構成で、小径筒部上端には二又状のコーナ
ー接続部材が形成され、大径筒部の下端には後述する固
定ベース8a〜8aに嵌合固止されるブッシングが形成
されている。また中間用の縦ポール部材2b〜2bは同
じく大径筒部に対して小径筒部が伸縮可能に嵌挿固止さ
れた構成で、小径筒部上端には横ポール部材3〜3の外
周に嵌合するバネ状の曲折バンドが形成され、大径筒部
の下端には後述する固定ベース8b〜8bに嵌合固止さ
れるブッシングが形成されている。しかして、コーナー
用の縦ポール部材2a〜2aは、下部に尖った差し込み
片を有しかつさ設置すべき各コーナー部に固止される固
定ベース8a〜8aの差し込み筒部に嵌合固止状態で立
設され、中間用の縦ポール部材2b〜2bはコーナー用
の縦ポール部材2a〜2a間において固定ベース8b〜
8bの差し込み筒部に嵌合固止状態で所定の間隔で立設
されている。なお、コーナー用の縦ポール部材2a〜2
aと各中間用の縦ポール部材2b〜2b間下部には大径
筒部に対して小径筒部が伸縮可能に嵌挿固止された構成
のグランドポール9〜9が横架され、このグランドポー
ル9〜9の両端部に形成した係合孔を前記固定ベース8
a〜8a、8b〜8bの上面に突設した連結ピンに嵌合
することにより固止される。
【0008】前記横ポール部材3〜3は、長めの4本の
横ポール部材3a〜3aと短めの4本の横ポール部材3
b〜3bとからなり、それぞれ大径筒部に対して小径筒
部が伸縮可能に嵌挿固止された構成でその小径筒部の端
部には前記コーナー用の縦ポール部材2a〜2aのコー
ナー接続部材に嵌合する係合孔が形成され、大径筒部の
端部には長めの横ポール部材3a〜3aと短めの横ポー
ル部材3b〜3bのそれぞれ2ずつ係合凸起と係合孔が
形成されている。しかして、長めの4本の横ポール部材
3a〜3aの端部の係合孔をコーナー用の縦ポール部材
2a〜2aの上端部のコーナー接続部材に嵌合係止する
とともに、互いに他端の係合凸起と係合孔とを嵌合係止
して横架され矩形状の長辺部となし、また短めの4本の
横ポール部材3b〜3bの端部の係合孔をコーナー用の
縦ポール部剤2a〜2aの上端部のコーナー接続部材に
嵌合係止するとともに、互いに他端の係合凸起と係合孔
とを嵌合係止して横架され横架され矩形状の短辺部とな
すように接続される。なお、各長めの横ポール部材3a
〜3aと短めの横ポール部材3b〜3bには前記中間用
の縦ポール部材2b〜2bのバネ状の曲折バンドが係合
されるものである。上記のコーナー用の4本の縦ポール
部材2a〜2aと6本の中間用の縦ポール部材2b〜2
b、グランドポール9〜9、長めの横ポール部材3a〜
3aと短めの横ポール部材3b〜3bとを上述のように
骨組して側面のほぼ方形状の枠組4が構成される。
【0009】上部骨組部材5〜5は点検すべき発変電所
機器W本体のブッシングの溝W1間に架設される1本の
ルーフセンターポール10と、4本のコーナーポール1
1〜11と、4本のサイドポール12〜12と、4本の
センターポール13〜13と、2本の補助ポール14,
14とからなり、ルーフセンターポール10は大径筒部
に対して小径筒部が伸縮可能に嵌挿固止された構成でそ
の小径筒部及び大径筒部の端部には前記点検すべき発変
電所機器W本体のブッシングの溝W1に係合するほぼ半
円状の固定金具がそれぞれ形成され、4本のコーナーポ
ール11〜11は同じく大径筒部に対して小径筒部が伸
縮可能に嵌挿固止された構成でその小径筒部の端部には
前記点検すべき発変電所機器W本体のブッシングの溝W
1に係合するほぼ半円状の固定金具が形成されかつ大径
筒部の端部に前記コーナー用の縦ポール部剤2a〜2a
の上端部のコーナー接続部材に接続される接続金具が斜
状に形成されるとともに、その外周軸線方向には湾曲さ
れたガイド片が突設形成され、4本のサイドポール12
〜12は大径筒部に対して小径筒部が伸縮可能に嵌挿固
止された構成でその小径筒部及び大径筒部の端部には前
記ルーフセンターポール10と横ポール部材3〜3に係
合されるバネ状の曲折バンドが形成されかつ該大径筒部
の外周軸線方向には湾曲されたガイド片が突設形成さ
れ、4本のセンターポール13〜13は大径筒部に対し
て小径筒部が伸縮可能に嵌挿固止された構成でその大径
筒部の端部にはバネ状の曲折バンドが形成されかつ小径
筒部の端部にはそれぞれ2本ずつ係合凸起と係合孔が形
成され、2本の補助ポール14,14は大径筒部に対し
て小径筒部が伸縮可能に嵌挿固止された構成でその小径
筒部の端部には前記点検すべき発変電所機器W本体のブ
ッシングの溝W1に係合するほぼ半円状の固定金具が形
成されかつ大径筒部の端部に横ポール部材3〜3に係合
されるバネ状の曲折バンドが形成されかつ該大径筒部の
外周軸線方向には湾曲されたガイド片が突設形成されて
いる。しかして、ルーフセンターポール10を点検すべ
き発変電所機器W本体のブッシング間に横架するととも
にその半円状の固定金具を該発変電所機器W本体のブッ
シングの溝W1に係合して固止し、4本のセンターポー
ル13〜13を発変電所機器W本体のブッシングを挟む
ようにして横ポール部材3〜3間に横架してその曲折バ
ンドを該横ポール部材3〜3に係合するとともに相対向
する係合凸起と係合孔とを係合して固止し、4本のコー
ナーポール11〜11をコーナー用の縦ポール部剤2a
〜2aの上端部のコーナー接続部材と発変電所機器W本
体のブッシングとの間にそのガイド片を上向きにして斜
状に架設するとともにその半円状の固定金具を該発変電
所機器W本体のブッシングの溝W1に係合して固止しか
つ接続金具を縦ポール部剤2a〜2aの上端部のコーナ
ー接続部材に固止し、4本のサイドポール12〜12を
横ポール部材3〜3とルーフセンターポール10との間
にそのガイド片を上向きにして斜状に架設するととも
に、両端部の曲折バンドを該横ポール部材3〜3とルー
フセンターポール10とに係合して固止し、2本の補助
ポール14,14を横ポール部材3〜3と発変電所機器
W本体のブッシングとの間にそのガイド片を上向きにし
て斜状に架設するとともにその半円状の固定金具を該発
変電所機器W本体のブッシングの溝W1に係合して固止
しかつその半円状の固定金具を該発変電所機器W本体の
ブッシングの溝W1に係合して固止し、これによって上
部の枠組6(屋根)が構成される。なお、各ポール部材
2〜2、3〜3、グランドポール9〜9、上部骨組部材
5〜5の各ポール10〜10、11〜11、12〜1
2、13〜13、14〜14及び固定ベース8a〜8
a、8b〜8bは非電導性のグラスフアイバ製の材質か
ら形成されている。
【0010】そして、上部の枠組6構成から側面の枠組
4構成全域にわたって張設されるテントシート7は、三
分割された天井用シート7aと四分割された側面用シー
ト7bとから構成され、該三分割された天井用シート7
aはそれぞれ端部を重合して発変電所機器W本体のブッ
シングの部位露出して同ブッシングに巻付け定置して上
部骨組部材5〜5の各ポール10〜10、11〜11、
12〜12、13〜13、14〜14、すなわち上部の
枠組6に沿って張設されるとともに、その下端が側面部
に若干垂下され、四分割された側面用シート7bは所定
の個所に出入り口が形成されてそれぞれの端部及び上端
縁が天井用シート7aの側面垂下部位に重合され、側面
の枠組4に沿って張設されている。なお、各天井用シー
ト7a及び側面用シート7bの重合部位は「はとめ」或
いはマジックフアスナー等の手段により結合されるもの
である。
【0011】さて、本実施例の発変電所機器点検作業用
ドーム1は上述のように構成されているので、各部材を
ジョイント形式で取外し可能に組立てるものであり、ま
たその材質から軽量であり、組立て及び取外し、或いは
運搬等が非常に簡便なものとなる。また、各ポール部材
2〜2、3〜3、グランドポール9〜9、上部骨組部材
5〜5の各ポール10〜10、11〜11、12〜1
2、13〜13、14〜14は伸縮可能な構成を採用し
ているので、ドーム自体の大小または設置時の多少の寸
法違いに対しても簡単に対応することができる。また、
上部骨組部材5〜5の各ポール10〜10、11〜1
1、12〜12、13〜13、14〜14には湾曲状の
ガイド片が突出しているため、三分割された天井用シー
ト7aと四分割された側面用シート7bの張設状態をき
わめて理想的になし得るとともに、雨水の溜まることを
可及的になくすることができる。
【0012】
【考案の効果】以上のように、本考案は複数本の伸縮自
在な縦ポール部材と,該各縦ポール部材間に横架され取
外し可能に接続された横ポール部材とから骨組みして側
面の枠組構成となし、そして、上部の横ポール部材から
前記点検すべき発変電所機器本体のブッシングの溝にわ
たって伸縮可能な複数本の上部骨組部材を取外し可能に
掛装して上部の枠組構成となして、この上部の枠組構成
から側面の枠組構成全域にわたってテントシートを張設
せしたことにより、点検すべき発変電所機器本体のブッ
シングの先端部のリード線をいちいち外すことなく、該
テントシートにより発変電所機器本体を理想的に覆うこ
とができる。このことは、ドーム全体を安定した構造と
するとともにその小型化を図り、併せて組立、運搬をき
わめて簡易になし得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、発変電所機器点検作
業用ドームの枠組構成を示す斜視図である。
【図2】(a)(b)は縦ポール部材を示す正面図であ
る。
【図3】(a)(b)(c)(d)は横ポール部材を示
す正面図である。
【図4】(a)(b)は固定べースを示す正断面図であ
る。
【図5】ルーフセンターポールを示す正面図である。
【図6】コーナーポールを示す正面図である。
【図7】サイドポールを示す正面図である。
【図8】(a)(b)はセンタポールを示す正面図であ
る。
【図9】補助ポールを示す正面図である。
【図10】グランドポールを示す正面図である。
【図11】(a)(b)(c)(d)はテントシートを
示す正面図である。
【符号の説明】
1 発変電所機器点検作業用ドーム 2 縦ポール部材 3 横ポール部材 4 側面の枠組 5 上部骨組部材 6 上部の枠組 7 テントシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西川 敏正 三重県松阪市久保町字向野1843番地の70 中部電力株式会社 松阪電力センター 内 (72)考案者 今井 重典 三重県松阪市久保町字向野1843番地の70 中部電力株式会社 松阪電力センター 内 (72)考案者 岡田 満 三重県鳥羽市松尾町1002番地の1 浜口 計器工業株式会社内 (72)考案者 堀部 憲正 愛知県名古屋市昭和区紅梅町1丁目17番 地 株式会社サンキョウ内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 15/34

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点検すべき発変電所機器の周囲に取外し
    可能に所定の間隔をおいて立設された複数本の伸縮自在
    な縦ポール部材と,該各縦ポール部材間に横架され取外
    し可能に接続された横ポール部材とから骨組みして側面
    の枠組構成となし、上部の横ポール部材から前記点検す
    べき発変電所機器本体のブッシングの溝にわたって伸縮
    可能な複数本の上部骨組部材を取外し可能に掛装して上
    部の枠組構成となし、この上部の枠組構成から側面の枠
    組構成全域にわたってテントシートを張設せしめてなる
    発変電所機器点検作業用ドーム。
JP1992085531U 1992-11-18 1992-11-18 発変電所機器点検作業用ドーム Expired - Fee Related JP2577085Y2 (ja)

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