JP2576969B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JP2576969B2 JP2576969B2 JP60246179A JP24617985A JP2576969B2 JP 2576969 B2 JP2576969 B2 JP 2576969B2 JP 60246179 A JP60246179 A JP 60246179A JP 24617985 A JP24617985 A JP 24617985A JP 2576969 B2 JP2576969 B2 JP 2576969B2
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- circuit
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、液晶表示装置に係り、特に画面を複数ブロ
ックに分割し、各ブロック毎に液晶層に印加される電圧
を2フレーム時間で極性反転交流化させ時分割駆動する
液晶表示装置において、表示むらの発生を防止するに好
適な液晶表示装置に関するものである。
ックに分割し、各ブロック毎に液晶層に印加される電圧
を2フレーム時間で極性反転交流化させ時分割駆動する
液晶表示装置において、表示むらの発生を防止するに好
適な液晶表示装置に関するものである。
液晶表示素子を時分割駆動する場合、一般に駆動方式
は電圧平均化法が用いられており、これには1フレーム
時間内(全走査線を1回走査する時間)で極性反転し交
流化するもの(以下A方式と称す)と、2フレーム時間
で極性反転し交流化するもの(以下B方式と称す)との
2種類の方式がある。これらの駆動方式については例え
ば日経エレクトロニクス1980年8月16日号150頁〜174頁
に詳細に論じられている。
は電圧平均化法が用いられており、これには1フレーム
時間内(全走査線を1回走査する時間)で極性反転し交
流化するもの(以下A方式と称す)と、2フレーム時間
で極性反転し交流化するもの(以下B方式と称す)との
2種類の方式がある。これらの駆動方式については例え
ば日経エレクトロニクス1980年8月16日号150頁〜174頁
に詳細に論じられている。
液晶表示素子の時分割駆動方式は、前記文献にも述べ
られているが、現在ではドライバーLSIの負担を軽くす
るために、時分割数が増大するのに伴ってB方式駆動が
主として用いられている。
られているが、現在ではドライバーLSIの負担を軽くす
るために、時分割数が増大するのに伴ってB方式駆動が
主として用いられている。
また表示画素数の増大に伴って画面分割方式が用いら
れている。これは例えば第1図に示す如く、画面をその
上下方向に二分割して駆動するもので、走査線2n本から
なる液晶パネル3を走査線X1〜Xnからなる第1ブロック
3aと走査線Xn+1〜X2nからなる第2ブロック3bに二分割
し、各走査線を1/nデューティで駆動するものである。
れている。これは例えば第1図に示す如く、画面をその
上下方向に二分割して駆動するもので、走査線2n本から
なる液晶パネル3を走査線X1〜Xnからなる第1ブロック
3aと走査線Xn+1〜X2nからなる第2ブロック3bに二分割
し、各走査線を1/nデューティで駆動するものである。
第2図は従来の液晶表示装置の一例を説明するための
ブロック図である。第2図において、1は複数の液状画
素がマトリックス状に配列された液晶パネルとその液晶
駆動回路とから構成される液晶表示装置を示し、2は液
晶モジュール1の動作を制御するコントローラ回路であ
り市販品として、例えば日立製作所液晶コントローラボ
ードCB1026Rがある、3は第1図に示した液晶パネル、4
a,4bはそれぞれ液晶パネル3の第1ブロック3aおよび第
2ブロック3bのY軸方向の信号線Y1,Y2,Y3,………Ymに
信号電圧を出力するセグメント側駆動回路、5は液晶パ
ネル3のX軸方向の走査線(X1,X2,X3,………Xn)およ
び(Xn+1,Xn+2,Xn+3,………X2n)をそれぞれ順次走査す
るための選択パルスを出力する走査側駆動回路、6はセ
グメント側駆動回路4a,4bおよび走査側駆動回路5を電
圧平均化法で駆動するための所定の電圧を供給する液晶
駆動用電源回路、7は液晶モジュール1を動作させるタ
イミング信号としてラッチ信号CL1,データシフト信号CL
2および印加電圧の極性反転を行うための交流化信号M
を出力するタイミング発生回路、8は液晶駆動用電源回
路6に所定の電圧を供給する電源回路、D1,D2はそれぞ
れ液晶パネル3の第1ブロック3aおよび第2ブロック3b
の信号電極Y1,Y2,………Ym上の全画素のオン・オフ情報
をシリアルに入力させるデータ端子、FLMはフレーム信
号入力端子である。
ブロック図である。第2図において、1は複数の液状画
素がマトリックス状に配列された液晶パネルとその液晶
駆動回路とから構成される液晶表示装置を示し、2は液
晶モジュール1の動作を制御するコントローラ回路であ
り市販品として、例えば日立製作所液晶コントローラボ
ードCB1026Rがある、3は第1図に示した液晶パネル、4
a,4bはそれぞれ液晶パネル3の第1ブロック3aおよび第
2ブロック3bのY軸方向の信号線Y1,Y2,Y3,………Ymに
信号電圧を出力するセグメント側駆動回路、5は液晶パ
ネル3のX軸方向の走査線(X1,X2,X3,………Xn)およ
び(Xn+1,Xn+2,Xn+3,………X2n)をそれぞれ順次走査す
るための選択パルスを出力する走査側駆動回路、6はセ
グメント側駆動回路4a,4bおよび走査側駆動回路5を電
圧平均化法で駆動するための所定の電圧を供給する液晶
駆動用電源回路、7は液晶モジュール1を動作させるタ
イミング信号としてラッチ信号CL1,データシフト信号CL
2および印加電圧の極性反転を行うための交流化信号M
を出力するタイミング発生回路、8は液晶駆動用電源回
路6に所定の電圧を供給する電源回路、D1,D2はそれぞ
れ液晶パネル3の第1ブロック3aおよび第2ブロック3b
の信号電極Y1,Y2,………Ym上の全画素のオン・オフ情報
をシリアルに入力させるデータ端子、FLMはフレーム信
号入力端子である。
また、第3図(a)〜(d)は第2図に示したコント
ローラ回路2のB方式駆動での出力信号のタイミングを
示したものである。
ローラ回路2のB方式駆動での出力信号のタイミングを
示したものである。
このような構成において、ある走査線上の全画素のオ
ン・オフ情報信号がデータ端子D1,D2にシリアルに入力
される。セグメント側駆動回路4a,4b内のシフトレジス
タはデータシフト信号CL2によってデータをシフトして
ゆく。そして、シリアルデータがシフトレジスタ中に一
杯となったとき、ラッチ信号CL1が出力され、ラッチ回
路にラッチされる。ラッチデータによってアナログマル
チプレクサを切り替え、選択,非選択パルスを出力し、
任意のドットを点灯させることができる。この場合、ラ
ッチ信号CL1はフレーム周期τFを時分割数nで割算し
た時間ごとに信号を発生し、データをラッチする関係に
ある。また、このB方式駆動では前述したように2フレ
ーム内で液晶駆動波形を極性反転し完全交流化してお
り、フレーム周期τFの2倍の周期をもつ交流化信号M
で完全交流化を行っている。
ン・オフ情報信号がデータ端子D1,D2にシリアルに入力
される。セグメント側駆動回路4a,4b内のシフトレジス
タはデータシフト信号CL2によってデータをシフトして
ゆく。そして、シリアルデータがシフトレジスタ中に一
杯となったとき、ラッチ信号CL1が出力され、ラッチ回
路にラッチされる。ラッチデータによってアナログマル
チプレクサを切り替え、選択,非選択パルスを出力し、
任意のドットを点灯させることができる。この場合、ラ
ッチ信号CL1はフレーム周期τFを時分割数nで割算し
た時間ごとに信号を発生し、データをラッチする関係に
ある。また、このB方式駆動では前述したように2フレ
ーム内で液晶駆動波形を極性反転し完全交流化してお
り、フレーム周期τFの2倍の周期をもつ交流化信号M
で完全交流化を行っている。
第1図に示した液晶パネル、すなわち走査線総数2n本
で、走査線X1〜Xnからなる第1ブロック3aと、走査線Xn
+1〜X2nからなる第2ブロック3bの2ブロックに分割さ
れた液晶パネル3および第4図に示すような低出力イン
ピーダンス化した液晶駆動用電源回路6を用いて、1/n
デューティ,B方式駆動で、液晶パネル3全面に黒パター
ンを点灯表示した場合、第5図に示すように第1ブロッ
ク3aの最初の走査線X1および第2ブロック3bの最初の走
査線Xn+1上の表示が、他の走査線よりも薄く点灯してし
まうことが観察された。この現象の発生メカニズムは、
B方式駆動の場合液晶層に印加される駆動波形の極性反
転の始点,すなわち交流化信号Mの切り換わる時点が、
それぞれ前記第1ブロック3aの第1番目の走査線X1と第
2ブロック3bの第1番目の走査線Xn+1に対応するので次
のように考えることができる。
で、走査線X1〜Xnからなる第1ブロック3aと、走査線Xn
+1〜X2nからなる第2ブロック3bの2ブロックに分割さ
れた液晶パネル3および第4図に示すような低出力イン
ピーダンス化した液晶駆動用電源回路6を用いて、1/n
デューティ,B方式駆動で、液晶パネル3全面に黒パター
ンを点灯表示した場合、第5図に示すように第1ブロッ
ク3aの最初の走査線X1および第2ブロック3bの最初の走
査線Xn+1上の表示が、他の走査線よりも薄く点灯してし
まうことが観察された。この現象の発生メカニズムは、
B方式駆動の場合液晶層に印加される駆動波形の極性反
転の始点,すなわち交流化信号Mの切り換わる時点が、
それぞれ前記第1ブロック3aの第1番目の走査線X1と第
2ブロック3bの第1番目の走査線Xn+1に対応するので次
のように考えることができる。
すなわち、交流化信号Mの切り換わり時、液晶層に印
加されている電圧の極性が反転するため、大きな過度電
流が第4図の抵抗R4(LSIラッチアップ防止抵抗)に流
れ込むので、この抵抗R4と液晶層の容量Cの抵抗容量回
路により走査線X1およびXn+1に印加される電圧波形が歪
んでしまい、これらの走査線における電圧実効値が他の
走査線における電圧実効値と異なってしまうので表示む
らが発生するのである。
加されている電圧の極性が反転するため、大きな過度電
流が第4図の抵抗R4(LSIラッチアップ防止抵抗)に流
れ込むので、この抵抗R4と液晶層の容量Cの抵抗容量回
路により走査線X1およびXn+1に印加される電圧波形が歪
んでしまい、これらの走査線における電圧実効値が他の
走査線における電圧実効値と異なってしまうので表示む
らが発生するのである。
ここで第4図のR1,R4はLSIのラッチアップを防止する
ための抵抗であり、R2,(a−4)R2は電圧平均化法に
よって液晶を駆動する際抵抗分割によって所定の電圧を
提供するために必要な抵抗である。また、電源回路のV0
受け口に使用されているトランジスタはユーザー側の電
源回路の影響を受けにくくするためのものである。
ための抵抗であり、R2,(a−4)R2は電圧平均化法に
よって液晶を駆動する際抵抗分割によって所定の電圧を
提供するために必要な抵抗である。また、電源回路のV0
受け口に使用されているトランジスタはユーザー側の電
源回路の影響を受けにくくするためのものである。
上記表示むらの問題を解消する対策としては、抵抗R4
の値を小さくすることが考えられるが、LSIのラッチア
ップ防止という点から好ましくなく、また液晶の容量C
を零にすることも不可能であり、表示むらを解消するこ
とが従来出来なかった。
の値を小さくすることが考えられるが、LSIのラッチア
ップ防止という点から好ましくなく、また液晶の容量C
を零にすることも不可能であり、表示むらを解消するこ
とが従来出来なかった。
したがって本発明は、前述した従来の問題に鑑みてな
されたものであり、本発明は、前記従来技術の問題点を
解決するためになされたものであって、本発明の目的
は、液晶表示装置において、液晶層に印加されている電
圧の極性が反転する走査線の位置をフレーム毎に移動分
散させて、表示むらの発生を防止できる技術を提供する
ことにある。
されたものであり、本発明は、前記従来技術の問題点を
解決するためになされたものであって、本発明の目的
は、液晶表示装置において、液晶層に印加されている電
圧の極性が反転する走査線の位置をフレーム毎に移動分
散させて、表示むらの発生を防止できる技術を提供する
ことにある。
本発明の前記目的と新規な特徴は、本明細書の記述及
び添付図面によって明らかになるであろう。
び添付図面によって明らかになるであろう。
前記目的を達成するために、本発明では、液晶画素を
マトリックス状に配列した液晶パネルの信号電極および
走査電極にそれぞれ駆動信号を出力するセグメント側駆
動回路および走査側駆動回路を備えた液晶モジュール
と、前記液晶モジュールの動作を制御するコントローラ
回路とを少なくとも具備し、前記液晶パネルを走査方向
に複数のブロックに分割し、各ブロック毎に液晶に印加
する電圧の極性を反転させ交流化して時分割駆動する液
晶表示装置において、前記コントローラ回路が周期τの
データラッチクロック信号、および、フレーム周期毎に
電圧レベルが反転する周期Tの交流化信号(M)を出力
し、前記コントローラ回路から出力される周期τのデー
タラッチクロック信号を所定数(P/2)カウントする毎
に電圧レベルが反転する周期(Pτ)の第1のパルス信
号(M′)を生成する第1のカウンタ回路と、前記コン
トローラ回路から出力される周期Tの交流化信号(M)
を所定数(K/2)カウントする毎に電圧レベルが反転す
る周期(KT)の第2のパルス信号(M″)を生成する第
2のカウンタ回路と、前記第1のパルス信号(M′)と
第2のパルス信号(M″)との排他的論理和をとる排他
的論理和回路とを有し、前記排他的論理和回路の出力パ
ルス信号により、全走査電極を走査する毎に、液晶に印
加する電圧の極性が反転する走査電極の位置が連続しな
いように、液晶に印加する電圧の極性を反転させるよう
にしたものである。
マトリックス状に配列した液晶パネルの信号電極および
走査電極にそれぞれ駆動信号を出力するセグメント側駆
動回路および走査側駆動回路を備えた液晶モジュール
と、前記液晶モジュールの動作を制御するコントローラ
回路とを少なくとも具備し、前記液晶パネルを走査方向
に複数のブロックに分割し、各ブロック毎に液晶に印加
する電圧の極性を反転させ交流化して時分割駆動する液
晶表示装置において、前記コントローラ回路が周期τの
データラッチクロック信号、および、フレーム周期毎に
電圧レベルが反転する周期Tの交流化信号(M)を出力
し、前記コントローラ回路から出力される周期τのデー
タラッチクロック信号を所定数(P/2)カウントする毎
に電圧レベルが反転する周期(Pτ)の第1のパルス信
号(M′)を生成する第1のカウンタ回路と、前記コン
トローラ回路から出力される周期Tの交流化信号(M)
を所定数(K/2)カウントする毎に電圧レベルが反転す
る周期(KT)の第2のパルス信号(M″)を生成する第
2のカウンタ回路と、前記第1のパルス信号(M′)と
第2のパルス信号(M″)との排他的論理和をとる排他
的論理和回路とを有し、前記排他的論理和回路の出力パ
ルス信号により、全走査電極を走査する毎に、液晶に印
加する電圧の極性が反転する走査電極の位置が連続しな
いように、液晶に印加する電圧の極性を反転させるよう
にしたものである。
次に図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明の一実施例は、その要部を第6図に示すよう
に、液晶モジュール1とコントローラ回路2(市販品と
して入手出来る日立製作所製液晶コントロールボードCB
1026Rが利用出来る)との間に、ラッチ信号CL1をカウン
トして新たな交流化信号M′を出力するカウンタ回路10
(市販品として入手出来る日立製作所製Dual 4−bit
Binary Counter HD74HC393が利用出来る)と、カウ
ント数を任意に調整するためのANDゲート11(市販品と
して入手出来る日立製作所製AND GATE HD74HC08が利
用出来る)とを設けるものである。CL1をカウントした
カウンター10の出力信号M′とB方式駆動本来の交流化
信号M′をカウントするカウンター20の出力信号M″と
の排他的論理和をとった出力信号Mを得る。ここで信
号M′は上記交流化信号M(B方式駆動の場合、フレー
ム周波数1/τFの1/2の周波数で、これに同期した信
号)の周波数の整数倍とならないように、カウント数を
設定することにより、駆動波形の極性反転の始点が液晶
パネルの各ブロック3a,3b内の特定の走査線に固定され
ないようにし、表示むらの改善を図っている。
に、液晶モジュール1とコントローラ回路2(市販品と
して入手出来る日立製作所製液晶コントロールボードCB
1026Rが利用出来る)との間に、ラッチ信号CL1をカウン
トして新たな交流化信号M′を出力するカウンタ回路10
(市販品として入手出来る日立製作所製Dual 4−bit
Binary Counter HD74HC393が利用出来る)と、カウ
ント数を任意に調整するためのANDゲート11(市販品と
して入手出来る日立製作所製AND GATE HD74HC08が利
用出来る)とを設けるものである。CL1をカウントした
カウンター10の出力信号M′とB方式駆動本来の交流化
信号M′をカウントするカウンター20の出力信号M″と
の排他的論理和をとった出力信号Mを得る。ここで信
号M′は上記交流化信号M(B方式駆動の場合、フレー
ム周波数1/τFの1/2の周波数で、これに同期した信
号)の周波数の整数倍とならないように、カウント数を
設定することにより、駆動波形の極性反転の始点が液晶
パネルの各ブロック3a,3b内の特定の走査線に固定され
ないようにし、表示むらの改善を図っている。
第7図は液晶パネルの交流化を説明する図である。時
分割数128においては、後述の別の表示むらを回避する
ためにCL1パルス((a)図)のカウント数は10とし
た。カウント数10でカウントした出力信号M′((b)
図)をそのまま用いたのでは、印加電圧の平均値が零と
ならない直流駆動となってしまい液晶を劣化させる要因
となる。これを避ける為、B方式駆動本来の交流化信号
Mをカウンター20を通してカウントしその出力信号M″
((d)図)と上記信号M′との排他的論理和をとるこ
とにより信号((e)図)を得て駆動電圧の反転を図
っている。第7図の実施例ではM信号を5カウントし
て、10フレームで完全交流化を行っている。B方式駆動
において、液晶パネルの或るブロックにおける時分割数
をn,ラッチ信号CL1のパルスカウント数をP(CL1の分周
数は1/2Pとなる)とすると、フレーム周期τF時間内の
ラッチ信号CL1のパルス数はnであるから、 n=mP+Q (1) 但しmは正の整数, P>|Q|,Q≠0 と表せる。ここで好ましくは、−10≦Q≦10となる様に
CL1のカウント数Pを選定すれば極性反転の起る走査線
の移動が滑らかになる。
分割数128においては、後述の別の表示むらを回避する
ためにCL1パルス((a)図)のカウント数は10とし
た。カウント数10でカウントした出力信号M′((b)
図)をそのまま用いたのでは、印加電圧の平均値が零と
ならない直流駆動となってしまい液晶を劣化させる要因
となる。これを避ける為、B方式駆動本来の交流化信号
Mをカウンター20を通してカウントしその出力信号M″
((d)図)と上記信号M′との排他的論理和をとるこ
とにより信号((e)図)を得て駆動電圧の反転を図
っている。第7図の実施例ではM信号を5カウントし
て、10フレームで完全交流化を行っている。B方式駆動
において、液晶パネルの或るブロックにおける時分割数
をn,ラッチ信号CL1のパルスカウント数をP(CL1の分周
数は1/2Pとなる)とすると、フレーム周期τF時間内の
ラッチ信号CL1のパルス数はnであるから、 n=mP+Q (1) 但しmは正の整数, P>|Q|,Q≠0 と表せる。ここで好ましくは、−10≦Q≦10となる様に
CL1のカウント数Pを選定すれば極性反転の起る走査線
の移動が滑らかになる。
第7図において、M信号の周期τMとM′信号の周期
τM′の関係は、1/τM′が1/τMの整数倍にならない
ように設定されているので、液晶層に印加される電圧の
極性反転の始点すなわち新たな信号M′(従って交流化
信号M)の切り換わり点は特定の走査線に固定されな
い、すなわち上記極性反転の始点となる走査線はフレー
ム毎に移動し分散されるので表示むらが発生しなくな
る。また10フレーム間で交流化も成されている。
τM′の関係は、1/τM′が1/τMの整数倍にならない
ように設定されているので、液晶層に印加される電圧の
極性反転の始点すなわち新たな信号M′(従って交流化
信号M)の切り換わり点は特定の走査線に固定されな
い、すなわち上記極性反転の始点となる走査線はフレー
ム毎に移動し分散されるので表示むらが発生しなくな
る。また10フレーム間で交流化も成されている。
実施例 CL1のカウント数P:10 フレーム周波数fF:80Hz 信号Mの周波数:40Hz とすると、 新たな信号M′(従って交流化信号M)の周波数は
1/τM×n/pで表され、実施例では400Hzとなる。又
(1)式に実施例で用いたカウント数Pを代入するとQ
は−2となり、この数値は各フレームごとに極性反転の
始まる始点のずれがCL1の2周期分に相当することを表
しており、実施例では0.2mSecとなる。ただし、液晶層
に印加されている電圧の極性が反転する走査線を、各フ
レーム毎に連続して順次移動させると、前記表示むらが
各フレーム毎に移動して、前記表示むらが上あるいは下
に流れるちらつきとなってしまい、液晶表示装置の表示
品質が著しく損なわれてしまうので、各フレーム毎に極
性反転の始点となる走査線は2つ以上離れている必要が
ある。
1/τM×n/pで表され、実施例では400Hzとなる。又
(1)式に実施例で用いたカウント数Pを代入するとQ
は−2となり、この数値は各フレームごとに極性反転の
始まる始点のずれがCL1の2周期分に相当することを表
しており、実施例では0.2mSecとなる。ただし、液晶層
に印加されている電圧の極性が反転する走査線を、各フ
レーム毎に連続して順次移動させると、前記表示むらが
各フレーム毎に移動して、前記表示むらが上あるいは下
に流れるちらつきとなってしまい、液晶表示装置の表示
品質が著しく損なわれてしまうので、各フレーム毎に極
性反転の始点となる走査線は2つ以上離れている必要が
ある。
したがって、各フレーム毎に極性反転の始点となる走
査線が2つ以上離れるように、Qを−10から10の間で選
択することにより、極性反転時に生じる表示むらが表示
面全体に滑らかに分散され、人間の目には認識できなく
なるので、実用上検出できなくなり、表示むらの問題を
解消できる。
査線が2つ以上離れるように、Qを−10から10の間で選
択することにより、極性反転時に生じる表示むらが表示
面全体に滑らかに分散され、人間の目には認識できなく
なるので、実用上検出できなくなり、表示むらの問題を
解消できる。
なお実施例では、フレーム周波数を80Hzとしたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、フレーム周波数
の範囲は40〜90Hz、又時分割数nも16〜300までの範囲
で同様な効果を奏する。又CL1のカウント数Pは(1)
式を満足する値が可能である。
発明はこれに限定されるものではなく、フレーム周波数
の範囲は40〜90Hz、又時分割数nも16〜300までの範囲
で同様な効果を奏する。又CL1のカウント数Pは(1)
式を満足する値が可能である。
又実施例において、mを13と大きくとった理由は、第
2図のLCDパネル3の液晶のしきい値電圧Vthの周波数特
性が第8図のように低周波で落ちるような液晶パネルを
B方式駆動で点灯させた時におこる表示むらを対策する
効果をもねらったためである。新たな交流化信号M
は、従来広く市販されているコントローラ回路ICに、4
個のCMOSLSIを付加するのみで作ることができるので、
コスト上昇の面での問題点はない。また上記カウンター
回路を含めた回路全体は、外部からみると、従来回路と
同等に扱えるのでシステムのコンパチビリティも良好で
ある。
2図のLCDパネル3の液晶のしきい値電圧Vthの周波数特
性が第8図のように低周波で落ちるような液晶パネルを
B方式駆動で点灯させた時におこる表示むらを対策する
効果をもねらったためである。新たな交流化信号M
は、従来広く市販されているコントローラ回路ICに、4
個のCMOSLSIを付加するのみで作ることができるので、
コスト上昇の面での問題点はない。また上記カウンター
回路を含めた回路全体は、外部からみると、従来回路と
同等に扱えるのでシステムのコンパチビリティも良好で
ある。
なお、前述した実施例においては2進カウンタでラッ
チ信号CL1の分周を行ったが、本発明はこれに限定され
るものではなく、10進カウンターを用いることも出来、
またM信号をカウントするかわりにFLMをカウントする
ことも可能であり駆動波形を交流化する手段もEx−ORゲ
ートを用いる方法に限定されるものではないことは勿論
である。
チ信号CL1の分周を行ったが、本発明はこれに限定され
るものではなく、10進カウンターを用いることも出来、
またM信号をカウントするかわりにFLMをカウントする
ことも可能であり駆動波形を交流化する手段もEx−ORゲ
ートを用いる方法に限定されるものではないことは勿論
である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例
に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更可能であることは勿論である。
に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更可能であることは勿論である。
本願において開示される発明のうち代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
(1)本発明によれば、表示画面を複数ブロックに分割
して時分割駆動する際に、液晶層に印加されている電圧
の極性が反転する走査線の位置がフレーム毎に移動分散
されるので、表示むらの発生を確実に防止でき、また、
表示むらが各フレーム毎に上あるいは下に移動すること
により生じるちらつきが発生することもないので、液晶
表示装置の表示品質を向上させることが可能となる。
して時分割駆動する際に、液晶層に印加されている電圧
の極性が反転する走査線の位置がフレーム毎に移動分散
されるので、表示むらの発生を確実に防止でき、また、
表示むらが各フレーム毎に上あるいは下に移動すること
により生じるちらつきが発生することもないので、液晶
表示装置の表示品質を向上させることが可能となる。
(2)本発明によれば、従来広く市販されているコント
ローラ回路ICに、数個のCMOSLSIを付加するだけでよい
ので、コストの上昇を抑えることができ、また、従来回
路と同等に扱えるのでシステムのコンパチビリティを良
好にすることができる。
ローラ回路ICに、数個のCMOSLSIを付加するだけでよい
ので、コストの上昇を抑えることができ、また、従来回
路と同等に扱えるのでシステムのコンパチビリティを良
好にすることができる。
第1図は液晶パネルの画面を上下方向に二分割した例を
示す図、第2図は従来の液晶表示装置用駆動回路の一例
を説明するための液晶モジュールのブロック図、第3図
(a)〜(d)は第2図の動作タイミング図、第4図は
第2図における液晶駆動用電源回路の一例を示す回路
図、第5図は第1図の液晶パネルを全面点灯した場合に
生ずる表示むらの発生を説明する図、第6図は本発明に
よる液晶表示装置の一例を説明するための回路図、第7
図(a)〜(e)は第6図の動作タイミング図、第8図
は液晶パネルのしきい値電圧の周波数依存性を示す図で
ある。 1……液晶モジュール、2……コントローラ回路、3…
…液晶パネル、4a,4b……セグメント側駆動回路、5…
…走査側駆動回路、6……液晶駆動用電源回路、7……
タイミング発生回路、8……電源回路、10,20……カウ
ンタ回路。
示す図、第2図は従来の液晶表示装置用駆動回路の一例
を説明するための液晶モジュールのブロック図、第3図
(a)〜(d)は第2図の動作タイミング図、第4図は
第2図における液晶駆動用電源回路の一例を示す回路
図、第5図は第1図の液晶パネルを全面点灯した場合に
生ずる表示むらの発生を説明する図、第6図は本発明に
よる液晶表示装置の一例を説明するための回路図、第7
図(a)〜(e)は第6図の動作タイミング図、第8図
は液晶パネルのしきい値電圧の周波数依存性を示す図で
ある。 1……液晶モジュール、2……コントローラ回路、3…
…液晶パネル、4a,4b……セグメント側駆動回路、5…
…走査側駆動回路、6……液晶駆動用電源回路、7……
タイミング発生回路、8……電源回路、10,20……カウ
ンタ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣川 清重 茂原市早野3300番地 株式会社日立製作 所茂原工場内 (56)参考文献 特開 昭60−19196(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】液晶画素をマトリックス状に配列した液晶
パネルの信号電極および走査電極にそれぞれ駆動信号を
出力するセグメント側駆動回路および走査側駆動回路を
備えた液晶モジュールと、前記液晶モジュールの動作を
制御するコントローラ回路とを少なくとも具備し、前記
液晶パネルを走査方向に複数のブロックに分割し、各ブ
ロック毎に液晶に印加する電圧の極性を反転させ交流化
して時分割駆動する液晶表示装置において、前記コント
ローラ回路が周期τのデータラッチクロック信号、およ
び、フレーム周期毎に電圧レベルが反転する周期Tの交
流化信号(M)を出力し、前記コントローラ回路から出
力される周期τのデータラッチクロック信号を所定数
(P/2)カウントする毎に電圧レベルが反転する周期
(Pτ)の第1のパルス信号(M′)を生成する第1の
カウンタ回路と、前記コントローラ回路から出力される
周期Tの交流化信号(M)を所定数(K/2)カウントす
る毎に電圧レベルが反転する周期(KT)の第2のパルス
信号(M″)を生成する第2のカウンタ回路と、前記第
1のパルス信号(M′)と第2のパルス信号(M″)と
の排他的論理和をとる排他的論理和回路とを有し、前記
排他的論理和回路の出力パルス信号により、全走査電極
を走査する毎に、液晶に印加する電圧の極性が反転する
走査電極の位置が連続しないように、液晶に印加する電
圧の極性を反転させることを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60246179A JP2576969B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60246179A JP2576969B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62106438A JPS62106438A (ja) | 1987-05-16 |
JP2576969B2 true JP2576969B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=17144690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60246179A Expired - Lifetime JP2576969B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576969B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01133099A (ja) * | 1987-11-18 | 1989-05-25 | Hosiden Electron Co Ltd | 液晶パネル駆動回路 |
JP2632974B2 (ja) * | 1988-10-28 | 1997-07-23 | キヤノン株式会社 | 駆動装置及び液晶装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6019196A (ja) * | 1983-07-13 | 1985-01-31 | 三菱電機株式会社 | 液晶表示装置の駆動方法及びその装置 |
-
1985
- 1985-11-05 JP JP60246179A patent/JP2576969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62106438A (ja) | 1987-05-16 |
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