JP2576963Y2 - スリーブヨーク構造 - Google Patents

スリーブヨーク構造

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JP2576963Y2
JP2576963Y2 JP1990403861U JP40386190U JP2576963Y2 JP 2576963 Y2 JP2576963 Y2 JP 2576963Y2 JP 1990403861 U JP1990403861 U JP 1990403861U JP 40386190 U JP40386190 U JP 40386190U JP 2576963 Y2 JP2576963 Y2 JP 2576963Y2
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JP
Japan
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sleeve
plug
yoke
sleeve yoke
spline
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JP1990403861U
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JPH0488531U (ja
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藤 和 俊 伊
島 明 鮫
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のトランスミ
ッションの出力軸とプロペラシャフトとを連結する部分
なだに用いられるスリーブヨークの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】プロペラシャフト用のスリーブヨーク10
は、図2に示すように、内周面にスプライン12が形成さ
れて該スプライン12を介してトランスミッションなどの
出力軸(図示せず)に連結されるスリーブ部10aと、該
スリーブ部10aに連続して伸びた2枚の平行板からなる
ヨーク部10bとから構成されており、該ヨーク部10bには
図示しないジャーナルの軸部と嵌合する透孔10cが形成
されている。
【0003】上記スプライン12を形成するためには、ス
リーブ部10aを長手方向に貫通する下穴を形成しなけれ
ばならず、さらにこの下穴を貫通させた状態でトランス
ミッションに接続すると、潤滑油がスプライン12からヨ
ーク部10bに流れ出てしまう。また、下穴を残したまま
の状態では、図3に示すように該下穴の縁部とヨーク部
10bが設けられていない部分までの肉厚が小さくヨーク
部10bの捩り剛性が小さい。このため、この下穴のヨー
ク部10b側の端部には、スプライン12を形成した後に、
プラグ1を設けて下穴を閉塞している。
【0004】従来このプラグ1は、図4に示すように肉
厚が約2.0mmのSPHC(熱間圧延軟鋼)をヨーク部10b
側から圧入して、カシメてプラグ1aとしたり、図5に示
すように肉厚約0.8mmのSPCC(冷間圧延鋼)を押し
込んだ後該プラグ1bの外周部をプロジェクション溶接な
どで溶着して設けている。なお、スリーブヨーク10の本
体の材料には、S30C(機械構造用炭素鋼)が用いら
れている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、スリー
ブヨーク10の強度を高めるために、該スリーブヨーク10
の材料にS43Cを用いようとした場合、従来の構造で
は該スリーブヨーク10に割れが生じてしまうおそれがあ
る。すなわち、S43CではS30Cよりも引張強度が
大きくなるが、炭素含有量が大きくなるため材料が脆く
なり、図5のようにプラグ1bを溶着した際の該プラグ1b
の戻りによってスリーブヨーク10に割れが生じてしまう
おそれがあるからである。
【0006】また、図4に示すように機械的にカシメて
プラグ1aを設けるものでは、該プラグ1aがスリーブヨー
ク10固着されているものではないので、スリーブ部10a
の捩り剛性や強度が小さい。
【0007】そこで、この考案は、スリーブヨークに強
度の大きな材料を用いても、プラグを固着した場合に該
スリーブヨークが割れてしまうことなく、また捩り剛性
も大きくできるスリーブヨーク構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的のため、この
考案に係るスリーブヨーク構造は、内周面にスプライン
が形成されているスリーブ部と、ジャーナルを受容する
ヨーク部とからなり、スリーブ部に形成されたスプライ
ン加工用の下穴のヨーク部側端部をプラグで閉塞するス
リーブヨーク構造において、前記スリーブ部の下穴のヨ
ーク部側端部にスリーブ側面取部を形成し、前記プラグ
の周縁部にプラグ側面取部を形成し、これらスリーブ側
面取部とプラグ側面取部とを重ね合わせて、これら面取
部をプロジェクション溶接により溶着したことを特徴と
している。
【0009】
【作用】上記プラグを溶着する場合には、上記スリーブ
側面取部とプラグ側面取部とを重ね合わせて行なうか
ら、該プラグをスリーブ部に押し込む必要がない。この
ため、溶着後に電極を外しても該プラグが戻ることがな
く、従って該プラグの戻りによる力がスリーブヨークに
作用することがない。したがって、スリーブヨークの材
料に脆性が高くても強度の大きいものを用いることがで
きる。さらに、プラグの戻りがないから、プラグに肉厚
の大きなものを用いることができる。しかも、プラグの
溶着をプロジェクション溶接によって行なうから、プラ
グの全周にわたり同時に、かつ瞬時行なうことができる
とともに、スポット溶接などに比べて溶着の精度が向上
する。このため、プロペレラシャフトなどのスリーブヨ
ークの製造効率が向上するとともに、プラグにおける潤
滑油のもれを確実に防止できる。
【0010】
【実施例】以下、図1に示した実施例に基づいて、この
考案に係るスリーブヨーク構造を具体的に説明する。
【0011】図1はスリーブヨーク10のスリーブ部10a
とプラグ14との溶着部を示す断面図である。この実施例
ではスリーブヨーク10の材料にはS43Cが用いられ、
プラグ14には、肉厚2.5mm〜4.0mmのSPCCまたはSP
HCの鋼板が用いられている。
【0012】スリーブ部10aの内周面にはスプライン12
が形成されており、該スリーブ部10aの内周面のヨーク
部側端部は該スプライン12の内径よりも大きくして拡径
部16が形成されている。そして、この拡径部16の端部に
はスリーブ側面取部18が形成されている。他方、上記プ
ラグ14の周縁部には、上記スリーブ側面取部18に重なり
合うプラグ側面取部20が形成されている。
【0013】そして、このプラグ14をスリーブヨーク10
のスリーブ部10aのヨーク部10b側端部に、プラグ側面取
部20をスリーブ側面取部18に重ね合わせてプロジェクシ
ョン溶接などによって溶着すればよい。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係るス
リーブヨーク構造によれば、スリーブヨークのスリーブ
部の端部にスリーブ側面取部を形成し、プラグの周縁部
に該スリーブ側面取部と重なり合うプラグ側面取部を形
成し、これら面取部を重ね合わせて溶着するから、プラ
グをスリーブ部内に押し込むことがない。このため、溶
着後の該プラグの戻りが大きくならず、従ってスリーブ
ヨークの材料としてS43Cのように引張強さの大きな
ものを利用することができ、該スリーブヨークの強度を
高くすることができる。
【0015】また、プラグの肉厚を大きくできるので、
スリーブヨークの強度を大きくできるとともに、捩り剛
性も大きくなり、該スリーブヨークの寿命が長くなる。
【0016】さらに、プラグを溶着することによりスリ
ーブ部のスプラインに供給された潤滑油がもれてしまう
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリーブヨークのスリーブ部にプラグを溶着し
た状態の一部拡大断面図である。
【図2】スリーブヨークを長手方向で切断した断面図
で、従来のプラグを溶着した状態を示している。
【図3】図2における平面図である。
【図4】従来のプラグの溶着部分を示したスリーブヨー
クの一部拡大断面図で、図1に相当している。
【図5】同じく従来スリーブヨーク構造を示す一部拡大
断面図で、図1に相当している。
【符号の説明】
10 スリーブヨーク 10a スリーブ部 10b ヨーク部 12 スプライン 14 プラグ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面にスプラインが形成されているス
    リーブ部と、ジャーナルを受容するヨーク部とからな
    り、スリーブ部に形成されたスプライン加工用の下穴の
    ヨーク部側端部をプラグで閉塞するスリーブヨーク構造
    において、 前記スリーブ部の下穴のヨーク部側端部にスリーブ側面
    取部を形成し、 前記プラグの周縁部にプラグ側面取部を形成し、 これらスリーブ側面取部とプラグ側面取部とを重ね合わ
    せて、これら面取部をプロジェクション溶接により溶着
    したことを特徴とするスリーブヨーク構造。
JP1990403861U 1990-12-19 1990-12-19 スリーブヨーク構造 Expired - Lifetime JP2576963Y2 (ja)

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JP1990403861U JP2576963Y2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 スリーブヨーク構造

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JP1990403861U JP2576963Y2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 スリーブヨーク構造

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Publication Number Publication Date
JPH0488531U JPH0488531U (ja) 1992-07-31
JP2576963Y2 true JP2576963Y2 (ja) 1998-07-23

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ID=31881580

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58203224A (ja) * 1982-05-14 1983-11-26 ダナ・コ−パレイシヤン すべりスプライン・アセンブリ及びその密封用の栓

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58203224A (ja) * 1982-05-14 1983-11-26 ダナ・コ−パレイシヤン すべりスプライン・アセンブリ及びその密封用の栓

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Publication number Publication date
JPH0488531U (ja) 1992-07-31

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