JP2576926Y2 - 異種調味料の封入袋 - Google Patents

異種調味料の封入袋

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JP2576926Y2 JP1992064666U JP6466692U JP2576926Y2 JP 2576926 Y2 JP2576926 Y2 JP 2576926Y2 JP 1992064666 U JP1992064666 U JP 1992064666U JP 6466692 U JP6466692 U JP 6466692U JP 2576926 Y2 JP2576926 Y2 JP 2576926Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は異種の調味料をそれぞ
れ1種類つ封入した異種調味料の封入袋に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の調味料の封入袋としては図6に図
示したように、合成樹脂フイルムを図面上の右側から左
に折返して前後側と右側との3方向のヒートシール部
33により1種類の調味料を封入した封入袋31を形成
し、この封入袋31に1つの切り口34を1個の収納部
32に向けて設けたものが一般に使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この従来の封入袋で
は、封入袋に1種類の調味料だけが封入されているので
消費者は1種類の調味料しか使用できないという問題点
があったとともに例えばサシミ用として「醤油」と「わ
さび」を使う場合に「醤油入り封入袋」と「わさび入り
封入袋」との2袋の封入袋を別々に購入しなければなら
ないという問題点や1種類の調味料を封入した醤油入り
封入袋とわさび入り封入袋とを1袋づつ計2袋の封入袋
をサシミを入れた容器に販売者などが入れなければなら
ないので内容物が異なる2袋の封入袋を2袋とも間違い
なく入れるためには手間や時間が多くかかるという問題
点があった。更に購入した消費者は2袋の封入袋を開口
して皿などに取出して使用する際に先ず1袋目の封入袋
を切り口から開口して皿などに出したり、絞り出したり
し、次に2袋目の封入袋を切り口から開口して皿などに
出したり、絞り出したりしなければならないので2度の
手間と時間がかかるという問題点があった。
【0004】この考案は従来の封入袋が有するこれらの
問題点を解消し、1つの封入袋に2種類の調味料を封入
することや1つの封入袋に封入した2種類の調味料を一
度に購入できること、2種類の調味料を簡単に容器など
に入れられること、そして2種類の調味料を封入した封
入袋に1つの切り口から1度の開口で同時に2個の収納
部を確実に開口できること、2種類の調味料を同時に封
入袋の2つの口から出せることなどを目的としたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の異種調味料の
封入袋は中央部から左右に異種の調味料をそれぞれ1種
つ封入する2個の収納部を設けるとともに2個の収
納部の後端部を後方向にそれぞれ先細形にして封入袋を
形成し、この封入袋に、封入袋の後端部であるとともに
左右方向の中央から左側と右側とに連続した左右方向の
1つの切り口を、2個の収納部の先細形部分に向けて設
けたものである。
【0006】
【作用】1つの封入袋に2種類の調味料が封入される
し、購入の際に購入者は2種類の調味料入り封入袋が一
度に購入される。そして容器に入れる際は2種類の調味
料入り封入袋は簡単で、かつ間違いなく容器に入れられ
るし、開封時には2種類の調味料入り封入袋を中央部か
ら2つに折畳むことにより左右方向に連続した1つの切
り口が全く同じ位置であるので中央部から左側と右側と
に連続している1つの切り口から使う人の手で封入袋を
切ることにより同時に2個の収納部が開口される。2種
類の調味料が2種類とも同時に開口された封入袋の2口
の開口部から出される。
【0007】
【実施例】次にこの考案の異種調味料の封入袋を実施例
について図面とともに説明する。図1と図2に図示した
ように、異種調味料の封入袋は合成樹脂フイルム1.1
の中央部2から左側と右側とにそれぞれ1種類づつの調
味料を封入した2個の収納部3.4を設ける。この合成
樹脂フイルム1は片側に熱溶融性であるポリエチレン樹
脂(PE)を薄膜状に塗布したヒートシール層5を設
け、このヒートシール層5.5が相対向するように2枚
の合成樹脂フイルム1.1を重ねて2個の縦長の収納部
3.4以外をヒートシール部6でシールし、かつ2個の
縦長の収納部3.4は後端部を後方向にそれぞれ先細形
になるようにシールする。このように収納部3.4の後
端部を後方向にそれぞれ先細形にしたために図1図示の
ようにヒートシールの幅が大きい後端部中央のヒートシ
ール部6に、後端部であるとともに左右方向の中央から
左側と右側とに連続した左右方向の1つの切り口7を、
2個の収納部3.4の先細形部分に向けて設ける。更に
合成樹脂フイルム1.1の左右方向の中央部2に波形の
折曲部8を前後方向に設けた異種調味料の封入袋9であ
る。
【0008】この実施例の異種調味料の封入袋9を実際
に使用する際は図1の封入袋9を図3に図示のように、
中央部2の波形の折曲部8より2つに折畳んで中央部2
から左右方向に連続した1つの切り口7から手で2個の
先細形収納部3.4を同時に開口11.12する。次に
それぞれ開口11.12した封入袋9を上下逆にして2
個の収納部3.4に収納してある2種類の調味料、例え
ば「醤油」と「おろし大根」をそれぞれ収納部3.4の
2口の小さく開口11.12した小さい取出口から皿
(図示せず)に出したり、絞り出したりして使用する。
【0009】この実施例では異種調味料の封入袋9の袋
材として片側に熱溶融性であるポリエチレン樹脂(P
E)のヒートシール層5を設けた合成樹脂フイルム1に
ついて説明したが、合成樹脂フイルム自体が熱溶融性を
有するものであればヒートシール層を有しない合成樹脂
フイルムを袋材として使用してもよいし、またヒートシ
ールしないで接着剤で接着する場合はヒートシール層を
設けてない合成樹脂フイルムを袋材として使用してもよ
い。なお、ヒートシール層の熱溶融性合成樹脂としてポ
リエチレン樹脂(PE)以外に、ポリプロピレン樹脂
(PP)、エチレン−酢ビコポリマー(EVA)、エチ
レン−アクリル酸エステルコポリマー(EEA)、エチ
レン−アクリル酸コポリマー(EAA)、アイオノマー
樹脂、アモルファス−ポリエチレンテレフタレート(A
−PET)、塩ビ−酢ビ系ヒートシールラッカー、塩ビ
−アクリル系ヒートシールラッカー、またはそのフイル
ムなどがよい。
【0010】この実施例では異種調味料の封入袋9の2
個の収納部3.4に収納する異種調味料の組合わせとし
ては実施例記載の「醤油」と「おろし大根」の外に「醤
油」と「わさび」、「醤油」と「からし」、「醤油」と
「ラー油」、「たれ」と「おろし大根」、「トマトケチ
ャツプ」と「からし」などがある。更に異種調味料の封
入袋9の中央部に波形の折曲部8を設けておくと、封入
袋9の中央部から折曲げ易くなる。
【0011】図4と図5に図示した異種調味料の封入袋
22は本考案品の別の実施例であり、合成樹脂フイルム
13は片側にアルミニウム箔のバリヤー層14を設け、
更にバリヤー層14に熱溶融性であるポリプロピレン樹
脂(PP)のヒートシール層15を設けたものを袋材と
して使用する。このヒートシール層15を上にした袋材
前方から後方に折返して折返部と2個の縦長の収納部
16.17以外をヒートシール部18でシールし、2個
の縦長の収納部16.17は後端部を後方向にそれぞれ
先細形になるようにシールする。この収納部16.17
端部のヒートシール部18に前記の実施例と同じよ
うに1つの切り口20を2個の収納部16.17の先細
形に向けて設ける。更に合成樹脂フイルム13.13の
左右方向の中央部19に破線の折曲部21を前後方向に
設けた異種調味料の封入袋22である。
【0012】この別の実施例の異種調味料の封入袋22
の使い方は前記実施例の異種調味料の封入袋とほぼ同じ
であり、バリヤー性を必要とする2種類の調味料、例え
ば「ジヤム」と「バター」とを収納部16.17から絞
り出して使用する。バリヤー層14を設けたことにより
2個の収納部16、17に封入した2種類の調味料が
光、熱などによる変化が防止される。バリヤー層として
アルミニウム箔の外にポリ塩化ビニリデンフイルム(P
VDCフイルム)、ポリ塩化ビニリデンコートフイルム
(PVDCコートフイルム)、アルミニウム蒸着フイル
ム、シリカ蒸着フイルムなどがよい。
【0013】
【考案の効果】この考案の異種調味料の封入袋は1つの
封入袋に2種類の調味料を封入することができるし、封
入した2種類の調味料を一度に購入することができると
ともに封入した2種類の調味料を弁当箱やサシミ入れ箱
などの容器に間違いなく簡単に入れることができる。更
にこの考案の異種調味料の封入袋は2種類の調味料を封
入した封入袋を中央部から左右方向に連続した1つの切
り口から1度の開口で同時に2個の収納部の先細形部分
を確実に開口することができるとともに2個の収納部の
先細形部分を 開口したために2口の小さく開口した取出
口から2種類の調味料を同時に皿などに円滑に出した
り、食品に円滑にかけたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案品の平面図である。
【図2】図1の拡大A−A断面図である。
【図3】開封順の斜視図である。
【図4】別の本考案品の平面図である。
【図5】図4の拡大B−B断面図である。
【図6】従来品の平面図である。
【符号の説明】
1 フイルム 2 中央部 3 収納部 4 収納部 5 ヒートシール層 6 ヒートシール部 7 切り口 8 折曲部 9 封入袋 11 開口 12 開口 13 フイルム 14 バリヤー層 15 ヒートシール層 16 収納部 17 収納部 18 ヒートシール部 19 中央部 20 切り口 21 折曲部 22 封入袋 31 封入袋 32 収納部 33 ヒートシール部 34 切り口

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フイルムの中央部から左右に異
    種の調味料をそれぞれ1種類つ封入する2個の収納部
    を設けるとともに2個の収納部の後端部を後方向にそれ
    ぞれ先細形にして封入袋を形成し、該封入袋に、封入袋
    の後端部であるとともに左右方向の中央から左側と右側
    とに連続した左右方向の1つの切り口を、2個の収納部
    先細形部分に向けて設けたことを特徴とする異種調味
    料の封入袋。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フイルムが熱融着性合成樹脂フ
    イルムであることを特徴とする請求項1の異種調味料の
    封入袋。
  3. 【請求項3】 合成樹脂フイルムの片側にヒートシール
    層を設けたことを特徴とする請求項1の異種調味料の封
    入袋。
  4. 【請求項4】 合成樹脂フイルムの片側にヒートシール
    層を設け、該合成樹脂フイルムとヒートシール層との間
    にバリヤー層を設けたことを特徴とする請求項1の異種
    調味料の封入袋。
  5. 【請求項5】 封入袋の左右方向の中央部に波形の折曲
    部を前後方向に設けたことを特徴とする請求項1の異種
    調味料の封入袋。
  6. 【請求項6】 封入袋の左右方向の中央部に破線の折曲
    部を前後方向に設けたことを特徴とする請求項1の異種
    調味料の封入袋。
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JPS5821539U (ja) * 1981-08-03 1983-02-09 エーザイ株式会社 二袋連結密封包装袋

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