JP2575668B2 - 用紙収容装置 - Google Patents

用紙収容装置

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JP2575668B2 JP61248188A JP24818886A JP2575668B2 JP 2575668 B2 JP2575668 B2 JP 2575668B2 JP 61248188 A JP61248188 A JP 61248188A JP 24818886 A JP24818886 A JP 24818886A JP 2575668 B2 JP2575668 B2 JP 2575668B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、作像部から排出された用紙をトレイ上に収
容整合する用紙収容装置に関する。
従来技術とその問題点 従来、この種の用紙収容装置としては、特開昭59−43
765号公報,特開昭60−183461号公報,特開昭60−24856
3号公報に記載のものが知られている。これらは、通
常、フィニッシャと称され、複写された用紙をトレイ等
の上に積載して整合させ、ステーブル処理した後にスタ
ック部に移して積載収容する様に構成されている。そし
て、トレイ上に送られた用紙を整合させるため、例え
ば、前記特開昭59−43765号公報に記載のものでは、羽
根車状のパドルホイールを一方向に回転させる方式を採
用している。
しかしながら、このものでは、搬送ローラからトレイ
上に送り込まれた用紙は、フリーな状態で滑り落ちなが
らパドルホイールに到達するため、スキューを生じやす
く、確実な整合ができないという問題点を有している。
問題点を解決するための手段 そこで、本発明にかかる用紙収容装置は、 (a)用紙を収容整合するためのトレイと、 (b)用紙をトレイ上へ搬送する搬送ローラと、 (c)前記搬送ローラによりトレイに送りこまれつつあ
る用紙の後端が前記搬送ローラから離れる前に該用紙の
前端に接触する位置に設置され、該用紙の後端が搬送ロ
ーラから離れたとき、該用紙の前方角部と整合コーナー
部とを結んだ直線と略平行方向に用紙に対して搬送力を
付与する整合手段と、を備え、 (d)前記整合手段の用紙搬送力が前記搬送ローラの用
紙搬送力よりも弱く設定されている、 ことを特徴とする。
作 用 以上の構成において、搬送ローラにてトレイに送りこ
まれつつある用紙は、その後端が未だ搬送ローラに保持
された状態で整合手段に接触し、該後端が搬送ローラか
ら離れたときに整合手段にて整合コーナー部に付勢、搬
送される。このとき、用紙は整合手段にてその前方角部
と整合コーナー部とを結んだ直線と略平行方向の搬送力
を付与され、略最短距離で整合コーナー部へ搬送され
る。
実施例 以下、本発明に係る用紙収容装置の実施例を添付図面
を参照して説明する。
[複写機本体を含めた全体構成] まず、第7図に従って、複写機本体(1)を含めた全
体構成について説明する。
複写機本体(1)は、デスク(45)上に載置され、上
面には循環式の自動原稿搬送装置(30)(以下、ADFと
記す)が付設されている。この複写機本体(1)の内部
には矢印(a)方向に回転駆動可能な感光体ドラム
(2)を中心に光学系(3)や帯電チャージャ(4),
現像装置(5),転写チャージャ(6),クリーナ装置
(7),イレーサランプ(8)等の周知の作像エレメン
トが配置されている。これらの装置及び複写工程につい
ては周知であるため、その説明は省略する。
複写機は自由給紙カセット(10),(11)に収容され
ており、いずれかのカセット(10),(11)から選択的
に1枚ずつ給紙され、タイミングローラ対(15)で感光
体ドラム(2)の外周面に形成されたトナー画像と同期
をとって転写部(2a)に搬送される。転写後、複写紙は
搬送ベルト(16)を介して定着装置(17)に送り込まれ
てトナーの定着を施され、排出ローラ対(18)から排出
される。
ADF(30)は、概略、原稿載置トレイ(31)、給紙ベ
ルト(32)、給紙ローラ対(33)、反転ガイド板(3
4)、搬送ベルト(35)、反転ローラ(36)、排出ロー
ラ対(37)にて構成されている。ADF(30)は原稿を最
終ページから順次循環搬送するもので、原稿は最終ペー
ジ裏面を下にしてトレイ(31)上に載置され、最終ペー
ジのものから給紙ベルト(32)の回転に引き出され、給
紙ローラ対(33)から反転ガイド板(34)を介して搬送
ベルト(35)と原稿台ガラス(9)との間に送り込まれ
る。次に、搬送ベルト(35)の回転にて原稿台ガラス
(9)上の所定位置にセットされ、光学系(3)にて光
照射を受ける。画像露光後、原稿は搬送ベルト(35)に
て原稿台ガラス(9)上から第7図中右方に搬送され、
反転ローラ(36)を介して排出ローラ対(37)から画像
面を上にしてトレイ(31)上に載置されている原稿上に
排出される。
用紙収容装置は、本実施例において、複写機本体
(1)から排出された複写紙を選択的に排紙トレイ(8
0)上に収容するか、ステープルトレイ(90)内に収容
整合してステープラ(130)で綴じる様にしたものであ
る。従って、前記ADF(30)を使用して複数部数を複写
してステープル処理を行なう場合にあっては、複写紙を
順次ステーブルトレイ(90)に収容すると共に、複写機
本体(1)からの原稿が一巡した複写終了信号に基づい
てステープラ(130)を動作せしめ複写紙を綴じる。綴
じられた複写紙はスタックボックス(161)内に積載収
容される。
[フィニッシャユニットの構成] 次に、フィニッシャユニット(50)の構成について、
第1図,第2図,第3図を参照して説明する。
このフィニッシャユニット(50)は、概略、複写紙を
受け入れるためのローラ(60),(61)と、搬送路を切
り換えるための切換え部材(70)と、排紙トレイ(80)
と、この排紙トレイ(80)への複写紙排出ローラ(8
5),(86)と、ステープルトレイ(90)と、このステ
ープルトレイ(90)への複写紙搬送ローラ(100),(1
01)と、ステープルトレイ(90)へ収容された複写紙の
上端を押圧可能な押さえ部材(110)と、ステープルト
レイ(90)へ収容された複写紙をコーナー部(A)に整
合されるためのパドルホイール(120)と、ステープラ
(130)とで構成されている。
複写紙の受入れ部は前述のローラ(60),(61)の
他、排出ローラ対(18)に対向するガイド板(62),
(63)、ユニット(50)内に設けたガイド板(64)にて
構成され、ガイド板(65)は受入れ部から排出ローラ
(85),(86)部分まで延在されている。ガイド板(6
5)は、紙詰まり処理等のために、支軸(66)を支点と
して上方に解放可能であり、ローラ(61)はこのガイド
板(65)に取り付けられている。
なお、複写機本体(1)の排出部には除電ブラシ(1
9)と複写紙検出用のフォトセンサ(SE1)が設置されて
いる。
切換え部材(70)は嘴状をなし、支軸(71)を支点と
して回動可能に取り付けられ、図示しないソレノイドを
オンすることにより、第1図中一点鎖線位置から実線位
置に回動する。一点鎖線位置にあるときは複写紙を上面
(70a)にて排紙トレイ(80)側にガイドし、実線位置
にあるときは湾曲面(70b)にてステープルトレイ(9
0)側にガイドする。
排紙トレイ(80)はユニット(50)の外部に支持板
(81),(82)を介して固定され、下端は排出ローラ
(85),(86)と段差を有し、複写紙の後端規制片(81
a)と交差している。排出ローラ(85),(86)の近傍
にはガイド板(87),(88)が設置され、排出ローラ
(86)はガイド板(87)に取り付けられている。
ステープルトレイ(90)は基板(91)とガイド板(9
2)と、この基板(91),ガイド板(92)に対向するガ
イド板(93)とストッパ(95)とで構成され、若干左方
に傾斜した状態で起立させて設置されている。ガイド板
(92)は上部が切換え部材(70)の湾曲面(70b)近傍
まで延在され、紙詰まり処理等のために、支軸(94)を
支点として第1図中反時計回り方向に開放可能である。
ガイド板(93)は上部がガイド板(92)の上部と狭い間
隔で対向し、前記切換え部材(70)の直下まで延在され
ている。また、ガイド板(93)の下部は、以下に説明す
るパドルホイール(120)より下方で基板(91)に対向
する部分(93a)の対向間隔が他の部分の対向間隔より
も狭くされている。具体的には、対向部分(93a)と基
板との間隔は、ステープルトレイ(90)に収容可能な複
写紙枚数分の厚みより微小量大きく設定されている。こ
の様に、ステープルトレイ(90)の厚さ方向の間隔をパ
ドルホイール(120)の近傍で狭くし、他を広く設定し
たのは、収容整合済みの複写紙と収容整合中の複写紙と
の接触抵抗を極力軽減し、複写紙を確実に整合基準線
(A′),(A′)に整合されるためである。
さらに、この部分にはステーブルトレイ(90)へ送り
込まれた複写紙検出用のセンサ(SE3)が設置されてい
る。
ストッパ(95)はステープルトレイ(90)の底板を構
成するもので、アーム(96)を介して支軸(97)に回動
可能に保持されている。アーム(96)はピン(96a)を
介してソレノイド(SL2)に連結され、かつ、支軸(9
7)に巻回したトーションスプリング(98)の両端はア
ーム(96)の突片(96b)とフレーム(51)に設けた突
片(52)とに係合されている。従って、ストッパ(95)
はソレノイド(SL2)がオフされているとき、トーショ
ンスプリング(98)のばね力で第1図中実線位置にあ
り、ステーブルトレイ(90)の底部を閉止している。一
方、ソレノイド(SL2)がオンされると、支軸(97)を
支点として一点鎖線位置に回動し、ステープルトレイン
(90)の底部を開放する。
搬送ローラ(100),(101)は、前記ガイド板(9
2),(93)の上部の幅の狭い部分に設置され、前記切
換え部材(70)の湾曲面(70b)で下方にガイドされて
きた複写機をトレイ(90)内に送り込むためのもので、
その直上には複写紙検出用のフォトセンサ(SE2)が設
置されている。
前記ガイド板(93)の上部には短冊状のマイラシート
(105)が貼着されている。このマイラシート(105)は
搬送ローラ(100),(101)のニップ部とオーバーラッ
プしてステーブルトレイ(90)内に垂れ下がり、下端は
ステーブルトレイ(90)に収容されることとなる最小サ
イズ(B5)の複写紙の上端より若干低い位置まで延在さ
れ、かつ、ガイド板(93)に取り付けた除電ブラシ(10
6)にまで達している。このマイラシート(105)は、複
写紙がステーブルトレイ(90)に送り込まれる途中にあ
っては、複写紙の厚さに応じた“腰”を付けて確実にス
テープルトレイ(90)内に送り込まれる様に機能すると
共に、収容された複写機の上端部に除電ブラシ(106)
と共に当接し、複写機がガイド板(93)側に倒れたり、
座屈するのを防止する様に機能する。
また、前記搬送ローラ(100),(101)のニップ部は
挟まれた複写紙がガイド板(93)側に向く様に設定され
ている。これは、ステープルトレイ(90)内に送り込ま
れる複写紙と収容済みの複写紙との接触抵抗を小さくす
るためである。
押さえ部材(110)は、第3図中に示す様に、フレー
ム(51),(51)に回転自在に装着した支軸(111),
(111)に固定されており、支軸(111)はアーム(11
2)を介してソレノイド(SL3)に連結され、アーム(11
2)はコイルスプリング(113)にて矢印(b)とは逆方
向に付勢されている。従って、押さえ部材(110)は、
ソレノイド(SL3)がオフされているとき、コイルスプ
リング(113)のばね力で矢印(b)とは逆方向に付勢
され、ストッパピン(114)に当接して、第1図中実線
で示す様に、ガイド板(93)の外方に待機している。一
方、ソレノイド(SL3)がオンされると、支軸(111),
(111)を支点として矢印(b)方向に回動し、ヘッド
部(110a)がガイド板(93)の窓部(93b)からステー
プルトレイ(90)内に突入し、ステープルトレイ(90)
内に収容された複写紙の上端部を押圧する。また、ヘッ
ド部(110a)には、ステープルトレイ(90)内に突入し
た際、前記マイラシート(105),除電ブラシ(106)と
の接触を避けるため、切欠き(110b)が形成されてい
る。
パドルホイール(120)は、第2図に示す様に、軸(1
21)の先端に複数の羽根部材を放射線状に取り付け、複
写紙の搬送面上でその搬送方向に対して角度(θ)に設
置したもので、軸(121)はガイド板(93)の外側に固
定されたブラケット(122)に回転自在に装着され、パ
ドルホイール(120)の一部はガイド板(93)に形成し
た長孔(93c)からステープルトレイ(90)内に突入し
ている。ブラケット(122)に固定された正逆回転可能
なモータ(M2)は図示しない減速手段を介してギヤ(12
3)に連結され、ギヤ(123)は軸(121)に固定された
ギヤ(124)と噛合している。従って、パドルホイール
(120)はモータ(M2)にて正逆に回転可能である。
即ち、このパドルホイール(120)は矢印(c)方向
への回転によってステープルトレイ(90)内に搬送され
てきた複写紙を整合基準線(A′),(A′)が交わる
コーナー部(A)方向に移動させる。この場合、パドル
ホイール(120)の周速(V)は垂直方向成分(Vy)が
搬送ローラ(100)の周速よりも速くなる様に設定され
ているが、その搬送力は搬送ローラ(100),(101)の
搬送力よりも弱くなる様に設定されている。従って、複
写紙に対するパドルホイール(120)の矢印(c)方向
への回転による搬送力は複写紙の後端が搬送ローラ(10
0),(101)のニップ部を通過した後に作用する。搬送
ローラ(100),(101)を通過した際の複写紙の位置
は、第2図中A4,B5で示した位置である。なお、複写紙
はセンターライン(CL)を中心とする中央基準で搬送さ
れる。
パドルホイール(120)の傾き角度(θ)は、複写紙
の後端が搬送ローラ(100),(101)を抜けてパドルホ
イール(120)の搬送力が作用し始めたとき、複写紙角
部と整合コーナー部(A)とを結んだ直線と略平行にな
る様に設定されている。これは、パドルホイール(12
0)の回転にて複写紙を最短距離で直接的に整合コーナ
ー部(A)に移動させ、整合性の向上を図るためであ
る。従って、整合コーナー部(A)は、前記複写紙角部
から角度(θ)の延長線(C)上に位置することが望ま
しいが、角度(θ)が45゜以下のときは延長線(C)よ
りも下方へ移動した位置、角度(θ)が45゜以上のとき
は延長線(C)よりも上方へ移動した位置であっても良
い。また、パドルホイール(120)と搬送ローラ(10
0),(101)の垂直方向の位置関係は、必ず複写紙が少
なくともいずれかで搬送力を受ける様に設定されている
ことが必要である。
ステープラ(130)は周知の電動式のもので、第2図
に示す様に、受け台(131)がステープル位置にステー
プルトレイ(90)の基板(91)と同一面上に設置され、
ステープルトレイ(90)内に収容整合された複写紙の角
部を綴じる。
[フィニッシャユニットの動作] 次に、フィニッシャユニット(50)の動作について説
明する。
(ノンステープルモード) 複写機本体(1)の排出ローラ対(18)から排出され
た複写紙をステープルすることなく排紙トレイ(80)上
に積載収容する動作モードである。
この場合、切換え部材(70)は第1図中一点鎖線で示
す様に位置し、ローラ(60),(61)から受け入れられ
た複写紙は、切換え部材(70)の上面(70a)とガイド
板(65)とでガイドされ、排出ローラ(85),(86)か
ら排紙トレイ(80)上に排出される。
(ステープルモード) 複写紙をステープルトレイ(90)内に収容整合し、ス
テープラ(130)で綴じた後、スタックボックス(161)
(第7図参照)又はスタックユニット(160)(第6図
参照)等に収容する動作モードである。
この場合、切換え部材(70)は第1図中実線で示す位
置に切り換えられ、ローラ(60),(61)から受け入れ
られた複写紙は、切換え部材(70)の湾曲面(70b)と
ガイド板(92),(93)の上部とでガイドされ、搬送ロ
ーラ(100),(101)からステープルトレイ(90)に送
り込まれる。搬送ローラ(100),(101)の回転と同時
にパドルホイール(120)も矢印(c)方向に正転駆動
され、後端が搬送ローラ(100),(101)から離れた複
写紙はパドルホイール(120)の回転による搬送力を受
け、コーナー部(A)方向に移動し、整合される。この
とき、複写機は搬送ローラ(100),(101)にてそのニ
ップ部の設定方向に基づいてガイド板(93)側に向く様
に搬送力を受け、かつ、マイラシート(105)に摺接し
て紙厚に応じた“腰”を付けられ、カールした複写紙の
先端が丸まってしまうことを防止すると共に、収容済み
の複写紙との接触抵抗を極力小さくした状態でステープ
ルトレイ(90)内に順次収容される。同時に、除電ブラ
シ(106)にも摺接し、除電される。また、収容済みの
複写紙上端部にはマイラシート(105)と除電ブラシ(1
06)の先端が当接し、複写紙の倒れ、座屈が、防止され
る。
ところで、複写紙が定着装置(17)による加熱等でカ
ールし、上端部がガイド板(93)側に湾曲した状態でス
テープルトレイ(90)に収容されると、次に進入する複
写紙の先端がカールした収容済みの複写紙の上端に衝突
して紙詰まりを誘発することとなる。これを防止するた
めに、本実施例では、押さえ部材(110)に収容済み複
写紙の上端部を押圧することとした。
即ち、複写紙の先端がフォトセンサ(SE2)で検出さ
れてから所定時間後、例えば複写紙がパドルホイール
(120)の回転にてコーナー部(A)に整合されたタイ
ミングで、ソレノイド(SL3)がオンされ、押さえ部材
(110)が支軸(111)を支点として矢印(b)方向に回
動し、ヘッド部(110)aがガイド板(93)の窓部(93
b)からステープルトレイ(90)内に突入し、収容済み
複写紙(S1)の上端部を押圧する(第4図参照)。これ
にて、カールした複写紙(S1)の上端部がトレイ底部
[ガイド板(92)]側に押圧され、カール矯正されるこ
ととなる。
一方、押さえ部材(110)は、次の複写紙(S2)の先
端が少なくとも押さえ部材(110)の近傍に達する直前
に、前記ソレノイド(SL3)がオフされることにより、
矢印(b)とは逆方向に回動し、収容済み複写紙(S1)
に対する押圧状態を解除する。
以上の動作にて、収容済みの複写紙(S1)の上端部が
ガイド板(93)側にカールすることが矯正され、次にス
テープルトレイ(90)に送入する複写紙(S2)が衝突し
て紙詰りが発生することを確実に防止可能である。
また、本実施例の如く、押さえ部材(110)のヘッド
(110a)か複写紙(S1)の上端部を押圧するとき、切欠
き(110b)にてマイラシート(105)と交差させれば、
複写紙の収容性について一層の向上を期待できる。即
ち、第4図に示す様に、押さえ部材(110)のヘッド部
(110a)が収容済み複写紙(S1)の上端部を押圧してい
るとき、マイラシート(105)は切欠き(110)bに位置
し、左方に付勢されることはなく、次に送り込まれる複
写紙(S2)は、第5図に示す様に、押さえ部材(110)
がステープルトレイ(90)から退避したときと同じ様
に、収容済み複写紙(S1)と十分な間隔を保持してステ
ープルトレイ(90)内に収容される。
以上の動作にて、複写紙は1枚ずつ複写面をガイド板
(93)側に向けてページ順にステープルトレイ(90)内
に収容整合される。そして、前記循環式のADF(30)を
使用している場合は原稿が一巡したときの複写動作の終
了信号に基づいて、あるいはADF(30)を使用していな
い場合にはオペレータからのステーブル処理信号に基づ
いて、ステープラ(130)が動作し、ステープル位置
(D)にて複写紙を綴じる。
ステープル処理が終了すると、ソレノイド(SL2)が
オンされ、ストッパ(95)が第1図中一点鎖線位置に退
避し、ステープルトレイ(90)の底部を開放する。同時
に、モータ(M2)が逆転に切り換えられ、パドルホイー
ル(120)が矢印(c)とは逆方向に回転する。これに
て、綴じられた複写紙では自重で、及び、パドルホイー
ル(120)の回転付勢力で、第2図中右下方向に旋回し
つつステープルトレイ(90)から下方に排出される。
即ち、複写紙はパドルホイール(120)の逆転による
付勢力で右旋回することにより、ステープル処理された
箇所がステープル位置(D)を避けて排出される。
以上の如く、ステープルトレイ(90)から排出された
複写紙は、第7図に示すスタックボックス(161)、あ
るいは、第6図に示すスタックユニット(160)のスタ
ックボックス(162)内に積載収容される。
[スタックユニットの構成と動作] そこで、スタックユニット(160)について第6図を
参照して説明する。
このスタックユニット(160)は、スタックボックス
(162)をモータ(M3)で正逆方向に回転駆動されるベ
ルト(163)に金具(164)を介して連結し、上下動可能
としたものである。また、スタックボックス(162)の
両側部に形成された窓部(162a)には複写紙検出用のフ
ォトセンサ(SE4)が臨み、スタックボックス(162)内
に積載された複写紙の高さを検出する様になっている。
即ち、ステーブル処理が行なわれた複写紙の束がステ
ープルトレイ(90)から排出され、スタックボックス
(162)内に順次積載され、その上部がセンサ(SE4)で
検出されると、モータ(M3)が矢印(d)方向に回転駆
動され、ベルト(163)の回転軸に伴ってスタックボッ
クス(162)が下降する。この下降によって積載された
複写紙の上部がセンサ(SE4)の光軸を離れ、センサ(S
E4)がオフすると前記モータ(M3)がオフされる。これ
にて、複写紙は常に同じ高さの位置へ排出積載されるこ
ととなる。
[他の実施例] ところで、ステープルトレイ(90)内での複写紙上端
部のカールを矯正するためには、前記押さえ部材(11
0)に代えて、第8図,第9図に示す様に、ガイド板(9
3)の外面左右側部にファン(107)を設け、このファン
(107)からのエアーフローをステープルトレイ(90)
内に送り込み、収容された複写紙の上端部に吹き付ける
様にしても良い。この場合、フレーム(51)にはスリッ
ト(51a)を、ガイド板(92)にはスリット(92a)を、
それぞれファン(107)と対向する位置に形成すること
により、エアーフローが複写紙上端部に作用しやすくさ
れている。なお、このファン(107)は複写紙のカール
が特に大きい場合のみ動作させれば良い。
また、複写紙の収容性向上のために設定されたマイラ
シート(105)は、第8図に示す様に、短くても良い。
さらに、前記実施例では、ステープル処理された複写
紙をステープルトレイ(90)から排出するに際して、パ
ドルホイール(120)を逆転させる様にした。しかし、
ステープラ(130)のふところが深く、ステープル位置
(D)が複写紙の落下域から外れている場合には、パド
ルホイール(120)を必ずしも逆転させる必要はなく、
パドルホイール(120)を外方[矢印(g)方向、第1
図参照]に退避させても良いし、矢印(c)方向に正転
させても良い。
また、ステープルトレイ(90)は略水平方向に設置し
ても良い。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、搬送
ローラによりトレイに送りこまれつつある用紙の後端が
搬送ローラから離れる前に該用紙の前端に接触する位置
に整合手段を設置したため、用紙は搬送ローラに保持さ
れている間に整合手段に受け渡され、用紙がフリーな状
態になることはなく、スキューするおそれはない。しか
も、整合手段の用紙搬送力は搬送ローラの用紙搬送力よ
りも弱く設定されているため、用紙に対する整合手段の
搬送力は用紙の後端が搬送ローラを通過した後に作用す
ることとなり、かつ、前記整合手段はトレイに送り込ま
れつつある用紙の後端が搬送ローラから離れたとき、該
用紙の前方角部と整合コーナー部とを結んだ直線と略平
行方向に用紙に対して搬送力を付与する様に設置されて
いるため、各種サイズの用紙は略最短距離の同じ条件で
整合コーナー部に搬送されることとなり、確実に整合さ
れることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る用紙収容装置の一実施例を示し、第
1図は内部構造を示す断面図、第2図は第1図のE矢視
図、第3図は押さえ部材部分の斜視図、第4図,第5図
はステープルトレイの複写紙搬送状態を説明するための
断面図、第6図はスタックユニットを付設した状態の断
面図、第7図は複写機本体へ連結した状態を示す概略断
面図である。第8図は他の実施例の内部構造を示す断面
図、第9図は第8図のE矢視図である。 (1)……複写機本体、(50)……フィニッシャユニッ
ト、(90)……ステープルトレイ、(100),(101)…
…搬送ローラ、(120)……パドルホイール、(130)…
…ステープラ、(A)……整合コーナー部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 野上 智司 審判官 小林 武 審判官 播 博 (56)参考文献 特開 昭59−128156(JP,A) 特開 昭61−39066(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作像部から排出された用紙をトレイに順次
    送り込み、該トレイのコーナー部で整合する用紙収容装
    置において、 用紙を収容整合するためのトレイと、 用紙をトレイ上へ搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラによりトレイに送りこまれつつある用紙
    の後端が前記搬送ローラから離れる前に該用紙の前端に
    接触する位置に設置され、該用紙の後端が搬送ローラか
    ら離れたとき、該用紙の前方角部と整合コーナー部とを
    結んだ直線と略平行方向に用紙に対して搬送力を付与す
    る整合手段と、を備え、 前記整合手段の用紙搬送力が前記搬送ローラの用紙搬送
    力よりも弱く設定されている、 ことを特徴とする用紙収容装置。
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JPS6139066A (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 Ricoh Co Ltd 製本機能を備えた複写機

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