JP2575576B2 - 帯状材料の巻取処理装置 - Google Patents

帯状材料の巻取処理装置

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JP2575576B2
JP2575576B2 JP4334628A JP33462892A JP2575576B2 JP 2575576 B2 JP2575576 B2 JP 2575576B2 JP 4334628 A JP4334628 A JP 4334628A JP 33462892 A JP33462892 A JP 33462892A JP 2575576 B2 JP2575576 B2 JP 2575576B2
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幸二 塚本
幸久 田中
健二 鈴木
和成 下川
一平 小田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未加硫ゴムシートから
成るタイヤ構成材料等の帯状材料を、薄紙等からなるラ
イナーと共に巻き取る巻取処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ構成材料の未加硫ゴムシートは、
カレンダー等により帯状に成形された後、巻取装置によ
りロール状に巻き取られる。この巻き取りに際し、シー
ト同士の密着を防止するために薄紙または布等からなる
ライナーが挿入される。従来このような巻取装置におい
ては、該巻取装置へのロール状ライナーの装着は手動に
より行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の巻取装置
は、ライナーを手動により装着するものであったので、
作業者の負担が重く、生産性が悪いものであった。そこ
で、本発明は、作業者の負荷軽減と生産性向上を図った
帯状材料の巻取装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の帯状材
料の巻取処理装置は、帯状材料を水平状にしてその長手
方向に搬送するコンベヤ装置と、該コンベヤ装置の搬送
方向に直交する横方向の一側方に配置されたライナー供
給装置と、前記コンベヤ装置の上方に配置され、且つ、
該コンベヤ装置と前記ライナー供給装置間に渡って横方
向移動自在に設けられた巻取装置とを有する。
【0005】該巻取装置は、スプールに巻き取られたロ
ール状ライナーを回動自在に保持するライナー保持部
と、該ライナー保持部から巻戻されたライナーと前記コ
ンベヤ装置上の帯状材料とを重合状にしてスプールに巻
き取る巻取部とを有する。前記ライナー保持部は、スプ
ール上のライナーが無くなると、該スプールを自動的に
離脱するよう構成されている。
【0006】前記ライナー供給装置は、前記巻取装置が
該ライナー供給装置の位置まで移動してきたとき、該巻
取装置のライナー保持部に、スプールに巻き取られたロ
ール状ライナーを自動的に供給するよう構成されてい
る。
【0007】
【作用】本発明によると、まず最初、巻取装置の巻取部
に空のスプールが装着されている。巻取装置のライナー
保持部には何も保持されていない。そして、ライナー供
給装置に、スプールに巻かれたロール状ライナーがセッ
トされる。前記状態から、巻取装置がライナー供給装置
の位置まで移動して来ると、ライナー供給装置により、
前記ロール状ライナーが巻取装置のライナー保持部に自
動的に装着される。装着されたライナーは保持部から巻
き戻されて、その先端部は巻取部の空のスプールに巻か
れる。
【0008】その後、巻取装置はコンベヤ装置の上方に
移動する。そして、コンベヤ装置上の帯状材料の先端部
が巻取部のスプールに巻き付けられ、該帯状材料はコン
ベヤ装置によりその長手方向に搬送されつつ、前記ライ
ナーと共に巻取部のスプールに巻き取られる。巻き取り
が進み、巻取部が満巻き状態になると、ライナーと帯状
材料の重合されたロール体は、スプールごと巻取部から
取り外され、ライナー保持部の空のスプールは、該保持
部から自動的に取り外され、該スプールは、前記巻取部
に装着される。
【0009】その後、巻取装置は、ライナー供装置まで
移動し、ライナー供給装置のロール状ライナーが巻取装
置のライナー保持部に装着され、以後前記と同じ動作を
繰り返す。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜3において、本発明の帯状材料の巻取処理装
置は、帯状材料を水平状にしてその長手方向に搬送する
コンベヤ装置1 と、該コンベヤ装置1 の搬送方向(図 1
の矢印方向) に直交する横方向の一側方に配置されたラ
イナー供給装置2 と、前記コンベヤ装置1 の上方に配置
され、且つ、該コンベヤ装置1 と前記ライナー供給装置
2 間に渡って横方向移動自在に設けられた巻取装置3 と
を有する。
【0011】前記コンベヤ装置1 は、水平状に配置され
たコンベヤフレーム4 と、該コンベヤフレーム4 の長手
方向両端部に回動自在に支持されたローラ5,5 と、該ロ
ーラ5 に周回自在に巻掛けられた無端状のコンベヤベル
ト6 とを有する。このコンベヤ装置1 は、前記コンベヤ
ベルト1 上に載置した帯状材料を、その長手方向に搬送
するものである。
【0012】前記帯状材料は、カレンダー装置(図示省
略)から供給される未加硫ゴムシートからなり、タイヤ
構成材料として使用されるものである。前記コンベヤ装
置1 の搬送方向上流側には、前記帯状材料をその幅方向
全長に渡って切断するカッター装置7 が設けられてい
る。前記ライナー供給装置2 は、前記コンベヤフレーム
4 の側方に配置されたキャリッジ移動装置8 と、該移動
装置8 により往復移動するキャリッジ装置9 と、前記キ
ャリッジ移動装置8 の長手方向一端部に接続されたライ
ナー移載装置10と、該移載装置10に接続可能なライナー
ストック台車装置11とから構成されている。
【0013】前記ライナーストック台車装置11は、車輪
12と台車13とからなる。該台車13の上面に、スプール14
に巻き取られたロール状ライナー15が、複数本、互いに
平行に載置される。この台車13の上面は、図示省略の傾
動装置により傾斜可能とされ、上面に載置されたライナ
ー15は、移載装置10側に移動される。前記ライナー15
は、帯状の薄紙等からなり、前記帯状材料を巻き取ると
き、該帯状材料が密着しないように、該帯状材料に重ね
て同時に巻き取られるものである。
【0014】前記移載装置10は、前記ライナーストック
台車装置11のロール状ライナー15を前記キャリッジ装置
9 に移載するものである。前記巻取装置3 は、前記コン
ベヤ装置1 を跨ぐように設けられたフレーム16に前後二
箇所に設けられている。即ち、前記コンベヤ装置1 の上
方に、左右方向に伸びる天井レール17が前記フレーム16
に固定されている。この天井レール17の左右方向一端部
は、前記ライナー供給装置2 のキャリッジ移動装置8 を
越えて延出している。そして同他端部は、作業者側にオ
ーバハングしている。
【0015】前記天井レール17に前記巻取装置3 が左右
方向移動自在に取り付けられている。即ち、この巻取装
置3 は、天井レール17に車輪18を介して吊持された移動
台車19と、該台車19に設けられたライナー保持部20と、
該台車19に設けられた巻取部21とを有する。前記移動台
車19は図示省略の駆動装置により左右方向移動自在であ
る。
【0016】図4〜図8に前記ライナー供給装置2 の詳
細が示されている。図4〜6によれば、ライナー供給装
置2 のキャリッジ移動装置8 は、左右一対のキャリッジ
レール22を有し、該キャリッジレール22は、前記コンベ
ヤフレーム4 に平行に配置されている。キャリッジレー
ル22の長手方向の両端部で、且つ、左右一対のキャリッ
ジレール22の間に、スプロケット23が回動自在に支持さ
れている。このスプロケット23に無端チエン24が周回自
在に掛け回されている。前記両端のスプロケット23の
内、一方のスプロケット23は、駆動スプロケットとさ
れ、該駆動スプロケット23は、駆動モータ25により駆動
されている。
【0017】前記キャリッジ装置9 は、前記キャリッジ
移動装置8 のキャリッジレール22上を移動する移動架台
26と、該移動架台26に回動自在に枢支された左右一対の
揺動アーム27と、該揺動アーム27を上下方向に揺動させ
るための左右一対のシリンダ28とを有する。前記移動架
台26は前記チエン24に連結され、該チエン24の回動によ
りキャリッジレール22上を往復移動する。前記シリンダ
28のシリンダチューブが移動架台26に枢支され、ピスト
ンロッドが揺動アーム27に枢支されている。
【0018】前記揺動アーム27の先端部には、ライナー
15のスプール14の両端部を着脱自在に係合する凹部29が
設けられている。更に揺動アーム27の先端部には、前記
凹部29の開口部を開閉自在とするストッパー片30が回動
自在に取り付けられている。このストッパー片30に連結
ロッド31が取り付けられ、該ロッド31は揺動アーム27の
基部側に枢支されたクランクアーム32に連結されてい
る。このクランクアーム32にセクタギヤ33が設けられ、
該セクタギヤ33は、揺動アーム27の回動中心に固定のギ
ヤ34に噛合している。
【0019】従って、前記シリンダ28の伸縮動作により
揺動アーム27が揺動すると、セクタギヤ33が回動し、ク
ランクアーム32と連結ロッド31を介してストッパー片30
が前記凹部29の開口を開閉自在とする。即ち、揺動アー
ム27が起立状態で、ストッパー片30は凹部29の開口を閉
じ、倒れた状態で、ストッパー片30は凹部29の開口を開
放する。
【0020】図7、8に、前記移載装置10の詳細が示さ
れている。この移載装置10は、固定の載置台35と、円運
動を行う移動載置台36とを有する。移動載置台36は、前
後一対のクランクアーム37に支持され、該クランクアー
ム37はモータ38により回転駆動される。このクランクア
ーム37の回転により、移動載置台36は、固定載置台35の
上下に亘って円運動する。
【0021】従って、前記ライナーストック台車装置11
上のロール状ライナー15が、下方から上方に向かって移
動する移動載置台36によって受け取られ、該移動載置台
36が上方から下方に移動する際、該移動載置台36上のロ
ール状ライナー15は固定載置台35に受け取られる。この
ようにして、移動載置台36が円運動することによりロー
ル状ライナー15は前方に移動される。
【0022】そしてロール状ライナー15は、固定載置台
35の前端部まで移動すると、前記キャリッジ装置9 に受
け渡される。即ち、キャリッジ装置9 はキャリッジ移動
装置8 により移載装置10側まで移動し、揺動アーム27は
倒れた状態になっている(図7参照)。この状態から、
シリンダ28の伸長動作により、揺動アール27が起立運動
し、該揺動アーム27の凹部29にロール状ライナー15のス
プール14が受け渡される。更に揺動アーム27が起立する
ことにより、ストッパー片30が凹部29の開口を閉じ、該
凹部29からロール状ライナー15が離脱することが防止さ
れる。
【0023】次に、キャリッジ装置9 がキャリッジ移動
装置8 により前方に移動され、前記巻取装置3 の側方で
停止する。そして、巻取装置3 は天井レール17に沿っ
て、ライナー供給装置2 側に移動する。次に、図4の仮
想線で示すように、シリンダ28を縮めて揺動アーム27を
倒すことにより、凹部29に保持されていたロール状ライ
ナー15は、巻取装置3 のライナー保持部20に受け渡され
る。
【0024】即ち、ライナー保持部20は、図9の(a)
に示す如く、前後一対の受けローラ39を左右両側に有す
る。この受けローラ39上にロール状ライナー15のスプー
ル14の両端部が載置される。そして、その後、巻取装置
3 はコンベヤ装置1 上方まで移動する。そして、図1に
示すように、ライナー保持部20のロール状ライナー15は
巻き戻されて、ブレーキロール40を経由して、巻取部21
に予め保持されている空のスプール14に巻き取られ、そ
の上にコンベヤ装置1 上の帯状材料が巻かれる。
【0025】そして、コンベヤ装置1 の駆動により搬送
される帯状材料とライナーとが、巻取部21のスプール14
上に共巻きされる。即ち、巻取部21のスプール14は、図
示省略の駆動装置により、コンベヤ装置1 の搬送速度に
同期して、強制回転されている。この際、図10に示すよ
うに、コンベヤ装置1 上に、搬送する帯状材料の搬送長
さを測定するエンコーダ41と、帯状材料の先端ぶからエ
アーを吹きつけて、該先端を巻取部21のスプール14に巻
き付けるエアーブロー装置42とが設けられている。
【0026】前記エンコーダ41はカッター装置7 の下流
側に設けられ、前記エアーブロー装置42は、前後一対の
巻取部21の下流側に夫々昇降自在に設けられている。先
ず、帯状材料の巻取り長さ(70 〜140m) が入力される。
そして、前後一対ある巻取装置3 の内の一方の巻取装置
3 により帯状材料とライナー15とが共巻きされる。
【0027】この巻取り長さは、エンコーダ41で測定さ
れ、設定された長さになると前記カッター装置で帯状材
料が切断される。待機している側の巻取装置3 のエアー
ブロー装置42が下降してくる。この待機側の巻取部21の
スプール14にライナー15を巻取り始める。そして、帯状
材料の切断先端部が到着する寸前からエアーブロー装置
42のエアーブローを開始し、帯状材料の先端をエアーで
吹き上げ、ライナー15と一緒に巻取部21に巻き取る。
【0028】前記一方の巻取装置3 の巻取部21が満巻き
になると、この側の巻取装置3 は作業者側に移動し、巻
取部21において満巻きされたライナーと帯状材料とのロ
ール体43は、巻取部21から取り外される。そして、図9
の(b)に示すように、ライナー保持部20の受けローラ
39が回動してその上方の空のスプール14をアングルシュ
ート44上に落下させる。この空スプール14を作業者が前
記巻取部21に装着する。
【0029】その後、巻取装置3 はライナー供給装置2
側に移動し、前記と同様にして、キャリッジ装置9 から
ライナー保持部20にロール状ライナー15が受け渡され
る。本実施例では、巻取装置3 は前後二箇所に設けられ
ているので、一方の巻取装置3 のライナー補給動作の
間、他方の巻取装置3 が帯状材料の巻取りを行うので、
遊び時間が無くなり、また、エアーブロー装置42により
コンベヤ装置1 を停止させることなく交互に巻き取りす
ることができる。
【0030】尚、本発明は、前記実施例に限定されるも
のではない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、作業者の負荷軽減と生
産性向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】同、平面図である。
【図3】同、側面図である。
【図4】ライナー供給装置のキャリッジ装置とキャリッ
ジ移動装置を示す正面図である。
【図5】同、平面図である。
【図6】同、側面図である。
【図7】ライナー供給装置の移載装置を示す正面図であ
る。
【図8】同、側面図である。
【図9】巻取装置のライナー保持部を示す断面図であ
る。
【図10】巻取り動作の説明図である。
【符号の説明】
1 コンベヤ装置 2 ライナー供給装置 3 巻取装置 14 スプール 15 ライナー 20 ライナー保持部 21 巻取部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状材料を水平状にしてその長手方向に
    搬送するコンベヤ装置と、 該コンベヤ装置の搬送方向に直交する横方向の一側方に
    配置されたライナー供給装置と、 前記コンベヤ装置の上方に配置され、且つ、該コンベヤ
    装置と前記ライナー供給装置間に渡って横方向移動自在
    に設けられた巻取装置とを有し、 該巻取装置は、スプールに巻き取られたロール状ライナ
    ーを回動自在に保持するライナー保持部と、該ライナー
    保持部から巻戻されたライナーと前記コンベヤ装置上の
    帯状材料とを重合状にしてスプールに巻き取る巻取部と
    を有し、 前記ライナー保持部は、スプール上のライナーが無くな
    ると、該スプールを自動的に離脱するよう構成されてお
    り、 前記ライナー供給装置は、前記巻取装置が該ライナー供
    給装置の位置まで移動してきたとき、該巻取装置のライ
    ナー保持部に、スプールに巻き取られたロール状ライナ
    ーを自動的に供給するよう構成されていることを特徴と
    する帯状材料の巻取処理装置。
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