JP2574975Y2 - 振動溶着構造 - Google Patents

振動溶着構造

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JP2574975Y2
JP2574975Y2 JP1993024030U JP2403093U JP2574975Y2 JP 2574975 Y2 JP2574975 Y2 JP 2574975Y2 JP 1993024030 U JP1993024030 U JP 1993024030U JP 2403093 U JP2403093 U JP 2403093U JP 2574975 Y2 JP2574975 Y2 JP 2574975Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のタコメ
ータやスピードメータなどの計器前方に設けられるよう
な透明カバーを溶着部材としてその一部を溶融し、この
溶融部分を介して計器盤などの被溶着部材に溶着部材を
固着する構造に関し、特に溶着部材又は被溶着部材を相
手方に対して振動することにより発生する熱を以て溶着
する振動溶着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のダッシュボードに設置
されるタコメータやスピードメータなどの計器類は、主
として見返し部材と呼ばれる計器部品と、アクリルなど
の透明樹脂材料より形成される透明カバー部品(表ガラ
スとも呼ばれる)とによって構成されており、その組み
立てにあたっては、双方の部品を組付けた状態でこれを
超音波振動させ、発生した熱によってカバー部品の一部
を溶融することで一体化するようになっている。
【0003】図7及び図8は、代表的な2種類の見返し
部材とこれに組み合わされるカバーとの溶着前時点での
組立て状態を示すものであって、各図の(a)は組み立
て正面を示し、(b)はその断面を示している。
【0004】即ち図7を例にとると、この場合、見返し
部材21にはその周縁に沿ってカバー22を受けるため
の溝23が形成されており、この溝23に対して折曲さ
れたカバー端縁部22bが嵌め込まれる。そして、この
状態からカバー22を見返し部材21に強く加圧しなが
ら、例えば矢印方向にカバーを低周波(100〜240
Hz)振動させることで、接触部分を加熱させて溶着す
るのである。
【0005】尚、通常、これら見返し部材21の周縁に
形成される溝23は、嵌入するカバー端縁部22bに比
較して、その溝幅にかなりの余裕をもって形成されてい
る。これは、振動溶着という特殊な接続法を採用するた
めに、カバー22が見返し部材21に対して振動する間
隙を設けなければならないためと、カバー端縁部22b
の溶解部分を充分溝底に充満させて両部品の固着力を高
めようとする理由によるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに溶着前の状態で、見返し部材21,31の溝23,
33とカバー端縁部22b,32bとの間にかなりの間
隙があるような場合、振動溶着の加圧の際、図9
(a),(b)に示すように、端縁部22b,32bの
変位によってカバー中央に撓みや、ずれを生じてしま
い、溶着後の各部寸法が製品仕様や設計寸法から外れて
しまったり、撓んだカバー22の弾性復帰力により溶着
が不完全となってしまう恐れがある。
【0007】本考案は、かかる現状に鑑み、振動溶着す
る溶着部材と被溶着部材との固着力を強化すると共に、
溶着部材にずれや撓みを生ずることのない振動溶着構造
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案によれば被溶着部材の周縁に沿って形成され
た溝に、溶着部材の端縁部を嵌入接触し、以て上記被溶
着部材に対して上記溶着部材を加圧振動させることによ
り、上記端縁部を溶融させて双方の部材を一体化させる
振動溶着構造において、上記被溶着部材の溝側面には、
部分的に溝幅を狭める複数のリブが形成されることを特
徴とする振動溶着構造が提供される。
【0009】
【作用】溝内に複数のリブを形成することで、加圧に伴
う溶着部材の端縁部の変位量が制限され、ずれや撓みが
低減される。又、これまでの接触部分に加えて端縁部と
リブが接触するため、加圧力が溝底面とリブに有効に加
わり溶着面積増加に伴って固着力が高まる。
【0010】
【実施例】図面を参照しながら本考案の実施例を以下、
説明する。
【0011】図1は、本考案による振動溶着構造を構成
する被溶着部材としての見返し部材を示しており、
(a)はその正面、(b)は(a)のA−A線に沿う断
面を夫々示すものである。
【0012】又、図2はこの見返し部分に組み合わされ
る溶着部材としての透明カバーを、図1と同様に示し、
(b)は(a)のB−B線に沿う断面を示したものであ
る。
【0013】これらの図1,2から明らかなように、本
実施例における見返し部材1及び透明カバー2は、正面
から見て略楕円形に形成されるが、透明カバーの前面2
aは断面図からも明らかなように、凹状に湾曲して形成
される。
【0014】従って、これに組み合わされる筒状の見返
し部材1も又、その前部は透明カバー2に対応した形状
となっており、その周縁にはカバー端縁部2bが嵌入さ
れる溝3が形成される。
【0015】この溝3は、正面から見て、外側に位置す
る溝側面3aと内側に位置する溝側面3bと溝底面3c
とによって画成され、当然ながらその溝幅Wは、嵌め込
まれるカバー端縁部2bの厚さTよりも余裕を持って大
きく設定される。
【0016】以上のように形成される見返し部材1にあ
って、本実施例によれば、溝3を画成する溝側面3a,
3bには、対向する溝側面3b,3aに対して突出する
ことで上記溝幅Wを部分的に狭める多数のリブ4a,4
bが形成される。
【0017】図3(a)及び図4(a)は、図1の部分
D,Eを拡大したものであり、各図の(b)はその断面
を示している。
【0018】これらの図からも明らかなように、リブ4
a,4bは溝底面3cから溝側面3a,3bに沿って溝
開口部に向かって延び、それぞれのリブ4a,4bに関
して言えば、図1で中心線Cよりも上側に位置するリブ
4b(即ち、接触する溝底面3cが見返し部材底面1a
に対して斜めになるリブ)は内側の溝側面3bに設けら
れ、逆に中心線Cより下側に位置する溝部分に形成され
るリブ4aは、図4に示すように外側の溝側面3aに設
けられる。
【0019】これは、見返し部材1及び透明カバー2
を、図1(b)のように組み立てた状態で矢印方向に加
圧しながら振動溶着させた場合、斜めの溝底面3cのた
めにカバー2が下方に滑り、カバー端縁部2bが溝3中
心よりも下側に偏倚してしまうのを防止するためであっ
て、即ち端縁部2bが変位する方向に、予め移動規制手
段としてのリブ4a,4bを設けることで端縁部2bの
ずれ、ひいてはカバー2全体の位置ずれを防止するもの
である。
【0020】尚、本実施例においては、見返し部材1の
両サイド側にはリブ4a,4bは形成されていない。こ
れは、本実施例では溶着時、カバー2は図1(a)に矢
印で示した方向に振動されるため、この方向にリブがあ
るとカバー2の振動が制限されるからである。
【0021】以上のようにリブ4a,4bを設けたこと
でカバー全体の溶着時の変位は抑えられることになる
が、更に本実施例ではカバー2の端縁部2bは、これま
での溝底面3cとの接触に加え、上述したようなリブ4
a,4bにも接触することになるため、結果としてリブ
4a,4bと端縁部2bも溶着することになり、従来よ
りも固着力が高まることになる。
【0022】図5及び図6に本考案の第2実施例を示
す。
【0023】本実施例における見返し部材11は、図5
(a)に示すように、矩形となる筒状体として形成さ
れ、またこれに組み合わされる透明カバー12も又、同
図(b)の2点鎖線に示すように、平坦な前面21aを
有する矩形体として形成される。
【0024】この見返し部材11には、第1実施例と同
様にその周縁に沿って透明カバー12(図5の2点鎖線
に示す)の端縁部12bを収容するための溝13が形成
される。
【0025】図6は図5の溝部分Gを拡大した図であ
る。溝13は、図示するように2つの溝側面13a,1
3bと、部材底面11a(図5)に対して略平行な溝底
面13cとによって画成されており、先の実施例同様、
その溝幅W’は透明カバー12の端縁部12bの厚さ
T’よりも大きく設定され、カバーを嵌入した状態で
は、溝側面13a,13bとの間に間隙を残す。
【0026】そして本実施例では、この溝13を画成す
る外側の溝側面13aであって、かつ溶着の際のカバー
振動方向に位置しない部分に、部分的に溝幅W’を狭め
る複数のリブ14が形成される。
【0027】これは、見返し部材11の溝13に透明カ
バー端縁部12bを嵌入させ、図5(b)のように透明
カバー12を矢印方向に加圧させた場合、カバー端縁部
12bは加圧によって外側の溝側面13aのある方向に
変位してしまうのを防止するために設けられたものであ
って、溝側面13aにリブ14を形成し、これで透明カ
バー12を外側から支持することにより、加圧による端
縁部12bの溝内変位が規制され、従来技術の項で述べ
たようなカバー12中央部の撓みが防止されることにな
る。
【0028】即ち、本実施例における見返し部材11の
溝底面13cは、溶着の際の加圧方向に対して略垂直と
なるために、第1実施例のように透明カバー全体が見返
し部材に対してずれてしまうようなことはなく、従って
リブ14は、撓みを生ずるような端縁部変位に対してこ
れを規制する作用を持つ。
【0029】尚、当然ながら本実施例においても、リブ
14と端縁部12bの溶着により、従来よりも固着力が
高まるという効果がある。
【0030】以上、本考案による振動溶着構造を、形状
の異なる2組の見返し部材及び透明カバーを例にとり説
明したが、溝内に形成されるリブの形状は図示した実施
例に限定されるものではなく、例えばその変形例として
の角柱状リブでも良い。
【0031】又、リブの配置パターンに関しても、溶着
部材の振動を規制するものでなければ、図示したパター
ンや数に限定されるものではない。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、振
動溶着するにあたり、溶着部材を嵌入する被溶着部材の
溝の部分に、溝幅を狭めるリブを形成することで、加圧
に伴う溶着部材の端縁部の溝内変位が制限され、溶着部
材のずれや撓みが低減され、溶着後の組立体の寸法精度
を向上することができる。
【0033】加えて、従来の接触部分に加えて端縁部と
リブも接触することになるため、加圧力が溝底面とリブ
に有効に加わり溶着面積増加に伴って部材間の固着力が
高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による振動溶着構造の第1実施例を示
し、(a)は見返し部材の正面を示し、(b)は(a)
のA−A線に沿う断面を示した図である。
【図2】本考案の第1実施例を示し、(a)は溶着部材
としての透明カバーの正面を示し、(b)は(a)の線
B−Bに沿う断面を示した図である。
【図3】図1の部分Dを拡大したものであって、(a)
はその正面を示し、(b)はカバーを含み、部分Dの拡
大断面を示した図である。
【図4】図1の部分Eを拡大したものであって、(a)
はその正面を示し、(b)はカバーを含み、部分Eの拡
大断面を示した図である。
【図5】本考案による振動溶着構造の第2実施例を示
し、(a)は見返し部材の正面を示し、(b)は(a)
のF−F線に沿う断面を示した図である。
【図6】図5の部分Gを拡大したものであって、(a)
はその正面を示し、(b)はカバーを含み、部分Dの拡
大断面を示した図である。
【図7】従来の矩形型見返し部材と透明カバーの組立て
状態を示し、(a)はその正面を示し、(b)はそのH
−H線に沿う断面を示した図である。
【図8】従来の略楕円型見返し部材と透明カバーの組立
て状態を示し、(a)はその正面を示し、(b)はその
J−J線に沿う断面を示した図である。
【図9】溶着の際の加圧によるカバー変形例を示した断
面図であって、(a)は図7のカバー変形、(b)は図
8のカバー変形例を示した図である。
【符号の説明】
1,11 見返し部材(被溶着部材) 2,12 透明カバー(溶着部材) 3,13 溝 3a,3b,13a 溝側面 4a,4b,14 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 65/06 - 65/08 B60K 37/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶着部材の周縁に沿って形成された溝
    に、溶着部材の端縁部を嵌入接触させ、以て上記被溶着
    部材に対して上記溶着部材を加圧振動させることによ
    り、上記端縁部を溶融させて双方の部材を一体化させる
    振動溶着構造において、 上記被溶着部材の溝側面には、部分的に溝幅を狭める複
    数のリブが形成されることを特徴とする振動溶着構造。
  2. 【請求項2】 上記リブは、少なくとも上記溶着部材の
    加圧による端縁部の変位方向に位置する請求項1に記載
    の振動溶着構造。
  3. 【請求項3】 上記被溶着部材は自動車計器用見返し部
    材であり、上記溶着部材は上記見返し部材を覆う透明カ
    バーである請求項2に記載の振動溶着構造。
JP1993024030U 1993-05-10 1993-05-10 振動溶着構造 Expired - Fee Related JP2574975Y2 (ja)

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JP2004161041A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Nishikawa Kasei Co Ltd 車両のインストルメントパネル
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