JP2574955Y2 - 紙管の口金部構造 - Google Patents

紙管の口金部構造

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JP2574955Y2
JP2574955Y2 JP1992021619U JP2161992U JP2574955Y2 JP 2574955 Y2 JP2574955 Y2 JP 2574955Y2 JP 1992021619 U JP1992021619 U JP 1992021619U JP 2161992 U JP2161992 U JP 2161992U JP 2574955 Y2 JP2574955 Y2 JP 2574955Y2
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paper tube
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武雄 入江
太一 長谷川
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桜紙管工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、長い帯状の紙が巻き
付けられる紙管両の口部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の紙管は、例えば印刷される以前
の新聞の用紙が巻き付けられるものであって、ここから
用紙が順次引き出されて供給される。
【0003】図4には、紙管41が示されており、その
外周には図5に示すように長い帯状の用紙42が巻き付
けられる。この紙管41の両端には、図6に示すような
円筒状の口金43がそれぞれ挿入され、この紙管41を
両端の口金43で回動自在に軸支することにより用紙4
2を順次引き出すことが可能となる。
【0004】ところで、紙管41に巻き付けられた用紙
42は重く、また紙管41を高速に回動させて用紙42
を引き出すので、口金43を紙管41の端に充分な強度
で取り付けなければならない。このため、口金43を接
着剤によって紙管41に接着したり、また口金43を挿
入した後に、図7に示すように口金43の端部43aを
押し広げて、この端部43aを紙管41に食い込ませた
り、さらに口金43の内周面の4〜6箇所にポンチング
を行って、それぞれのポンチング部位44を紙管41の
内周部位に食い込ませるようにしていた。
【0005】また、紙管41と口金43の接続強度をよ
り高めるために、ポンチングを深く入れたり、ポンチン
グの形状や大きさを変更したり、ポンチングの数を増や
すようにしていた。さらに、ポンチングの数を増やす場
合には、各ポンチングを一列に行うのではなく、各ポン
チングを2列に振り分けて、各列のそれぞれのポンチン
グの位置が互い違いになるようにしていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、紙管
は、薄い紙をスパイラル状に巻き付けて積層し、各層間
を接着剤によって接着して形成されたものであり、元々
の材質が弱いので、ポンチングを深く入れたり、ポンチ
ングの形状や大きさを変更したり、ポンチングの数を増
やしても、それ程に紙管と口金の接続強度が向上する訳
ではなかった。
【0007】これに対し、製紙業界や印刷業界の品質の
面での要求はますます高度なものとなりつつあり、現行
の紙管では紙管と口金の接続強度の不足を指摘されるこ
とがしばしばあった。
【0008】一方、紙管と口金の材質や寸法を変更し
て、これにより強化を図ることが考えられる。しかしな
がら、材質や寸法の変更、更には口金を紙管に取り付け
るための設備の変更等を考慮すると、コストの高騰を招
くので、安価なことが重要な紙管にとっては致命的であ
り、簡単に市場に受け入れられるものでない。
【0009】そこで、この考案の課題は、低いコストを
維持しつつ、紙管と口金の接続強度を向上させることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案では、口金を紙管の端に挿入してから、こ
の口金の内周面を押圧して窪ませることにより環状凹部
を形成し、この環状凹部にポンチングを行うようにして
いる。
【0011】
【作用】この考案によれば、口金を紙管の端に挿入して
から、この口金の内周面を押圧して窪ませ、これにより
環状凹部を形成しているので、この環状凹部が紙管に圧
接され、紙管と口金の接続強度が高まる。また、これに
伴い、口金の環状凹部に沿う紙管の内周部位が押しつぶ
され、紙管の内周部位の密度が高くなって、堅牢とな
ており、その口金の環状凹部にポンチングが行われるの
で、ポンチング部位は、堅牢となった紙管の内周部位に
食い込んだものとなる。このため、紙管と口金の接続強
度は、更に向上される。
【0012】
【実施例】以下、この考案の実施例について図面を参照
して説明する。
【0013】図1は、この考案に係わる口金の第1の実
施例を示す断面図である。
【0014】この第1の実施例では、図6に示したもの
と同様の形状の口金1を紙管2の端に挿入しており、こ
の挿入に際しては、紙管2と口金1間に接着剤を介在さ
せ、両者間を接着している。この後に、口金1の端部1
aを押し広げて、この端部1aを紙管2の内周面に食い
込ませている。ここまでは、従来と同様であり、この考
案の特徴は次の通りである。
【0015】まず、紙管2の入口からやや離れた矢印A
で示す位置で、口金1の内周面を押圧して窪ませ、これ
により口金1に環状凹部1bを形成する。このとき、環
状凹部1bが紙管2に圧接されるので、紙管2と口金1
の接続強度が高まる。また、これに伴い、口金1の環状
凹部1bに沿う紙管2の内周部位は、押しつぶされて高
密度化され、堅牢な性質となる。
【0016】この後、口金1の環状凹部1bの複数箇所
にポンチングを行い、それぞれのポンチング部位3を紙
管2の高密度化された内周部位に食い込ませ、これによ
り紙管2と口金1の接続強度を更に向上させる。
【0017】ここで、各ポンチング部位3は、高密度化
されて堅牢となった紙管2の部位に食い込んでいるの
で、口金1が捩じられても、紙管2と口金1が簡単にず
れてしまうようなことはない。
【0018】図2には、この考案に係わる口金の第2の
実施例が示されており、ここでは口金1の内周に幅広の
環状凹部21が形成されている。この環状凹部21は、
幅広であることから、ここにはポンチングが2列に行わ
れ、各列のそれぞれのポンチング部位22が互い違いに
配列されている。
【0019】このような2列のポンチングと、それぞれ
のポンチング部位22の互い違いの配列によって、紙管
2と口金1の接続強度は、一段と向上されている。
【0020】図3には、この考案に係わる口金の第3の
実施例が示されている。ここでは、2つの環状凹部3
3,34を口金1の内周に並設して形成しており、これ
らの環状凹部33,34にポンチングをそれぞれ行って
いる。
【0021】ところで、口金1の内周に形成される環状
凹部は、口金1の入口からやや離れた位置が好ましい。
これは、口金1の内側をほぼ真円に成形しているが、口
金1の加工によって、口金1の真円が入口付近で崩れる
ことを防止するためである。例えば、口金1の入口付近
で環状凹部を形成し、これにより口金1の真円が入口付
近で崩れた場合は、紙管2を両端の口金1で軸支するこ
とが困難になる。具体的に言うならば、輪転印刷機等に
おいて、紙管2の両端をチャッキングによって軸支して
も、滑り等の不具合を生じやすい。
【0022】
【効果】以上説明したように、この考案によれば、口金
の内周面を押圧して窪ませることにより環状凹部を形成
し、この環状凹部にポンチングを行っているので、紙管
と口金の接続強度が向上される。また、紙管と口金の材
質や寸法を変更せずとも、かつ大型の設備を用意しなく
ても、実現しうるので、低いコストを維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例を示す断面図
【図2】この考案の第2の実施例を示す断面図
【図3】この考案の第3の実施例を示す断面図
【図4】紙管の外観を示す斜視図
【図5】紙管に用紙を巻き付けたときの外観を示す斜視
【図6】紙管の両端に挿入される口金の外観を示す斜視
【図7】従来の口金の取り付け態様を示す断面図
【符号の説明】
1 口金 2 紙管 3,22 ポンチング部位 1b,21,33,34 環状凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管の内径と略同一の外径を有する円
    筒状の口金1を前記紙管の端に挿入させた紙管の口
    部構造において、上記 口金記紙管の端に挿入してから、この口金
    の内周面を押圧して窪ませることにより環状凹部
    b、21、33、34が形成されて、この環状凹部に沿
    う紙管2の内周部位の密度が高められているとともに
    の環状凹部にポンチングわれて、そのポンチン
    グ部位3、22が前記密度が高められ紙管2の内周部
    位に食い込んでなることを特徴とする紙管の口金部構
JP1992021619U 1992-04-08 1992-04-08 紙管の口金部構造 Expired - Fee Related JP2574955Y2 (ja)

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JPH02169181A (ja) * 1988-12-22 1990-06-29 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器下鏡部貫通配管の固定方法

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