JP2574930B2 - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP2574930B2
JP2574930B2 JP2147873A JP14787390A JP2574930B2 JP 2574930 B2 JP2574930 B2 JP 2574930B2 JP 2147873 A JP2147873 A JP 2147873A JP 14787390 A JP14787390 A JP 14787390A JP 2574930 B2 JP2574930 B2 JP 2574930B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真処理装置に係り、特に感光材料に記録さ
れた画像濃度を測定し、測定した画像濃度に基づいて露
光条件を補正する機能を備え焼付、現像等の処理を自動
的に行うプリンタプロセツサ等の写真処理装置に関す
る。
〔従来の技術〕
プリンタプロセツサにおいてカラープリントの品質を
常に良好に仕上げるためには、現像処理を正しく行うこ
とと、焼付処理部の露光条件を正確に設定することが必
要である。このためプリンタプロセツサの設置時に標準
の露光条件を設定しているが、乳剤番号等が異なるカラ
ーペーパを使用する場合、プリンタランプを交換した場
合、現像処理液を交換した場合、季節の変わり目等で写
真の内容が色彩の多いものから少ないものへ或いはその
逆に変化した場合等においてはこの露光条件を補正して
設定し直す必要がある。露光条件を補正するにあたって
は、グレーの被写体を撮影したネガに相当する部分を備
えた基準ネガフイルム、いわゆる目玉ネガを用い、この
目玉ネガからカラーペーパに焼付現像し、定着、水洗、
乾燥の各処理を行ってテストプリントを作成する。そし
て、予め焼付現像されたレフアレンスプリントの基準濃
度と前記テストプリントの画像濃度との濃度計により測
定し、両者を比較して補正値を演算し、露光条件を設定
している。
以下、この補正の原理を最も単純化した露光演算式に
より説明する。この露光演算式は次の(1)式に示すよ
うになる。ただし、C、M、Yは減色法における三原色
を示す。
ここで、 DC,DM,DY……焼付けようとするネガの積算透過濃度(LA
TD)の測定値 IC,IM,IY……カラーキー段数(補正無しの時は0) ID……濃度キー段数(補正無しの時は0) KC,KM,KY……カラーキーステツプ値 KD……濃度キーステツプ値 BPC,BPM,BPY……ペーパバランス値(基準値は0) ペーパチヤンネル内定数 DCO,DMO,DYO……露光制御用濃度、例えば、赤(R)の
露光量ERは以下の式で決定される ここで、ENは該ネガタイプの基準ネガ(ノーマル)の
露光量であり定数である。緑(G)、青(B)の露光量
も同様にDMO,DYOより決定される。
さてカラーペーパのシアンの微小濃度値変化及びγ値
をΔDPC及びγとすると ΔDPC=γ・Δlog(ER) ……(3) となり、(2)、(3)式より次の(4)式が得られ
る。
ΔDPC=γ・ΔDCO・log(EN) ……(4) これによりΔDCOを逆算で求めることができる。いま
基準ネガのノーマルのテストプリントの濃度値とレフア
レンスプリントの濃度値との差がΔDPC、ΔDPM、ΔDPY
であるとすると、例えばΔDPCをゼロにしたい場合は上
記(1)式の演算結果のDCOが、 DCO′=DCO−ΔDCO ……(5) となれば丁度先程のΔDPCをキヤンセルしてその差がゼ
ロとなる。どの定数を変更してこれを行うかはそのネガ
がどの濃度の基準ネガであるかによって異なる。
(5)式と同様に DMO′=DMO−ΔDMO ……(6) DYO′=DYO−ΔDYO ……(7) が得られ、次のように条件設定される。
ノーマルネガの場合 測定されたノーマルネガ濃度DC,DM,DYをそのネガタイ
プのチヤンネルのDNC,DNM,DNYに格納する。
そのノーマルネガのプリントを作り、その濃度値とレ
フアレンスプリントの濃度値との差から上記(5)
(6)(7)式により修正値ΔDCO,ΔDMO,ΔDYOを求
め、これをそのネガタイプのチヤンネルのBNC,BNM,BNY
に格納する。
オーバーネガの場合(上記の後で行う) そのオーバーネガのプリントを作り、その濃度値とリ
フアレンスプリントの濃度値との差から上記(5)
(6)(7)によりDCO′,DMO′,DYO′を求め、上記
(1)式の演算結果DCO,DMO,DYOがこれらの値になるよ
うなオーバースロープ値CCO,CMO,CYOを逆算してそのネ
ガタイプのチャンネルのCCO,CMO,CYOに格納する。
アンダーネガの場合(の後で行う) と同様にCCU,CMU,CYUを求めそのネガタイプのチヤ
ンネルのCCU,CMU,CYUに格納する。上記,,にお
いて従来は濃度値を人手によって測定しそのネガタイプ
のチヤンネルを人手によって指定していた。なお、ネガ
チヤンネル内定数を表にすると次のようになる。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来のプリンタプロセツサではテスト
プリントを高温の空気にさらして乾燥処理を行うため、
乾燥処理後の濃度測定時におけるテストプリントの温度
は約90℃の高温になっている。プリントの画像濃度は温
度に応じて変化し、特にシアン濃度は温度に対する変動
が大きく、プリントの温度が約90℃の場合のシアン濃度
は常温の場合と比較して約0.05減少することが知られて
いる。このため、乾燥処理直後のテストプリントの画像
濃度と常温でのテストプリントの画像濃度とは異なって
おり、乾燥処理直後のテストプリントの画像濃度を基に
して露光条件の補正値を演算した場合、常温における最
適な露光条件が得られないという問題があった。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、感光材
料の温度の影響を排除した画像濃度信号を得ることがで
き、最適な露光条件を設定できるプリンタプロセツサの
ような写真処理装置を得ることが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を解決するために本発明に係る写真処理装置
は、露光条件に基づいて感光材料へ画像を焼付ける露光
部と、画像焼付後の感光材料に対して現像、定着、水
洗、乾燥の各処理を行うプロセツサ部と、前記プロセツ
サ部の感光材料出側に配置されると共に感光材料を測光
して感光材料の乾燥処理による温度の影響を排除した画
像濃度信号を出力する濃度測定手段と、前記濃度測定手
段から出力された画像濃度信号に基づいて前記露光条件
を補正する露光条件補正手段と、を有している。
また、前記濃度測定手段は、前記プロセツサ部の感光
材料出側に配置されて感光材料を冷却する冷却部と、冷
却された感光材料の画像濃度を測定する濃度測定部と、
により構成されていることが好ましい。
〔作用〕
本発明によれば、感光材料はプロセツサ部により乾燥
処理されるため、この感光材料の温度は高温となる。高
温時の画像濃度は、常温時の画像濃度と異なっている。
濃度測定手段は乾燥処理による温度の影響を排除した画
像濃度信号を出力する。これにより、感光材料の温度の
影響を排除した画像濃度信号を得ることができ、最適な
露光条件を設定することができる。ここで温度の影響を
排除した画像濃度信号は、濃度測定手段を、感光材料を
冷却する冷却部と、冷却された感光材料の画像濃度を測
定する濃度測定部と、で構成し、冷却された感光材料の
画像濃度を測定することで得られる。このように、冷却
部が感光材料を冷却することによって、濃度測定部の温
度変化が減少し濃度測定部の出力が安定する。
なお、乾燥処理され高温とされた感光材料の温度を常
温に冷却する冷却部を、乾燥処理され高温となった感光
材料を金属等の熱伝導性のよいローラで挟み、このロー
ラの側面または内面に設けた冷却フインに常温の空気を
吹き付けるように構成し、感光材料を間接的に冷却する
こともできる。
また濃度測定手段を、感光材料の画像濃度を測定する
濃度測定部と、感光材料の温度を測定する温度測定部
と、感光材料の温度に基づいて前記濃度測定部で測定さ
れた画像濃度値を補正する補正部と、で構成し、画像濃
度値を温度に応じて補正することによって温度の影響を
排除した画像濃度信号を得てもよい。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図には本実施例に係るプリンタプロセツサ10が示
されている。プリンタプロセツサ10は外部がケーシング
36で覆われている。またプリンタプロセツサ10は第1図
における左方にケーシング36より突出する作業テーブル
17を備えている。作業テーブル17の上面にはネガフイル
ム21がセツトされるネガキヤリア19が載置されている。
また、作業テーブル17の下方にはC、Y、Mフイルタを
備えた光源部11が設置されている。光源部11はC、Y、
Mフイルタを制御して露光条件を制御するための制御回
路50に接続されている。光源部11から照射された光線
は、ネガフイルム21、図示しないレンズ及びシヤツタを
備えた光学系29を通過し、露光部14にセツトされたカラ
ーペーパ15上にネガフイルム21の画像を結像させる。光
学系29は、プリンタプロセツサ10から突出するアーム27
に取り付けてられている。
アーム部27上方に着脱自在に配置されたペーパマガジ
ン部12内部にはカラーペーパ15が層状に巻き取られて装
填されている。露光部14においてネガフイルム21の画像
が焼付けられたカラーペーパ15は、露光部14と隣接する
リザーバ部18へ搬送される。リザーバ部18は焼付け済の
カラーペーパ15をストツクし、焼付け処理を行う露光部
14と現像、定着、水洗の各処理を行うプロセツサ部との
処理時間の差を吸収する。リザーバ部18から出力された
カラーペーパ15は、リザーバ部18と隣接するプロセツサ
部25の発色現像部20へ搬送される。発色現像部20はカラ
ーペーパ15を現像液20Aに浸して現像処理を行う。現像
処理されたカラーペーパ15は発色現像部20と隣接する漂
白定着部22へ搬送される。漂白定着部22はカラーペーパ
15を定着液22Aに浸して定着処理を行う。定着処理され
たカラーペーパ15は漂白定着部22に隣接するリンス部24
へ搬送される。リンス部24はカラーペーパ15を洗浄水24
Aに浸して水洗処理を行い、カラーペーパ15に付着した
不要物質を除去する。
水洗処理されたカラーペーパ15はリンス部24と隣接す
る乾燥部26へ搬送される。乾燥部26はカラーペーパ15を
ローラに巻付け高温の空気にさらして乾燥させる。第2
図に示す如く、乾燥部26の排出口26A近傍にはカラーペ
ーパ15を案内する一対のローラ38Aが配置されている。
ローラ38Aは図示しない駆動手段の駆動力によって、第
2図における矢印C方向に回転される。ローラ38Aでカ
ラーペーパ15を挟持することにより、乾燥処理の終了し
たカラーペーパ15を排出口26Aを介して乾燥部26から一
定速度で排出させている。ローラ38Aの上方には一対の
ローラ38Bが配置されている。ローラ38Bは図示しない駆
動手段の駆動力によって第2図矢印D方向へ回転され
る。また、ローラ38Bの矢印D方向への回転は、前記駆
動手段によって乾燥部26の下流側に配置されている後述
するカツタ部34の処理に対応した断続的な回転とされて
いる。これにより、ローラ38Bでカラーペーパ15を挟持
することにより、カラーペーパ15を画像駒の1駒毎にス
テツプ搬送させている。また、ローラ38Aとローラ38Bと
の間にはカラーペーパ15の搬送路を挟んでカラーペーパ
案内部材33と板材33Aとが対向配置されている。カラー
ペーパ案内部材33は、略U字型に湾曲した2毎の板材で
構成され(第4図参照)、一部(湾曲部)がケーシング
36外部へ突出している。カラーペーパ案内部材33と板材
33Aはローラ38Aとローラ38Bとの回転の違いにより生じ
るカラーペーパ15のたるみをケーシング36外部へ案内
し、第2図の想像線で示すループ部15Aを形成させるよ
うになっている。
また、第4図に示す如くケーシング36外部には、カラ
ーペーパ案内部材33に対応して冷却手段である電動フア
ン42がケーシング36から突出する台座44の上面に設置さ
れている。電動フアン42はモータ42Aと回転翼42Bとを備
え、回転翼42Bがモータ42Aの回転軸に固定されて形成さ
れている。モータ42Aは制御回路50に接続され(第1図
参照)、その駆動が制御されている。電動フアン42は適
当な風量の空気を第2図における矢印A方向へ送出し、
カラーペーパ15を冷却する。
乾燥部26の上方には濃度測定部28が設置されている。
濃度測定部28は濃度計30を備えており、濃度計30と基準
濃度を有するレフアレンスプリント32とが一対のローラ
40の上方に対向するように配置されている。カラーペー
パ15は濃度計30とレフアレンスプリント32との間に搬送
される。第1図に示す如く、濃度計30は制御回路50に接
続されている。濃度計30はカラーペーパ15およびレフア
レンスプリント32の濃度を測定し、測定結果を制御回路
50へ出力する。濃度測定部28の第1図における左側には
カツタ部34が設置されている。カツタ部34はカラーペー
パ15に付与されたカツトマークを検知するセンサと、カ
ラーペーパ15を切断するカツタとを備えている。カツタ
部34はカツトマークを基にカラーペーパを画像駒単位に
切断し、プリンタプロセツサ10のケーシング36外部へ排
出する。
次に第3図を参照して、露光条件補正の際に使用され
る基準カラーネガフイルム52について説明する。この基
準カラーネガフイルム52はアンダ露光カラーネガ53、オ
ーバ露光カラーネガ54及び標準カラーネガ55を予め定め
られた条件で露光して現像処理することにより作成され
る。各カラーネガの各々は、グレー部56と黄緑部57とを
備えている。グレー部56は円形で各カラーネガの中央に
配置されている。グレー部56はグレーの被写体を撮影し
たネガに相当する。黄緑部57はグレー部56の周囲に配置
され、黄緑の被写体を撮影したネガに相当する。
次に本実施例の作用について、プリンタプロセツサ10
の露光条件を設定する処理を第1図乃至第3図を参照し
て説明する。
まず、第3図に示す基準ネガフイルム52であるアンダ
露光カラーネガ53、オーバ露光カラーネガ54及び標準カ
ラーネガ55がネガキヤリヤ19にセツトされ、図示しない
露光条件設定用のスイツチがオンされると、露光条件設
定処理が開始され濃度計30のランプが点灯される。ラン
プ点灯後数十秒経過後に濃度計30の濃度測定が可能にな
り、レフアレンスプリント32の基準濃度が測定され、制
御回路50は濃度値を記憶する。次に露光部14においてア
ンダ露光カラーネガ53、オーバ露光カラーネガ54及び標
準カラーネガ55の画像をカラーペーパ15に焼付処理す
る。次に現像部20では焼付処理されたカラーペーパ15に
対して現像処理を行い、漂白定着部22では定着処理を行
い、リンス部24では水洗処理を行い、以上の処理によっ
てテストプリントが作成される。次に乾燥部26ではテス
トプリントの乾燥処理を行う。乾燥部26は水洗処理によ
り表面に水分が付着したテストプリントを高温の空気に
さらして乾燥させる。このとき、テストプリントは高温
の空気にさらされることにより高温となり、画像濃度も
常温における画像濃度と比較して変化する。乾燥処理の
終了したテストプリントはローラ38Aとローラ38Bとの間
においてカラーペーパ案内部材33によってケーシング36
外部へ突出するループ部15Aが形成される。
プンリタプロセツサ10のケーシング36外部では、電動
フアン42がテストプリントのループ部15Aに対して適当
な風量の空気を供給する。これにより、乾燥処理によっ
て高温となったテストプリントは室温(常温)付近に冷
却される。冷却されたテストプリントは濃度測定部28へ
案内され、濃度測定部28で濃度計30はテストプリントの
各カラーネガにおけるグレー部56の略中心の濃度を測定
する。このとき、テストプリントの温度は室温付近に戻
っているため、濃度計30はテストプリントの温度が室温
付近での濃度を測定することになる。濃度計30は測定し
た濃度値を制御回路50へ出力する。
制御回路50ではテストプリントの濃度値と、記憶して
いるレフアレンスプリントの濃度値とを基にして前記で
説明したように露光条件の補正値を演算し、補正値によ
って光源部11を制御する。ここで、プリンタプロセツサ
の条件変動の調整、プリントランプ交換後のカラーバラ
ンス調整、現像液交換後のカラーバランス調整、ネガの
被写体色バランスのシーズン変化調整、カラーペーパの
乳剤番号バランス調整等においては標準カラーネガ55が
使用される。また、現在使用チヤンネルのアンダネガバ
ランス調整にはアンダ露光カラーネガ53が使用され、現
在使用チヤンネルのオーバネガバランス調整にはオーバ
露光カラーネガ54が使用される。
このように、本実施例では乾燥処理によって高温とな
ったカラーペーパ15を電動フアン42により冷却すること
により、カラーペーパ15の室温付近における画像濃度を
測定でき、最適な露光条件を設定できる。また、最適な
露光条件を設定できることにより、露光条件の手動によ
る補正の必要もなく、露光条件再設定までの期間を長く
することができ、プリンタプロセツサ10の保守管理作業
が低減される。
また、濃度測定時にはカラーペーパ15が室温付近まで
冷却されていることにより、濃度計30自体の温度もカラ
ーペーパ15の温度によって上昇することがなく、濃度計
30の出力も安定する。さらに、カツタ部34のカツトマー
クを検出するためのセンサも、温度の影響を受けず動作
が安定する。また、カラーペーパ15の温度が均一になる
ことによりカラーペーパ15のカール状態も均一となり、
カラーペーパ15の搬送、巻取り、切断等のハンドリング
が安定する。
なお、本実施例では電動フアン42を乾燥部26と濃度測
定部28との間に設けたが、第5図に示すように電動フア
ン42を濃度測定部28内部に設け、第5図の矢印B方向へ
室温の空気を供給するようにしてもよく、濃度計30によ
る濃度測定時にカラーペーパ15の温度が室温付近まで冷
却されていればよい。
また、本実施例では冷却部として電動フアン42を用い
て強制的に冷却していたが、これに限らずカラーペーパ
15を室温付近まで冷却できればよく、例えばローラ等を
用いてカラーペーパ15が室温の空気と接触するループ部
15Aの有効長を長くとり、カラーペーパ15を自然冷却す
るようにしてもよい。
また、本実施例ではカラーペーパ15にループ部15Aを
形成させるためにカラーペーパ案内部材33を用いたが、
電動フアン42によってカラーペーパ15に対して第2図矢
印A方向の空気を供給し、カラーペーパ15を風圧によっ
て反転させるようにすれば、カラーペーパ案内部材33を
省略することもできる。
さらに、本実施例では濃度測定手段を、電動フアン42
と濃度計30とにより構成し、電動フアン42が感光材料を
冷却することによって温度の影響を排除した画像濃度信
号を得ていたが、第6図に示す如く濃度測定手段を濃度
計30と、温度センサ46と、補正回路48と、により構成
し、補正回路48において温度センサ46で測定されたカラ
ーペーパ15の温度に基づいて、濃度計30で測定された画
像濃度値を温度の上昇に従って増加するように補正する
ことによって、温度の影響を排除した画像濃度信号を出
力するようにしてもよい。
次に本発明の他の実施例を説明する。本実施例は冷却
部として冷却機能を備えたローラを用い、ローラで感光
材料を挟むことによって感光材料を冷却するようにした
ものである。本実施例は第7図に示すように乾燥部26の
感光材料出側に配置されカラーペーパ15を挟持するロー
ラ対、例えば第2図のローラ対38A、38B等をフインを備
えたローラ60、62で構成してカラーペーパ15を冷却する
ものである。ローラ60、62は熱伝導性の良い材質、例え
ば金属等で製造されており、ローラ60、62の一端側のカ
ラーペーパ15を挟持しない部分には冷却フイン64が形成
されている。ローラ60、62は乾燥処理され高温とされた
カラーペーパ15を挟持することによって温度が上昇する
が、フアン72によって冷却フイン64に常温でかつ風量の
大きな風を吹き付けることによってカラーペーパ15を冷
却する。これにより、ローラ60、62を通過したカラーペ
ーパ15も間接的に冷却されるので、濃度計30は温度の影
響を排除した画像信号を出力することができる。
また、本実施例の感光材料を冷却するローラ対とし
て、第8図に示すようなローラ66、68を採用することも
できる。このローラ66、68も熱伝導性の良い材質で製造
され、ローラ66、68には軸線に平行に両側端を貫通する
通風孔70が軸心の周囲に複数設けられている。感光材料
を挟持して温度の上昇したローラ66、68は、側端面に常
温でかつ風量の大きな風が吹き付けられ、この風が通風
孔70を通過することによって冷却される。従って、カラ
ーペーパ15が間接的に冷却されるので温度の影響を排除
した画像信号を得ることができる。
〔発明の効果〕
請求項(1)の発明では、感光材料の温度の影響を排
除した画像濃度信号に基づいて露光条件を補正している
ので、最適な露光条件を設定できる、という優れた効果
を有する。
請求項(2)の発明では、感光材料を冷却することに
よって温度の影響を排除した画像濃度信号を得ているの
で、濃度測定部の温度変化が減少することにより濃度測
定部の出力が安定するという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係るプリンタプロセツサの概略図、
第2図は電動フアン近傍の断面図、第3図は基準カラー
ネガフイルムを示す平面図、第4図はカラーペーパ案内
部材近傍の斜視図、第5、6図は本発明の他の実施例を
示す断面図、第7図及び第8図は本発明の他の実施例の
カラーペーパを挟持して冷却するローラを示す斜視図で
ある。 10……プリンタプロセツサ、 15……カラーペーパ、 26……乾燥部、 30……濃度計、 32……レフアレンスプリント、 42……電動フアン、 52……基準カラーネガフイルム。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光条件に基づいて感光材料へ画像を焼付
    ける露光部と、画像焼付後の感光材料に対して現像、定
    着、水洗、乾燥の各処理を行うプロセツサ部と、前記プ
    ロセツサ部の感光材料出側に配置されると共に感光材料
    を測光して感光材料の乾燥処理による温度の影響を排除
    した画像濃度信号を出力する濃度測定手段と、前記濃度
    測定手段から出力された画像濃度信号に基づいて前記露
    光条件を補正する露光条件補正手段と、を有することを
    特徴とした写真処理装置。
  2. 【請求項2】前記濃度測定手段は、前記プロセツサ部の
    感光材料出側に配置されて感光材料を冷却する冷却部
    と、冷却された感光材料の画像濃度を測定する濃度測定
    部と、により構成されていることを特徴とする請求項
    (1)記載の写真処理装置。
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