JP2574837Y2 - 磁気テープ用ガイドローラ - Google Patents

磁気テープ用ガイドローラ

Info

Publication number
JP2574837Y2
JP2574837Y2 JP1990122850U JP12285090U JP2574837Y2 JP 2574837 Y2 JP2574837 Y2 JP 2574837Y2 JP 1990122850 U JP1990122850 U JP 1990122850U JP 12285090 U JP12285090 U JP 12285090U JP 2574837 Y2 JP2574837 Y2 JP 2574837Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
guide roller
roller
magnetic tape
post
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990122850U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0481233U (ja
Inventor
城二 飯田
Original Assignee
株式会社水木精密
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社水木精密 filed Critical 株式会社水木精密
Priority to JP1990122850U priority Critical patent/JP2574837Y2/ja
Publication of JPH0481233U publication Critical patent/JPH0481233U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2574837Y2 publication Critical patent/JP2574837Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、一般的にはVTRやDAT(デジタルオーディオ
テープレコーダ)及びOA機器等に使用される磁気テープ
用ガイドローラに関するものである。
さらに具体的には、ステンレススチール製のスリーブ
内に、低摩擦性の合成樹脂からなる円筒状のローラポス
トを圧入した構造のガイドローラに関するのである。
「従来の技術」 この種の従来の磁気テープ用ガイドローラは、第2図
で示されているように、切削加工されたSUS303等のステ
ンレススチール製のスリーブ1内に、例えばポリアセタ
ールのような低摩擦係数の合成樹脂によって、円筒状に
成形されたローラポスト2を圧入して構成している。
このガイドローラは、図示しない軸へ回転自在に取り
付けられ、軸のガイドローラが取り付けられている部分
の下部にはワッシャを圧入し、ガイドローラが取り付け
られている上部にはフランジを圧入して使用される。
「考案が解決しようとする課題」 この種のガイドローラは、回転時におけるローラの外
周振れ(回転振れ)を極力小さくすることが必要であ
る。
しかしながら、従来のガイドローラは、スリーブ1を
切削加工する際にSUS材料の切削抵抗によるいわゆる孔
曲がり(内空部の曲がり)が生じ、この孔曲がりは、内
部にローラポスト2を圧入した後の外周研磨工程を経て
も解消されずに残るため、回転時の外周振れを防止する
ことができなかった。
また、スリーブ1を切削によって加工するための多数
の工程を必要とし、生産性がわるかった。
さらに、スリーブの材料であるステンレスとローラポ
ストの材料である合成樹脂とは、熱による収縮率が著し
く相違するため、設置環境の温度の変化によってローラ
ポストが所定以上収縮すると、スリーブにガタツキが生
じたりあるいは自重によってずり下がることがしばしば
あった。スリーブがローラポストに対してこのようにガ
タツイたりずり下がったりすると、外周振れが大きくな
り、記録又は再生時の雑音の原因になる。
本考案の目的は、前述のような課題を解決し、回転時
の外周振れをはるかに小さくすることができるとともに
生産性がよく、ローラポストが温度によって収縮した場
合でも、ローラポストとスリーブとの結合状態が保たれ
易い磁気テープ用ガイドローラを提供することにある。
「課題を解決するための手段」 本考案に係る磁気テープ用ガイドローラは、前述の課
題を解決するため、ステンレススチール製のスリーブを
焼結成形するとともに、内周面へリング状に溝を加工し
たことを特徴とするものである。
「作用」 スリーブを焼結成形することにより、回転時の外周振
れがはるかに小さくなるとともに生産性が向上する。
また、スリーブ内へローラポストを圧入する際、スリ
ーブの内周面に形成したリング状の溝にローラポストの
外周部がくい込むため、ローラポストが環境温度の変化
によって収縮しても、スリーブとローラポストとの結合
関係が保たれる。
「実施例」 第1図を参照しながら、本考案に係る磁気テープ用ガ
イドローラの好適な実施例を説明する。
SUS316によって円筒状に焼結成形されたスリーブ1に
は、内周面にリング状の溝11が形成されており、ポリア
セタールで成形された円筒状のローラポスト2が、前記
スリーブ1へ圧入されている。
このガイドローラaは、軸3へ回転自在に取り付けら
れ、それぞれ軸3へ圧入されたステンレススチールより
なる下部のワッシャ4と上部のフランジ5とにより、抜
け止め状に保持された状態で使用される。
6は軸3を他の部材へ取り付けるため、外周にネジを
形成して軸3へ圧入されたスリーブネジであり、黄銅そ
の他の軟らかい金属によって製造されている。
この実施例のガイドローラaは、例えば以下のような
要領で製造される。
SUS316の粉末をスリーブ状に圧粉成形した後500℃程
度で仮焼きし、これを再度圧粉して最初の圧粉成形時に
発生した残留ひずみを除く。
ついで、これを1200℃程度で焼結した後、さらに内径
圧縮を行って、内外径に真円度及び真直度を確保したス
リーブ1を成形し、このスリーブ1には、ローラポスト
2を圧入するために両端部内側へ面どり加工を行い、内
周面へリング状の溝11を成形する。
このように成形されたスリーブ1内に、既に成形され
ているローラポスト2を圧入した後、例えばバレルその
他の適当な手段によりスリーブ1の外周を研磨して仕上
げる。
このように製造されたガイドローラaは、第1図によ
うに軸1に取り付けて使用する場合、従来のガイドロー
ラよりも外周振れが極めて小さい。
スリーブ1は焼結成形したものであり、機械加工はロ
ーラポスト圧入後のスリーブ1の外周研磨のみであるか
ら、スリーブが機械加工にみで製造される従来のガイド
ローラと比べて生産性もはるかに高い。
また、スリーブ1の内周面には、リング状の溝11が形
成されており、ローラポスト2の圧入のとき当該ローラ
ポスト2の外周部が前記溝11へくい込み、スリーブ1と
ローラポスト2との結合状態がより強固になる。したが
って、ローラポストが環境温度の変化によって収縮して
も、スリーブ1がローラポスト2に対してガタツイた
り、ずれ下がったりすることがなく、記録再生時の雑音
の発生を防止することができる。
「考案の効果」 本考案に係る磁気テープ用ガイドローラは、スリーブ
を焼結成形したので、従来のこの種のガイロドーラと比
べ、回転振れが非常に小さくなって製品精度がはるかに
向上し、生産性もより高くなった。
また、スリーブ内へのローラポストの圧入の際に、ロ
ーラポストの外周部がスリーブ内周面に形成されている
溝へくい込むので、ローラポストが環境温度の変化によ
って収縮しても、スリーブとローラポストとの結合関係
が保たれ、ローラポストの収縮によるスリーブのガタツ
キや記録再生時における雑音の発生などを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る磁気テープ用ガイドローラの一例
を示す断面図、第2図は従来のガイドローラを説明する
ための断面図である。 図中符号の説明 aはガイドローラ、1はスリーブ、11は溝、2はローラ
ポスト、3は軸、4はワッシャ、5はフランジ、6はス
リーブネジである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面にリング状の溝11を有し、焼結成形
    されたステンレススチール製のスリーブと、このスリー
    ブ内へ圧入された低摩擦合成樹脂製のローラポストとを
    含むことを特徴とする、磁気テープ用ガイドローラ。
JP1990122850U 1990-11-22 1990-11-22 磁気テープ用ガイドローラ Expired - Lifetime JP2574837Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990122850U JP2574837Y2 (ja) 1990-11-22 1990-11-22 磁気テープ用ガイドローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990122850U JP2574837Y2 (ja) 1990-11-22 1990-11-22 磁気テープ用ガイドローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0481233U JPH0481233U (ja) 1992-07-15
JP2574837Y2 true JP2574837Y2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=31870593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990122850U Expired - Lifetime JP2574837Y2 (ja) 1990-11-22 1990-11-22 磁気テープ用ガイドローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2574837Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59163531A (ja) * 1983-03-08 1984-09-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 軸受のスラスト荷重測定装置
JPS63149890A (ja) * 1986-12-15 1988-06-22 Sanwa Niidorubearingu Kk Vtr用カセツトテ−プの複合テ−プガイド

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0481233U (ja) 1992-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2574837Y2 (ja) 磁気テープ用ガイドローラ
JPH0341342Y2 (ja)
JPS6237430Y2 (ja)
JPS634821Y2 (ja)
JPS6327344Y2 (ja)
JP3543358B2 (ja) ロータリトランスの製造方法及びロータリトランス
JP3192486B2 (ja) 磁気テープ用ガイドローラの製造方法
JPH01315088A (ja) 記録再生装置に用いられるテープガイドの製造方法
JPH0428041A (ja) ピンチローラ装置
JPH0916930A (ja) 回転磁気ヘッド装置
JPS5848006B2 (ja) ミゾツキフライホイ−ルノセイゾウホウホウ
JPH02166611A (ja) 回転シリンダ装置
JPS587921U (ja) 軸受装置
KR100224839B1 (ko) 테이프 레코더의 회전 헤드드럼 조립체
JPH0991806A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0538458Y2 (ja)
JPH0521315U (ja) 回転ヘツド装置
JPH0695372B2 (ja) 回転ヘツドシリンダ−
JPS59112336U (ja) ビデオテ−プ用プレツシヤロ−ラ
JPS63175216A (ja) ヘツドドラム
JPH0684763U (ja) モータ用軸受装置
JPH0786973B2 (ja) 磁気ヘッド回転ドラム
JPS61192061A (ja) テ−プロ−デイング装置
JPS63162186A (ja) 工業用ロボツト
JPS6089641U (ja) テ−プガイド