JP2574331B2 - ハロゲン電球 - Google Patents

ハロゲン電球

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は店舗,スタジオなどの照明の光源に用いられ
るハロゲン電球に関するものである。
従来の技術 ハロゲン電球は他の光源に比較して寸法が小さく、ま
た点灯装置を必要としないなどの長所を有しており、近
年需要が増加している。特に店舗の照明では商品をきわ
だたせるためのスポット照明用光源としてハロゲン電球
が多く使われるようになってきており、店舗全体の照明
には蛍光灯を用い、ハロゲン電球は反射鏡を取り付けて
特定の商品だけを照明するという使い方をすることが多
い。
発明が解決しようとする問題点 ハロゲン電球の光は蛍光灯の光に比べるとかなり赤み
を帯びた色をしているために、ハロゲン電球と蛍光灯と
を同時に使用すると違和感をもつ。一般に光の色は色温
度で評価されるが、ハロゲン電球は2850K,蛍光灯は4200
K以上である。色温度の低い光ほど長波長の光を多く含
んでおり、そのために赤味がかった色になる。
本発明の蛍光灯との同時使用においても違和感の少な
いような高い色温度を有し、かつ白色光が得られるハロ
ゲン電球を提供するものである。
問題点を解決するための手段 本発明のハロゲン電球はガラスバルブ上に高屈折率を
もつ膜と低屈折率をもつ膜を交互に積層して6層からな
る膜を形成し、1層目から5層目までの光学膜厚を150n
m〜170nmの範囲とし、かつ6層目の光学膜厚を1/2×(1
50nm〜170nm)とした構成を有している。
作用 各層で反射された光が互いに干渉して特定の波長領域
の反射光が強めあい反射率が高くなる。この結果、特定
の波長領域の透過率が低下する。そして、その特定の波
長領域は各層の光学膜厚によって決まる。本発明におい
て用いられている膜の場合では透過率が最小値になる波
長は4×(150nm〜170nm),すなわち600nm〜680nmにな
る。このような膜をガラスバルブ上に形成したハロゲン
電球は長波長の光が減少して色温度が高くなる。
実施例 第1図は本発明実施例のハロゲン電球の正面図であ
る。第1図において、1は外径11mmの石英製のガラスバ
ルブで、その外表面に6層からなる多層膜2が形成され
ている。3はガラスバルブ1内に設けられたフィラメン
ト、4は内部導入線で、フィラメント3を支持してい
る。5はステムガラスで、内部導入線4を固定してい
る。6は口金で、ガラスバルブ1にセメント(図示せ
ず)で接着されている。
次に、ガラスバルブへの多層膜の形成方法について第
2図を用いて述べる。
まず、チャック(図示せず)でガラスバルブの上端開
口部をチャックし、チャックに連結されたリニアモーダ
を動作させることにより、テトラブチルチタネート(以
下、TBTという)をエタノール液に溶かした濃度25%の
溶液にガラスバルブを浸漬する。次に、リニアモータを
動作させることにより、第2図に示すようにガラスバル
ブ1を5mm/secの速度で引き上げて溶液7をその外表面
に付着させる。しかる後、チャックによるガラスバルブ
1のチャックを解除し、このガラスバルブを電気炉に入
れて温度800℃で8分間焼成すると、ガラスバルブ1の
上に1層目の酸化チタン膜(TiO2膜)が形成される。冷
却後、前記と同様にして、エチルシリケート(以下、TE
Sという)をエタノールに溶かした濃度20%の溶液にガ
ラスバルブを浸漬し、4.5mm/secの速度で引き上げ、温
度800℃で8分間焼成する。以上の工程を交互に3回ず
つ繰り返えすことにより6層からなる多層膜がガラスバ
ルブ上に形成される。なお、6層目の形成のために用い
る溶液の濃度は10%であり、また6層目の形成時の引き
上げ速度は、4.0mm/secとする。
以上のことをまとめると第1表のようになる。
次に、ガラスバルブ下端部を切断し、そこに排気用細
管を溶着する。その後、封着・排気・ガス封入・口金付
けの工程を経てハロゲン電球をつくる。封入ガスは臭素
入りクリプトン,電球の規格は110V,100Wである。
このようにして得られたハロゲン電球の分光分布曲線
を第3図に曲線Iとして示す。第3図において、曲線II
は多層膜を有しない従来のハロゲン電球の分光分布曲線
を示す。この図から、本発明のハロゲン電球は従来のも
のに比べて長波長の光が減少しているのがわかる。色温
度は従来のハロゲン電球が2850Kであったのに対し、本
発明のハロゲン電球は4213Kと上昇することが認められ
た。
第4図はかかる多層膜のついたガラスの分光透過率の
測定結果を示している。第4図から明らかなように、長
波長での透過率が落ちており、このために本発明のハロ
ゲン電球では色温度が上昇することになる。
ところで、多層膜の層数を多くすれば、色温度をより
高くすることは可能であるが、光学膜厚の許容範囲が狭
くなることと、ハロゲン電球の光量が減少し暗くなるこ
との2つの問題点が発生する。すなわち、8層構造で色
温度が4800Kのハロゲン電球を得ようとする場合、光学
膜厚は150〜155nmにしなければならず、制御が困難であ
り、また光量も6層の場合に比して80%に減少してしま
う。
そこで、6層構造にすると、色温度は8層構造の場合
より落ちて4000Kとなるが、光学膜厚は150〜170nmと許
容幅が広がり、制御が容易となる。
また、光学膜厚が150〜170nmの範囲においては、白色
光が得られる。このことについて第5図を用いて説明す
る。第5図はハロゲン電球の色座標を示しており、同図
中、曲線IIIは黒体放射曲線、曲線IVは光学膜厚を変化
させたときのハロゲン電球の光の色座標、また×印は本
実施例の色座標である。
第5図から、光学膜厚が150〜170nmの領域は白色光と
いえるが、光学膜厚が150nmより薄い場合にはハロゲン
電球の光が赤紫色となり、逆に170nmより厚い場合には
緑色になってしまう。
なお、上記実施例では高屈折率をもつ膜として酸化チ
タン膜を、低屈折率をもつ膜として酸化シリコン膜を用
いた組み合わせの例を説明したが、本発明においては高
屈折率をもつ膜として酸化タンタル(Ta2O5)を、低屈
折率をもつ膜として酸化シリコン膜を用いた組み合わせ
などの場合も同様の効果が得られる。
発明の効果 以上説明したように、本発明は色温度が高く、蛍光灯
と同時に使用した時の違和感を大幅に軽減することがで
き、かつ白色光を得ることができ、また製作の容易なハ
ロゲン電球を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるハロゲン電球の正面
図、第2図は本発明のハロゲン電球のガラスバルブ上に
多層膜を形成するための工程図、第3図は本発明のハロ
ゲン電球の典型例の分光分布曲線図、第4図は同ハロゲ
ン電球に用いる多層膜付きガラスバルブの分光透過率曲
線図、第5図はハロゲン電球の色座標を示す図である。 1……ガラスバルブ、2……多層膜、3……フィラメン
ト、4……内部導入線、5……ステムガラス、6……口
金。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスバルブ上に高屈折率をもつ膜と低屈
    折率をもつ膜を交互に積層して6層からなる多層膜を形
    成し、前記多層膜の1層目から5層目までの各光学膜厚
    を150nm〜170nmの範囲とし、かつ前記多層膜の6層目の
    光学膜厚を1/2×(150nm〜170nm)としたことを特徴と
    するハロゲン電球。
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