JP2574058Y2 - ロックアップクラッチ制御装置 - Google Patents
ロックアップクラッチ制御装置Info
- Publication number
- JP2574058Y2 JP2574058Y2 JP1992009088U JP908892U JP2574058Y2 JP 2574058 Y2 JP2574058 Y2 JP 2574058Y2 JP 1992009088 U JP1992009088 U JP 1992009088U JP 908892 U JP908892 U JP 908892U JP 2574058 Y2 JP2574058 Y2 JP 2574058Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- lock
- piston
- clutch
- valve spool
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建設機械等に搭載する
トルクコンバータのロックアップクラッチ制御装置に関
する。
トルクコンバータのロックアップクラッチ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータと遊星歯車式変速機と
を搭載した車両系建設機械等において、燃料消費量の低
減、作業性向上およびエンジン消費馬力軽減を目的とし
て湿式クラッチ式のトルクコンバータロックアップ装置
を組み込んだトルクコンバータが用いられている。連続
的に軽負荷作業を行う場合等においてはトルクコンバー
タを介さず、エンジン動力を変速機入力軸に直接伝達す
るダイレクト走行の方が効率がよいので、前記ロックア
ップクラッチを係合してエンジンと変速機とを直結状態
にして走行している。このようなロックアップクラッチ
のON/OFF制御は、一般に次のように行われてい
る。すなわち、トルクコンバータの出力回転数を回転数
センサを用いて検出し、検出信号をコントローラに入力
する。コントローラは前記回転数が設定回転数に達して
いればロックアップクラッチONの指令信号を出力し、
ソレノイドバルブが励磁されてロックアップクラッチ油
圧がロックアップクラッチピストンに作用するので、ロ
ックアップクラッチが係合される。また、トルクコンバ
ータの出力回転数が設定回転数を下回ると、回転数セン
サの検出信号に基づいて前記コントローラがロックアッ
プクラッチOFFの指令信号を出力し、ソレノイドバル
ブが消磁されてロックアップクラッチ油圧がロックアッ
プクラッチピストンに作用しなくなるので、ロックアッ
プクラッチが開放される。
を搭載した車両系建設機械等において、燃料消費量の低
減、作業性向上およびエンジン消費馬力軽減を目的とし
て湿式クラッチ式のトルクコンバータロックアップ装置
を組み込んだトルクコンバータが用いられている。連続
的に軽負荷作業を行う場合等においてはトルクコンバー
タを介さず、エンジン動力を変速機入力軸に直接伝達す
るダイレクト走行の方が効率がよいので、前記ロックア
ップクラッチを係合してエンジンと変速機とを直結状態
にして走行している。このようなロックアップクラッチ
のON/OFF制御は、一般に次のように行われてい
る。すなわち、トルクコンバータの出力回転数を回転数
センサを用いて検出し、検出信号をコントローラに入力
する。コントローラは前記回転数が設定回転数に達して
いればロックアップクラッチONの指令信号を出力し、
ソレノイドバルブが励磁されてロックアップクラッチ油
圧がロックアップクラッチピストンに作用するので、ロ
ックアップクラッチが係合される。また、トルクコンバ
ータの出力回転数が設定回転数を下回ると、回転数セン
サの検出信号に基づいて前記コントローラがロックアッ
プクラッチOFFの指令信号を出力し、ソレノイドバル
ブが消磁されてロックアップクラッチ油圧がロックアッ
プクラッチピストンに作用しなくなるので、ロックアッ
プクラッチが開放される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなロックア
ップクラッチのON/OFF制御においては、回転数セ
ンサ、コントローラおよびソレノイドバルブを必要と
し、これらの部品を電気的に接続する多数のハーネスも
必要である。そしてこのように部品点数が増大すると、
ロックアップクラッチの信頼性の低下および製造原価の
高騰を招く。そこで本考案は上記従来の問題点に着目
し、構造を簡素化して信頼性の高い、かつ原価低減が可
能なロックアップクラッチ制御装置を提供することを目
的とする。
ップクラッチのON/OFF制御においては、回転数セ
ンサ、コントローラおよびソレノイドバルブを必要と
し、これらの部品を電気的に接続する多数のハーネスも
必要である。そしてこのように部品点数が増大すると、
ロックアップクラッチの信頼性の低下および製造原価の
高騰を招く。そこで本考案は上記従来の問題点に着目
し、構造を簡素化して信頼性の高い、かつ原価低減が可
能なロックアップクラッチ制御装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案に係るロックアップクラッチ制御装置は、トル
クコンバータの出力側に装着したロックアップクラッチ
ディスクをトルクコンバータの入力側に係合させるピス
トンを設け、このピストンの頂面に作用する圧油の一部
を、ピストンの底面側に設けた油室にオリフィスを介し
て導くとともに、前記ピストンの底面側にピストンを押
し戻すスプリングを配設し、ピストンの頂面に作用する
圧油を導く油穴内にバルブスプールとスプリングとを設
け、前記油室内の圧油を導くドレン回路を前記油穴と交
差させ、トルクコンバータの入力回転上昇に伴って前記
バルブスプールの端面に作用する遠心油圧と、バルブス
プールに加わる遠心力とによってバルブスプールが摺動
したとき、前記ドレン回路が開いて油室内の圧油を排出
してロックアップクラッチを係合させる構成とした。
に本考案に係るロックアップクラッチ制御装置は、トル
クコンバータの出力側に装着したロックアップクラッチ
ディスクをトルクコンバータの入力側に係合させるピス
トンを設け、このピストンの頂面に作用する圧油の一部
を、ピストンの底面側に設けた油室にオリフィスを介し
て導くとともに、前記ピストンの底面側にピストンを押
し戻すスプリングを配設し、ピストンの頂面に作用する
圧油を導く油穴内にバルブスプールとスプリングとを設
け、前記油室内の圧油を導くドレン回路を前記油穴と交
差させ、トルクコンバータの入力回転上昇に伴って前記
バルブスプールの端面に作用する遠心油圧と、バルブス
プールに加わる遠心力とによってバルブスプールが摺動
したとき、前記ドレン回路が開いて油室内の圧油を排出
してロックアップクラッチを係合させる構成とした。
【0005】
【作用】上記構成によれば、ロックアップクラッチディ
スクを押すピストンの頂面に作用する圧油の一部を、ピ
ストンの底面側に設けた油室にオリフィスを介して導く
ことにしたので、前記ピストンの両面には等しい油圧が
加えられる。そして、トルクコンバータの入力回転上昇
に伴って生じる遠心油圧と前記バルブスプールに加わる
遠心力とによってバルブスプールが摺動したとき、前記
油室内の圧油を導くドレン回路が開いて油室内の圧油を
排出するので、ピストン両面の力のバランスが崩れ、ピ
ストンがロックアップクラッチディスクを押してロック
アップクラッチONとなる。また、トルクコンバータの
入力回転が下がると、前記遠心油圧と前記バルブスプー
ルに加わる遠心力がともに小さくなるので、バルブスプ
ールはもとの位置に戻ってドレン回路を遮断する。これ
により、前記油室内にはオリフィスを介して圧油が流入
し、ピストン両面に作用する油圧が等しくなるので、ピ
ストン底面側に設けたスプリングによってピストンが押
し戻され、ロックアップクラッチOFFとなる。
スクを押すピストンの頂面に作用する圧油の一部を、ピ
ストンの底面側に設けた油室にオリフィスを介して導く
ことにしたので、前記ピストンの両面には等しい油圧が
加えられる。そして、トルクコンバータの入力回転上昇
に伴って生じる遠心油圧と前記バルブスプールに加わる
遠心力とによってバルブスプールが摺動したとき、前記
油室内の圧油を導くドレン回路が開いて油室内の圧油を
排出するので、ピストン両面の力のバランスが崩れ、ピ
ストンがロックアップクラッチディスクを押してロック
アップクラッチONとなる。また、トルクコンバータの
入力回転が下がると、前記遠心油圧と前記バルブスプー
ルに加わる遠心力がともに小さくなるので、バルブスプ
ールはもとの位置に戻ってドレン回路を遮断する。これ
により、前記油室内にはオリフィスを介して圧油が流入
し、ピストン両面に作用する油圧が等しくなるので、ピ
ストン底面側に設けたスプリングによってピストンが押
し戻され、ロックアップクラッチOFFとなる。
【0006】
【実施例】以下に本考案に係るロックアップクラッチ制
御装置の実施例について、図面を参照して説明する。図
1はロックアップクラッチ付きトルクコンバータの部分
断面図である。ポンプ1を固着したドライブケース2
に、ハウジング3を介してパイロット4が固着され、タ
ービン5を固着したタービンボス6は出力軸7のスプラ
イン部に嵌着されている。前記タービンボス6の外周に
は、ロックアップクラッチディスク8の内周に設けられ
たインボリュートスプラインと嵌合するインボリュート
スプラインを外周に備えたフランジ6aが設けられ、こ
のフランジ6aの前後両側の外周に設けた溝にシールリ
ング9が装着されている。前記シールリング9は、ドラ
イブケース2の内周とタービンボス6外周との隙間、ハ
ウジング3とタービンボス6外周との隙間をそれぞれ封
止している。
御装置の実施例について、図面を参照して説明する。図
1はロックアップクラッチ付きトルクコンバータの部分
断面図である。ポンプ1を固着したドライブケース2
に、ハウジング3を介してパイロット4が固着され、タ
ービン5を固着したタービンボス6は出力軸7のスプラ
イン部に嵌着されている。前記タービンボス6の外周に
は、ロックアップクラッチディスク8の内周に設けられ
たインボリュートスプラインと嵌合するインボリュート
スプラインを外周に備えたフランジ6aが設けられ、こ
のフランジ6aの前後両側の外周に設けた溝にシールリ
ング9が装着されている。前記シールリング9は、ドラ
イブケース2の内周とタービンボス6外周との隙間、ハ
ウジング3とタービンボス6外周との隙間をそれぞれ封
止している。
【0007】前記ドライブケース2とハウジング3とに
よって形成される空間内に、前記ロックアップクラッチ
ディスク8をドライブケース2の端面に押しつけるピス
トン10が設けられ、ピストン10の外周および内周と
ハウジング3との隙間はそれぞれシールリング11,1
2によって封止されている。また、前記ピストン10の
外周付近とドライブケース2との間に設けられた空間1
3には、複数個のスプリング14が配設され、前記ター
ビンボス6のフランジ6aとピストン10との隙間およ
びフランジ6aとドライブケース2との隙間に、油室1
5が形成されている。
よって形成される空間内に、前記ロックアップクラッチ
ディスク8をドライブケース2の端面に押しつけるピス
トン10が設けられ、ピストン10の外周および内周と
ハウジング3との隙間はそれぞれシールリング11,1
2によって封止されている。また、前記ピストン10の
外周付近とドライブケース2との間に設けられた空間1
3には、複数個のスプリング14が配設され、前記ター
ビンボス6のフランジ6aとピストン10との隙間およ
びフランジ6aとドライブケース2との隙間に、油室1
5が形成されている。
【0008】パイロット4内部からハウジング3を経て
前記ピストン10の頂部に通じる油穴16は、ピストン
10を前後方向に貫通するオリフィス17によって前記
油室15に連通している。これにより、ピストン10の
頂部、油室15、空間13には常時一定の油圧が作用す
る。ハウジング3内には、ピストン10頂部に通じる油
穴18内にバルブスプール19、スプリング20が設け
られ、この油穴18の端部はプラグ21によって封止さ
れている。またハウジング3には、一端が前記空間13
に通じ、他端が油穴18に交わる油穴22と、油穴18
から図示しない油溜まりに通じるドレン穴23とが設け
られている。
前記ピストン10の頂部に通じる油穴16は、ピストン
10を前後方向に貫通するオリフィス17によって前記
油室15に連通している。これにより、ピストン10の
頂部、油室15、空間13には常時一定の油圧が作用す
る。ハウジング3内には、ピストン10頂部に通じる油
穴18内にバルブスプール19、スプリング20が設け
られ、この油穴18の端部はプラグ21によって封止さ
れている。またハウジング3には、一端が前記空間13
に通じ、他端が油穴18に交わる油穴22と、油穴18
から図示しない油溜まりに通じるドレン穴23とが設け
られている。
【0009】次に、ロックアップクラッチの動作につい
て説明する。なお、エンジンとトルクコンバータとのマ
ッチングは、図2に示すようにエンジン最大トルク点A
と定格点Bとの間で行うものとし、トルクコンバータ吸
収トルク曲線のうちaはストール時、bはトルク比t=
1の場合を示す。 (1)トルクコンバータ入力回転が上がる場合 エンジンに直結して回転するハウジング3およびドライ
ブケース2の回転が上昇すると、油穴16および油穴1
8を経てバルブスプール19の端面に作用している一定
の油圧に遠心油圧が加えられる。また、バルブスプール
19にも遠心力が作用する。そして、トルクコンバータ
入力回転数が設定値以上に上がると、前記遠心油圧とバ
ルブスプール19に作用する遠心力との和がスプリング
20の張力より大きくなり、バルブスプール19は外方
に押され、油穴22とドレン穴23とが連通するので、
空間13および油室15の圧油は油穴22を経てドレン
穴23から排出される。油室15にはオリフィス17を
介して油穴16から圧油が供給されるが、オリフィス1
7よりドレン穴23の方が直径が大きいため、油穴16
と油室15とに油圧差を生じ、油室15の油圧力とスプ
リング14の張力との和より油穴16の油圧力の方が大
きくなるので、ピストン10が図1の右方に動き、ロッ
クアップクラッチディスク8がドライブケース2の端面
に係合してロックアップクラッチONの状態になる。 (2)トルクコンバータ入力回転が下がる場合 エンジンに直結して回転するハウジング3およびドライ
ブケース2の回転が下降すると、バルブスプール19の
端面に作用している遠心油圧と、バルブスプール19に
作用する遠心力とが低下し、トルクコンバータ入力回転
数が設定値を下回ると、スプリング20の張力がバルブ
スプール19を押していた油圧力、遠心油圧力およびバ
ルブスプール19に作用する遠心力の和に打ち勝ち、バ
ルブスプール19は内方に押し戻されるので、油穴22
とドレン穴23との連通が遮断される。これにより、油
穴16からオリフィス17を通った圧油が油室15、空
間13、油穴22に充満し、油穴16と油室15の油圧
は等しくなり、スプリング14の張力によってピストン
10が図1の左方に押し戻されるので、ロックアップク
ラッチOFFとなる。
て説明する。なお、エンジンとトルクコンバータとのマ
ッチングは、図2に示すようにエンジン最大トルク点A
と定格点Bとの間で行うものとし、トルクコンバータ吸
収トルク曲線のうちaはストール時、bはトルク比t=
1の場合を示す。 (1)トルクコンバータ入力回転が上がる場合 エンジンに直結して回転するハウジング3およびドライ
ブケース2の回転が上昇すると、油穴16および油穴1
8を経てバルブスプール19の端面に作用している一定
の油圧に遠心油圧が加えられる。また、バルブスプール
19にも遠心力が作用する。そして、トルクコンバータ
入力回転数が設定値以上に上がると、前記遠心油圧とバ
ルブスプール19に作用する遠心力との和がスプリング
20の張力より大きくなり、バルブスプール19は外方
に押され、油穴22とドレン穴23とが連通するので、
空間13および油室15の圧油は油穴22を経てドレン
穴23から排出される。油室15にはオリフィス17を
介して油穴16から圧油が供給されるが、オリフィス1
7よりドレン穴23の方が直径が大きいため、油穴16
と油室15とに油圧差を生じ、油室15の油圧力とスプ
リング14の張力との和より油穴16の油圧力の方が大
きくなるので、ピストン10が図1の右方に動き、ロッ
クアップクラッチディスク8がドライブケース2の端面
に係合してロックアップクラッチONの状態になる。 (2)トルクコンバータ入力回転が下がる場合 エンジンに直結して回転するハウジング3およびドライ
ブケース2の回転が下降すると、バルブスプール19の
端面に作用している遠心油圧と、バルブスプール19に
作用する遠心力とが低下し、トルクコンバータ入力回転
数が設定値を下回ると、スプリング20の張力がバルブ
スプール19を押していた油圧力、遠心油圧力およびバ
ルブスプール19に作用する遠心力の和に打ち勝ち、バ
ルブスプール19は内方に押し戻されるので、油穴22
とドレン穴23との連通が遮断される。これにより、油
穴16からオリフィス17を通った圧油が油室15、空
間13、油穴22に充満し、油穴16と油室15の油圧
は等しくなり、スプリング14の張力によってピストン
10が図1の左方に押し戻されるので、ロックアップク
ラッチOFFとなる。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、エ
ンジンとトルクコンバータとのマッチングをエンジン最
大トルク点と定格点との間で行わせ、ロックアップクラ
ッチディスクが摺動するタービンボスフランジの前後両
側に設けた油室内の圧油を、トルクコンバータの回転に
伴って生じる遠心力と遠心油圧とを利用して作動するバ
ルブスプールによって排出してロックアップクラッチを
係合させ、トルクコンバータ入力回転の低下に伴って前
記遠心力と遠心油圧とが下がるとバルブスプールが復帰
して前記油室内に圧油が充満し、ロックアップクラッチ
を切る構成としたので、従来のロックアップクラッチと
同様の機能を発揮することができる。そして、ロックア
ップクラッチの入り、切りをメカニカル制御とすること
によって、従来のトルクコンバータのように回転数セン
サ、コントローラ、ソレノイドバルブ等が不要となる。
従って、本考案のように構造を簡素化することによって
信頼性の高い、かつ原価低減が可能なロックアップクラ
ッチ制御装置を得ることができる。
ンジンとトルクコンバータとのマッチングをエンジン最
大トルク点と定格点との間で行わせ、ロックアップクラ
ッチディスクが摺動するタービンボスフランジの前後両
側に設けた油室内の圧油を、トルクコンバータの回転に
伴って生じる遠心力と遠心油圧とを利用して作動するバ
ルブスプールによって排出してロックアップクラッチを
係合させ、トルクコンバータ入力回転の低下に伴って前
記遠心力と遠心油圧とが下がるとバルブスプールが復帰
して前記油室内に圧油が充満し、ロックアップクラッチ
を切る構成としたので、従来のロックアップクラッチと
同様の機能を発揮することができる。そして、ロックア
ップクラッチの入り、切りをメカニカル制御とすること
によって、従来のトルクコンバータのように回転数セン
サ、コントローラ、ソレノイドバルブ等が不要となる。
従って、本考案のように構造を簡素化することによって
信頼性の高い、かつ原価低減が可能なロックアップクラ
ッチ制御装置を得ることができる。
【図1】ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの
部分断面図である。
部分断面図である。
【図2】トルクコンバータの吸収トルク線図である。
2 ドライブケース 3 ハウジング 6 タービンボス 8 ロックアップクラッチディスク 10 ピストン 13 空間 14,20 スプリング 15 油室 16,18,22 油穴 17 オリフィス 19 バルブスプール 23 ドレン穴
Claims (1)
- 【請求項1】 トルクコンバータの出力側に装着したロ
ックアップクラッチディスクをトルクコンバータの入力
側に係合させるピストンを設け、このピストンの頂面に
作用する圧油の一部を、ピストンの底面側に設けた油室
にオリフィスを介して導くとともに、前記ピストンの底
面側にピストンを押し戻すスプリングを配設し、ピスト
ンの頂面に作用する圧油を導く油穴内にバルブスプール
とスプリングとを設け、前記油室内の圧油を導くドレン
回路を前記油穴と交差させ、トルクコンバータの入力回
転上昇に伴って前記バルブスプールの端面に作用する遠
心油圧と、バルブスプールに加わる遠心力とによってバ
ルブスプールが摺動したとき、前記ドレン回路が開いて
油室内の圧油を排出してロックアップクラッチを係合さ
せることを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992009088U JP2574058Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ロックアップクラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992009088U JP2574058Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ロックアップクラッチ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562767U JPH0562767U (ja) | 1993-08-20 |
JP2574058Y2 true JP2574058Y2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=11710868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992009088U Expired - Lifetime JP2574058Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | ロックアップクラッチ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574058Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1992009088U patent/JP2574058Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0562767U (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |