JP2573986Y2 - 環状部材の結合構造 - Google Patents
環状部材の結合構造Info
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Description
【0001】
【技術分野】本考案は、レンズ鏡筒を構成する内側環状
部材と外側環状部材の結合構造に関する。
部材と外側環状部材の結合構造に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】カム環を有するレンズ鏡
筒は、ズームレンズにおいて最も一般的に用いられてい
る。これは、カム環に設けたカム溝に前群、後群移動レ
ンズの一方又は両方のガイドピンを係合させ、カム環の
回転駆動により該移動レンズ群の一方又は両方をカムプ
ロフィルに従い移動させ、前群移動レンズと後群移動レ
ンズとの間隔を所定の関係で変更させて、焦点距離を変
化させる。
筒は、ズームレンズにおいて最も一般的に用いられてい
る。これは、カム環に設けたカム溝に前群、後群移動レ
ンズの一方又は両方のガイドピンを係合させ、カム環の
回転駆動により該移動レンズ群の一方又は両方をカムプ
ロフィルに従い移動させ、前群移動レンズと後群移動レ
ンズとの間隔を所定の関係で変更させて、焦点距離を変
化させる。
【0003】図3に示すように、上述のカム環に対応す
る、ヘリコイド山70aを有するヘリコイド環70は、
前群移動枠34を介してシャッタブロック32に結合さ
れていて、該ブロック32と一体的に光軸Oに沿って移
動する。シャッタブロック32には前群移動レンズ(図
示せず)が結合されているため、ヘリコイド環70とも
に該前群移動レンズが移動する。またヘリコイド環70
は、後群移動レンズ(図示せず)のガイドピンを係合さ
せそのカムプロフィルに従い移動させるためのカム溝を
有しており、前群移動レンズと一体に移動するとき、後
群移動レンズを所定の関係で移動させ、焦点距離を変化
させる。
る、ヘリコイド山70aを有するヘリコイド環70は、
前群移動枠34を介してシャッタブロック32に結合さ
れていて、該ブロック32と一体的に光軸Oに沿って移
動する。シャッタブロック32には前群移動レンズ(図
示せず)が結合されているため、ヘリコイド環70とも
に該前群移動レンズが移動する。またヘリコイド環70
は、後群移動レンズ(図示せず)のガイドピンを係合さ
せそのカムプロフィルに従い移動させるためのカム溝を
有しており、前群移動レンズと一体に移動するとき、後
群移動レンズを所定の関係で移動させ、焦点距離を変化
させる。
【0004】ヘリコイド環70は、前群移動枠34との
結合の仕方によっては変形を招くため、本出願人は次の
ような結合構造を提案している。すなわち、前群移動枠
34の後方延出部34aに径方向に向けてネジ孔50を
形成し、ヘリコイド環70に該ネジ孔50より径の大き
い頭部挿入孔52を径方向に向けて形成しておき、これ
らの頭部挿入孔52とネジ孔50を合わせて、結合ネジ
51の柱状部51bをネジ孔50に螺合させ、その頭部
51aを頭部挿入孔52に嵌入させる構造である。これ
によりヘリコイド環70は、結合ネジ51の頭部51a
によって、前群移動枠34に対する相対移動を規制さ
れ、該前群移動枠34に結合される。
結合の仕方によっては変形を招くため、本出願人は次の
ような結合構造を提案している。すなわち、前群移動枠
34の後方延出部34aに径方向に向けてネジ孔50を
形成し、ヘリコイド環70に該ネジ孔50より径の大き
い頭部挿入孔52を径方向に向けて形成しておき、これ
らの頭部挿入孔52とネジ孔50を合わせて、結合ネジ
51の柱状部51bをネジ孔50に螺合させ、その頭部
51aを頭部挿入孔52に嵌入させる構造である。これ
によりヘリコイド環70は、結合ネジ51の頭部51a
によって、前群移動枠34に対する相対移動を規制さ
れ、該前群移動枠34に結合される。
【0005】しかしながら、前群移動枠34は狭いスペ
ース内に位置されていて、後方に充分に延出させて形成
できず、その肉厚も充分ではなく、ネジ孔50の周囲の
強度が充分ではないため、結合ネジ51を強く締めた場
合等に割れることがあった。
ース内に位置されていて、後方に充分に延出させて形成
できず、その肉厚も充分ではなく、ネジ孔50の周囲の
強度が充分ではないため、結合ネジ51を強く締めた場
合等に割れることがあった。
【0006】
【考案の目的】本考案は、このような欠点を解消し、外
側環状部材を内側環状部材に簡単に結合させることので
きる環状部材の結合構造を得ることを目的とする。
側環状部材を内側環状部材に簡単に結合させることので
きる環状部材の結合構造を得ることを目的とする。
【0007】
【考案の概要】本考案は、内側環状部材の外周に、該内
側環状部材に固定すべき外側環状部材を嵌合させた、レ
ンズ鏡筒の環状部材の結合構造において、上記内側環状
部材に径方向に向いて穿設された柱状部挿入孔と;上記
外側環状部材に径方向に向いて穿設され、かつ上記柱状
部挿入孔より大径の頭部挿入孔と;上記柱状部挿入孔に
挿入すべき柱状部、この柱状部の外端部に形成された、
上記頭部挿入孔に挿入すべき大径頭部、および上記柱状
部の内端部に形成された、上記柱状部挿入孔の内端部径
より大径の抜け止めフランジとを弾性材料により一体に
形成した結合ピンと;を有し、上記柱状部挿入孔と上記
頭部挿入孔とを径方向で合致させて上記結合ピンを該両
挿入孔に挿入することにより、内側環状部材と外側環状
部材とを結合させることを特徴としている。
側環状部材に固定すべき外側環状部材を嵌合させた、レ
ンズ鏡筒の環状部材の結合構造において、上記内側環状
部材に径方向に向いて穿設された柱状部挿入孔と;上記
外側環状部材に径方向に向いて穿設され、かつ上記柱状
部挿入孔より大径の頭部挿入孔と;上記柱状部挿入孔に
挿入すべき柱状部、この柱状部の外端部に形成された、
上記頭部挿入孔に挿入すべき大径頭部、および上記柱状
部の内端部に形成された、上記柱状部挿入孔の内端部径
より大径の抜け止めフランジとを弾性材料により一体に
形成した結合ピンと;を有し、上記柱状部挿入孔と上記
頭部挿入孔とを径方向で合致させて上記結合ピンを該両
挿入孔に挿入することにより、内側環状部材と外側環状
部材とを結合させることを特徴としている。
【0008】
【考案の実施例】以下図示実施例について本考案を説明
する。図示実施例は、本考案をレンズシャッタ式ズーム
レンズカメラに適用したもので、図1は、本考案を適用
させたレンズ鏡筒を示す断面図である。レンズシャッタ
式カメラのカメラボディ11には、固定筒12が固定さ
れている。13、14は、カメラボディ11に形成され
た、フィルムガイドとしての外レールと内レールで、こ
れらのレール13、14によってフィルム保持面が形成
される。
する。図示実施例は、本考案をレンズシャッタ式ズーム
レンズカメラに適用したもので、図1は、本考案を適用
させたレンズ鏡筒を示す断面図である。レンズシャッタ
式カメラのカメラボディ11には、固定筒12が固定さ
れている。13、14は、カメラボディ11に形成され
た、フィルムガイドとしての外レールと内レールで、こ
れらのレール13、14によってフィルム保持面が形成
される。
【0009】固定筒12内に、内周にヘリコイド山18
aが形成された外側ヘリコイド環18が固定されてい
る。この外側ヘリコイド環18には、外周にヘリコイド
山20aを有しかつ内側にヘリコイド山20bを有する
カム環20が螺合されている。このカム環20は先端部
に、内周側に植毛を有する植毛環39が固定されてい
る。該カム環20の内周側に、外周側にヘリコイド山7
0aを有するヘリコイド環70(外側環状部材)が螺合
されている。
aが形成された外側ヘリコイド環18が固定されてい
る。この外側ヘリコイド環18には、外周にヘリコイド
山20aを有しかつ内側にヘリコイド山20bを有する
カム環20が螺合されている。このカム環20は先端部
に、内周側に植毛を有する植毛環39が固定されてい
る。該カム環20の内周側に、外周側にヘリコイド山7
0aを有するヘリコイド環70(外側環状部材)が螺合
されている。
【0010】ヘリコイド環70には、前群移動枠(内側
環状部材)34を介してシャッタブロック32の後部が
結合されている。また固定筒12に対して光軸方向に進
退可能かつ相対回転不可能に支持された直進案内環71
が、ヘリコイド環70の内側とシャッタブロック32の
間に介在し、前群移動枠34が直進案内環71の光軸方
向に沿って形成された直進案内溝によりガイドされるの
で、ヘリコイド環70は、シャッタブロック32と一体
的に光軸O方向に沿って移動する。ヘリコイド環70の
先端部には、レンズカバー筒38が固定されている。な
お、カム環20は直進案内環71に相対回転可能に嵌合
され、これと一体的に光軸O方向に移動する。さらにカ
ム環20は、その内側に後群移動レンズ16のガイドピ
ンを嵌合させるカム溝を有していて、そのカムプロフィ
ルに従い後群移動レンズ16を、前群移動レンズ15と
所定の関係で移動させる。
環状部材)34を介してシャッタブロック32の後部が
結合されている。また固定筒12に対して光軸方向に進
退可能かつ相対回転不可能に支持された直進案内環71
が、ヘリコイド環70の内側とシャッタブロック32の
間に介在し、前群移動枠34が直進案内環71の光軸方
向に沿って形成された直進案内溝によりガイドされるの
で、ヘリコイド環70は、シャッタブロック32と一体
的に光軸O方向に沿って移動する。ヘリコイド環70の
先端部には、レンズカバー筒38が固定されている。な
お、カム環20は直進案内環71に相対回転可能に嵌合
され、これと一体的に光軸O方向に移動する。さらにカ
ム環20は、その内側に後群移動レンズ16のガイドピ
ンを嵌合させるカム溝を有していて、そのカムプロフィ
ルに従い後群移動レンズ16を、前群移動レンズ15と
所定の関係で移動させる。
【0011】この前群移動枠34の後方延出部34aに
は、柱状部挿入孔73が径方向に向いて穿設されてい
る。ヘリコイド環70の後端部には、柱状部挿入孔73
と径方向において合わせることができる、柱状部挿入孔
73より大径の頭部挿入孔76が径方向に向いて穿設さ
れている。
は、柱状部挿入孔73が径方向に向いて穿設されてい
る。ヘリコイド環70の後端部には、柱状部挿入孔73
と径方向において合わせることができる、柱状部挿入孔
73より大径の頭部挿入孔76が径方向に向いて穿設さ
れている。
【0012】ヘリコイド環70を前群移動枠34に固定
させるべき結合ピン75は、柱状部挿入孔73に挿入す
べき柱状部75b、この柱状部75bの外端部に形成さ
れた、頭部挿入孔76に挿入すべき大径頭部75a、お
よび柱状部75bの内端部に形成された、柱状部挿入孔
73の内端部径より大径の抜け止めフランジ75cと
が、弾性材料(例えばやや軟質の合成樹脂材料)により
一体に形成されたものである。さらに結合ピン75は、
抜け止めフランジ75cから下方に延出する、柱状部挿
入孔73への挿入のためのガイドおよび分解時の押上部
としての延出突部75dを有している。
させるべき結合ピン75は、柱状部挿入孔73に挿入す
べき柱状部75b、この柱状部75bの外端部に形成さ
れた、頭部挿入孔76に挿入すべき大径頭部75a、お
よび柱状部75bの内端部に形成された、柱状部挿入孔
73の内端部径より大径の抜け止めフランジ75cと
が、弾性材料(例えばやや軟質の合成樹脂材料)により
一体に形成されたものである。さらに結合ピン75は、
抜け止めフランジ75cから下方に延出する、柱状部挿
入孔73への挿入のためのガイドおよび分解時の押上部
としての延出突部75dを有している。
【0013】柱状部挿入孔73の内径は結合ピン75の
柱状部75bと略同じに形成され、頭部挿入孔76の内
径は大径頭部75aと略同じに形成されている。柱状部
75bは、抜け止めフランジ75cが柱状部挿入孔73
の内端部から前群移動枠34の内周側に突出するとき、
大径頭部75aがこの前群移動枠34の外周面に密接す
る長さに形成されている。延出突部75dは、この抜け
止めフランジ75cより小径につまり柱状部75bと略
同径に形成されている。
柱状部75bと略同じに形成され、頭部挿入孔76の内
径は大径頭部75aと略同じに形成されている。柱状部
75bは、抜け止めフランジ75cが柱状部挿入孔73
の内端部から前群移動枠34の内周側に突出するとき、
大径頭部75aがこの前群移動枠34の外周面に密接す
る長さに形成されている。延出突部75dは、この抜け
止めフランジ75cより小径につまり柱状部75bと略
同径に形成されている。
【0014】前後二群の移動レンズ15と16は、直進
案内環71の内周側に位置する前群レンズ枠30と後群
レンズ枠31にそれぞれ固定されている。前群レンズ枠
30は、シャッタブロック32に固定されたヘリコイド
リング33にヘリコイド結合している。シャッタブロッ
ク32は、直進案内環71の案内溝に沿って光軸Oに沿
って前後に移動することができる。図中の11aはカメ
ラカバー、40はバリヤ駆動環、41はバリヤ支持台、
42はバリヤ、51はフレキシブル基板、および44は
フレキシブル基板押え部材である。
案内環71の内周側に位置する前群レンズ枠30と後群
レンズ枠31にそれぞれ固定されている。前群レンズ枠
30は、シャッタブロック32に固定されたヘリコイド
リング33にヘリコイド結合している。シャッタブロッ
ク32は、直進案内環71の案内溝に沿って光軸Oに沿
って前後に移動することができる。図中の11aはカメ
ラカバー、40はバリヤ駆動環、41はバリヤ支持台、
42はバリヤ、51はフレキシブル基板、および44は
フレキシブル基板押え部材である。
【0015】このフレキシブル基板51は、一端側が、
固定筒12と外側ヘリコイド環18の隙間から引き出さ
れていて、制御回路(図示せず)に接続されている。フ
レキシブル基板51の他端側は、直進案内環71の形状
に沿って折り返された後、後群レンズ枠31の切欠部3
1aを通して、シャッタブロック32の後部に押え部材
44を介して固定されている。
固定筒12と外側ヘリコイド環18の隙間から引き出さ
れていて、制御回路(図示せず)に接続されている。フ
レキシブル基板51の他端側は、直進案内環71の形状
に沿って折り返された後、後群レンズ枠31の切欠部3
1aを通して、シャッタブロック32の後部に押え部材
44を介して固定されている。
【0016】上記構成からなる本ズームレンズは、カム
環20を正逆に回動させると、該カム環20は、回転し
ながらヘリコイド山20aのリードにしたがって光軸方
向に移動する。カム環20の光軸方向移動に伴って、こ
のカム環20に相対回転可能にかつ固定筒12に対して
相対回転不可能に移動するように取付けられたヘリコイ
ド環70が、回転しないで光軸方向に移動する。この移
動により、ヘリコイド環70とともに前群移動枠34を
介して前群移動レンズ15が移動し、後群移動レンズ1
6が、そのガイドピンをカム環20のカム溝のカムプロ
フィルに従わせることにより前群移動レンズ15と所定
の関係で移動し、これにより焦点距離が変化される。
環20を正逆に回動させると、該カム環20は、回転し
ながらヘリコイド山20aのリードにしたがって光軸方
向に移動する。カム環20の光軸方向移動に伴って、こ
のカム環20に相対回転可能にかつ固定筒12に対して
相対回転不可能に移動するように取付けられたヘリコイ
ド環70が、回転しないで光軸方向に移動する。この移
動により、ヘリコイド環70とともに前群移動枠34を
介して前群移動レンズ15が移動し、後群移動レンズ1
6が、そのガイドピンをカム環20のカム溝のカムプロ
フィルに従わせることにより前群移動レンズ15と所定
の関係で移動し、これにより焦点距離が変化される。
【0017】このように、カム環20およびヘリコイド
環70の移動によって、移動レンズ15、16を、図1
の光軸Oの上半分に示す収納状態から下半分に示すテレ
端位置まで移動させることができ、しかも収納状態にお
いて、カム環20およびヘリコイド環70がレンズカバ
ー筒38、カメラカバー11aから突出しないので、収
納長が極めて短くされる。
環70の移動によって、移動レンズ15、16を、図1
の光軸Oの上半分に示す収納状態から下半分に示すテレ
端位置まで移動させることができ、しかも収納状態にお
いて、カム環20およびヘリコイド環70がレンズカバ
ー筒38、カメラカバー11aから突出しないので、収
納長が極めて短くされる。
【0018】本考案の特徴となる前群移動枠34とヘリ
コイド環70との結合構造について説明する。カメラの
組立て時に、前群移動枠34にヘリコイド環70を嵌合
させて互いの柱状部挿入孔73と頭部挿入孔76とを合
わせ、結合ピン75を頭部挿入孔76から柱状部挿入孔
73に挿入する。この際、結合ピン75が柱状部挿入孔
73の内側で撓みながら進み、前群移動枠34の内周側
に突出するときその形状を復元させ、大径頭部75a
が、頭部挿入孔76に嵌入した状態で前群移動枠34の
外周面に密接する。柱状部75bを本実施例のそれより
やや長く形成して、抜け止めフランジ75cの突出時に
大径頭部75aを前群移動枠34の外周面に密接させな
い構造にもできるが、本実施例のように前群移動枠34
の外周面に密接させれば、結合ピン75を径方向で遊ば
せない、より良い構造を得ることができる。したがって
前群移動枠34とヘリコイド環70の結合構造は、従来
のような結合ネジを前群移動枠34にねじ込む構造では
ないので、前群移動枠34の後方延出部34aの薄肉の
部分が割れたり変形する不具合は生じない。
コイド環70との結合構造について説明する。カメラの
組立て時に、前群移動枠34にヘリコイド環70を嵌合
させて互いの柱状部挿入孔73と頭部挿入孔76とを合
わせ、結合ピン75を頭部挿入孔76から柱状部挿入孔
73に挿入する。この際、結合ピン75が柱状部挿入孔
73の内側で撓みながら進み、前群移動枠34の内周側
に突出するときその形状を復元させ、大径頭部75a
が、頭部挿入孔76に嵌入した状態で前群移動枠34の
外周面に密接する。柱状部75bを本実施例のそれより
やや長く形成して、抜け止めフランジ75cの突出時に
大径頭部75aを前群移動枠34の外周面に密接させな
い構造にもできるが、本実施例のように前群移動枠34
の外周面に密接させれば、結合ピン75を径方向で遊ば
せない、より良い構造を得ることができる。したがって
前群移動枠34とヘリコイド環70の結合構造は、従来
のような結合ネジを前群移動枠34にねじ込む構造では
ないので、前群移動枠34の後方延出部34aの薄肉の
部分が割れたり変形する不具合は生じない。
【0019】またカメラを分解する場合は、前群移動枠
34の内周側から結合ピン75の延出突部75dを押し
上げる。これにより、抜け止めフランジ75cがその弾
力性により撓んで柱状部挿入孔73内に入り込み、結合
ピン75の大径頭部75aが前群移動枠34aから離れ
て図の上方に突出するので、この大径頭部75aを摘め
ば結合ピン75を簡単に引き抜くことができる。
34の内周側から結合ピン75の延出突部75dを押し
上げる。これにより、抜け止めフランジ75cがその弾
力性により撓んで柱状部挿入孔73内に入り込み、結合
ピン75の大径頭部75aが前群移動枠34aから離れ
て図の上方に突出するので、この大径頭部75aを摘め
ば結合ピン75を簡単に引き抜くことができる。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案の環状部材の結合
構造によれば、柱状部挿入孔と頭部挿入孔とを合わせ、
結合ピンをこの両挿入孔に軽く挿入するだけで、両者を
簡単に結合させることができる。そして柱状部挿入孔を
柱状部が通過するときは、抜け止めフランジが弾力性に
より容易に撓み、この挿入孔周囲に大きな応力を及ぼす
ことがないから、その周囲が割れたり変形する等の不都
合は生じない。
構造によれば、柱状部挿入孔と頭部挿入孔とを合わせ、
結合ピンをこの両挿入孔に軽く挿入するだけで、両者を
簡単に結合させることができる。そして柱状部挿入孔を
柱状部が通過するときは、抜け止めフランジが弾力性に
より容易に撓み、この挿入孔周囲に大きな応力を及ぼす
ことがないから、その周囲が割れたり変形する等の不都
合は生じない。
【図1】本考案を適用したレンズシャッタ式ズームレン
ズの実施例を示す断面図である。
ズの実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の要部を拡大させて示す断面図である。
【図3】従来のレンズ鏡筒の結合構造の要部を示す断面
図である。
図である。
11 カメラボディ 12 固定筒 13 外レール 14 内レール 15 前群移動レンズ 16 後群移動レンズ 18 外側ヘリコイド環 20 カム環 30 前群レンズ枠 31 後群レンズ枠 32 シャッタブロック 33 ヘリコイドリング 34 前群移動枠(内側環状部材) 34a 後方延出部 38 レンズカバー筒 40 バリヤ駆動環 41 バリヤ支持台 42 バリヤ 51 フレキシブル基板 70 ヘリコイド環(外側環状部材) 70a ヘリコイド山 71 直進案内環 73 柱状部挿入孔 75 結合ピン 75a 大径頭部 75b 柱状部 75c 抜け止めフランジ 75d 延出突部 76 頭部挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/04 F16B 19/00
Claims (3)
- 【請求項1】内側環状部材の外周に、該内側環状部材に
固定すべき外側環状部材を嵌合させた、レンズ鏡筒の環
状部材の結合構造において、 上記内側環状部材に径方向に向いて穿設された柱状部挿
入孔と; 上記外側環状部材に径方向に向いて穿設され、かつ上記
柱状部挿入孔より大径の頭部挿入孔と; 上記柱状部挿入孔に挿入すべき柱状部、この柱状部の外
端部に形成された、上記頭部挿入孔に挿入すべき大径頭
部、および上記柱状部の内端部に形成された、上記柱状
部挿入孔の内端部径より大径の抜け止めフランジとを弾
性材料により一体に形成した結合ピンと;を有し、 上記柱状部挿入孔と上記頭部挿入孔とを径方向で合致さ
せて上記結合ピンを該両挿入孔に挿入することにより、
内側環状部材と外側環状部材とを結合させることを特徴
とするレンズ鏡筒の環状部材の結合構造。 - 【請求項2】請求項1に記載の環状部材の結合構造にお
いて、さらに、結合ピンの柱状部は、抜け止めフランジ
からさらに内側環状部材の内周側に突出された延出突部
を有しているレンズ鏡筒の環状部材の結合構造。 - 【請求項3】請求項1に記載の環状部材の結合構造にお
いて、内側環状部材は前群移動枠であり、外側環状部材
は該前群移動枠の外周側に嵌合されたヘリコイド環であ
るレンズ鏡筒の環状部材の結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991016974U JP2573986Y2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 環状部材の結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991016974U JP2573986Y2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 環状部材の結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109709U JPH04109709U (ja) | 1992-09-22 |
JP2573986Y2 true JP2573986Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=31903829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991016974U Expired - Fee Related JP2573986Y2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 環状部材の結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573986Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4537722B2 (ja) * | 2003-02-03 | 2010-09-08 | Hoya株式会社 | レンズ鏡筒 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4943750A (ja) * | 1972-08-30 | 1974-04-24 | ||
JPS50141160U (ja) * | 1974-05-09 | 1975-11-20 | ||
JPS616331Y2 (ja) * | 1979-04-23 | 1986-02-26 | ||
JPH0258713U (ja) * | 1988-10-22 | 1990-04-26 |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP1991016974U patent/JP2573986Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04109709U (ja) | 1992-09-22 |
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