JP2573578B2 - ナイフ式フオルダ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真式複写機に用いられるようなナイフ
式フォルダ（紙折り機）に関し、特に、ナイフ式フォル
ダの構造の改良に関する。

従来の技術およびその問題点 切断された下りたたまれたウエブ部分は別のプレス式
折込み動作を通って送られてくるので、ブレードによっ
て最終的な折り込み操作を受ける事が多い。すなわち、
シートがブレードの下にきたときに、該ブレードがチョ
ップ動作をして折りたたみ操作を行なうようになってい
る。このようなブレードはシートを下方におして２つの
ニップローラ間に入れられ、ここで折り込みを行なう。
このような場合、ナイフ式フォルダが作動するには、折
り込みニップローラに対してコピーが斜めになっておら
ず、且つ、中心があっている事が必要であり、さもなく
ば、シートは中心からずれたり、或いは、曲ってしま
う。さらに、ニップローラに対するブレードの位置に注
意する事が重要であり、さもないと、シートは損傷を受
けたり入手が非常に遅くなる。従って、シートを、損傷
を受ける事なく折り込むと共に、折込操作の信頼性を高
めるようにしてシートの折曲を簡略化する事が望まれて
いる。このような装置に関連する従来の技術としては次
のものがあげられる。

●米国特許第1,124,375号 （特許権者：ウッド（Wood） 公布日:1915年１月12日 ●米国特許第4,508,527号 （特許権者：ウノ（Uno）等 公布日:1985年４月２日 これらの従来技術につき、本発明に関係のある部分を
まとめると次のようになる。

ウッドの特許は折曲操作を行ないステープル打ちをす
る装置を開示しており、該操置においてはフォルダのブ
レードが収集シートをアーム部材のヘッドおよびクリッ
プに導いて折り曲げを行なうようになっている。

ウノ等の特許には、ジグザグ式に折りたまれたシート
を定量的に分割する方法と装置が開示されている。複数
の直線上の穿孔を有するペーパーシートが、このウノ等
の装置においては、ローラを通って垂直に連続的に移送
されクランク機構の操作によってジグザグ式に折りたた
まれる。

本発明に従えば、改良されたナイフ式フォルダが提供
される。本発明のフォルダにおいてはブレードがシート
をニップローラによっておだやかにバッフルされるよう
な位置で折り曲げて、一対の折り込みシリンダによって
形成されるニップに入れ、この一対の折り込みシリンダ
がシートに最終的な折り込みを施し、これによって、シ
ートを確実に収集する事ができ、位置設定が制限的にな
ることを解消し、ナイフによってコピーが損傷を受ける
可能性もなくなり、他方でシートが折り込み用シリンダ
に対して中心からずれる可能性も減少する。

以下、本発明を好ましい実施例に沿って説明するが、
本発明はそのような実施例に限定されるものではない。
逆に、特許請求の範囲に含まれる限りの変更や修正ある
いは均等案も本発明に含まれるものである。本発明の特
徴は一般的な理解を深めるために図面を参照する。これ
らの図面においては、同一の要素に対しては同じ符号を
用いている。

第１図には本発明のフォルダによって折り込まれるシ
ートを給送する電子写真複写機を示すけれども、本発明
のフォルダはこの複写機に適用されるだけではなく、任
意の機械に適用されるものである。

さて、第１図では、通常のコントローラ58および原稿
書類を処理モジュール14のプラテン上に連続給送するた
め再循環式書類取扱装置12を備える複写機10が示されて
いる。電子写真複写技術は周知の事であるので、処理モ
ジュール14に用いられている各種の処理ステーションの
操作について、以下に簡単に説明する。

処理モジュール14は、導電基層上に光導電性面を有す
るベルト16を用いる。好ましくは、該光導電性面はセレ
ン合金で絞り、導電基層は好ましくはアルミ合金で成
り、電気的に接地される。ベルト16は、ベルトの通過経
路の周りに配置された各種の処理ステーションを介して
光導電性面部分を連続的に逐次前進させる。ベルト16は
剥離ローラ18、テンションローラ20および駆動ローラ22
の周りに掛け渡される。駆動ローラ22は適当なモーター
に連結されて、この結果、モーターを回転させてベルト
16を前進させる。

まず、ベルト16の一部分が帯電ステーションＡを通過
する。帯電ステーションＡにおいて、コロナ発生装置24
がベルト16の光導電性面16を比較的高くてほぼ一様な電
位に帯電する。

ベルト16の光導電性面が帯電された後ベルト16の帯電
部は露光ステーションＢを通って前進させられる。露ス
テーションＢにおいては、原稿書類が再循環原稿取扱シ
リンダ12によって透明プラテン26に送られる。ランプ28
が原稿書類を照射する。原稿から反射する光線がレンズ
30を介して透過させられて光導電性面上に光像を形成す
る。レンズ30が光像を光導電性面の帯電部上に合焦し
て、該面上の電荷を選択的に消散させる。かくして、原
稿書類に含有される情報域に一致する静電潜像をベルト
16の光導電性面上に記録する。

この後、ベルト16は、光導電性面上に記録された静電
潜像を現像ステーションＣに送る。現像ステーションＣ
において、符号32によって全体的に示される磁気ブラシ
現像システムが、現像剤材料を該潜像に接触させる。好
ましくは、磁気ブラシ現像装置32は磁気ブラシ現像剤ロ
ーラ34および36を備える。各ローラは現像剤材料を潜像
に接触にさせる。これらのローラはキャリヤ粒子および
トナー粒子で成るブラシを形成する。該潜像がキャリヤ
粒子からトナー粒子を吸引してベルト16の光導電性面上
にトナー粉像を形成する。

静電潜像が現像された後、ベルト16はトナー粉像を転
写ステーションＤに送る。支持材料シートがコピーシー
トスタック支持装置38または40から転写ステーションＤ
に送られる。転写ステーションＤはコピーシートの裏側
にイオンを噴射するコロナ発生装置42を備える。このよ
うにして、トナー粉像は光導電性面から粉像をコピーシ
ートに吸引する。転写の後、コピーシートはコンベア44
上に移動し定着ステーションＥに進む。

定着ステーションＥは参照番号46で全体的に示されて
いる定着装置を含み、この定着装置が転写された粉末像
をコピーシートに永久的に固着させる。好ましくは、定
着装置46は加熱された定着ローラ48とバックアップロー
ラ50とから成る。コピーシートは定着ローラとバックア
ップローラとの間を通過し、このとき、粉末像は定着ロ
ーラに接触する。このようにしてトナー粉末像はコピー
シートに永久的に固着させる。定着後、コピーシート
は、出力トレイ52に送られ、さらに、両面複写用トレイ
54にもどされてリサイクルされて粉末像とトナー像が反
対側に転写されるようにするか、あるいは、折り込み操
作（紙折）が必要とされるときには、キャスター付き支
持台90によって支持されたフォルダ60に導かれる。以
下、第２図から第４図を参照しながら、ナイフ式フォル
ダ60の詳細な構造を説明する。

第２図は駆動ナイフ式フォルダ（紙折機）60を詳細に
示す部分立面図である。この図に示すように、ナイフ式
フォルダ60はブレード70を有し、このブレードの一方は
ボルト65によってロッド73に固定され、他方がボルト64
によって他のロッド（図示せず）に固定されている。ロ
ードには、さらに、ニップローラ61、62、63および図示
されていない第４番目のニップローラが取り付けられて
おり、これらのニップローラおよびブレードは従来から
知られている手段によって第２図に示される所定距離Ｄ
を上下動しうるようになっている。ブレード70の機能は
シートを屈曲すなわちバックルさせて、折り込みシリン
ダ66と67との間に折り込みニップに該シートを導く事に
ある。このように特殊なブレードによってシートを制御
する事による特徴は、シートを給送するのに必要な正確
な時間に合わせて、該シートに損傷を与える事なく、シ
ートが折込みニップの上方に位置させられるという事で
ある。本発明の重要な特徴は、バックルブレード70は、
所定距離Ｄだけ、シートを下方向に曲げる事にのみに使
用されるという事である。ブレードが下方向に移動しつ
づけると、ニップローラ61と62は折り込みシリンダ66と
67に係合するが、ブレード70の先端はシリンダ66または
67のいずれかに接触したり、あるいはそれらの２つのシ
リンダ間に形成されるニップに接触する事はない。ニッ
プローラ61および62がそれぞれ折り込み用シリンダ66お
よび67に接触し、それらの間にシート31が存在する事に
より、該シートはおだやかに屈曲させられて折り込みシ
リンダ66および67の間の折り込みニップに入り込む。こ
の結果、シートが積極的にニップに配置させられてブレ
ードにより該シートが損傷されられる事はなく、それと
同時に折り込みニップの中心からずれてシートが移動す
る可能性も減少させられる。

このナイフ式フォルダ60は停止部材78において調整す
る事により各種のサイズのシートを取り扱える。このよ
うな調整を行うには、調整ガイド78を固定支持台79に向
って動かすだけでよい。シートは部材77上に支持されて
フォルダに向って移送され部材76に整合させられ、折り
込みが生じたのちには、折り込まれたシートは折り込み
シリンダ66および67を出て適当なバックルによってガイ
ドされて補集トレイ37に入る。折り込みシリンダ66およ
び67は従来の手段によって軸68および69上に駆動されら
れる。所望ならば、ローラ61および62を駆動ローラとし
シリンダ66および67をアイドラとする事も出来る。整合
用停止部材76は前後方向に滑動しうるようになっていて
各種のサイズの給送シートに適応出来るようになってい
る。

第３図および第４図から、本発明のフォルダ60は、従
来のナイフ式フォルダとは極めて異なる事が理解される
であろう。すなわち、従来のナイフ式フォルダは、折り
込みニップに向ってシートを導くナイフが折り込みを行
なっている。本発明では、ブレード70を用い、該ブレー
ドがシート31を曲げてシートの屈曲すなわちバックルを
確実にしておだやかではあるが確実にシートをピンチロ
ーラ61および63に導いて折り込みを行なう（第３図参
照）。それらのピンチローラはシートのバックルが形成
されるまでは静止されていて、その後、折り込みシリン
ダ66および67と連結させて作動させるようにしてもよ
い。このようにすると、ピンチローラ66および67に中心
を合わせられているコピーが乱されたりナイフの作用に
よってコピーを引きおこされるような他の損傷を生じる
を可能性が少なくなる。第４図から理解されるように、
ナイフすなわちバックルブレード70はニップローラすな
わちピンチローラ61および62の前でコピーシート31に接
触するが、折り込み用シリンダ66および67にシートをつ
まらせる事はない。コントローラ58によって作動させら
れるとナイフ70はコピーシートをシリンダ66および67に
向って確実に下方向に曲げていく。ニップローラが駆動
すると、コピーシートはシリンダ66および67間の折り込
み用シリンダニップに導かれる。しかる後、ブレードが
コピーシートを下方向に確実に曲げていく。ブレードが
ニップローラの真下迄突出している事によりコピーシー
トが乱されることは極めて少なく、ブレードが折り込み
用シリンダニップにつまる事によってコピーシートが損
傷を受ける可能性がなくなる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明のナイフ式フ
ォルダはシートに損傷を与える危険性もなく、所定の中
心線に沿ってシートを確実に折り込む事が出来る。本発
明のフォルダはブレードとニップローラとを用いてシー
トを折り込み用シリンダ対に向って座屈すすわわちバッ
クルさせ、この折り込みシリンダ対が先にバックルされ
たシートに永久的な折り込みを施し、次いで、該シート
を出力トレイに送り出す事になる。ニップローラは折り
込み用シリンダ対と共に作動してシートに当初形成され
た曲げを完全な折り込みにおだやかに変える。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のフォルダによって折りたたまれるシ
ートを給送する電子写真複写機を図示するものである。 第２図は、第３図のＡ−Ａ線に沿う部分立面図である。 第３図は、本発明の装置を示す部分側面図である。 第４図は、本発明のナイフ式フォルダの部分斜視図であ
り、特に、ナイフ、ニップローラおよび折曲シリンダの
関係を示している。 14……処理モジュール、16……ベルト、22……駆動ロー
ラ、60……ナイフ式フォルダ、61、62……ニップロー
ラ、66、67……折り込み用シリンダ、70……バックルブ
レード。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一組の折り込みシリンダ、 一組のニップローラ、及び 前記一組のニップローラ間にしっかりと固定され、且つ
   シートを最終的に折り込む前記折り込みシリンダによっ
   て形成されるニップへ前記ニップローラによってゆるや
   かに曲げられるような位置へ前記シートを折り曲げるブ
   レードを有し、これにより、シートへのブレードによる
   損傷を少なくすると共に、シートを積極的に制御するこ
   とを特徴とするナイフ式フォルダ。