JP2573487B2 - 架橋ゴム・プラスチツク絶縁ケ−ブル - Google Patents

架橋ゴム・プラスチツク絶縁ケ−ブル

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JP2573487B2
JP2573487B2 JP62019465A JP1946587A JP2573487B2 JP 2573487 B2 JP2573487 B2 JP 2573487B2 JP 62019465 A JP62019465 A JP 62019465A JP 1946587 A JP1946587 A JP 1946587A JP 2573487 B2 JP2573487 B2 JP 2573487B2
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JP
Japan
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insulator
cable
water
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organic peroxide
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利夫 丹羽
剛史 前田
淳 鈴木
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、有機過酸化物を架橋剤として用いる架橋ゴ
ム・プラスチック絶縁ケーブルにおいて、特に水トリー
の問題を防止し、ケーブルの長期に渡る電気的特性の向
上を図ったものに関する。
<従来の技術> 架橋ゴム・プラスチック絶縁ケーブルは広く電力ケー
ブルとして使用されているが、高電圧化に伴って、種々
の問題が生じているが、その一つとして絶縁体に発生す
る水トリーと称する劣化現象がある。
これは絶縁体中に存在する水分が原因となって生じる
現象であって、この水分は外部かの浸透水の他に、絶縁
体を架橋する際に用いる有機過酸化物の分解物に起因し
て生じるものが考えられる。
そして、この外部浸透水についてはケーブル外周部に
金属シース(管)を設ける等して浸透を防止し、既にあ
る程度解決している。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記有機過酸化物の分解物による生成
水分に対しては、この有機過酸化物に代わる架橋剤の検
討が種々の行われているが、特にポリオレフィン類につ
いては、未だこれに代わるような効果的な架橋剤は開発
されていないのが現状である。
そこで、この有機過酸化物架橋における分解物が水分
を生成しないようにするため、種々の添加物を添加する
ことが検討されているが、未だ実用的な添加剤は見出さ
れていない。
このような状況のもとで、本発明者等が、絶縁体中の
有機過酸化物架橋剤によりもたらされる水分の発生及び
その影響等について、鋭意研究したところ、絶縁体中に
少量の金属酸化物(例えば、CaO、MgO、ZnO、PbO等)を
添加すると、絶縁体中で生成された水分がこれらの金属
酸化物と反応して安定な水酸化物となり、その結果、水
トリーの発生が防止されることを見出した。
本発明は、このような事実に基づいて完成されたもの
である。
<問題点を解決するための手段及びその作用> つまり、本発明は、架橋ゴム・プラスチック絶縁ケー
ブルの絶縁体中に有機過酸化物と共に金属酸化物を当該
絶縁体1g当り1×10-4〜1×10-2モル添加するものであ
る。
この金属酸化物の添加量を、絶縁体1g当り1×10-4
1×10-2モルとしたのは、次の理由による。
即ち、絶縁体1g当たり1×10-2モルを越えると、金属
酸化物自体の電気的特性により、絶縁体の絶縁特性が低
下するからであり、又絶縁体1g当たり1×10-4モル未満
では、少な過ぎて水トリー発生の防止効果が殆ど得られ
ないからである。そして、より好ましい添加量として、
例えば1×103モル程度がよい。
又、添加するこの金属酸化物としては、絶縁体中に添
加された有機過酸化物の分解による生成水分と反応し
て、安定した水酸化物となる物質であればよく、例えば
上述のように、CaO、MgO、ZnO、PbO等が挙げられるが、
その他にFe2O3、CuO、MnO2なども使用可能である。
更に、本発明で用いる絶縁材料としては、ポリエチレ
ン(低密度、高密度、直鎖状低密度等)、ポリポロピレ
ン(PP)、EPR、EPDM、及びエチレン・α−オレフィン
共重合体やその共重合体等のオレフィン系樹脂、更には
エラストマーのように有機過酸化物架橋剤が使用される
樹脂等が挙げられる。
このような金属酸化物による水トリーに対する作用
は、絶縁体中に生成した水分がこの金属酸化物と反応し
て取り込まれ、金属水酸化物として安定化するからと、
考えられる。
従来、このような金属酸化物を絶縁体中に添加するこ
とは、本来的には電気的特性上好ましくないものとされ
ていたが、本発明では、その添加量を厳密に管理するこ
とによって、電気的特性を低下されることなく、水トリ
ーの問題を解決することができるのである。
尚、添加する金属酸化物は極力不純物等を除去した純
粋なものが好ましく、その粒径も、できれば0.1〜50μ
mの範囲とするのがよい。
<実施例> 実施例I メルトイッデックスMI=1の低密度ポリエチレン(LD
PE)100重量部に架橋材としてジクミルペルオキシド(D
CP)、4,4′−チオビス(6−ターシャリイブチル−3
−メチルフェノール)を夫々2.0重量部、0.25重量部、
更に上記低密度ポリエチレン1g当たりに対して1×10-2
モルのCaOを配合した絶縁体混和物を得、これを導体径2
50mm2の軟銅撚線上に内外半導電層と共に同時押出し架
橋した。但し、絶縁体厚さは9mm、内外半導電層厚さは1
mmである。
このようにした得られたケーブルを70℃の温水中に浸
漬し、40KV−1KHzで4週間課電した。
このケーブルの絶縁体を取り出して、顕微鏡で観察し
たところ、水トリーの発生は見られなかった。
実施例II 上記実施例Iと同様であるが、CaOの添加量を低密度
ポリエチレン1g当りに対して1×10-3モルとした。
この場合も、顕微鏡で観察したところ、水トリーの発
生は見られなかった。
実施例III 上記実施例Iと同様であるが、CaOの添加量を低密度
ポリエチレン1g当たりに対して1×10-4モルとした。
この場合も、顕微鏡で観察したところ、水トリーの発
生は見られなかった。
実施例IV 上記実施例Iと同様であるが、CaOの代わりにMgOを、
夫々1×10-2モル、1×10-3モル、1×10-4モルとして
添加した。
これら夫々について、顕微鏡で観察したところ、やは
り水トリーの発生は見られなかった。
実施例V 上記実施例Iと同様であるが、CaOの代わりにPbOを、
夫々1×10-2モル、1×10-3モル、1×10-4モルとして
添加した。
これらの夫々について、顕微鏡で観察したところ、や
はり水トリーの発生は見られなかった。
<比較例> 比較例I 上記実施例Iと同様であるが、CaOを添加しないでケ
ーブルを作成した。
このケーブルの絶縁体を取り出して、顕微鏡で観察し
たところ、水トリーの発生が多数見られた。
比較例II 上記実施例Iと同様であるが、CaOの添加量が1×10
-4未満、即ち1×10-5としてケーブルを作成した。
このケーブルの絶縁体を取り出して、顕微鏡で観察し
たところ、水トリーの発生が多少見られた。
比較例III 上記実施例Iと同様であるが、CaOの添加量を1×10
-1としてケーブルを作成した。
このケーブルの絶縁体を取り出して、顕微鏡で観察し
たところ、水トリーの発生はなかったが、誘電率がポリ
エチレン(PE)の場合に比べて大きく、良好な電気的特
性が得られなかった。
<発明の効果> 以上の説明から明らかなように本発明によれば、有機
過酸化物架橋による架橋ゴム・プラスチック絶縁ケーブ
ルにおいて、有機過酸化物と共に、当該有機過酸化物の
分解による生成水分と反応して、安定した水酸化物とな
る、少量の金属酸化物を添加することにより、有機過酸
化物の分解による生成水分を安定化させて水トリーの発
生を防止するため、長期電気特性に優れたケーブルを得
ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上にゴム・プラスチック絶縁層を有す
    るケーブルにおいて、前記絶縁層中に有機過酸化物と共
    に、CaO、MgO、ZnO、PbO、Fe2O3、CuO、MnO2から選ばれ
    る金属酸化物を絶縁体1g当たり1×10-4〜1×10-2モル
    添加したことを特徴とする架橋ゴム・プラスチック絶縁
    ケーブル。
JP62019465A 1987-01-29 1987-01-29 架橋ゴム・プラスチツク絶縁ケ−ブル Expired - Lifetime JP2573487B2 (ja)

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