JP2572845B2 - トラクタの操縦部構造 - Google Patents
トラクタの操縦部構造Info
- Publication number
- JP2572845B2 JP2572845B2 JP1142352A JP14235289A JP2572845B2 JP 2572845 B2 JP2572845 B2 JP 2572845B2 JP 1142352 A JP1142352 A JP 1142352A JP 14235289 A JP14235289 A JP 14235289A JP 2572845 B2 JP2572845 B2 JP 2572845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- tractor
- drag link
- steering
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Steering Controls (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトラクタの操縦部構造に関する。
〔従来の技術〕 通常トラクタの操向は、ステアリング軸下端部のステ
アリングギヤボックスから横方向に突設した前後揺動す
るピットマンアームにドラッグリンクを枢支連結する構
造になっている。
アリングギヤボックスから横方向に突設した前後揺動す
るピットマンアームにドラッグリンクを枢支連結する構
造になっている。
このようなトラクタの操縦部構造において、従来で
は、例えば実開昭57−86828号公報に示されているよう
に、ドラッグリンクをエンジン部の下側を通して前車輪
のタイロッドに連結するようにしていた。
は、例えば実開昭57−86828号公報に示されているよう
に、ドラッグリンクをエンジン部の下側を通して前車輪
のタイロッドに連結するようにしていた。
上記従来構造のものでは、エンジン部の下側にドラッ
グリンクを配設するため、ドラッグリンクが他物に接触
したり、雑草との絡みつきを避けることの必要性から、
その最低地上高が定められていると、エンジン部の高さ
が高くなり過ぎて走行安定性が低下する虞れがる。
グリンクを配設するため、ドラッグリンクが他物に接触
したり、雑草との絡みつきを避けることの必要性から、
その最低地上高が定められていると、エンジン部の高さ
が高くなり過ぎて走行安定性が低下する虞れがる。
このような問題を解消するために、前記ドラッグリン
クをエンジン部の横側部を通して前方側へ延設すること
が考えられるが、このようにドラッグリンクをエンジン
部の横側部に配設すると、前述のエンジン部の地上高が
高くなり過ぎるという問題点は解消し得るものの、新た
に次の問題が生じる。
クをエンジン部の横側部を通して前方側へ延設すること
が考えられるが、このようにドラッグリンクをエンジン
部の横側部に配設すると、前述のエンジン部の地上高が
高くなり過ぎるという問題点は解消し得るものの、新た
に次の問題が生じる。
つまり、この種のトラクタでは、エンジン部の横側部
には操向用前車輪が配置されているものであるが、エン
ジン部の横側部に沿ってドラッグリンクが配設される
と、その前車輪の操向角度がドラッグリンクの存在によ
って制限される虞れがある。もっとも、前車輪の操向角
度がドラッグリンクの存在による影響を受けないよう
に、前車輪の轍間距離を充分に大きくすれば、その問題
はないが、これでは機体の旋回半径が必要以上に大きく
なり過ぎて好ましくない。
には操向用前車輪が配置されているものであるが、エン
ジン部の横側部に沿ってドラッグリンクが配設される
と、その前車輪の操向角度がドラッグリンクの存在によ
って制限される虞れがある。もっとも、前車輪の操向角
度がドラッグリンクの存在による影響を受けないよう
に、前車輪の轍間距離を充分に大きくすれば、その問題
はないが、これでは機体の旋回半径が必要以上に大きく
なり過ぎて好ましくない。
本発明はエンジンも含めた基本的レイアウトを検討す
ることによって操縦部構造を工夫して、機体の走行安定
性を確保しながら、良好な旋回性能を得られるようにす
る点に目的を有するものである。
ることによって操縦部構造を工夫して、機体の走行安定
性を確保しながら、良好な旋回性能を得られるようにす
る点に目的を有するものである。
上記目的を達成するために本発明は、トラクタの操縦
部構造において、ステアリング軸を機体の左右中心位置
に備えるとともに、エンジンをそのエンジン中心が前記
左右中心位置から横方向へ偏位した状態で配設し、前記
ステアリング軸によって前後方向に揺動操作されるピッ
トマンアームを、前記エンジンの偏位方向と反対側の機
体横側部に設け、このピットマンアームに押引き操作さ
れて車輪を操向するドラッグリンクを、前記エンジンの
偏位方向と反対側で、そのエンジンの横側部に沿う姿勢
で配設してあることを特徴構成とする。
部構造において、ステアリング軸を機体の左右中心位置
に備えるとともに、エンジンをそのエンジン中心が前記
左右中心位置から横方向へ偏位した状態で配設し、前記
ステアリング軸によって前後方向に揺動操作されるピッ
トマンアームを、前記エンジンの偏位方向と反対側の機
体横側部に設け、このピットマンアームに押引き操作さ
れて車輪を操向するドラッグリンクを、前記エンジンの
偏位方向と反対側で、そのエンジンの横側部に沿う姿勢
で配設してあることを特徴構成とする。
前記構成によれば、ドラッグリンクは、エンジンの偏
位方向と反対側の横側外方側に前記エンジンの横側部に
沿う姿勢で配設してあるから、例えば、ドラッグリンク
をエンジンの下側に配設して車輪の切れ角を大きくした
構造に比べると、エンジンを低く位置させることができ
て、車体が不安定になるのを回避することができる。
位方向と反対側の横側外方側に前記エンジンの横側部に
沿う姿勢で配設してあるから、例えば、ドラッグリンク
をエンジンの下側に配設して車輪の切れ角を大きくした
構造に比べると、エンジンを低く位置させることができ
て、車体が不安定になるのを回避することができる。
しかも、上記のようにドラッグリンクがエンジンの偏
位量の分だけ機体中心へ寄ることで、車輪とドラッグリ
ンクとの間の間隔が広くなり、ドラッグリンクが機体中
心へ寄っていない構造と比べると、左右の車輪の間隔を
広げなくても車輪の切れ角を大きくすることができ、小
回りの性能を向上させることができる。
位量の分だけ機体中心へ寄ることで、車輪とドラッグリ
ンクとの間の間隔が広くなり、ドラッグリンクが機体中
心へ寄っていない構造と比べると、左右の車輪の間隔を
広げなくても車輪の切れ角を大きくすることができ、小
回りの性能を向上させることができる。
従って、機体の重心を低くしてその走行安定性を確保
しながら、操向輪の轍間距離を必要以上に拡げることな
く所要のステアリング切れ角を得られて、小回りのきく
良好な旋回性能を得ることができる。
しながら、操向輪の轍間距離を必要以上に拡げることな
く所要のステアリング切れ角を得られて、小回りのきく
良好な旋回性能を得ることができる。
以下に本発明の実施例を説明する。
第２、３図に示すように、クラッチハウジング（１）
を後面に備えたエンジン（Ｅ）を前部に配設し、機体中
間部に運転席（２）を備えた操縦部（３）を配すととも
に、後部にミッションケース（４）を配置した機体を操
向前輪（５）、駆動後輪（６）で走行可能にしてトラク
タが構成されている。
を後面に備えたエンジン（Ｅ）を前部に配設し、機体中
間部に運転席（２）を備えた操縦部（３）を配すととも
に、後部にミッションケース（４）を配置した機体を操
向前輪（５）、駆動後輪（６）で走行可能にしてトラク
タが構成されている。
前記クラッチハウジング（１）と前記ミッションケー
ス（４）は機体中間フレームを兼ねた伝動ケース（７）
で連結してあり、エンジン（Ｅ）はそのエンジン中心
（Ｘ）を機体左右中心（Ｃ）から右側へ偏位して配設し
てある。
ス（４）は機体中間フレームを兼ねた伝動ケース（７）
で連結してあり、エンジン（Ｅ）はそのエンジン中心
（Ｘ）を機体左右中心（Ｃ）から右側へ偏位して配設し
てある。
第１図に示すように、ハンドル（８）を上端に取り付
けたステアリング軸（９）を機体の左右中心（Ｃ）に一
致させて備えるとともに、このステアリング軸（９）下
端に設けたステアリングギヤボックス（10）から左横方
向に突設したピットマンアーム（11）の下端部に前輪
（５），（５）を操向するためのドラッグリンク（12）
を枢支連結してある。
けたステアリング軸（９）を機体の左右中心（Ｃ）に一
致させて備えるとともに、このステアリング軸（９）下
端に設けたステアリングギヤボックス（10）から左横方
向に突設したピットマンアーム（11）の下端部に前輪
（５），（５）を操向するためのドラッグリンク（12）
を枢支連結してある。
つまり、ステアリング軸（９）によって前後方向に揺
動操作されるピットマンアーム（11）を、エンジン
（Ｅ）の偏位方向と反対側の機体横側部に設け、このピ
ットマンアーム（11）に押引き操作されて前輪（５），
（５）を操向するドラッグリンク（12）を、エンジン
（Ｅ）の偏位方向と反対側の横側外方側に、エンジン
（Ｅ）の横側部に沿う姿勢で配設してある。
動操作されるピットマンアーム（11）を、エンジン
（Ｅ）の偏位方向と反対側の機体横側部に設け、このピ
ットマンアーム（11）に押引き操作されて前輪（５），
（５）を操向するドラッグリンク（12）を、エンジン
（Ｅ）の偏位方向と反対側の横側外方側に、エンジン
（Ｅ）の横側部に沿う姿勢で配設してある。
そして、ドラッグリンク（12）の左横位置に、このド
ラッグリンク（12）と干渉しない程度に寄せてクラッチ
ペダル（13）を配設してある。
ラッグリンク（12）と干渉しない程度に寄せてクラッチ
ペダル（13）を配設してある。
従って、ピットマンアーム（11）をクラッチハウジン
グ（１）側へ寄せて配設すれば、クラッチペダル（13）
を従来よりも機体中心（Ｃ）側へ寄せて配置できるので
あり、機体中心（Ｃ）に位置する運転席（２）からの距
離も近くなるのである。
グ（１）側へ寄せて配設すれば、クラッチペダル（13）
を従来よりも機体中心（Ｃ）側へ寄せて配置できるので
あり、機体中心（Ｃ）に位置する運転席（２）からの距
離も近くなるのである。
エンジン（Ｅ）を左側に偏位させたトラクタとしても
良く、この場合はピットマンアーム（11）をエンジン
（Ｅ）の右側に配設すれば良い。
良く、この場合はピットマンアーム（11）をエンジン
（Ｅ）の右側に配設すれば良い。
また、本実施例ではクラッチペダル（13）の操作性が
向上するが、クラッチペダル（13）に代えてブレーキペ
ダルとしても良い。
向上するが、クラッチペダル（13）に代えてブレーキペ
ダルとしても良い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
図面は本発明に係るトラクタの操縦部構造の実施例を示
し、第１図はハンドル部の構造を示す一部断面後面図、
第２図、第３図はそれぞれトラクタの平面図、側面図で
ある。 （５）……車輪、（９）……ステアリング軸、（11）…
…ピットマンアーム、（12）……ドラッグリンク、
（Ｅ）……エンジン。
し、第１図はハンドル部の構造を示す一部断面後面図、
第２図、第３図はそれぞれトラクタの平面図、側面図で
ある。 （５）……車輪、（９）……ステアリング軸、（11）…
…ピットマンアーム、（12）……ドラッグリンク、
（Ｅ）……エンジン。
Claims (1)
- 【請求項１】ステアリング軸（９）を機体の左右中心位
置に備えるとともに、エンジン（Ｅ）をそのエンジン中
心が前記左右中心位置から横方向へ偏位した状態で配設
し、前記ステアリング軸（９）によって前後方向に揺動
操作されるピットマンアーム（11）を、前記エンジン
（Ｅ）の偏位方向と反対側の機体横側部に設け、このピ
ットマンアーム（11）に押引き操作されて車輪（５）を
操向するドラッグリンク（12）を、前記エンジン（Ｅ）
の偏位方向と反対側で、そのエンジン（Ｅ）の横側部に
沿う姿勢で配設してあるトラクタの操縦部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1142352A JP2572845B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | トラクタの操縦部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1142352A JP2572845B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | トラクタの操縦部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH037621A JPH037621A (ja) | 1991-01-14 |
| JP2572845B2 true JP2572845B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=15313375
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1142352A Expired - Lifetime JP2572845B2 (ja) | 1989-06-05 | 1989-06-05 | トラクタの操縦部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2572845B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6013694Y2 (ja) * | 1980-11-18 | 1985-05-01 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 農用トラクタ−におけるエンジン搭載装置 |
-
1989
- 1989-06-05 JP JP1142352A patent/JP2572845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH037621A (ja) | 1991-01-14 |
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