JP2572835Y2 - 泥漿搬送用配管 - Google Patents

泥漿搬送用配管

Info

Publication number
JP2572835Y2
JP2572835Y2 JP1992051580U JP5158092U JP2572835Y2 JP 2572835 Y2 JP2572835 Y2 JP 2572835Y2 JP 1992051580 U JP1992051580 U JP 1992051580U JP 5158092 U JP5158092 U JP 5158092U JP 2572835 Y2 JP2572835 Y2 JP 2572835Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
slurry
branch
receiver
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992051580U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06710U (ja
Inventor
克己 副島
新 松本
Original Assignee
株式会社イナックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP1992051580U priority Critical patent/JP2572835Y2/ja
Publication of JPH06710U publication Critical patent/JPH06710U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572835Y2 publication Critical patent/JP2572835Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、衛生陶器等の製造材料
である泥漿を、主タンクから、各所に設けた種々の製造
設備へ分配して送給する搬送用配管において、内部に残
留する泥漿を押し出して除去するための圧縮空気を導入
するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】洗面器,便器,タンクその他の衛生陶器
の製造材料である泥漿は、大容量の主タンクに貯留し、
これを、各所に設けた種々の製造設備ごとに分配送給し
て使用するようになされている。このような泥漿搬送用
の配管構造は、例えば図3の如く構成される。すなわ
ち、泥漿の主タンク21と、各種製造設備ごとに設けら
れた複数の補助タンク25とが、泥漿の搬送用配管22
で接続され、搬送用配管22の途中には、泥漿を送給す
るためのポンプ23や、補助タンク25ごとに泥漿の送
給を制御するバルブ24等が設けられている。
【0003】ところで、上述した泥漿搬送用配管22
は、通常、内部が泥漿で充満した状態であるが、段取り
替えのため泥漿の種類を変更する場合などには、配管内
から泥漿を押し出して内部を洗浄することが必要とされ
る。搬送用配管22内から泥漿を押し出して洗浄するた
めの機構は、図4に示す如く、配管22途中に分岐して
設けた洗浄水の注水管31、排水管32及び圧縮空気の
送気管37と、注水管31及び排水管32それぞれの分
岐部に設けられた流路切替用のバルブ33,34と、送
気管37の途中に設けられた管路の開閉操作用のバルブ
36とから成る。搬送用配管22の内部を洗浄するに
は、まず、配管上流側の流路切替バルブ33を閉じ、下
流側の切替バルブ34は泥漿の送出側に設定して、送気
管37から配管22内へ圧縮空気を吹き込み、残留して
いる泥漿を管内から押し出す。次いで、送気管37の開
閉バルブ36を閉じ、上流の切替バルブ33を注水管3
1側に、下流の切替バルブ34を排水管32側にそれぞ
れ切り替えて配管22内に水を注入し、管内の洗浄を行
う。しかるのち、再度、配管22内へ圧縮空気を吹き込
み、残留水や管内壁面の付着物を吹き飛ばす。
【0004】なお、圧縮空気による泥漿の排出は、上述
した洗浄時以外に、配管途中に装着したフィルターを交
換又は清掃する際にも行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の圧縮空気の
送気管37は、図示のように、泥漿搬送用配管22の途
中に形成した分岐部35に設ける構成が採用されてい
る。このため、搬送用配管22から分岐部35と開閉バ
ルブ36との間の部分へ泥漿が流入して充満する。しか
るに、当該部分の泥漿は流動性が悪いので、時間経過と
共に凝固し、送気管37を閉塞したり開閉バルブ36の
作動を阻害したりするという欠点を招来する。従って、
従来の搬送用配管22においては、圧縮空気による泥漿
の排出ができなくなる場合があった。また、かかる凝固
した泥漿が搬送用配管22内の泥漿に混入した場合に
は、凝固した泥漿は正常な泥漿に対して不純物であるか
ら、製品の品質に悪影響を及ぼして歩留りを低下させる
という問題を生じさせる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来の課
題を解決し得る泥漿搬送用配管の新規な構造を提供する
ものであって、その特徴とするところは、搬送用配管の
途中に分岐部が形成され、該分岐部に設けられた分岐管
に開閉バルブを介して圧縮空気の送気管が接続され、前
記分岐管の途中に泥漿落とし込み用の泥漿受けが着脱可
能に垂下形成されていることである。
【0007】なお、前記分岐管の途中に立ち上がり部を
形成し、当該立ち上がり部における前記分岐部側の始端
部に泥漿落とし込み用の泥漿受けを着脱可能に垂下形成
するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本考案に係る泥漿搬送用配管は、圧縮空気を配
管内へ導くための分岐管の途中に泥漿受けを垂下成形し
たので、搬送用配管から分岐部を経て分岐管内へ流入す
る泥漿は、この泥漿受け内へ落ち込む。従って、分岐管
内が凝固した泥漿で閉塞されることがない。また、分岐
管における泥漿受けの垂下位置から開閉バルブまでの間
の部分が中空状態に維持されるから、開閉バルブが泥漿
と接触することがない。依って、凝固した泥漿により開
閉バルブの作動が阻害されるというおそれがなくなる。
さらに、分岐管における泥漿受けの垂下位置に立ち上が
り部を形成した場合には、泥漿と開閉バルブとの接触を
阻止する機能がより確実になる。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の一実施例を示すものであ
る。同実施例の最大の特徴は、泥漿搬送用配管1の途中
に設けた圧縮空気導入用の分岐管3に、立ち上がり管4
と、泥漿受け10とを設けたことにある。すなわち、搬
送用配管1の途中に分岐部2を形成し、該分岐部2に設
けた分岐管3に継手8を介して半円形又はU字形の立ち
上がり管4と泥漿受け10とを接続した。当該立ち上が
り管4は、アクリル等の透明又は半透明な素材で製作し
て、管内への泥漿侵入の有無を確認できるようにするこ
とが好ましい。他方、泥漿受け10は、前記継手8から
垂直下方に接続された有底の筒体であって、分岐管3内
へ流入した泥漿sを内部へ落とし込み可能に構成されて
いる。その容量は約1リットル程度であり、これも内部
の泥漿の貯留量が確認できるように、透明又は半透明な
部材で製作するか、あるいは観察用の窓を設けることが
望ましい。前記立ち上がり管4の他端には、継手9、通
気管5及び開閉バルブ6を介して、圧縮空気の送気管7
が接続されている。また、搬送用配管1の上流側には、
泥漿の流通を制御するバルブ20が設けられる。
【0010】前記立ち上がり管4及び泥漿受け10は、
いずれも着脱可能に構成する。その理由は、立ち上がり
管4については、内部に泥漿が侵入した場合に洗浄又は
交換をするため、泥漿受け10については、落とし込ん
だ泥漿sで内部が充満したときに洗浄又は交換をするた
めである。
【0011】なお、泥漿搬送用配管1に対して、分岐管
3の管径は小さく設定される。例えば、搬送用配管1の
管径が2〜5インチの場合、分岐管3の管径は1インチ
程度に設定される。
【0012】本考案に係る泥漿搬送用配管1は、圧縮空
気を導入するための構造を上記の如く構成したので、分
岐部2から分岐管3内へ流入した泥漿は、泥漿受け10
内へ落ち込んで、立ち上がり管4内へは侵入することが
ない。それ故、分岐管3内で泥漿が凝固して管内を閉塞
するおそれがなくなる。また、開閉バルブ6と泥漿との
接触が阻止されるから、固化した泥漿で開閉バルブ6の
作動が阻害されることも決してない。依って、段取り替
えやフィルターの交換等に際して、搬送用配管1内から
泥漿を押し出すために、送気管7から圧縮空気を供給し
たときに、圧縮空気を確実に配管1内の泥漿に作用させ
ることが可能である。
【0013】図2は、本考案の別態様の実施例を示すも
のである。当該実施例は、分岐管3に接続した半円形又
はU字形の立ち上がり管4の他端にも、泥漿受け11を
垂下形成したことにある。このように構成したことによ
り、万一、分岐部2側の泥漿受け10内が泥漿で満杯に
なって、立ち上がり管4内に泥漿が侵入した場合であっ
ても、通気管5側の上記泥漿受け11内へこの泥漿を落
とし込むことができる。依って、泥漿と開閉バルブ6と
の接触阻止機能が一層確実になる。なお、上記泥漿受け
11も、着脱可能になすことは同様である。
【0014】その他、本考案の実施例は前記に限定され
るものではなく、実施の態様に応じた適宜の変更を妨げ
るものではない。
【0015】
【考案の効果】本考案に係る泥漿搬送用配管によれば、
分岐管の途中に設けた泥漿受け内へ、分岐管内へ侵入し
た泥漿を落とし込むことができる。従って、泥漿が分岐
管内で凝固して管内を閉塞することが防止されると共
に、分岐管の他端に接続される開閉バルブに泥漿が接触
して作動不良が生ずるのが阻止される。依って、搬送用
配管内から泥漿を押し出すことが必要なときには、送気
管から供給した圧縮空気を確実に泥漿に作用させること
が可能である。また、泥漿の排出時ばかりでなく、搬送
用配管内の水洗後、水その他の残留物を排出する場合に
も、圧縮空気の作用が同様に確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る泥漿搬送用配管の一実施例を示す
ものであって、主要部を示す部分切欠正面図である。
【図2】本考案に係る泥漿搬送用配管の他の実施例を示
すものであって、主要部を示す部分切欠正面図である。
【図3】従来の泥漿搬送用配管の全体構成を概略的に示
す図面である。
【図4】従来の泥漿搬送用配管における洗浄水及び圧縮
空気の導入構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 泥漿搬送用配管 2 分岐部 3 分岐管 4 立ち上がり管 5 通気管 6 開閉バルブ 7 送気管 10 泥漿受け 11 泥漿受け 21 主タンク 25 補助タンク

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥漿を主タンクから各種製造設備へ分配
    送給するための搬送用配管において、当該搬送用配管の
    途中に分岐部が形成され、該分岐部に設けられた分岐管
    に開閉バルブを介して圧縮空気の送気管が接続され、前
    記分岐管の途中に泥漿落とし込み用の泥漿受けが着脱可
    能に垂下形成されていることを特徴とする泥漿搬送用配
    管。
  2. 【請求項2】 泥漿を主タンクから各種製造設備へ分配
    送給するための搬送用配管において、当該搬送用配管の
    途中に分岐部が形成され、該分岐部に設けられた分岐管
    に開閉バルブを介して圧縮空気の送気管が接続され、前
    記分岐管は途中に立ち上がり部が形成されると共に当該
    立ち上がり部における前記分岐部側の始端部に泥漿落と
    し込み用の泥漿受けが着脱可能に垂下形成されているこ
    とを特徴とする泥漿搬送用配管。
JP1992051580U 1992-06-11 1992-06-11 泥漿搬送用配管 Expired - Fee Related JP2572835Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992051580U JP2572835Y2 (ja) 1992-06-11 1992-06-11 泥漿搬送用配管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992051580U JP2572835Y2 (ja) 1992-06-11 1992-06-11 泥漿搬送用配管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06710U JPH06710U (ja) 1994-01-11
JP2572835Y2 true JP2572835Y2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=12890882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992051580U Expired - Fee Related JP2572835Y2 (ja) 1992-06-11 1992-06-11 泥漿搬送用配管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572835Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06710U (ja) 1994-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8834716B2 (en) Water treatment device
JPH0747202A (ja) 廃水、特に雨水の処理装置
US4873727A (en) Marine toilet deodorant dispenser
US11066821B2 (en) Toilet bowl chemical agent dispenser
JP2003342993A (ja) 局部洗浄装置
JP2572835Y2 (ja) 泥漿搬送用配管
US5119849A (en) Gutter backflush apparatus
US20150068625A1 (en) Readily cleanable dual purpose water storage system and method
US20020116752A1 (en) Automatic toilet cleaning dispenser assembly
US5745928A (en) Toilet bowl dispensing system
KR200493746Y1 (ko) 좌변기 세정제 공급장치
EP3037593A2 (de) Spender und damit ausgestattete sanitäreinrichtung
KR102237401B1 (ko) 좌변기 세정제 공급장치
US1205078A (en) Closet-bowl.
JPH10314689A (ja) 配水管の洗浄方法および装置
JPH07279204A (ja) 貯水槽
US2888685A (en) Toilet deodorizing device
JPH0913475A (ja) 便器への泡供給機構
DE3836189A1 (de) Vorrichtung zur abgabe einer vorbestimmten menge eines fliessfaehigen mediums in einen fluessigkeitsbehaelter, oder dergleichen
KR102351212B1 (ko) 양변기 세정제 배출장치
JP2001152534A (ja) 水洗便器と排水ソケット
CN1111315A (zh) 改进型抽水马桶虹吸管
WO1997002388A1 (en) Water recycling system and method and devices therefor
CN219352928U (zh) 一种预防灌肠初始供料存气装置
JPH0365204B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees