JP2572635Y2 - 高炉出銑樋耐火物押え金物構造 - Google Patents
高炉出銑樋耐火物押え金物構造Info
- Publication number
- JP2572635Y2 JP2572635Y2 JP1992037193U JP3719392U JP2572635Y2 JP 2572635 Y2 JP2572635 Y2 JP 2572635Y2 JP 1992037193 U JP1992037193 U JP 1992037193U JP 3719392 U JP3719392 U JP 3719392U JP 2572635 Y2 JP2572635 Y2 JP 2572635Y2
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- Japan
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- refractory
- blast furnace
- side plate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高炉出銑樋耐火物押え
金物において、耐火物の熱膨張による樋鉄皮の変形を防
止する高炉出銑樋押え金物構造に関する。
金物において、耐火物の熱膨張による樋鉄皮の変形を防
止する高炉出銑樋押え金物構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉出銑樋には、樋の両側面に耐
火煉瓦をライニングしていたが、耐火物の熱膨張による
変形を押さえるために、図3(a)に示すように、、そ
の耐火煉瓦の上面、即ち樋の側板鉄皮上部に、耐火煉瓦
の押え金物12および13を溶接固着し、不定形耐火物
15で被覆していた。
火煉瓦をライニングしていたが、耐火物の熱膨張による
変形を押さえるために、図3(a)に示すように、、そ
の耐火煉瓦の上面、即ち樋の側板鉄皮上部に、耐火煉瓦
の押え金物12および13を溶接固着し、不定形耐火物
15で被覆していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の押え金物の形状
は強度が弱く、かつ図3(a)に図示されているよう
に、耐火煉瓦11の上面に簡単な押え金物12および1
3を配設し、側板鉄皮に溶接していたが、耐火煉瓦11
の熱膨張により、図3(b)のように、耐火物の押え金
物12および13が上方へせり上がって変形し、また変
形によって生じる耐火物の亀裂部から溶銑が漏れるなど
のため、高炉出銑樋耐火物押え金物を2〜3年で取り替
えなければならなかった。
は強度が弱く、かつ図3(a)に図示されているよう
に、耐火煉瓦11の上面に簡単な押え金物12および1
3を配設し、側板鉄皮に溶接していたが、耐火煉瓦11
の熱膨張により、図3(b)のように、耐火物の押え金
物12および13が上方へせり上がって変形し、また変
形によって生じる耐火物の亀裂部から溶銑が漏れるなど
のため、高炉出銑樋耐火物押え金物を2〜3年で取り替
えなければならなかった。
【0004】本考案は、高炉出銑樋の耐火物押え金物の
寿命が短く、頻繁に修理をしなければならない欠点を克
服し、耐火物の熱膨張力に耐え、強度が高く、かつ変形
の少ない高炉出銑樋耐火物押え金物構造を提供すること
を目的とするものである。
寿命が短く、頻繁に修理をしなければならない欠点を克
服し、耐火物の熱膨張力に耐え、強度が高く、かつ変形
の少ない高炉出銑樋耐火物押え金物構造を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、前記の問
題について鋭意研究の結果、高炉出銑樋耐火物押え金物
として高強度のH型鋼とT型鋼との組み合わせにより、
高炉出銑樋耐火物押え金物構造を強固にし、かつ押え金
物を耐火物で被覆することにより、押え金物の酸化によ
る脆弱化を防止できるとの知見を得、この知見にもとず
いて本考案をなすに至った。
題について鋭意研究の結果、高炉出銑樋耐火物押え金物
として高強度のH型鋼とT型鋼との組み合わせにより、
高炉出銑樋耐火物押え金物構造を強固にし、かつ押え金
物を耐火物で被覆することにより、押え金物の酸化によ
る脆弱化を防止できるとの知見を得、この知見にもとず
いて本考案をなすに至った。
【0006】即ち、第1の考案は、高炉出銑樋耐火物押
え金物において、樋の側板鉄皮(1)の上部内側に、側
板鉄皮(1)と直角に1〜3mの間隔で、三角形の補強
鉄板(2)を固着し、側板鉄皮(1)と平行に、同じ間
隔でH型鋼(4)および(4’)を三角形の補強鉄板
(2)に固着した高炉出銑樋耐火物押え金物構造であ
る。第2の考案は、高炉出銑樋耐火物押え金物におい
て、樋の側板鉄皮(1)の上部内側に、側板鉄皮(1)
と直角に1〜3mの間隔で、三角形の補強鉄板(2)を
固着し、側板鉄皮(1)と平行に、同じ間隔でH型鋼
(4)および(4’)を三角形の補強鉄板(2)に固着
し、さらに、前記した樋の側板鉄皮(1)の上部内側
に、30〜50cmの間隔で、側板鉄皮と直角にT字型
の補強型鋼(7)を溶着し、T字型の補強型鋼の先端を
側板鉄皮と平行に配設したH型鋼(4)の凹部に挿着溶
接した高炉出銑樋耐火物押え金物構造である。
え金物において、樋の側板鉄皮(1)の上部内側に、側
板鉄皮(1)と直角に1〜3mの間隔で、三角形の補強
鉄板(2)を固着し、側板鉄皮(1)と平行に、同じ間
隔でH型鋼(4)および(4’)を三角形の補強鉄板
(2)に固着した高炉出銑樋耐火物押え金物構造であ
る。第2の考案は、高炉出銑樋耐火物押え金物におい
て、樋の側板鉄皮(1)の上部内側に、側板鉄皮(1)
と直角に1〜3mの間隔で、三角形の補強鉄板(2)を
固着し、側板鉄皮(1)と平行に、同じ間隔でH型鋼
(4)および(4’)を三角形の補強鉄板(2)に固着
し、さらに、前記した樋の側板鉄皮(1)の上部内側
に、30〜50cmの間隔で、側板鉄皮と直角にT字型
の補強型鋼(7)を溶着し、T字型の補強型鋼の先端を
側板鉄皮と平行に配設したH型鋼(4)の凹部に挿着溶
接した高炉出銑樋耐火物押え金物構造である。
【0007】
【作用】本考案によれば、高炉出銑樋耐火物押え金物に
おいて、高強度のH型鋼と三角形の補強鉄板とをL型鋼
を介して溶接し、固着した押え金物、または、さらに加
えて、高強度のH型鋼とT字型の補強型鋼とを使用した
押え金物を、高炉出銑樋耐火物押え金物として使用し、
かつその押え金物を耐火物で被覆することにより、押え
金物の変形および酸化を防止でき、かつ高炉出銑樋耐火
物の寿命を延長することができる。
おいて、高強度のH型鋼と三角形の補強鉄板とをL型鋼
を介して溶接し、固着した押え金物、または、さらに加
えて、高強度のH型鋼とT字型の補強型鋼とを使用した
押え金物を、高炉出銑樋耐火物押え金物として使用し、
かつその押え金物を耐火物で被覆することにより、押え
金物の変形および酸化を防止でき、かつ高炉出銑樋耐火
物の寿命を延長することができる。
【0008】
【実施例】以下に、本考案の1実施例について、図面を
参照して詳しく説明する。図1(a)は請求項1(:第
1の考案)における高炉出銑樋耐火物押え金物の平面図
である。図1(b)は図1(a)のA−A矢視図で、図
1(c)は図1(b)のB−B矢視図である。
参照して詳しく説明する。図1(a)は請求項1(:第
1の考案)における高炉出銑樋耐火物押え金物の平面図
である。図1(b)は図1(a)のA−A矢視図で、図
1(c)は図1(b)のB−B矢視図である。
【0009】図1(a)において、先ず 樋の側板鉄
皮1に直角に三角形の補強鉄板(厚み16mm)2を2
mの間隔で溶接し、L型鋼(50×50×4.5m
m)3を介して樋の側板鉄皮1と三角形の補強鉄板2と
を溶接し、次に長さ1〜3m,高さ200mm,厚み
12mmのH型鋼4および4’を、樋の側板鉄皮1と平
行に、かつ三角形の補強鉄板2に対し直角になるように
三角形の補強鉄板2に係着する。請求項2(:第2の考
案)の高炉出銑樋耐火物押え金物においては、上記した
高炉出銑樋耐火物押え金物に、さらに下記補強を行う。
すなわち、H型鋼4および4’と、三角形の補強鉄板
2とをL型鋼(30×30×3.2mmまたは50×5
0×4.5mm)5および6を介して溶接し、固着し
て、高炉出銑樋耐火物押え金物構造を形成する。次に図
4(a)に図示しているように、この押え金物に不定形
耐火物9をスタンプし、その内側に樋材10をライニン
グする。
皮1に直角に三角形の補強鉄板(厚み16mm)2を2
mの間隔で溶接し、L型鋼(50×50×4.5m
m)3を介して樋の側板鉄皮1と三角形の補強鉄板2と
を溶接し、次に長さ1〜3m,高さ200mm,厚み
12mmのH型鋼4および4’を、樋の側板鉄皮1と平
行に、かつ三角形の補強鉄板2に対し直角になるように
三角形の補強鉄板2に係着する。請求項2(:第2の考
案)の高炉出銑樋耐火物押え金物においては、上記した
高炉出銑樋耐火物押え金物に、さらに下記補強を行う。
すなわち、H型鋼4および4’と、三角形の補強鉄板
2とをL型鋼(30×30×3.2mmまたは50×5
0×4.5mm)5および6を介して溶接し、固着し
て、高炉出銑樋耐火物押え金物構造を形成する。次に図
4(a)に図示しているように、この押え金物に不定形
耐火物9をスタンプし、その内側に樋材10をライニン
グする。
【0010】図2(a)は請求項2(:第2の考案)の
高炉出銑樋耐火物押え金物におけるT字型の補強型鋼の
取り付け状況を示す平面図である。図2(b)は図2
(a)のC−C矢視図である。図2(a)において、先
ず樋の側板鉄皮1の上部内側に、40cmごとに、側
板鉄皮1と直角にT字型の補強型鋼7を固着し、T字
型の補強型鋼7の先端を側板鉄皮1と平行に配設したH
型鋼4の凹部に図2(b)のC−C矢視図のように挿着
溶接し、H型鋼4の反対側の凹部には、鉄板8を嵌め
込み、同じく溶接して固着した高炉出銑樋押え金物構造
である。
高炉出銑樋耐火物押え金物におけるT字型の補強型鋼の
取り付け状況を示す平面図である。図2(b)は図2
(a)のC−C矢視図である。図2(a)において、先
ず樋の側板鉄皮1の上部内側に、40cmごとに、側
板鉄皮1と直角にT字型の補強型鋼7を固着し、T字
型の補強型鋼7の先端を側板鉄皮1と平行に配設したH
型鋼4の凹部に図2(b)のC−C矢視図のように挿着
溶接し、H型鋼4の反対側の凹部には、鉄板8を嵌め
込み、同じく溶接して固着した高炉出銑樋押え金物構造
である。
【0011】図4(b)に図示しているように、この押
さえ金物に不定形耐火物9をスタンプし、その内側に樋
材10をライニングする。
さえ金物に不定形耐火物9をスタンプし、その内側に樋
材10をライニングする。
【0012】
【考案の効果】製鉄所の大型高炉において、従来の高炉
出銑樋耐火物押さえ金物の寿命が2〜3年であったもの
が、本考案の高炉出銑樋耐火物押え金物構造を使用する
ことによって5〜6年に倍増した。
出銑樋耐火物押さえ金物の寿命が2〜3年であったもの
が、本考案の高炉出銑樋耐火物押え金物構造を使用する
ことによって5〜6年に倍増した。
【図1】(a)請求項1記載の高炉出銑樋耐火物押え金
物の平面図である。 (b)(a)のA−A矢視図である。 (c)(b)のB−B矢視図である。
物の平面図である。 (b)(a)のA−A矢視図である。 (c)(b)のB−B矢視図である。
【図2】(a)請求項2記載の高炉出銑樋耐火物押え金
物におけるT字型の補強型鋼の取り付け状況を示す平面
図である。 (b)図2(a)のC−C矢視図である。
物におけるT字型の補強型鋼の取り付け状況を示す平面
図である。 (b)図2(a)のC−C矢視図である。
【図3】(a)従来の高炉出銑樋耐火物押え金物および
樋材の断面図である。 (b)従来の高炉出銑樋耐火物押え金物が、耐火物の熱
膨張によって変形した状態の断面図である。
樋材の断面図である。 (b)従来の高炉出銑樋耐火物押え金物が、耐火物の熱
膨張によって変形した状態の断面図である。
【図4】(a)請求項1記載の高炉出銑樋耐火物押え金
物に不定形耐火物をスタンプし、その内側に樋材をライ
ニングした状態の断面図である。 (b)請求項2記載の高炉出銑樋耐火物押え金物におけ
るT字型の補強型鋼に不定形耐火物をスタンプし、その
内側に樋材をライニングした状態の断面図である。
物に不定形耐火物をスタンプし、その内側に樋材をライ
ニングした状態の断面図である。 (b)請求項2記載の高炉出銑樋耐火物押え金物におけ
るT字型の補強型鋼に不定形耐火物をスタンプし、その
内側に樋材をライニングした状態の断面図である。
1 高炉出銑樋の側板鉄皮 2 三角形の補強鉄板 3 L型鋼 4 H型鋼 4’H型鋼 5 L型鋼 5’L型鋼 6 L型鋼 6’L型鋼 7 T字型の補強型鋼 8 鉄板 9 不定形耐火物 10 樋材 11 耐火煉瓦 12 押え金物 13 押え金物 14 不定形耐火物用アンカー 15 不定形耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 上谷 年男 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21B 7/14 - 7/14 307
Claims (2)
- 【請求項1】 高炉出銑樋耐火物押え金物において、樋
の側板鉄皮(1)の上部内側に、側板鉄皮(1)と直角
に1〜3mの間隔で、三角形の補強鉄板(2)を固着
し、側板鉄皮(1)と平行に、同じ間隔でH型鋼(4)
および(4’)を三角形の補強鉄板(2)に固着した高
炉出銑樋耐火物押え金物構造。 - 【請求項2】 高炉出銑樋耐火物押え金物において、樋
の側板鉄皮(1)の上部内側に、側板鉄皮(1)と直角
に1〜3mの間隔で、三角形の補強鉄板(2)を固着
し、側板鉄皮(1)と平行に、同じ間隔でH型鋼(4)
および(4’)を三角形の補強鉄板(2)に固着し、さ
らに、前記した樋の側板鉄皮(1)の上部内側に、30
〜50cmの間隔で、側板鉄皮と直角にT字型の補強型
鋼(7)を溶着し、T字型の補強型鋼の先端を側板鉄皮
と平行に配設したH型鋼(4)の凹部に挿着溶接した高
炉出銑樋耐火物押え金物構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992037193U JP2572635Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 高炉出銑樋耐火物押え金物構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992037193U JP2572635Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 高炉出銑樋耐火物押え金物構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596045U JPH0596045U (ja) | 1993-12-27 |
JP2572635Y2 true JP2572635Y2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=12490740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992037193U Expired - Lifetime JP2572635Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 高炉出銑樋耐火物押え金物構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572635Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP1992037193U patent/JP2572635Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0596045U (ja) | 1993-12-27 |
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