JPH07233410A - 真空脱ガス装置下部槽敷れんが構造 - Google Patents
真空脱ガス装置下部槽敷れんが構造Info
- Publication number
- JPH07233410A JPH07233410A JP4986594A JP4986594A JPH07233410A JP H07233410 A JPH07233410 A JP H07233410A JP 4986594 A JP4986594 A JP 4986594A JP 4986594 A JP4986594 A JP 4986594A JP H07233410 A JPH07233410 A JP H07233410A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brick
- bedded
- lining
- vacuum degassing
- degassing apparatus
- Prior art date
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- Pending
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 真空脱ガス装置の従来の敷の問題点を解決
し、直接廃却部位ともなる敷の改善をはかるにある。 【構成】 ハイアルミナ質Ｂを使用したプレキャストブ
ロックれんが６と、マグネシアークロム質ダイレクトポ
ンド材質Ａを使用したマグネシアクロム質れんが５との
併用を特徴としている。 【効果】 １００ｔＲＨ真空脱ガス装置において本発明
のライニングを施工した。使用後、炉内観察によると敷
れんがは非常に滑らかな状況であり、スポーリングは全
く認められなかった。これにより羽口の脱落も抑制され
１６％の耐用向上となった。しかも施工時間はほぼ１／
３に短縮され、合理化に大きく寄与した。
し、直接廃却部位ともなる敷の改善をはかるにある。 【構成】 ハイアルミナ質Ｂを使用したプレキャストブ
ロックれんが６と、マグネシアークロム質ダイレクトポ
ンド材質Ａを使用したマグネシアクロム質れんが５との
併用を特徴としている。 【効果】 １００ｔＲＨ真空脱ガス装置において本発明
のライニングを施工した。使用後、炉内観察によると敷
れんがは非常に滑らかな状況であり、スポーリングは全
く認められなかった。これにより羽口の脱落も抑制され
１６％の耐用向上となった。しかも施工時間はほぼ１／
３に短縮され、合理化に大きく寄与した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】真空脱ガス装置の下部槽敷れんが
のライニング構造に関するものである。
のライニング構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】溶鋼中の脱ガス，脱Ｎ2，脱Ｃ等を主目
とする真空脱ガス装置（ＲＨあるいはＤＨ型とあるが、
ここでは主にＲＨ型を代表として説明する）は、上部
槽，下部槽浸漬管に区分される。その中で下部槽は図１
の如く環流管１，（羽口３），敷４，側壁２部に分けら
れる。通常羽口３は円形状をしており、敷４れんがはモ
ルタル目地部分を極力小さくするためにかなり複雑な設
計がなされている。また鉄皮も金属疲労あるいは操業中
の熱による変形、及び浮力による上下方向の動きがあ
り、それへの対応策としてもれんが形状を小割分割化と
してフレキシビィリィティを持たせるのが１つの対策と
して施されている。又、これは耐熱スポール性の改善思
想を加味している。下部槽の廃却原因は普通操業の場
合、ほぼ環流管１，敷４，側壁２の順であるが、環流管
１は比較的，熱間補修が可能なため、敷４が耐用を決定
することもしばしば発生している。
とする真空脱ガス装置（ＲＨあるいはＤＨ型とあるが、
ここでは主にＲＨ型を代表として説明する）は、上部
槽，下部槽浸漬管に区分される。その中で下部槽は図１
の如く環流管１，（羽口３），敷４，側壁２部に分けら
れる。通常羽口３は円形状をしており、敷４れんがはモ
ルタル目地部分を極力小さくするためにかなり複雑な設
計がなされている。また鉄皮も金属疲労あるいは操業中
の熱による変形、及び浮力による上下方向の動きがあ
り、それへの対応策としてもれんが形状を小割分割化と
してフレキシビィリィティを持たせるのが１つの対策と
して施されている。又、これは耐熱スポール性の改善思
想を加味している。下部槽の廃却原因は普通操業の場
合、ほぼ環流管１，敷４，側壁２の順であるが、環流管
１は比較的，熱間補修が可能なため、敷４が耐用を決定
することもしばしば発生している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この様な状況下で直接
廃却部位ともなる敷の改善について発明した。敷の問題
点としては以下が挙げられる。 １）れんがの目地からの地金差し（構造的スポーリング
への引き金）。 ２）マグクロ質れんがの熱的，構造的スポーリング。 ３）小割化，複雑化ライニングによる作業性の低下。 ４）鉄皮の変形への対応。 以上の様に数多くの問題点，課題を有しており、その解
決が強く望まれている。
廃却部位ともなる敷の改善について発明した。敷の問題
点としては以下が挙げられる。 １）れんがの目地からの地金差し（構造的スポーリング
への引き金）。 ２）マグクロ質れんがの熱的，構造的スポーリング。 ３）小割化，複雑化ライニングによる作業性の低下。 ４）鉄皮の変形への対応。 以上の様に数多くの問題点，課題を有しており、その解
決が強く望まれている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】小割化と複雑化による目
地の増加から弊害を防止するため大型化，耐スポール性
を改善するため不焼成材質化の併用を発明した。ただし
敷を完全に一体ブロック化すると鉄皮変形及び変動に対
応できないため、最も変形の大きい羽口と羽口の間には
従来のマグクロ質れんがを適用し、目地部における応力
緩衝，現場加工による調整を可能とした。大型ブロック
は施工性及び膨張の吸収を加味し、４分割〜６分割程が
好ましいと判断される。境界部の目地厚は５〜２０ｍｍ
とし、その部分で膨張を吸収することとした。材質的に
は操業条件によって異なるが普通条件であれば熱的，構
造的スポーリングが主要因であるため、ハイアルミナ質
を中心にスピネル質あるいはマグネシアークロム質等の
塩基性質を充分使用可能である。各ブロックの外周部分
には側壁れんがが載ることになるので浮き上がり，緩み
等使用上の問題はない。
地の増加から弊害を防止するため大型化，耐スポール性
を改善するため不焼成材質化の併用を発明した。ただし
敷を完全に一体ブロック化すると鉄皮変形及び変動に対
応できないため、最も変形の大きい羽口と羽口の間には
従来のマグクロ質れんがを適用し、目地部における応力
緩衝，現場加工による調整を可能とした。大型ブロック
は施工性及び膨張の吸収を加味し、４分割〜６分割程が
好ましいと判断される。境界部の目地厚は５〜２０ｍｍ
とし、その部分で膨張を吸収することとした。材質的に
は操業条件によって異なるが普通条件であれば熱的，構
造的スポーリングが主要因であるため、ハイアルミナ質
を中心にスピネル質あるいはマグネシアークロム質等の
塩基性質を充分使用可能である。各ブロックの外周部分
には側壁れんがが載ることになるので浮き上がり，緩み
等使用上の問題はない。
【０００５】
【実施例】ＲＨ脱ガス装置の下部槽敷れんが用本発明ラ
イニングに用いるれんが，ブロックを設計，作成した。
（図２）。中央のマグクロ質れんが５はマグネシアーク
ロム質ダイレクトボンド材質Ａ，プレキャストブロック
れんが６はハイアルミナ質Ｂを使用した。各々の品質は
表１に示す。施工方法として環流管１０を施工した後、
敷４０の裏張りの補修を行ない、水平度を確立し、羽口
３０間のマグクロ質れんがＡをマグネシア質モルタル７
でセットした後４分割に設計されたプレキャストブロッ
ク６をクレーンで吊り上げ槽内の所定の位置に固定し、
ブロック間の隙間はマグネシア質モルタル７，マグネシ
アスタンプ材８にて充填し、敷４０の施工を終了した。
イニングに用いるれんが，ブロックを設計，作成した。
（図２）。中央のマグクロ質れんが５はマグネシアーク
ロム質ダイレクトボンド材質Ａ，プレキャストブロック
れんが６はハイアルミナ質Ｂを使用した。各々の品質は
表１に示す。施工方法として環流管１０を施工した後、
敷４０の裏張りの補修を行ない、水平度を確立し、羽口
３０間のマグクロ質れんがＡをマグネシア質モルタル７
でセットした後４分割に設計されたプレキャストブロッ
ク６をクレーンで吊り上げ槽内の所定の位置に固定し、
ブロック間の隙間はマグネシア質モルタル７，マグネシ
アスタンプ材８にて充填し、敷４０の施工を終了した。
【０００６】
【表１】
【０００７】
【発明の効果】１００ｔＲＨ真空脱ガス装置において本
発明のライニングを施工した。 （使用条件） ・操業率 ：１０〜１５ｃｈ／ｄａｙ ・鋼種 ：普通鋼 （結果） 従来ライニング 本発明ライニング 敷施工時間（ｈｒ） ３ １ 耐用 （ｃｈ） ３３２ ３８５ 使用後炉内観察によると敷れんがは非常に滑らかな状況
であり、スポーリングは全く認められなかった。これに
より羽口の脱落も抑制され１６％の耐用向上となった。
しかも施工時間はほぼ１／３に短縮され合理化にも大き
く寄与した。
発明のライニングを施工した。 （使用条件） ・操業率 ：１０〜１５ｃｈ／ｄａｙ ・鋼種 ：普通鋼 （結果） 従来ライニング 本発明ライニング 敷施工時間（ｈｒ） ３ １ 耐用 （ｃｈ） ３３２ ３８５ 使用後炉内観察によると敷れんがは非常に滑らかな状況
であり、スポーリングは全く認められなかった。これに
より羽口の脱落も抑制され１６％の耐用向上となった。
しかも施工時間はほぼ１／３に短縮され合理化にも大き
く寄与した。
【図１】従来のＲＨ型真空脱ガス装置の下部槽を示す
（イ）・・・縦断面図、（ロ）・・・（イ）のＡ−Ａ断面図で
ある。
（イ）・・・縦断面図、（ロ）・・・（イ）のＡ−Ａ断面図で
ある。
【図２】本発明のＲＨ脱ガス装置の下部槽敷れんがの横
断説明図である。
断説明図である。
1,10 環流間 ２ 側壁 3,30 羽口 4,40 敷 ５ マグクロ質れんが ６ プレキャストブロックれんが ７ マグネシア質モルタル ８ マグネシアスタンプ材
Claims (1)
- プレキャストブロックとマグネシアクロム質れんがの併
用を特徴とする真空脱ガス装置の下部槽敷れんが構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4986594A JPH07233410A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 真空脱ガス装置下部槽敷れんが構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4986594A JPH07233410A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 真空脱ガス装置下部槽敷れんが構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07233410A true JPH07233410A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12842952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4986594A Pending JPH07233410A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 真空脱ガス装置下部槽敷れんが構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07233410A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002243371A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Nippon Steel Corp | 耐火物内張およびその築造方法 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP4986594A patent/JPH07233410A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002243371A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Nippon Steel Corp | 耐火物内張およびその築造方法 |
| JP4648552B2 (ja) * | 2001-02-19 | 2011-03-09 | 新日本製鐵株式会社 | 耐火物内張およびその築造方法並びにその耐火物内張を備えるｒｈの槽底 |
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