JP2572582Y2 - 製麺機の混練部構造 - Google Patents

製麺機の混練部構造

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JP2572582Y2
JP2572582Y2 JP1991101593U JP10159391U JP2572582Y2 JP 2572582 Y2 JP2572582 Y2 JP 2572582Y2 JP 1991101593 U JP1991101593 U JP 1991101593U JP 10159391 U JP10159391 U JP 10159391U JP 2572582 Y2 JP2572582 Y2 JP 2572582Y2
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kneading
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JP1991101593U
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上岡稔
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いずみ技研株式会社
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  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、うどん、そば等の原料
穀粉に捏水を加え、これを練上げることにより練塊を製
造し、更に該練塊を圧延することにより製造される麺帯
を切刃ロールを使用して裁断することにより、うどん
麺、そば麺等が連続的に製造できるように構成された製
麺機に関し、さらに詳細には、原料穀粉と捏水の練上げ
を行う製麺機の混練部を改良することにより、原料穀粉
と捏水がより良く混合され、延いては高品質の麺が製造
できるようにした製麺機の混練部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製麺製造工程を一台の製麺機によ
り連続的に行うように構成された製麺機として、特開昭
60−172264号公報、実開昭62−42781号
公報に開示されたものが知られている。
【0003】該製麺機10は、図4に示す如く、うどん
粉、そば粉等の原料穀粉1が収納されるように構成され
たホッパ部2と、該ホッパ部2の内部に設けられた回転
自在のシャフト3と、該シャフト3に取付られ、前記ホ
ッパ部2内の原料穀粉1を撹拌するための撹拌棒4と、
を有している。
【0004】また、本体中央部には、捏水供給部11か
ら供給される捏水と前記ホッパ部2から供給される原料
穀粉1を、練羽根12を有する回転軸13の回転駆動に
よって練上げることにより練塊の製造を行うように構成
した混練部6と、該混練部6により製造された前記練塊
を圧延するように構成した圧延ロール部7と、該圧延ロ
ール部7により製造された麺帯の裁断を行うように構成
した切刃ロール部8と、が設けられている。
【0005】更に、前記切刃ロール部8の下方には、該
切刃ロール部8により裁断されたうどん麺、そば麺等を
本体外部に搬送するためのコンベア部9が設けられてい
る。
【0006】従って、前記の如く構成された製麺機10
においては、うどん、そば等の原料穀粉1を混練部6に
おいて練上げることにより練塊を製造し、更に該練塊を
圧延することにより製造される麺帯を切刃ロール部8に
おいて裁断することにより、うどん麺、そば麺等の製造
が一台の製麺機により連続的に成されるようになってい
る。
【0007】なお、従来にあっては、前記混練部6は円
筒状を呈する被覆部材15の内部で前記回転軸13を回
転させることにより、該回転軸13の練羽根12と前記
被覆部材15の間隙にて、原料穀粉1と捏水と摺り合わ
されて混練されるようになっていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製麺機にあっては、以下に記すような問題点があっ
た。
【0009】則ち、前記混練部において、原料穀粉と捏
水との混練を行うことにより製造される粘土状の練塊
は、円筒状の被覆部材内で練羽根を有する回転軸を高速
回転することにより混練されていたため、原料穀粉と捏
水とが良好に混じり合って、質の良い練塊が製造可能で
あったが、前記構成にあっては、更に混練状態を向上さ
せることが限界に達しており、延いては製造される麺の
これ以上の品質向上が図れないという問題点があった。
【0010】一方、原料穀粉1と捏水の混練状態を一層
向上させるべく、前記混練部の距離を延長したり、該混
練部を複数段設けるように構成すれば、装置全体の大型
化を招いてしまうとともに、製造効率の悪化を招いてし
まうこととなる。
【0011】従って、装置の大型化、製造効率の悪化を
招くことなく、混練状態の向上が図れるよう該製麺機の
改良が推進されていた。
【0012】本考案は、上記事情に鑑みて成されたもの
であり、原料穀粉と捏水の練上げを行う製麺機の混練部
を改良することにより、原料穀粉と捏水が良好に混合さ
れ、延いては高品質の麺が製造できるようにした製麺機
を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は、練羽根を有す
る回転軸の駆動により、供給される原料穀粉と捏水との
練上げを行う製麺機の混練部において、前記回転軸を囲
繞する被覆部材の内周面に、該被覆部材の長手方向に延
在する長溝を形成したことを特徴とする製麺機の混練部
構造を提供することにより、上記課題を達成するもので
ある。
【0014】
【作用】本考案における製麺機の混練部構造にあって
は、原料穀粉と捏水との混練が従来の製麺機に比し、よ
り一層向上するように構成されており、延いては高品質
のうどん麺、そば麺等が製造できるようになている。
【0015】則ち、混練部内に供給された原料穀粉と捏
水は、回転軸に取付られた練羽根と、前記回転軸が収納
された円筒状を呈する被覆部材の内周面と、の間隙によ
り摺り合わされて混練されるが、前記被覆部材の内周面
には長手方向に長溝が形成されているため、該長溝に入
り込んだ原料穀粉が練羽根によって掻き出され、更にこ
れが断続的に繰り返されることとなり、延いては非常に
良く混練された練塊が製造されることとなる。
【0016】なお、原料穀粉と捏水との混練が十分に成
されていない練塊は、粉状部分が残り、麺状にした際に
全体が湿り気のない状態を呈し、延いては製造された麺
の味覚が低下することとなるが、本考案にあっては被覆
部材に形成された長溝が前記の如く混練作用を増幅させ
るため、製造された麺は、前記の如く全体が湿り気のな
い状態を呈することはなく、味覚が一層向上されてい
る。
【0017】
【実施例】以下、本考案に係わる製麺機の混練部構造の
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は本考案に係わる製麺機の混練部を示
す斜視図、図2は同実施例の要部を示す一部破断正面
図、図3は同実施例の要部を示す側面図、図4は製麺機
全体を示す正面図である。
【0019】本考案に係わる製麺機の混練部構造の特徴
とするところは、練羽根12を有する回転軸13の駆動
により、供給される原料穀粉1と捏水との練上げを行う
製麺機10の混練部6に於いて、前記回転軸13を囲繞
する被覆部材15の内周面15aに、該被覆部材15の
長手方向に延在する長溝16を形成したところにある。
【0020】前記混練部6は、水平方向に延在、配置さ
れた八角柱状を呈する回転軸13と、該回転軸13の側
面にスパイラル状に取付られた練羽根12と、前記回転
軸13を内部に配せるように形成された円筒状を呈する
被覆部材15と、により構成され、モータ23及びプー
リ21、並びに該モータ23とプーリ21に張架された
プーリベルト25と、により成る駆動部20の前記プー
リ21と回転軸13が連結されることにより、回転軸1
3の回転駆動が成されるようになっている。
【0021】なお、合成樹脂等から成る前記被覆部材1
5の基端には、原料搬入口18と捏水流入口19とが開
口されており、前記原料搬入口18とホッパ部2は通路
5を介して連通、連結されているとともに、前記捏水流
入口19には捏水供給部11が接続されている。
【0022】従って、ホッパ部2に収納されている原料
穀粉1は前記原料搬入口18から、また捏水は前記捏水
流入口19から、それぞれ混練部6内に供給されるよう
になっている。
【0023】一方、前記混練部6の被覆部材15の内周
面15aには、図1乃至図3に示す如く、該被覆部材1
5の長手方向に延在する長溝16が形成されている。
【0024】該長溝16は、図3に示す如く、上下方向
と左右方向とにそれぞれ対向して配設されているととも
に、溝幅2乃至5mm、高さ2乃至4mmの形状を呈し
ている。
【0025】本考案においては、被覆部材15の内周面
15aに前記如くの長溝16を形成しているため、混練
部6に供給された原料穀粉1の一部は該長溝16に埋没
することとなるが、この埋没した原料穀粉1は回転する
回転軸13の練羽根12により掻き出され、更に、この
「埋没」、「掻き出し」が回転軸13の回転に伴って、
断続的に繰り返されることとなり、延いては原料穀粉1
が長溝16から掻き出される際の摺接力により、原料穀
粉1と捏水とが十分に練上げられるようになる。
【0026】このため、混練部6において製造された粘
土状の練塊は、捏水が全体に混入された均一なものとな
る。
【0027】なお、前記長溝16は、前記の如く4本程
度形成することで十分であるが、該本数や形状等に特別
制限はない。
【0028】次に、本考案に係わる製麺機の混練部構造
が採用された際における製麺機10の使用方法、使用状
況について説明する。
【0029】先ず、スイッチ操作により製麺機10の運
転を開始されると、ホッパ部2内に配されているシャフ
ト3が回転を始めることにより、ホッパ部2内の原料穀
粉1が撹拌され、該底部に配された通路5から原料穀粉
1が混練部6内に連続供給されるようになる。
【0030】混練部6内に供給された原料穀粉1は、回
転軸13に取付られている練羽根12により、捏水供給
部11から供給される捏水と混練されながら、順次先方
に搬送され(スパイラル状に取付られた前記練羽根12
による)、圧延ロール部7へと搬入されるようになる。
【0031】この時、捏水と混合された原料穀粉1は一
部が前記長溝16に埋没、更には掻き出しを断続的に繰
り返されて混練され、搬送されるようになるため、原料
穀粉1と捏水が良好に混合された練塊が製造されること
となる。
【0032】一方、圧延ロール部7に搬入された練塊
は、2つのローラが当接状態で回転する該圧延ロール部
7により圧延され、帯状となって該圧延ロール部7下方
に配されている切刃ロール部8に垂下するようになる。
【0033】切刃ロール部8に垂下された帯状の練塊
は、該切刃ロール部8の切断刃により細長く切断され、
うどん麺等となってコンベア部9に落下し、該コンベア
部9により外部搬送されるようになる。
【0034】前記の如くして製造されたうどん麺、そば
麺等は、原料穀粉1と捏水とが良好に混合された練塊か
ら作り出されたものであるため、色艶の良い美味しい麺
となった。
【0035】なお、本考案を採用した製麺機により製造
されたうどん麺と、手打ちのうどんと、を複数人に食べ
比べてもらった結果、双方に差異は殆ど無いという結果
が得られた。
【0036】
【考案の効果】本考案に係わる製麺機の混練部構造は、
上記の如く構成されているため、以下に記載するような
効果を有する。
【0037】(1)本考案に係わる製麺機の混練部構造
は、練羽根を有する回転軸の周囲に配設されている被覆
部材の内周面に長溝を形成しているため、該長溝に原料
穀粉が入り込み、更に練羽根によってこれが掻き出され
る過程を断続的に繰り返されることとなり、延いては非
常に良く混練された練塊が製造されるという優れた効果
を有する。
【0038】(2)また、本考案は原料穀粉と捏水との
混練を行う混練部における被覆部材に長溝を形成した構
成により、良好な混練を達成しているため、製麺機の大
型化や製造効率の悪化を招くことがないという優れた効
果を有する。
【0039】(3)また、最終的に出来上がるうどん麺
やそば麺等は、良好に混練された練塊から作り出される
ため、色艶がよく味の向上が図れたという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる製麺機の混練部を示す斜視図
【図2】同実施例の要部を示す一部破断正面図
【図3】同実施例の要部を示す側面図
【図4】製麺機全体を示す正面図
【符号の説明】
1 原料穀粉 2 ホッパ部 3 シャフト 4 撹拌棒 5 通路 6 混練部 7 圧延ロール部 8 切刃ロール部 9 コンベア部 10 製麺機 11 捏水供給部 12 練羽根 13 回転軸 15 被覆部材 15a 内周面 16 長溝 18 原料搬入口 19 捏水流入口 20 駆動部 21 プーリ 23 モータ 25 プーリベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 練羽根を有する回転軸の駆動により、供
    給される原料穀粉と捏水との練上げを行う製麺機の混練
    部において、前記回転軸を囲繞する被覆部材の内周面
    に、該被覆部材の長手方向に延在する長溝を形成したこ
    とを特徴とする製麺機の混練部構造。
JP1991101593U 1991-12-10 1991-12-10 製麺機の混練部構造 Expired - Lifetime JP2572582Y2 (ja)

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JPH0548687U JPH0548687U (ja) 1993-06-29
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CN107927026B (zh) * 2017-11-10 2023-06-20 王晓杰 混合器、制面机、面片制作方法、面条机和面条制作方法

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