JP2572259B2 - 塩化カルシウム用固結防止剤及び非固結性塩化カルシウム - Google Patents

塩化カルシウム用固結防止剤及び非固結性塩化カルシウム

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、塩化カルシウム用固結防止剤及び該剤を利
用した非固結性塩化カルシウムに関する。
【従来の技術】
今日、塩化カルシウムは、無水物又は二水塩の形で豆
腐製造用の凝固剤、融雪剤、路面の乾燥防止剤等として
広く利用されているが、極めて吸湿し易いため、粉末若
しくはペレット粒子又は結晶同士が喰っ付いてケーキン
グを起こし易いという欠点がある。そしてこの欠点は、
特に塩化カルシウムを容れた包袋が堆積により荷重を受
けた際及び夏期に著しい。このため、用時ケーキを砕い
て使用する手数がかかるのは勿論、適用を均一化し難い
という問題があった。 上の欠点を回避するための手軽な方法は、充分に水蒸
気の透過を阻止できるような重包袋(例えばアルミ箔ラ
ミネート)を使用することであるが、包袋費が嵩むか
ら、安価な塩化カルシウム用包袋としては実際的ではな
い。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の実情に鑑ま、安価でしかも効果の確
実な塩化カルシウム粒子又は結晶の固結防止手段を提供
するのを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(定義) 以下の説明中、“塩化カルシウム”というのは、断り
のない限り、粉末状、顆粒状又は結晶状の塩化カルシウ
ムを意味する。 (概要) 本発明者は、塩化カルシウムの固結を簡単に抑制する
手段に付き研究を進めた結果、ここに低HLBの庶糖脂肪
酸エステルがその粒子、顆粒又は結晶同士の付着を阻止
する効果を有することを見出した。本発明は、この知見
に基づき、HLB6以下の庶糖脂肪酸エステルを有効成分と
する塩化カルシウム用固結防止剤及び該塩化カルシウム
の粒子又は結晶間にHLB6以下の庶糖脂肪酸エステルが介
在する非固結性塩化カルシウムに存する。 (塩化カルシウム) 塩化カルシウムは、工業的にソルベイ法によるアンモ
ニア蒸留塔の廃液から食塩を回収する際の副産物として
二水塩の形で得られるが、普通少量の食塩を夾雑する。
この他、石灰法による塩素酸ナトリウム製造時の副産物
又は石灰石若しくは石灰と塩酸との反応等により得られ
る。本発明の塩化カルシウムは勿論どのような来歴のも
のでもよく、かつ形態として、粉末状、結晶状又は顆粒
状のものを自由に採択できる。 (庶糖脂肪酸エステル) 本発明にいう庶糖脂肪酸エステルは、庶糖の8個の水
酸基のうち、1〜3個の水素原子がパルミチン酸、ステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リノール酸、リノレン酸などの、好ましくはC
16〜C22の高級脂肪酸残基で置換されたものである。本
発明の目的上、HLBは6以下、更に望ましくは5以下の
疎水性であるのが好ましいので、置換脂肪酸残基は、飽
和脂肪酸残基であるのが好適である。 (使用法) 庶糖脂肪酸エステルは、適当な撹拌・混合手段を用い
て塩化カルシウム粒子の周囲に成るべく均一に付着せし
められるのが望ましい。この手段としては、例えば傾斜
回転パン、トロンメル、V型混合機などが利用される
が、操作中に水蒸気に触れるのを防止するため、密閉型
のものが好適である。なお、庶糖エステルの使用量は、
塩化カルシウムに対し、0.01〜0.1重量%程度であるの
が望ましい。使用量が0.01%未満では効果が乏しく、ま
た0.1%を超えて効果は余り変わらないから不経済とな
る。
【作用】
本発明による固結防止作用の本態は今のところ完全に
は明らかでないが、恐らく、水に難溶性の庶糖脂肪酸エ
ステルが、引湿している塩化カルシウム粒子又は結晶の
表面にその侭の形で又は分子間付加物の形で付着又は結
合し、該粒子又は結晶相互の付着を阻止する結果、団粒
化が起こらないことによるものであろう。そしてこの状
態は、塩化カルシウムが吸湿の結果四水塩乃至六水塩に
変化しても、持続するものと思われる。 ともあれ、本発明の方法により塩化カルシウムの固結
を防止しうることは、使用時の便宣のみならず、包袋を
簡易化しうるなどの効果に加え、更に食品製造時に原料
の乳化を助ける安定化を助ける等、実用上の効果が非常
に大きい。
【実施例】
以下、実施例及び発明実施の態様及び効果を具体的に
説明するが、例示は勿論説明用のものであって、発明思
想の内包・外延を画するためのものではない。 実施例1 食添用粒状塩化カルシウム5kgとHLB値1の庶糖脂肪酸
エステル2.5gをV型混合機に容れ、気密状態で30分間混
合した。 混合完了後、混合物をポリ袋に容れ、0.1kg/cm2の荷
重を掛けて50℃の恒温槽中に3日間保存した後、粒子の
状態を観察したところ、粒子は全く固結しておらず、満
足な流動状態を保持していた。 比較例1 食添用粒状塩化カルシウム5kgをその侭ポリ袋に容
れ、0.1kg/cm2の荷重を掛けて50℃の恒温槽中に3日間
保存した後、粒子の状態を観察したところ、粒子は硬く
ケーキ状に固結し、強い力を加えても崩壊しなかった。 実施例2〜5及び比較例2〜4 前記実施例1及び比較例1の実験を庶糖脂肪酸エステ
ルの種類及び添加量を変化させて反復した。結果を下表
−1に総括して示す。 上表から、以下の事実が明らかである。 HLB1と同5の庶糖脂肪酸エステルの間では、前者の方
が優れている(実施例2と5)。 添加量0.05重量%と0.1重量%の間では効果に実質的
な差異はない(実施例2と4)。 添加量0.005重量%では、HLB1のものを用いても効果
が乏しい(比較例3)。 HLB10の親水性庶糖脂肪酸エステルの効果が微弱であ
る(比較例2と比較例4)。 HLB1のものと5のものの間では前者の方が効果が大き
い(実施例2と実施例5)。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明は、安価でしかも効果の確
実な塩化カルシウム粒子又は結晶の固結防止手段を提供
しえたことにより、関連産業界及び需要家に対し寄与し
うる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】HLB6以下の庶糖脂肪酸エステルを有効成分
    とする塩化カルシウム用固結防止剤。
  2. 【請求項2】粒子又は結晶間にHLB6以下の庶糖脂肪酸エ
    ステルが介在する非固結性塩化カルシウム。
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