JP2571977Y2 - 片軸受リールのブレーキ装置 - Google Patents

片軸受リールのブレーキ装置

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JP2571977Y2
JP2571977Y2 JP1992056443U JP5644392U JP2571977Y2 JP 2571977 Y2 JP2571977 Y2 JP 2571977Y2 JP 1992056443 U JP1992056443 U JP 1992056443U JP 5644392 U JP5644392 U JP 5644392U JP 2571977 Y2 JP2571977 Y2 JP 2571977Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、片軸受リールを右ハン
ドル、左ハンドルのいずれかの向きに変更した場合、ブ
レーキの掛かる向きをワンタッチで変更することのでき
る片軸受リールのブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣糸を巻き取るときはブレーキ力
が作用しないようにし、釣糸を繰り出すときにのみブレ
ーキ力が作用するようにした片軸受リールがある。例え
ば、実開昭63−119363号公報に記載されるもの
は、図9に示されるように、片軸受リールの本体1にス
プール軸2と平行に軸支されたブレーキ歯車3を備えて
いる。スプール軸2には、スプール4と共に回転する主
動歯車5と、該スプール軸2とは別個に回転する揺動腕
6とが取り付けられ、揺動腕6には上記主動歯車5と常
時噛み合う中間歯車7が軸支されている。
【0003】しかして、スプール4を釣糸の巻き取り方
向に回転させると、揺動腕6がスプール4との間の抵抗
等によりスプール4に連れ回りし、中間歯車7をブレー
キ歯車3から分離させる。このため、スプール4はブレ
ーキ力を受けることなく回転し、釣糸をその回りに巻き
取る。一方、スプール4が釣糸の繰り出し方向に回転す
ると、揺動腕6がスプール4と同方向に回動し、中間歯
車7をブレーキ歯車3と噛み合わせる。このため、スプ
ール4はブレーキ力を受けることになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】片軸受リールは、一般
に、そのスプールを回転させるハンドルを右ハンドル及
び左ハンドルの双方で使用することができるような構造
となっている。
【0005】しかしながら、上記従来の片軸受リール
は、右ハンドルから左ハンドルにするべく片軸受リール
の向きを逆にすると、ブレーキの加わる向きもそのまま
逆転する。従って、ハンドルの向きを変える際には、片
軸受リールを分解し、揺動腕6及び中間歯車7をリール
本体1から取り外し、図9中右側から左側に組み換える
必要がある。
【0006】しかし、この操作は極めて面倒であり、部
品を紛失するおそれも多い。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、リール本体(8)に突設されたスプール
軸(9)にスプール(10)を回転可能に支承し、該ス
プール(10)に形成された主動歯車(15)と前記リ
ール本体(8)に設けた制動力付与手段の制動力を付与
したブレーキ歯車(16)との駆動連結を選択的に断続
する片軸受リールのブレーキ装置において、前記ブレー
キ歯車(16)の一方向への回転時にのみに制動力付与
手段からの制動力を付与しうるように該制動力付与手段
と該ブレーキ歯車(16)との間にワンウェイクラッチ
(20)を介在するとともに、前記スプール(10)へ
の前記ブレーキ歯車(16)からの制動力付与方向を変
更できるように前記主動歯車(15)または該主動歯車
(15)に噛み合わされた中間歯車(14,31)のい
ずれかに対して前記ブレーキ歯車(16)を選択的に噛
み合い可能に構成したことを特徴とする片軸受リールの
ブレーキ装置の構成を採用している。
【0008】
【作用】片軸受リールは、そのハンドルを右ハンドルに
した場合と左ハンドルにした場合とでは釣竿に対し前後
逆向きとなる。
【0009】例えば、現在、右ハンドルの状態にあるも
のとし、該ハンドルを持ってスプールを釣糸巻取方向に
回転させると、ブレーキ歯車はワンウェイクラッチがフ
リーの方向に回転するためブレーキ力を主動歯車に伝え
ないので、スプールは大きな抵抗を受けることなく釣糸
を巻き取る。スプールが釣糸を繰り出す方向に回転する
場合は、主動歯車はブレーキ歯車からのブレーキ力を受
けるので、スプールの回転に制動力が作用することとな
る。従って、魚を釣り上げる際の魚との駆け引きが容易
となり、また、急激な釣糸の繰り出し時においても一定
の制動力のもとにスプール10から糸が繰り出されるた
め、糸絡みを防止することができる。
【0010】上記右ハンドルの状態で使用していた片軸
受リールを左ハンドル用として使用する場合、制動ブレ
ーキの噛み合う歯車を切り換えるスイッチ機構が操作さ
れ、主動歯車とブレーキ歯車との噛み合いが中間歯車を
介する主動歯車とブレーキ歯車との噛み合いに切り換え
られる。従って、スプール及び主動歯車の回転方向は上
記右ハンドルの場合とは逆向きになるが、ブレーキ歯車
の回転方向は同じ向きに維持される。これにより、スプ
ールを釣糸巻取方向に回転させると、ブレーキ歯車はブ
レーキ力を主動歯車に伝えないので、スプールは大きな
抵抗を受けることなく釣糸を巻き取る。スプールが釣糸
を繰り出す方向に回転する場合は、主動歯車はブレーキ
歯車からのブレーキ力を受けるので、スプールの回転に
制動力が作用することとなる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本考案に係る片軸受リー
ルのブレーキ装置の実施例について説明する。
【0012】実施例1 図1乃至図4に示されるように、この片軸受リールは、
釣竿に対して固定されるリール本体8と、該リール本体
8内にスプール軸9を介して取り付けられたスプール1
0とを備えている。スプール軸9には筒軸11が遊嵌さ
れ、該筒軸11の一端にはハンドル12が連結され、該
筒軸11の他端には歯車13が設けられている。該歯車
13の回転は、リール本体8に軸支された中間歯車14
を介し、スプール10と一体の主動歯車15に伝わるよ
うになっている。
【0013】中間歯車14は、上記歯車13と噛み合う
小歯車14aと、上記スプール10と一体に回転する主
動歯車15と噛み合う大歯車14bとが一体化された歯
車であり、ハンドル12とスプール10の速比を変える
ためばかりでなく、スプール10へのブレーキ力の伝達
方向の変換にも関わっている。
【0014】しかして、ハンドル12を回すと、その回
転が筒軸11、歯車13、中間歯車14、主動歯車15
へと順次伝達され、スプール10がハンドル12と同方
向にハンドル12よりも速く回転することになる。
【0015】スプール10は、右ハンドル仕様、左ハン
ドル仕様に関わらずその釣糸繰出し方向への回転時にブ
レーキ力が加えられ、逆に釣糸巻取り方向への回転時に
ブレーキ力から解放されるようになっており、そのため
のブレーキ装置が片軸受リールに要求されている。
【0016】ブレーキ装置は、図1乃至図4に示される
ように、ハンドル12の操作によりスプール10と共に
回転する上記主動歯車15と、スプール10の釣糸繰出
し方向への回転時に主動歯車15を介してスプール10
にブレーキを掛け、スプール10の釣糸巻取り方向への
回転時にブレーキを解除するブレーキ歯車16と、主動
歯車15とブレーキ歯車16との間に介在する上記中間
歯車14と、ハンドル12を左右いずれかの向きに変更
する場合に、主動歯車15とブレーキ歯車16との噛み
合い及び中間歯車14を介する主動歯車15とブレーキ
歯車16との噛み合いのいずれかに切り換えてブレーキ
歯車16の回転方向を変換するスイッチ機構とを有して
いる。
【0017】ブレーキ歯車16は、図3に示されるよう
に、上記リール本体8に設けられた穴17中にスプール
軸9と平行になるように挿入された支軸18に支えられ
ている。ブレーキ歯車16に中にワンウェイクラッチ2
0が設けられ、カラー19を介してワンウェイクラッチ
20とブレーキ16とが組み込まれている。
【0018】支軸18は筒状になっており、その中をブ
レーキ調整軸21が貫通している。ブレーキ調整軸21
のリール本体8の外側に突出する一端部にはつまみ22
が設けられ、他端部には雄ネジ23aが設けられてい
る。この雄ネジ23aに対応する上記支軸18の箇所に
は横断面非円形穴が設けられ、該穴内にはブレーキナッ
ト24が挿入されている。ブレーキナット24は、上記
雄ネジ23aと螺合する雌ネジ23bを有し、上記横断
面非円形穴に合致する外壁面を有している。また、ブレ
ーキナット24の支軸18の外に突出した箇所には鍔部
25が設けられ、該鍔部25と上記カラー19の端部と
の間にはドラッグワッシャ27及びベンドワッシャ26
が介装されている。
【0019】しかして、上記カラー19はベンドワッシ
ャ26等により常時ブレーキ力を受ける。ブレーキ力の
調節は、つまみ22を持ってブレーキ調整軸21を回す
ことによりなされる。すなわち、ブレーキ調整軸21が
いずれかの方向に回ると、ブレーキナット24がその軸
方向に沿って前後動し、ベンドワッシャ26をカラー1
9に押し付ける力を加減することになる。ブレーキ歯車
16は、一方向に回転する時はブレーキ力を受ける事な
く自在に回転するが、他方向に回転する時はワンウェイ
クラッチ20によりカラー19に接続され、ベンドワッ
シャ26等からブレーキ力を受けて回転が重くなる。
【0020】スイッチ機構は、図1乃至図3に示される
ように、上記支軸18をリール本体8に支えるための上
記リール本体8に設けられた穴17と、該支軸18を上
記リール本体8に固定するための固定ネジ28と、上記
ブレーキ調整軸21のつまみ22とよりなっている。
【0021】上記穴17は長穴であり、上記ブレーキ歯
車16の支軸18を案内することにより、ブレーキ歯車
16を上記主動歯車15と中間歯車14のいずれかと噛
み合わせるようになっている。
【0022】固定ネジ28は、支軸18のリール本体外
に突出した箇所に設けられた雄ネジ29と螺合し、支軸
18のリール本体内の段差30と共に上記穴17の回り
を挟持するようになっている。固定ネジ28を緩める
と、ブレーキ歯車16の支軸18は穴17に沿って移動
可能となり、固定ネジ28を締めるとブレーキ歯車16
の支軸18をリール本体8に対して固定し、ブレーキ歯
車16を主動歯車15と係合させたり、中間歯車14と
係合させたりすることができる。
【0023】次に、上記片軸受リールの操作方法につい
て説明する。図1乃至図4において、片軸受リールは、
右ハンドルの状態にあるものとする。釣糸を巻き取るべ
く、該ハンドル12を巻き取り方向に回転させると、ハ
ンドル12の回転は筒軸11、歯車13、中間歯車14
を経て主動歯車15に伝わり、スプール10が釣糸巻取
方向に回転する。その時、主動歯車15と噛み合うブレ
ーキ歯車16も回転するが、その回転方向においてはワ
ンウェイクラッチ20がフリーとなることから、ブレー
キ歯車16はブレーキ力を主動歯車15に伝えない。従
って、スプール10は大きな抵抗を受けることなく釣糸
を巻き取る。
【0024】釣糸を繰り出す場合、該ハンドル12及び
スプール10が上記と逆方向に回転する。その回転方向
では、ワンウェイクラッチ20がブレーキ歯車16とカ
ラー19とを拘束するので、ブレーキ歯車16はベンド
ワッシャ26等によりブレーキ力を受ける。従って、主
動歯車15はブレーキ歯車16により制動され、スプー
ル10の回転にブレーキ力が作用することとなる。これ
により、魚を釣り上げる際の魚との駆け引きが容易とな
る。また、急激な釣糸の繰り出し時においても糸絡みが
防止される。
【0025】上記片軸受リールが釣竿に対して前後逆向
きに取り付けられると、右ハンドルが左ハンドルにな
る。これに伴い、スイッチ機構が操作され、ブレーキの
掛かる向きも変更される。
【0026】すなわち、操作者により、固定ネジ28が
緩められ、つまみ22が図2中下方に押し下げられる。
これにより、ブレーキ歯車16の支軸18は穴17に沿
って下方にスライドし、ブレーキ歯車16は主動歯車1
5との噛み合いから中間歯車14との噛み合いに切り替
わる。従って、主動歯車15は、中間歯車14を介して
ブレーキ歯車16と噛み合い、スプール10及び主動歯
車15の回転方向が上記右ハンドルの場合とは逆向きに
なるが、ブレーキ歯車16の回転方向は同じ向きに維持
される。
【0027】これにより、スプール10を釣糸巻取方向
に回転させると、ブレーキ歯車16はブレーキ力を主動
歯車15に伝えず、スプール10は大きな抵抗を受ける
ことなく釣糸を巻き取る。逆に、スプール10が釣糸繰
出し方向に回転する場合は、主動歯車15がブレーキ歯
車16からのブレーキ力を受けるので、スプール10の
回転にブレーキ力が作用することとなる。
【0028】実施例2 この片軸受リールのブレーキ装置は、図5及び図7に示
されるように、ハンドルの操作によりスプールと共に回
転する主動歯車15と、スプールの釣糸繰出し方向への
回転時に主動歯車15を介してスプールにブレーキを掛
け、スプールの釣糸巻取り方向への回転時にブレーキを
解除するブレーキ歯車16と、主動歯車15とブレーキ
歯車16との間に介在する中間歯車31と、ハンドルを
左右いずれかの向きに変更する場合に、主動歯車15と
ブレーキ歯車16との噛み合い及び中間歯車31を介す
る主動歯車15とブレーキ歯車16との噛み合いのいず
れかに切り換えてブレーキ歯車16の回転方向を変換す
るスイッチ機構とを有している。
【0029】ブレーキ歯車16の制動機構は、図6に示
されるように、上記実施例1におけると略同じであるの
でその説明は省略するが、上記実施例1と異なりブレー
キ歯車16は作動板32に軸支されている。
【0030】中間歯車31は、実施例1における中間歯
車14とは別構成のものであり、上記作動板32に上記
ブレーキ歯車16と常時噛み合うように軸支されてい
る。スイッチ機構は、図5乃至図7に示されるように、
ブレーキ歯車16を支持する上記作動板32を備えてい
る。
【0031】作動板32は略三角形板であり、その二つ
の隅部に上記ブレーキ歯車16及び中間歯車31がそれ
ぞれ軸支され、残りの一つの隅部に回動軸33が取り付
けられている。該回動軸33は、作動板32の回動によ
りブレーキ歯車16及び中間歯車31のいずれかが主動
歯車15と噛み合うように、リール本体8に支持されて
いる。
【0032】また、スイッチ機構は、上記支軸18をリ
ール本体8に支えるためのリール本体8に設けられた穴
34と、上記作動板32をいずれかの方向に付勢するた
めのターンオーバースプリング35とを備えている。
【0033】上記穴34は図8に示されるような長穴で
あり、上記ブレーキ歯車16の支軸18を案内すること
により、ブレーキ歯車16を上記主動歯車15から離し
て中間歯車31を主動歯車15と噛み合わせたり(図
5)、ブレーキ歯車16を主動歯車15と噛み合わせて
中間歯車31を主動歯車15から離したり(図7)する
ためのものである。
【0034】上記ターンオーバースプリング35は、作
動板32とリール本体8との間に介装され、作動板32
を図5及び図7のいずれかの位置に選択的に保持させる
ためのものである。
【0035】次に、上記片軸受リールの操作方法につい
て説明する。図5において、片軸受リールは、右ハンド
ルの状態にあるものとする。釣糸を巻き取るべく、該ハ
ンドルを巻き取り方向に回転させると、ハンドルの回転
は、図4におけると同様、筒軸11、歯車13、中間歯
車14を経て主動歯車15に伝わり、スプール10が釣
糸巻取方向に回転する。その時、主動歯車15及び中間
歯車31を介してブレーキ歯車16も回転するが、その
回転方向においてはワンウェイクラッチ20がフリーと
なることから、ブレーキ歯車16はブレーキ力を主動歯
車15に伝えない。従って、スプール10は大きな抵抗
を受けることなく釣糸を巻き取る。
【0036】釣糸を繰り出す場合、ハンドル12(図4
参照)及びスプール10が上記と逆方向に回転する。そ
の回転方向では、ワンウェイクラッチ20がブレーキ歯
車16とカラー19とを拘束するので、ブレーキ歯車1
6はベンドワッシャ26等によりブレーキ力を受ける。
従って、主動歯車15はブレーキ歯車16により制動さ
れ、スプール10の回転にブレーキ力が作用することと
なる。
【0037】上記片軸受リールが釣竿に対して前後逆向
きに取り付けられると、右ハンドルが左ハンドルにな
る。これに伴い、スイッチ機構が操作され、ブレーキの
掛かる向きも変更される。
【0038】すなわち、操作者により、つまみ22が図
8中右から左に押される。これにより、作動板32が回
動し、図7に示されるように、中間歯車31が主動歯車
15から離れ、ブレーキ歯車16が主動歯車15と噛み
合う。従って、スプール10及び主動歯車15の回転方
向が上記右ハンドルの場合とは逆向きになっているが、
ブレーキ歯車16の回転方向は同じ向きに維持される。
【0039】これにより、左ハンドル操作の場合も、ス
プール10を釣糸巻取方向に回転させると、ブレーキ歯
車16はブレーキ力を主動歯車15に伝えず、スプール
10は大きな抵抗を受けることなく釣糸を巻き取る。逆
に、スプール10が釣糸繰出し方向に回転する場合は、
主動歯車15がブレーキ歯車16からのブレーキ力を受
けるので、スプール10の回転にブレーキ力が作用する
こととなる。
【0040】なお、上記実施例1、2のいずれの場合
も、ワンウェイクラッチ20の向きを変更することによ
り、右ハンドル及び左ハンドルのいずれにも容易に変更
することができる。前記実施例においては、リール本体
8に突設されたスプール軸9に対して一端にハンドル1
2を取り付けた筒軸11を支軸とするとともに、該筒軸
11にスプール10を回転可能に支承し、前記筒軸11
に形成された歯車13とスプール10に形成された主動
歯車15とを大小歯車14a,14bからなる中間歯車
14を介して増速するようにしたが、本考案はこれに限
定されるものではなく、実施例とは逆に減速させる構
成、或いは従来の技術に記載の、スプールをハンドルに
より回転させる構成にも組み込み適用することができ
る。
【0041】
【考案の効果】本考案は、以上のような構成からなるの
で、片軸受リールを右ハンドルから左ハンドルに変更す
るに際し、ブレーキの加わる向きもワンタッチで逆転さ
せることができる。従って、従来のような極めて面倒な
片軸受リールの分解組立操作は全く不要となり、ひいて
は部品を紛失するおそれもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る片軸受リールの部分切欠正面図で
ある。
【図2】上記片軸受リールの背面図である。
【図3】図1中III −III 線断面図である。
【図4】上記片軸受リールの縦断面図である。
【図5】本考案に係る片軸受リールの他の実施例の部分
切欠正面図である。
【図6】図5中VI−VI線断面図である。
【図7】左ハンドル用にした場合の片軸受リールの部分
切欠正面図である。
【図8】上記片軸受リールの背面図である。
【図9】従来の片軸受リールの部分切欠正面図である。
【符号の説明】
12…ハンドル 10…スプール 15…主動歯車 16…ブレーキ歯車 14,31…中間歯車 17,34…穴 32…作動板 35…ターンオバースプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に突設されたスプール軸にス
    プールを回転可能に支承し、該スプールに形成された主
    動歯車と前記リール本体に設けた制動力付与手段の制動
    力を付与したブレーキ歯車との駆動連結を選択的に断続
    する片軸受リールのブレーキ装置において、 前記ブレーキ歯車の一方向への回転時にのみに制動力付
    与手段からの制動力を付与しうるように該制動力付与手
    段と該ブレーキ歯車との間にワンウェイクラッチを介在
    するとともに、前記スプールへの前記ブレーキ歯車から
    の制動力付与方向を変更できるように前記主動歯車また
    は該主動歯車に噛み合わされた中間歯車のいずれかに対
    して前記ブレーキ歯車を選択的に噛み合い可能に構成し
    たことを特徴とする片軸受リールのブレーキ装置。
JP1992056443U 1992-08-11 1992-08-11 片軸受リールのブレーキ装置 Expired - Lifetime JP2571977Y2 (ja)

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