JP2571912B2 - 吸、放湿性繊維成形体 - Google Patents

吸、放湿性繊維成形体

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JP2571912B2
JP2571912B2 JP60119295A JP11929585A JP2571912B2 JP 2571912 B2 JP2571912 B2 JP 2571912B2 JP 60119295 A JP60119295 A JP 60119295A JP 11929585 A JP11929585 A JP 11929585A JP 2571912 B2 JP2571912 B2 JP 2571912B2
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哲 吉見
章 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一般建築物の内装材等に使用される吸放湿
性繊維成形体に関するものである。
(従来の技術の構成とその問題点) 従来から、ロックウール板やグラスウールマット等の
鉱物質繊維成形体は、繊維同志をバインダーにより結合
して形成されているが、バインダーとして水溶性高分子
材料を使用すると、吸湿によって該水溶性高分子が膨潤
し、繊維成形体が強度低下をきたすという問題点があ
る。
これに対して、非水溶性高分子或いはセメント等の無
機粉末をバインダーとして使用した場合は、吸湿による
繊維成形体の強度低下は生じないが、吸、放湿性能が極
めて小さいために、室内環境を調整するものとしては最
適なものではない。
(発明の目的) 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、大きな吸、放湿性を有するにもかかわらず、膨潤や
強度低下の少ない吸、放湿性繊維成形体を提供するもの
である。
(発明の構成) 上記目的を達成するために、本発明の吸、放湿性繊維
成形体は、鉱物質繊維同志を非水溶性高分子バインダー
により結合させて成形した繊維板又はマット等の成形体
であって、前記バインダーは吸、放湿性無機粉末の表面
に該吸、放湿性無機粉末が表面に適宜露出するように付
着してあり、繊維間に吸、放湿性無機粉末を保持させて
いることを特徴とするものであり、親水性粉末によって
優れた吸、放湿性能を発揮させるとと共に常に所定の強
度を維持できるように構成したものである。
(実施例の説明) 本発明の実施例を図面について説明すると、(1)は
ロックウール板、グラスウールマット等の繊維成形体
で、常法により、バインダーで繊維同志を結合、接着さ
せて板状又はマットに成形されたものである。
この繊維成形体(1)に大なる吸、放湿性を付与する
ために、吸、放湿性無機粉末を繊維間の空隙に保持させ
てあり、その保持状態としては、第2図に拡大図として
示しているように、吸、放湿性無機粉末(2)の表面に
バインダー(3)をその表面が露出するように付着さ
せ、その吸、放湿性無機粉末(2)の表面に付着したバ
インダー(3)によって繊維1a、1a同志を結合、接着し
ているものである。
吸、放湿性無機粉末(2)としては、例えばセピオラ
イト等の吸、放湿性を有する無機質の紛状物が使用さ
れ、バインダー(3)としては、硬化後、非吸収性がな
いか又は非常に小さいフェノール、ユリア、メラミン、
ウレタン樹脂等の高分子化合物が使用される。
なお、澱粉等のような吸湿性を有するバインダーを使
用すれば吸湿性と繊維の結合の両作用が得られるが、こ
のようなバインダーのみで製造すると吸湿時に繊維との
結合が緩み成形体としての強度が低下して好ましくない
ことから、従来、鉱物質繊維板等のバインダーとして使
用されるスターチ等を用いると吸、放湿性粒子の保持に
は適さないが、板状物の成形には少量で繊維同志が結合
し効果的であることから、併用することがある。
次に、このような繊維形成体の具体的な製造方法を述
べる。
セピオライト粉末100重量部を撹拌しながらこのセピ
オライト粉末に水溶性フェノール樹脂溶液100重量部
(固形分)を吹き付けて付着させた。
次いで、こうしてバインダー(フェノール樹脂溶液)
を付着させたセピオライト粉末をロックウール繊維に繊
維重量の20%の割合で吹き付け、しかるのち、圧締、硬
化させて厚さ9mm、比重0.4のロックウール繊維板を得
た。
この繊維板と、セピオライト粉末が無添加の繊維板と
を比較すると、20℃、95%RHの条件下で、セピオライト
粉末を含入した繊維板は単位面積当たり250g/m2吸湿し
た。
(発明の効果) 以上のように本発明の吸、放湿性繊維成形体は、鉱物
質繊維同志を非水溶液性高分子バインダーにより結合さ
せて成形した繊維板又はマットであって、前記バインダ
ーは吸、放湿性無機粉末の表面に該吸、放湿性無機粉末
が表面に適宜露出するように付着してあり、繊維間に
吸、放湿性無機粉末を保持させていることを特徴とする
ものであるから、吸、放湿性無機粉末は大気に接するこ
とで大きな吸、放湿性能を発揮することができ、しか
も、このような吸、放湿性を有するにも拘らず、バイン
ダーによって繊維間を強固に接合させ、膨潤や強度低下
の生じない、優れた物性を有する繊維成形体を提供でき
るものである。
又、吸、放湿性無機粉末はバインダーによってその表
面が適宜露出するように付着してあり、繊維間に保持さ
れているので、繊維間から脱落する虞れもなく、優れた
耐久性と長期に亘る吸、放湿性を持続し、室内の過乾燥
及び過湿を防止して最適な環境を維持できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例を示すもので、第1図はその斜
視図、第2図はバインダーによって繊維間を結合した状
態の簡略拡大図である。 (1)……繊維板、1a……繊維、(2)……吸、放湿性
無機粉末、(3)……バインダー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 弥寿郎 大阪市北区中之島2丁目3番18号 大建 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−140151(JP,A) 特開 昭59−199567(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱物質繊維同志を非水溶性高分子バインダ
    ーにより結合させて成形した繊維成形体であって、前記
    バインダーは吸、放湿性無機粉末の表面に該吸、放湿性
    無機粉末が表面に適宜露出するように付着してあり、繊
    維間に吸、放湿性無機粉末を保持させていることを特徴
    とする吸放湿性繊維成形体。
JP60119295A 1985-06-01 1985-06-01 吸、放湿性繊維成形体 Expired - Lifetime JP2571912B2 (ja)

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