JP2571491Y2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2571491Y2
JP2571491Y2 JP480592U JP480592U JP2571491Y2 JP 2571491 Y2 JP2571491 Y2 JP 2571491Y2 JP 480592 U JP480592 U JP 480592U JP 480592 U JP480592 U JP 480592U JP 2571491 Y2 JP2571491 Y2 JP 2571491Y2
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克彦 西脇
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、半導体装置の構成に関
し、とくに多結晶シリコン膜からなる抵抗体の構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来例における多結晶シリコン膜からな
る抵抗体を、図2を用いて説明する。
【0003】図2は従来例における多結晶シリコンを用
いた抵抗体の断面図である。図2に示すように、半導体
基板23上に二酸化シリコン膜25を形成する。その
後、多結晶シリコン膜27を形成し、この多結晶シリコ
ン膜27に不純物イオンを導入することにより抵抗体を
形成する。
【0004】その後、多結晶シリコン膜27上に二酸化
シリコン膜を主体とする多層配線用絶縁膜29を形成す
る。
【0005】さらにその後、二酸化シリコンを主体とす
る第1のパシベ−ション膜31と、窒化シリコン膜から
なる第2のパシベ−ション膜33との2層膜からなるパ
シベーション膜を形成し、多結晶シリコン膜27からな
る抵抗体が得られる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】多結晶シリコン膜を用
いた抵抗体は、後工程の影響を受けやすく、とくに、パ
シベーション膜形成工程、およびパシベーション膜形成
後の熱処理などの水素ガスの発生する工程では影響を強
く受け、急激な抵抗値の低下を起こす。
【0007】この多結晶シリコン膜からなる抵抗体にお
ける抵抗値の低下の原因を以下に記載する。多結晶シリ
コン膜は、粒界付近に多数のダングリングボンドが存在
しているものと考えられる。このダングリングボンドが
水素と結合することにより、粒界のエネルギーギャップ
の低下が起こり、抵抗値の低下をまねくものと考えられ
る。
【0008】よって、従来技術で作製した多結晶シリコ
ン膜を用いた抵抗体では、安定しかつ再現性がよい抵抗
値を得ることは困難である。
【0009】本考案の目的は、上記課題を解決して、多
結晶シリコン膜からなる抵抗体の抵抗値が安定し、かつ
再現性が良好な多結晶シリコン膜からなる抵抗体を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の多結晶シリコン膜からなる抵抗体は、下
記記載の構成を採用する。
【0011】本考案の多結晶シリコン膜からなる抵抗体
は、多結晶シリコン膜からなる抵抗体上に多層配線用絶
縁膜を介して、二酸化シリコン膜を主体とする第1のパ
シベ−ション膜と窒化シリコン膜からなる第2のパシベ
−ション膜とを備え、この第2のパシベ−ション膜は、
多結晶シリコン膜からなる抵抗体の対応する位置に開口
を設けることを特徴とする。
【0012】
【作用】多結晶シリコン膜からなる抵抗体の対応する位
置の第2のパシベーション膜に形成する開口によって、
多結晶シリコンへの水素の拡散の防止と、既に多結晶シ
リコン膜中に拡散した水素の放出を行なう。
【0013】
【実施例】以下図面を用いて本考案における半導体装置
の構成を説明する。まず、本考案の多結晶シリコン膜か
らなる抵抗体の構造を、図1の断面図を用いて説明す
る。
【0014】半導体基板11上に二酸化シリコン13を
介して抵抗体となる多結晶シリコン膜15を設ける。さ
らにこの多結晶シリコン膜15上に多層配線用絶縁膜1
7を設け、さらにこの多層配線用絶縁膜17上に二酸化
シリコン膜を主体とする第1のパシベ−ション膜19と
窒化シリコン膜からなる第2のパシベ−ション膜21と
の2層膜からなるパシベーション膜を設ける。
【0015】この多結晶シリコン膜15からなる抵抗体
に対応する位置の窒化シリコン膜からなる第2のパシベ
−ション膜21に開口20を設ける構造とする。
【0016】次に上記の構造を形成するための製造方法
を説明する。
【0017】まず半導体基板11上に熱酸化法により、
二酸化シリコン膜13を形成する。その後、膜厚0.4
5μmの多結晶シリコン膜15を、モノシラン雰囲気中
で化学気相成長法により形成する。
【0018】続いて多結晶シリコン膜15に、B、BF
2 、As、Pなどの不純物イオンをイオン注入法により
導入し、抵抗値を制御する。
【0019】その後、化学気相成長法により二酸化シリ
コンを主体とする多層配線用絶縁膜19を膜厚0.6μ
m形成する。その後、多結晶シリコン膜15中に注入し
た不純物イオンの活性化のために、温度900〜100
0℃の窒素雰囲気中で熱処理を行なう。
【0020】その後、図示しないが、通常のMOSトラ
ンジスタやバイポーラトランジスタ作製工程に従って、
配線形成工程を行う。
【0021】その後、化学気相成長法によって二酸化シ
リコン膜を主体とする、BPSG、PSG膜などからな
る第1のパシベ−ション膜21を膜厚0.4μm形成す
る。
【0022】その後、モノシランとアンモニアとを用い
たプラズマ気相成長法により、窒化シリコン膜からなる
第2のパシベ−ション膜23を膜厚0.8μm形成し、
第1のパシベーション膜19と第2のパシベーション膜
21との2層膜からなるパシベーション膜を形成する。
【0023】その後、ホトエッチング工程により抵抗体
となる多結晶シリコン膜15の上部の窒化シリコン膜か
らなる第2のパシベーション膜21を、抵抗体の大きさ
と同程度の大きさで開口20を形成することによって、
高精度の抵抗値を有する抵抗体を具備した半導体集積回
路が完成する。
【0024】多結晶シリコン膜15からなる抵抗体に対
応する位置の第2のパシベーション膜21に開口20を
有する抵抗体は、第2のパシベーション膜21の開口に
よって、水素ガスをこの開口部より放出し、多結晶シリ
コン膜15への拡散を防止する。またさらに、多結晶シ
リコン膜15中に既に拡散した水素の放出が可能となり
水素による影響を低減する。
【0025】その結果、従来の技術により作製した多結
晶シリコン膜からなる抵抗体の抵抗値の低下率が90%
以上であるのに対して、本考案の構造を有する抵抗体で
はその抵抗値の低下率を20%以内に抑えることが可能
となった。
【0026】また、本考案においてパシベーション膜
を、第1のパシベーション膜19と第2のパシベーショ
ン膜21との2層にすることによって、開口20による
信頼性への影響はない。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、半
導体基板に形成した多結晶シリコン膜からなる抵抗体上
部のパシベーション膜に開口を設けている。この結果、
水素ガスが発生する工程を有する半導体装置において、
多結晶シリコン膜からなる抵抗体の抵抗値が安定し、か
つ再現性が良好な多結晶シリコン膜からなる抵抗体が得
られるので、半導体集積回路の設計製造に大きな効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における半導体装置を示す断面
図である。
【図2】従来例における半導体装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
15 多結晶シリコン膜 17 多層配線用絶縁膜 19 第1のパシベ−ション膜 20 開口 21 第2のパシベ−ション膜

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶シリコン膜からなる抵抗体上に多
    層配線用絶縁膜を介して、二酸化シリコン膜を主体とす
    る第1のパシベ−ション膜と窒化シリコン膜からなる第
    2のパシベ−ション膜とを備え、該第2のパシベ−ショ
    ン膜は、前記多結晶シリコン膜からなる抵抗体の対応す
    る位置に開口を設けることを特徴とする半導体装置。
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