JP2571437Y2 - 弾性軸継手 - Google Patents

弾性軸継手

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JP2571437Y2
JP2571437Y2 JP3019192U JP3019192U JP2571437Y2 JP 2571437 Y2 JP2571437 Y2 JP 2571437Y2 JP 3019192 U JP3019192 U JP 3019192U JP 3019192 U JP3019192 U JP 3019192U JP 2571437 Y2 JP2571437 Y2 JP 2571437Y2
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JP
Japan
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yoke
hole
stopper
peripheral surface
shaft
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JP3019192U
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JPH0589963U (ja
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康 門田
健司 杉本
順哉 渡辺
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耐久性の向上やダンパ
ー機能の確保等を図った弾性軸継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3及び図4に示すように、例え
ば自動車のステアリング用シャフトには、操舵輪側のシ
ャフト3の端部に固定したヨーク2Bとハンドル側のシ
ャフト1の端部に固定したヨーク2Aとを、十字ピン4
で連結してなる弾性軸継手(ユニバーサルジョイント)5
が設けられている(実開昭64−31217号公報参
照)。
【0003】この弾性軸継手5は、一方のヨーク2Aの
一端側のアーム部20に十字ピン4用の連結孔2a,2a
が形成され、他端側の基部21に軸方向の嵌着孔2b
と、軸直角方向のストッパー孔2cとが形成されてい
る。
【0004】上記ヨーク2Aの嵌着孔2bには、弾性部
材(ゴムダンパー)6の外周面に焼き付けたスリーブ8a
が圧入されて、固定されると共に、この弾性部材6の挿
通孔6aに焼き付けたスリーブ8bに上記シャフト1の端
部が圧入されて、固定される。このシャフト1の端部に
は、軸直角方向の圧入孔1aが設けられ、この圧入孔1a
に上記弾性部材6を貫通するストッパーピン7が圧入さ
れ、このストッパーピン7は、上記ヨーク2Aに設けた
ストッパー孔2cと回転方向へ所定の隙間tを隔ててい
る。
【0005】そして、ハンドルを回すと、シャフト1か
らヨーク2A、十字ピン4、ヨーク2B、シャフト3の
順にトルクが伝達されて、操舵輪が操舵される。
【0006】上記弾性部材6は、自動車の振動をハンド
ルに伝わらせないために設けられるもので、自動車の走
行中の操舵等のような小トルク伝達時には、その弾力で
シャフト1とヨーク2A間のトルク伝達を行う。また、
自動車の停止中の操舵等のような大トルク伝達時には、
弾性部材6の変形によって、ストッパーピン7がヨーク
2Aに対して回転し、ヨーク2Aのストッパー孔2cと
ストッパーピン7との係合によって、シャフト1とヨー
ク2A間のトルク伝達を行う。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ヨ
ーク2Aのストッパー孔2cとストッパーピン7は、同
心円であるために、ヨーク2Aのストッパー孔2cの曲
率半径が、ストッパーピン7の曲率半径よりも大きいの
で、ストッパー孔2cとストッパーピン7とが点あるい
は線接触となり、接触面圧が過大になって耐久性が悪く
なるという問題がある。また、上記ヨーク2Aのストッ
パー孔2cに外部から泥等の異物が侵入して隙間tに固
着すると、この隙間tの箇所でストッパーピン7がスト
ッパー孔2cに係止されてしまうので、弾性部材6に基
づくダンパー機能が確保できなくなるという問題があ
る。さらに、上記ストッパーピン7には、繰り返し捩り
トルクが作用するので、シャフト1の圧入孔1aとの圧
入状態が緩んで、ストッパーピン7が圧入孔1aから抜
け落ちる等の問題がある。
【0008】そこで、本考案の目的は、耐久性の向上や
ダンパー機能の確保等を実現できる弾性軸継手を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、一端側のアーム部に十字ピン用の連結孔
を有し、他端側の基部に軸方向の嵌着孔と、軸直角方向
のストッパー孔とを有するヨークと、軸芯に挿通孔を有
し、上記ヨークの嵌着孔に嵌合されて外周面の少なくと
も一部が上記ヨークに固着される弾性部材と、この弾性
部材の挿通孔に挿通されて固定される軸部材と、この軸
部材に軸直角方向に圧入され、上記ヨークのストッパー
孔と同曲率の外周の曲面部を有し、この曲面部が上記ス
トッパー孔の内周面と、回転方向へ所定の隙間を隔てる
と共に、軸芯回りに回転したときに上記内周面に係合す
る断面略小判形のストッパーピンとを備えたことを特徴
としている。上記ヨークの基部の外周面をカバーするキ
ャップを設け、このキャップに、上記ストッパー孔に係
止されるへこみ部を形成することができる。
【0010】
【作用】本考案の弾性軸継手によれば、ストッパーピン
にヨークのストッパー孔と同曲率の外周面を形成する。
これにより、ヨークのストッパー孔とストッパーピンの
外周面が面接触できるようになり、従来例に比べて、ス
トッパー孔とストッパーピンとの接触面圧が小さくなっ
て耐久性が向上する。また、上記ヨークの他端側の基部
の外周面をキャップでカバーして、このキャップのへこ
み部をストッパー孔に係止すると、ストッパー孔に異物
が侵入しなくなるので、軸部材とヨーク間の弾性部材に
基づくダンパー機能を確保できる。さらに、上記ストッ
パーピンとシャフトの圧入孔との圧入状態が緩んでも、
上記キャップにより上記ストッパーピンが圧入孔から抜
け落ちることが防止される。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1及び図2に示すように、この実施例の弾性
軸継手は、ヨーク10と、弾性部材11と、シャフト
(軸部材)12と、ストッパーピン13とで基本構成され
る。
【0012】上記ヨーク10には、一端側のフォーク状
のアーム部100に十字ピン(図示しない。)用の連結孔
10a,10aが形成され、他端側の基部101に軸方向
の嵌着孔10cが形成されている。この嵌着孔10cの深
さl3は、上記弾性部材11の長さの約1/2に設定し
てあるが、弾性部材11の長さと略同長さに設定しても
良い。この他端側の基部101には、上記アーム部10
0寄りに軸直角方向のストッパー孔10d,10dが設け
られている。
【0013】上記弾性部材11は、円筒状のゴムダンパ
ーであり、軸芯に挿通孔11aを有し、外周面にはスリ
ーブ14aが、焼付けにより固定されている。
【0014】上記シャフト12は、操舵側またはハンド
ル側のいずれか一方向側シャフトであり、先端には、軸
直角方向の圧入孔12aが設けられている。
【0015】上記弾性部材11の外周面に固定したスリ
ーブ14aは、上記ヨーク10の嵌着孔10cに圧入され
て、固定され、弾性部材11の挿通孔11aには上記シ
ャフト12が挿通され、このシャフト12は挿通孔11
aに直接焼付けられて、固定される。なお、弾性部材1
1の挿通孔11aにスリーブ(図示せず)を焼付け固定し
て、このスリーブを上記シャフト12に圧入しても良
く、弾性部材11にスリーブ14aを固定せずに、弾性
部材11の外周面をヨーク10の嵌着孔10cに直接焼
付けて、弾性部材11をヨーク10に固定しても良い。
【0016】上記ストッパーピン13は、上記シャフト
12の圧入孔12aに圧入されて、軸芯回りに回転した
ときに上記ヨーク10のストッパー孔10d,10dに係
合する。このストッパーピン13は、断面略小判形であ
って、ストッパー孔10d,10dと係合するストッパー
ピン13の外周面13a,13aは、ストッパー孔10d,
10dの内周面と同曲率に形成されており、この外周面
13a,13aがストッパー孔10d,10dの内周面と、回
転方向へ所定の隙間tを隔てている。
【0017】上記ヨーク10の他端側の基部101の外
周面には筒状のキャップ15が嵌着され、このキャップ
15には、上記ヨーク10のストッパー孔10d,10d
に係止されるへこみ部15a,15aと、このヨーク10
の基部101の端面に係止される内ツバ部15bとが設
けられている。
【0018】上記構成によれば、大トルク伝達時には、
弾性部材11の変形によりストッパーピン13が、ヨー
ク10に対してシャフト12の軸芯回りに回転し、スト
ッパーピン13の外周面13a,13aとヨーク10のス
トッパー孔10d,10dの内周面とが係合し、ヨーク1
0とシャフト12との間のトルク伝達が行われる。この
とき、ストッパーピン13の外周面13a,13aとヨー
ク10のストッパー孔10d,10dの内周面とは同曲率
であるから、ストッパーピン13の外周面13aとスト
ッパー孔10dの内周面が面接触する。これにより、上
記従来の点接触に比べて、ストッパーピン13とヨーク
10との接触面圧が小さくなるので、耐久性が向上す
る。
【0019】また、上記ヨーク10の基部101の外周
面をキャップ15でカバーして、へこみ部15aをヨー
ク10のストッパー孔10d,10dに係止すると、スト
ッパー孔10d,10dに外部から泥等の異物が侵入しな
くなり、ストッパー孔10dとストッパーピン13との
間に異物が固着しなくなるので、ストッパー孔10dに
ストッパーピン13が係止されてしまうことが防がれ、
シャフト12とヨーク10ある弾性部材11に基づくダ
ンパー機能が損なわれなくなる。
【0020】さらに、上記ストッパーピン13とシャフ
ト12の圧入孔12aとの圧入状態が緩んでも、キャッ
プ15により、ストッパーピン13が圧入孔12aから
抜け落ちることが未然に防止できる。
【0021】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案の弾性軸継手は、ストッパーピンにヨークのストッパ
ー孔と同曲率の外周面を形成したものである。したがっ
て、ヨークのストッパー孔とストッパーピンの外周面が
面接触できるようになり、ストッパー孔とストッパーピ
ンとが点あるいは線接触する従来例に比べて、接触面圧
が小さくなって耐久性が向上する。また、ヨークの基部
の外周面をキャップでカバーしたので、ストッパー孔に
異物が侵入しなくなり、ストッパー孔にストッパーピン
が係止されてしまうことを防止でき、軸部材とヨーク間
の弾性部材に基づくダンパー機能を確保できる。さら
に、軸部材へのストッパーピンの圧入状態が緩んでも、
上記キャップにより、上記ストッパーピンが上記軸部材
から抜け落ちることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の弾性軸継手の側面断面図
【図2】 図1の弾性軸継手の側面図
【図3】 従来の弾性軸継手の側面断面図
【図4】 図3の弾性軸継手の側面図
【符号の説明】
10…ヨーク、10a…連結孔、10c…嵌着孔、10d
…ストッパー孔、11…弾性部材、12…シャフト、1
2a…圧入孔、13…ストッパーピン、13a…外周面、
15…キャップ、15a…へこみ部、100…アーム
部、101…基部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−31217(JP,U) 実開 昭54−82257(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側のアーム部に十字ピン用の連結孔
    を有し、他端側の基部に軸方向の嵌着孔と、軸直角方向
    のストッパー孔とを有するヨークと、 軸芯に挿通孔を有し、上記ヨークの嵌着孔に嵌合されて
    外周面の少なくとも一部が上記ヨークに固着される弾性
    部材と、 この弾性部材の挿通孔に挿通されて固定される軸部材
    と、 この軸部材に軸直角方向に圧入され、上記ヨークのスト
    ッパー孔と同曲率の外周の曲面部を有し、この曲面部が
    上記ストッパー孔の内周面と、回転方向へ所定の隙間を
    隔てると共に、軸芯回りに回転したときに上記内周面に
    係合する断面略小判形のストッパーピンとを備えたこと
    を特徴とする弾性軸継手。
  2. 【請求項2】 上記ヨークの基部の外周面をカバーする
    キャップが設けられ、このキャップには、上記ストッパ
    ー孔に係止されるへこみ部が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の弾性軸継手。
JP3019192U 1992-05-08 1992-05-08 弾性軸継手 Expired - Lifetime JP2571437Y2 (ja)

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JPH0589963U JPH0589963U (ja) 1993-12-07
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JP6156113B2 (ja) 2013-12-12 2017-07-05 株式会社ジェイテクト シャフトと自在継手との結合構造

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JPH0589963U (ja) 1993-12-07

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