JP2571198Y2 - 洗浄用超音波振動体 - Google Patents
洗浄用超音波振動体Info
- Publication number
- JP2571198Y2 JP2571198Y2 JP2684093U JP2684093U JP2571198Y2 JP 2571198 Y2 JP2571198 Y2 JP 2571198Y2 JP 2684093 U JP2684093 U JP 2684093U JP 2684093 U JP2684093 U JP 2684093U JP 2571198 Y2 JP2571198 Y2 JP 2571198Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- cleaning
- ultrasonic vibrator
- cleaning tank
- vibrator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガラス製品、あるいは
透明プラスチック製品その他超音波洗浄を必要とする製
品を処理するための洗浄装置に使用される超音波振動体
に関する。
透明プラスチック製品その他超音波洗浄を必要とする製
品を処理するための洗浄装置に使用される超音波振動体
に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来の超音波振動体は一面に必要
な数の振動子が取り付けられた構造となっていて、超音
波は当該面から垂直方向にのみ伝播する。このため洗浄
槽内にこの超音波振動体を配置した場合壁面付近、コ−
ナ−部には超音波が十分行き渡らず洗浄槽内で洗浄能力
のばらつきが生じていた。また、より微少なサイズの粒
子を被洗浄物から除去する場合には、より高周波の超音
波が必要となるが超音波の指向性は周波数が高いほど強
いので上記超音波振動体においては超音波が十分届かな
い領域が増大してしまう。従って上記のような超音波振
動体では壁付近における被洗浄物には超音波が充分届か
ず充分に洗浄がなされなかった。このような不具合を解
決する方法として洗浄槽内で被洗浄物を受けるために取
り付けられたキャリア−を揺動して、壁付近の被洗浄物
にも超音波が十分に当たるようにする方法があるが、揺
動に必要な駆動源を別に必要とし、装置も大型化する。
また、洗浄槽内底面全面にまんべんなく振動子を取り付
ければ壁付近にも超音波を行き渡らせることが可能にな
るが極めて多くの振動子が必要となりコストアップが避
けられない。本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、超音波を洗浄槽内全域にまんべんなく行き渡らせる
事が可能な超音波振動体を提供することを目的とする。
な数の振動子が取り付けられた構造となっていて、超音
波は当該面から垂直方向にのみ伝播する。このため洗浄
槽内にこの超音波振動体を配置した場合壁面付近、コ−
ナ−部には超音波が十分行き渡らず洗浄槽内で洗浄能力
のばらつきが生じていた。また、より微少なサイズの粒
子を被洗浄物から除去する場合には、より高周波の超音
波が必要となるが超音波の指向性は周波数が高いほど強
いので上記超音波振動体においては超音波が十分届かな
い領域が増大してしまう。従って上記のような超音波振
動体では壁付近における被洗浄物には超音波が充分届か
ず充分に洗浄がなされなかった。このような不具合を解
決する方法として洗浄槽内で被洗浄物を受けるために取
り付けられたキャリア−を揺動して、壁付近の被洗浄物
にも超音波が十分に当たるようにする方法があるが、揺
動に必要な駆動源を別に必要とし、装置も大型化する。
また、洗浄槽内底面全面にまんべんなく振動子を取り付
ければ壁付近にも超音波を行き渡らせることが可能にな
るが極めて多くの振動子が必要となりコストアップが避
けられない。本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、超音波を洗浄槽内全域にまんべんなく行き渡らせる
事が可能な超音波振動体を提供することを目的とする。
【0003】
【問題解決のための手段】上記の目的を達成するために
本考案における洗浄用超音波振動体は振動面を多角錘台
形あるいは円錐台形若しくは半球形に形成し、該振動面
に超音波振動子を必要個数取り付けたことを特徴とする
ものである。
本考案における洗浄用超音波振動体は振動面を多角錘台
形あるいは円錐台形若しくは半球形に形成し、該振動面
に超音波振動子を必要個数取り付けたことを特徴とする
ものである。
【0004】
【作用】本考案は上記のような解決手段を採用すること
により超音波振動体より発せられる超音波を洗浄装置内
全面に行き渡らせ、その結果洗浄不能な領域を大幅に減
少させることが可能となる。
により超音波振動体より発せられる超音波を洗浄装置内
全面に行き渡らせ、その結果洗浄不能な領域を大幅に減
少させることが可能となる。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において1辺750mm□の箱型形状の洗浄槽
1内には洗浄液が必要量入れてある。この洗浄槽1内底
面中央には底面の一辺の長さを300mmとしたピラミ
ッド型(四角錘台形)密閉構造で高さ150mmの超音
波振動体2が設置してある。この超音波振動体2の底面
を除く各面には超音波振動子3が面Aに1個、面B、
C、D、Eには各3個ずつ取り付けられている(図3参
照)。該各振動子3は洗浄槽1外に設けられた図示され
ない振動機とコ−ド4により接続されており、電源の
入、切の切り換えにより振動子3を振動させたり静止さ
せたり出来るようになっている。この超音波振動体2に
よる洗浄槽1内の音圧分布を測定した結果を図2上に実
線で示す。音圧測定位置は洗浄槽1底内面より250mm
の所である。尚、上記実施例における超音波振動体2は
四角錘台形のものが示されているが他の多角錘台形、あ
るいは円錐台形若しくは半球形であっても良い。
る。図1において1辺750mm□の箱型形状の洗浄槽
1内には洗浄液が必要量入れてある。この洗浄槽1内底
面中央には底面の一辺の長さを300mmとしたピラミ
ッド型(四角錘台形)密閉構造で高さ150mmの超音
波振動体2が設置してある。この超音波振動体2の底面
を除く各面には超音波振動子3が面Aに1個、面B、
C、D、Eには各3個ずつ取り付けられている(図3参
照)。該各振動子3は洗浄槽1外に設けられた図示され
ない振動機とコ−ド4により接続されており、電源の
入、切の切り換えにより振動子3を振動させたり静止さ
せたり出来るようになっている。この超音波振動体2に
よる洗浄槽1内の音圧分布を測定した結果を図2上に実
線で示す。音圧測定位置は洗浄槽1底内面より250mm
の所である。尚、上記実施例における超音波振動体2は
四角錘台形のものが示されているが他の多角錘台形、あ
るいは円錐台形若しくは半球形であっても良い。
【比較例】従来方式の洗浄装置として、上記実施例と同
じ洗浄槽1を用い、図4に示すような一辺の長さを前記
四角錘台形の洗浄用超音波振動体2の底辺(300mm
□)と等しくした密閉構造の振動体2Aを洗浄槽1内底
面中央に設置する。該振動体2Aの振動面Fには上記実
施例に用いたのと同じ振動子3が同じ個数だけ取り付け
られている。この超音波洗浄装置による洗浄槽1内の音
圧分布を測定した結果を図2上に点線で示す。なお、上
記実施例においては超音波振動体2を洗浄槽1内底面に
設置したが洗浄槽1内側面に取り付ける構造とする事も
可能である。
じ洗浄槽1を用い、図4に示すような一辺の長さを前記
四角錘台形の洗浄用超音波振動体2の底辺(300mm
□)と等しくした密閉構造の振動体2Aを洗浄槽1内底
面中央に設置する。該振動体2Aの振動面Fには上記実
施例に用いたのと同じ振動子3が同じ個数だけ取り付け
られている。この超音波洗浄装置による洗浄槽1内の音
圧分布を測定した結果を図2上に点線で示す。なお、上
記実施例においては超音波振動体2を洗浄槽1内底面に
設置したが洗浄槽1内側面に取り付ける構造とする事も
可能である。
【0006】
【考案の効果】本考案は上記の説明から明らかなよう
に、振動面を多角錘台形あるいは円錐台形若しくは半球
形として各面に必要個数の振動子を取り付けた密閉構造
の超音波振動体としたから洗浄槽内底面中央あるいは内
側面にこれを設置することにより、洗浄槽内全面にほぼ
均一に超音波を分散させその結果洗浄槽内の被洗浄物を
ほぼ偏りなく効果的に洗浄することが可能となる。
に、振動面を多角錘台形あるいは円錐台形若しくは半球
形として各面に必要個数の振動子を取り付けた密閉構造
の超音波振動体としたから洗浄槽内底面中央あるいは内
側面にこれを設置することにより、洗浄槽内全面にほぼ
均一に超音波を分散させその結果洗浄槽内の被洗浄物を
ほぼ偏りなく効果的に洗浄することが可能となる。
【図1】本考案の超音波振動体を使用した超音波洗浄装
置の縦断面図である。
置の縦断面図である。
【図2】従来方式と本考案の超音波振動体から発振され
る超音波の音圧分布を測定した結果を示す比較グラフで
ある。
る超音波の音圧分布を測定した結果を示す比較グラフで
ある。
【図3】本考案の超音波振動体における振動子取付け位
置を示す平面図である。
置を示す平面図である。
【図4】従来方式の超音波振動体における振動子取付け
位置を示す平面図である。
位置を示す平面図である。
1 洗浄槽 2,2A 洗浄用超音波振動体 3 振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−114379(JP,A) 特開 平3−152266(JP,A) 特開 昭52−146969(JP,A) 特開 昭52−131714(JP,A) 特開 平6−261908(JP,A) 実開 平1−101680(JP,U) 実開 昭55−167481(JP,U) 実開 昭62−87787(JP,U) 実開 平2−28212(JP,U) 特公 昭36−22806(JP,B1) 特公 昭33−336(JP,B1) 特公 昭45−12818(JP,B1) 特公 昭34−1678(JP,B1) 実公 昭46−24934(JP,Y1) 実公 昭62−791(JP,Y2) 実公 平5−17199(JP,Y2) 実公 平2−13116(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】 振動面を多角錘台形あるいは円錐台形若
しくは半球形に形成し、該振動面に超音波振動子を必要
個数取り付けたことを特徴とする洗浄用超音波振動体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2684093U JP2571198Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 洗浄用超音波振動体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2684093U JP2571198Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 洗浄用超音波振動体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681680U JPH0681680U (ja) | 1994-11-22 |
JP2571198Y2 true JP2571198Y2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=12204473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2684093U Expired - Fee Related JP2571198Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 洗浄用超音波振動体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571198Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP2684093U patent/JP2571198Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681680U (ja) | 1994-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2836040B2 (ja) | 物体を洗浄するための静止型メガソニック洗浄装置 | |
TW201927425A (zh) | 超音波振動子以及使用超音波振動子的超音波洗淨裝置 | |
JP2571198Y2 (ja) | 洗浄用超音波振動体 | |
JP2009526637A (ja) | 物体の洗浄用の超音波アクチュエータ | |
JPH0449619A (ja) | 超音波洗浄槽 | |
JP2008086898A (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP7326450B2 (ja) | 音波洗浄システムおよびワークピースを音波洗浄する方法 | |
JP2899652B2 (ja) | ランジュバン型超音波振動子の振動振幅平坦化方法 | |
JP2001358108A (ja) | 基板処理装置 | |
JP2789178B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP4316977B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP3444574B2 (ja) | 基板洗浄ノズル | |
JPH0420546Y2 (ja) | ||
JPH05301038A (ja) | 超音波撹拌装置 | |
JPS59209675A (ja) | 超音波霧化装置 | |
JPH10277508A (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JPS62791Y2 (ja) | ||
JPS6218310Y2 (ja) | ||
JPS637889A (ja) | 超音波洗浄機 | |
JPH09122612A (ja) | 洗浄装置 | |
JPH0924349A (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JP2989707B2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JPH0632234Y2 (ja) | 超音波洗浄装置 | |
JPH11216436A (ja) | 超音波洗浄装置およびこれを用いた洗浄乾燥装置 | |
JPH04150981A (ja) | 超音波洗浄装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |