JP2570882Y2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JP2570882Y2
JP2570882Y2 JP8748192U JP8748192U JP2570882Y2 JP 2570882 Y2 JP2570882 Y2 JP 2570882Y2 JP 8748192 U JP8748192 U JP 8748192U JP 8748192 U JP8748192 U JP 8748192U JP 2570882 Y2 JP2570882 Y2 JP 2570882Y2
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case
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cassette
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伸介 繁森
照巳 桑田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、熱転写記録装置に関
し、特にインクシートや印画用紙に帯電する静電気を除
去するその除電構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の熱転写記録装置の一例を
示す模式断面図であり、図において1はインクシートカ
セットであり、このインクシートカセット1は、カセッ
トベース1aと、このカセットベース1aの一端側にヒ
ンジ2により開閉可能に取り付けられたカセットカバー
1bとから構成されている。3は薄膜状フィルムの片側
表面にインクを塗布して構成されたインクシートであ
り、このインクシート3は一端側が供給ロール4に、他
端側が巻取りロール5にそれぞれ巻き付けられ、インク
シートカセット1に収納されている。6は感熱ヘッドと
してのサーマルヘッド、7はプラテンローラ、8は印画
用紙である。
【0003】つぎに、上記従来の熱転写記録装置の動作
について説明する。まず、カセットカバー1bを開け、
インクシート3をセットした後、カセットカバー1bを
閉じて、インクシートカセット1内にインクシート3を
収納する。ついで、インクシートカセット1を本体内に
セットする。インクシート3は印画用紙8とともにサー
マルヘッド6とプラテンローラ7との間に供給される。
そこで、サーマルヘッド6を駆動することにより、イン
クシート3のインクが加熱溶融されて印画用紙8上に転
写され、所望の情報記録がなされる。
【0004】しかしながら、上記従来の熱転写記録装置
では、インクシート3がサーマルヘッド6面に当接しな
がら走行しているので、インクシート3とサーマルヘッ
ド6との摩擦により、インクシート3の下面に静電気が
帯電し、またインクシート3が印画用紙8に当接しなが
ら走行しているので、インクシート3と印画用紙8との
摩擦により、インクシート3の上面に下面に帯電する静
電気とは逆極性の静電気が帯電する。さらに、インクシ
ート3から印画用紙8にインクが転写される際に、印画
用紙8にもインクシート3の上面に帯電する静電気とは
逆極性の静電気が帯電することになる。
【0005】そこで、インクシート3の上・下面、ある
いは印画用紙8に帯電した静電気は、装置の回路やケー
ブルに飛び、その信号ラインにノイズがのり、熱転写記
録装置が誤動作し、さらにインクシート3に帯電された
静電気によりインクシート3にしわが生じ、印画品質が
低下するという課題があった。
【0006】その改善策として、インクシート3の下面
に接触するように除電ブラシをカセットベース1aに配
設し、インクシート3の上面に接触するように除電気ブ
ラシを本体の上ケースに配設し、さらに両除電ブラシと
ケースアースとを接続する接続線を配設し、該接続線を
介してインクシート3の上・下面に帯電する静電気を自
己放電させる熱転写記録装置が提案されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の熱転写記録装置
は以上のように構成されているので、インクシート3の
上・下面および印画用紙8に静電気が帯電し、この静電
気が回路部やケーブルに飛び信号ラインにノイズとして
のり、誤動作してしまうという課題があった。
【0008】また、その改善策としての熱転写記録装置
は、インクシート3の上・下面に接触するように除電ブ
ラシをカセットベース1aおよび本体の上ケースに取り
付け、さらに両除電ブラシとケースアースとを接続する
接続線を配設しているが、インクシートカセット1およ
び本体のケースはそれぞれインクシート3およびインク
シートカセット1を収納するためにヒンジ2を中心とし
て開閉する構造となっており、両除電ブラシとケースア
ースとを接続する接続線はヒンジ2を経由して配線され
ている。したがって、接続線の長い線路によってケース
アースに接続されることになり、放電に対して線路のイ
ンダクタンス分が大きくなり、瞬時的な放電が妨げら
れ、信号ラインにノイズがのって誤動作してしまうとい
う課題があった。さらに、アース電位が記録装置の配置
によっては不安定となり、安定した動作が行えなくなる
という課題もあった。
【0009】この考案は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、インクシートの上・下面、ある
いは印画用紙に帯電する静電気を速やかに自己放電さ
せ、静電気による誤動作を防止し、安定して動作する熱
転写記録装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案の第1の考案に
係る熱転写記録装置は、カセットベースとこのカセット
ベースに開閉可能に取り付けられたカセットカバーとを
有するインクシートカセットと、このインクシートカセ
ットに収納され、一端側を供給ロールに、他端側を巻取
りロールにそれぞれ巻き取られたインクシートと、プラ
テンローラと、このプラテンローラに対向して配置さ
れ、インクシートを介してインクシートのインクを印画
用紙に熱転写する感熱ヘッドとを備えた熱転写記録装置
において、感熱ヘッドと巻取りロールとの経路上のイン
クシートの下面に接触するように第1の集電手段をカセ
ットベースに配設し、感熱ヘッドと巻取りロールとの経
路上のインクシートの上面に接触するように第2の集電
手段をカセットカバーに配設し、第1の集電手段に電気
的に接続された第1の接続子を配設するとともに、第1
の接続子と嵌合可能に形成され、第2の集電手段に電気
的に接続された第2の接続子を第1の接続子に対向して
配設するものである。
【0011】また、この考案の第2の考案に係る熱転写
記録装置は、第1のケースと、この第1のケースに開閉
可能に取り付けられた第2のケースと、第1のケースに
配設されたプラテンローラと、このプラテンローラに対
向して第2のケースに配置され、インクシートを介して
このインクシートのインクを印画用紙に熱転写する感熱
ヘッドとを備えた熱転写記録装置において、熱転写され
た印画用紙面に接触するように印画用紙用集電手段を第
1のケースに配設し、感熱ヘッドと巻取りロールとの経
路上の印画用紙と相対するインクシート面に接触するよ
うにインクシート用集電手段を第2のケースに配設し、
印画用紙用集電手段に電気的に接続された印画用紙用接
続子を配設するとともに、印画用紙用接続子と嵌合可能
に形成され、インクシート用集電手段に電気的に接続さ
れたインクシート用接続子を印画用紙用接続子に対向し
て配設するものである。
【0012】
【作用】この考案の第1の考案においては、感熱ヘッド
と巻取りロールとの経路上のインクシートの下面に接触
するように第1の集電手段をカセットベースに配設し、
感熱ヘッドと巻取りロールとの経路上のインクシートの
上面に接触するように第2の集電手段をカセットカバー
に配設し、第1の集電手段に電気的に接続された第1の
接続子を配設するとともに、第1の接続子と嵌合可能に
形成され、第2の集電手段に電気的に接続された第2の
接続子を第1の接続子に対向して配設しているので、カ
セットカバーの開閉により第1の接続子と第2の接続子
とを嵌脱でき、第1および第2の集電手段間を接続する
線路を短くでき、該線路のインダクタンス分が小さくな
り、瞬時的な放電が行われる。その結果、放電にともな
う誤動作を防止することができるとともに、静電気によ
るインクシートのしわの発生が抑えられ、印画品質の低
下を防止することができる。さらに、ケースをアースす
る必要がなく、除電構造を安価に構成することができ
る。
【0013】また、この考案の第2の考案においては、
熱転写された印画用紙面に接触するように印画用紙用集
電手段を第1のケースに配設し、感熱ヘッドと巻取りロ
ールとの経路上の印画用紙と相対するインクシート面に
接触するようにインクシート用集電手段を第2のケース
に配設し、印画用紙用集電手段に電気的に接続された印
画用紙用接続子を配設するとともに、印画用紙用接続子
と嵌合可能に形成され、インクシート用集電手段に電気
的に接続されたインクシート用接続子を印画用紙用接続
子に対向して配設しているので、第1および第2のケー
スの開閉により印画用紙用接続子とインクシート用接続
子とを嵌脱でき、印画用紙用およびインクシート用集電
手段間を接続する線路を短くでき、該線路のインダクタ
ンス分が小さくなり、瞬時的な放電が行われる。その結
果、放電にともなう誤動作を防止することができるとと
もに、静電気による印画用紙の紙ずまりが防止できる。
【0014】
【実施例】以下、この考案の実施例を図について説明す
る。 実施例1. この実施例1は、この考案の第1の考案に係る一実施例
である。図1はこの考案の実施例1に係る熱転写記録装
置を示す模式断面図、図2はこの考案の実施例1に係る
熱転写記録装置におけるインクシートカセットの開放状
態を示す斜視図、図3はこの考案の実施例1に係る熱転
写記録装置におけるインクシートカセットのインクシー
ト収納状態を示す斜視図であり、図において図10に示
した従来の熱転写記録装置と同一または相当部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0015】図において、10はカセットベース1aに
取り付けられ、転写後のインクシート3、つまりサーマ
ルヘッド6と巻き取りロール5との間のインクシート3
の下面と接触状態にある第1の集電手段としての除電ブ
ラシ、11はインクシートカセット1が閉じられた際に
上記除電ブラシ10と対向するようにカセットカバー1
bに取り付けられ、サーマルヘッド6と巻き取りロール
5との間のインクシート3の上面と接触状態にある第2
の集電手段としての除電ブラシである。ここで、除電ブ
ラシ10、11はそれぞれ導体のベースの一辺に例えば
炭素繊維からなる鋭尖な細い要素が植設されて構成され
ている。
【0016】12は除電ブラシ10の一端側に取り付け
られた弾性部材からなる第1の接触子、13はインクシ
ートカセット1が閉じられた際に第1の接触子12と対
向するように除電ブラシ11の一端側に第1の接触子1
2と嵌合するように形成された第2の接触子である。
【0017】つぎに、この実施例1の動作について説明
する。第1および第2の接触子12、13は、インクシ
ートカセット1が閉じられた際に対向する位置に配設さ
れており、カセットカバー1bを開けると、図4の
(a)に示すように、接続が解除され、カセットカバー
1bを閉じると、図4の(b)および図5に示すよう
に、嵌合して接続状態となる。ここで、第1および第2
の接触子12、13は面接触となっている。そこで、開
放されたインクシートカセット1内にインクシート3を
収納した後、カセットカバー1bを閉じ、さらに本体ケ
ース(図示せず)を閉じることにより、熱転写記録装置
が動作可能な状態となる。この時、除電ブラシ10、1
1はそれぞれインクシート3の下面および上面に接触状
態となり、さらに第1および第2の接触子12、13を
介して接触状態となっている。
【0018】そこで、サーマルヘッド6を駆動して印画
用紙8に所望の情報を記録すると、インクシート3がサ
ーマルヘッド6とプラテンローラ7との間を印画用紙8
とともに走行する。この時、図6に示すように、インク
シート3の下面(基材側)はサーマルヘッド6面にこす
られ、その摩擦により負極性の静電気が帯電し、一方、
インクシート3の上面(インク塗布面側)はサーマルヘ
ッド6の加熱によりインクが溶融され印画用紙8に転写
され、インクの剥離により正極性の静電気が帯電する。
さらに、インクシート3の上・下面に帯電された静電気
は、除電ブラシ10、11により集電され、第1および
第2の接触子12、13の嵌合により自己放電する。
【0019】このように、上記実施例1によれば、除電
ブラシ10、11をインクシート3の上・下面とそれぞ
れ接触状態となるようにカセットベース1aおよびカセ
ットカバー1bに取り付け、除電ブラシ10の一端側に
第1の接触子12を取り付け、さらにインクシートカセ
ット1を閉じた際に第1の接触子12と対向するように
第2の接触子13を除電ブラシ11の一端側に取り付け
ているので、インクシートカセット1の開閉操作により
第1および第2の接触子12、13が嵌脱され、除電機
構の簡素化が図られる。
【0020】また、インクシート3の除電を行うために
ヒンジ2を経由する線路を構成する必要がなく、除電ブ
ラシ10、11を接続する線路の縮小化が図られ、さら
に第1および第2の接触子12、13を面接触として接
触面積を増大させ、線路のインダクタンス分が小さくな
り、瞬時的に放電でき、信号ラインへのノイズが低減さ
れ、誤動作を防止できるとともに、静電気によるインク
シート3のしわの発生が抑えられ、印画品質の低下が防
止できる。
【0021】また、インクシート3の除電を行うために
インクシートカセット1をアースする必要がなく、その
不安定性を排除できるとともに、低コスト化を図ること
ができる。
【0022】実施例2. この実施例2は、この考案の第1の考案に係る他の実施
例である。上記実施例1では、除電ブラシ10、11、
第1および第2の接続子12、13の配置を、インクシ
ートカセット1を閉じた際に対向する位置に配設するも
のとしているが、この実施例2では、第1および第2の
接触子12、13の配置をインクシートカセット1を閉
じた際に対向する位置に配設し、除電ブラシ10、11
は互いにずれた位置に配設し、第1(第2)の接触子1
2(13)と除電ブラシ10(11)とを必要に応じて
接続線により接続するものとし、同様の効果を奏する。
【0023】実施例3. この実施例3は、この考案の第2の考案に係る一実施例
である。図7はこの考案の実施例3に係る熱転写記録装
置を示す模式断面図、図8はこの考案の実施例3に係る
熱転写記録装置における上ケース開放状態を示す斜視
図、図9はこの考案の実施例3に係る熱転写記録装置の
動作を説明する要部断面図であり、図において20は第
2のケースとしての下ケース20aと、この下ケース2
0aにヒンジにより開閉可能に取り付けられた第1のケ
ースとしての上ケース20bとから構成された本体のケ
ース、21は下ケース20aに取り付けられ、サーマル
ヘッド6と巻き取りロール5との間のインクシート3の
インク塗布面(上面)と接触状態にあるインクシート用
集電手段としての除電ブラシ、22は上ケース20bに
取り付けられ、サーマルヘッド6の下流側の印画用紙8
の印画面(インクシート3の上面に対向する面)と接触
状態にある印画用紙用集電手段としての除電ブラシであ
る。
【0024】23は除電ブラシ21の両端部に設けられ
たインクシート用接触子、24は上ケース20bが閉じ
られた際にインクシート用接触子23と対向する位置に
設けられ、除電ブラシ22と接続線25により接続され
ている印画用紙用接触子であり、この印画用紙用接触子
24は、弾性部材によりインクシート用接触子23と嵌
合できるように形成されている。ここで、除電ブラシ2
1、22は、上記実施例1における除電ブラシ10、1
1と同様に構成されている。
【0025】つぎに、この実施例3の動作について説明
する。インクシート用接触子23および印画用紙用接触
子24は、本体のケース20が閉じられた際に対向する
位置に配設されており、上ケース20bを開けると、接
続が解除され、上ケース20bを閉じると、嵌合して接
続状態となる。ここで、インクシート用接触子23およ
び印画用紙用接触子24は面接触となっている。そこ
で、上ケース20bを閉じ、熱転写記録装置を動作可能
な状態とした時、除電ブラシ21、22はそれぞれイン
クシート3のインク塗布面および印画用紙8に印画面に
接触状態となり、インクシート用接触子23と印画用紙
用接触子24とを介して互いに接触状態となっている。
【0026】そこで、サーマルヘッド6を駆動して印画
用紙8に所望の情報を記録すると、まずインクシート3
と印画用紙8とは溶融したインクで融着し、その後両者
が引きはがされる。この時、インクシート3と印画用紙
8とは、異なる材質のために静電気が帯電することにな
り、インクシート3のインク塗布面と印画用紙8の印画
面とには、逆極性の静電気が等しい電荷量帯電すること
になる。さらに、インクシート3のインク塗布面に帯電
された静電気および印画用紙8の印画面に帯電された静
電気は、それぞれ除電ブラシ21、22により集電さ
れ、インクシート用接触子23および印画用紙用接触子
24の嵌合により自己放電する。
【0027】このように、上記実施例3によれば、除電
ブラシ21、22をインクシート3のインク塗布面およ
び印画用紙8の印画面とそれぞれ接触状態となるように
下ケース20aおよび上ケース20bに取り付け、除電
ブラシ21の両端側にインクシート用接触子23を取り
付け、上ケース20bを閉じた際にインクシート用接触
子23と対向するように印画用紙用接触子24を取り付
け、さらに除電ブラシ22と印画用紙用接触子24とを
接続線25で接続しているので、本体のケース20の開
閉操作によりインクシート用接触子23および印画用紙
用接触子24が嵌脱され、除電機構の簡素化が図られ
る。
【0028】また、インクシート3および印画用紙8に
帯電する静電気の除電を行うためにヒンジを経由する線
路を構成する必要がなく、除電ブラシ21、22を接続
する線路の縮小化が図られ、さらにインクシート用接触
子23と印画用紙用接触子24とを面接触として接触面
積を増大させ、線路のインダクタンス分が小さくなり、
瞬時的に放電でき、信号ラインへのノイズが低減され、
誤動作を防止できる。さらに、静電気によるインクシー
ト3のしわの発生が抑えられ、印画品質の低下が防止で
きるとともに、静電気による印画用紙8のダクトでの紙
づまりが防止できる。
【0029】また、インクシート3および印画用紙8に
帯電する静電気の除電を行うために本体のケース20を
アースする必要がなく、その不安定性を排除できるとと
もに、低コスト化を図ることができる。
【0030】なお、上記実施例3では、除電ブラシ23
を下ケース20aに取り付けるものとしているが、イン
クシートカセット1に取り付けるものとしても、同様の
効果を奏する。
【0031】また、上記実施例3では、上ケース20b
側にプラテンローラ7を配設し、下ケース20a側にサ
ーマルヘッド6を配設するものとしているが、上ケース
20b側にサーマルヘッド6を配設し、下ケース20a
側にプラテンローラ7を配設するものとしても、同様の
効果を奏する。
【0032】また、上記各実施例では、各集電手段とし
て、導体のベースの一辺に炭素繊維からなる鋭尖な細い
要素を植設して構成された除電ブラシを用いるものとし
ているが、集電手段はこれに限定されるものではなく、
帯電した静電気を集電できるものであればよく、例えば
導体ベースの一辺にステンレス鋼からなる鋭尖な細い要
素を植設した除電ブラシあるいは導電性フィルムであっ
てもよい。
【0033】
【考案の効果】この考案は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】この考案の第1の考案に係る熱転写記録装
置は、カセットベースとこのカセットベースに開閉可能
に取り付けられたカセットカバーとを有するインクシー
トカセットと、このインクシートカセットに収納され、
一端側を供給ロールに、他端側を巻取りロールにそれぞ
れ巻き取られたインクシートと、プラテンローラと、こ
のプラテンローラに対向して配置され、インクシートを
介してインクシートのインクを印画用紙に熱転写する感
熱ヘッドとを備えた熱転写記録装置において、感熱ヘッ
ドと巻取りロールとの経路上のインクシートの下面に接
触するように第1の集電手段をカセットベースに配設
し、感熱ヘッドと巻取りロールとの経路上のインクシー
トの上面に接触するように第2の集電手段をカセットカ
バーに配設し、第1の集電手段に電気的に接続された第
1の接続子を配設するとともに、第1の接続子と嵌合可
能に形成され、第2の集電手段に電気的に接続された第
2の接続子を第1の接続子に対向して配設しているの
で、カセットカバーの開閉により第1の接続子と第2の
接続子とを嵌脱でき、第1および第2の集電手段間を接
続する線路を短くでき、該線路のインダクタンス分が小
さくなり、瞬時的な放電が行われ、放電にともなう誤動
作を防止することができるとともに、静電気によるイン
クシートのしわの発生が抑えられ、印画品質の低下を防
止することができる。さらに、ケースをアースする必要
がなく、除電構造を安価に構成することができる。
【0035】また、この考案の第2の考案に係る熱転写
記録装置は、第1のケースと、この第1のケースに開閉
可能に取り付けられた第2のケースと、第1のケースに
配設されたプラテンローラと、このプラテンローラに対
向して第2のケースに配置され、インクシートを介して
このインクシートのインクを印画用紙に熱転写する感熱
ヘッドとを備えた熱転写記録装置において、熱転写され
た印画用紙面に接触するように印画用紙用集電手段を第
1のケースに配設し、感熱ヘッドと巻取りロールとの経
路上の印画用紙と相対するインクシート面に接触するよ
うにインクシート用集電手段を第2のケースに配設し、
印画用紙用集電手段に電気的に接続された印画用紙用接
続子を配設するとともに、印画用紙用接続子と嵌合可能
に形成され、インクシート用集電手段に電気的に接続さ
れたインクシート用接続子を印画用紙用接続子に対向し
て配設しているので、第1および第2のケースの開閉に
より印画用紙用接続子とインクシート用接続子とを嵌脱
でき、印画用紙用およびインクシート用集電手段間を接
続する線路を短くでき、該線路のインダクタンス分が小
さくなり、瞬時的な放電が行われ、放電にともなう誤動
作を防止することができるとともに、静電気による印画
用紙の紙ずまりが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1に係る熱転写記録装置を示
す模式断面図である。
【図2】この考案の実施例1に係る熱転写記録装置にお
けるインクシートカセットの開放状態を示す斜視図であ
る。
【図3】この考案の実施例1に係る熱転写記録装置にお
けるインクシートカセットのインクシート収納状態を示
す斜視図である。
【図4】この考案の実施例1に係る熱転写記録装置にお
ける第1および第2の接触子の嵌合状態を示す側面図で
ある。
【図5】この考案の実施例1に係る熱転写記録装置にお
ける第1および第2の接触子の嵌合状態を示す斜視図で
ある。
【図6】この考案の実施例1に係る熱転写記録装置の動
作を説明する要部断面図である。
【図7】この考案の実施例3に係る熱転写記録装置を示
す模式断面図である。
【図8】この考案の実施例3に係る熱転写記録装置にお
ける上ケース開放状態を示す斜視図である。
【図9】この考案の実施例3に係る熱転写記録装置の動
作を説明する要部断面図である。
【図10】従来の熱転写記録装置の一例を示す模式断面
図である。
【符号の説明】 1 インクシートカセット 1a カセットベース 1b カセットカバー 3 インクシート 4 供給ロール 5 巻取りロール 6 サーマルヘッド(感熱ヘッド) 7 プラテンローラ 8 印画用紙 10 除電ブラシ(第1の集電手段) 11 除電ブラシ(第2の集電手段) 12 第1の接触子 13 第2の接触子 20 ケース 20a 下ケース(第2のケース) 20b 上ケース(第1のケース) 21 除電ブラシ(インクシート用集電手段) 22 除電ブラシ(印画用紙用集電手段) 23 インクシート用接触子 24 印画用紙用接触子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 32/00 B41J 17/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットベースとこのカセットベースに
    開閉可能に取り付けられたカセットカバーとを有するイ
    ンクシートカセットと、このインクシートカセットに収
    納され、一端側を供給ロールに、他端側を巻取りロール
    にそれぞれ巻き取られたインクシートと、プラテンロー
    ラと、このプラテンローラに対向して配置され、前記イ
    ンクシートを介して前記インクシートのインクを印画用
    紙に熱転写する感熱ヘッドとを備えた熱転写記録装置に
    おいて、前記感熱ヘッドと前記巻取りロールとの経路上
    の前記インクシートの下面に接触するように第1の集電
    手段を前記カセットベースに配設し、前記感熱ヘッドと
    前記巻取りロールとの経路上の前記インクシートの上面
    に接触するように第2の集電手段を前記カセットカバー
    に配設し、前記第1の集電手段に電気的に接続された第
    1の接続子を配設するとともに、前記第1の接続子と嵌
    合可能に形成され、前記第2の集電手段に電気的に接続
    された第2の接続子を前記第1の接続子に対向して配設
    し、前記カセットカバーの開閉により前記第1の接続子
    と前記第2の接続子とを嵌脱できるように構成したこと
    を特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 第1のケースと、この第1のケースに開
    閉可能に取り付けられた第2のケースと、前記第1のケ
    ースに配設されたプラテンローラと、このプラテンロー
    ラに対向して前記第2のケースに配置され、インクシー
    トを介してこのインクシートのインクを印画用紙に熱転
    写する感熱ヘッドとを備えた熱転写記録装置において、
    熱転写された印画用紙面に接触するように印画用紙用集
    電手段を前記第1のケースに配設し、前記感熱ヘッドと
    巻取りロールとの経路上の前記印画用紙と相対するイン
    クシート面に接触するようにインクシート用集電手段を
    前記第2のケースに配設し、前記印画用紙用集電手段に
    電気的に接続された印画用紙用接続子を配設するととも
    に、前記印画用紙用接続子と嵌合可能に形成され、前記
    インクシート用集電手段に電気的に接続されたインクシ
    ート用接続子を前記印画用紙用接続子に対向して配設
    し、前記第1および第2のケースの開閉により前記印画
    用紙用接続子と前記インクシート用接続子とを嵌脱でき
    るように構成したことを特徴とする熱転写記録装置。
JP8748192U 1992-12-21 1992-12-21 熱転写記録装置 Expired - Lifetime JP2570882Y2 (ja)

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