JP2570561Y2 - 突入電流保護端子構造 - Google Patents

突入電流保護端子構造

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JP2570561Y2
JP2570561Y2 JP1991004904U JP490491U JP2570561Y2 JP 2570561 Y2 JP2570561 Y2 JP 2570561Y2 JP 1991004904 U JP1991004904 U JP 1991004904U JP 490491 U JP490491 U JP 490491U JP 2570561 Y2 JP2570561 Y2 JP 2570561Y2
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inrush current
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package
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雅之 松田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は突入電流保護端子構造に
関し、特に電子回路パッケージの活線挿抜時の過大な突
入電流を防止する端子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の活線挿抜の突入電流防止技術
は、電子回路パッケージ内に突入電流防止抵抗を追加し
たり、プリチャージ回路を追加していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した突入電流防止
抵抗を電子回路パッケージ内に追加する場合、アナログ
回路の回路特性を検討する必要があることと、電流値の
大きいところでは電圧効果幅も大きくなるという欠点が
ある。
【0004】また、プリチャージ回路を追加した場合、
電子回路パッケージの回路収容量が減少するという欠点
がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の突入電流保護端
子構造は、対向するコネクタに挿入しそのコネクタ接点
との電気的接続を得る電子回路パッケージの端子構造に
おいて、前記対向するコネクタへの挿入時に前記コネク
タ接点に最初に接触する端子の先端部分に設けられた低
抵抗率の金属材料できた突入電流緩衝部と、挿入完了後
前記コネクタ接点に定常的に接触する部分に設けられ
パッケージ内電子回路に接続された低抵抗率の金属材料
でできた定常接続部と、前記突入電流緩衝部と前記定常
接続部間に設けられた高抵抗率の材料ででき前記突入電
流緩衝部及び前記定常接続部より高抵抗の緩衝抵抗部と
から構成され、前記対向するコネクタに挿入され前記コ
ネクタ接点が前記突入電流緩衝部に接触しながら前記定
常接続部へ移行する間に、前記緩衝抵抗部を通した制限
された電流によるパッケージ内電子回路へのプリチャー
ジを可能とした構造を有する。
【0006】
【実施例】次に本考案について図面を参照して詳細な説
明を行う。
【0007】図1は本考案の一実施例の断面図である。
本実施例の電子回路パッケージの端子は、パッケージ基
板1上の先端部分に金又は金属メッキされた低抵抗の突
入電流緩衝部2と、突入電流緩衝部2に接続される高抵
抗の緩衝抵抗部3と、緩衝抵抗部3と接続されるととも
にパッケージ内電子回路に接続される金又は金属メッキ
された低抵抗の定常接続部4とにより構成される。突入
電流緩衝部2は、対向するコネクタへの挿入方向にある
程度の長さがあり、通常、定常接続部4と同様の材料,
表面構造で作られている。このため、対向するコネクタ
への挿入時に、そのコネクタ接点との接触を安定化さ
せ、緩衝抵抗部3及び定常接続部4を通したパッケージ
内電子回路への電流プリチャージに必要な時間を確保す
ることができる。緩衝抵抗部3は突入電流緩衝部2及び
定常接続部4に比較して高抵抗率の材料(例えば、カー
ボン)でできているので、図1に示すように、それらよ
り挿入方向の長さが短くても抵抗値を高くすることがで
きる。緩衝抵抗部3の長さを短くした分だけ突入電流緩
衝部2の長さを長くすることができ、対向コネクタへの
挿入時のプリチャージの時間を十分確保でき、対向コネ
クタ接点が定常接続部4に接触開始したときの突入電流
を定常電流と同程度にすることができる。
【0008】図2は対向するコネクタの雌型コネクタ接
点5に、図1の電子回路パッケージ雄型端子が活線挿入
された状態を示すものである。雄型端子を雌型コネクタ
に挿入した場合、最初に図2(A)に示すように、雌型
コネクタ接点5と突入電流緩衝部2とが接触し、電流が
緩衝抵抗部3及び定常接続部4を介して、雌型コネクタ
接点5と電子回路パッケージ内のコンデンサ等の回路の
間に流れるが、このときの突入電流値は、緩衝抵抗部3
の抵抗によって制限される。パッケージの挿入がさらに
と、図2(B)に示すように雌型コネクタ接点5と
定常接続部4とが低抵抗で接触した状態となるが、コン
デンサ等の充電がある程度済んでいるため突入電流値は
あまり大きくならない。さらにパッケージの挿入が進む
と図2(c)に示すように、雌型コネクタ接点5は定常
接続部4と完全に接触した状態となり活線挿入が完了す
る。
【0009】
【考案の効果】本考案の突入電流保護端子構造を用いる
ことにより、電子回路パッケージの活線挿抜時に発生す
る突入電流を緩衝抵抗部の抵抗で制限でき、突入電流に
より電子回路パッケージの端子及び相手側コネクタ接点
の損傷を防止でき、同時にアナログ回路の特性劣化及び
プリチャー抵抗の追加による電圧降下,回路収容量減
少を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】活線挿入の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 パッケージ基板 2 突入電流緩衝部 3 緩衝抵抗部 4 定常接続部 5 雌型コネクタ接点

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向するコネクタに挿入しそのコネクタ
    接点との電気的接続を得る電子回路パッケージの端子構
    造において、前記対向するコネクタへの挿入時に前記コ
    ネクタ接点に最初に接触する端子の先端部分に設けられ
    た低抵抗率の金属材料できた突入電流緩衝部と、挿入完
    了後に前記コネクタ接点に定常的に接触する部分に設け
    られパッケージ内電子回路に接続された低抵抗率の金属
    材料でできた定常接続部と、前記突入電流緩衝部と前記
    定常接続部間に設けられた高抵抗率の材料ででき前記突
    入電流緩衝部及び前記定常接続部より高抵抗の緩衝抵抗
    部とから構成され、前記対向するコネクタに挿入され前
    記コネクタ接点が前記突入電流緩衝部に接触しながら前
    記定常接続部へ移行する間に、前記緩衝抵抗部を通した
    制限された電流によるパッケージ内電子回路へのプリチ
    ャージを可としたことを特徴とする突入電流保護端子
    構造。
JP1991004904U 1991-02-08 1991-02-08 突入電流保護端子構造 Expired - Lifetime JP2570561Y2 (ja)

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JPH04102585U JPH04102585U (ja) 1992-09-03
JP2570561Y2 true JP2570561Y2 (ja) 1998-05-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60141168U (ja) * 1984-02-27 1985-09-18 日本電気株式会社 プリント配線板
JPH03245482A (ja) * 1990-02-22 1991-11-01 Fujitsu Ltd 活性保守用コネクタ

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JPH04102585U (ja) 1992-09-03

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