JP2570555Y2 - 自動縫いミシンの布押え装置 - Google Patents

自動縫いミシンの布押え装置

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JP2570555Y2
JP2570555Y2 JP1989146027U JP14602789U JP2570555Y2 JP 2570555 Y2 JP2570555 Y2 JP 2570555Y2 JP 1989146027 U JP1989146027 U JP 1989146027U JP 14602789 U JP14602789 U JP 14602789U JP 2570555 Y2 JP2570555 Y2 JP 2570555Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、被縫製物を挟持する機能を備えた自動縫
いミシンの布押え装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来この種のミシンとして第8図に示すものがあっ
た。
図において、(1)はミシン頭部、(1A)はミシン頭
部(1)のベッド、(2)は布押え装置(4)を所定の
パターンに従って駆動させるための駆動装置(3)はミ
シンテーブル、(4)は被縫製物を挟持し駆動装置
(2)によってX−Y方向に駆動される布押え装置、
(5)は被縫製物を縫製するためあらかじめ縫製パター
ンがプログラムされ、このプログラムを記憶している記
憶装置、(6)は記憶装置(5)を含みミシン頭部
(1)及び駆動装置(2)を制御するための制御装置で
ある。
また、ミシンを運転するための操作スイッチが設けら
れたものとして第9図に示すものがあった。第9図はミ
シンの全体構成図で、図において、(6A)はミシンを運
転するための操作スイッチである。
第10図、第11図は動力により被縫製物を挟持する被縫
製物押え機構となる布押え機構(31)で、第10図はその
平面図、第11図はその側面図を示す。(7)は駆動装置
(2)に搭載固定された押え台、(8)は軸(9)を支
点にして揺動する第1の押えレバー、(10)は押え台
(7)に固定されたピン、(11)は一端をピン(10)
に、他端を押えレバー(8)に引掛け、押えレバー
(8)を引き戻す方向に作用させるバネ、(12)は押え
台(7)の正面A部で案内支持された押え足、(14)は
押え足(12)にボルト(13)で固定されていて、縫製物
を挟持する押え金具である。(15)は押え台(7)に固
定されている一動力手段であるフランジ付きのエアーシ
リンダー、(16)はエアーシリンダー(15)のピストン
ロッドに固定されたナックル、(17)はナックル(16)
に取付けられた軸である。
操作スイッチ(6A)は、2個のスイッチ部からなり、
一方のスイッチ部は布押え装置(4)を動作させるもの
で、スイッチ部を一度踏み込むことによって布押え装置
(4)によって被縫製物を押圧し押圧状態とする。さら
に同じスイッチ部を一度踏み込むことによって布押え装
置(4)は被縫製物から押圧状態を開放するものであ
る。他方のスイッチ部は一度踏み込むとによって縫製が
開始さプログラムされた縫製パターンの1サイクルが終
了すると自動的にOFF状態となる。
なお、プログラムされた縫製パターンによって縫製
中、何らかの都合によって縫製作業を中止したい場合に
は、図示されていないがミシン頭部(1)に設けられた
停止用スイッチを押すことによってマニュアルにて停止
させる。
なお、被縫製物を挟持する動力手段としてエアーシリ
ンダー(15)を用いた場合で説明するがこの他の動力手
段には、電動シリンダや直線動ソレノイドなどが一般に
よく知られている。
上記構成によって布押え機構(31)が構成され、第8
図、第9図に示すごとく、ミシン頭部(1)の下方に配
設されている。
次に動作について説明する。
図示されていない電源スイッチを操作して制御装置
(6)の制御回路に通電する。続いて、布押え始動スイ
ッチの投入で圧縮空気がエアーシリンダー(15)に供給
されることにより、エアーシリンダー(15)のピストン
ロッドを押し出し、ピストンロッドは先端のナックル
(16)を第11図中、矢印a方向に移動させる。
第9図に示す操作スイッチ(6A)が設けられたミシン
においては、電源スイッチを操作し、続いて布押え始動
スイッチを投入するとともに、操作スイッチ(6A)の一
方のスイッチ部を一度踏み込むことによって圧縮空気が
エアーシリンダー(15)に供給され上述した動作が行な
われる。
次にナックル(16)に取付けられた軸(17)を介し
て、押えレバー(8)を矢印b方向に回動させる。押え
レバー(8)の回動は、押えレバー(8)の先端が押え
足(12)に係合していて、押え台(7)に直線動可能に
軸承案内された押え足(12)を矢印c方向に下降させ
る。而して、押え金具(14)が下降して被縫製物を挟持
する。
次に、スタートスイッチの投入により縫製を開始し、
あらかじめプログラムされたパターンを被縫製物の上に
再現してゆく。なお、押え金具(14)が下降し被縫製物
が挟持されていなければ、スタートスイッチが投入され
ていても縫製作業は停止状態にある。
縫製が終了すれば布押え終了信号を得てエアーシリン
ダー(15)への圧縮空気供給が停止される。
ここに使用しているエアーシリンダー(15)は押出単
動形で、圧縮空気の供給停止と共にシリンダ内蔵スプリ
ングによりピストンロッドが引き戻される。しかし、こ
のスプリング力では押え金具(14)を引き上げるには不
足のためバネ(11)にて付勢されて上昇し、被縫製物を
拘束状態から開放する。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の自動縫いミシンの布押え装置は以上のように構
成されているので、被縫製物をエアーシリンダー(15)
からの圧縮空気に圧力によって押え金具(14)にて被縫
製物を挟持するので、押え金具(14)を一時停止させた
り、ゆっくり動作させたりすることができず、被縫製物
の位置ずれが生じたり、押えによる被縫製物のしわが生
じた時、挟持状態にあってはこうした不具合に対する修
正が困難という課題があった。
この考案は上記のような課題を解決するためになされ
たもので、被縫製物の布押え動作において、被縫製物が
挟持状態にあっても被縫製物の位置修正が可能な自動縫
いミシンの布押え装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係る自動縫いミシンの布押え装置は、被縫
製物を載せる下押さえ金具と、上記被縫製物と上記下押
え金具と共に、挟持する押え金具と、上記押え足に固定
されると共に、上記押え金具をX−Y方向に移動させる
押え台と、上記押え台に一端を係合させると共に、他端
を押え台に回動自在に連結された第1の押えレバーと、
を備えた自動縫いミシンの布押え装置であって、上記押
え台に一端が回動自在に連結されると共に、上記第1の
押えレバーを押圧移動するピンを設けた第2の押えレバ
ーと、上記第2の押えレバーの一端が連結された柔軟性
を有する連結部材と、上記連結部材の連結されると共
に、踏み込むことで上記第2の押えレバーを回動するこ
とにより上記押え金具を下降して上記被縫製物を押さえ
ながら位置決めさせるように作動させる押さえ用ペダル
と、を有するマニュアル押さえ機構と、上記第1の押さ
えレバーに連結されると共に、上記被縫製物を上記マニ
ュアル押さえ機構により上記被縫製物の挟持位置を決め
てから、流体圧によって上記被縫製物を押圧挟持するよ
うに上記押え金具を駆動する動力手段と、を備えたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
この考案に係る自動縫いミシンの布押え装置は、マニ
ュアル押え用ペダルを踏み込むことによって柔軟性を有
する連結部材が移動し、連結部材の一端に連結された第
2の押えレバーと、第2の押えレバーに設けたピンとが
移動し、このピンで第1の押えレバーを押圧回動して押
え金具を下降して被縫製物を位置決めして被縫製物の位
置ずれを修正した後に、動力手段を駆動して第1の押え
レバーを回動することにより押え金具を下降して上記被
縫製物を押圧挟持する。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を図において説明する。
なお、布押え装置を構成する動力により被縫製物を挟
持する布押え機構は従来品と同等につき、説明を省略す
る。
第1図、第2図はこの考案によるマニュアル押え機構
(18)を組合せた布押え装置で、第1図はその平面図、
第2図はその正面図である。(19)はフレキシブルワイ
ヤで、アウターケース(19A)とインナーワイヤー(19
B)から構成されている。(20)は上記フレキシブルワ
イヤ(19)と動力手段となるエアーシリンダー(15)を
搭載したフランジで、押え台(7)に固定している。
(21)は軸(22)により押え台(7)に回動自在に軸承
された第2の押えレバーとしてのマニュアル押えレバ
ー、(23)は上記マニュアル押えレバー(21)に固着し
たピン、(24)はマニュアル押えレバー(21)を原位置
に押し戻すためのバネで、マニュアル押えレバー(21)
に係合されたフレキシブルワイヤ(19)のインナーワイ
ヤー(19B)を張帯させる機能を兼ねている。
第3図はこの考案による布押え装置をミシン頭部に組
込んだ状態を示す。マニュアル押え機構(18)は駆動装
置(2)によりX−Y方向(第4図参照)に2軸同時制
御で駆動される。
上述した如くフレキシブルワイヤ(19)のアウターケ
ース(19A)の一端をフランジ(20)に他端を取付金(2
5)に締結する。
(26)は脚柱(27)間(第4図参照)に設けられた支
え板、(28)は支え板(26)に固定された軸、(29)は
軸(28)に回動自在に軸承されたマニュアル押え用ペダ
ルで上記ペダル(29)とマニュアル押えレバー(21)の
間は、フレキシブルワイヤ(19)のインナーワイヤー
(19B)で張帯連結して成る。なお、第4図は以上説明
したこの考案による構成装置の全体構成図である。
次に動作について説明する。
マニュアル押え用ペダル(29)を第3図中矢印d方向
へ踏み込むとフレキシブルワイヤ(19)のインナーワイ
ヤー(19B)が矢印e方向へ引張られ、マニュアル押え
レバー(21)を軸(22)を支点として矢印f方向へ回動
させる。マニュアル押えレバー(21)の両側面にはピン
(23)が固着してあり、マニュアル押えレバー(21)の
回動によってピン(23)は左右一対の押えレバー(8)
を押し下げ、矢印b方向へ回動させる。押えレバー
(8)の旋回動作は押え足(12)に伝達され、その結
果、押え金具(14)を下降させる。駆動装置(2)の上
記(マニュアル押え機構(18)搭載面)には下押さえ金
具(30)が設けてあり、被縫製物はこの上にセットされ
る。
従って、上記押え金具(14)と下押さえ金具(30)と
により被縫製物が挟持される。上記マニュアル押え機構
(18)の動作においては、マニュアル押え用ペダル(2
9)(足踏みペダル)の操作で被縫製物の挟持動作を、
被縫製物の状態をみながら一時的に止めたり、あるいは
ゆっくり押え込んだりして、被縫製物を位置決めした後
マニュアル押え機構(18)で被縫製物が押えられる。
マニュアル押え機構(18)により被縫製物の位置決め
が終えたならば、その押え保持状態から押え始動スイッ
チを投入してエアーシリンダー(15)を作動させる。エ
アーシリンダー(15)の駆動力は、既にマニュアル押え
として作動している押えレバー(8)に伝えられ、押え
足(12)を介して押え金具(14)に被縫製物への押えが
加圧され、自己保持される。このようにして一連の押え
操作が完了したならばペダル(29)の踏み込みを解く。
この解除によりインナーワイヤー(19B)がバネ(24)
で付勢されて戻り、マニュアル押えレバー(21)を押し
戻し、押えレバー(8)へのマニュアル押え状態が解か
れる。
しかしこのマニュアル押えレバー(21)が押し戻され
ても押えレバー(8)はエアーシリンダー(15)により
押圧状態を保持されているから、被縫製物の挟持を開放
するには至らない。プログラムされたパターンの縫製加
工が終了したならば、布押え始動スイッチを遮断してエ
アーシリンダー(15)への圧縮空気の供給を止めれば、
バネ(11)の付勢により押えレバー(8)が引き戻さ
れ、この動作に連動して押え金具(14)が上昇し被縫製
物への挟持が開放される。
なお、布押え装置は第4図に示すとおり、X−Y2軸同
時制御で駆動される。この移動に対するマニュアル押え
機構のマニュアル押え用ペダル(29)から被縫製物の挟
持力伝達手段は、フレキシブルワイヤ(19)を使用して
いる。
また、上記実施例では、押えレバー(8)を押し下げ
るマニュアル押えレバー(21)にピン(23)を設けたも
のを示したが、ローラのような回転できるものでもよい
し、上記ピン(23)を押えレバー(8)側に設けて、こ
のピン(23)をマニュアル押えレバーが押える構造であ
っても上記実施例と同等の効果を奏する。
また、この考案の別の考案に係る自動縫いミシンの布
押え装置は、被縫製物を挟持する布押え機構は、従来装
置に示す布押え機構を用い、被縫製物の押え初期は流体
圧力を低くし、被縫製物の位置修正後の押え後期は、通
常圧力に切換えて挟持するよう構成したもので、第5図
は布押え装置の圧縮空気回路が2系統を有する場合の回
路図 中、第6図は布押え装置の動作を示すタイムチャ
ート、第7図はミシンの全体構成図である。
図において、(1)(1A)(2)〜(6)(6A)は従
来装置と全く同一のものである。なお、布押え装置を構
成し、動力によって被縫製物を挟持する布押え機構は、
従来装置にて示した第10図、第11図と同一につき説明は
省略する。
第5図において、布押え機構を動作させる駆動源とな
る流体を発生させる流体圧力発生手段となる駆動源(AI
R)から供給された圧縮空気は、フィルター、レキュレ
ータ、圧力計、オイラーからなるエアーコンビネーショ
ンユニット(32)にて、除水、調圧、含油処理され圧縮
空気が送給される。送給された圧縮空気が分岐点dを通
過する。この分岐点d以降は2系統に分かれ、L−1系
統は圧縮空気の圧力をあらかじめ設定する流体圧力設定
手段となるレギュレータ(33)にて再び設定された圧力
に調圧されて圧縮空気が流れる流路を開閉する開閉手段
となる電磁弁(34)を経て分岐点eへ、またL−2系統
は分岐点dから直接、開閉手段となる 電磁弁(35)を経て分岐点eでL−1系統と合流し、
更に分岐点fにて二分されて第10図、第11図に示す布押
え機構(31)に具備された2基のCYL-AおよびCYL-Bエア
ーシリンダー(15)に同時に供給される。次に第10図、
第11図において、圧縮空気が供給されたエアーシリンダ
ー(15)が作動し、エアーシリンダー(15)のロッドが
図中、矢印aで示す方向に押し出される。そして、ナッ
クル(16)を介して押えレバー(8)を図中、矢印bで
示す方向に回動し、押えレバー(8)に係合した押え足
(12)を図中、矢印cで示す方向に下降させる。すなわ
ち、この押え足(12)の下降が押え金具(14)による被
縫製物の挟持動作となる。
エアーシリンダー(15)のロッドが後退端Rにあると
き、押え金具(14)は挟持解放状態となり、前進端Fに
あるとき、挟持(押え)状態となる。
エアーコンビネーションユニット(20)から分岐点d
の主回路は、駆動源を圧縮空気とするアクチュエータの
供給元で、本実施例ではこの部分を割愛しL−2系統の
みを表現した。L−1系統は上記主回路から取り入れた
圧縮空気を、圧力計(36)を視認しながらレギュレータ
(33)にて減圧したものをエアーシリンダー(15)へ供
給する。なお、図中、L−2系統の電磁弁(35)はBポ
ート側をプラグ(38)で封止してあるが、これはエアー
シリンダー(15)が押出単動形を用いた実施例につき、
SOL-2Bを励磁して電磁弁(35)を作動させた時に、圧縮
空気が大気放出せぬよう封じた処置である。従って、エ
アーシリンダー(15)が複動形の場合は、上記Bポート
は封止せず、Bポートからエアーシリンダー(15)間を
配管接続する。
そして、上記で述べた布押え装置(4)の構成装置で
ある布押え機構(31)自体は従来装置と同一であり、圧
縮空気回路とその制御回路を増設したもので、圧縮空気
回路およびその制御回路は第7図に示す圧縮空気制御装
置(37)に収納されている。(6A)は操作スイッチで、
自動縫いミシンに広く用いられている一対的なものであ
り、布押え始動スイッチSW−1とスタートスイッチSW−
2とから構成されている。この布押え始動スイッチSW−
1とスタートスイッチSW−2とにはリレーを介して動作
信号を指令する回路(図示せず)が構成され、制御装置
(6)内に収納されている。操作スイッチ(6A)は、布
押え始動スイッチSW−1を一度踏み込むことによって布
押え装置(4)により被縫製物を押圧し押圧状態とす
る。さらに、一度踏み込むことによって布押え装置
(4)は被縫製物から押圧状態を解放する。また、スタ
ートスイッチSW−2は一度踏み込むことによって縫製が
開始されプログラムされた縫製パターンの1サイクルが
終了すると自動的にOFF状態となる。
次に布押え装置の動作について第6図のタイムチャー
トで説明する。
まず、電源スイッチ(図示せず)を操作し、続いて操
作スイッチ(6A)の布押え始動スイッチSW−1をONす
る。布押え始動スイッチSW−1をONすると電磁弁(34)
のSOL−1を励磁し電磁弁(34)が作動し、L−1系統
からエアーシリンダー(15)へ圧縮空気を供給して押え
金具(14)を下降させ初期の布押えを行なう。この時電
磁弁(35)のSOL-2Bが同時に消磁して電磁弁(35)が閉
じられる。L−1系統の供給圧力をレギュレータ(33)
で減圧して被縫製物の挟持力(押え力)を、例えば2kg
程度にすれば、挟持状態のままでも被縫製物をスリップ
可能となり被縫製物の位置ずれやシワの修正を行なうこ
とができる。こうした修正作業が完了後、布押え作業の
後期動作として、流路を切換える切換手段となる操作ス
イッチ(6A)のスタートスイッチSW−2をONする。この
操作により電磁弁(35)のSOL-2Aが励磁しあらかじめ設
定された通常圧力の圧縮空気がL−2系統からエアーシ
リンダー(15)へ送給され被縫製物は所要の挟持力にて
保持される。一方、図示されていないがタイマTM−1と
タイマTM−2は電磁弁(35)のSOL-2Aの励磁と同時に作
動し、タイマTM−2の時限経過とともに自動縫い縫製が
あらかじめプログラムされたパターンの実行を開始す
る。タイマTM−1はその時限経過により電磁弁(34)の
SOL-1が消磁し、電磁弁(34)が閉じてL−1系統から
の圧縮空気の供給を停止する。このL−1系統からの圧
縮空気の供給が停止されても既にL−2系統から圧縮空
気が供給されているので被縫製物への挟持動作には何ら
支障を与えることはない。
自動縫い縫製が1サイクルを終了して停止すると同時
にタイマTM−3(図示せず)が作動する。このタイマTM
−3の時限経過により、電磁弁(35)のSOL-2Aが消磁す
るとともにSOL-2Aが励磁し、L−2系統の圧縮空気を排
気(大気放出)する。その結果、2基のエアーシリンダ
ー(CYL-A、CYL-B(15)(15)が復帰して押え金具(1
4)が上昇し被縫製物から離れ被縫製物への挟持が解放
される。
なお、動力を用いた布押え機構と、マニュアル押え機
構とを一体に組合わせて小型化を図ったので、ミシン頭
部アーム下に設置ができるなどの効果がある。また、固
定のペダルから移動側の布押え機構へ駆動伝達する手段
フレキシブルワイヤ(19)を使用したので、X−Y2軸同
時制御の駆動を阻害することなく、軽快でスムーズな動
作が得られる。
さらに、上記実施例ではタイマを仲介して動作指令す
るシーケンスフローにて示したが、これは一連の動作を
スムーズに行わんとする一手段であり必ずしも必要とは
しない。
また、操作手順として始動スイッチSW−1とスタート
スイッチSW−2の各個操作にて示したが、用途によって
スタートスイッチSW−2を廃止して連動に置き替えるこ
とも可能であり、上記実施例と同等の効果を奏する。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、押え台に一端が回
動自在に連結されると共に、第1の押えレバーを押圧移
動するピンを設けた第2の押えレバーと、第2の押えレ
バーの一端が連結された柔軟性を有する連結部材と、連
結部材の他端に連結されると共に、踏み込むことで、第
2の押さえレバーを回動することにより押え金具を下降
して被縫製物を押さえながら位置決めさせるように作動
させる押さえ用ペダルと、を有するマニュアル押え機構
と、第1の押えレバーに連結されると共に、被縫製物を
上記マニュアル押え機構により被縫製物の挟持位置を決
めてから、流体圧によって被縫製物を押圧挟持するよう
に押え金具を駆動する動力手段とを備えたので、マニュ
アル押え機構により被縫製物を観察しながら押え位置の
調整、しわの修正など作業確認をした後に、動力手段に
より押え金具で上記被縫製物を押圧挟持するので、良好
な縫製作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の一実施例によるミシンの布
押え装置を示し、第1図はその平面図、第2図はその部
分断面側面図、第3図はその側面図、第4図はミシンの
全体構成図、第5図〜第7図はこの考案の別の考案の一
実施例に係り、第5図は圧縮空気回路が2系統を有する
場合の回路図、第6図は布押え装置の動作を示すタイム
チャート、第7図はミシンの全体構成図、第8図〜第11
図は従来のミシンの布押え装置を示し、第8図、第9図
はミシンの全体構成図、第10図、第11図は布押え装置の
詳細を示し、第10図はその正面図、第11図はその部分断
面側面図である。 図において、(2)は駆動装置、(4)は布押え装置、
(6)は制御装置、(6A)は切換手段(操作スイッ
チ)、(15)はエアーシリンダー、(18)マニュアル押
え機構、(19)フレキシブルワイヤ、(29)はマニュア
ル押え用ペダル、(31)は被縫製物押え機構(布押え機
構)、(32)はエアーコンビネーションユニット、(3
3)は流体圧力設定手段(レギュレータ)、(34)(3
5)は開閉手段(電磁弁)である。 なお、図中、同一符合は同一、または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被縫製物を載せる下押さえ金具と、 上記被縫製物と上記下押え金具と共に、挟持する押え金
    具と、 上記押え金具に固定された押え足と、 上記押え足に固定されると共に、上記押え金具をX−Y
    方向に移動させる押え台と、 上記押え足に一端を係合させると共に、他端を押え台に
    回動自在に連結された第1の押えレバーと、を備えた自
    動縫いミシンの布押え装置であって、 上記押え台に一端が回動自在に連結されると共に、上記
    第1の押えレバーを押圧移動するピンを設けた第2の押
    えレバーと、 上記第2の押えレバーの一端が連結された柔軟性を有す
    る連結部材と、 上記連結部材の他端に連結されると共に、踏み込むこと
    で上記第2の押さえレバーを回動することにより上記押
    え金具を下降して上記被縫製物を押さえながら位置決め
    させるように作動させる押さえ用ペダルと、 を有するマニュアル押さえ機構と、 上記第1の押さえレバーに連結されると共に、上記被縫
    製物を上記マニュアル押さえ機構により上記被縫製物の
    挟持位置を決めてから、流体圧によって上記被縫製物を
    押圧挟持するように上記押え金具を駆動する動力手段
    と、 を備えたことを特徴とする自動縫いミシンの布押え装
    置。
JP1989146027U 1989-10-13 1989-12-19 自動縫いミシンの布押え装置 Expired - Lifetime JP2570555Y2 (ja)

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