JP2570391B2 - メラミン樹脂金属化粧板の製造方法 - Google Patents
メラミン樹脂金属化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JP2570391B2 JP2570391B2 JP63152021A JP15202188A JP2570391B2 JP 2570391 B2 JP2570391 B2 JP 2570391B2 JP 63152021 A JP63152021 A JP 63152021A JP 15202188 A JP15202188 A JP 15202188A JP 2570391 B2 JP2570391 B2 JP 2570391B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melamine
- melamine resin
- decorative board
- resin
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車輌等の内装材として表面特性の優れたメ
ラミン樹脂金属化粧板に関する。
ラミン樹脂金属化粧板に関する。
従来、鉄道車輌の内装材として使用される金属化粧板
は、耐摩耗性、耐薬品性及び耐汚染性に優れたメラミン
樹脂等のアミノ系樹脂を表面樹脂とする。メラミン樹脂
金属化粧板は、第１図に示すようにメラミン樹脂ワニス
を含浸乾燥した繊維質基材シート１をフェノール樹脂含
浸紙２を介して金属板３に重ね、加圧加熱して一体とし
たものである。
は、耐摩耗性、耐薬品性及び耐汚染性に優れたメラミン
樹脂等のアミノ系樹脂を表面樹脂とする。メラミン樹脂
金属化粧板は、第１図に示すようにメラミン樹脂ワニス
を含浸乾燥した繊維質基材シート１をフェノール樹脂含
浸紙２を介して金属板３に重ね、加圧加熱して一体とし
たものである。
メラミン樹脂化粧板用メラミン樹脂は、従来ホルムア
ルデヒドとメラミンのモル比がメラミン１に対しホルム
アルデヒド2.0〜3.0の範囲のものが用いられていた。
ルデヒドとメラミンのモル比がメラミン１に対しホルム
アルデヒド2.0〜3.0の範囲のものが用いられていた。
このメラミン樹脂金属化粧板は、表面の特性が優れて
いるが、表面樹脂の可撓性が劣り、車輌内装材として使
用中に亀裂を生じ易い欠点がある。
いるが、表面樹脂の可撓性が劣り、車輌内装材として使
用中に亀裂を生じ易い欠点がある。
この対策として、表面樹脂をジアリルフタレート樹脂
あるいはポリ塩化ビニル等の可撓性を有する熱可塑性樹
脂とすることが検討されたが、耐摩耗性、耐熱性、耐汚
染性で劣るため採用には限度があった。
あるいはポリ塩化ビニル等の可撓性を有する熱可塑性樹
脂とすることが検討されたが、耐摩耗性、耐熱性、耐汚
染性で劣るため採用には限度があった。
本発明は、使用中に表面に亀裂を生じにくいメラミン
樹脂金属化粧板を製造する方法を提供することを目的と
する。
樹脂金属化粧板を製造する方法を提供することを目的と
する。
本発明者は、以上説明した問題点にかんがみて研究を
重ねたうえ、次の解決手段を得た。
重ねたうえ、次の解決手段を得た。
本発明は、ホルムアルデヒドとメラミンのモル比がメ
ラミン１に対しホルムアルデヒド1.2〜1.5とし、さらに
メラミン１モルに対してパラトルエンスルフォンアミド
0.1〜0.25モルを加えて得たメラミン樹脂ワニスを紙ま
たは布に含浸乾燥させ、これをフェノール樹脂含浸紙を
介して金属板に重ね加圧加熱して成形一体とするメラミ
ン樹脂金属化粧板の製造方法である。
ラミン１に対しホルムアルデヒド1.2〜1.5とし、さらに
メラミン１モルに対してパラトルエンスルフォンアミド
0.1〜0.25モルを加えて得たメラミン樹脂ワニスを紙ま
たは布に含浸乾燥させ、これをフェノール樹脂含浸紙を
介して金属板に重ね加圧加熱して成形一体とするメラミ
ン樹脂金属化粧板の製造方法である。
本発明に使用する金属板は鉄、アルミニウムを主成分
とし、耐蝕性のあるものが良い。
とし、耐蝕性のあるものが良い。
モル比が1.2以下ではワニスとしたときメチロールが
析出して白濁する等ワニスが不安定となり1.5以上では
効果がない。
析出して白濁する等ワニスが不安定となり1.5以上では
効果がない。
またパラトルエンスルホンアミドはメラミン１モルに
対し0.1モル以上とするのがよく、その量は多い程よい
が、溶解性が悪いためおのずと制限され、0.25モルが上
限である。
対し0.1モル以上とするのがよく、その量は多い程よい
が、溶解性が悪いためおのずと制限され、0.25モルが上
限である。
本発明におけるメラミン樹脂層の可撓性は、ホルムア
ルデヒド／メラミンのモル比を1.2〜1.5とすると共にパ
ラトルエンスルフォンアミドを使用することによって可
撓性が向上し、亀裂を生ずることがなくなった。
ルデヒド／メラミンのモル比を1.2〜1.5とすると共にパ
ラトルエンスルフォンアミドを使用することによって可
撓性が向上し、亀裂を生ずることがなくなった。
ホルムアルデヒド38％水溶液88重量部、メラミン100
重量部を加熱混合溶解し（メラミン１モルに対しホルム
アルデヒド1.4モルの割合となる）パラトルエンスルフ
ォンアミド20重量部（メラミン１モルに対し0.16モ
ル）、イソブタノール35重量部を加えてメラミン樹脂ワ
ニスを得た。これを100g/m2の化粧原紙に塗布含浸した
後、100℃で３分間乾燥した。このメラミン樹脂含浸紙
を、厚さ1.2mmの耐蝕アルミニウム合金板上にフェノー
ル樹脂含浸紙を介して重ね、ステンレス製成形用金属板
を使用して温度140℃、圧力100kg/cm2で30分間熱圧して
耐蝕アルミニウム合金板を基板とするメラミン樹脂化粧
板を得た。
重量部を加熱混合溶解し（メラミン１モルに対しホルム
アルデヒド1.4モルの割合となる）パラトルエンスルフ
ォンアミド20重量部（メラミン１モルに対し0.16モ
ル）、イソブタノール35重量部を加えてメラミン樹脂ワ
ニスを得た。これを100g/m2の化粧原紙に塗布含浸した
後、100℃で３分間乾燥した。このメラミン樹脂含浸紙
を、厚さ1.2mmの耐蝕アルミニウム合金板上にフェノー
ル樹脂含浸紙を介して重ね、ステンレス製成形用金属板
を使用して温度140℃、圧力100kg/cm2で30分間熱圧して
耐蝕アルミニウム合金板を基板とするメラミン樹脂化粧
板を得た。
このようにして得られた化粧板は耐熱性、耐熱水性、
耐汚染性とも異常なく、耐シガレット性は3,600秒以
上、引っかき硬さ80g以上耐亀裂性は100℃48時間で異常
なしであった。
耐汚染性とも異常なく、耐シガレット性は3,600秒以
上、引っかき硬さ80g以上耐亀裂性は100℃48時間で異常
なしであった。
本発明によって得たメラミン樹脂金属化粧板は、従来
の欠点となっていた亀裂発生が皆無となった。又、耐摩
耗性、耐薬品性及び耐汚染性については従来のものに劣
ることなく、化粧面の光沢度低下を少なくすることが可
能となった。
の欠点となっていた亀裂発生が皆無となった。又、耐摩
耗性、耐薬品性及び耐汚染性については従来のものに劣
ることなく、化粧面の光沢度低下を少なくすることが可
能となった。
以上の本発明の効果によって、車輌内装材に使用した
場合の耐用年数の向上が可能となった。
場合の耐用年数の向上が可能となった。
第１図は本発明によるメラミン樹脂金属化粧板の材料構
成を示す。 １……メラミン樹脂含浸基材シート ２……フェノール樹脂含浸紙 ３……金属板
成を示す。 １……メラミン樹脂含浸基材シート ２……フェノール樹脂含浸紙 ３……金属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−16590（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−84934（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−40091（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】ホルムアルデヒドとメラミンのモル比がメ
ラミン１に対しホルムアルデヒド1.2〜1.5とし、さらに
メラミン１モルに対してパラトルエンスルフォンアミド
0.1〜0.25モルを加えたメラミン樹脂ワニスを含浸乾燥
した繊維質基材シートを、フェノール樹脂含浸紙を介し
て金属板に重ね、加圧加熱成形によって一体とすること
を特徴とするメラミン樹脂金属化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63152021A JP2570391B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | メラミン樹脂金属化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63152021A JP2570391B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | メラミン樹脂金属化粧板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01319541A JPH01319541A (ja) | 1989-12-25 |
| JP2570391B2 true JP2570391B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=15531328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63152021A Expired - Lifetime JP2570391B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | メラミン樹脂金属化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2570391B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3233775B2 (ja) * | 1994-03-30 | 2001-11-26 | 住友ベークライト株式会社 | 金属コア両面化粧板 |
| CN102744950A (zh) * | 2012-04-12 | 2012-10-24 | 成都帝龙新材料有限公司 | 一种高光亮饰面板的制造工艺 |
| CN102673082B (zh) * | 2012-04-12 | 2015-02-25 | 成都帝龙新材料有限公司 | 一种以硅酸钙为基材板的饰面板制造工艺 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5340091A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-12 | Hitachi Chem Co Ltd | Melamine-decorated metal plate |
| JPS6054179B2 (ja) * | 1977-07-07 | 1985-11-29 | 松下電工株式会社 | 化粧板の製法 |
| JPS6384934A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-15 | 日立化成工業株式会社 | 車両内装用メラミン樹脂化粧板 |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP63152021A patent/JP2570391B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01319541A (ja) | 1989-12-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4374886A (en) | Color registered decorative laminates | |
| US20040258907A1 (en) | Process for the production of a floor strip | |
| US4599127A (en) | Process for producing high gloss laminates using a vapor barrier at each end of a laminate assembly | |
| ATE482637T1 (de) | Gebondete metallbauteile mit einheitlichen wärmeleitfähigkeitseigenschaften und herstellungsverfahren dafür | |
| JP2570391B2 (ja) | メラミン樹脂金属化粧板の製造方法 | |
| CN107268945A (zh) | 复合地板及其制备方法 | |
| GB2182337A (en) | Surface covering | |
| CN106426484A (zh) | 一种柚木床靠背板的加工工艺 | |
| KR101568480B1 (ko) | 광택도가 우수한 금속부재 및 이의 제조방법 | |
| WO1998013544A1 (en) | Iron and soleplate for an iron | |
| US4043984A (en) | Aminoplasts elasticized with benzoic acid esters | |
| US3802955A (en) | Aminoplast-formaldehyde reaction products as laminating resins | |
| JP2002137327A (ja) | 金属ベースメラミン樹脂化粧板 | |
| KR200392549Y1 (ko) | 핫멜트시트가 적용된 무늬목 시트 | |
| EP0875623A1 (en) | A process for manufacturing pliable decorative paper sheets and a paper laminate material obtained through such a process | |
| JPH09150481A (ja) | 金属コア両面化粧板 | |
| JP3233775B2 (ja) | 金属コア両面化粧板 | |
| GB2224972A (en) | Resin laminate with superficial layer of metal foil coated with pigmented resin | |
| JPS6331953Y2 (ja) | ||
| JP2804441B2 (ja) | 金属コア化粧板 | |
| US317512A (en) | Stove boaed | |
| CA2202143C (en) | Process for the production of a floor strip | |
| JP2733177B2 (ja) | 積層板の製造方法 | |
| JPS608014B2 (ja) | 積層板の製造法 | |
| JPS5929431B2 (ja) | 化粧板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024 Year of fee payment: 12 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024 Year of fee payment: 12 |