JP2570276Y2 - 逆行性経肝胆道ドレナージ用具 - Google Patents
逆行性経肝胆道ドレナージ用具Info
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- JP2570276Y2 JP2570276Y2 JP501393U JP501393U JP2570276Y2 JP 2570276 Y2 JP2570276 Y2 JP 2570276Y2 JP 501393 U JP501393 U JP 501393U JP 501393 U JP501393 U JP 501393U JP 2570276 Y2 JP2570276 Y2 JP 2570276Y2
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- Japan
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- puncture needle
- rear end
- drainage tube
- retrograde
- drainage
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、医療従事者が術中に状
況に応じて、穿刺針を手で簡単に折り曲げて使用するこ
とのできる、使い捨て可能で廉価な逆行性経肝胆道ドレ
ナージ用具に関するものである。
況に応じて、穿刺針を手で簡単に折り曲げて使用するこ
とのできる、使い捨て可能で廉価な逆行性経肝胆道ドレ
ナージ用具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】体内の器官、特に胆管に薬剤や造影剤を
注入し、あるいは胆汁を排出（ドレナージ）する目的を
もって、カテーテルやチューブを胆管に留置する方式と
して、無手術下に経皮的に肝内胆管に穿刺し、ドレナー
ジチューブを外皮側から胆管に留置する方法と、手術下
にドレナージチューブを留置する方法とがある。
注入し、あるいは胆汁を排出（ドレナージ）する目的を
もって、カテーテルやチューブを胆管に留置する方式と
して、無手術下に経皮的に肝内胆管に穿刺し、ドレナー
ジチューブを外皮側から胆管に留置する方法と、手術下
にドレナージチューブを留置する方法とがある。
【０００３】後者の方法の場合は、一般的にはＴチュー
ブが使用され、肝臓を経由せず、総胆管より直接体外に
ドレナージチューブを誘導するが、Ｔチューブには体腔
内に胆汁が漏出し易い欠点がある。また、総胆管を全摘
する胆管十二指腸吻合のような手術においては、Ｔチュ
ーブは使用し難く、ストレートチューブを胆道より経肝
的に手術中に留置する方が有利である。
ブが使用され、肝臓を経由せず、総胆管より直接体外に
ドレナージチューブを誘導するが、Ｔチューブには体腔
内に胆汁が漏出し易い欠点がある。また、総胆管を全摘
する胆管十二指腸吻合のような手術においては、Ｔチュ
ーブは使用し難く、ストレートチューブを胆道より経肝
的に手術中に留置する方が有利である。
【０００４】このような用途に適した用具として、本出
願人は先に穿刺針とドレナージ用チューブを連結した構
造の逆行性経肝胆道ドレナージ用具を提案した（実公平
３−１６６８９号公報、実公平３−４１７１７号公
報）。この用具を用いれば、術中に肝内胆管の弯曲に応
じて穿刺針を手の力で変形させながら逆行的に挿入し、
胆管末梢を穿破してドレナージチューブを肝表面から体
外に導き出すことができるが、使用時に穿刺針を曲げて
逆行的に挿入していく際に、手元部が回転して、穿刺針
の先端の弯曲または屈曲した方向がわからなくなること
があった。また、ドレナージチューブ留置後、遺残結石
があり太いドレナージチューブを入れかえたい場合、ド
レナージチューブが屈曲してしまうために、ガイドワイ
ヤーがうまく挿入できない場合があった。
願人は先に穿刺針とドレナージ用チューブを連結した構
造の逆行性経肝胆道ドレナージ用具を提案した（実公平
３−１６６８９号公報、実公平３−４１７１７号公
報）。この用具を用いれば、術中に肝内胆管の弯曲に応
じて穿刺針を手の力で変形させながら逆行的に挿入し、
胆管末梢を穿破してドレナージチューブを肝表面から体
外に導き出すことができるが、使用時に穿刺針を曲げて
逆行的に挿入していく際に、手元部が回転して、穿刺針
の先端の弯曲または屈曲した方向がわからなくなること
があった。また、ドレナージチューブ留置後、遺残結石
があり太いドレナージチューブを入れかえたい場合、ド
レナージチューブが屈曲してしまうために、ガイドワイ
ヤーがうまく挿入できない場合があった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は上記の
ような欠点と現状に鑑み、廉価で使い捨てが可能で、体
外へ導き出す際に弯曲または屈曲した穿刺針先端の方向
を見失うことなく操作でき、また、太径のドレナージチ
ューブとの交換を容易にした逆行性経肝胆道ドレナージ
用具を提供することにある。
ような欠点と現状に鑑み、廉価で使い捨てが可能で、体
外へ導き出す際に弯曲または屈曲した穿刺針先端の方向
を見失うことなく操作でき、また、太径のドレナージチ
ューブとの交換を容易にした逆行性経肝胆道ドレナージ
用具を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】即ち本考案は、先端角度
が５°〜４０°の円錐状をなし、剛性が高く且つ容易に
変形し得る金属のロッドもしくはパイプからなる穿刺針
の後部コネクター部に、ドレナージ用チューブの先端側
を段差なく連結した医療用ドレナージチューブ留置用具
であって、穿刺針の後端部近傍には複数個の位置の対向
する両側面に窪みを設けてあり、ドレナージ用チューブ
は先端部近傍が後端側に向って拡径するテーパ状になす
と共に、後端側ストレート部の後端部近傍には複数個の
側孔と２個の糸固定用穴とを設けたことを特徴とする逆
行性経肝胆道ドレナージ用具である。
が５°〜４０°の円錐状をなし、剛性が高く且つ容易に
変形し得る金属のロッドもしくはパイプからなる穿刺針
の後部コネクター部に、ドレナージ用チューブの先端側
を段差なく連結した医療用ドレナージチューブ留置用具
であって、穿刺針の後端部近傍には複数個の位置の対向
する両側面に窪みを設けてあり、ドレナージ用チューブ
は先端部近傍が後端側に向って拡径するテーパ状になす
と共に、後端側ストレート部の後端部近傍には複数個の
側孔と２個の糸固定用穴とを設けたことを特徴とする逆
行性経肝胆道ドレナージ用具である。
【０００７】以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明
する。図１は本考案の一実施例となる逆行性経肝胆道ド
レナージ用具の全体を示す図で、穿刺針（１）及びドレ
ナージ用チューブ（２）で構成されている。
する。図１は本考案の一実施例となる逆行性経肝胆道ド
レナージ用具の全体を示す図で、穿刺針（１）及びドレ
ナージ用チューブ（２）で構成されている。
【０００８】穿刺針（１）は、図２に示したように先端
がテーパー状になっており、図３で示される先端角度Ａ
は５°〜４０°の範囲、好ましくは１０°〜２０°の尖
鋭円錐形状で、針先は丸め加工されている。先端角度Ａ
が５°未満であると体内組織、特に血管を傷つけ易くな
り、４０°を越すと生体組織の穿刺、貫通が極めて困難
となるか不可能となる。また、穿刺針の後端部近傍に設
ける窪み（４）は、術中に肝内胆管の弯曲に応じて手の
力で穿刺針（１）を曲げて挿入する際に、手元部で穿刺
針（１）が回転して先端の弯曲または屈曲した方向を見
失なわないようにするもので、穿刺針（１）後端部近傍
の少なくとも２ケ所の対向する両側面に設ける。
がテーパー状になっており、図３で示される先端角度Ａ
は５°〜４０°の範囲、好ましくは１０°〜２０°の尖
鋭円錐形状で、針先は丸め加工されている。先端角度Ａ
が５°未満であると体内組織、特に血管を傷つけ易くな
り、４０°を越すと生体組織の穿刺、貫通が極めて困難
となるか不可能となる。また、穿刺針の後端部近傍に設
ける窪み（４）は、術中に肝内胆管の弯曲に応じて手の
力で穿刺針（１）を曲げて挿入する際に、手元部で穿刺
針（１）が回転して先端の弯曲または屈曲した方向を見
失なわないようにするもので、穿刺針（１）後端部近傍
の少なくとも２ケ所の対向する両側面に設ける。
【０００９】窪み（４）はまた、穿刺針（１）を指先で
把持したときの滑り止めの後目もするが、窪みの深さが
浅すぎ、あるいは長さ方向の幅が広すぎると指先で感知
し難く、また滑り止めの効果も得られなくなる。一方、
窪みを深くしすぎると、穿刺針が折れ曲り易くなる問題
がある。さらに、穿刺針を両側から治具で圧迫して窪み
を形成させる際に、窪みを深くしすぎると、図４に示し
たように窪み（４）の一部が穿刺針（１）の外径より外
側にはみ出して出張り（１１）を生じる。出張り（１
１）が適度の範囲内であれば支障ないが、大きくなると
生体組織を傷つけるなどの問題を生ずる。
把持したときの滑り止めの後目もするが、窪みの深さが
浅すぎ、あるいは長さ方向の幅が広すぎると指先で感知
し難く、また滑り止めの効果も得られなくなる。一方、
窪みを深くしすぎると、穿刺針が折れ曲り易くなる問題
がある。さらに、穿刺針を両側から治具で圧迫して窪み
を形成させる際に、窪みを深くしすぎると、図４に示し
たように窪み（４）の一部が穿刺針（１）の外径より外
側にはみ出して出張り（１１）を生じる。出張り（１
１）が適度の範囲内であれば支障ないが、大きくなると
生体組織を傷つけるなどの問題を生ずる。
【００１０】穿刺針（１）の外径は通常２〜５ｍｍのも
のが使用されるが、これに対して窪み（４）の深さは外
径の１／１０〜１／５で、０．２５〜１ｍｍ、長さ方向
の幅を２〜１０ｍｍ程度とするのが適切で、上記のよう
な目的、効果を達し不具合を生じない。また、出張り
（１１）としては、０．１〜０．６ｍｍ程度であれば、
あまり大きな影響を生じることはない。
のが使用されるが、これに対して窪み（４）の深さは外
径の１／１０〜１／５で、０．２５〜１ｍｍ、長さ方向
の幅を２〜１０ｍｍ程度とするのが適切で、上記のよう
な目的、効果を達し不具合を生じない。また、出張り
（１１）としては、０．１〜０．６ｍｍ程度であれば、
あまり大きな影響を生じることはない。
【００１１】穿刺針（１）後部のコネクター部（３）
は、図２に示したように鱗状の突起となっていてドレナ
ージ用チューブ（２）が段差なく接続できる形状となっ
ている。そして、ドレナージ用チューブ（２）の先端側
近傍は、図１に示すように、穿刺針（１）のコネクター
部（３）に連結されると共に、後端側のストレート部
（６）に向って径が太くなる緩徐なテーパーを有するテ
ーパー部（５）となっている。また、コネクター部
（３）への連結部は外径が一定のストレート状とし、そ
の後端側にテーパー部（５）を設けても何ら差しつかえ
はない。ドレナージ用チューブ（２）寸法は、先端部の
外径が穿刺針（１）と同一の２〜５ｍｍで、テーパー部
（５）の長さが５〜１００ｍｍ、好ましくは１０〜２０
ｍｍ程度、ストレート部（６）は外径２．５〜８ｍｍで
長さ４００〜７００ｍｍの範囲とするのが適切である。
は、図２に示したように鱗状の突起となっていてドレナ
ージ用チューブ（２）が段差なく接続できる形状となっ
ている。そして、ドレナージ用チューブ（２）の先端側
近傍は、図１に示すように、穿刺針（１）のコネクター
部（３）に連結されると共に、後端側のストレート部
（６）に向って径が太くなる緩徐なテーパーを有するテ
ーパー部（５）となっている。また、コネクター部
（３）への連結部は外径が一定のストレート状とし、そ
の後端側にテーパー部（５）を設けても何ら差しつかえ
はない。ドレナージ用チューブ（２）寸法は、先端部の
外径が穿刺針（１）と同一の２〜５ｍｍで、テーパー部
（５）の長さが５〜１００ｍｍ、好ましくは１０〜２０
ｍｍ程度、ストレート部（６）は外径２．５〜８ｍｍで
長さ４００〜７００ｍｍの範囲とするのが適切である。
【００１２】ドレナージ用チューブ（２）のストレート
部（６）の後端部近傍に設ける側孔（７）は、通常０．
５〜２．０ｍｍの直径で２〜６個とし、末端孔（９）の
大きさも側孔と同程度とするが、ドレナージしやすい形
状、個数であれば特に限定されるものではない。
部（６）の後端部近傍に設ける側孔（７）は、通常０．
５〜２．０ｍｍの直径で２〜６個とし、末端孔（９）の
大きさも側孔と同程度とするが、ドレナージしやすい形
状、個数であれば特に限定されるものではない。
【００１３】また、ストレート部（６）の端末付近、好
ましくは末端より４５ｍｍの部位に、ドレナージ用チュ
ーブ（２）を固定するための糸固定用穴（８）を２個設
ける。糸固定用穴（８）は、ドレナージ用チューブ
（２）の中心部を貫通する位置に２個あけた場合、糸に
よるドレナージ効果の減少の恐れがあるため、図５
（ａ）のようにチューブ断面の可能な限り、端に寄せて
貫通孔を設けるか、図５（ｂ）のようにチューブ長手方
向に設けると良い。長手方向に設ける場合、２個の穴の
間隔は２〜１０ｍｍ程度とするのが適当である。
ましくは末端より４５ｍｍの部位に、ドレナージ用チュ
ーブ（２）を固定するための糸固定用穴（８）を２個設
ける。糸固定用穴（８）は、ドレナージ用チューブ
（２）の中心部を貫通する位置に２個あけた場合、糸に
よるドレナージ効果の減少の恐れがあるため、図５
（ａ）のようにチューブ断面の可能な限り、端に寄せて
貫通孔を設けるか、図５（ｂ）のようにチューブ長手方
向に設けると良い。長手方向に設ける場合、２個の穴の
間隔は２〜１０ｍｍ程度とするのが適当である。
【００１４】尚、本考案による穿刺針（１）の材質とし
ては、アルミニウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属が用
いられるが、手術時に手の力で容易に弯曲あるいは屈曲
させられるものであればこれらに限定するものではな
い。また、ドレナージ用チューブ（２）には、穿刺針
（１）に先導されて生体組織を円滑に貫通するのに必要
な柔軟性と強度を有すること、胆汁と接触して変質しな
いこと、チューブ内の胆汁が目視できる透明度があるこ
と等の性状を有することが必要とされる。これらの材質
要求に沿う材料としては、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウ
レタン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム、各種熱可塑性エラストマー等のゴム類を挙げること
ができるが、瘻孔形状や成形加工性の点からは軟質塩化
ビニル樹脂を使用するのが好適である。
ては、アルミニウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属が用
いられるが、手術時に手の力で容易に弯曲あるいは屈曲
させられるものであればこれらに限定するものではな
い。また、ドレナージ用チューブ（２）には、穿刺針
（１）に先導されて生体組織を円滑に貫通するのに必要
な柔軟性と強度を有すること、胆汁と接触して変質しな
いこと、チューブ内の胆汁が目視できる透明度があるこ
と等の性状を有することが必要とされる。これらの材質
要求に沿う材料としては、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウ
レタン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム、各種熱可塑性エラストマー等のゴム類を挙げること
ができるが、瘻孔形状や成形加工性の点からは軟質塩化
ビニル樹脂を使用するのが好適である。
【００１５】さらに、ドレナージ用チューブ（２）は、
体内留置時の位置確認の目的で、長手方向の全長または
後端部近傍にＸ線不透過ライン（１０）を付設すること
もある。Ｘ線不透過ライン（１０）の材質としては、硫
酸バリウム、次炭酸ビスマス等を樹脂中に練り込んだも
のが使用されるが、これらに限定されるものではない。
体内留置時の位置確認の目的で、長手方向の全長または
後端部近傍にＸ線不透過ライン（１０）を付設すること
もある。Ｘ線不透過ライン（１０）の材質としては、硫
酸バリウム、次炭酸ビスマス等を樹脂中に練り込んだも
のが使用されるが、これらに限定されるものではない。
【００１６】次に、本考案によるドレナージ用具の使用
方法について説明する。先ず手術時に、穿刺針（１）を
総胆管から肝へ刺入し、経皮的に体外へ出した後、さら
に引張ってドレナージ用チューブ（２）を引き込み、ス
トレート部（６）の後端部を胆道内の目標位置に留置す
る。ここで、吸収用糸を糸固定用穴（８）に通して固定
し、手術を終わる。この後、吸収用糸は吸収されて消滅
するので、治癒後はドレナージ用チューブは容易に抜去
できる。また、術後の経過によっては、別の太いドレナ
ージ用チューブへの交換が必要になるが、このような場
合は先ず、留置されているチューブ内にガイドワイヤー
を挿入した後、そのチューブを抜去し、代って別のドレ
ナージ用チューブをガイドワイヤーに沿わせて誘導し、
目標の位置まで挿入されたことが確認されたら、ガイド
ワイヤーを抜去してチューブの交換を終わる。
方法について説明する。先ず手術時に、穿刺針（１）を
総胆管から肝へ刺入し、経皮的に体外へ出した後、さら
に引張ってドレナージ用チューブ（２）を引き込み、ス
トレート部（６）の後端部を胆道内の目標位置に留置す
る。ここで、吸収用糸を糸固定用穴（８）に通して固定
し、手術を終わる。この後、吸収用糸は吸収されて消滅
するので、治癒後はドレナージ用チューブは容易に抜去
できる。また、術後の経過によっては、別の太いドレナ
ージ用チューブへの交換が必要になるが、このような場
合は先ず、留置されているチューブ内にガイドワイヤー
を挿入した後、そのチューブを抜去し、代って別のドレ
ナージ用チューブをガイドワイヤーに沿わせて誘導し、
目標の位置まで挿入されたことが確認されたら、ガイド
ワイヤーを抜去してチューブの交換を終わる。
【００１７】
【考案の効果】本考案による逆行性経肝胆道ドレナージ
用具は、穿刺針の後端部に複数個の窪みを設けたことに
より、肝内胆管の弯曲に応じて穿刺針を曲げながら挿入
していった時に、先端の弯曲または屈曲した方向がわか
るので、穿刺針を安全に挿入していくことができる。ま
た、ドレナージ用チューブの先端がテーパー形状になっ
ているため、細い穿刺針を用いて太いドレナージチュー
ブを留置することが可能であり、さらに、ドレナージ用
チューブ後端付近の糸固定穴はドレナージルートを邪魔
しないように設けられており、吸収用糸で固定してでき
る限り直線的に体表へ誘導・固定しておくことにより、
ガイドワイヤーを用いて別のチューブと容易に交換する
こともできるので、胆道ドレナージ用具として有用であ
る。
用具は、穿刺針の後端部に複数個の窪みを設けたことに
より、肝内胆管の弯曲に応じて穿刺針を曲げながら挿入
していった時に、先端の弯曲または屈曲した方向がわか
るので、穿刺針を安全に挿入していくことができる。ま
た、ドレナージ用チューブの先端がテーパー形状になっ
ているため、細い穿刺針を用いて太いドレナージチュー
ブを留置することが可能であり、さらに、ドレナージ用
チューブ後端付近の糸固定穴はドレナージルートを邪魔
しないように設けられており、吸収用糸で固定してでき
る限り直線的に体表へ誘導・固定しておくことにより、
ガイドワイヤーを用いて別のチューブと容易に交換する
こともできるので、胆道ドレナージ用具として有用であ
る。
【図１】本考案の一実施例となる逆行性経肝胆道ドレナ
ージ用具の全体を示す図である。
ージ用具の全体を示す図である。
【図２】図１の穿刺針部位の全体を示す側面図である。
【図３】穿刺針先端部分の拡大図である。
【図４】穿刺針の窪みの形状を示す上面図である。
【図５】ドレナージ用チューブの糸固定用穴の実施例を
示す図である。
示す図である。
１ 穿刺針 ２ ドレナージ用チューブ ３ コネクター部 ４ 窪み ５ テーパー部 ６ ストレート部 ７ 側孔 ８ 糸固定用穴 ９ 末端孔 １０ Ｘ線不透過ライン １１ 出張り Ａ 先端角度
Claims (2)
- 【請求項１】 先端角度が５°〜４０°の円錐状をな
し、剛性が高く且つ容易に変形し得る金属のロッドもし
くはパイプからなる穿刺針の後部コネクター部に、ドレ
ナージ用チューブの先端側を段差なく連結した医療用ド
レナージチューブ留置用具であって、穿刺針の後端部近
傍には複数個の位置の対向する両側面に窪みを設けてあ
り、ドレナージ用チューブは先端部近傍が後端側に向っ
て拡径するテーパー状になすと共に、後端側ストレート
部の後端部近傍には複数個の側孔と２個の糸固定用穴と
を設けたことを特徴とする逆行性経肝胆道ドレナージ用
具。 - 【請求項２】 穿刺針後端部近傍の両側面に設けられた
窪みの深さが、穿刺針外径の１／１０〜１／５で、０．
２５〜１ｍｍの範囲であることを特徴とする、請求項１
記載の逆行性経肝胆道ドレナージ用具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP501393U JP2570276Y2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 逆行性経肝胆道ドレナージ用具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP501393U JP2570276Y2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 逆行性経肝胆道ドレナージ用具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663046U JPH0663046U (ja) | 1994-09-06 |
| JP2570276Y2 true JP2570276Y2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=11599658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP501393U Expired - Lifetime JP2570276Y2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 逆行性経肝胆道ドレナージ用具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2570276Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7909802B2 (en) | 2003-04-24 | 2011-03-22 | Imp B.V. | Device for inserting a drain and handle for such a device |
| KR102317978B1 (ko) * | 2018-07-23 | 2021-10-27 | 윤삼열 | 음압을 유지하는 역행성 경피적 담즙 배액술용 담즙 배액 기구 |
| JP7376031B2 (ja) * | 2019-07-29 | 2023-11-08 | ユン、サム ヨル | 陰圧を維持する逆行性経皮的胆汁排液術用の胆汁排液機構 |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP501393U patent/JP2570276Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0663046U (ja) | 1994-09-06 |
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