JP2570252B2 - エラー訂正コード生成方法 - Google Patents

エラー訂正コード生成方法

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JP2570252B2
JP2570252B2 JP59147410A JP14741084A JP2570252B2 JP 2570252 B2 JP2570252 B2 JP 2570252B2 JP 59147410 A JP59147410 A JP 59147410A JP 14741084 A JP14741084 A JP 14741084A JP 2570252 B2 JP2570252 B2 JP 2570252B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/93Regeneration of the television signal or of selected parts thereof
    • H04N5/94Signal drop-out compensation
    • H04N5/945Signal drop-out compensation for signals recorded by pulse code modulation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • G11B20/1806Pulse code modulation systems for audio signals
    • G11B20/1809Pulse code modulation systems for audio signals by interleaving

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、2進データにおけるエラー(誤り)を訂正
する装置、特に記録再生後デジタル・テレビジョン信号
におけるエラーを訂正する装置(ただし、これに限らな
い。)に関するものである。
背景技術とその問題点 オーディオ又はテレビジョン信号のようなアナログ信
号を送信又は記録に際し例えばパルス符号変調(PCM)
によりデジタル形式に変換することは、現在では極めて
普通である。また、受信又は再生されたデータ・ワード
におけるエラーを受信又は再生時に検出して訂正するた
め、送信又は記録前にコード(符号)化されたデータ・
ワードに或るチェック・ワードを付加することも、普通
に行なわれている。時には、このチェック・ワードは極
めて簡単に導出される。例えば、簡単なパリティチェッ
ク・ワードや周期的冗長チェック・ワードの場合など
は、そうである。しかし、かかる簡単な方法では、一般
に比較的低いレベルのエラー検出又は訂正能力しかな
く、さもなければ、所望レベルのエラー処理を達成する
のに比較的多数のチェック・ワードが必要になる。かよ
うなチェック・ワードはすべてデータ・ワードに付加さ
れるものであるから冗長であるという意味において、特
にデジタル・テレビジョン信号に対しては、必要なチェ
ック・ワード数を余り増加させないで十分なエラー検出
及び訂正能力がある、もっと複雑巧妙なチェック・ワー
ド発生方法が用いられる。デジタル・テレビジョン信号
に含まれるデータの量は、冗長ワードを加えなくてさ
え、非常に高いビット・レート(速度)を使用しなけれ
ばならない程多い。デジタル・テレビジョン信号に用い
られてきた複雑巧妙な方法の例としては、各種のいわゆ
るb隣接コード(リード・ソロモン・コードはその特別
な例である。)及びボース・ショーデュリ・ホッケンガ
ム・コードがある。
チェック・ワードを用いるエラー検出及び訂正の従来
方法における共通の問題は、1つのチェック・ワードに
例えば送信中又は記録再生中にエラーが発生すると、チ
ェック・ワードを用いるエラー検出及び訂正が不可能に
なるか、又は間違ったエラー検出及び訂正が行なわれる
ことである。デジタル・テレビジョン信号の場合には、
これらの故障は再生テレビジョン画像の著しい劣化をも
たらす。
もう一つの問題は、かかるチェック・ワードを用いる
エラー検出及び訂正方法を使用すると、これらのチェッ
ク・ワードにより守られるデータ・ワード・ブロックに
おける別々のエラーまで検出し訂正してしまうのに、そ
れらの方法は、主要なデータ・ワード列を含む、例えば
テープのドロップ・アウトによって生じる如きバースト
・エラーに対しては、十分に防護できないことである。
我々の係属中の英国特許出願第8222767号及び第82359
62号において、我々はこれらの問題を処理する方法及び
装置を提案した。本発明は、これらの方法及び装置を拡
張し変形して、少なくとも或る状態において達成できる
如きレベルの訂正について更に改良をしたものである。
発明の目的 したがって、本発明の目的は、上述の問題点を処理す
る2進データのエラー訂正装置の改良にある。
発明の概要 本発明は、デジタル・テレビジョン信号のような2進
データのエラーを訂正するもので、各ブロックが複数
(例えば60)のデータ・ワードから成る第1のワード群
と複数(例えば6)のチェックワードから成る第2のワ
ード群とを有する複数のブロックにデータを整理し、更
に上記複数のブロックを複数ブロックのアレイに組替
え、複数ブロックの各アレイに対し第1及び第2のチェ
ック・ブロックを導出するものである。各チェック・ワ
ードは、上記各ブロックにおける全データ・ワード及び
他の各チェック・ワードに依存して(応じて)導出す
る。1つのチェック・ワードは法2加算によって導出
し、残りのチェック・ワードはそれぞれの基本多項式発
生器によって導出することができる。上記第1チェック
・ブロックは法2加算により、第2チェック・ブロック
は基本多項式発生器により導出する。
発明の原理及び実施例 第1図は、デジタル・テレビジョン信号に適用される
コード化様式(coding format)を示す図である。入来
アナログ・テレビジョン信号の各水平走査線はまず一定
回数サンプルされ、各サンプル値は8ビットのデータ・
ワードにPCM変調される。第1図に示す様式は、m行n
列の複数のデータ・ブロックより成るm×nアレイを示
し、各データ・ブロックは、例えば第2図に示すよう
に、60個の8ビット・データ・ワードとそれらのデータ
・ワードに対応する6個の8ビット水平チェック・ワー
ドとより成る。
記録に2ヘッド対を用いる特定のデジタル・テレビジ
ョン装置においては、mは18に等しくnは36に等しい。
36列のうち初めの34列は実サンプル値に対応し、終わり
の2列はそれぞれ18個の第1及び第2垂直チェック・ブ
ロックより成る。これらについては、あとで詳細に述べ
る。各列は、ビデオの3水平線を含む。したがって、各
m×nアレイは、34×3=102の水平線より成る。306本
の水平線より成る1フィールドを作るのに、3アレイが
必要である。(625本方式の1フィールドには312 1/2本
が含まれ、6 1/2本の差は画像信号が無い領域すなわち
ブランキング部分から取る。) 本例に用いる特別なサンプリング装置は、成分テレビ
ジョン信号(a component television signal)に適用
されるいわゆる2:1:1方式で、輝度成分信号は6.75MHzで
サンプルされ、各色差成分信号は3.375MHzでサンプルさ
れる。こうして、水平走査線当たり720個のサンプル値
すなわち毎秒13.5メガワードが作られる。
本発明は、いわゆる4:2:2方式にも同様に適用しうる
ものであり、の場合水平走査線当たり与えられる数は2
倍となり、また、複合テレビジョン信号にも適用可能で
ある。ただし、ここで挙げた数は単なる例示にすぎない
ことに留意されたい。
上述のように、各m×nアレイの終わりの2列は、そ
れぞれ66個と8ビット垂直チェック・ワードを含む第1
及び第2の垂直チェック・ブロックより成る。第1垂直
チェック・ブロックにおける垂直チェック・ワードは、
m×nアレイの初めのn−2列において垂直方向に1列
に並んだデータ・ワードの個々のビットをビット毎に排
他的オア(すなわち法2)加算することにより、発生さ
れる。第2垂直チェック・ブロックの垂直チェック・ワ
ードは、同じデータから導出されるが、リード・ソロモ
ン・コードがよいb隣接コードを構成する。第1及び第
2垂直チェック・ブロックは、あとで詳細に述べるよう
に、m×nアレイのデータ・ブロックのデータ・ワード
に水平チェック・ワードが加えられる前に、また必要な
同期ワードが加えられる前に発生するのがよい。
これまで概述したコード化方法(あとで詳述する。)
によれば、デコード(復号又は解読)時に色々なことが
できる。それは、第2図に示す各データ・ブロックにお
ける6個の水平チェック・ワードにより、そのデータ・
ブロックにおける少なくとも2個のエラー・ワードの検
出及び訂正ができるという事実に基いている。しかも、
各行の終わりの2列における第1及び第2垂直チェック
・ワードにより、例えば、その行の1個のエラー・ワー
ドの検出及び訂正又はその行の2個のエラー・ワードの
検出ができる。
いま、例えば、第3図に示すようなデータ・ワードの
アレイを考える。このアレイは、5個の水平データ・ワ
ード列及び5個の垂直データ・ワード行より成る。
アレイ右側の長方形は水平チェック・ワードを、アレ
イ下側の長方形は垂直チェック・ワードを示す。ここ
で、×印のデータ・ワードがエラー状態にあると考え
る。デコード時における1つのエラー検出方法として、
最初に水平チェック・ワードを訂正に用いる3段階方法
が考えられる。この第1の水平訂正段階では、1個又は
2個のエラーを訂正する。しかも、この水平コードはま
た、その訂正が成功したかどうかを高い正確度で検出す
る。成功が検出されると、そのブロック内のデータ訂正
のため更にあとのエラー訂正の段階に進むことが阻止さ
れる。この処理により、垂直訂正段階で間違った訂正が
行なわれる可能性が除去される。それから垂直チェック
・ワードが訂正に用いられ(もう検出には用いられな
い。)、この後水平チェック・ワードが訂正及びそれ以
上の検出に用いられる。図示のエラー・パターンについ
て上述の方法を使用する場合、第1の水平訂正段階で最
初に水平チェック・ワードを使用しても、第2及び第3
の水平列に3つのエラーがありエラーが多すぎるため、
実際上何も訂正できない。しかし、垂直チェック・ワー
ドを順次使用すると、第1,第3,第4及び第5行にある1
個のエラーは訂正される。それらの訂正されたエラー・
ワードを印で示す。次の段階で水平チェック・ワード
を用いてエラー訂正をすれば、第2及び第3列にある残
りのエラーを訂正できることが分かるであろう(それら
の列にはそれぞれ1個のエラー・ワードしか残っていな
いから)。この簡単な例においては、すべてのエラー・
ワードがこれらの3段階により訂正されるが、常にそう
とは限らず、水平チェック・ワードの2回目の使用で幾
つかのエラー・ワードが検出されても未訂正のまま残さ
れることがあり、それらのワードはあとの補正(concea
lmemt)のためにフラグ(標示)されることになる。
このコード化方法によれば、上述の3段階方法のほか
にデコード時において或る範囲の別のことができる。更
に訂正段階を付加しても実際に訂正されるエラー・ワー
ドの数は急に減るので、一般には3段階を超えるエラー
訂正方法を用いることは得策ではないが、異なる又は追
加的な段階を使用することは可能である。明らかに、m
×nブロックの全データ・ワードをあとのエラー訂正す
なわちエラー補正処理のために標示するほかはない程、
エラー密度が高い場合がある。
簡単のため本明細書においては、1つのデータ・ブロ
ックにおけるデータ・ワード列が1本の水平走査線に沿
うサンプル列を表わすと考えるが、実際はそうではな
い。その理由は、そのブロックが訂正不可能のエラー・
パターンをもつ場合、そのブロックの全ワードはたとえ
その中に正しいものがあってもエラー状態にあると見な
されるからである。しかし、これはエラー検出の最良の
方法であり、この検出は補正処理の前に行なわねばなら
ない。かようなエラーの補正をしなければならない機会
はそれらのエラーを分散させることで相当に改善される
ので、以前に、アナログ・テレビジョン信号をサンプル
しそのサンプルをコード化したあとのデータ・ワードを
例えばランダムアクセスメモリ(RAM)装置を用いてそ
の順序をごちゃ混ぜにする(shuffle)ことが提案され
た。この場合、そのデータ・ワードをデコードするに先
立ち、それらの順序を相補的RAM装置を用いて元に戻す
(de−shuffle)のである。
エラー訂正改良のため以前に提案された他の技法は間
挿(interleaving)法であり、この技法は上述のエラー
訂正様式にも使用しうる。間挿法の効果はエラーを拡散
することであり、そうすると、バースト・エラーが発生
しても個々のワード・エラーが訂正される可能性が増
す。
次に、各データ・ブロックの6個のチェック・ワード
を発生する方法を述べる。これらのチェック・ワードの
特徴は、データ・ブロック中の60個のデータ・ワードに
依存するだけでなく自己相互の関係にも依存して発生さ
れることである。この理解を助けるため、まずエラー訂
正コード化の一般論と既知のエラー訂正コードとについ
て述べる。
いま、2進符号を考えると、1つのエラーはその位置
によって充分に特定できる。ゆえに、エラー・ビットの
位置が分かれば、ビットは2値しかもたないので必要な
訂正が分かり、正しい値は実際値の逆とならねばならな
い。また、データ・ワードの1ブロック、すなわち各々
が複数ビットより成る複数のデータ・ワードを考える
と、エラーを充分に特定するには、エラーの位置と大き
さを知る必要がある。
第4図において、例えば34個の8ビット・データ・ワ
ードW0〜W33の1ブロックを考える。各データ・ワードW
0〜W33は、アナログ・テレビジョン信号のサンプル・レ
ベル(PCM変調されている。)を表わし、そのサンプル
の振幅範囲は256すなわち28のステップを有する。その
ブロックには2個の8ビット・チェック・ワードK0,K1
が付加されており、それらは、エラー・ワードの位置及
びエラーの大きさを特定することにより1個の8ビット
・データ・ワードのエラー訂正を行なう。これは、2つ
の未知数を含む2連立方程式を解くことに当たる。これ
を可能にするため、これら2個のチェック・ワードはそ
れぞれそのブロックの全データ・ワードから導出しなけ
ればならないが、それらが独立した情報をもちその方程
式が解を有することを確実にするため、違った方法で導
出する。b隣接コードの使用は、この独立性を得る1つ
の方法である。
第4図の例において、第1のチェック・ワードK0は、
34データ・ワード全部を単に法2加算することによって
導出する。すなわち、 K0=W0W1W2…W33 ……(1) ここに、は第9A図の回路で達成される法2加算を表わ
す。
第2のチェック・ワードK1は、基本多項式発生器を用
いて導出する。第5図は該発生器の動作を示す図であ
る。図において、円の中心は8ビット・ワード00000000
を表わす。円の周囲にはα02,…,α254で示された2
55のステップがあり、これらは8ビット・コードの異な
る非「0」パターンのすべてを表わす。多項式発生器
は、第9B図のように相互接続された8段フィードバック
・シフトレジスタとして形成するのが便利であるが、そ
の作用は、シフトレジスタが1回クロックされると1つ
の入力データ・ワードを円周に沿って反時計方向に歩進
(ステップ)させることである。こうして8ビット・デ
ータ・ワードがシフトレジスタに取込まれると、そのワ
ードはαすなわち1により乗算されたと考えられる。
上記シフトレジスタが再び1回クロックされると、ワー
ドはαにより乗算されたと考えられ、以下同様にα
254まで続く。更に1クロック加わると、データ・ワー
ドは最初の値に戻る。多様式は基本的なものであるか
ら、シフトレジスタに供給される00000000以外の組合わ
せの8ビット入力は、予め定めた態様で他の可能性のあ
るすべての組合わせを一巡した後、最初の組合わせに戻
る。
チェック・ワードK1を導出するには、データ・ワード
W0を上記シフトレジスタの入力に供給し、これを1回ク
ロックする。データ・ワードW1を法2加算し、シフトレ
ジスタを再び1回クロックする。データ・ワードW2を法
2加算し、シフトレジスタを再び1回クロックする。こ
れを最後にデータ・ワードW33が法2加算されるまで続
ける。最初の3ステップは、次のように表わせる。
(W0・α)W1 ……(2) ((W0・α)W1)αW2 ……(3) ((W0・α)W1)αW2)αW3 ……(4) 式(4)は、次のように書き換えられる。
W0αW1αW2αW3α ……(5) したがって、結局次式を得る。
K1=W0α33W1α32W2α31…W33α ……(6) 式(1)と(6)は、次のマトリックスで表わせる。
次に、チェック・ワードK0,K1よりエラーの位置及び
大きさに関する情報を取出すのに使用するデコード方法
を述べる。いま、データ・ワードの1つWxが、例えば2
つのチェック・ワードK0,K1が付加されたデータ・ワー
ドW0〜W33のブロックが記録再生された後に、エラー状
態になったとすると、そのエラーExは記録されたデータ
・ワードWxに法2加算されてエラー・データ・ワードWx
Exを生ずるものと考えられる。
再生後、2つのシンドロームS0及びS1が発生される。
シンドロールS0はK0とK0′の法2和であり、K0′はK0
類似した方法で、しかし再生データ・ワードMn′(n=
0〜33)から導出される。したがって、 ゆえに、エラーがなければ(Ex=0)、シンドローム
S0は0となり、エラーがあれば(Ex≠0)、シンドロー
ムS0はエラーExの大きさに等しくなる。
シンドロームS1はK1とK1′の法2和であり、K1′はK1
と類似の方法で、しかし再生データ・ワードWn′より導
出される。したがって、 ゆえに、ノー・エラー(Ex=0)であれば、シンドロ
ームS1は0となり、エラーがあれば(Ex≠0)、シンド
ロームS1は、第5図の円の周りにエラーの位置までステ
ップ・バックした、すなわち33−Xステップだけステッ
プしたエラーExの大きさに等しくなる。
したがって、シンドロームS1は、X−33ステップだけ
バックすればエラーExの大きさ、すなわちシンドローム
S0に等しくなる。
S1′=S1・αx-33=Ex・α=S0 ……(10) エラー・データ・ワードWxの位置を見積けるには、シエ
ン探索(Chien search)が行なわれる。すなわに、S1
繰返しα-1が乗ぜられ、つまり、第5図の円周を時計方
向に順次ステップされ、各ステップでS1′=S0がテスト
される。この条件が充たされたとき、エラーの位置が発
見されたことになる。
この方法の後の部分の変形として、シンドロームS1
最初にα-33を乗じてもよい。すると、式(9) S1=Ex・α33-x ……(9) は新しいシンドロームS1を与えるよう変形される。
S1=Ex・α-x ……(10′) シエン探索は、繰返しαを乗じ各ステップでS1=S0
をテストすることによって行なえる。この変形の利点
は、逆ステップの必要がなくコーダ用と同じ構成の基本
多項式発生器を使用でき、1個の遅延メモリのみでよく
2個の先入れ後出し(first−in last−out)メモリを
必要としないことである。
上述のエラー訂正コードは、ただ1個のエラーを確実
に訂正する。すなわち、エラーがデータ・ワードW0〜W
33の1つにあるとき、チェック・ワードK0,K1はエラー
の大きさと位置を決定できる。また、チェック・ワード
K0又はK1の1つにエラーがあるときは、シンドロームS0
又はS1の一方が0になり他方が0でなくなる。これは、
エラーがチェック・ワードK0又はK1の1つにあってデー
タ・ワードW0〜W33にはエラーがないことを示す。
しかし、このエラー訂正コードでは、2つ以上のエラ
ーが発生した場合に問題が起こる。そのような場合に、
誤り訂正符号が誤り訂正を実行できなくても、少なくと
も何らかの誤り検出能力を持っていて、残りの誤りが後
続の可能な訂正または隠蔽の為にフラッグをたてること
ができれば有利である。同様にして、そのような場合
に、2以上の誤りが存在するときに、誤った訂正が行わ
れ実際に有効なデータを無効データとしてしまうような
失敗の確率を減らすことが重要である。いわゆる完全コ
ード(ただ1つのエラーを訂正するハミング・コード
(Hamming code)がその例である。)においては、チェ
ック・ワードにより特定可能なアドレスの数は1つのエ
ラーが発生する場合のアドレスの数に等しい。したがっ
て、2以上のエラーがある場合、ハミング・コードが1
つのエラーを想定して間違った訂正を行なうことは避け
られない。不完全コードの場合は、訂正に用いないコー
ド部分を、そのコードの訂正可能範囲外のすべてのエラ
ー・パターンをできるだけよく検出する手段として使用
する必要がある。
第4図について述べたコードは、この意味において完
全ではない。というのは、2つのシンドロームS0,S1は2
16−1の異なる非「0」パターンを想定しうるのに対
し、エラー・パターンの総可能数は28−1、すなわち25
5(可能ワード・パターン数)×36(ワード数)である
からである。明らかに、216−1は255×36より大きく、
これは、チェック・ワードを含むワードの総数が最大可
能数255まで増加されたとしても、なお正しい。したが
って、2以上のワードにわたる複数エラーの検出のため
に、理論上少なくとも残りのパターンのいくつかを利用
しうることになる。これを達成するには、これらの残り
パターンが1エラー訂正の際にできるだけ発生しないよ
うにすることが必要である。
複数エラーに伴う失敗の確率を計算すると、最も厄介
な状態は1チェック・ワードに1エラーがある場合であ
ることが判る。それは、その場合、コードがチェック・
ワードの1エラーか又はデータ・ワードの複数エラーか
を識別できないからである。装置がチェック・ワードの
1エラーと想定すると、少なくとも2個のエラーを含む
1データ・ブロックが有効として通過する可能性があ
り、装置がデータ・ブロックに2エラーがあると想定す
ると、有効なデータ・ワード・ブロックが無効として扱
われる可能性がある。チェック・ワードのエラーの場合
特に困難なのは、2個のチェック・ワードがデータ・ワ
ードを通しては関係があるが相互には全然関係がないた
め、他のチェック・ワードがエラーについて何の情報も
与えないことによる。
次に、第2図の各データ・ブロックのチェック・ワー
ド発生に用いるエラー訂正コードを第6図について簡単
に説明する。第6図は、第4図と同様に、34個の8ビッ
ト・データ・ワードW0〜W33より成る1ブロックを示
す。このブロックには、2個の8ビット・チェック・ワ
ードC0,C1が付加されている。基本的には、これらのチ
ェック・ワードC0,C1は、第4図のチェック・ワードK0,
K1と同様な方法で導出される。すなわち、チェック・ワ
ードC0は法2和として形成され、チェック・ワードC1
基本多項式発生器を用いて形成される。しかし、第4図
のチェック・ワードK0,K1は共に事実上そのブロックの
位置33に関係しているが、チェック・ワードC0,C1は事
実上ブロックの位置35に関係する。いい換えると、第4
図のチェック・ワードK0,K1は、位置33の最後のデータ
・ワードW33を含むデータ・ワードに依存して導出され
るのに対し、第6図のチェック・ワードC0,C1は、位置3
3の最後のデータ・ワードW33を含むデータ・ワードばか
りでなく、位置34,35にあるチェック・ワードC0,C1自身
にも依存して導出される。
したがって、各チェック・ワードC0,C1は他のチェッ
ク・ワードに関する情報を有し、そのため、デコード時
にチェック・ワードC0,C1をデータワードと全く同様に
扱うことができ、1エラーの場合そのエラーがチェック
・ワードC0又はC1の一方にあるときでも、そのエラーの
大きさと位置を決定することができる。
勿論、問題はチェック・ワードC0,C1を作ることであ
り、これは数学的に説明するのが最も分かり易いであろ
う。式(1)及び(6)は、第4図のチェック・ワード
K0,K1がデータ・ワードW0〜W33から導出されていること
を示している。
K0=W0W1W2…W33 ……(1) K1=W0α33W1α32W2α31…W33α ……(6) 第6図において、34個のデータ・ワードW0〜W33が与
えられると、位置33に関係のある2個の中間ワード(処
理の中間で生成されるチェックワード)K0,K1が導出さ
れる。また、第6図から次のことが分かる。
C0・α=K0αC1α ……(11) C1・α=K1αC0α ……(12) 上式(11),(12)を書き直すと、 K0=C0C1 ……(13) K1=C0α-1C1α-2 ……(14) これをマトリックスで表わすと、 この中央のマトリックスは実際上ヴアンデルモンド(Va
ndermonde)の行列式であるから、それは常に1つの実
数の逆行列(a real inverse)を有し、方程式(15)は
C0,C1について解くことができる。実際に、次式 X8=X4X3X2X0 ……(16) で表わされる第9B図の形式の基本多項式発生器を用いた
場合の解は、 である。ゆえに、所要のチェック・ワードC0,C1を直ち
に求めることができる。それには、プログラム可能のリ
ードオンリメモリ(PROM)をルックアップ表として使用
するのが最も便利である。
第7図は、チェック・ワードC0,C1を発生する回路を
示すブロック図である。入来データ・ワードW0〜W
33は、入力(10)より、それぞれ中間ワードK0,K1を導
出する第1及び第2の基本多項式発生器(11),(12)
と2:1選択器(13)とに供給される。基本多項式発生器
(11)により導出された中間ワードK0は(512×8)PRO
M(14)に供給され、基本多項式発生器(12)により導
出された中間ワードK1は(512×8)PROM(15)に供給
される。中間ワードK0,K1はそれぞれPROM(14),(1
5)の入力端子A0〜A7に供給され、他の入力端子A8
は、PROM(14),(15)を交互に差動させチェック・ワ
ードC0,C1を導出させるスイッチング信号が供給され
る。導出されたチェック・ワードC0,C1は排他的オア回
路(16)を経て2:1選択器(13)に供給される。2:1選択
器(13)の出力は、データ・ワードW0〜W33とそれに付
加されるチェック・ワードC0,C1とより成る。
デコーダ(復号器)における手順は、基本的には第4
図の従来方法について前述したのと同様であるが、チェ
ック・ワードを単に入来データ・ワードから導出するの
ではなく入来データ・ワードと入来チェック・ワードの
両方を用いる点が異なる。したがって、シンドロームは
直ちに導出される。チェック・ワードにエラーがないと
き、両シンドロームは0である。両シンドロームが0で
ないときは、1つのエラーがあると想定し、そのエラー
の大きさと位置は上述したシエン探索により見付けるこ
とができる。勿論、このシエン探索はチェック・ワード
の1つに単一エラーがあることを知らせるが、この場
合、データ・ワードは単に有効として通過するだけで必
要な訂正は受けない。一方のシンドロームが0で他法の
シンドロームが0でないとき、2以上のエラーがあるこ
とになる。以下、改良されたデコード方法を述べる。
勿論、これまでの例は極めて簡単なもので、実際のデ
ジタル・ビデオテープレコーダに対しては十分なチェッ
ク情報を有しない。これより、第1及び第2図のデータ
様式に用いる方法を第8図〜第11図について述べる。第
8図は、1データ・ブロックの60データ・ワードW0〜W
59(Wk-1)とそれに付加された6チェック・ワードK0
K5(WN-1)を示す。ただし、kはデータ・ワード数,Nは
ブロックの長さを表わす。60データ・ワードに6チェッ
ク・ワードを用いることは従来方法に用いられてきた程
度の冗長レベルを与えるが、数Wk-1が1〜249の範囲内
にある限り、第1及び第2の様式に適当な変化を与えれ
ば、データ・ワードの数を違えることができる。
基本的には、6水平チェック・ワードをもつデータ・
ワードは、変形3エラー訂正用リード・ソロモン・コー
ドを構成する。データ・ブロックと付加チェック・ワー
ド内のエラー訂正には全3エラー訂正能力を使用する必
要はなく、この能力は、、デコード時エラー訂正の第1
段階においてデータ・ワードと付加チェックワード内の
1つか2つのエラーを訂正するだけに用いられる。
普通のリード・ソロモン・コードにおいては、6個の
チェック・ワードは次の如きフィールド要素が増加した
マトリックスから導出される。
ただし、K0〜K5は6チェック・ワードをW0〜Wk-1はデー
タ・ワードを表わす。
チェック・ワードK0〜K5は、データ・ワードW0〜Wk-1
より上述のように基本多項式発生器を用いて発生しう
る。チェック・ワードK0及びK1の発生に要する特別の基
本多項式発生器は、第9A図及び第9B図にブロック図で示
す。例えば、第9B図では、各基本多項式発生器は各排他
的オア回路(21)の一方の入力に接続された8個の入力
端子(20)を有し、各排他的オア回路(21)の出力は各
シフトレジスタ段(22)の入力に接続され、各シフトレ
ジスタ段(22)の出力は各出力端子(23)に接続され
る。所要の多項式を発生するのに適当な帰還接続が、シ
フトレジスタ段(22)の出力から排他的オア回路(21)
の他方の入力にそれぞれ設けられる。
残りの4つの多項式発生器も同様に構成しうるが、か
なり複雑な相互接続、したがって相当なハードウエアの
量が含まれることになる。よって、その代わりに、第10
図のようなPROMを用いる基本多項式発生器を使うのがよ
い。その基本多項式 発生器は各排他的オア回路(31)の一方の入力に接続さ
れた各入力端子(30)を有し、排他手オア回路(31)の
出力は、PROM(33)の8個の入力にそれぞれ接続された
8出力をもつ8−ウェイD型フリップフロップ(32)に
接続され、PROM(33)の8出力はそれぞれ8出力端子
(34)に接続される。PROM(33)の出力により排他的オ
ア回路(31)の他方の入力にそれぞれ帰還接続が設けら
れる。この基本多項式発生器によって実際に作られる基
本多項式はPROM(23)のプログラムに従って決まり、チ
ェック・ワードK0〜K5の発生に必要な6個の基本多項式
発生器を構成するのに、同じ基本構成を用いることがで
きる。
普通のリード・ソロモン・コードにおいては、チェッ
ク・ワードK0〜K5がデータ・ブロックに付加されること
があっても、あとの処理を受けない。しかし、上述のよ
うに、これでは、チェック・ワード自身にエラーがある
場合、特にチェック・ワードに1つのエラーがありデー
タ・ワードに1つのエラーがある場合に有効な保証とな
らない。したがって、前述の如く各チェック・ワードが
全データ・ワードばかりでなく他の全チェック・ワード
にも依存するように、チェック・ワードを改変する。
そこで、Kをブロック内のデータ・ワード数とし、N
をブロックの長さとすると、第1段階のチェック・ワー
ドは次のマトリックスから発生される(第8図参照)。
いい換えると、K0〜K5は、普通ブロックに付加されるこ
とがあるチェック・ワードである。いま、実際に用いる
べきチェック・ワードをC0〜C5とすると、これらの両チ
ェック・ワードの間には次式の関係が成立つ。
α0C0=α0K0α0C1α0C2α0C3α0C4α0C5 α4C0=α6K1α5C0α3C2α2C3α1C4α0C5 α6C2=α12K2α10C0α8C1α4C3α2C4α0C5 α6C3=α18K3α15C0α12C1α3C2α3C4α0C5 α4C4=α24K4α20C0α16C1α12C2α8C3α0C
5 α0C5=α30K5α25C0α20C1α15C2α10C3α5
C4 ……(20) 方程式(20)をチェック・ワードC0〜C5について解か
ねばならない。この方程式は、次のような行例式に書き
換えられる。
これはまた、常に1つの実数の逆行列を有するヴアン
デルモンドの行列式であり、次のような解を有する。
この行列式の実現は、実際には、大きなPROMを利用し
て簡単に行なわれる。特定の場合には、2K×8すなわち
11アドレス入力と8出力が必要である。第11図は、完全
なコード発生器を示すブロック図である。各チェック・
ワードK0〜K5は、第10図について上述した如き基本多項
式発生器(40)を用いて通常の方法で発生される。この
発生過程では、データ・ワードのみ使用される。各基本
多項式発生器(40)の出力は2K×8PROMの形の6−ウェ
イ8−8コード変換器(41)にアドレスされ、PROM(4
1)の出力は法2加算器(42)に接続される。各チェッ
ク・ワードに対して8−8コード変換表の1つが当てが
われ、6個の変形「K」チェック・ワード値の全部の法
2和としてチェック・コードC0〜C5が発生される。こう
して発生されたチェック・コードC0〜C5は、送信又は記
録のためにデータ・ブロックに付加される。
デコーダにおけるデコード方法は、大体2チェック・
ワードのみを用いる場合について上述したと同様である
が、これより改良したデコード方法を述べる。
最初の動作は、各データ・ブロックの60データ・ワー
ド及び6チェック・ワードから6個のシンドロームを発
生することである。上述のコード化構造により、各デー
タ・ブロックの最後のワード(すなわち6番目のチェッ
ク・ワード)も使用してシンドロームが発生される。こ
れらのシンドロームをS0,S1,S2,S3,S4,S5とする。
第12図において、データ・ワードに大きさαx
2つのエラーが発生し、それらのエラーの位置がそれぞ
れa,bである、と仮定する。そうすると、そのシンドロ
ームは次のようになる。
S0=αα S1=α・αα・α S2=α・α2aα・α2b S3=α・α3aα・α3b S4=α・α4aα・α4b S5=α・α5aα・α5b ……(23) 上述のように、所要回路は、逆ステップを避けるよう
にシンドロームを変形することにより簡略化しうる。こ
の変形は、事実上シンドロームをコードの終わりから始
まりへNタイム・スロットだけ移すことである。したが
って、S0にはαが乗ぜられ、S1にはα-Nが乗ぜられ、
S2にはα-2Nが乗ぜられ、以下同様となる。そうする
と、新しいシンドロームS0〜S5は次のようになる。
S0=αα S1=α・α・α-Nα・α・α-N S2=α・α2a・α-2Nα・α2b・α-2N S3=α・α3a・α-3Nα・α3b・α-3N S4=α・α4a・α-4Nα・α4b・α-4N S5=α・α5a・α-5Nα・α5b・α-5N……(24) エラー位置の発見はシエン探索によって行ない、その
際、各シンドロームS1〜S5はαを乗ぜられ且つシンド
ロームS0〜S4にそれぞれ法2加算される。αを(N−
a)回乗じると、次の5方程式を得る。
P0=αN-a・S1S0 =α・α・α(α-aα-b) P1=αN-a・S2S1 =α・α2b・α-N(α-aα-b) P2=αN-a・S3S2 =α・α3b・α-2N(α-aα-b) P3=αN-a・S4S3 =α・α4 b・α-3N(α-aα-b) P4=αN-a・S5S4 =α・α5b・α-4N(α-aα-b) ……(25) したがって、 これらの条件は、1つのエラーが発見されるまでチェ
ックされる。1つだけエラー(α)があり、したがっ
てα=0の場合、P0,P1,P2,P3及びP4はすべて0であ
り、この条件は直ちに検出されることに注目されたい。
一旦、位置aに最初のエラーが発見されれば、エラーα
の大きさが決定されねばならない。これは、次の恒等
式を発意制することによって行なわれる。
α2(N-a)・S2S0 =α・α2b(α-2aα-2b)=Q0 ……(27) ここに、 (α-aα-b=(α-2aα-2b) ……(28) なる故 また、 エラーαは位置aのデータ・ワードと法2加算されて
訂正される。次いで、シエン探索が位置bを発見するま
で続けられ、エラーαの大きさがエラーαの場合と
同様にして決定される。次いで、この第2のエラーα
は位置bのデータ・ワードの法2加算されて訂正され
る。
上述のように、エラー位置アルゴリズム(26)は除算
操作を必要とする。これには対数を用いるのがよく、減
算過程を避けるため、アルゴリズム(26)を次のように
書き換える。
P1 2=P0・P2 P2 2=P1・P3 P3 2=P2・P4 ……(31) こうすると、シエン探索中エラー位置が発見されたかど
うかを示すのに、簡単なゲーティング(gating)で十分
となる。
上述のデコード用アルゴリズムの使用法については、
多くの選択がある。以下の説明においては、デコード
(解読)方法は、垂直チェック・ワードの使用を含み、
さきに概述した3段階方法に従うものとする。すなわ
ち、この方法は、水平チェック・ワードを用いて2エラ
ー・ワードを訂正し、更に訂正が必要かどうかの決定を
する第1段階と、垂直チェック・ワードを用い第1段階
よりエラーがなお残存する場合エラー・ワードを訂正す
るが、更にエラー・ワードの検出はしない第2段階と、
水平チェック・ワードを用いて2エラー・ワードを訂正
し更に検出を行なう第3段階とを有する。
第3段階において、水平チェック・ワードの全訂正及
び検出能力が用いられるが、これを行なう方法及び装置
を第13〜第15図を参照して詳細に説明する。この説明よ
り、水平チェック・ワードの全能力を用いない比較的簡
単な第1段階がどのように実行されるかが明らかとなる
であろう。第3段階で検出されるが訂正されないエラー
・ワードは、標示されて次の補正(concealment)を受
ける。
最初の水平ブロックの2エラー処理においては、方程
式(23),(24)の最初の4式、方程式(25)の最初の
3式及び方程式(31)の第1式のみが使用される。2エ
ラーが発見され訂正されると、残りの2チェック・ワー
ド発生器をそれ以上のエラー検出か又は2つの新しいシ
ンドロームの発生に使用しうる。この新シンドローム
は、対応するチェック・ワードから発生されるシンドロ
ームと同じになるべきである。
次に、第13図について、このようにデコードを行なう
装置(デコーダ)の一例を説明する。再生又は受信され
たデータ・ブロックはデータ入力(50)より8端子ラッ
チ回路(51)に供給され、その出力は、基本多項式発生
器(52)の6入力と遅延回路(53)の入力にそれぞれ接
続される。各基本多項式発生器(52)は6個の発生器部
(54)を有し、各発生器部(54)は第14図に詳細を示す
ように排他的オア回路(54A)と8端子ラッチ回路(54
B)とで構成される。基本多項式発生器(52)は、第1
の発生器部を除き512×8PROM(55)を有する。各PROM
(55)の出力から各発生器部(54)の第2入力に、帰還
が施される。第1発生器部は、第9A図のものに対応して
おり、PROM(55)は必要でないが、排他的オア回路とシ
フトレジスタの位置が入れ替わってる。
上述の理由により、また、特にシエン探索中の逆ステ
ップを避けるため、発生されるシンドロームは変形さ
れ、この作用はPROM(55)によって行なわれる。この目
的で、制御信号が端子(56)より最初の3つのPROM(5
5)の最上位(MSB)端子に供給される。そうすると、基
本多項式発生器(52)がデータ・ブロックの終了ワード
を受けて各シンドロームの発生を完了したとき、そのシ
ンドロームは変形され、この変形シンドロームは6個の
8端子ラッチ回路(57)のそれぞれに供給される。した
がって、8端子ラッチ回路(57)は、それぞれ変形シン
ドロームS0,S1,S2及びS3とシンドロームS4及びS5とをあ
との処理のために次のデータ・ブロックがデータ入力
(50)に供給されている間保持する。
方程式(25)のP0,P1及びP2は、それから乗算器(5
8)と排他的オア回路(59)とによって導出される。例
えば変形シンドロームS0は第1排他的オア回路(59)の
一方の入力に直接供給され、変形シンドロームS1は第1
乗算器(58)を経て第1排他的オア回路(59)の他方の
入力に供給される。各乗算器(58)は、第15図に詳細を
示すように、8端子2:1選択器(58A)、8端子ラッチ回
路(58B)及び排他的オア回路(58C)(3つの排他的オ
ア・ゲートより成る。)を有する。最初のクロック周期
において、入力(シンドローム)データは2:1選択器(5
8)を通過する。このクロック周期の終わりに、データ
は、排他的オア回路(58C)によりαが乗ぜられ8端
子ラッチ回路(58B)に保持される。2:1選択器(58A)
は8端子ラッチ回路(58B)の出力をデータ・ブロック
期間の残りの間に選択し、各クロック周期の間にデータ
とαの乗算が行なわれる。第1乗算器(58)は変形シ
ンドロームS1にαを乗じ、この動作が(N−a)回行
なわれると、第1排他的オア回路(59)の出力は方程式
(25)の第1式に示される如きP0になる。同様にして、
第2排他的オア回路(59)はP1を、第3排他的オア回路
(59)はP2を供給する。
第4排他的オア回路(59)は、方程式(27)において
α2(N-a)・S2S0からエラーの大きさを見付けるのに用
いる値Q0を供給する。
変形シンドロームS0はまた8端子ラッチ回路(60)と
比較器(61)にも供給され、比較器(61)ではゼロ・エ
ラーを検出するためゼロとの比較が行なわれる。
次の必要事項は、方程式(26)の最初の2つの部分を
チェックすることである。すなわち、 これは、排他的オア回路(59)の出力が第5図のリング
上の位置を表わすことを考えながら、ルックアップ表を
用意するPROM(62)によって行なわれる。PROM(62)の
出力は8端子ラッチ回路(63)の入力に供給され、第1
及び第3の8端子ラッチ回路(63)の出力は加算器(6
4)の各入力に供給され、加算器(64)は出力を512×8P
ROM(65)に供給する。
4個のPROM(62)は、それぞれP0,P1,P2及びQ0の2つ
の値を対数形log(P0),log(P1 2),log(P2)及びlog
(Q0)に変換する。加算器(64)は、log(P0)とlog
(P2)を加算する。その結果9ビットとなるが、PROM
(65)により再び元の8ビットに変換され、それは8端
子ラッチ回路(66)に保持される。もう一つの8端子ラ
ッチ回路(78)は、log(P1 2)を保持する。8端子ラッ
チ回路(66),(78)の出力は比較器(67)に供給さ
れ、比較器(67)は両方が等しいとき、すなわち log(P1 2)=log(P0)+log(P2) ……(32) のとき、出力「1」を生じる。
エラー解析PROM(68)は、それぞれ比較器(61),
(67)の出力とナンド・ゲート回路(79)の出力に接続
された3つの入力を有し、ナンド・ゲート回路(79)の
入力は8端子ラッチ回路(78)の出力に接続される。PR
OM(68)の3入力は4つの出力にデコードされ、その出
力はラッチ回路(69)に保持され後段の制御に使用され
る。これらの4出力は、次の事項を表わす。
(i) データ・ブロックにエラーなし。
(ii) データ・ブロックに単一エラーあり。
(iii) データ・ブロックに2エラーのみあり。
(iv) データ・ブロックに1又は2エラーあり。
データ・ブロックにエラーがないことを表わす出力
(i)は、32×2PROM(96)の1入力アドレスに供給さ
れる。
データ・ブロックに1エラーだけがあることを表わす
出力(ii)は、カウンタ(80)にラッチ(保持)され
る。カウンタ(80)は、どれかのデータ・ブロックに出
力(ii)の1パルスだけが存在することを検出する。デ
ータ・ブロックに0又は1以上のデコードされたエラー
があるときは、単一エラー訂正はPROM(96)によって禁
止される。
データ・ブロックに2エラーだけがあることを表わす
出力(iii)は、カウンタ(81)にラッチされる。1エ
ラーの場合と同様に、各データ・ブロックにおいて2つ
の、しかも2つのみのエラーをデコードしなければなら
ない。他の状態が検出されると、2エラー訂正はPROM
(96)によって禁止される。
出力(iv)は、2:1選択器(89)の制御に用いられ
る。1エラーが検出されると、この選択器(89)は8端
子ラッチ回路(88)よりデータを通すようにスイッチす
る。エラーが検出されないとき、この選択器(89)はゼ
ロ・データを供給する。
エラー解析PROM(68)への他の入力は、装置が1又は
2エラーをデコードするか又はどちらもしないかを制御
するのに使用される。
出力が方程式(29)の対数値を表わす加算器(70)
は、エラー・パターンを発生する。PROM(71)は真数を
導出し、導出値(α)は8端子ラッチ回路(72)に保
持される。方程式(30)の値(α)は、排他的オア回
路(73)によって導出され、8端子ラッチ回路(88)に
保持される。ノー・エラーのとき、データは8端子ラッ
チ回路(72)に保持され、変形シンドロームS0及び排他
的オア・ゲート(73)の出力は0となる。1エラーのみ
のとき、8端子ラッチ回路(72)に保持されるデータは
0となり、変形シンドロームS0はそのエラーに等しい大
きさをもつ。よって、エラー・パターンが排他的オア・
ゲート(73)の出力に得られる。8端子ラッチ回路(8
8)に保持されたエラー・パターンは、2:1選択器(89)
に供給される。1又は2エラー位置がデコードされる
と、そのエラー・パターンは8端子ラッチ回路(90)及
びエラー・パターン検出PROM(91)に送られる。
8端子ラッチ回路(90)の出力は、記憶用遅延回路
(76)とシンドローム発生器(74),(75)とに送られ
る。シンドローム発生器(74),(75)は、基本多項式
発生器(52)の同様にして2つのシンドロームS4′,
S5′の値を発生し、データ・ブロックの終わりにこれら
の値は8端子ラッチ回路(82),(83)に保持される。
エラー・パターンが正しければ、シンドロームS4′,
S5′はそれぞれS4,S5と等しくなる。この条件は、比較
器(86),(87)によって検出される。比較器(86)か
らの出力は比較器(87)の起動に用いられ、したがって
比較器(87)の出力は両シンドローム対が等しいことを
表わす。この出力は、PROM(96)の制御に用いられる。
2:1選択器(89)からのエラー・パターンは、ワード
/ビット制御信号と共にエラー・パターン検出PROM(9
1)にも供給される。この制御が「ワード」状態にある
と、PROM(91)は、有効2エラー検出器(92)と1K×1P
ROM(94)を経て全データ・パターンを有効(正しい)
とデコードする。上記制御が「ビット」状態にあると、
有効2エラー検出器(92)への出力は、エラー・ワード
に単一のビット・エラーがあるとデコードされた場合に
のみ有効となる。また、有効バースト・エラー検出器
(93)への入力は、2連続エラー・ワードのみが9ビッ
トか又はより少ないエラー・パターンを表わす場合に有
効となる。これらのテスト結果はPROM(94)に送られ、
PROM(94)は、有効エラー・パターンをデコードし、制
御信号をラッチ回路(95)を介してPROM(96)に供給す
る。
PROM(96)への入力は、0,1及び2エラー・パターン
のデコードを可能にすると共に、ラッチ回路(97)を介
して8端子ラッチ回路(98)の出力がデータ中のエラー
を排他的オア・ゲート(77)(遅延回路(53)よりデー
タが供給されている。)を経て訂正しうるようにする。
PROM(96)からの第2出力は、ラッチ回路(97)を介
して端子(84)に信号を供給し、訂正不能のエラー・パ
ターンが発見されたことを指示するのに使用される。ま
た、これはあとのエラー訂正又はエラー補正に使用され
る。
以上を要約すると、次のようになる。ノー・エラーの
とき、2:1選択器(89)はオール「0」信号を選択す
る。1エラーのとき、PROM(71)は不能化され、排他的
オア回路(73)の出力は変形シンドロームS0となる。し
かし、2エラーのときは、PROM(71)は動作し、エラー
の大きさは上述のようにして求められる。したがって、
すべての場合、2:1選択器(89)の出力はエラー・パタ
ーンとなる。ただし、ノー・エラーの場合、エラー・パ
ターンはオール「0」となる。エラー・パターンは、遅
延回路(76)を経て排他的オア回路(77)の一方の入力
に供給され、遅延回路(53)より排他的オア回路(77)
の他方の入力に供給されるデータと法2加算される。こ
うして、データ中のエラーは訂正され、訂正されたデー
タは出力(85)に供給される。
更に、チェックの目的で、2:1選択器(89)からのエ
ラー・パターンはシンドローム発生器(74)と(75)に
供給される。チェックは、方程式(26)の後の部分を用
いて行なわれる。簡単にいうと、5と6番目の基本多項
式発生器(52)はシンドロームS4とS5を発生し、これら
は、5と6番目のラッチ回路(57)及び8端子ラッチ回
路(85),(95)を経て比較器(86),(87)に供給さ
れる。比較器(86),(87)における簡単な比較は、必
要なすべてである。上述のように導出されシンドローム
発生器(74),(75)に供給されたエラー・パターンが
原データのエラー・パターンと同じであれば、5番目の
基本多項式発生器(52)とシンドローム発生器(74)か
ら比較器(86)に供給されるシンドロームS4と、6番目
の基本多項式発生器(52)とシンドローム発生器(75)
から比較器(87)に供給されるシンドロームS5とは同じ
となる。そして、「エラー有効」信号が比較器(87)か
らPROM(96)に送られる。
この時点で多くの選択事項が得られる。例えば、ブロ
ックに約5以上のエラーがあると、エラー訂正は失敗す
ると解釈してエラー訂正データを抜けさせることができ
る。これは、約1/106の失敗率を与えることになり受け
入れられない。失敗率を約1/109に改善するため、次に
述べるようないくつかの防護手段を設ける。
これは、どんな9ビット・バースト・パターン又は2
ビット・ランダム・エラー・パターンにも適用される個
々のエラー訂正を制限することにより、行なわれる。こ
れは、単一エラー又は2エラー・パターンの検出後に行
なわれる。どんな8ビット・ワードも9ビット・バース
ト以内である(逆は真ならず)から、どんな1エラー・
パターンも上記基準の範囲内にある。これは、各エラー
・パターンをチェックするエラー・パターン検出PROM
(91)によって検出される。
2エラー・パターンが発見される度に、それはエラー
・パターン検出PROM(91)によって解析される。PROM
(91)は8−7コード変換器であり、その出力の最初の
ビットは非「0」入力パターンの存在を示し、その出力
の次の3ビットは第1ワードの終わりから第1エラー・
ビットまでの距離を2進符号化された10進数字で示し、
その出力の最後の3ビットは第2ワードの始まりから第
2エラー・ビットまでの距離を2進化10進数字で示す。
これらの2進化10進値は、ラッチ回路(95)によりPROM
(96)に供給される。したがって、上述の基準の1つが
充たされるときのみ、遅延回路(76)は、それまでデー
タ訂正のために導出されてきたエラー・パターンを使用
すべくこれを排他的オア回路(77)に供給するように動
作する。上述の基準のどちらも充たされないとき、エラ
ーは訂正できないと見なされ、データは未訂正で通過
し、エラー状態にあることが標示される。この標示は、
あとのエラー訂正又は補正処理のためのものである。同
様に、シンドロームが0でなく、データ・ブロックにノ
ー・エラー・パターンが発見されているときもまた、エ
ラーは訂正できないものと見なされる。そして、全デー
タ・ブロックは、次のエラー訂正又は補正のために標示
される。
エラーがデータ・ワード又はチェック・ワードのいず
れにあっても上記の動作が同じであって、エラーがチェ
ック・ワード又はデータ・ワードのいずれにあるのかを
決める特別の処理を要しないことは、利点である。
次に、垂直チェック・ブロックの発生及びデコード過
程における垂直チェック・ワードの使用について考え
る。
第16図は、エンコーダにおける垂直チェック・ワード
発生回路の1例を示すブロック図である。入力データ
は、入力(100)に供給され、2つの排他的オア回路(1
01)及び(102)の第1入力並びに3:1選択器(103)の
第1入力にそれぞれ接続される。排他的オア回路(10
1)の出力は、遅延回路(104)を経て選択器(103)の
第2入力に接続され、また遅延回路(104)を経て排他
的オア回路(101)の第2入力に帰還接続される。排他
的オア回路(102)の出力は、PROM(105)及び遅延回路
(106)を経て直列に選択器(103)の第3入力に接続さ
れると共に、PROM(105)及び遅延回路(106)を経て排
他的オア回路(102)の第2入力に帰還接続される。遅
延回路(104)及び(106)にはそれぞれクリア信号が供
給され、各遅延回路はm×nアレイ(第1図)の1列に
対応する遅延を有し、選択器(103)には制御信号が供
給される。垂直チェック・ワードをもつ出力データは、
選択器(103)より出力(107)に供給される。
動作時、データは予め定められた様式で入力(100)
に供給される。すなわち、データはm×nアレイの34列
の組(第1図)に分けられ、このアレイの35及び36番目
の列は空いている。これら最後の2列は垂直チェック・
ワードで構成される。第35列における垂直チェック・ワ
ードは、簡単なパリティ・チェック・ワードで、排他的
オア回路(101)においてm×nアレイの34個の列の垂
直に並んだ最初のデータ・ワードを法2加算して作られ
る。その後、遅延回路(104)は、クリアされて次のm
×nアレイからのデータ・ワードを受け入れる態勢にな
る。
第36列の垂直チェック・ワードは、排他的オア回路
(102)において、m×nアレイの最初の34個の列の垂
直に並んだデータ・ワードを法2加算し、第5図につい
て例として述べたように、PROM(105)において列ごと
に次々にシフトし、リード・ソロモンb隣接コードを形
成して、作られる。クリア信号のタイミングは、PTOM
(105)において第35列すなわちパリティ・チェック・
ワード列の時間に対して不要のシフトが付加されないよ
うに決められる。制御信号のタイミングは、出力(10
7)に供給される出力が発生された垂直チェック・ブロ
ックを含む完全なm×nアレイになるように決められ
る。
この垂直チェック・ワードの発生は、上述の水平チェ
ック・ワードの発生の前に行なうのがよいが、これは本
質的なことではない。
次に、前述の3段階方法の第2段階におけるこれらの
垂直チェック・ワードの使用について述べる。水平チェ
ック・ワードについてのこれまでの説明より、m×nア
レイの第35及び第36列の各垂直チェック・ワードを、そ
れらのチェック・ワードと垂直に並んだ34個のデータ・
ワード内にある単一のエラー・ワードを訂正するのに使
用しうることが明らかであろう。したがって、デコーダ
において、2つの垂直チェック・ワードをデータ・ワー
ドと共に使用し、エラー・ワードの大きさ及び位置(上
述のように順次シフトすることにより)を表わす第1及
び第2シンドロームS0及びS1を発生しうる。
第17図は、デコード時このエラー訂正を行なう回路の
1例を示すブロック図である。垂直チェック・ワードを
もつ入力データは、入力(110)に供給され、排他的オ
ア回路(111)の第1入力,排他的オア回路(112)の第
1入力及び遅延回路(113)の入力に接続される。排他
的オア回路(112)の出力は、遅延回路(114)を介して
ラッチ回路(115)に、そして排他的オア回路(111)の
第2入力に帰還接続される。シンドロームS0は、遅延回
路(114)の出力に生じ、2:1選択器(116)の1入力に
供給される。2:1選択器(116)の出力は、遅延回路(11
7)を介して選択器(116)の第2入力に帰還接続され
る。遅延回路(117)の出力はまた、シエン探索ができ
るように比較器(118)の1入力に接続される。
排他的オア回路(112)の出力は、遅延回路(119)及
びPROM(120)を経て直列にラッチ回路(121)に接続さ
れ、そして排他的オア回路(112)の第2入力に帰還接
続される。シンドロームS1は、シンドロームS1を発生す
るのに必要なシフトを行なうPROM(120)の出力に生
じ、2:1選択器(122)の第1入力に供給される。2:1選
択器(122)の出力は、遅延回路(123)及びPROM(12
4)を経て直列に比較器(118)の第2入力に接続され、
そして選択器(122)の第2入力に帰還接続される。PRO
M(120)は、前述のように、シエン探索における逆ステ
ップを避けるため後方にステップする。
遅延回路(117)の出力はまた、ラッチ回路(125)を
介して排他的オア回路(126)の第1入力に接続され
る。比較器(118)の出力は、ゲート(127)の1入力を
介してラッチ回路(125)のクリア端子に接続される。
ゲート(127)は、エラー訂正制御信号が供給される他
の入力をもつ。このエラー訂正制御信号は、例えば、訂
正過程の第1段階でエラーが発見されないときゲート
(127)を不能化するのに用いることができる。これ
は、水平チェック・ワードについて最も正確にチェック
でき、水平チェック・ワードがエラーを検出しなけれ
ば、垂直チェック・ワードを用いるエラー訂正(これは
誤訂正となることがある。)を阻止するのが最もよいの
で、行なわれる。遅延回路(113)の出力は排他的オア
回路(126)の第2入力に接続され、排他的オア回路(1
26)の出力(128)に接続される。遅延回路(114),
(117),(119)及び(123)はそれぞれm×nアレイ
(第1図)の1つの列に対応する遅延を有し、遅延回路
(113)は完全にm×nアレイに対応する遅延を有す
る。
動作時、シエン探索を行なうためシンドロームS0及び
S1を発生し、PROM(124)は、シンドロームS1を列ごと
に、比較器(118)が一致を検出しエラー・ワードの位
置が発見されたことを示すまで、シフトする。そうする
と、ゲート(127)はラッチ回路(125)を可能化しシン
ドロームS0を排他的オア回路(126)に供給し、エラー
・ワードに法2加算をして訂正が行なわれる。
次に、他のデコード方法について述べる。この方法で
は、第1段階で、水平チェック・ワードを各データ・ブ
ロックにおける2エラー・ワードまで訂正するのに用い
る。3以上のエラー・ワードが検出されたブロックに
は、エラー標識(フラグ)を加える。そして、第2段階
で、垂直チェック・ワードをアレイの各行における2デ
ータ・ブロックまでの訂正に用いる。
第18図は、データ・ブロックの端からa及びbデータ
・ワードの位置にある標示されたエラー・ワードα
びα並びにシンドロームS0及びS1を含む1データ・ワ
ード・ブロックを示す。これらのデータ・ワードは、ア
レイのどれかの行の各ブロックの1ワードから集められ
る。そして、 S0=αα ……(33) また、S1=αααα ……(34) しかし、a及びbは水平エラー検出過程で知られ、α
及びαは既知であるのでα及びαは次のように
導出される。方程式(33)より、 αbS0=αααα ……(35) 方程式(34)と(35)の法2加算により、 同様にして、 第19図は、デコード時このエラー訂正を行なう回路の
1例を示すブロック図である。この回路の素子は第17図
の対応する回路素子と構成及び動作において類似し、こ
れらの素子には第17図と同様な符号を付してある。
この回路は、更にエラー位置メモリ(130)を有し、
これにエラー位置信号がエラー入力(131)を経て供給
され、例えばカウンタにより6ビットのエラー・アドレ
スに変換される。これらのエラー・アドレスは3つのPR
OM(132),(133)及び(134)に供給され、これらは
それぞれ方程式(36)及び(37)の因数 を導出する。これらの因数は、それぞれ更に3つのPROM
(135),(136)及び(137)に供給される。また、シ
ンドロームS0はPROM(135)及び(136)に、シンドロー
ムS1はPROM(137)に供給される。
PROM(135)の出力は排他的オア回路(138)の第1入
力に接続され、PROM(136)の出力は排他的オア回路(1
39)の第1入力に接続され、PROM(137)の出力は排他
的オア回路(138)及び(139)の第2入力が接続され
る。排他的オア回路(138)及び(139)の出力は2:1選
択器(140)に接続され、選択器(140)の出力はラッチ
回路(141)に接続される。ラッチ回路(141)は、エラ
ー位置メモリ(130)から線(142)を介して供給される
信号によって制御される。ラッチ回路(141)の出力は
排他的オア回路(143)の1入力に接続され、排他的オ
ア回路(143)の第2入力には遅延回路(123)からのデ
ータが供給される。排他的オア回路(143)の出力は出
力(144)に接続され、そこから訂正されたデータが取
出される。
動作時、PROM(135),(136)及び(137)は方程式
(36)及び(37)の右辺の各項を導出する。これは、第
13図の回路について述べたと同様な対数技法又は各種因
子の乗算のいずれかにより、行なわれる。排他的オア回
路(138)及び(139)は所要値α及びαを作り、こ
れがラッチ(141)の制御の下に排他的オア回路(143)
に供給されそれぞれのエアー・ワードと法2加算され
て、その訂正が行なわれる。
垂直チェック・ワードが第17図について述べたように
使用される場合、訂正されたデータは、上述の3段階方
法を使用した後に第13図に示すデコーダの一部に送り返
され、更にエラー訂正及び検出が行なわれる。検出され
たが訂正されない残りのエラーについては、エラー状態
にあると標示された後に補正される。又は、第19図で略
術した方法による2段階方法が更に適当である。この場
合、第2段階で訂正されなかったブロックは、エラー状
態にあると標示され次いで補正される。
上述した方法及び装置はデジタル・テレビジョン信号
に適用した場合特に有利であるが、他の形式のデータに
適用しうる場合もある。特に、デジタル・テレビジョン
信号の一部を構成すると否とに拘らず、デジタル形式の
オーディオ・データにも適用しうる。オーディオ・デー
タの場合、通常16ビットのデータ・ワードを使用し、こ
れらを処理のためそれぞれ8ビット・ワードに分割す
る。デジタル・テレビジョン信号の一部をなす場合、オ
ーディオ・ワードは、前述のビデオ・データ・ワードの
m×nアレイに形が類似した別々のアレイに構成され
る。ただし、アレイは、特にオーディオ情報の低いデー
タ・レート(速度)のため、より小さくなる。かような
場合、オーディオ・データは普通16ビット・ワード形式
であり、各16ビット・ワードを2つの8ビット・ワード
に分割することにより、上述のような処理を行なうこと
ができる。
発明の効果 本発明によれば、チェック・ワードを用いるエラー検
出・訂正装置において、チェック・ワードをデータ・ワ
ードだけでなくチェック・ワードにも依存して導出する
ので、チェック・ワードにエラーが生じても、エラー検
出・訂正が可能であり、バースト・エラーに対しても十
分な訂正を行なうことができる。すなわち、2進データ
のエラー訂正装置の訂正レベルを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はデジタル・テレビジョン信号の1フィールド部
分に対するコード様式を示す図、第2図は第1図の様式
中の1データ・ブロックを示す図、第3図はデータ・ワ
ードの1アレイを示す図、第4図はチェック・ワードが
付加されたデータ・ワードの1ブロックを示す説明図、
第5図は基本多項式発生器の動作を示す図、第6図は本
発明によるチェック・ワードが付加されたデータ・ワー
ドの1ブロックを示す説明図、第7図はエンコーダにお
ける水平チェック・ワード発生回路を示すブロック図、
第8図は第2図のデータ様式によりチェック・ワードが
付加されたデータ・ワードの1ブロックを示す図、第9A
及び第9B図はそれぞれ第6図のチェック・ワード発生に
用いる基本多項式発生器を示すブロック図、第10図は第
8図のチェック・ワード発生に用いる他の形式の基本多
項式発生器を示すブロック図、第11図はエンコーダに用
いるコード発生器を示すブロック図、第12図は第8図の
チェック・ワードが付加されたデータ・ワードの1ブロ
ックを示す説明図、第13A及び第13B図はデコーダの一部
を示す図(これらは、スペースの都合上別々に描いてあ
るが、合体して第13図を構成する。)、第14図は第13図
のデコーダの発生器を示す詳細図、第15図は第13図のデ
コーダの乗算器を示す詳細図、第16図はエンコーダにお
ける垂直チェック・ワード発生回路を示すブロック図、
第17図はデコーダの他の部分を示すブロック図、第18図
はシンドロームが付加されたデータ・ワードの1ブロッ
クを示す図、第19図は第17図のデコーダの一部に対する
他の例を示すブロック図である。 (11〜16)……データ・ブロックに組替える手段及びチ
ェック・ワード導出手段、(101〜106)……チェック・
ブロック導出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−160154(JP,A) 特開 昭58−147257(JP,A) 特開 昭55−120250(JP,A) 特開 昭57−157655(JP,A) 特開 昭59−57541(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して入力される2進データを、それぞ
    れ複数のデータワードを含む複数のデータブロックに編
    成し、 上記データブロック毎に、そのデータブロックを構成す
    る上記データワードの全てのみを用いて、そのデータブ
    ロックの中間ワード(K0,K1‥‥)を生成し、 上記データブロックの複数の水平チェックワードを、そ
    のデータワードの複数の水平チェックワードが互いに関
    連を持つように、上記中間ワードを用いて生成し、 上記水平チェックワードを上記データワードに付加し、 上記複数のデータワード及び上記水平チェックワードを
    含む複数の上記データブロックをm・(n−2)個毎
    に、m行(n−2)列のアレイに編成し、 上記m行(n−2)列のアレイの各列を構成する(n−
    2)個の上記データブロックを構成する上記データワー
    ドを用いて、上記各列の第1及び第2の垂直チェックワ
    ードを生成する、 エラー訂正コード生成方法。
JP59147410A 1983-07-19 1984-07-16 エラー訂正コード生成方法 Expired - Lifetime JP2570252B2 (ja)

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