JP2569929B2 - 記録信号の発生回路 - Google Patents

記録信号の発生回路

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JP2569929B2
JP2569929B2 JP2239463A JP23946390A JP2569929B2 JP 2569929 B2 JP2569929 B2 JP 2569929B2 JP 2239463 A JP2239463 A JP 2239463A JP 23946390 A JP23946390 A JP 23946390A JP 2569929 B2 JP2569929 B2 JP 2569929B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は記録信号の発生回路、特に、記録信号が記録
された記録媒体からの再生信号による再生画像中に生じ
るモワレを軽減できるようにした記録信号の発生回路に
関する。
【従来の技術】
複数の信号の伝送あるいは記録再生に当って使用され
る複数信号の多重化方式としては、周波数多重化方式と
時分割多重化方式とが知られているが、従来、複数の信
号を周波数多重化して記録媒体に記録する場合において
は、周波数多重化されるべき周波数帯域を異にしている
複数の信号を単に加算して構成した周波数多重化記録信
号を生成して記録媒体に記録するようにしていた。 ところで、周波数がf1の信号S1と、周波数f1に対して
f1>f2の関係にある周波数f2の信号S2とを加算して得た
周波数多重化信号を記録信号として記録素子により記録
媒体に記録し、それを記録媒体から再生する場合に、記
録再生系が線形特性を有するものであれば別に問題は生
じないが、記録再生系が非線形特性を有する場合に、そ
の記録再生系を用いて行なわれる記録再生の過程で、信
号中に混変調歪が発生することは周知のとおりであっ
て、例えば周波数値がf1の信号と周波数値がf2の信号と
の2つの信号による周波数多重化信号を記録信号とし
て、非線形特性を示す記録再生系により記録再生を行っ
た場合に再生される信号は、原信号、すなわち、周波数
値がf1の信号と、周波数値がf2の信号との2信号の他
に、周波数値が(mf1+nf2){ただしm,nは整数}で示
されるスプリアス信号も発生する。 そして、前記のように混変調によって発生したスプリ
アス信号が、原信号の周波数帯域中に混入した場合に
は、当然のことながら再生信号を劣化させることになる
のであり、例えば、磁気記録再生方式による録画装置に
おいて記録再生に使用される磁気記録媒体は非線形の記
録特性を有しているから、周波数多重化信号電流を記録
信号電流として記録素子により記録媒体に記録した場合
に磁気記録媒体から再生される再生信号の波形は、記録
信号の原波形とは異なる歪んでいる状態のものになり、
再生画像中にモアレが生じて画質が問題になる。 前記の問題を解決するために本出願人会社では、先
に、第1の信号と、前記した第1の信号よりも低い周波
数を有する第2の信号とを含む複数の信号を周波数多重
化信号として記録媒体に記録する記録信号の発生回路で
あって、第1の信号と第2の信号を2逓倍した信号と
を、少なくとも乗算を含む信号処理を施した後に記録媒
体に記録するようにすることにより、3次歪による混変
調成分によって再生画像中に生じる顕著なモアレを減少
させうるような周波数多重化信号の記録方式を提案し、
それの実施により良好な成果を挙げ得たが、前記した既
提案の実施によって3次歪による混変調成分で再生画像
中に顕著に生じていたモアレを減少させても、再生画像
中にはなおも若干のモアレが残っていて高画質化に支障
を与えていることが判明し、それの解決策が求められ
た。
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の信号と、前記した第1の信号よりも
低い周波数を有する第2の信号とを含む複数の信号によ
る周波数多重化信号からなる記録信号の発生回路であっ
て、前記した第2の信号と第2の信号を2逓倍した信号
との和信号を得る第1の回路と、前記した第1の回路か
ら得た前記の和信号と前記した第1の信号とに少なくと
も乗算を含む信号処理を施して記録信号を得る第2の回
路とを備えたことを特徴とする記録信号の発生回路、及
び第1の信号と、前記した第1の信号よりも低い周波数
を有する第2の信号とを含む複数の信号による周波数多
重化信号からなる記録信号の発生回路であって、前記し
た第2の信号と第2の信号を2逓倍した信号と第2の信
号を4逓倍した信号との和信号を得る第1の回路と、前
記した第1の回路から得た前記の和信号と前記した第1
の信号とに少なくとも乗算を含む信号処理を施して記録
信号を得る第2の回路とを備えたことを特徴とする記録
信号の発生回路とを提供する。
【作用】
第1の信号よりも低い周波数を有する第2の信号と、
その第2の信号を2逓倍した信号とを、それぞれ所定の
位相及び振幅を有するものとして加算して得た和信号を
第1の回路から出力させる。前記の第1の回路から出力
された前記の和信号と前記の第1の信号とを、少なくと
も乗算を含む信号処理を施こす第2の回路により記録信
号とする。 また、第1の信号よりも低い周波数を有する第2の信
号と、その第2の信号を2逓倍した信号と、第2の信号
を4逓倍した信号とを、それぞれ所定の位相及び振幅を
有するものとして加算して得た和信号を第1の回路から
出力させる。前記の第1の回路から出力された前記の和
信号と第1の信号とを、少なくとも乗算を含む信号処理
を施こす第2の回路により記録信号とする。 前記のようにして得た記録信号を記録媒体に記録して
再生することにより、2次歪による混変調成分によって
再生画像中に生じるモアレや、5次歪による混変調成分
によって再生画像中に生じるモアレが減少されて良好な
画質の再生画像が得られる。
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の記録信号の発生回
路の具体的な内容を添付図面を参照して詳細に説明す
る。第1図は本発明の記録信号の発生回路の概略構成を
示すブロック図であり、また、第2図乃至第5図は信号
処理回路の構成例を示すブロック図、第6図乃至第10図
は説明用の信号波形図である。 まず、第1図は本発明の記録信号の発生回路の概略構
成を示すブロック図であって、この第1図において1は
周波数多重化の対象にされている第1の信号Sy(以下の
説明では輝度信号による周波数変調波信号であるとされ
ている)の入力端子であり、また、2は周波数多重化の
対象にされている第2の信号Sc(以下の説明では前記し
た輝度信号による周波数変調波信号よりも低い周波数帯
域を占める低域変換搬送色信号であるとされている)の
入力端子である。前記した第1の信号Syの周波数値fyと
第2の信号Scの周波数値fcとは、第2の信号Scの周波数
fcが第1の信号Syの周波数fyに比べて低いものである。
また、3は信号処理回路、4は記録増幅器、5は記録素
子(例えば、磁気ヘッド)、6は記録媒体(例えば磁気
テープ)である。 第1図に示す本発明の記録信号の発生回路において、
入力端子1に供給された第1の信号Syと、入力端子2に
供給された第2の信号Scとは、信号処理回路3として示
されている構成部分において、第2の信号Scと第2の信
号Scを2逓倍した信号とを、それぞれ所定の位相及び振
幅を有するものとして加算して得た和信号と、第1の信
号Syとを、少なくとも乗算を含む信号処理を施して記録
信号を発生させたり、第2の信号scと、その第2の信号
Scを2逓倍した信号と、第2の信号Scを4逓倍した信号
とを、それぞれ所定の位相及び振幅を有するものとして
加算して得た和信号と、第1の信号Syとを、少なくとも
乗算を含む信号処理を施して記録信号を発生させたりす
る。 前記した本発明の記録信号の発生回路において、第1
の信号Syと第2の信号Scとによる周波数多重化に際して
信号処理回路3で行なわれるべき信号処理の態様は、記
録素子に供給された記録信号電流によって記録媒体に記
録される記録信号の波形が、記録再生系の非線形特性の
存在に基づいて記録信号電流の波形とは異なる波形に歪
んだ状態において、記録媒体に記録される記録信号の波
形が歪の少ない状態になされうるように、第1の信号Sy
と第2の信号Scとによる周波数多重化信号の波形を予め
所定のように変形させるのであり、前記した信号処理回
路3で行なわれる信号処理により、記録増幅器4から記
録素子5として使用されている磁気ヘッドに供給される
記録電流は、それによって記録された信号が再生されて
再生画像とて映出された状態において、再生画像中のモ
アレが軽減されうるような波形の記録電流となされるの
である。 第2図乃至第5図は第1図中に示されている信号処理
回路3の具体的な構成例を示したブロック図であり、第
2図及び第3図に示されている信号処理回路3は、2次
歪による混変調成分を打消して再生画像中のモアレを軽
減させうるようにした信号処理回路の構成例であり、ま
た、第4図及び第5図に示されている信号処理回路3
は、2次歪及び5次歪による混変調成分を打消して再生
画像中のモアレを軽減させうるようにした信号処理回路
の構成例である。 第2図乃至第5図等において、1は周波数多重化の対
象にされている第1の信号Syの入力端子、2は周波数多
重化の対象にされている第2の信号Scの入力端子であ
り、また、31〜33は位相調整回路、34は2逓倍回路、3
5,39,45,46はレベル調整器、37,40,41は加算器であり、
43は4逓倍回路、36,44は高域通過濾波器または帯域通
過濾波器、38は平衡変調器、42は振幅変調器である。 まず、第2図に示されている信号処理回路3について
説明する。第2図に示されている信号処理回路3におい
て、入力端子1を介して入力された第1の信号Syは平衡
変調器38に搬送波として供給されているとともに、加算
器41にも供給されている。 また、入力端子2を介して入力された第2の信号Sc、
すなわち、前記した第1の信号Syに比べて周波数が低い
第2の信号Scは、前記した加算器41からの出力信号と加
算されるために加算器40に供給されるとともに、位相調
整回路31にも供給されている。前記した位相調整回路31
としては、例えば可変抵抗器とコンデンサとによる簡単
な回路構成のものを使用して、信号の進み遅れが調整さ
れるようになされてもよい。 前記した位相調整回路31によって位相が調整された第
2の信号Scは2逓倍回路34と別の位相調整回路32とに供
給される。そして、前記した別の位相調整回路32に供給
された第2の信号Scは、位相調整回路32によって位相調
整が行なわれた後にレベル調整器35によってレベル調整
が行なわれてから加算器37に供給され、また前記した2
逓倍回路34では、前記した位相調整回路31から供給され
た第2の信号Scを2逓倍して、高域通過濾波器または帯
域通過濾波器36を介して前記した加算器37に供給する。 前記の加算器37ではレベル調整器35から供給された第
2の信号Scと高域通過濾波器または帯域通過濾波器36か
ら供給された第2の信号Scを2逓倍した信号との和信号
を発生して、それを平衡変調器38に変調波として供給す
る。 前記した平衡変調器38からの出力信号はレベル調整器
39に供給され、前記のレベル調整器39によって信号レベ
ルが調整された信号は、前記した加算器41に供給され
る。加算器41では入力端子1から供給された第1の信号
Syと前記のレベル調整器39によって信号レベルが調整さ
れた和信号とを加算した信号を出力して加算器40に供給
する。 この第2図に例示されている信号処理回路3からの出
力信号は、第1図中の記録増幅器4によって増幅された
後に磁気ヘッド5によって磁気テープ6に記録され、磁
気テープ6に記録された信号は磁気ヘッド5により再生
されて再生画像としてディスプレイ装置における表示面
に表示される。 第6図はスプリアス信号成分を含む再生信号の波形例
として、簡単のために画面全体が一定の輝度であるよう
なフィールドにおける輝度信号による周波数変調波信号
を第1の信号Syとし、単一色の色信号による低域変換搬
送色信号を第2の信号Scとしている場合の復調信号の波
形図であり、第7図乃至第10図は第6図中で丸印で囲ん
である部分の拡大波形図である。 さて、前記した第1の信号Sy及び第2の信号Scとを単
に加算した状態の周波数多重化信号を記録媒体に記録し
それを再生した場合には、再生された第1の信号Sy中に
は既述のように原信号、すなわち周波数値がfyの信号
と、周波数値がfcの信号との2信号の他に、周波数値が
(mfy±nfc){ただしm,nは整数}で示されるスプリア
ス信号が発生するために、再生された第1の信号Syを復
調して得られる信号は第7図の(a)における実線図示
のような信号成分のものとなる。 そして、従来技術の項において既述した既提案技術の
適用によって、記録信号として周波数値がfyの信号と、
周波数値がfcの信号と、周波数値がfy±2fcの信号との
周波数多重化信号を記録信号として記録媒体に記録し再
生した場合には、記録信号中に付加した信号に基づいて
再生信号中には第7図の(a)中に点線で例示してある
ような信号成分が生じるために、第2の信号の周波数値
fcの2倍の周波数成分の信号成分が除去された状態のも
のになるが、再生信号中には第7図の(b)に示される
ように第2の信号の周波数値fcの信号成分が残る。とこ
ろで、この第2の信号の周波数値fcの信号成分は、走査
期間毎に極性が反転しない信号であるために、再生画像
中に目立ったモアレを生じさせる。 ところが、第2図を参照して述べた信号処理回路(後
述の第3図示の信号処理回路についても同じ)の場合に
は、記録信号として周波数値がfyの信号と、周波数値が
fcの信号と、周波数値がfy±2fcの信号と、周波数値がf
y±fcの信号との周波数多重化信号を記録信号として発
生させているから、その記録信号を記録媒体に記録し再
生した場合には、記録信号中に付加した信号に基づいて
再生信号中には第8図の(a)中の点線で例示してある
ような信号成分を生じさせるようにして、第2の信号の
周波数値fcの信号成分と第2の信号の周波数値fcの2倍
の周波数成分の信号成分との双方の信号成分が除去され
た第8図の(b)に例示されているような再生信号が得
られるようにすることができる。そして、前記のように
再生画像中にモアレが生じないような記録信号を発生さ
せるのには第2図中に示されている位相調整回路31,32
と、レベル調整器35,39とをそれぞれ調整することによ
り容易に実現できる。 次に、第3図に示してある信号処理回路3において、
振幅変調器42には入力端子1を介して第1の信号Syが搬
送波として供給されており、また、前記した第1の信号
Syに比べて周波数が低い第2の信号Scは、前記した振幅
変調器42から出力された振幅被変調波信号と加算される
ために加算器40に供給されるとともに、位相調整回路3
1,32にも供給されている。 前記した位相調整回路31,32としては、既述のように
ように可変抵抗器とコンデンサとによる簡単な回路構成
のものが使用できる。 前記した位相調整回路31によって位相が調整された第
2の信号Scは2逓倍回路34と別の位置調整回路32とに供
給される。そして、前記した別の位相調整回路32に供給
された第2の信号Scは、位相調整回路32によって位相調
整が行なわれた後にレベル調整器35によってレベル調整
が行なわれてから加算器37に供給され、また前記した2
逓倍回路34では、前記した位相調整回路31から供給され
た第2の信号Scを2逓倍して、高域通過濾波器または帯
域通過濾波器36を介してレベル調整器46に供給し、前記
のレベル調整器46によってレベル調整した信号を前記し
た加算器37に供給する。 前記の加算器37ではレベル調整器35から供給された第
2の信号Scとレベル調整器46から供給された第2の信号
Scを2逓倍した信号との和信号を発生して、それを振幅
変調器42に変調波として供給する。 前記した振幅変調器42では入力端子1から供給された
第1の信号Syを前記した和信号によって振幅変調した信
号を出力して加算器40に供給する。 この第3図に例示されている信号処理回路3からの出
力信号は、第1図中の記録増幅器4によって増幅された
後に磁気ヘッド5によって磁気テープ6に記録され、磁
気テープ6に記録された信号は磁気ヘッド5により再生
されて再生画像としてディスプレイ装置における表示面
に表示される。 前記のように再生画像中にモアレが生じないような記
録信号を発生させるのには第3図中に示されている位相
調整回路31,32と、レベル調整器35,46とをそれぞれ調整
することにより容易に実現できる。 第2図及び第3図を参照してこれまでに説明した信号
処理回路3によって発生された記録信号は、第2の信号
Scの信号レベルが低い場合には、再生画像中に問題にな
るようなモアレを生じさせることが起きないが、第2の
信号Scの信号レベルが高い場合には、5次歪による混変
調成分fy±4fcの増幅により再生画像中に問題になるよ
うなモアレが生じることが問題になった。 第9図の(a),(b)は前記の問題を説明するため
の波形図であり、第9図の(a)は第2の信号Scの信号
レベルが高い場合には、5次歪による混変調成分fy±4f
cが生じている状態を示し、また、第9図の(b)は第
2図及び第3図に示されている信号処理回路を用いても
第2の信号Scの4倍の周波数成分が出力信号中に現われ
ている状態を示している。 第4図及び第5図は前記した第2図及び第3図に例示
した信号処理回路3における前記のような問題点の生じ
ない信号処理回路の構成例を示したものである。 まず、第4図に示されている信号処理回路3におい
て、入力端子1を介して入力された第1の信号Syは平衡
変調器38に搬送波として供給されているとともに、加算
器41にも供給されており、また、入力端子2を介して入
力された第2の信号Sc、すなわち、前記した第1の信号
Syに比べて周波数が低い第2の信号Scは、前記した加算
器41からの出力信号と加算されるために加算器40に供給
されるとともに、位相調整回路31にも供給されている。
前記の位相調整回路31(32,33も同じ)としては、例え
ば可変抵抗器とコンデンサとによる簡単な回路構成のも
のを使用して、信号の進み遅れが調整されるようになさ
れてもよい。 前記した位相調整回路31によって位相が調整された第
2の信号Scは2逓倍回路34と別の位置調整回路32,33と
に供給される。そして、前記した別の位相調整回路32に
供給された第2の信号Scは、位相調整回路32によって位
相調整が行なわれた後にレベル調整器35によってレベル
調整が行なわれてから加算器37に供給され、また、位置
調整回路33に供給された第2の信号Scは、位置調整回路
33によって位相調整が行なわれた後に4逓倍回路43に供
給される。 前記した4逓倍回路43では、前記した位相調整回路33
から供給された第2の信号Scを4逓倍して、高域通過濾
波器または帯域通過濾波器44を介してレベル調整器45に
供給され、レベル調整器45によってレベル調整されてか
ら加算器37に供給される。 さらに、前記した2逓倍回路34では、前記した位相調
整回路31から供給された第2の信号Scを2逓倍して、高
域通過濾波器または帯域通過濾波器36を介して前記した
加算器37に供給する。 前記の加算器37ではレベル調整器35から供給された第
2の信号Scとレベル調整器45から供給された第2の信号
Scを4逓倍した信号との和信号を発生して、それを平衡
変調器38に変調波として供給する。 前記した平衡変調器38からの出力信号はレベル調整器
39に供給され、前記のレベル調整器39によって信号レベ
ルが調整された信号は、前記した加算器41に供給され
る。加算器41では入力端子1から供給された第1の信号
Syと前記のレベル調整器39によって信号レベルが調整さ
れた和信号とを加算した信号を出力して加算器40に供給
する。 この第4図に例示されている信号処理回路3からの出
力信号は、第1図中の記録増幅器4によって増幅された
後に磁気ヘッド5によって磁気テープ6に記録され、磁
気テープ6に記録された信号は磁気ヘッド5により再生
されて再生画像としてディスプレイ装置における表示面
に表示される。 この第4図を参照して述べた信号処理回路(後述の第
5図示の信号処理回路についても同じ)の場合には、記
録信号として周波数値がfyの信号と、周波数値がfcの信
号と、周波数値がfy±2fcの信号と、周波数値がfy±fc
の信号と、周波数値がfy±4fcと信号との周波数多重化
信号を記録信号として発生させているから、その記録信
号を記録媒体に記録し再生した場合には、記録信号中に
付加した信号に基づいて再生信号中には第10図の(a)
中の点線で例示してあるような信号成分を生じさせるよ
うにして、第2の信号の周波数値fcの信号成分と第2の
信号の周波数値fcの2倍の周波数成分の信号成分と第2
の信号の周波数値fcの4倍の周波数成分の信号成分とが
除去された第10図の(b)に例示されているような再生
信号が得られるようにすることができる。そして、前記
のように再生画像中にモアレが生じないような記録信号
を発生させるのには第4図中に示されている位相調整回
路31〜33と、レベル調整器35,39,45とをそれぞれ調整す
ることにより容易に実現できる。 次に、第5図に示してある信号処理回路3において、
振幅変調器42には入力端子1を介して第1の信号Syが搬
送波として供給されており、また、前記した第1の信号
Syに比べて周波数が低い第2の信号Scは、前記した振幅
変調器42から出力された振幅被変調波信号と加算される
ために加算器40に供給されるとともに、位相調整回路31
にも供給されている。 前記した位相調整回路31によって位相が調整された第
2の信号Scは2逓倍回路34と別の位相調整回路32,33と
に供給される。前記した位相調整回路31〜32としては、
既述のようにように可変抵抗器とコンデンサとによる簡
単な回路構成のものが使用できる。 前記した別の位相調整回路32に供給された第2の信号
Scは、位相調整回路32によって位相調整が行なわれた後
にレベル調整器35によってレベル調整が行なわれてから
加算器37に供給され、また、前記した2逓倍回路34で
は、前記した位相調整回路31から供給された第2の信号
Scを2逓倍して、高域通過濾波器または帯域通過濾波器
36を介して前記した加算器37に供給する。 また、位相調整回路33に供給された第2の信号Scは、
位相調整回路33によって位相調整が行なわれた後に4逓
倍回路43に供給される。 前記した4逓倍回路43では、前記した位相調整回路33
から供給された第2の信号Scを4逓倍して、高域通過濾
波器または帯域通過濾波器44を介してレベル調整器45に
供給し、前記のレベル調整器45ではそれに供給された信
号をレベル調整してから加算器37に供給する。 前記の加算器37ではレベル調整器35から供給された第
2の信号Scとレベル調整器45から供給された第2の信号
Scを4逓倍した信号と、高域通過濾波器または帯域通過
濾波器36から供給された第2の信号Scを2逓倍した信号
との和信号を発生して、それをレベル調整器39を介して
振幅変調器42に変調波として供給する。 前記した振幅変調器42では入力端子1から供給された
第1の信号Syを前記した和信号によって振幅変調した信
号を出力して加算器40に供給する。 この第5図に例示されている信号処理回路3からの出
力信号は、第1図中の記録増幅器4によって増幅された
後に磁気ヘッド5によって磁気テープ6に記録され、磁
気テープ6に記録された信号は磁気ヘッド5により再生
されて再生画像としてディスプレイ装置における表示面
に表示される。
【発明の効果】
以上、詳細に説明したところから明らかなように本発
明の記録信号の発生回路は、第1の信号よりも低い周波
数を有する第2の信号と、その第2の信号を2逓倍した
信号とを、それぞれ所定の位相及び振幅を有するものと
して加算して得た和信号を第1の回路から出力させ、前
記の第1の回路から出力された前記の和信号と前記の第
1の信号とを、少なくとも乗算を含む信号処理を施こす
第2の回路により記録信号としたり、第1の信号よりも
低い周波数を有する第2の信号と、その第2の信号を2
逓倍した信号と、第2の信号を4逓倍した信号とを、そ
れぞれ所定の位相及び振幅を有するものとして加算して
得た和信号を第1の回路から出力させ、前記の第1の回
路から出力された前記の和信号と第1の信号とを、少な
くとも乗算を含む信号処理を施こす第2の回路により記
録信号としたりするものであるから、歪が著るしく軽減
されている状態の再生信号を得てモアレのない高画質の
再生画像が容易に得られ、この記録信号を記録媒体に記
録して再生することにより、2次歪による混変調成分に
よって再生画像中に生じるモアレや、5次歪による混変
調成分によって再生画像中に生じるモアレが減少されて
良好な画質の再生画像が得られるものであり、本発明に
よれば既述した従来の問題点を良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録信号の発生回路の概略構成を示す
ブロック図、第2図乃至第5図は信号処理回路の構成例
を示すブロック図、第6図乃至第10図は説明用の波形図
である。 1,2……入力端子、3……信号処理回路、4……記録増
幅器、5……記録素子、6……記録媒体、37,40,41……
加算器、31〜33……位相調整回路、34……2逓倍回路、
35,39,45,46……レベル調整器、36,44……高域通過濾波
器または帯域通過濾波器、38……平衡変調器、42……振
幅変調器、43……4逓倍回路、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の信号と、前記した第1の信号よりも
    低い周波数を有する第2の信号とを含む複数の信号によ
    る周波数多重化信号からなる記録信号の発生回路であっ
    て、前記した第2の信号と第2の信号を2逓倍した信号
    との和信号を得る第1の回路と、前記した第1の回路か
    ら得た前記の和信号と前記した第1の信号とに少なくと
    も乗算を含む信号処理を施して記録信号を得る第2の回
    路とを備えたことを特徴とする記録信号の発生回路
  2. 【請求項2】第1の信号と、前記した第1の信号よりも
    低い周波数を有する第2の信号とを含む複数の信号によ
    る周波数多重化信号からなる記録信号の発生回路であっ
    て、前記した第2の信号と第2の信号を2逓倍した信号
    と第2の信号を4逓倍した信号との和信号を得る第1の
    回路と、前記した第1の回路から得た前記の和信号と前
    記した第1の信号とに少なくとも乗算を含む信号処理を
    施して記録信号を得る第2の回路とを備えたことを特徴
    とする記録信号の発生回路
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JP2580857B2 (ja) * 1990-07-30 1997-02-12 三菱電機株式会社 磁気記録装置

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