JP2569921Y2 - レーザビームを利用した半田付け装置 - Google Patents
レーザビームを利用した半田付け装置Info
- Publication number
- JP2569921Y2 JP2569921Y2 JP1993072975U JP7297593U JP2569921Y2 JP 2569921 Y2 JP2569921 Y2 JP 2569921Y2 JP 1993072975 U JP1993072975 U JP 1993072975U JP 7297593 U JP7297593 U JP 7297593U JP 2569921 Y2 JP2569921 Y2 JP 2569921Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solder
- laser beam
- soldering
- work
- linear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レーザビームを利用し
て線状半田を熔融することによりプリント基板上に電子
部品を半田付けする装置に関し、特に半田量において過
不足の無い安定した半田付けを可能とした半田付け装置
に関する。
て線状半田を熔融することによりプリント基板上に電子
部品を半田付けする装置に関し、特に半田量において過
不足の無い安定した半田付けを可能とした半田付け装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として図2に示すよ
うなものが知られている。図2において、線状半田1は
レーザビーム2を照射する前に、線状半田1の先端がワ
ーク3に対して一定の距離となるように供給される。線
状半田1の送り量mは、ワーク3が半田付けのために最
適の位置にあることを想定して事前に設定した値であ
る。
うなものが知られている。図2において、線状半田1は
レーザビーム2を照射する前に、線状半田1の先端がワ
ーク3に対して一定の距離となるように供給される。線
状半田1の送り量mは、ワーク3が半田付けのために最
適の位置にあることを想定して事前に設定した値であ
る。
【0003】次にレーザビーム2が照射され、ワークを
一定温度まで上昇させる(予備加熱段階)。その後、レ
ーザビーム2を照射したままで線状半田1が被接合部に
一定量だけ送り出されて半田付けが行われる。さらに線
状半田1を逆方向に戻し、レーザビーム2の照射を停止
して半田付けを終了する。
一定温度まで上昇させる(予備加熱段階)。その後、レ
ーザビーム2を照射したままで線状半田1が被接合部に
一定量だけ送り出されて半田付けが行われる。さらに線
状半田1を逆方向に戻し、レーザビーム2の照射を停止
して半田付けを終了する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上述べた従来例にお
いては、プリント基板がその反り等の影響で高さ方向
(図2面上では上下方向)にばらつきが生じると、予備
加熱前の線状半田1のワーク3に対する初期位置にばら
つきが生じ、その結果としてワーク3に供給される半田
量が一定とならず半田付け量にばらつきを生じる。
いては、プリント基板がその反り等の影響で高さ方向
(図2面上では上下方向)にばらつきが生じると、予備
加熱前の線状半田1のワーク3に対する初期位置にばら
つきが生じ、その結果としてワーク3に供給される半田
量が一定とならず半田付け量にばらつきを生じる。
【0005】半田付け量にばらつきを生じると、半田の
熔融状況も変化してくるので、半田量において過不足を
生じ安定した均一な半田付けが得られないという不都合
があった。
熔融状況も変化してくるので、半田量において過不足を
生じ安定した均一な半田付けが得られないという不都合
があった。
【0006】また、さらに、熱容量の小さいワークに半
田付けする場合、そのワークの表面状態の僅かな違いに
より、レーザビームの吸収度合にばらつきを生じ、その
結果としてワークが熱的に余裕度がないため予備加熱の
段階でワークの過加熱もしくは焼損が生じるという不都
合があった。
田付けする場合、そのワークの表面状態の僅かな違いに
より、レーザビームの吸収度合にばらつきを生じ、その
結果としてワークが熱的に余裕度がないため予備加熱の
段階でワークの過加熱もしくは焼損が生じるという不都
合があった。
【0007】本考案は上記従来技術の問題点を解決する
ようにしたレーザビームを利用した半田付け装置を提供
することを目的とする。
ようにしたレーザビームを利用した半田付け装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような従
来技術の問題点を解決するために、レーザビームの照射
を利用して線状半田を溶融することにより、電子部品を
プリント基板に半田付けする半田付け装置に装置におい
て、前記線状半田を送り出す手段と、ワークへ向けて送
られる前記線状半田が前記ワークへ突き当たり、前記線
状半田が前進しなくなったことにより移動する半田導入
手段と、該半田導入手段の移動を検知する検知手段と、
該検知手段からの検知出力により前記レーザビームの照
射を開始する手段とを備えたことを特徴とする。また、
本考案は、前記検知手段が、フォトセンサーを利用した
光学的検知手段であることを特徴とする。
来技術の問題点を解決するために、レーザビームの照射
を利用して線状半田を溶融することにより、電子部品を
プリント基板に半田付けする半田付け装置に装置におい
て、前記線状半田を送り出す手段と、ワークへ向けて送
られる前記線状半田が前記ワークへ突き当たり、前記線
状半田が前進しなくなったことにより移動する半田導入
手段と、該半田導入手段の移動を検知する検知手段と、
該検知手段からの検知出力により前記レーザビームの照
射を開始する手段とを備えたことを特徴とする。また、
本考案は、前記検知手段が、フォトセンサーを利用した
光学的検知手段であることを特徴とする。
【0009】
【作用】以上述べたように本考案によれば、線状半田が
ワークに突き当った状態から常に半田付けが開始される
ことにより、ワークにおいて高さ方向にばらつきがあっ
ても半田付け条件が一定に保たれ、従って半田量におい
て過不足の無い安定した半田付けが得られる。更に、熱
容量の小さいワークに半田付けするような場合でも、線
状半田をワークに接触されることにより、ワークの熱容
量がその分増加し、熱的に余裕度が増すのでワークの過
加熱もしくは焼損が未然に防止可能となる。
ワークに突き当った状態から常に半田付けが開始される
ことにより、ワークにおいて高さ方向にばらつきがあっ
ても半田付け条件が一定に保たれ、従って半田量におい
て過不足の無い安定した半田付けが得られる。更に、熱
容量の小さいワークに半田付けするような場合でも、線
状半田をワークに接触されることにより、ワークの熱容
量がその分増加し、熱的に余裕度が増すのでワークの過
加熱もしくは焼損が未然に防止可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図1を参照し
て詳細に述べる。
て詳細に述べる。
【0011】ロボット15は、その先端に保持されたレ
ーザ射出部14をワーク17上方の半田付け位置まで移
動する。次に、レーザ制御部11の制御に基づいて半田
供給部19は線状半田18をワーク17に向かって連続
的に供給する。線状半田18はモータ25に連結された
一対のローラ26の回転によって連続的に供給され、線
状半田18がワーク17に当接すると停止する。
ーザ射出部14をワーク17上方の半田付け位置まで移
動する。次に、レーザ制御部11の制御に基づいて半田
供給部19は線状半田18をワーク17に向かって連続
的に供給する。線状半田18はモータ25に連結された
一対のローラ26の回転によって連続的に供給され、線
状半田18がワーク17に当接すると停止する。
【0012】線状半田18とワーク17との突き当り
は、次に述べる突き当り検知センサーによって検出され
る。線状半田18がワーク17に当接した後さらに前進
しようとしても、線状半田はそれ以上進まないので半田
ガイド20の導入部分である半田導入部21を進行方向
に僅かに押し出す。
は、次に述べる突き当り検知センサーによって検出され
る。線状半田18がワーク17に当接した後さらに前進
しようとしても、線状半田はそれ以上進まないので半田
ガイド20の導入部分である半田導入部21を進行方向
に僅かに押し出す。
【0013】この半田導入部21はスライド方向に或る
程度自由度が持たせてあり、線状半田18が通常の送り
移動する場合には、圧縮バネ22の弾性力によりスライ
ドしないが、線状半田18がワーク17に突き当ってそ
れ以上移動しないような場合には、半田導入部21は圧
縮バネ22に抵抗して図1面上上左方向に僅かに移動す
る。
程度自由度が持たせてあり、線状半田18が通常の送り
移動する場合には、圧縮バネ22の弾性力によりスライ
ドしないが、線状半田18がワーク17に突き当ってそ
れ以上移動しないような場合には、半田導入部21は圧
縮バネ22に抵抗して図1面上上左方向に僅かに移動す
る。
【0014】半田導入部21にはその下部に小さな遮光
板23が固定されているので、該半田導入部21の移動
に伴う遮光板23の移動によってフォトセンサー24が
例えば遮光され、その移動を検知することになる。
板23が固定されているので、該半田導入部21の移動
に伴う遮光板23の移動によってフォトセンサー24が
例えば遮光され、その移動を検知することになる。
【0015】このようにして、線状半田18がワーク1
7に突き当ったことが検知される。尚、半田ガイド20
の中間部分27の材質には、例えばテフロンチューブを
用いて柔軟性を持たせてある。
7に突き当ったことが検知される。尚、半田ガイド20
の中間部分27の材質には、例えばテフロンチューブを
用いて柔軟性を持たせてある。
【0016】また、半田ガイド20の先端部28はレー
ザ射出部14に固定保持されている。線状半田18がワ
ーク17に突き当った後、レーザビーム16の照射が開
始される。レーザビーム16は、レーザ発振器12で作
られた後、光ファイバ13で伝送され、レーザ射出部1
4でそのビームを絞られてワーク17に照射される。ま
た、レーザビーム16の出力パワー及び照射時間等はレ
ーザ制御部11で制御される。
ザ射出部14に固定保持されている。線状半田18がワ
ーク17に突き当った後、レーザビーム16の照射が開
始される。レーザビーム16は、レーザ発振器12で作
られた後、光ファイバ13で伝送され、レーザ射出部1
4でそのビームを絞られてワーク17に照射される。ま
た、レーザビーム16の出力パワー及び照射時間等はレ
ーザ制御部11で制御される。
【0017】一定時間レーザビーム16を照射し、被接
合部の温度を上昇させた後、線状半田18をワーク17
に所定量供給して熔融させる。このときレーザビーム1
6は照射したままである。その後、線状半田18を逆方
向に送って半田付けを開始する前の位置まで戻す。さら
に、レーザビーム16の照射を停止し、半田付けの一工
程を完了する。
合部の温度を上昇させた後、線状半田18をワーク17
に所定量供給して熔融させる。このときレーザビーム1
6は照射したままである。その後、線状半田18を逆方
向に送って半田付けを開始する前の位置まで戻す。さら
に、レーザビーム16の照射を停止し、半田付けの一工
程を完了する。
【0018】次に、線状半田18の突き当たり検知の別
実施例を示す。これは、ワーク17の導電性ランド29
と線状半田との電気的導通を利用するもので、線状半田
18がランド29に突き当った瞬間に、半田ボビン30
に近い部分の線状半田18と導電線ランド29との間の
導通状態が例えばテスターのような導通チェツカー31
によって検知され得る。
実施例を示す。これは、ワーク17の導電性ランド29
と線状半田との電気的導通を利用するもので、線状半田
18がランド29に突き当った瞬間に、半田ボビン30
に近い部分の線状半田18と導電線ランド29との間の
導通状態が例えばテスターのような導通チェツカー31
によって検知され得る。
【0019】以上述べた実施例においては、線状半田が
ワークに突き当たった状態を検知するための手段として
フォトセンサーを利用した光学的検知手段が用いられた
が、磁気素子及び磁気センサー等を利用して磁気的に突
き当たった状態を検知することも可能である。
ワークに突き当たった状態を検知するための手段として
フォトセンサーを利用した光学的検知手段が用いられた
が、磁気素子及び磁気センサー等を利用して磁気的に突
き当たった状態を検知することも可能である。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によればプリ
ント基板の反りのようにワークの高さ方向にばらつき等
があっても、常に一定の条件で均一の半田付け作業が達
成される。また、熱容量の小さいワークを半田付けする
場合には、ワーク熱的余裕度の向上により、半田付け時
に発生する可能性のあるワークの焼損を未然に回避でき
る。尚、本考案は熱源に光ビームを使用した場合にも、
同様の効果が得られる。
ント基板の反りのようにワークの高さ方向にばらつき等
があっても、常に一定の条件で均一の半田付け作業が達
成される。また、熱容量の小さいワークを半田付けする
場合には、ワーク熱的余裕度の向上により、半田付け時
に発生する可能性のあるワークの焼損を未然に回避でき
る。尚、本考案は熱源に光ビームを使用した場合にも、
同様の効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】従来の半田付け装置を示す概略断面図である。
1、18 線状半田 2、16 レーザビーム 3、17 ワーク 11 レーザ制御部 12 レーザ発振器 13 光ファイバ 14 レーザ射出部 15 ロボット 19 半田供給部 20 半田ガイド 21 半田導入部 22 圧縮バネ 23 遮光板 24 フォトセンサー 25 モータ 26 ローラ 27 中間部分 28 先端部 29 ランド 30 半田ボビン 31 導通チェツカー m 送り量 L 距離
Claims (2)
- 【請求項1】 レーザビームの照射を利用して線状半田
を溶融することにより、電子部品をプリント基板に半田
付けする半田付け装置に装置において、前記線状半田を
送り出す手段と、ワークへ向けて送られる前記線状半田
が前記ワークへ突き当たり、前記線状半田が前進しなく
なったことにより移動する半田導入手段と、該半田導入
手段の移動を検知する検知手段と、該検知手段からの検
知出力により前記レーザビームの照射を開始する手段と
を備えたことを特徴とするレーザビームを利用した半田
付け装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記検知手段が、フ
ォトセンサーを利用した光学的検知手段であることを特
徴とするレーザビームを利用した半田付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072975U JP2569921Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | レーザビームを利用した半田付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072975U JP2569921Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | レーザビームを利用した半田付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0736474U JPH0736474U (ja) | 1995-07-04 |
JP2569921Y2 true JP2569921Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=13504909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993072975U Expired - Lifetime JP2569921Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | レーザビームを利用した半田付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569921Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070030214A (ko) * | 2004-06-01 | 2007-03-15 | 소우텍 소우드로닉 아게 | 경납땜 방법 및 장치 |
US20110272452A1 (en) * | 2010-05-04 | 2011-11-10 | Kui Kam Lam | System for dispensing soft solder for mounting semiconductor chips using multiple solder wires |
JP5240268B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2013-07-17 | 株式会社デンソー | レーザはんだ付け方法 |
KR101456631B1 (ko) * | 2013-11-20 | 2014-11-03 | (주)비엠웍스 | 레이저 솔더링 장치 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02108570U (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-29 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP1993072975U patent/JP2569921Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0736474U (ja) | 1995-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2134670A (en) | Welding process | |
US6441339B1 (en) | Apparatus for manufacturing circuit modules | |
JP2569921Y2 (ja) | レーザビームを利用した半田付け装置 | |
JP5334250B2 (ja) | リフローハンダ付け方法および装置 | |
EP0209650A3 (en) | Method and apparatus for placing and electrically connecting components on a printed circuit board | |
EP0936018A2 (en) | Parts soldering apparatus and method | |
CN105479022B (zh) | 激光焊机控制系统 | |
JPS58161396A (ja) | レ−ザビ−ムを用いた半田付け方法 | |
JPS60234768A (ja) | レ−ザ−半田付装置 | |
JPH08224679A (ja) | レーザ溶接方法およびその装置 | |
JPS63309370A (ja) | はんだ付方法 | |
JP3171071B2 (ja) | 光ビーム半田付け方法 | |
JPH0513950A (ja) | 半田付け装置 | |
JP3367110B2 (ja) | 部品接続方法および部品接続装置 | |
JPS6119342B2 (ja) | ||
KR100196396B1 (ko) | 비접촉 납땜장치 및 방법 | |
CN118002869B (zh) | 一种激光加热解焊设备 | |
CN117161496A (zh) | 复合热源锡焊焊接方法及系统 | |
JP4300783B2 (ja) | 半導体レーザ装置の加工位置教示方法 | |
JP2590613B2 (ja) | 光ビーム等による局部半田付け方法 | |
JP4520425B2 (ja) | 素子搭載方法および素子搭載装置 | |
JPS6037180Y2 (ja) | レ−ザ溶接装置 | |
JPH06140759A (ja) | レーザ半田付装置 | |
JPH0786732A (ja) | リード部品搭載装置及び方法 | |
JP3945113B2 (ja) | 光ビームによるはんだ付け方法 |