JP2569621Y2 - 便器排水口の接続用パッキン - Google Patents

便器排水口の接続用パッキン

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JP2569621Y2
JP2569621Y2 JP1992071158U JP7115892U JP2569621Y2 JP 2569621 Y2 JP2569621 Y2 JP 2569621Y2 JP 1992071158 U JP1992071158 U JP 1992071158U JP 7115892 U JP7115892 U JP 7115892U JP 2569621 Y2 JP2569621 Y2 JP 2569621Y2
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drain
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drain pipe
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修 松本
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は便器排水口の接続用パ
ッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】壁排水形式の便器の排水口を排水管に接
続するためのパッキン(接続用パッキン)として、従来
図5に示す形態のパッキン100が知られている。この
パッキン100は全体として筒状を成しており、陶器製
の便器排水口102に対して水密に弾性密着嵌合してシ
ールを行う一方、主として軸直角方向に立ち上がる複数
の襞状部104の先端を排水管106の内周面に弾性接
触させて排水管106に対するシールを行う形状とされ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記陶器製の
排水口102及び排水管106(一般に鋳鉄管)には寸
法のばらつきがあり(例えば排水口102,排水管10
6何れも寸法公差が±2mm以上)、加えてこれら排水
口102,排水管106は施工時の取付誤差などに基づ
いて方向ずれや芯ずれを生じた状態で接続されることも
多い。
【0004】上記パッキン100の場合、専ら襞状部1
04によって排水口102と排水管106との寸法のば
らつきを吸収するようになっているが、かかる襞状部1
04によってはそれら寸法のばらつき及び方向ずれや芯
ずれを十分に吸収することができず、しかもかかるパッ
キン100は排水口102と排水管106との嵌合せ接
続の際に捩じれその他の変形を起し易く、これらにより
パッキン100と排水口102又は排水管106との間
に隙間が生じ、これが漏水の原因になるといった問題を
生じていた。
【0005】また上記パッキン100は、排水口102
と排水管106との嵌合せ接続の際の押込力によって上
記の捩じれ等の変形や引張力を受けて大きく歪んだ状態
で取り付けられてしまうことが多く、このためその歪に
基づいてパッキン100にクラックが発生し易く或いは
クラックが進行し易いといった問題が生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、便
器の排水口と排水管との接続部に配される筒状の弾性パ
ッキンを、該排水口に対する軸方向一端側の第一シール
部と該排水管に対する軸方向他端側の第二シール部とに
軸方向に機能的に分割し、該第一シール部を、該排水口
外面との嵌合により弾性的に拡径して該排水口に水密に
弾性的に嵌合するとともに、嵌合状態において該排水管
内面との間に隙間形成し、該排水管に対して自由状態と
なる形状とする一方、前記第二シール部を、前記排水管
内面との嵌合により弾性的に縮径して該排水管内面に水
密に弾性的に嵌合するとともに、嵌合状態において該排
水口外面との間に隙間形成し、該排水口に対して自由状
態となる形状と成したことにある。
【0007】
【作用及び考案の効果】図5に示す従来のパッキンにお
いて上記問題が生じていたのは、かかるパッキンが軸方
向全長に亘ってシール部としての機能を果たすべく、排
水口に対して全体的に密着嵌合し且つその全体が排水口
と排水管とにより軸直角方向に挾み込まれて拘束された
状態となることに基づく。
【0008】しかるに本考案のパッキンは、排水口に対
する第一シール部と排水管に対する第二シール部とに機
能的に分割されている。かかる本考案によれば、便器の
排水口,排水管に寸法誤差があっても、また施工時の取
付誤差に基づいて方向ずれや芯ずれが生じたとしても、
これらを十分に吸収できるように第一シール部及び第二
シール部を拡径又は縮径させることが可能であり、これ
により排水口と排水管との接続部を隙間なくシールする
ことが可能となって、その隙間発生に基づく漏水を防止
できる。
【0009】また第一シール部,第二シール部はそれぞ
れ排水管又は排水口に対して自由状態であるため、排水
口及び排水管の接続時にパッキンに対して無理な力が加
わったり、変形が生じたりするのを防止でき、それら変
形力等に基づくパッキンのクラック発生,クラックの進
行を抑制することができる。
【0010】特に本考案の接続用パッキンは、第二シー
ル部が嵌合状態において排水口外面に対し隙間形成する
ものとされており、これにより排水管との嵌合せ時に排
水管により縮径方向に弾性変形しやすい利点を有する
外、第二シール部外面に襞状部を形成する場合におい
て、その襞状部の高さを低くすることができる。 即ち、
本考案の接続用パッキンは排水管を嵌合しやすい一方、
シール性を十分に確保できる構造とされている。
【0011】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において、10は陶器製の洋風便器で後
部に排水口12が一体に形成され、この排水口12が排
水管14(鋳鉄管)に接続されている。
【0012】図1はこれら排水口12と排水管14との
接続部を拡大して示したもので、図中16はそれらの接
続部を水密にシールする弾性パッキン(接続用パッキ
ン。以下単にパッキンとする)である。このパッキン1
6は、図3及び図4にも示しているように全体として筒
状を成しており、軸方向の中間部に環状のブロック部1
8を有している。そしてこのブロック部18の前側部分
(図1中左側部分)が排水口12に対する第一シール部
20として、また後側部分が排水管14に対する第二シ
ール部22としてそれぞれ構成されている。
【0013】第一シール部20は、内周面が排水口12
の対応する外周面よりも小径に形成されており、排水口
12との嵌合せにより拡径させられて、かかる排水口1
2の外周面に水密に且つ弾性的に密着嵌合している。
尚、第一シール部20には前端に内向きの鍔状部24が
形成されており、この鍔状部24が排水口12の前端面
に密着している。
【0014】一方第二シール部22は、排水口12への
嵌合状態において排水口12の対応する外周面との間に
所定の隙間28を形成するように、その内周面が排水口
12の外周面よりも一定寸法大径とされている。即ち第
二シール部22は、排水口12の外周面に対して自由に
相対変位可能とされている。
【0015】この第二シール部22は、軸直角方向に立
ち上がる複数の襞状部26を有している。これら襞状部
26の先端の外径は排水管14の内周面よりも一定寸法
大径とされており、排水管14との嵌合せ時にこれら襞
状部26を含む第二シール部22の略全体が排水管14
の内周面により縮径方向に弾性変形させられるようにな
っている。
【0016】即ち第二シール部22は、排水口12に対
しては自由状態である一方、排水管14との嵌合せ時に
排水管14により縮径方向に弾性変形させられ、その弾
性力に基づいて襞状部26の先端を排水管14の内周面
に当接させて、排水管内周面との間の隙間を水密にシー
ルする。
【0017】前記ブロック部18は、排水口12の中心
と排水管14の中心とが一定以上大きくずれるのを防止
する機能を有するもので、微小隙間を以て排水管14内
周面に嵌合する形状とされている。
【0018】本例のパッキン16の場合、排水口12と
排水管14との嵌合せ時に図4の矢印で示すように第一
シール部20が拡径変形して排水口12の外周面に水密
に弾性嵌合してシール作用をなす一方、第二シール部2
2が縮径変形して襞状部26が排水管14の内周面に水
密に弾性嵌合しシール作用をなす。
【0019】而して第一シール部20及び第二シール部
22は、排水管14又は排水口12に対してそれぞれ自
由な状態にあってそれらによる拘束を受けない。従って
かかるパッキン16を介して排水口12と排水管14と
を接続したとき、パッキン16がそれらにより無理な力
や変形を受けたりせず、良好な状態で排水口12と排水
管14との間に装着される。
【0020】また第一シール部20及び第二シール部2
2は、それぞれ排水口12,排水管14の一方にのみ水
密に接触してシール作用をなすものであるから、排水口
12及び排水管14の寸法のばらつきや施工時の取付誤
差等を見込んで十分に小さな又は大きな径に予め形成し
ておくことが可能であり、従ってかかるパッキン16を
用いて排水口12と排水管14とを接続したとき、上記
寸法のばらつき等があってもこれを十分に吸収し得て排
水口12と排水管14との隙間を確実にシールすること
ができる。
【0021】以上本考案の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本考案のパッキンにおい
て、第二シール部の上記襞状部は必須なものではなく、
場合により省略することも可能である。またパッキンの
端部(図1中右端部)を排水管の外側まで回り込ませて
排水管の外周面に水密に接触させることも可能である。
【0022】その他本考案はその主旨を逸脱しない範囲
において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形
態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である弾性パッキンを用いた
排水口と排水管との接続部の拡大断面図である。
【図2】その接続部を含む洋風便器の図である。
【図3】図1におけるパッキンの一部切欠斜視図であ
る。
【図4】図1,図2のパッキンの作用説明図である。
【図5】本考案の背景説明図である。
【符号の説明】
10 洋風便器 12 排水口 14 排水管 16 弾性パッキン(接続用パッキン) 18 ブロック部 20 第一シール部 22 第二シール部 28 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器の排水口と排水管との接続部に配さ
    れる筒状の弾性パッキンを、該排水口に対する軸方向一
    端側の第一シール部と該排水管に対する軸方向他端側の
    第二シール部とに軸方向に機能的に分割し、該第一シー
    ル部を、該排水口外面との嵌合により弾性的に拡径して
    該排水口に水密に弾性的に嵌合するとともに、嵌合状態
    において該排水管内面との間に隙間形成し、該排水管に
    対して自由状態となる形状とする一方、前記第二シール
    部を、前記排水管内面との嵌合により弾性的に縮径して
    該排水管内面に水密に弾性的に嵌合するとともに、嵌合
    状態において該排水口外面との間に隙間形成し、該排水
    口に対して自由状態となる形状と成したことを特徴とす
    る便器排水口の接続用パッキン。
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