JP2569443B2 - 電子閃光装置 - Google Patents

電子閃光装置

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JP2569443B2
JP2569443B2 JP62308099A JP30809987A JP2569443B2 JP 2569443 B2 JP2569443 B2 JP 2569443B2 JP 62308099 A JP62308099 A JP 62308099A JP 30809987 A JP30809987 A JP 30809987A JP 2569443 B2 JP2569443 B2 JP 2569443B2
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【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、パルス発光式電子閃光装置に関し、特にデ
ーライトシンク撮影のように比較的撮影距離の遠い高速
シャッタ秒時においても被写体に十分な光量を投射せし
めるように改良したものである。
B.従来の技術 一般的な電子閃光装置における閃光放電管の発光強度
は第8図の特性Aに示すようにピーク状であり、発光開
始時点から急激に増大し、数ミリ秒という極めて短時間
で発光が終了する。このため、フォーカルプレンシャッ
タを採用するカメラで、シャッタが全開せずに先幕と後
幕とによって形成されるスリットがフイルム面の前を走
行する(スリット露光と呼ぶ)ような高速シャッタ秒時
による撮影を行うと、フイルムの一部のみが電子閃光装
置からの照射光によって露光され、発光ピーク時におけ
る先幕と後幕の間のスリット領域のみ十分に露光され、
均一な露出の写真を撮影することができなかった。この
結果、日中撮影において被写体の背景が明るい時に電子
閃光装置を発光させて撮影する、いわゆるデーライトシ
ンクロ撮影時に使用可能なシャッタ秒時が限られてしま
うという問題点があった。
そこでこのような問題点を解消するため、先幕と後幕
との間のスリットがフィルム面の前を走行する間、閃光
放電管が第8図の特性Bのような一定強度のパルス発光
を繰り返し行うようにして、等価的にフラットな発光を
得るパルス発光式電子閃光装置(これをダイナミック形
フラット発光ストロボと呼ぶ)が特開昭60−第225832号
公報などにより知られている。
C.発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このダイナミック形フラット発光スト
ロボは、メインコンデンサに蓄えたエネルギーを、通常
のピーク状の発光特性をもつ閃光発光の数10倍の時間で
消費するように、閃光発光よりも弱い発光強度のパルス
発光を複数回行い、等価的に閃光発光時よりも低い照射
量の光を被写界に均一に照射している。このため、スリ
ット露光を行うような高速シャッタ秒時における撮影可
能距離が、シャッタの全開する低速シャッタ秒時に比べ
て短くなるという問題がある。すなわち、高速シャッタ
秒時が使用されることの多いデーライトシンクロ撮影時
には、撮影距離が所定以上になると被写体への照射光量
が不足してしまう。このようなダイナミック形フラット
発光ストロボを用いた高速シャッタ秒時で撮影可能距離
を長くするには、ストロボの発光管,メインコンデンサ
等を大きくして、1パルス発光あたりの発光強度を大き
くするしか手だてがなかった。
本発明の目的は、パルス発光によるスリット露光時に
おいて、メインコンデンサ等を大きくすることなく撮影
可能な距離を長くするようにしたパルス発光式電子閃光
装置を提供することにある。
D.問題点を解決するための手段 請求項1の発明は、記録体を用いて被写界の像を記録
するカメラと共に用いる電子閃光装置に適用され、発光
開始と発光停止を繰り返すパルス発光が可能な単一の発
光手段と、記録体へのスリット記録時に、スリットの移
動に同期しスリットの位置に応じた発光強度信号を発生
する信号発生手段と、発光強度信号にしたがってパルス
発光ごとの発光強度を変える制御手段とを備える。
請求項2の電子閃光装置は、信号発生手段で被写界内
の主要被写体部分の照射量を多くする発光強度信号を発
生するようにしたものである。
請求項3の電子閃光装置は、信号発生手段で被写界内
の中央部分の照射量を多くする発光強度信号を発生する
ようにしたものである。
請求項4の電子閃光装置は、発光手段によって、予め
設定された時間間隔で発光を開始するようにしたもので
ある。
E.作用 記録体へのスリット記録時に、単一の発光手段で発光
開始と発光停止を繰り返すパルス発光を行なうととも
に、スリットの移動に同期しスリットの位置に応じた発
光強度信号を発生し、その発光強度信号にしたがってパ
ルス発光ごとの発光強度を変える。発光強度信号は、例
えば、被写界内の主要被写体部分または中央部分の照射
量を多くする信号とする。これにより、スリット記録が
行なわれる高速のシャッター秒時において被写界内の任
意の部分の照射量を任意に設定でき、スリット記録時の
撮影可能距離を増加させることができる。
F.実施例 第1図〜第6図により本発明の一実施例を説明する。
(I)実施例の構成 この実施例では、 レリーズ半押しにより波形発生回路300から基準値と
して正弦波信号を出力し、レリーズ全押しによりストロ
ボ回路600を動作させてキセノン管などの閃光放電管を
発光させる。
その発光強度をモニタ回路800でモニタする。
比較回路900でモニタ出力と波形発生回路300からの正
弦波信号とを比較し、モニタ出力が基準値を越えると発
光停止信号をストロボ回路600に入力して閃光放電管の
発光をいったん停止せしめる。
発光停止信号に応答して発光間隔設定回路700で所定
時間間隔を計時し、計時終了時にストロボ回路600に発
光開始信号を出力して再び発光させる。
このような,,の動作を繰り返すことにより、
基準値としての正弦波信号の形状に即して画面の中央部
の発光強度を周辺部よりも大きくしたパルス発光を得る
ものである。
第1図は電子閃光装置の全体構成を示し、この電子閃
光装置は、レリーズスイッチ部100と、マルチ測光部200
と、波形発生回路300と、シャッタ同調回路400と、シャ
ッタ制御部500と、ストロボ回路600と、発光間隔設定回
路700と、モニタ回路800と、比較回路900と、4つのス
イッチSW1〜SW4とから成る。
(イ)レリーズスイッチ部100 不図示のレリーズ釦と連動し、半押し時に半押し端子
からハイレベルな半押し信号を出力し、全押し時に全押
し端子からハイレベルな全押し信号を出力する。半押し
端子は後述する波形発生回路300のON端子とマルチ測光
回路202に、全押し端子は、スイッチSW1,SW2に接続され
る。
(ロ)マルチ測光部200 マルチ測光部200は、例えば5分割された受光素子201
と、この受光素子201からの測光信号が入力され、被写
体の輝度が基準値より低く通常の閃光撮影と判定される
と、スイッチ制御端子からローレベルなスイッチ駆動信
号を出力し、背景輝度値が高く、デーライトシンクロ撮
影と判定されると、ハイレベルなスイッチ駆動信号を出
力するマルチ測光回路202とから成る。デーライトシン
クロ撮影と、通常の閃光撮影に応じて、4つのスイッチ
SW1,SW2,SW3,SW4は次表のように切換わる。
(ハ)波形発生回路300 この波形発生回路300は、画面中央部の発光強度を周
辺よりも大きくするための基準値を発生するものであ
る。
波形発生回路300は第2図に示すように、方形波発振
器301により得られた方形波(第3図(a)参照)をロ
ーパスフイルタ302により正弦波(第3図(b)参照)
に変換する。更にコンデンサ303,抵抗304,305,可変抵抗
306により最小値の電圧が0Vより少し小さくなるような
正弦波(第3図(c)参照)に変換し、この正弦波を基
準値としてVout端子から出力する。この正弦波の1周
期、すなわち第3図(c)のt0〜t3の時間がシャッタ秒
時に応じて設定される。また、Vout端子およびOFF端子
がシャッタ同調回路400にそれぞれ接続されるととも
に、Vout端子は後述する比較部900にも接続される。
(ニ)シャッタ同調回路400 シャッタ同調回路400は、第1図に示すとおり、全押
し信号が入力された後に波形発生回路300から出力され
る基準値の立上がりによって、シャッタ先幕走行開始信
号,閃光放電管のトリガ信号,発光開始信号として用ら
れるハイレベルなパルスを出力するものである。
このシャッタ同調回路400は、全押し信号によりセッ
トされるフリップフロップ401と、波形発生回路300から
の基準値を0Vと比較し、基準値≦0Vのときにローレベル
信号を出力するコンパレータ402と、コンパレータ401の
出力信号を反転するインバータ403と、インバータ出力
が一方の入力端子に入力され、他方の入力端子にフリッ
プフロップ401からの出力信号が入力されるアンドゲー
ト404と、アンドゲート404からのハイレベル信号により
ハイレベルパルスを出力するワンショットマルチバイブ
レータの如きパルスジェネレータ405と、このパルスジ
ェネレータ405からのハイレベル信号によりセットされ
るフリップフロップ406とを有する。このパルスジェネ
レータ405のハイレベル出力は、フリップフロップ406の
セット端子に入力され、また、先幕走行開始信号として
後述するシャッタ制御部500に入力されるとともに、デ
ーライトシンクロ撮影時のトリガ信号および発光開始信
号としてスイッチSW4のa接点に接続される。
(ホ)シャッタ制御部500 シャッタ制御部500は、図示しない先幕と後幕とを係
止する一対のマグネットと、後幕走行完了を検出して撮
影終了信号を出力する後幕走行完了スイッチと、先幕走
行完了を検出してX接点信号を出力する先幕走行完了ス
イッチとを有し、パルスジェネレータ405からのハイレ
ベル信号により先幕マグネットによる先幕の係止を解放
して先幕を走行させる。そして、先幕走行開始後、設定
されたシャッタ秒時に相応した時間経過により後幕用マ
グネットによる後幕の軽視を解除して後幕を走行させ
る。さらに、後幕走行完了が後幕走行完了スイッチで検
出されると、撮影終了信号を波形発生回路300のOFF端子
と、後述するストロボ回路600のG2端子に入力する。そ
して、X接点信号の出力端は通常の閃光撮影時のトリガ
信号および発光開始信号としてスイッチSW4のb接点に
接続される。
(ヘ)ストロボ回路600 ストロボ回路600は、閃光放電管による発光と停止と
を制御する回路である。
ストロボ回路600は、第4図に示すように、バッテリ6
01の電圧を昇圧する周知のDC−DCコンバータ602を有し
ている。DC−DCコンバータ602の一対の出力線l1,l2間に
はストロボ発光用の主電源となるメインコンデンサ603
が接続される。出力線l1,l2間にはまた、キセノン放電
管などの閃光放電管604とメインサイリスタ605とが直列
接続され、閃光放電管604のトリガ電極にトリガ回路606
が接続される。トリガ回路606には、トリガ信号入力端
子であるE端子が接続される。このE端子にトリガ信号
が入力されるとトリガ回路606により閃光放電管604に高
電圧が印加される。また、メインサイリスタ605のゲー
トは、抵抗607とコンデンサ608を介してオアゲート609
の出力端子に接続され、オアゲート609の2入力端子に
は、発光開始信号入力端子であるF1,F2端子が接続され
る。F1,F2端子のいずれかに発光開始信号が入力される
とメインサイリスタ605が導通して閃光発光管604が発光
する。さらに出力線l1,l2間には、転流コンデンサ610へ
の急速充電を行わせるためのサイリスタ611と、転流用
のサイリスタ612のが直列に接続される。サイリスタ611
のゲートは、抵抗613,コンデンサ614を介して急速充電
信号入力端子であるH端子に接続され、サイリスタ612
のゲートには、抵抗615,コンデンサ616を介してオアゲ
ート617の出力端子が接続される。オアゲート617の2入
力端子は、発光停止信号入力端子としてのG1,G2端子が
接続される。
転流コンデンサ610は、閃光放電管604の放電電極とメ
インサイリスタ605のアノードとの接続点と、サイリス
タ611のカソードとサイリスタ612のアノードとの接続点
との間に介装され、G1,G2端子からの発光停止信号によ
り転流サイリスタ612が導通するとメインサイリスタ605
のアノード・カソードを逆バイアスしメインサイリスタ
605を非導通にする。また、H端子に急速充電信号が入
力されるとサイリスタ611が導通し、転流コンデンサ610
が急速充電され、充電完了によりサイリスタ611への通
電が保持電流以下になってサイリスタ611が非導通とな
る。
(ト)発光間隔設定回路700 発光間隔設定回路700は、発光停止から発光再開まで
の時間間隔を設定するために、発光停止に応答して時間
を計時し、所定時間経過時に発光開始信号を出力すると
ともに、発光開始信号に遅延して急速充電信号を出力す
るものである。
この発光間隔設定回路700は、第5図に示すように、
発光停止信号入力端子であるS端子に入力端子が接続さ
れたフリップフロップ701を有し、このフリップフロッ
プ701の出力端子はアンドゲート702の一方の入力端子に
接続されている。アンドゲート702の他方の入力端子に
は発振器706からのクロック信号が入力される。アンド
ゲート702の出力端子にはプリセットカウンタ703の入力
端子が接続される。したがって、発光停止信号によりフ
リップフロップ701がセットされるとアンドゲート702か
らクロック信号がプリセットか運た703に入力され、カ
ウンタ703が予め設定した値を計数するとカウンタ703の
出力はハイレベルとなる。
カウンタ703の出力端子にはワンショットマルチバイ
ブレータの如きパルスジェネレータ704の入力端子が接
続され、カウンタ703のハイレベルによりパルスジェネ
レータ704はハイレベル信号を出力する。このハイレベ
ル信号は、F2端子から発光開始信号として出力されると
ともに、遅延回路705で遅延されてH端子から急速充電
信号として出力される。また、そのハイレベル信号によ
り、フリップフロップ701とカウンタ703がリセットされ
る。
(チ)モニタ回路800 モニタ回路800は、閃光放電管604からの発光強度をモ
ニタするもので、発光強度に相応した電圧を出力するも
のである。
モニタ回路800は、第1図に示すとおり、閃光放電管6
04の近傍に設けられたホトダイオード801を有し、この
ホトダイオード801はアノードがオペアンプ802の非反転
入力端子に接続されるとともに接地され、カソードはオ
ペアンプ802の反転入力端子に接続されている。オペア
ンプ802の反転入力端子は抵抗803を介してオペアンプ80
2の出力端子に接続されている。
(リ)比較回路900 比較回路900は、閃光放電管604の発光停止を制御する
ため、モニタされた発光強度を波形発生回路300からの
基準値と比較して発光停止信号を出力するものである。
比較回路900は、第1図に示すとおり、モニタ回路800
からのモニタ電圧V3が反転入力端子に入力され、波形発
生回路300から出力されて可変抵抗901と抵抗902とによ
り分圧された基準電圧V2が非反転入力端子に入力される
コンパレータ903を有する。
コンパレータ903は、モニタ回路800からのモニタ電圧
が波形発生回路300からの基準電圧を越えると出力を反
転してローレベル信号を出力する。コンパレータ903の
出力端子はインバータ904を介してアンドゲート905の一
方の入力端子に接続される。アンドゲート905の他方の
入力端子には、シャッタ同調回路400のフリップフロッ
プ406の出力端子が接続されているから、先幕走行開始
信号によりフリップフロップ406がセットされるとアン
ドゲート905がオンする。このため、モニタ電圧V3が基
準値V2を越えるタイミングでコンパレータ903の出力が
ローレベルとなり、インバータ904,アンドゲート905を
介してパルスジェネレータ906がトリガされ、ハイレベ
ルな発光停止信号が出力され、この信号はストロボ回路
600のG1端子と、発光間隔設定回路700のS端子に入力さ
れる。
デーライトシンクロ撮影と通常の閃光撮影とを切換え
るためのスイッチSW1〜SW4は次のように接続される。
第1図に示すように、スイッチSW1のa接点はレリー
ズスイッチ部100の全押し端子に、c接点はシャッタ同
調回路400のフリップフロップ401のセット端子に、b接
点は設置される。スイッチSW2は、全押し端子とストロ
ボ回路600のトリガ端子であるE端子との間に介装され
る。また、スイッチSW3は、比較回路900のパルスジェネ
レータ906と発光間隔設定回路700のS端子との間に介装
される。そして、スイッチSW4のa接点はシャッタ同調
回路400のパルスジェネレータ405の出力し、b接点はシ
ャッタ制御部500のX接点信号出力に、C接点はストロ
ボ回路600のE端子およびF1端子に接続される。
(II)実施例の構成と発明の構成との対比 ストロボ回路600および発光間隔設定回路700が発光手
段を、マルチ測光部200、波形発生回路300、シャッタ同
調回路400、モニタ回路800、比較回路900およびスイッ
チSW1〜SW4が制御手段をそれぞれ構成する。
(III)実施例の動作 (III−1)デーライトシンクロ撮影 初期状態では、フリップフロップ401,406,701および
プリセットカウンタ703がリセットされている。不図示
のレリーズ釦を半押ししてレリーズスイッチ部100の半
押し端子出力がハイレベルとなると、マルチ測光回路20
2は、5つに分割された受光素子201からの測光出力に基
づいてデーライトシンクロ撮影から通常の閃光撮影かを
判定する。例えば画面の背景が明るい場合はデーライト
シンクロ撮影すべくスイッチ制御端子をハイレベルにす
る。これにより、スイッチSW1がa,c接続、スイッチSW2
がオフ、スイッチSW3がオン、スイッチSW4がa,c接続と
なる。また、ハイレベル半押し信号により、波形発生回
路300がオンし、第3図(c)に示すような正弦波を基
準値V1として出力する(第6図(a)参照)。この正弦
波の1周期は、シャッタの先幕と後幕とが形成するスリ
ットの走行時間と等しくなるように設定される。
この基準値の電圧V1は、シャッタ同調回路400のコン
パレータ402により0Vと比較され、V1≦0の時にコンパ
レータ402の出力がローレベルとなり、インバータ403に
よって反転されてハイレベル信号が出力され(第6図
(b)参照)、アンドゲート404の一方の入力端子に入
力される。半押し時はフリップフロップ401がリセット
状態であり(第6図(c))、アンドゲート404の他方
の入力端子はローレベルであるので、アンドゲート404
の出力はローレベルとなる(第6図(d)参照)。
次にレリーズ釦が全押しされ、全押し端子出力がハイ
レベルとなると、スイッチSW1を介してフリップフロッ
プ401がセット状態となり、その出力はハイレベルとな
る(第6図(c)参照)。そして第6図のタイミングチ
ャートに示すように、フリップフロップ401の出力がハ
イレベルになった後、次に波形発生回路300の出力電圧
がV1≦0Vとなりインバータ403の出力がハイレベルとな
った時、アンドゲート404の出力はハイレベルとなる
(第6図(d)参照)。このアンドゲート404のハイレ
ベル出力によりパルスジェネレータ405がハイレベルの
ワンショットパルスを発生する。このハイレベルパルス
により次の各動作が行われる。
シャッタ制御部500へ先幕走行開始信号として入力さ
れ、先幕が走行を開始する。
スイッチSW4を介してストロボ回路600のE端子にトリ
ガ信号として、F1端子に発光開始信号として入力された
閃光放電管604が発光を開始する。
以後の上記パルスジェネレータ405作動を禁止するた
めに、フリップフロップ401のリセット端子へ入力さ
れ、次回のレリーズ全押しまでこのパルスジェネレータ
405からの出力をローレベルに保持する。
基準値V2とモニタ電圧V3を比較して発光停止信号を出
力する比較回路900の動作を許可するため、フリップフ
ロップ406のセット端子へ入力され、比較回路900のアン
ドゲート905をオンする。
このようにシャッタ先幕走行開始と同調して閃光放電
管604が発光を開始すると、閃光放電管604近傍に位置す
るホトダイオード801には発光強度に比例した電流が発
生し、この電流がオペアンプ802と抵抗803により電流に
比例したモニタ電圧V3に変換される。この電圧V3はコン
パレータ903により、波形発生回路300からの基準値を可
変抵抗901,抵抗902で分圧した電圧V2と比較される。閃
光放電管604の発光強度がある程度に達し、発光強度に
比例するモニタ電圧V3が、基準値である電圧V2以上にな
ると、コンパレータ903の出力がローレベルに反転す
る。このローレベル信号は、インバータ904でハイレベ
ルに反転されアンドゲート905の一方の入力端子に入力
される。アンドゲート905の他方の入力端子に接続され
ているフリップフロップ406は、既にパルスジェネレー
タ405のハイレベル出力によってセットされているの
で、アンドゲート905はイネーブル状態であり、パルス
ジェネレータ906がアンド出力によってトリガされてハ
イレベルのワンショットパルスを発生する。
このパルスは発光停止信号として、スイッチSW3を介
してストロボ回路600のG1端子に入力され、転流サイリ
スタ612が導通して転流コンデンサ610の放電によりメイ
ンサイリスタ605のアノード・カソード間が逆バイアス
されて非導通となり、閃光放電管604の発光が停止され
る。
これと同時に、パルスジェネレータ906からのハイレ
ベル出力は発光間隔設定回路700のS端子に入力され、
フリップフロップ701がセット状態になり、アンドゲー
ト702の一方の入力端子へハイレベル信号が入力し、ア
ンドゲート702がイネーブル状態となる。アンドゲート7
02の他方の入力端子にはパルス発振器703が接続されて
いるから、アンドゲート702は、発振器706と同じ周波数
のパルスを出力する。このパルスはプリセットカウンタ
703で計数され、所定のパルス数に達するとプリセット
カウンタ703の出力がハイレベルとなり、パルスジェネ
レータ704がハイレベルワンショットパルスを発生す
る。このパルスによりフリップフロップ701とプリセッ
トカウンタ703がリセットされ計数動作は停止する。ま
た、パルスジェネレータ704のワンショットパルスはス
トロボ回路600のF2端子に発光開始信号として入力さ
れ、ストロボ回路600のメインサイリスタ605が像通して
閃光放電管604が再び発光を開始する。
このパルスジェネレータ704のハイレベルパルス出力
は遅延回路705により遅延され、ストロボ回路600のF2
子への発光開始信号より少し遅れてH端子へ入力され、
これによりサイリスタ611が導通してコンデンサ610が急
速に充電され、次の発光停止に備える。
そして再び閃光放電管604の発光によりホトダイオー
ド801は光電流を発生し、オペアンプ802,抵抗803により
モニタ電圧V3に変換される。このモニタ電圧V3が基準の
電圧V2以上となると、前述の動作により閃光放電管604
が発光を停止する。以下同様に、閃光放電管604は発
光,停止を繰り返してパルス発光する。
ここで、ホトダイオード801によって生じるモニタ電
圧V3と比較される基準値としての電圧V2は、波形発生回
路300が出力する第3図(c)に示す正弦波電圧を可変
抵抗901,抵抗902により分圧した電圧であり、正弦波的
に変化する電圧である。このため、第3図(c)に示す
とおり、この電圧V2は、発光開始時点t0から正弦波状に
増加し、時点t0における発光時間よりも、時点t2,t3
発光時間を長くすることができる。
ここで、先幕走行開始と閃光放電管604の発光開始と
が、シャッタ同調回路400により、第3図(c)に示す
基準値が0Vより小さくなる時、つまりt0の時点で同期を
取られており、また、正弦波の1周期がシャッタ先幕と
後幕とが形成するスリットの走行時間と等しくしている
ので、閃光放電管604の発光は等価的に第7図(a)の
特性Cに示すように、画面中央を露光する際の発光強度
が最大となる。
したがって、第7図(b)のように、画面中央に太陽
を背景として人物が配置されている場合などのように、
マルチ測光回路202がデーライトシンクロ撮影と判定す
る場合には、上述した各部動作が行われ、パルス発光に
も拘らず、画面中央部の人物に十分な光量を照射でき、
スリット露光時に従来よりも撮影可能な距離が長くな
る。
ここで、可変抵抗901を変化させると分圧比が変化
し、これによる基準値のシフトによって発光強度を変化
させられるので、マルチ測光回路202からの測光値や、
図示しない測距装置からの測距値等の情報に基づいて可
変抵抗901の抵抗値を設定することにより、適正露出を
得ることができる。
最後に、後幕の走行が終了して撮影が完了すると、シ
ャッタ制御部500から撮影終了信号がストロボ回路600の
G2端子に入力され、サイリスタ612の導通により前述し
たようにメインサイリスタ605が非導通となり、閃光放
電管604の発光を停止する。上記撮影終了信号は波形発
生回路300のOFF端子とフリップフロップ406のリセット
端子へも送られ、これにより波形発生回路300が停止さ
れるとともに、フリップフロップ406がリセットされ、
以後の比較回路900の出力を停止する。以上ですべての
動作が停止する。
(III−2)閃光撮影 レリーズスイッチ部100の半押し端子がハイレベルと
なると、マルチ測光回路202は受光素子201からの測光信
号を取り込む。測光信号が所定の輝度値よりも暗い被写
体を示していると、マルチ測光回路202は閃光撮影と判
断する。このとき、そのスイッチ制御端子SWはローレベ
ルのままである。この結果、スイッチSW1はb,c接続、ス
イッチSW2はオン、スイッチSW3はオフ、スイッチSW4は
b,c接続の初期状態を保持する。
レリーズ釦が全押しされると、スイッチSW2を介して
ハイレベル信号がシャッタ制御部500に入力され、これ
により、シャッタ先幕が走行を開始する。そして、シャ
ッタ先幕の走行が完了しシャッタが全開となると、X接
点信号がスイッチSW4を介してストロボ回路600のE,F1
子に入力され、これにより上述と同様の各部動作により
閃光放電管604が発光を開始する。このとき、モニタ回
路800と比較回路900の働きにより、発光強度が基準値以
上になるとパルスジェネレータ905がハイレベルワンシ
ョットパルスを出力するが、スイッチSW3が開放されて
いるから発光間隔設定回路700は作動せず、閃光放電管6
04の発光は継続する。すなわち、被写体の輝度が所定以
下の通常の閃光撮影の場合には、パルス発光することな
く、第7図(a)発光特性Dで露光される。
−変形例− なお以上では、閃光放電管604の発光強度をホトダイ
オード801で直接検出したが、発光中のメインコンデン
サの電圧を積分しこれを基準値と比較して間接的に発光
強度をモニタしてもよい。
また、以上では、デーライトシンクロ撮影と閃光撮影
とを測光回路で判別し、パルス発生と閃光発光とを切換
えたが、手動選択操作部材を別設し、操作者が所望に応
じてパルス発光と閃光発光とを使いわけるようにしても
よい。この場合のパルス発光は、上述した第7図(a)
の発光特性Cと、発光強度を一定とした従来のパルス発
光特性Eとを必要に応じて切換えるようにしてもよい。
G.発明の効果 本発明によれば、記録体へのスリット記録時に、単一
の発光手段で発光開始と発光停止を繰り返すパルス発光
を行なうとともに、スリットの移動に同期しスリットの
位置に応じた発光強度信号を発生し、その発光強度信号
にしたがってパルス発光ごとの発光強度を変えるように
したので、簡単な構造の安価で小型の装置で、スリット
記録が行なわれる高速のシャッター秒時において被写界
内の任意の部分の照射量を任意に設定でき、スリット記
録における撮影可能距離を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明に係る電子閃光装置の一実施例
を説明するもので、第1図は全体構成図、第2図はその
波形発生回路の詳細図、第3図(a)〜(c)は波形発
生回路の各部波形図、第4図はストロボ回路の詳細図、
第5図は発光間隔設定回路の詳細図、第6図(a)〜
(d)はシャッタ同調回路の各部波形図、第7図(a)
はデーライトシンクロ撮影時および閃光撮影時の発光強
度を示す特性図、第7図(b)はデーライトシンクロ撮
影を行う代表的な被写体を示す図である。 第8図は従来の問題点を説明する図である。 100:レリーズスイッチ部 200:マルチ測光部、300:波形発生回路 400:シャッタ同調回路 500:シャッタ制御部 600:ストロボ回路、604:閃光放電管 700:発光間隔設定回路 800:モニタ回路、900:比較回路 SW1〜SW4:スイッチ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録体を用いて被写界の像を記録するカメ
    ラと共に用いる電子閃光装置において、 発光開始と発光停止を繰り返すパルス発光が可能な単一
    の発光手段と、 前記記録体へのスリット記録時に、スリットの移動に同
    期しスリットの位置に応じた発光強度信号を発生する信
    号発生手段と、 前記発光強度信号にしたがって前記パルス発光ごとの発
    光強度を変える制御手段とを備えることを特徴とする電
    子閃光装置。
  2. 【請求項2】前記信号発生手段は、前記被写界内の主要
    被写体部分の照射量を多くする発光強度信号を発生する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電子閃
    光装置。
  3. 【請求項3】前記信号発生手段は、前記被写界内の中央
    部分の照射量を多くする発光強度信号を発生することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電子閃光装
    置。
  4. 【請求項4】前記発光手段は、予め設定された時間間隔
    で発光を開始することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の電子閃光装置。
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