JP2569438B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JP2569438B2
JP2569438B2 JP1422688A JP1422688A JP2569438B2 JP 2569438 B2 JP2569438 B2 JP 2569438B2 JP 1422688 A JP1422688 A JP 1422688A JP 1422688 A JP1422688 A JP 1422688A JP 2569438 B2 JP2569438 B2 JP 2569438B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラの焦点検出装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、カメラの焦点検出装置として第15図に示す様な
装置が知られている。
撮影レンズ1の異なる射出瞳領域1a、1bを通過した被
写体からの光束は、フィールドレンズ2および1対の再
結像レンズ3a、3bによって、イメージセンサ4上に1対
の被写体像として投影される。該1対の被写体像は、イ
メージセンサ4上の1対の光電素子アレイ5a、5bによっ
てそれぞれ光電変換され、イメージセンサ出力となり、
デフォーカス量検出手段6に転送され、A/D変換され
る。
デフォーカス量検出手段6はA/D変換されたデータに
対して公知の横ズレ検出演算処理を行ない、前記2像の
相対的横ズレ量を算出し、更にそれを光軸方向のズレ量
に変換し、結果として撮影レンズ1のデフォーカス量を
求める。
求められたデフォーカス量に応じて、レンズ駆動制御
手段7は撮影レンズ1を駆動制御し合焦させる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上の如き従来の焦点検出装置においては、応答性が
悪いという欠点があった。
即ち、被写体像が暗い場合には、光電素子アレイの電
荷蓄積時間が長くなり、デフォーカス量検出結果が求ま
る間隔も長くなるので、応答性が悪くなってしまった。
第16図(a)において、電荷蓄積時間がT1、イメージ
センサ出力の転送及びデフォーカス量演算処理時間がT2
かかると、デフォーカス量は(T1+T2)毎にしか求まら
なくなってしまう。例えば、被写体像が暗い場合には、
(T1+T2)時間が増大すると、レンズの駆動応答性も悪
化し、合焦点に到達する時間が長くなったり、動く被写
体に対して追従できなくなる。
又、被写体が明るい場合には、第16図(b)に示す如
く電荷蓄積時間はT3と短かくなるが、転送・演算時間は
T2のままなので、T3≒0の場合でもデフォーカス量はT2
時間毎にしか求まらない。従って、激しく動く被写体に
対しては追従できない。
〔問題点を解決する為の手段〕
上記従来技術の欠点を解決するために、本発明ではそ
れぞれ独立して焦点検出状態を検出するための第1と第
2との光電変換手段と、前記第1と第2との光電変換手
段の電荷蓄積時間を各々独立して制御する蓄積時間制御
手段と、前記第1と第2との光電変換手段の各々の出力
信号に基づいて焦点検出演算処理を行う焦点検出手段と
を備え、前記第1の光電変換手段が電荷蓄積中に、前記
焦点検出手段は前記第2の光電変換手段の出力信号に基
づいて焦点検出演算処理を行うように構成した。
更に、各々の光電素子アレイ対の出力を処理する焦点
検出手段を設ける構成とすれば、従来技術の欠点をより
改善することができる。
〔作 用〕
本発明においては上記のような構成としたので、実質
的にデフォーカス量が求まる時間間隔が短かくなるの
で、焦点検出装置の応答性が向上する(光電素子アレイ
の対をNケ設けた場合には、デフォーカス結果が求まる
時間間隔は従来に比較してほぼ1/Nとなり、応答性もほ
ぼN倍向上する。)。
また、本発明の焦点検出装置においては、複数の電荷
蓄積型イメージセンサーを用いて焦点検出を行う場合、
複数の電荷蓄積型イメージセンサーの電荷蓄積動作およ
び前記イメージセンサー出力に基づく焦点演算処理動作
を時間的にオーバラップするように動作タイミングを制
御するので、電荷蓄積動作と焦点検出演算処理動作をシ
ーケンシャルに行う場合と比較して動作時間が短縮され
る。
また、本発明の焦点検出装置においては、複数の電荷
蓄積型イメージセンサーを用いて焦点検出を行う場合、
上記のように複数の電荷蓄積型イメージセンサーの電荷
蓄積動作および前記イメージセンサー出力に基づく焦点
検出処理動作をオーバラップするように制御する制御モ
ードと、電荷蓄積動作と焦点検出演算処理動作をシーケ
ンシャルに行う制御モードとを備えているので広い電荷
蓄積時間の範囲で良好に動作制御が行える。
〔実施例〕
〈第1実施例〉 第1図は本発明の第1実施例の焦点検出装置の構成
図、第2図及び第3図はその動作のタイムチャート図、
第4図はその動作のフローチャート図である。以下、第
1図、第2図、第3図、第4図を用いて本発明の第1実
施例についての説明を行なう。
第1図において、イメージセンサ4上に2対の被写体
像を形成する光学系については、第15図の従来技術と同
じなので説明を省略する。
イメージセンサ4上には、2対の光電素子アレイ8a、
8bおよび9a、9bが形成されている。第1の光電素子アレ
イ8a、第3の光電素子アレイ9aは第1の再結像レンズ3a
による被写体像を光電変換し、第2の光電素子アレイ8
b、第4の光電素子アレイ9bは第2の再結像レンズ3bに
よる被写体像を光電変換するように配置されている。
又、第1、第2の光電素子アレイ8a、8bは対をなし、
第1、第2の再結像レンズ3a、3bの並び方向と同方向の
第1の直線上に並んでいる。
同様に第3、第4の光電素子アレイ9a、9bは対をな
し、前記第1の直線と平行な第2の直線上に並んでい
る。第1、第2、第3、第4の光電素子アレイ8a、8b、
9a、9bの受光部形状、並び方向のピッチ、受光素子数、
受光素子の分光感度は全て同一となっている。
又、第1、第2の素子アレイ8a、8bと第3、第4の光
電素子アレイ9a、9bは第1、第2の直線の中間の第3の
直線に関して対称であり、かつ、きわめて接近して配置
されている。
以上のように光電素子アレイが構成されているので、
同一な電荷蓄積時間で被写体像を光電変換した場合、光
軸アレイ8aと9aの出力はほぼ同一となり、又光電素子ア
レイ8bと9bの出力もほぼ同一となる。
光電素子アレイ8a、8b及び9a、9bの電荷蓄積、出力転
送等の動作は各々、蓄積制御手段12からの制御信号M1及
びM2によって制御される。光電素子アレイ8a、8bの出力
S1は第1デフォーカス量検出手段10に転送され、そこで
A/D変換された後、公知のデフォーカス量演算処理を受
け、第1のデフォーカス量D1が算出される。又、第1デ
フォーカス量D1が算出されたタイミング情報が蓄積制御
手段12にも送られる。
又、光電素子アレイ9a、9bの出力S2は第2デフォーカ
ス量検出手段11に転送され、そこでA/D変換された後、
第1のデフォーカス量検出手段10と同じデフォーカス量
演算処理を受け、第2のデフォーカス量D2が算出され
る。
レンズ駆動制御手段7では第1のデフォーカス量D1、
および第2のデフォーカス量D2に基づいて、撮影レンズ
1を合焦するようにレンズ駆動制御を行なう。
上記第1、第2のデフォーカス量検出手段10、11は、
実際にはおのおの独立のCPUで構成するため、デフォー
カス量演算処理において演算のオーバーラップに帰因す
る遅れはでない。
又、蓄積時間制御手段12は光電素子アレイ8a、8bの出
力S1を受け、出力S1の平均値あるいはピータ値が一定の
値となるように、光電素子アレイ8a、8b及び9a、9bの電
荷蓄積時間をフィードバック制御している。
次に、上記構成からなる第1実施例の動作について第
2図を用いて説明する。
(ステップ1) まず蓄積制御手段12は、前回の光電素
子アレイ8a、8bの出力S1より決定された電荷蓄積時間T
a0に基づき、時刻t0において制御信号M1をHレベルとし
て光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始させると同時
に、時間Ta0の計時を開始する。
(ステップ2) 次に、蓄積制御手段12は時刻t0から
(1)式に示す時間Tc0を計時する。
(1)式においてTbは光電素子アレイ8a、8b又は9a、
9bの出力S1、S2の各々をデフォーカス量検出手段10、11
に転送するのに要する時間と、各々の出力をデフォーカ
ス量検出手段10、11が各々処理してデフォーカス量信号
D1、D2を求めるのに要する演算時間を加えた時間であ
る。
(ステップ3) 蓄積制御手段12は時刻t1において、時
間Tc0の計時を終了すると、制御信号M2をHレベルとし
て光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を開始させると同時
に、時間Ta0の計時を開始する。
(ステップ4) 蓄積制御手段12は時刻t2において時間
Ta0の計時を終了し、制御信号M1をLレベルとして、光
電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を終了させると同時に、
光電素子アレイ8a、8bの出力S1を第1デフォーカス量検
出手段10及び蓄積制御手段12に転送を開始する。
(ステップ5) 時刻t2から時刻t3までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ8a、8bの出力転送及び第1デフォー
カス量検出手段10によるAD変換、デフォーカス量演算処
理が行なわれる。又、この間に蓄積制御手段12は光電素
子アレイ8a、8bの出力S1を演算し、次回の電荷蓄積時間
Ta1を決定する。
(ステップ6) 時刻t3において、第1デフォーカス量
検出手段10はデフォーカス量演算処理を終了し、第1の
デフォーカス量D1をレンズ駆動制御手段7に転送すると
同時に、演算終了を蓄積制御手段12に知らせる。時刻t3
において、レンズ駆動制御手段7は第1のデフォーカス
量D1に基づいて、撮影レンズの合焦点までの駆動量及び
駆動方向を決め、撮影レンズの駆動を始める。この時、
時間Ta0、Tbの間に撮影レンズが駆動されていた場合に
は、その間の撮影レンズの駆動量及び駆動方向をモニタ
ーしたデータで前記合焦点までの駆動量及び駆動方向を
補正する。
又、時刻t3において蓄積制御手段12は、制御信号M1を
Hレベルとして光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始
させると同時に、時間Ta1の計時を開始する。
(ステップ7) 時刻t4において、蓄積制御手段12は時
刻t1からの時間Ta0の計時を終了し、制御信号M2をLレ
ベルとして光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了させ
る。と同時に、光電素子アレイ9a、9bの出力S2を第2デ
フォーカス量検出手段11に転送を開始する。
(ステップ8) 時刻t4から時刻t5までの時間Tbの間に
光電素子アレイ9a、9bの出力転送及び第2デフォーカス
量検出手段11によるAD変換、デフォーカス量演算処理が
行なわれる。
(ステップ9) 時刻t5において、第2デフォーカス量
検出手段11はデフォーカス量演算処理を終了し、第2の
デフォーカス量D2をレンズ駆動制御手段7に転送する。
又、時刻t5よりレンズ駆動制御手段7は第2のデフォー
カス量D2に基づいて撮影レンズの合焦点までの駆動量及
び駆動方向を決め、撮影レンズの駆動を始める。時刻t1
から時刻t5までの時間、撮影レンズが駆動されていた場
合には、ステップ6と同様な補正を行なう。
以上のステップが本発明による第1実施例の1回のル
ープの動作であり、時刻t3以降、時刻t6、t7、t8、t9、
t10で次回ループの動作が上述のステップと同様にくり
返される。このようなループをくり返すことにより撮影
レンズの合焦駆動制御が行なわれる。
従来技術の焦点検出装置においては、デフォーカス量
が求まる時間間隔は、光電素子アレイの電荷蓄積時間Ta
+転送・演算処理時間Tbとなっていたが、本発明によれ
ばデフォーカス量が求まる時間間隔は(Ta+Tb)/2とな
り、従来の1/2となるために応答性は格段に向上する。
本発明の実施例は、光電素子アレイを2対設けること
に限定されるわけではなく、光電素子アレイをN対設け
る構成に容易に拡張できその場合には、デフォーカス量
が求まる時間間隔はほぼ(Ta+Tb)/Nで、従来のほぼ1/
Nとなり応答性はほぼN倍改善される。
第2図においては、被写体が比較的暗く電荷蓄積時間
Taが転送・演算処理時間Tbよりも長いとして説明を行っ
たか、被写体が比較的明るくTa<Tbとなった場合には、
本発明の実施例の動作の1ループは(ステップ1)→
(ステップ2)→(ステップ4)→(ステップ5)→
(ステップ3)→(ステップ7)→(ステップ8)→
(ステップ6)→(ステップ9)と順番が入れ変わるス
テップはあるが、動作の本質は被写体が暗い場合の説明
と同一である。
上記第1実施例においては、被写体輝度が急変した場
合、特に暗→明に変化した場合に光電素子アレイ9a、9b
の電荷蓄積が終了する前に次回の電荷蓄積開始となると
問題点がある。
このような場合の第1の実施例の動作フローチャート
を第3図に示す。
第3図において、被写体が暗いので光電素子アレイ8
a、8bは時刻t0より電荷蓄積時間Ta0だけ電荷蓄積を行な
うように蓄積制御手段12の制御信号M1により制御され
る。
又、光電素子アレイ9a、9bは時刻t0より時間Tc0=(T
a0+Tb)/2後の時刻t1より電荷蓄積時間Ta0だけ電荷蓄
積を行なうように蓄積制御手段12の制御信号M2により制
御される。
時刻t2において、光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積が
終了すると、時刻t3までの時間Tbの間に光電素子アレイ
8a、8bの出力転送・AD変換・デフォーカス量演算処理が
行なわれ、時刻t3において第1デフォーカス量D1が出力
される。同時に光電素子アレイ8a、8bの次の電荷蓄積が
開始される。この時、前回の電荷蓄積(時刻t0〜t1)で
得られた光電素子アレイ8a、8bの出力が大きく被写体が
明るくなっていたため、蓄積時間制御手段12は今回の電
荷蓄積時間を前回の電荷蓄積時間Ta0より短いTa1に設定
する。
時刻t4において、光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積が
終了すると、時刻t7までの時間Tbの間に光電素子アレイ
8a、8bの出力転送・AD変換・デフォーカス量演算処理が
行なわれる。
又、時刻t3より時間Tc1=(Ta1+Tb)/2後の時刻t5に
おいて、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を始めようと
するが、光電素子アレイ9a、9bは時刻t1より開始した時
間Ta0の電荷蓄積を終了していない。蓄積制御手段12は
時刻t5において、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積が終
了していないことを検知して、時刻t5より開始されるべ
き光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積はキャンセルして、
前回の電荷蓄積を続行する。時刻t6において、光電素子
アレイ9a、9bの電気蓄積が終了すると、時刻t10までの
時間Tbの間に光電素子アレイ9a、9bの出力転送・AD変換
・デフォーカス量演算処理が行なわれ、時刻t10におい
て第2のデフォーカス量D2が求められている。
又、時刻t7において第1のデフォーカス量D1が求めら
れると同時に、光電素子アレイ8a、8bの次の電荷蓄積が
開始される。この時の電荷蓄積時間Ta2は前回の電荷蓄
積時間Ta1とほぼ等しくなっている。
時刻t8において光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積が終
了すると、時刻t12までの時間Tbの間に光電素子アレイ8
a、8bの出力転送・AD変換・デフォーカス量演算処理が
行なわれる。
一方時刻t7より時間Tc2=(Ta2+Tb)/2後の時刻t9に
おいて、蓄積制御手段12は光電素子アレイ9a、9bの電荷
蓄積が終了しているかどうか識別し、この時刻t7におい
て終了しているので光電素子アレイ9a、9bに新たな電荷
蓄積を開始させる。この場合の電荷蓄積時間は時刻t11
までの時間Ta2となる。
以上説明したように、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄
積が終了していない場合には、蓄積制御手段12は光電素
子アレイ9a、9bに対して新たな電荷蓄積を開始させない
動作をするので、被写体の明るさが急変した場合にでも
トラブルなく動作が出来、前述の問題点を回避できる。
以上の説明では、時刻t5において蓄積制御手段12は光
電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積が終了しているかどうか
調べて、終了していない場合には、新たな電荷蓄積を行
なわないように動作していたが、終了していない場合に
は、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を強制終了させ、
光電素子アレイ9a、9bにたまった電荷を近接したオーバ
フロードレインに捨てることにより、瞬時にクリアする
と同時に新たな電荷蓄積を開始させるように動作しても
同様な効果が得られる。
又、上述の説明のように、蓄積制御手段12は時刻t5に
おいて、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積状態だけでな
く、光電素子アレイ9a、9bの出力転送状態及び第2デフ
ォーカス量検出手段11の演算処理状態にも基づいて、光
電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積制御動作を切換えること
により、きめ細かな制御を行なうこともできる。
第4図(a)、(b)を用いて第1実施例における蓄
積制御手段12をマイコンで構成した場合の動作をフロー
チャートで説明する。
まずステップS0でメインプログラムが起動すると、次
にステップS1で電荷蓄積時間Taを初期値に設定すると同
時に、光電素子アレイ8a、8bと光電素子アレイ9a、9bの
電荷蓄積開始時間のズレ時間Tcも初期値に設定する。Tc
の値は出力転送時間+デフォーカス量演算処理時間をTb
とすると、Tc=(Ta+Tb)/2で計算された値である。
次にステップS2で、制御信号M1をHレベルとして光電
素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始させる。同時にタイ
マー1に時間Taをセットして、タイマー1をスタートさ
せる。又タイマー2に時間Tcをセットしてタイマー2を
スタートさせる。又、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積
時間用の変数Txを光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積時間
Taにセットする。
第4図(b)においてタイマー1は時間カウント値が
Taと等しくなると、ステップS6でタイマー1割込をか
け、ステップS7で制御信号M1をLレベルにして光電素子
アレイ8a、8bの電荷蓄積を終了し出力の転送を開始させ
る。
ステップS8で第4図(a)のメインプログラムへリタ
ーンする。又、タイマー2は時間カウント値がTcと等し
くなるとステップS9においてタイマー2割込をかけ、ス
テップS10において、制御信号M2がHレベルであるかど
うか、即わち光電素子アレイ9a、9bが電荷蓄積中である
かどうか調べ、電荷蓄積中の場合はステップS12に進み
メインプログラムへリターンする。
一方、電荷蓄積が終了していた場合には、ステップS1
2に進み制御信号M2をHレベルとして光電素子アレイ9
a、9bの電荷蓄積を開始させるとともに、タイマー3に
時間Txをセットしてスタートさせ、ステップS12におい
てメインプログラムへリターンする。メインプログラム
ではステップS3において、光電素子アレイ8a、8bの電荷
蓄積が終了して、出力S1が発生するのを待機している。
出力S1が発生すると、ステップS4に進み、出力S1を取り
込んで演算処理することにより次回の光電素子アレイ8
a、8bの電荷蓄積時間Taを決定するとともに、前記ズレ
時間Tc=(Ta+Tb)/2を計算する。次にステップS5で、
第1デフォーカス量検出手段10がデフォーカス量D1を発
生するのを待機し、発生した場合には1回の制御ループ
を終了し、ステップS2に戻って次回の制御ループを開始
する。
一方、タイマー3は時間カウント値がTxと等しくなる
と、ステップS13においてタイマー3割込をかけ、ステ
ップS14において制御信号M2をLレベルにして光電素子
アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了し、出力の転送を開始さ
せた後、ステップS15においてメインプログラムへリタ
ーンする。
以上のように蓄積制御手段12が動作することによりデ
フォーカス量出力の間隔が従来の1/2となり、応答性が
向上するとともに、急激な輝度変化に対してもトラブル
なく応答できる。
〈第2実施例〉 次に第1の実施例を改良した第2実施例について説明
する。
第1の実施例においては、光電素子アレイ8a、8bの電
荷蓄積時間の間、第1デフォーカス量検出手段10は遊ん
でいる。又、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積時間の
間、第2デフォーカス量検出手段11は遊んでいる。そこ
で、電荷蓄積処理とデフォーカス量演算処理とをオーバ
ラップさせて行う。
第2の実施例は上述の点を改良した実施例であって、
実施例の構成は第1図の第1実施例と同一なので省略す
る。
まず第5図を用いて第2実施例の動作について説明す
る。尚、第5図においては被写体が十分暗く、従って電
荷蓄積時間Taが転送・演算処理時間Tbよりも長いとして
説明する。被写体が明るくTa<Tbの場には、第1実施例
の動作(第2図、第3図)と同じになる。
(ステップ1) まず、蓄積制御手段12は前回の光電素
子アレイ8a、8bの出力S1より決定された電荷蓄積時間T
a0に基づき、時刻t0において制御信号M1をHレベルとし
て光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始させると同時
に、時間Ta0の計時を開始する。
(ステップ2) 次に蓄積制御手段12は、時刻t0から時
間Tc0=Ta0/2の計時を開始する。
(ステップ3) 蓄積制御手段12は、時刻t1において時
間Tc0の計時を終了すると、光電素子アレイ9a、9bが電
荷蓄積中かどうかテストして電荷蓄積中の場合には、一
旦、制御信号M2をLレベルとして光電素子アレイ9a、9b
の電荷蓄積を強制的に終了して光電素子アレイ9a、9bの
出力S2を第2デフォーカス量検出手段11に転送を開始さ
せる。
(ステップ4) 時刻t1において、光電素子アレイ9a、
9bの電荷蓄積が終了していた時(第5図のケース)ある
いは電気蓄積中だったので一旦、電荷蓄積を終了させた
後に、蓄積制御手段12は制御信号M2をHレベルとして光
電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を開始させると同時に、
時間Ta0の計時を開始する。
(ステップ5) 時刻t2において、蓄積制御手段12が時
間Ta0の計時を終了し、制御信号M1をLレベルにして光
電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を終了させると同時に、
光電素子アレイ8a、8bの出力S1を第1デフォーカス量検
出手段10及び蓄積制御手段12に転送を開始させる。
(ステップ6) 時刻t3において、光電素子アレイ8a、
8bの出力S1の転送が終了し、該出力S1に基づいて蓄積制
御手段12が次回の光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積時間
Ta1を決定すると、蓄積制御手段12は制御信号M1をHレ
ベルとして光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始させ
る。と同時に、時間Ta1の計時を開始する。
(ステップ7) 次に蓄積制御手段12は時刻t3から時間
Tc1=Ta1/2の計時を開始する。
(ステップ8) 時刻t2から時間Tbの間に光電素子アレ
イ8a、8bの出力S1の転送が終了し、又、第1デフォーカ
ス検出手段10によるAD変換・デフォーカス量演算処理が
行なわれる。
(ステップ9) 時刻t4において、第1デフォーカス検
出手段10はデフォーカス演算処理を終了し、第1のデフ
ォーカス量D1をレンズ駆動制御手段7に転送し、レンズ
駆動制御手段7はD1に従って撮影レンズD1の合焦点へ駆
動制御を開始する。
(ステップ10) 時刻t5において蓄積制御手段12は時刻
t1からの時間Ta0の計時を終了し、制御信号M2をLレベ
ルとして、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了させ
る。同時に、光電素子アレイ9a、9bの出力を第2デフォ
ーカス量検出手段11に転送を開始させる。
(ステップ11) 時刻t6において、蓄積制御手段12は時
刻t3からの時間Tc1の計時を終了すると、光電素子アレ
イ9a、9bが電荷蓄積中かどうかテストして、この場合時
刻t6の以前の時刻t5に電荷蓄積が終了しているので、制
御信号M2をHレベルとして光電素子アレイ9a、9bの電荷
蓄積を開始させる。同時に、時間Ta1の計時を開始す
る。
(ステップ12) 時刻t5から時間Tbの間に光電素子アレ
イ9a、9bの出力S2の転送が終了し、又第2デフォーカス
量検出手段11によるAD変換・デフォーカス量演算処理が
行なわれる。
(ステップ13) 時刻t7において、第2デフォーカス量
検出手段11は、デフォーカス演算処理を終了し、第2の
デフォーカス量D2をレンズ駆動制御手段7に転送し、レ
ンズ駆動制御手段7はD2に基づいて撮影レンズの合焦点
への駆動制御を開始する。
以上のステップが本発明による第2実施例の1回のル
ープの動作であり、このようなループを繰り返すことに
より撮影レンズの合焦駆動制御が行われる。
次に第6図(a)、(b)を用いて第2実施例におけ
る蓄積制御手段12をマイコンで構成した場合の動作フロ
ーチャートを説明する。
先ずステップS0でメインプログラムが起動すると、次
にステップS20で電荷蓄積時間Taとズレ時間Tc=Ta/2を
初期値に設定する。
次にステップS21で制御信号M1をHレベルにして、光
電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始させる。
同時にタイマー1に時間Taをセットしてタイマー1を
スタートさせる。又タイマー2に時間Tcをセットしてタ
イマー2をスタートさせる。又、光電素子アレイ9a、9b
の電荷蓄積時間用の変数Txを光電素子アレイ8a、8bの電
荷蓄積時間Taにセットする。タイマー1は時間カウント
値がTaに達すると、ステップS26でタイマー1割込をか
け、ステップS27で制御信号M1をLレベルにして光電素
子アレイ8a、8bの電荷蓄積を終了させ、出力S1の転送を
開始させる。そしてステップS28でメインプログラムへ
リターンする。
タイマー2は時間カウント値がTcに等しくなるとステ
ップS29でタイマー2割込をかけ、ステップS30において
制御信号M2がHレベルであるかどうか、即わち光電素子
アレイ9a、9bが電荷蓄積中であるかどうかテストし、電
荷蓄積中の場合はステップS31に進み、制御信号M2をL
レベルにして光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了さ
せ、出力S2の転送を開始させる。
又、ステップS30で、光電素子アレイ9a、9bが電荷蓄
積中でなかった時、又、ステップS31で一旦電荷蓄積を
終了させた後、ステップS32に進み、制御信号M2をHレ
ベルとして光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を開始させ
るとともに、タイマー3に時間Txをセットしてスタート
させ、ステップS38でメインプログラムへリターンす
る。
一方、メインプログラムではステップS22において光
電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積が終了して出力S1が発生
するのを待機している。出力S1が発生すると、ステップ
S4に進み、出力S1を取り込んで演算処理することにより
次回の光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積時間Taを決定す
るとともに、前記ズレ時間Tc=Ta/2を計算する。
次にステップS24で、ステップS23で決定した電荷蓄積
時間Taが時間Tbより長いかどうかテストして、Ta>Tb
場合にはステップS21に戻り、即次回の光電素子アレイ8
a、8bの電荷蓄積を開始する。又Ta≦Tbの場合にはステ
ップS25に進み、第1デフォーカス量検出手段10が第1
のデフォーカス量D1を発生するのを待機し、発生した後
にステップS21に戻り次回の光電素子アレイ8a、8bの電
荷蓄積を開始する。
一方タイマー3は、時間カウント値がTxに達するとス
テップS34においてタイマー3割込をかけ、ステップS35
において制御信号M2をLレベルにして、光電素子アレイ
9a、9bの電荷蓄積を終了し、出力の転送を開始させた
後、ステップS36でメインプログラムへリターンする。
但し、タイマー3割込による電荷蓄積の終了は、タイ
マー2割込が先にかかった場合にはタイマー3がリセッ
トされるため行なわれない。
以上が蓄積時間制御手段12の1回のループのフローチ
ャートである。
上述のように第2実施例においては、蓄積制御手段12
が動作することにより、電荷蓄積時間Taが転送・演算処
理時間Tbより長い場合には、電荷蓄積動作と転送演算処
理動作がオーバーラップすることができるので、焦点検
出の1ループの動作時間を第1実施例に比較して短縮で
き、自動焦点調節動作の応答性はさらに向上する。
〈第3実施例〉 前記第1実施例、及び第2実施例においては、第1の
デフォーカス量検出手段10及び第2のデフォーカス量検
出手段11は、別々のCPUで構成されるとして説明を行っ
てきた。第3の実施例ではCPUの効率的利用を考慮し
て、第1、第2のデフォーカス量検出手段10、11を1つ
のCPUで構成する。
尚、第3の実施例の構成は第1図の第1実施例と同一
であるので省略する。ただし、第2デフォーカス量検出
手段11のデフォーカス量演算終了のタイミング情報を蓄
積制御手段12に知らせるためのラインが加わっているの
が異なる点である。1つのCPUで演算処理を行なう構成
では被写体が明るい場合に第1のデフォーカス量検出手
段10の(AD変換+演算処理時間Tb)と第2のデフォーカ
ス量検出手段11の(AD変換+演算処理時間Tb)がオーバ
ーラップしないようにする必要がある。又、被写体が暗
く電荷蓄積時間Taが(AD変換+演算処理時間Tb)より長
い場合には、第1実施例と同じ動作をしても、第1デフ
ォーカス量検出手段10のAD変換+演算処理時間Tbと、第
2デフォーカス量検出手段11の(AD変換+演算処理時間
Tb)とは互いに時間的にオーバーラップしないので、1
つのCPUで第1、第2デフォーカス量検出手段10、11の
動作を行なうことができ、CPUの利用率が向上する。
従って、第3実施例において被写体が暗い場合の動作
は第2図と同じ動作を行なう。
次に、被写体が明るく電荷蓄積時間Taが(AD変換+演
算処理時間Tb)より短かい場合の第3実施例の動作につ
いて、第7図を用いて説明する。
(ステップ1) 先ず、蓄積制御手段12は前回の光電素
子アレイ8a、8bの出力S1より決定された電荷蓄積時間T
a0に基づき、時刻t0において制御信号M1をHレベルとし
て光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を開始すると同時
に、時間Ta0の計時を開始する。
(ステップ2) 蓄積制御手段12は、時刻t1において時
間Ta0の計時を終了し、制御信号M1をLレベルとして光
電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を終了させると同時に、
光電素子アレイ8a、8bの出力S1を第1デフォーカス量検
出手段10、及び蓄積制御手段12に転送を開始させる。
(ステップ3) 時刻t1から時刻t2までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ8a、8bの出力転送及び第1デフォー
カス量検出手段10によるAD変換、デフォーカス量演算処
理が行なわれる。又、この間に蓄積制御手段12は、光電
素子アレイ8a、8bの出力を演算し、次回の電荷蓄積時間
Ta1を決定する。
(ステップ4) 時刻t2において第1デフォーカス量検
出手段10はデフォーカス量演算処理を終了し、第1のデ
フォーカス量D1をレンズ駆動制御手段7に転送すると同
時に、演算終了を蓄積制御手段12に知らせる。
又、時刻t2よりレンズ駆動制御手段7は第1デフォー
カス量D1に基づいて、撮影レンズ1を合焦点へ駆動制御
し始める。
又、時刻t2において蓄積制御手段12は演算終了を検知
して、制御信号M2をHレベルとして光電素子アレイ9a、
9bの電荷蓄積を開始させると同時に時間Ta0の計時を開
始する。
(ステップ5) 時刻t3において、蓄積制御手段12は時
刻t2からの時間Ta0の計時を終了すると、制御信号M2を
Lレベルとして光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了
させると同時に、その出力S2を第2デフォーカス量検出
手段11に転送を開始させる。
(ステップ6) 時刻t3から時刻t4までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ9a、9bの出力転送及び第2デフォー
カス量検出手段11によるAD変換、デフォーカス量演算処
理が行なわれる。
(ステップ7) 時刻t4において第2デフォーカス量検
出手段11は、デフォーカス量演算処理を終了し、第2の
デフォーカス量D2をレンズ駆動制御手段7に転送すると
同時に、演算終了を蓄積制御手段12に知らせる。
レンズ駆動制御手段7は第2デフォーカス量D2に基づ
いて、時刻t4より撮影レンズの合焦駆動制御を開始す
る。
又、蓄積制御手段12は演算終了を検知して、時刻t4に
おいて制御信号M1をHレベルとして光電素子アレイ8a、
8bの電荷蓄積を開始させると同時に、今回の電荷蓄積時
間Ta1の計時を開始する。
以上が第3実施例における被写体が明るい場合の動作
の1ループであり、時刻t4以降(ステップ1)〜(ステ
ップ7)の動作をくり返すことにより撮影レンズの合焦
駆動制御が行なわれる。
次に第3実施例における蓄積制御手段12をマンコンで
構成した場合の動作フローチャートを第8図(a)
(b)を用いて説明する。
まずステップS0でメインプログラムが起動すると、次
にステップS40で電荷蓄積時間Taとズレ時間Tc=(Ta+T
b)/2を初期値に設定する。
次にステップS41で、電荷蓄積時間Taが転送・演算時
間Tbより長いか短かいかをテストする。
まずここで、ステップS42に分岐した場合について説
明する。この場合は被写体が暗く、電荷蓄積時間Taが長
いので光電素子アレイ8a、8bと9a、9bの電荷蓄積時間を
互いにずらすことにより、応答性を向上させるモードと
なる。ステップS42以降、ステップS45までの動作につい
ては第1実施例の動作第4図(a)ステップS2からステ
ップS5までの動作と同じなので省略する。
次に被写体が明るくなり、ステップS41においてTa≦T
bと判定されステップS46に分岐した場合について説明す
る。
この場合は、電荷蓄積時間が短かいので光電素子アレ
イ8a、8bと、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を交互に
行なうモードとなる。まずステップS46において、制御
信号M1をHレベルとして光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄
積を開始させると同時にタイマー1に時間Taをセットし
てスタートさせる。又、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄
積時間用の変数Txを光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積時
間Taにセットする。
タイマー1は時間カウント値がTaに達するとステップ
S53でタイマー1割込をかけ、ステップS54で制御信号M1
をLレベルにして光電素子アレイ8a、8bの電荷蓄積を終
了させ、出力S1の転送を開始させる。そしてステップS5
5でメインプログラムへリターンする。
タイマー2は被写体が暗い時のモードで使用するタイ
マーで、時間カウント値がTcに達すると、ステップS56
でタイマー2割込をかけ、ステップS57で制御信号M2を
Hレベルとして光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を開始
させると同時に、タイマー3に時間Txをセットしスター
トさせる、そしてステップS58でメインプログラムへリ
ターンするようになっている。
一方メインプログラムでは、ステップS47で光電素子
アレイ8a、8bの電荷蓄積が終了して、出力S1が発生する
のを待機している。
出力S1が発生すると、ステップS48で出力S1の取り込
んで演算処理することにより、次回の光電素子アレイ8
a、8bの電荷蓄積時間Taを決定するとともに、前記ズレ
時間Tc=(Ta+Tb)/2を計算する。次にステップS49
で、第1デフォーカス量検出手段10が第1のデフォーカ
ス量D1を発生するのを待機し、発生した場合はステップ
S50に進み、制御信号M2を一旦強制的にLレベルにし
て、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了させる。も
ちろん、この以前に光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積が
終了していた場合には、ステップS50は何の影響も与え
ない。ステップS50は、被写体の明るさが暗から明に急
変した場合に、強制的に被写体が明るい場合のモードに
切換えるためのステップである。
ステップS51で制御信号M2をHレベル→Lレベルとし
て、光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を終了させた場合
には、光電素子アレイ9a、9bに蓄積された電荷をクリア
した後にステップS51に移る。
ステップS51では、制御信号M2をHレベルとして光電
素子アレイ9a、9bの電荷蓄積を開始させると同時に、タ
イマー3に時間Txをセットしてスタートさせる。
タイマー3は時間カウント値がTxに達すると、ステッ
プS59でタイマー3割込をかけ、ステップS60において制
御信号M2をLレベルとして光電素子アレイ9a、9bの電荷
蓄積を終了させ、出力S2の転送を始めさせる。
一方、メインプログラムではステップS52において、
第2デフォーカス量検出手段11が第2のデフォーカス量
D2の発生するのを待機し、D2が発生すると、ステップS4
1に戻り、1ループの動作を終了し次のループの動作を
開始する。
以上説明した通り、第3実施例においては被写体が暗
い場合には第1実施例と同様に応答性が向上する。又、
被写体が明るい場合には第1の実施例に比較して応答性
は劣るが、もともと被写体が明るく電荷蓄積時間が短か
くなっているために問題にはならない。
又、第3実施例では1つのCPUで第1デフォーカス検
出手段10と第2デフォーカス検出手段11を時分割で兼用
しているので、CPUの利用効率が高く、コスト的にも有
利である。
又第3実施例の説明において、被写体が明るい場合に
は光電素子アレイ8a、8bと、光電素子アレイ9a、9bを交
互に電荷蓄積させていたが、どちらか一方の光電素子ア
レイのみで電荷蓄積させるようにしてもよい。
前記第1、第2、第3実施例では、光電素子アレイ8
a、8b及び9a、9bの電荷蓄積時間は光電素子アレイ8a、8
bの出力に基づいてフィードバックされて制御されてい
るが、これに限られることはなく光電素子9a、9bの電荷
蓄積時間は、光電素子9a、9bの出力に基づいてフィード
バックして制御してもよいし、また測光用のモニター素
子をイメージセンサ4のチップ上に光電素子アレイ8a、
8b、9a、9bと近接して設け、モニター素子の出力から光
電素子アレイ8a、8b、9a、9bの電荷蓄積時間を制御した
り、光電素子アレイ8a、8b用のモニター素子と、光電素
子アレイ9a、9b用にモニター素子とを独立に設け、各々
のモニター素子出力に基づいて光電素子アレイ8a、8b及
び光電素子アレイ9a、9bの電荷蓄積時間を独立に制御し
てもよい。
又、第1デフォーカス量検出手段10と第2デフォーカ
ス量検出手段11が全く同じ演算処理を行なう必要もな
い。例えば一方のデフォーカス量検出手段は空間周波数
の低い被写体用とデフォーカス演算手段を行ない、他方
のデフォーカス量検出手段は空間周波数の高い被写体用
のデフォーカス演算処理をするようにしてもよい。
前述の、第1、第2、第3実施例においては、光電素
子アレイ8a、8b及び光電素子アレイ9a、9bが同一の形状
特性を有するものとして説明を行ってきたが、本発明は
これに限定されることなく種々の変形が可能である。
光電素子アレイ8a、8bと光電素子アレイ9a、9bの形状
特性を変えた場合、2対の光電素子アレイ8a、8b及び9
a、9bがほぼ同一の電荷蓄積時間で同一出力レベルが得
られることが、自動焦点調節装置の応答性や、CPUの効
率的利用から考えて望ましい。
以下、このような点を考慮に加えた第4、第5、第6
実施例について説明する。
〈第4実施例〉 第9図(a)に第4実施例におけるイメージセンサ手
段4の構成を示す。第4実施例において、他の構成は第
1図の第1実施例と同一なので説明は省略する。
第9図(a)において、光電素子アレイ8a、8bの受光
部の並び方向のピッチはP、受光部の並び方向と垂直方
向の巾はQとなっている。
一方光電素子アレイ9a、9bの受光部の並び方向のピッ
チは2P、受光部の並び方向と垂直方向の巾はQ/2となっ
ている。
第4実施例において、光電素子アレイ8a、8bの出力S1
は、比較的高い空間周波数成分を多く含む被写体像、又
はピントずれが小さい被写体像に対するデフォーカス量
検出に用いられ、又光電素子アレイ9a、9bの出力S2はピ
ッチが粗くアレイの長さも長いので、比較的低い空間周
波数成分を多く含む被写体像、又はピントずれが大きい
被写体像に対するデフォーカス量検出に主に用いられ
る。
上記のような構成において、光電素子アレイ8a、8bの
受光部面積R1と(R1=P×Q)、光電素子アレイ9a、9b
の受光部面積R2(R2=2P×Q/2=P×Q)は同一の面積
を有するので、光電素子アレイ8a、8b及び9a、9bの出力
S1、S2は、同一の電荷蓄積時間に対してほぼ同レベルの
出力レベルとなる。
〈第5実施例〉 第9図(b)に第5実施例におけるイメージセンサ手
段4の構成を示す。第5実施例の他の構成は第1図の第
1実施例と同一なので省略する。
第9図(b)において、光電素子アレイ8a、8bの受光
部並び方向のピッチはP、受光部の並び方向と垂直方向
の巾はQとなっている。
一方、光電素子アレイ9a、9bの受光部の並び方向のピ
ッチは2P、受光部の並び方向と垂直方向の巾はQとなっ
ている。
第5実施例において、光電素子アレイ8a、8bの出力S1
は比較的高い空間周波数成分を多く含む被写体像、又は
ピントずれが小さい被写体像に対するデフォーカス量検
出に用いられ、又光電素子アレイ9a、9bの出力S2はピッ
チが粗く、アレイの長さも長いので、比較的低い空間周
波数成分を多く含む被写体像、又はピントずれが大きい
被写体像に対するデフォーカス量検出に主に用いられ
る。
上記のような構成において、光電素子アレイ8a、8bの
受光部面積R1(R1=P×Q)は、光電素子アレイ9a、9b
の受光部面積R2(R2=2P×Q)の1/2となっているの
で、同一の電荷蓄積時間に対して光電素子アレイ8a、8b
の出力は光電素子アレイ9a、9bの出力の1/2のレベルと
なってしまう。
そこで増巾器13によって、光電素子アレイ8a、8bの出
力を2倍に増巾することにより、同一の電荷蓄積時間に
対して光電素子アレイ8a、8b及び9a、9bの出力S1、S2を
ほぼ同レベルの出力レベルとすることができる。形成す
るウェルの深さを変えたりすることで可能である。
第6実施例において、光電素子アレイ8a、8bの出力S1
は可視領域の光束を用いてデフォーカス量検出するのに
用いられ、又、光電素子アレイ9a、9bの出力S2は、赤外
補助光照明時のデフォーカス量検出や、出力S1と比較す
ることによる赤外収差補正に用いられる。
上記のような構成において、光電素子アレイ8a、8bと
9a、9bの受光部面積R1(R1=P×Q)、R2(R2=P×
Q)と同一であるが、分光感度が異っているため、同一
の電荷蓄積時間に対して光電素子アレイ8a、8b及び9a、
9bの出力S1、S2が同レベルの出力レベルとならない。そ
こで増巾器13によって、光電素子アレイ8a、8bの出力を
増巾することにより、同一の電荷蓄積時間に対して出力
S1と出力S2を同レベルの出力レベルとすることができ
る。
〈第6実施例〉 第9図(c)に第6実施例におけるイメージセンサ手
段4の構成を示す。第6実施例において他の構成は第1
図の第1実施例と同一なので説明は省略する。
第9図(c)において、光電素子アレイ8a、8b及び9
a、9bの並び方向の巾及びピッチはP、受光部の並び方
向と垂直方向の巾はQとなっている。
又、光電素子アレイ8a、8bの分光感度は第9図(d)
に実線で示す如くなっており、可視領域の波長λ0から
可視領域の波長λ1まで感度を有する。一方、光電素子
アレイ9a、9bの分光感度は同図に破線で示す如くなって
おり、波長λ0から波長λ1より長波長側の波長λ2ま
で感度を有している。
上記のように光電素子アレイ8a、8b及び光電素子アレ
イ9a、9bの分光感度を1チップ上で変えるには、例えば
受光部を形成するPN接合の深さを変えたり(尚、増巾器
13のゲインは固定でもよい)、また出力S1、S2の比は被
写体からの光束の分光特性によっても変化するので、被
写体からの光束の分光特性を検出する手段を設けて、あ
るいは出力S1、S2のコントラスト比をフィードバックす
る手段を設けて増巾器13のゲインを可変として、該ゲイ
ンを前記手段により制御するようにしてもよい。
尚、上記第5及び第6実施例においては、光電素子ア
レイ8a,8b及び9a,9bが同じ電荷蓄積時間に対してその出
力レベルがほぼ等しくなるように、増幅器13が設けられ
ていたが、増幅器13を設けずに各々光電素子アレイの電
荷蓄積時間を変えると共に電荷蓄積開始のタイミングを
以下のようにして制御してもよい。例えば、電荷蓄積時
間を各々の光電素子アレイについて別々に決定し、その
出力レベルをほぼ等しくさせた場合に、電荷蓄積時間の
長いほうに対するもう一方の電荷蓄積時間の比をF(≦
1)とする。長いほうの電荷蓄積時間がTaだった場合に
時間Taの電荷蓄積を開始した時点により時間Tc=(Ta
Tb)/2+(Ta−FTa)後に、他方の電荷蓄積を開始する
ことにより上記実施例と同様な効果をえることができ
る。
〈第7実施例〉 次に上記のように、複数の焦点検出光学系を有する焦
点検出装置に本発明を応用した第7実施例について第10
図〜第14図を用いて説明する。
第10図は第7実施例の構成図であって、撮影レンズ1
の異なる射出瞳領域1a、1bを通過した被写体からの光束
は、フィールドレンズ21及び1対の再結像レンズ31a、3
1aから成る第1の焦点検出光学系、フィールドレンズ22
及び1対の再結像レンズ32a、32bから成る第2の焦点検
出光学系、フィールドレンズ23及び1対の再結像レンズ
33a、33bから成る第3の焦点検出光学系によってイメー
ジセンサ41、42、43上に各々1対、計3対の被写体像と
して投影される。3対の被写体像はイメージセンサ41、
42、43上の各々1対の光電素子アレイ81a、81b、82a、8
2b、83a、83bによって各々光電変換され、イメージセン
サ出力となる。光電素子アレイ81a、81b、82a、82b、83
a、83bの電荷蓄積、出力転送等の動作は各々蓄積制御手
段12からの制御信号M1、M2、M3によって制御される。
光電素子アレイ81a、81b、82a、82b、83a、83bの出力
S1、S2、S3は各々第1、第2、第3デフォーカス量検出
手段10、11、13に転送され、AD変換された後公知のデフ
ォーカス量演算処理を受け、結果として第1、第2、第
3デフォーカス量D1、D2、D3が算出される。
又、第1、第2、第3デフォーカス量D1、D2、D3が算
出されたタイミング情報が、蓄積制御手段12にも送られ
る。レンズ駆動制御手段7では、第1、第2、第3のデ
フォーカス量、D1、D2、D3に基づいて撮影レンズ1の合
焦駆動制御を行なう。
又、蓄積制御手段12は、出力S1、S2、S3を受けるよう
に構成されており、各出力S1、S2、S3に基づいて光電素
子アレイ81a、81b、82a、82b、83a、83bの電荷蓄積時間
をフィードバック制御することができる。
第7実施例においては、光電素子アレイ82a、82b(画
面中央で焦点検出領域)の出力S2に基づいて、光電素子
アレイ3対の光電素子アレイの電荷蓄積時間を制御する
ものとして説明する。
第11図は第7実施例における3つの焦点検出光学系に
よって焦点検出が行なわれる領域を撮影レンズの画面51
上で示したものである。
上記第1の焦点検出光学系は、画面左の領域P1、第2
の焦点検出光学系は画面中央の領域P2、第3の焦点検出
光学系は画面右の領域P3を各々焦点検出領域とするよう
に配置されている。
次に第7実施例の動作について第12図、第13図を用い
て説明する。
まず被写体が暗く電荷蓄積時間Taが時間Tb(デフォー
カス量検出手段の演算処理時間+出力転送時間)の2倍
より長い場合、即ちTa>2×Tbの場合について第12図を
用いて説明する。
(ステップ1) まず蓄積制御手段12は、前回の光電素
子アレイ82a、82bの出力S2より決定された電荷蓄積時間
Taoに基づき、時刻t0において制御信号M2をHレベルと
して、光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を開始させる
と同時に時間Taoの計時を開始する。
(ステップ2) 次に蓄積制御手段12は、時刻t0から
(2)式に示す時間Tcoを計時する。
(2)式においてTbは光電素子アレイの出力S1、S2、
S3の各々をデフォーカス量検出手段10、11、13に転送す
るのに要する時間と、各々の出力をデフォーカス量検出
手段10、11、13が各々処理してデフォーカス量信号D1、
D2、D3を求めるのに要する時間を加えた時間である。
(ステップ3) 蓄積制御手段12は、時刻t1において時
間Tcoの計時を終了すると、制御信号M1をHレベルとし
て光電素子アレイ81a、81bの電荷蓄積を開始させると同
時に、時間Tao及びTcoの計時を開始する。
(ステップ4) 蓄積制御手段12は、時刻t2において時
間Tcoの計時を終了すると、制御信号M3をHレベルとし
て光電素子アレイ83a、83bの電荷蓄積を開始させると同
時に、時間Taoの計時を開始する。
(ステップ5) 蓄積制御手段12は、時刻t3において時
間Taoの計時を終了し、制御信号M2をLレベルとして光
電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を終了させると同時
に、光電素子アレイ82a、82bの出力S2を第2デフォーカ
ス量検出手段11及び蓄積制御手段12に転送を開始する。
(ステップ6) 時刻t3からt4までの時間Tbの間に、光
電素子アレイ82a、82bの出力転送及び第2デフォーカス
量検出手段11によるAD変換、デフォーカス量演算処理が
行なわれる。又、この間に蓄積制御手段12は光電素子ア
レイ82a、82bの出力S2を演算し、次回の電荷蓄積時間T
a1を決定する。
(ステップ7) 時刻t4において、第2デフォーカス量
検出手段11はデフォーカス量演算処理を終了し、第2の
デフォーカス量D2をレンズ駆動制御手段7に転送すると
同時に、演算終了を蓄積制御手段12に知らせる。
時刻t4において、レンズ駆動制御手段7は第2のデフ
ォーカス量D2に基づいて、撮影レンズの合焦点までの駆
動量及び駆動方向を決め、撮影レンズの駆動を始める。
この時、時間Tao、Tbの間に撮影レンズが駆動されてい
た場合には、その間の撮影レンズの駆動量及び駆動方向
をモニターしたデータで、前記合焦点までの駆動量及び
駆動方向を補正する。
又、時刻t4において、蓄積制御手段12は制御信号M2を
Hレベルとして光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を開
始させると同時に、時間Ta1、Tc1の計時を開始する。
(ステップ8) 時刻t5において蓄積制御手段12は、時
刻t1からの時間Ta0の計時を終了し、制御信号M1のLレ
ベルとして光電素子アレイ81a、81bの電荷蓄積を終了さ
せる。同時に、光電素子アレイ81a、81bの出力を第1デ
フォーカス量検出手段10に転送を開始する。
(ステップ9) 時刻t5から時刻t6までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ81a、81bの出力転送及び第1デフォ
ーカス量検出手段10によるAD変換、デフォーカス量演算
処理が行なわれる。
(ステップ10) 時刻t6において、第1デフォーカス量
検出手段10はデフォーカス量演算処理を終了し、第1の
デフォーカス量D1をレンズ駆動制御手段7に転送する。
又時刻t6よりレンズ駆動制御手段7は、第1のデフォー
カス量D1に基づいて撮影レンズ合焦点までの駆動量及び
駆動方向を決め、撮影レンズの駆動を始める。時刻t1か
ら時刻t6までの時間、撮影レンズが駆動されていた場合
にはステップ7と同様な補正を行なう。
(ステップ11) 時刻t7において蓄積制御手段12は、時
刻t2からの時間Ta0の計時を終了し、制御信号M3をLレ
ベルとして光電素子アレイ83a、83bの電荷蓄積を終了さ
せる。同時に、光電素子アレイ83a、83bの出力を第3デ
フォーカス量検出手段13に転送を開始する。
(ステップ12) 時刻t7から時刻t8までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ83a、83bの出力転送及び第3デフォ
ーカス量検出手段13によるAD変換、デフォーカス量演算
処理が行なわれる。
(ステップ13) 時刻t8において第3デフォーカス量検
出手段13は、デフォーカス量演算処理を終了し、第3の
デフォーカス量D3のレンズ駆動制御手段7に転送する。
又、時刻t8よりレンズ駆動制御手段7は第3デフォーカ
ス量D3に基づいて撮影レンズの合焦点までの駆動量及び
駆動方向を決め、撮影レンズの駆動を始める。時刻t2か
らt8までの時間、撮影レンズが駆動されていた場合には
ステップ7と同様な補正を行なう。
以上が被写体が暗い場合の第7実施例の動作の1ルー
プであり、時刻t8以降(ステップ1)〜(ステップ13)
の動作をくり返すことにより撮影レンズの合焦駆動制御
が行なわれる。
次に、被写体が明るく蓄積時間Taが時間Tbの2倍より
短い場合、即ち、Ta≦2×Tbの場合の第7実施例の動作
について第13図を用いて説明する。
(ステップ1) 先ず、蓄積制御手段12は前回の光電素
子アレイ82a、82bの出力S2より決定された電荷蓄積時間
Ta0に基づき、時刻t0において制御信号M2をHレベルと
して、光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を開始すると
同時に、時間Ta0の計時を開始する。
(ステップ2) 蓄積制御手段12は、時刻t1において時
間Taoの計時を終了し、制御信号M2をLレベルとして光
電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を終了させると同時
に、光電素子アレイ82a、82bの出力S2を第2デフォーカ
ス量検出手段11、及び蓄積制御手段12に転送を開始させ
る。
(ステップ3) 時刻t1から時刻t2までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ82a、82bの出力転送及び第2デフォ
ーカス量検出手段11によるAD変換、デフォーカス量演算
処理が行なわれる。又、この間に蓄積制御手段12は、光
電素子アレイ82a、82bの出力S2を演算し、次回の電荷蓄
積時間Ta1を決定する。
(ステップ4) 時刻t2において、第2デフォーカス量
検出手段11はデフォーカス量演算処理を終了し、第2の
デフォーカス量D2をレンズ駆動制御手段7に転送すると
同時に、演算終了を蓄積時間制御手段12に知らせる。
又、時刻t2より、レンズ駆動制御手段7は第2デフォ
ーカス量D2に基づいて、撮影レンズ1を合焦点へ駆動制
御し始める。
又、時刻t2において、蓄積制御手段12は演算終了を検
知して、制御信号M1をHレベルとして光電素子アレイ81
a、81bの電荷蓄積を開始させると同時に、時間Ta0の計
時を開始する。
(ステップ5) 時刻t3において蓄積制御手段12は、時
刻t2からの時間Ta0の計時を終了すると、制御信号M1を
Lレベルとして、光電素子アレイ81a、81bの電荷蓄積を
終了させると同時に、その出力S1を第1デフォーカス量
検出手段10に転送を開始させる。
(ステップ6) 時刻t3から時刻t4までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ81a、81bの出力転送及び第1デフォ
ーカス量検出手段10によるAD変換、デフォーカス量演算
処理が行なわれる。
(ステップ7) 時刻t4において第1デフォーカス量検
出手段10は、デフォーカス量演算処理を終了し、第1の
デフォーカス量D1のレンズ駆動制御手段7に転送すると
同時に、演算終了を蓄積制御手段12に知らせる。
レンズ駆動制御手段7は第1デフォーカス量D1に基づ
いて、時刻t4より撮影レンズレンズの合焦駆動制御を開
始する。
又、蓄積制御手段12は演算終了を検知して時刻t4にお
いて、制御信号M3をHレベルとして光電素子アレイ83
a、83bの電荷蓄積を開始させると同時に、電荷蓄積時間
Ta0の計時を開始する。
(ステップ8) 時刻t5において、蓄積制御手段12は時
刻t4からの時間Ta0の計時を終了すると、制御信号M3を
Lレベルとして光電素子アレイ83a、83bの電荷蓄積を終
了させると同時に、その出力S3を第3デフォーカス量検
出手段13に転送を開始させる。
(ステップ9) 時刻t5から時刻t6までの時間Tbの間
に、光電素子アレイ83a、83bの出力転送及び第3デフォ
ーカス量検出手段13によるAD変換、デフォーカス量演算
処理が行なわれる。
(ステップ10) 時刻t6において第3デフォーカス量検
出手段13は、デフォーカス量演算処理を終了し、第3の
デフォーカス量D3をレンズ駆動制御手段7に転送すると
同時に、演算終了を蓄積制御手段12に知らせる。レンズ
駆動制御手段7は第3デフォーカス量D3に基づいて、時
刻t6より撮影レンズの合焦駆動制御を開始する。
又、蓄積制御手段12は演算終了を検知して、時刻t6に
おいて、制御信号M2をHレベルとして光電素子アレイ82
a、82bの電荷蓄積を開始させると同時に、今回の電荷蓄
積時間Ta1の計時を開始する。
以上が第7実施例における被写体が明るい場合の動作
の1ループであり、時刻t6以降(ステップ1)〜(ステ
ップ10)の動作をくり返すことにより、撮影レンズの合
焦駆動制御が行なわれる。
次に、第7実施例における蓄積制御手段12をマイコン
で構成した場合の動作フローチャートを第14図(a)、
(b)を用いて説明する。
まず、ステップS0でメインプログラムが起動すると、
次にステップS70で電荷蓄積時間Taとズレ時間Tc=(Ta
+Tb)/3を初期値に設定する。
次にステップS71で、電荷蓄積時間Taが転送・演算時
間Tbの2倍より長いか短いかをテストする。
まずここで、ステップS72に分岐した場合について説
明する。この場合は、被写体が暗く電荷蓄積時間が長い
ので、3対の光電素子アレイの電荷蓄積時間を互いにず
らすことにより、応答性を向上させるモードとなる。ス
テップS72以降、ステップS75までの動作については、第
1実施例の動作第4図(a)ステップS2からステップS5
までの動作と同じである。
まずステップS72において、制御信号M2をHレベルと
して、光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を開始すると
ともにタイマー1に時間Ta、タイマー2に時間Tcをセッ
トしてスタートさせる。又、光電素子アレイ81a、81b及
び83a、83bの蓄積時間用の変数TxとTzを各々Taにセット
する。
次にステップS73で出力S2が発生するのを待機して、
発生した場合はステップS74で出力S2に基づいて次回の
蓄積時間Ta及びTcを計算する。
次にステップS75で第2のデフォーカス量D2が発生す
るのを待機して、発生した場合にはステップS71に戻
る。
以上が被写体の暗い場合のメインプログラムの1ルー
プの動作である。
次に割込動作について説明する。
ステップS72において起動したタイマー2は、時間Tc
の計時を終了すると、ステップS87でタイマー2割込を
かけ、ステップS88で制御信号M1をHレベルとして、光
電素子アレイ81a、81bの電荷蓄積を開始させるととも
に、タイマー3に時間Tx、タイマー4に時間Tcセットし
スタートさせる。そして、ステップS89にてメインプロ
グラムへリターンする。
又、タイマー1は時間Taの計時を終了すると、ステッ
プS84にてタイマー1割込をかけ、ステップS85で制御信
号M2をLレベルとして光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄
積を終了させ、出力S2の転送を開始させる。
一方、ステップS88で起動したタイマー4は、時間Tc
の計時を終了すると、ステップS93でタイマー4割込を
かけ、ステップS94で制御信号M3をHレベルにして、光
電素子アレイ83a、83bの電荷蓄積を開始させるととも
に、タイマー5に時間Tzをセットしてスタートさせる。
又、タイマー3は時間Txの計時を終了すると、ステッ
プS90にてタイマー3割込をかけ、ステップS91で制御信
号M1をLレベルとして、光電素子アレイ81a、81bの電荷
蓄積を終了させるとともに、その出力S1の転送を開始さ
せる。そしてステップS92にてメインプログラムへリタ
ーンする。
一方、ステップS94で起動したタイマー5は時間Tz
計時を終了すると、ステップS96にてタイマー5割込を
かけ、ステップS97にて制御信号M3をLレベルにして、
光電素子アレイ83a、83bの電荷蓄積を開始させるととも
に、その出力S3の転送を開始させ、ステップS98でメイ
ンプログラムへリターンする。
以上のようにして、被写体が暗い場合には3対の光電
素子アレイへ電荷蓄積及びその処理がオーバーラップさ
れて行なわれることになる。
次に被写体が明るくなり、ステップS71においてTa
2×Tbと判定され、ステップS76に分岐した場合につい
て説明する。
この場合は、電荷蓄積時間が短かいので3対の光電素
子アレイをオーバーラップせず順次電荷蓄積を行なうモ
ードとなる。
まずステップS76において、制御信号M2をHレベルと
して光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積を開始させると
同時に、タイマー1に時間Taをセットしてスタートさせ
る。
又、光電素子アレイ81a、81b、83a、83bの電荷蓄積時
間用の変数Tx、Tzを光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積
時間Taにセットする。
タイマー1は時間カウント値がTaに達すると、ステッ
プS84でタイマー1割込をかけ、ステップS85で制御信号
M2をLレベルにして光電素子アレイ82a、82bの電荷蓄積
を終了させ、出力S2の転送を開始させる。そしてステッ
プS86でメインプログラムへリターンする。
一方、メインプログラムでは、ステップS77で光電素
子アレイ82a、82bの電荷蓄積が終了して、出力S2が発生
するのを待機している。
出力S2が発生すると、ステップS78で出力S2を取り込
んで、演算処理することにより次回の光電素子アレイ82
a、82bの電荷蓄積時間Taを決定するとともに、前記ズレ
時間Tc=(Ta+Tb)/3を計算する。次にステップS79で
第2デフォーカス量検出手段11が第2のデフォーカス量
D2を発生するのを待機し、発生した場合はステップS80
に進み、制御信号M1をHレベルとして光電素子アレイ81
a、81bの電荷蓄積を開始させると同時に、タイマー3に
時間Txをセットしてスタートさせる。
タイマー3は時間カウント値がTxに達すると、ステッ
プS90でタイマー3割込をかけ、ステップS91において制
御信号M1をLレベルとして光電素子アレイ81a、81bの電
荷蓄積を終了させ、出力S1の転送を始めさせ、ステップ
S92でリターンする。
一方、メインプログラムでは、ステップS81において
第1デフォーカス量検出手段10が第1のデフォーカス量
D1を発生するのを待機し、D1が発生すると、ステップS8
2に進み、制御信号M3をHレベルにして光電素子アレイ8
3a、83bの電荷蓄積を開始させると同時に、タイマー5
に時間Tzをセットしてスタートさせる。
タイマー5は、時間Tzの計時を終了すると、ステップ
S96でタイマー5割込をかけ、ステップS97で制御信号M3
をLレベルにして、光電素子アレイ83a、83bの電荷蓄積
を終了させ、出力S3の転送を開始させる。
次にステップS98で、メインプログラムへリターンす
る。
一方、メインプログラムでは、ステップS83において
第3デフォーカス量検出手段13が第3デフォーカス量D3
を発生するのを待機し、D3が発生すると、ステップS71
に戻り、1ループの動作を終了し、次回のループの動作
に移る。
上述の被写体が明るい場合には、タイマー2、及びタ
イマー4は使用されない。
上記第1から第7の実施例においてTb(演算処理時間
+転送時間)は一定として説明を行ってきたが、複数の
デフォーカス量検出手段毎に時間Tbが異なっている場合
には、その中で一番長いTbに合わせるようにすればよ
い。又、第1から第7の実施例において、焦点検出光学
系は、瞳分割の焦点検出光学系として説明を行ったが、
本発明に使用される焦点検出光学系は、これに限られる
ことはなく、例えば、予定焦点面前後に光電素子アレイ
を配列して像のコントラストを検出するような焦点検出
光学系であってもかまわない。要するに、独立に電荷蓄
積時間と蓄積タイミングを制御される少くとも2系列の
光電素子アレイを有する焦点検出装置であれば、本発明
を応用することができる。
又、本発明の焦点検出光学系はTTL型の焦点検出光学
系に限られることはなく、撮影レンズ外に焦点検出光学
系を設けた焦点検出装置に対しても応用が可能である。
上記第1実施例から第6実施例までの焦点検出装置に
おいて、2対の光電素子アレイ(例えば光電素子アレイ
8a、8bと光電素子アレイ9a、9b)は、1チップ上で近接
して配置されており、1対の再結像レンズ3a、3bにより
1対の被写体像が前記2対の光電素子アレイ上に形成さ
れている。本発明は上記光学系に限定されることはな
く、例えば第1図においてフィールドレンズ2後方に2
対の再結像レンズを設けて、各々の再結像レンズによっ
て2対の光電素子アレイ上の各々に2対の被写体像を形
成するようにしてもかまわない。
又、さらに、1つのフィールドレンズと2つの再結像
レンズから成る焦点検出光学系を複数配置して、各々の
焦点検出光学系に各々1対の光電素子アレイを対応させ
るようにしてもかまわない。
上記第7実施例においては、3対の光電素子アレイの
電荷蓄積時間を焦点検出領域が画面中央に設定された1
対の光電素子アレイの出力に基づいて決定していたが、
その他の対の光電素子アレイの出力に基づいて決定して
も良いし、複数の対の光電素子アレイ出力を切換えて電
荷蓄積時間を決定するようにしてもよい。
例えば、複数対の光電素子アレイ出力のうち、一番コ
ントラストが高い出力を用いたり、3つのデフォーカス
量D1、D2、D3のうち焦点検出結果として採用されたもの
(例えば一番近距離を示すデフォーカス量)の光電素子
アレイ出力を用いてもかまわない。
また、第7実施例において、レンズ駆動手段7は3つ
のデフォーカス量D1、D2、D3の各々に基づいてレンズ駆
動制御を行なうように動作したが、3つのデフォーカス
量のうち1つだけを駆動用のデフォーカス量として採用
(例えば一番近距離を示すデフォーカス量、又は信頼性
の高いデフォーカス量)したり、複数のデフォーカス量
より駆動用のデフォーカス量を合成したりして、レンズ
駆動制御を行なうようにしてもよい。
また、第1〜第7実施例における複数対の光電素子ア
レイの配置関係は、実施例に限られるものではなく適宜
変更可能であり、例えば、光電素子アレイ8a,8bと光電
素子アレイ9a,9bとを十字状に配置するようなものでも
よい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、蓄積制御手段により複
数対の光電素子アレイの電荷蓄積タイミングを互いにず
らすことができるので、焦点検出手段からの焦点検出結
果の信号がほぼ等時間間隔で出力されるように調整でき
るので、焦点検出装置の応答性を向上させることができ
るとともに、1つのCPUで複数対の光電素子アレイの出
力を処理してデフォーカス量検出を行なう場合において
もCPUの処理能力を有効に利用することができる。ま
た、本発明の焦点検出装置は、複数の電荷蓄積型イメー
ジセンサーを用いて焦点検出を行う場合、複数の電荷蓄
積型イメージセンサーの電荷蓄積動作および前記イメー
ジセンサー出力に基づく焦点検出処理動作をオーバラッ
プするようにタイミングを制御するので、複数の電荷蓄
積型イメージセンサーを用いて焦点検出をする場合でも
全体として動作時間を短縮でき、応答性が向上すると共
に、マイクロコンピュータ等演算装置の資源を時間的に
効率よく稼働させることができ、コストパフォーマンス
が高くなる。
また本発明の焦点検出装置は、複数の電荷蓄積型イメ
ージセンサーを用いて焦点検出を行う場合、上記のよう
に複数の電荷蓄積型イメージセンサーの電荷蓄積動作お
よび前記イメージセンサー出力に基づく焦点検出演算処
理動作をオーバラップするように制御する制御モード
と、電荷蓄積動作と焦点検出演算処理動作をシーケンシ
ャルに行う制御モードとを備え、被写体輝度等の状況に
応じて最適な制御モードを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1実施例の焦点検出装置の構成
図、第2図及び第3図は第1実施例の動作を示すタイミ
ングチャート図、第4図(a),(b)は第1実施例に
おける蓄積制御手段の動作を示すフローチャート図であ
る。 第5図は第2実施例の焦点検出装置の動作を示すタイミ
ングチャート図、第6図(a),(b)は第2実施例の
蓄積制御手段の動作を示すフローチャート図である。 第7図は第3実施例の焦点検出装置の動作を示すタイミ
ングチャート図、第8図(a),(b)は第3実施例の
蓄積制御手段の動作を示すフローチャート図である。 第9図(a),(b),(c)は第4実施例、第5実施
例、第6実施例におけるイメージセンサの構成を示す説
明図である。 第10図は第7実施例の焦点検出装置の構成図、第11図は
第7実施例の焦点検出領域を示す説明図、第12図、第13
図は第7実施例の焦点検出装置の動作を示すタイミング
チャート図、第14図(a),(b)は第7実施例の蓄積
制御手段の動作を示すフローチャート図である。 第15図は従来の焦点検出装置の構成図、第16図(a),
(b)は従来技術の動作を示すタイミングチャート図で
ある。 〔主要部分の符号の説明〕 1……撮影レンズ、2……フィールドレンズ、3a、3b…
…再結像レンズ、4……イメージセンサ、5a、5b、8a、
8b、9a、9b……光電素子アレイ、10……第1デフォーカ
ス量検出手段、11……第2デフォーカス量検出手段、12
……蓄積制御手段、7……レンズ駆動制御手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ独立して焦点検出状態を検出する
    ための第1と第2との光電変換手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の電荷蓄積時間を各々
    独立して制御する蓄積時間制御手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の各々の出力信号に基
    づいて焦点検出演算処理を行う焦点検出手段とを備え、 前記第1の光電変換手段が電荷蓄積中に、前記焦点検出
    手段は前記第2の光電変換手段の出力信号に基づいて焦
    点検出演算処理を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】それぞれ独立して焦点検出状態を検出する
    ための第1と第2との光電変換手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の電荷蓄積時間を各々
    独立して制御する蓄積時間制御手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の各々の出力信号に基
    づいて焦点検出演算処理を行う焦点検出手段とを備え、 前記蓄積時間制御手段は、前記第1と第2との光電変換
    手段の電荷蓄積動作をオーバラップさせると共に、 前記第1の光電変換手段が電荷蓄積中に、前記焦点検出
    手段は前記第2の光電変換手段の出力信号に基づいて焦
    点検出演算処理を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  3. 【請求項3】それぞれ独立して焦点検出状態を検出する
    ための2つの光電変換手段と、 前記2つの光電変換手段の電荷蓄積開始時刻と電荷蓄積
    終了時刻との制御を各々独立して行わせる蓄積時間制御
    手段と、 前記2つの光電変換手段の各々の出力信号に基づいて焦
    点検出演算処理を行う焦点検出手段とを備え、 一方の光電変換手段が電荷蓄積中に、前記焦点検出手段
    は他方の光電変換手段の出力信号に基づいて焦点検出演
    算処理を行わせると共に 前記焦点検出手段による一方の光電変換手段の焦点検出
    演算処理結果と他方の光電変換手段の焦点検出演算処理
    結果とが交互に出力されるように、前記蓄積時間制御手
    段は前記2つの光電変換手段の電荷蓄積動作の開始時刻
    と終了時刻とを調整することを特徴とする焦点検出装
    置。
  4. 【請求項4】それぞれ独立して焦点検出状態を検出する
    ための第1と第2との光電変換手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の電荷蓄積時間を各々
    独立して制御する蓄積時間制御手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の各々の出力信号に基
    づいて焦点検出演算処理を行う焦点検出手段とを備え、 前記蓄積時間制御手段は前記第1と第2との光電変換手
    段の電荷蓄積時間をオーバラップさせる第1の制御モー
    ドと、前記電荷蓄積時間をオーバラップさせない第2の
    制御モードとを備えることを特徴とする焦点検出装置。
  5. 【請求項5】それぞれ独立して焦点検出状態を検出する
    ための第1と第2との光電変換手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の電荷蓄積時間を各々
    独立して制御する蓄積時間制御手段と、 前記第1と第2との光電変換手段の各々の出力信号に基
    づいて焦点検出演算処理を行う焦点検出手段とを備え、 前記蓄積時間制御手段は、前記第1と第2との光電変換
    手段の電荷蓄積動作をオーバラップさせると共に、 前記蓄積時間制御手段は、前記第1の光電変換手段の焦
    点検出演算処理中に前記第2の光電変換手段の電荷蓄積
    動作を行わせる第1のモードと、前記第1の光電変換手
    段の焦点検出演算後に前記第2の光電変換手段の電荷蓄
    積動作を行う第2のモードとを備えたことを特徴とする
    焦点検出装置。
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