JPH04261508A - ピント検出用光電変換素子 - Google Patents

ピント検出用光電変換素子

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JPH04261508A
JPH04261508A JP23475091A JP23475091A JPH04261508A JP H04261508 A JPH04261508 A JP H04261508A JP 23475091 A JP23475091 A JP 23475091A JP 23475091 A JP23475091 A JP 23475091A JP H04261508 A JPH04261508 A JP H04261508A
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JP
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signal
output
readout
speed
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Withdrawn
Application number
JP23475091A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Yugawa
湯川 和彦
Masataka Hamada
正隆 浜田
Hiroshi Ueda
浩 上田
Tokuji Ishida
石田 徳治
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はピント検出用光電変換
素子に関し、特に通常の読み出し速度だけでなく、通常
の2倍の読み出し速度で読み出しが可能なピント検出用
光電変換素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画素数の少ないアイランドと画素
数の多いアイランドとからなる複数の焦点検出領域を有
するピント検出用光電変換素子を有するカメラが提供さ
れている。さらに、これらのアイランドを用いて電荷蓄
積を行ない、その結果に基づいて焦点検出する場合、各
アイランドからのデータの読み出しを通常の読み出しよ
り早く行なう倍速の読み出しモードを有するカメラも提
供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】倍速読み出しを行なう
と、データのダンプ時間が短縮できるため好ましい。し
かしながら、倍速読み出しを行うためには、通常読み出
しとの切替を行う装置が必要になるため、構成が複雑に
なる。従って複数のアイランドからなる焦点検出領域を
有するカメラにおいて、全てのアイランドで倍速読み出
しを可能とすると、ピント検出用光電変換素子が高価に
なる。一方で画素数の少ないアイランドで倍速読み出し
を行なうと、次のような問題が生じる。即ち、倍速読み
出しでは2画素分のデータを加算して読み出すため、読
み出されるデータ数は通常速読み出し時の半数となるが
、画素数の少ないアイランドではデータが半数になると
十分な精度の焦点検出演算を行うためのデータ数を確保
できない。できるだけ精度を上げるため、参照部と比較
するためのデータ数を増やすとレンズが合焦位置に駆動
されたかどうかを判断するための合焦検出幅(スキャン
幅)が十分とれないため、無限遠端または最近端位置か
らレンズが合焦位置へ駆動できないため、合焦検出がで
きない場合が生じる。
【0004】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、複数の焦点検出領域を有するピント検
出用光電変換素子において、構成を簡単にすることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる、第1
の画素数の画素列を含む第1のイメージセンサと第1の
画素数より少ない第2の画素数の画素列を含む第2のイ
メージセンサとを含むピント検出用光電変換素子におい
ては、第1のイメージセンサからのデータの読み出しは
通常の第1の読み出し速度および第1の読み出し速度よ
りも速い第2の読み出し速度を用いて選択的に行なわれ
、第2のイメージセンサからのデータの読み出しは第1
の読み出し速度のみで行なわれる。
【0006】請求項2にかかるピント検出用光電変換素
子においては、第2読み出し速度による読み出しは、第
1の画素数からの読み出しデータが加算されることによ
って行なわれる。
【0007】
【作用】画素数の多い第1のイメージセンサからのデー
タの出力は通常の読み出し速度とそれより速い読み出し
速度の複数の読み出しモードで行なわれ、画素数の少な
い第2のイメージセンサからの読み出しは通常の読み出
し速度のみで行なわれるため、画素数の多い第1のイメ
ージセンサにおいては必要に応じて倍速読み出しが行な
われ、画素数の少ない第2のイメージセンサにおいては
倍速度の読み出しは行なわれない。倍速読み出しが行な
われなくても、画素数が少ないため、読み出し時間が長
くなって問題になることはない。
【0008】
【発明の実施例】この発明に係るピント検出用光電変換
装置を用いた自動焦点検出機能付の一眼レフカメラにお
ける焦点検出用光学系について図1および図2を参照し
て説明する。一眼レフカメラの本体は、光軸10上に設
けられた撮影レンズ11と、撮影レンズ11の後方に上
向き45゜に設けられた主ミラー12とを含む。主ミラ
ー12の後方には、フィルム露光面13が設けられてい
る。撮影レンズ11を通過した撮影用光束が主ミラー1
2で上方に反射されて、焦点板で結像され、ペンタプリ
ズムを介してファインダ光学系に導かれる。
【0009】主ミラー12の少なくとも一部にはハーフ
ミラーが形成されている。ハーフミラー部とフィルム露
光面13との間には、主ミラー12の背面部に回動軸が
枢着された副ミラー14が下向き45゜に設けられてい
る。主ミラー12のハーフミラー部を透過した焦点検出
用光束が副ミラー14で下方に反射され、カメラ本体の
ミラーボックス下部に配置された焦点検出装置15に導
かれる。
【0010】撮影時には主ミラー12および副ミラー1
4は、前上方に回動されて光軸10上から退避され、撮
影レンズ11を通過した撮影用光束はフィルム露光面1
3に結像して、フィルム露光面13に画像の露光が行な
われる。
【0011】焦点検出装置15は、7個の光電変換素子
列16a、16b、16c、16d、16e、16f、
16gを備えるAFセンサ17を含む。光電変換素子列
16a〜16gのうち、3個の光電素子列16a〜16
cは光軸10を含む水平位置に配置される。4個の光電
変換素子列16d〜16gは、光電変換素子列16a〜
16cに対して約90゜に配向されている。
【0012】AFセンサ17の前方にはセパレータレン
ズ板18が設けられる。セパレータレンズ板18には、
光電変換素子列16a〜16gに対応するセパレータレ
ンズ18a〜18gが一体的に形成されている。セパレ
ータレンズ板18の直前には、絞りマスク19が設けら
れ、絞りマスク19には、セパレータレンズ18a〜1
8gに対応する開口19a〜19gが形成されている。 絞りマスク19と副ミラー14とに対向する反射ミラー
20が設けられる。反射ミラー20が副ミラー14で下
方へ反射された焦点検出用光束を、絞りマスク開口19
a〜19g、セパレータレンズ18a〜18gを介して
光電変換素子列16a〜16gに導く。反射ミラー20
と副ミラー14との間には、絞りマスク開口19a〜1
9gに対向するコンデンサレンズ21a〜21gが設け
られる。コンデンサレンズ21a〜21gの上面には、
視野マスク22が設けられている。視野マスク22は、
焦点検出用光束を位置と方向が異なる光電変換素子列1
6a〜16gに対応させるように分離するための開口2
2a〜22gを有する。
【0013】焦点検出の原理はTTL位相差検出方式で
ある。撮影レンズ11の射出瞳面の互いに異なる領域1
1aと11b、11cと11dを通過する基準部光束a
(図2の破線で示す)と参照部光束b(図2の実線で示
す)とが、各光電変換素子列16a〜16gにおける基
準部Aおよび参照部Bでそれぞれ受光される。受光され
た光によって形成された像の光分布パターンが各光電変
換素子列16a〜16gで電気信号に変換され、それら
の相関関係が相関器(図示せず)で求められる。相関器
7のずれ信号に基づいて駆動機構で撮影レンズ11が前
後動されることにより、焦点調節が行なわれる。
【0014】図1の焦点検出光学系では、水平位置の光
電変換素子列16a〜16cに加えて、垂直位置の光電
変換素子列16d〜16gが設けられている。したがっ
て、水平方向と垂直方向の焦点検出が同時に行なえるこ
とにより、水平線などの焦点検出が可能である。
【0015】図3は本実施例に係る光電変換装置が適用
されたAFセンサを用いたカメラのファインダの表示を
示す図である。撮影画面Sの画面中央部の実線で示すグ
ラフの領域IS1〜IS7(以下、それぞれ、第1アイ
ランド〜第7アイランドと呼ぶ)にある被写体の焦点検
出が行なわれる。焦点検出を行なっている領域を撮影者
に示すべく、点線で示された長方形の枠AFが表示され
る。撮影画面Sの外に示されている表示部Lbは焦点検
出状態を示すものであり、合焦時に点灯される。
【0016】図4(A)はこの焦点検出装置に用いられ
るAFセンサ17上のCCD撮像素子列の受光部を示す
図である。図に示すようにCCD撮像素子列は7本のラ
インセンサを含み、各々が受光部と蓄積部と転送部を含
む。図3の各アイランドIS1〜IS7に対して、基準
部および参照部がそれぞれ設けられており、基準部と参
照部の中央に光軸中心がある。各アイランドにおける基
準部の長手方向の側部の一方に、CCDの蓄積部への積
分時間を制御するためのモニタ用の受光素子が各アイラ
ンドについて複数個設けられているが、これについては
後に詳述する。
【0017】第7アイランドIS7は赤色フィルタ付の
画素である。後に図29で説明するように、第6アイラ
ンドIS6と切換えて用いられる。
【0018】第7アイランドは補助光使用時に外光の影
響を受けずに補助光成分(赤外光)のみで測距するため
に赤色フィルタ付の画素となっている。したがって、外
光の下で白い壁とかのコントラストの低い被写体に対し
ては従来は測距が不能であったが、この発明によればそ
のような従来の問題点が解消される。すなわち、本シス
テムでは外光の影響を受けずに補助光成分のみ抽出して
補助光によって投影されるコントラストパターンでカメ
ラが合焦される。したがって、ローコントラストの被写
体に対しての測距性能が大幅に向上される。この具体的
内容については後述する。
【0019】本実施例の焦点検出装置では、上述の7つ
のアイランドの基準部が複数のブロックに分割されて、
この分割された基準部の各ブロックと参照部とを比較し
て焦点検出が行なわれる。
【0020】この分割する範囲および分割した範囲のデ
フォーカス範囲が図5、図6および図4(B)に示され
る。図5は図3に示した撮影画面上での焦点検出領域を
拡大して示したものである。焦点検出のための各アイラ
ンドIS1〜IS7は、図4(A)に示した基準部の領
域に対応する。図5において、各アイランドに示されて
いる数値は図4(A)に示したCCDで得られるデータ
ナンバーを示す。各アイランドにおける基準部と参照部
のデータ数(X′,Y′)はアイランドIS1、IS4
、IS6、IS7では(30,40)であり、アイラン
ドIS2、IS3、IS5では(40、48)である。 各アイランドは分割されている。アイランドIS1、I
S4、IS6、IS7は2つのブロックに分けられてい
る。たとえばアイランドIS1は、2つのブロックBL
1とBL2を含み、BL1はデータナンバー(1〜20
)を含み、BL2は(11〜30)を含む。アイランド
IS2、IS3、IS5はそれぞれ3つのブロックに分
けられる。たとえばアイランドIS2はBL3、BL4
、BL5に分けられる。BL3はデータ(1〜20)を
、BL4は(11〜30)を、BL5は(21〜40)
を含む。
【0021】この位相差検出方式の焦点検出では、基準
部と参照部との間に光軸中心が存在し、基準部と参照部
の像が一致したときの像間隔が所定の間隔よりも大きい
ときには後ピン、小さいときには前ピン、所定の間隔で
合焦と判断される。したがって、分割したブロックでの
デフォーカス範囲は各アイランド内で光軸中心から離れ
たブロックほど後ピン側を受け持つことになる。この理
由は図4(B)に基づいて具体的に説明される。図4(
B)はアイランドIS2の基準部と参照部とを示す。 ブロック分けした第4ブロックBL4のデフォーカス範
囲を考える。このとき合焦範囲は、参照部において左端
から15番目ないし34番目(BL4′)の像と、第4
ブロックBL4の像とが一致したときである。これによ
り像が参照部の左側で一致すると前ピンと判断される。 このとき最大の前ピンずれ画素数(ずれピッチという)
は14となる。像の一致が図示された位置よりも参照部
の右側になると後ピンとなり、このとき最大の後ピンの
ずれピッチは14となる。他の各アイランドでのブロッ
ク分けしたデフォーカス範囲についても同様である。
【0022】この状態が図6に示される。第3ブロック
BL3、第9ブロックBL9、第17ブロックBL17
では、前ピン側ずれピッチが4、後ピン側ずれピッチが
24となる。第4ブロックBL4,第10ブロックBL
10,第18ブロックBL18では、前ピン側ずれピッ
チ、後ピン側ずれピッチ共に14である。第5ブロック
BL5、第11ブロックBL11、第19ブロックBL
19では、前ピン側ずれピッチが24、後ピン側ずれピ
ッチが4である。第1ブロックBL1、第15ブロック
BL15、第23ブロックBL23、第25ブロックB
L25では前ピン側ずれピッチが5、後ピン側ずれピッ
チが15である。第2ブロックBL2、第16BL16
、第24ブロックBL24、第26ブロックBL26で
は前ピッチ側ずれピッチが15、後ピン側ずれピッチが
5となる。第6ブロックBL6、第12ブロックBL1
2、第20ブロックBL20では、後ピン側、前ピン側
共に4ピッチである。第7ブロックBL7、第13ブロ
ックBL13、第21ブロックBL21では前ピンが4
ピッチ、後ピンが14ピッチであり、第8ブロックBL
8、第14ブロックBL14、第22ブロックBL22
では、前ピンが14ピッチ、後ピンが4ピッチとなるが
、第6ブロックBL6等との重複を避けて演算を行なう
ため、第7ブロックBL7は後ピン側の4〜14ピッチ
、第8ブロックBL8は前ピン側の4〜14ピッチとな
る。
【0023】図7は本発明の光電変換装置をカメラの焦
点検出装置に用いた場合のAFシステムのおおまかなブ
ロック図である。図7を参照して、制御部はAFセンサ
17とAFコントローラ30と、その周辺回路とを含む
。AFコントローラ30は1チップのマイクロコンピュ
ータで形成され、AFセンサ17がアナログ出力ライン
Voutから得られるアナログ信号をデジタル信号に変
換するA/D変換部31と、RAMで形成されるメモリ
部32とを含む。メモリ部32は、撮影レンズ(交換レ
ンズ)のROMを含むレンズデータ出力部40からそれ
ぞれのレンズで異なるデフォース量−レンズ繰出し量変
換係数KL、色温度デフォーカス量dLL等のデータを
予め入力し、かつA/D変換部31からのデジタルデー
タを逐一格納する。AFコントローラ30はさらにメモ
リ部32の出力に基づいて補正量を演算する補正演算部
34と、補正演算部34の演算した補正量に基づいて焦
点を検出する焦点検出部33と、焦点検出部の検出出力
に基づいてレンズを駆動するための信号をレンズ駆動回
路42に送出するレンズ駆動制御部35と、AFセンサ
17での積分値(「電荷蓄積」のことを以下「積分」と
呼ぶ)が所定時間内に所定値にまで達するか否かを監視
するための計時用のタイマ回路36と、AFセンサ17
と信号の送受を行なうAFセンサ制御部37とを含む。 レンズ駆動制御部35は、レンズの移動状況のデータを
エンコーダ44から受取る。レンズ駆動用のモータ43
はレンズ駆動回路42に接続され、表示回路41はAF
コントローラ30によって制御される。AFセンサ17
とAFコントローラ30は、それぞれ1チップずつ別個
に形成されている。したがって、AFシステムは合計2
チップで構成されている。アナログ基準電圧VREFは
AFコントローラ30のA/D変換部31とAFセンサ
17に与えられる。AFセンサ17は、電源ラインVc
cとアースラインGNDに接続される。
【0024】AFセンサ17とAFコントローラ30の
間は、9つの信号ラインMD1、MD2、MD3、IS
T、CBG、RST、CP、Vout、ADTで接続さ
れている。信号ラインを構成しているモード端子MD1
は積分、読み出しモードを切換えるための信号を入力す
る端子である。モード端子MD2は読み出し画素列を選
択するための信号や、モニタを選択するための信号や、
後に説明するST、PD積分選択をするための信号を入
力するとともに積分終了情報1を出力する端子である。 モード端子MD3は読み出し画素列を選択するための信
号やモニタを選択するための信号や読み出し速度切換入
力やCPストップするための信号の入力を送出するとと
もに積分終了情報2を出力するための端子である。
【0025】積分開始信号入力端子ISTは積分開始信
号を入力するとともに出力マスクを制御する信号を入力
する端子である。
【0026】本実施例では読み出し開始信号入力端子R
STは入出力切換機能を有する端子であり、読み出し開
始信号を入力したりゲイン情報信号を出力したりする端
子である。ADT出力信号端子ADTは画素データ出力
のタイミング信号兼積分終了信号を出力するための端子
である。積分終了端子CBGは光電変換装置を構成して
いるCCDに対して強制終了入力信号やバリアゲート制
御信号や黒レベルクランプ信号を入力するための端子で
ある。なお、後述する他の実施例においては、端子RS
TとCBGの機能は異なっている。信号出力端子Vou
tは各アイランドからの信号を出力するための端子であ
る。クロックパルス入力端子CPはクロックパルスを入
力するための端子である。以下、各端子の作動をより具
体的に説明する。
【0027】モード端子MD1、MD2、MD3はAF
コントローラ30からAFセンサ17へロジック信号を
出力する信号ラインであり、AFセンサ17の動作モー
ドを設定する。AFセンサ17の動作モードは、低輝度
積分モード、高輝度積分モード、データダンプモードの
3つのモードを含む。信号ラインMD1、MD2とMD
3のロジックレベルの組合わせにより動作モードの設定
が行なわれる。信号ラインCPから供給される基本クロ
ックは、画素データ出力中(信号ラインMD1がHig
h,ISTがHighのとき)は信号ラインMD3をH
ighとすることでAFセンサ17の内部でON/OF
F制御可能であり、この基本クロックをOFF状態にす
ることにより、AFセンサ17の動作が一時的に凍結さ
れる。これによってAFコントローラ30が他の回路部
分、たとえば、レンズ駆動回路42等の制御を行なうこ
とも可能である。信号ラインADTは、データダンプモ
ードにおいてはAFセンサ17の1画素データの出力完
了を示し、AFコントローラ30内のA/D変換部31
にA/D変換開始を指示するADT信号を供給する。他
のモードにおいては、AFセンサ17の各アイランドに
おいて適性レベルまで電荷蓄積を行なわれた地点でAF
センサ17からAFコントローラ30へ積分の完了を示
すための割込信号が出力される。信号出力端子Vout
はアナログ信号ラインであり、AFセンサ17における
光電変換素子列16a〜16gの出力をアナログ信号処
理した後、AFセンサ17からAFコントローラ30内
のA/D変換部31に供給する。信号出力端子Vout
信号は、前述のADT信号に同期して1画素ごとに出力
され、A/D変換された後、AFセンサ17より得られ
た被写体像情報としてAFコントローラ30に取込まれ
る。
【0028】次に図7を用いてAFセンサ17の具体的
構成を説明する。図中、左側に光電変換素子列16a〜
16gが、右側にAFコントローラ30とのI/O部分
が示される。光電変換素子列16a〜16gは上述の図
3のファインダ内表示に示されたような形に配置された
7つのアイランドIS1〜IS7を含み、原則的にそれ
ぞれ別個に制御される。
【0029】この発明に係るピント検出用光電変換装置
が組込まれたAFセンサは被写体輝度に応じて2種類の
積分モード(高輝度積分モード、低輝度積分モード)を
持つ。図8は高輝度積分(以下ST積分という)モード
における光電変換素子の各部分における供給電位を示し
た図である。(a)は、積分動作中(電荷蓄積中)の状
態を示す。フォトダイオードPDで光電変換により発生
した電荷が蓄積部STに流れ込むように、バリアゲート
BGの電位をHigh(以下「H」と略す)とする。バ
リアゲートBGが開けられ、蓄積部STの供給電位をH
にして、電荷を溜まりやすくする。このとき、シフトゲ
ートSHの電位をLow(以下「L」と略す)として、
蓄積部STに蓄積されるべき電荷がシフトレジスタSR
部に流出しないようにしている。
【0030】(b)は積分の終了動作を示す。バリアゲ
ートBGの電位がLとされ、バリアゲートBGが閉めら
れてフォトダイオードPDで発生した電荷が蓄積部ST
に流入するのが防がれる。蓄積部STの供給電位がLと
され、蓄積部STでの暗電流の発生が抑制される。この
状態で或る程度の時間画素データを記憶できる。
【0031】(c)は読み出し開始時の状態を示す。 (b)の状態からシステムコントローラ(マイコン)の
データ読み出し要求に応じてシフトゲートSHの電位が
Hとされ、シフトゲートSHが開けられ、蓄積電荷がS
R部に転送される。SR部に転送された蓄積電荷は、転
送クロックφ1、φ2によってアナログ部へ転送される
【0032】なお(d)は積分クリア動作が行なわれて
いる状態のでの供給電位図である。図9は低輝度積分(
以下PD積分という)モードにおける供給電位図である
。(a)は積分クリア動作が行なわれた後の積分中の状
態を示す。発生電荷が蓄積部STで蓄積される高輝度積
分モードとは異なり、バリアゲートBGの電位がLとさ
れ、バリアゲートBGが閉じられ、フォトダイオードP
D上で電荷蓄積が行なわれる。
【0033】(b)は(a)に示した積分期間中に蓄積
部STで発生した暗電荷を信号SH,RCGをHとして
電源ODに排出する。
【0034】(c)は(b)において蓄積部STで発生
した暗電荷を排出した後の状態を示す。バリアゲートB
Gの電位がHとされ、バリアゲートBGが開けられ、蓄
積部STに蓄積電荷が転送される。このときシフトゲー
トの電位SHをLとして、蓄積部STに転送された電荷
がSR部に流出しないようにする。
【0035】(d)は(c)において蓄積電荷を蓄積部
STに転送した後の状態を示す。バリアゲートBGの電
位がLとされ、バリアゲートBGが閉じられ、フォトダ
イオードPD部で以後に発生した電荷が蓄積部STに流
入しないようにされる。また、蓄積部STの供給電位が
Lとされ、蓄積部STでの暗電流の発生が抑制される。 これ以後は高輝度積分モードと同じである。なお積分ク
リア動作は図8の(d)と同じである。
【0036】以上のように低輝度積分(PD積分)モー
ドでは、積分終了動作が高輝度積分(ST積分)モード
に比べて複雑である。したがって高輝度時には積分終了
の遅れにより、過剰積分が行なわれる。しかし、フォト
ダイオードPD部での暗電流が蓄積部STに比べて小さ
いため、被写体輝度が低い場合には積分終了遅れの影響
は小さく有利である。このために、以上述べた2種類の
積分モードが使い分けられている。
【0037】図10は色検出素子およびモニタ画素の配
置図である。色検出素子は図示したように、基準部画素
列の両端に緑(G)、赤(R)フィルタ付の画素が配置
されている。また参照部画素列の両端に青(B)、赤外
(I.R)フィルタ付の画素が配置されている。それぞ
れが基準部、参照部の上側を覆うように延びている。こ
こで各色検出素子の画素面積は他の画素と同じ大きさで
ある。これによって、イメージセンサが見ている光源の
色温度を検知し、各波長における焦点移動を補正し、焦
点検出精度が向上される。また、各色検出素子の出力に
よって、肌色被写体(人物)を検知することも可能とな
る。なお、この肌色被写体(人物)を検出する方法につ
いても後述する。
【0038】図10に示すように、イメージセンサの基
準部および参照部にはそれぞれ4種類のモニタ画素M1
(M1′)〜M4(M4′)が配置されている。これら
はマイコンによって選択使用が可能である。またこの4
種類のモニタ画素はそれぞれ同一面積になるように構成
されている。この理由はどのモニタ画素を用いてもその
モニタ画素が覆っている部分の画素出力が適正レベルに
なるようにするためである。
【0039】モニタ画素M1(M1′)は通常使用され
るモニタ画素で、画素エリア全体の光電変換出力をモニ
タしている。しかし、主被写体の周囲に非常に輝度の高
い被写体があった場合(たとえば逆光時等)、モニタ画
素M1(M1′)を使用すると、明るい部分の影響で主
被写体に対する画素出力が適正レベルに達する前にイメ
ージセンサの積分が終了してしまう。したがって、正し
い測距ができない。つまり、主被写体が暗く、コントラ
ストが低いため測距不能となり、明るい部分(主被写体
でない部分)に対してカメラが合焦してしまうという問
題点が生じる。
【0040】本発明においては、このような不具合を防
止し、主被写体に正しく合焦することができるピント検
出用の光電変換装置を提供することを目的としている。 つまり、マイコンで主被写体が中心部にあると判断され
たときは、モニタ画素M2(M2′)をマイコンが選択
してそのモニタ出力で積分が行なわれる。その結果主被
写体に対する画素出力が適正レベルとされる。このとき
、明るい部分はオーバフローしてしまうため、測距は主
被写体出力波形部分のみで行なわれる。そして主被写体
に対して正しく合焦させることができる。同様に主被写
体がセンサー上で右側にあればモニタ画素M3(M3′
)が用いられ、左側にあればモニタ画素M2(M2′)
が使用される。その結果、精度良く主被写体に対して合
焦ができるピント検出用光電変換装置が提供できる。
【0041】なお図10に示したフォトダイオードPD
、バリアゲートBG、蓄積部ST、シフトゲートSH、
シフトレジスタSR、信号端子RCG、ODはそれぞれ
図9の同一符号部分に対応している。
【0042】(1)  第1の実施例(2端子出力タイ
プ) 第1の実施例においては、イメージセンサのセンサ出力
が2端子に分けて出力される。図11はST積分におけ
る2端子出力タイプのタイムチャートである。まず積分
開始信号ISTに長めのHパルスが入力される。その結
果不要電荷を排出するために信号BGiバー(BGiの
上に棒線を引いたもの。なお以下バーは省略する)にL
レベルが、シフトゲートSHにHの電位が印加され、か
つレジスタクリアゲートRCGにHの電位が印加される
。その間に短い読み出し開始信号RSTパルスが2回入
力される。これによってオートゲイン回路(以下AGC
回路と略す)がリセットされる。そして信号ISTパル
スの立下がりでシフトゲートSHにLレベルが印加され
、シフトゲートSHが閉じられることによって積分が開
始される。
【0043】このとき信号RSTの立下がりでモード端
子MD2、MD3を使ってモニタの選択が行なわれる。 また信号ISTの立下がり時に、端子MD2によって積
分モードが設定され、端子MD3で第6、第7アイラン
ドの切換えが行なわれる。モニタ選択とは、図4に示す
モニタ画素M1(M1′)〜M4(M4′)のうちのど
のモニタ画素を使用するかをマイコンが設定することを
言う。積分モード設定とは、ST積分とPD積分とをマ
イコンが前回の積分時間によって設定することを言う。 すなわち、前回の積分時間が所定値よりも短かったとき
は(被写体が高輝度時)、ST積分が行なわれ、長かっ
たとき(低輝度時)はPD積分が設定される。第6、第
7アイランドの切換えとは、通常画素列(第6アイラン
ド)と赤フィルタ画素列(第7アイランド)とを補助光
の使用の有無によって切換えることを言う。
【0044】次に積分終了について説明する。信号IS
Tの立下がりにより積分が開始され、入射光量に応じて
モニタレベルが降下する。このレベルが或る時間内に或
る一定のしきい値を下回ったとき、イメージセンサに対
する入射光量が十分になったとしてAGCの積分終了信
号であるFLG−Diが反転され、信号BGiがHにさ
れ、バリアゲートBGiの電位がLにされて積分が終了
する。そして信号ADTが立下げられる。他のアイラン
ドがまだ積分終了になっていなかったときは、一定時間
経過後信号ADTが立上げられ、次の積分終了に備えら
れる。
【0045】次に強制終了について説明する。AFシス
テムにおいては、撮影者に不快感を与えない程度の時間
でレンズは合焦位置に駆動されねばならない。そのため
、本システムでは最大積分時間を決めている。したがっ
て、積分時間が最大積分時間に達したとき、マイコンが
強制的に積分終了を行なう。まず、マイコンが積分の強
制終了を行なわせるために信号CBGをHにする。それ
によってCCDに対し積分終了が伝達される。すると、
CCDは信号BGiをHとして、バリアゲートBGiの
電位をLとしてフォトダイオード部PDから蓄積部ST
への電荷の流入を阻止することによって積分を終了して
、信号ADTをLとする。本タイムチャートでは、4つ
のアイランドのうちの1つが自然終了され、残りの3つ
が強制終了される。CCDがすべてのアイランドの積分
終了動作を終了した後、マイコンが信号RSTパルスを
入力して読み出し動作に移る。
【0046】次にPD積分について図12を参照して説
明する。積分開始動作はST積分とほぼ同じであるが、
図9に示すような信号BGの操作をする必要があるため
、信号ISTパルスの立下げと同時に信号BGiがHと
される。積分クリア後、発生電荷をフォトダイオードP
D部に蓄積する。このときシフトゲート信号SHiはH
のままにし、蓄積部STで発生した暗電荷がシフトレジ
スタ部SRに排出される。
【0047】自然終了は信号FLG−DiがHとなった
とき、ST積分では信号BGiがHとされ、信号ADT
がLとされる。これに対しPD積分では、バリアゲート
BGを開ける前にシフトゲートSHを明けて蓄積部ST
で発生した不要電荷が排出され、その後シフトゲートS
Hを閉じた後バリアゲートBGが開かれる。その結果発
生電荷がフォトダイオード部PDより蓄積部STに移さ
れ、バリアゲートBGが閉じられて積分が終了される。 このために、CCDは信号FLG−DiがHとなった後
、信号SHをLとして信号ADTをLとする。その後、
信号BGiがLとされ、一定時間後(100μs)信号
BGiがHとされる。この100μsの間にフォトダイ
オード部PDから蓄積部STへ電荷が転送される。
【0048】強制終了もST積分と同様に行なわれる。 信号CBGがHとされ、その後の動作は自然終了と同じ
である。全アイランドの積分終了後、信号RSTパルス
を入力することにより、読み出し動作が開始される。
【0049】次に図13〜図15を参照して2端子入力
タイプの読み出し動作について説明する。図9の2端子
出力タイプのブロック図に示すように、CCDからのア
ナログデータは、端子Vout1、端子Vout2から
出力される。一方A/Dコンバータの入力は1本とする
。端子Vout1、Vout2の出力を1画素ずつ交互
に入力を切換えてA/D変換する。またA/Dの入力が
2本あれば、同時にA/Dコンバータに入力される。
【0050】図13に示すように、2端子出力タイプに
おいては、信号RSTパルス入力後、モード端子MD1
がHとされ、AFセンサはデータダンプモードにされる
。画素データ出力のタイミング信号であるADT信号(
ADS信号)に同期して、端子Vout1から第5アイ
ランドのデータが出力され、端子Vout2より第6ま
たは第7アイランドのデータが出力される。このとき、
黒基準部画素出力のときに信号CBGがLとされること
によって、黒基準出力がサンプルホールドされる。 このように黒基準出力がサンプルホールドされるのは次
の理由による。CCDの暗電流は温度に比例して増加す
る。したがって、アルミ遮光を施された黒基準部画素が
全画素の代表として光電変換出力から差し引かれる。そ
の結果、暗電流部分を除いた実際の光電変換出力のみが
出力される。また、基準部画素出力あるいは参照部画素
出力が出力されるときには、信号ISTがHにされるこ
とにより、端子Voutからの出力が温度データ出力か
ら画素データ出力に切換えられる。
【0051】読み出し開始信号入力RST端子は、入出
力切換端子であり、信号MD2とISTによってAGC
51、AGC52、AGC61、AGC62を切換えて
出力する。またデータダンプ期間中に他からの割込みが
入った場合に、その処理を優先的にするときは、信号I
STがHのとき、信号MD3をHにすることにより入力
クロックパルスをストップする。そしてデータダンプが
中断される。なおここでAGC51,AGC52とは、
第5アイランドIS5からのAGC信号の2ビットデー
タを示し、1と2はそれぞれ第1番目のデータおよび第
2番目のデータを表わす。
【0052】基準部、参照部の画素出力の読み出しが終
了すると、信号MD1がLとされ、信号RSTパルスが
入力されることにより、次の画素出力、つまり第2、第
4アイランドIS2、IS4の画素データが読み出され
る。その読み出し方は第5、第6アイランドIS5、I
S6の場合と同じである。
【0053】次に第1、第3アイランドIS1、IS3
の出力が読み出される。本実施例では、上記のように読
み出されるアイランドの順序が予め定められていて、信
号RSTパルスが入力されるたびに変化していく。なお
画素出力信号Vout1,Vout2,外部出力信号A
DTと内部信号φ1,φ2,RS,ARS,S/Hとの
関係が図14に示されている。ここで、φ1,φ2はC
CDの転送クロック、RSはCCDの出力部のリセット
信号、ARSは出力アンプのリセット信号、S/Hは出
力信号Voutをサンプルホールドする信号である。
【0054】図16は2端子出力タイプのAFセンサの
詳細およびその周辺を示すブロック図である。図16を
参照して2端子出力タイプのデバイス構成について説明
する。ピント検出用の光電変換装置は、被写体からの信
号を検出するためのAFセンサ17と、AFセンサ17
を制御するためのAFコントローラ30と、AFセンサ
17およびAFコントローラ30に駆動のための電位を
供給するDC/DCコンバータ51とを含む。AFセン
サ17は、CCDで構成された図5図で説明した7つの
アイランドIS1〜IS7を含む。各々のアイランドを
構成しているCCDには、CCDへの電荷の蓄積を検出
するためのモニタ画素が設けられている。各々のモニタ
画素からの出力は輝度判定回路53に入力される。また
各々のアイランドからの出力信号は切換コントロール回
路54に入力される。但し第6アイランドIS6と第7
アイランドIS7とは先に説明したように切換えられて
用いられるように回路は構成されている。各々の輝度判
定回路53からの出力はコントロール回路52に入力さ
れる。また切換コントロール回路54には、コントロー
ル回路からの信号が入力される。各々の切換コントロー
ル回路54からは、CCD出力処理回路55、56を介
して端子Vout1、Vout2を経てAFコントロー
ラ30へ積分結果が出力される。なお、CCD出力処理
回路55からの出力信号には、温度検出回路57からの
補正信号が印加される。
【0055】DC/DCコンバータ51からAFセンサ
17のコントロール回路へはCCDのシフトレジスタS
Rを駆動するための電源電圧Vcc(13V)が印加さ
れる。DC/DCコンバータ51からAFセンサ17の
コントロール回路52およびAFコントローラ30へは
、VREF電源(5V)およびGNDが供給される。 AFコントローラ30からAFセンサ17のコントロー
ル回路52へは、クロックパルスCP、モード切換信号
MD1〜MD3、積分開始信号入力IST、読み出し開
始信号RST、積分の強制終了信号CBG、画素データ
出力のタイミング信号ADTが入力される。また光電変
換された出力信号Vout1、Vout2は、信号AD
Tに同期してAFコントローラ30のA/Dコンバータ
31に入力される。AFコントローラは、1画素ずつ入
力を切換えて交互にA/D変換を行なう。
【0056】次にこの発明に係るピント検出用光電変換
装置が適用されたカメラの動作について説明する。図1
7はこの発明に係るピント検出用光電変換装置が適用さ
れたカメラのメインフローを示すフローチャートである
。カメラ本体に設けられた図示のないメインスイッチS
Mがオンされる(ステップ#101)とカメラシステム
がオンされる。次いで図示のないレリーズボタンが1段
押されたか否が判断される(ステップ#102)。ステ
ップ#102でレリーズボタンが1段押されていないと
き(以下S1スイッチと略す)、メインスイッチSMが
オフか否かが判断される(ステップ#103、なお、以
下#を省略する)。ステップ103でメインスイッチS
Mがオフであれば、カメラは動作を停止する(ステップ
104)。ステップ103でメインスイッチSMがオフ
でなければ、プログラムはステップ102へ戻る。
【0057】ステップ102でS1がオンであれば、カ
メラ本体にレンズデータが入力され(ステップ105)
、以下に説明するAFサブルーチンが実行され(ステッ
プ106)、測光および露出演算(以下AEと略す)が
行なわれる(ステップ107)。次に図示のないレリー
ズボタンが2段押されたか否か(以下S2スイッチと略
す)が判断される(ステップ108)。ステップ108
でスイッチS2がオンされていれば、露出制御(撮影)
が行なわれ(ステップ109)、スイッチS1がオフに
なるまで待って(ステップ110)、プログラムはステ
ップ102へ戻る。ステップ108でスイッチS2がオ
ンでなければ、プログラムはステップ105へ戻る。
【0058】図18は図17のステップ106で示した
AFサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 まずアイランドの全域を覆う第1モニタ(M1、M1′
)が選択され、(ステップ1000)、積分が行なわれ
る(ステップ1005)。積分終了後、アイランド全域
のデータがダンプされ(ステップ1010)、測距演算
が行なわれる(ステップ1015)。次にアイランド内
のブロック間で主被写体が判別され(ステップ1020
)、測距のために使用されるブロックが決められる。こ
れに対して、モニタの選択が正しいかどうかが判断され
(ステップ1025)、正しければそのままレンズが駆
動される(ステップ1030)。ここでモニタの選択が
正しいか否かは検出された輝度分布データから判断され
る。モニタの選択が間違っていたら、主被写体を含むブ
ロックに対応したモニタを選択するためにプログラムは
ステップ1030へ進む。すなわち、ステップ1025
でモニタの選択が間違っていた場合は、主被写体の存在
するブロックを求めてそのブロックに対応するモニタを
選択し直す(ステップ1030、1035、1040、
1045)。そして積分がやり直される(ステップ10
50)。積分終了後、データダンプが行なわれ(ステッ
プ1055)、主被写体の存在するブロックのみで測距
演算が行なわれる(ステップ1060、1065、10
70)。その後プログラムは1080へ進みレンズが駆
動されレンズが合焦位置へ移動される(ステップ108
5)。すなわちこの発明によれば、被写体の輝度を測定
する1ラインで構成されたCCDにおいて、図10に示
すようにCCDを複数のブロックに分割し、各ブロック
に対応した位置の近くに各々のブロックに対応する複数
のモニタが配置される。CCDからの出力信号がモニタ
され、アイランドの全域を覆う第1モニタからの信号で
は主被写体がはっきりしないときは、主被写体の存在す
るブロックを求めてそのブロックに対応するモニタの選
択が行なわれる。すなわち、主被写体に合わせた積分制
御が行なわれるため、逆光時に主被写体が低輝度であっ
ても、背景の高輝度コントラスト被写体に引張られずに
暗い被写体に対しても正しくピント合わせができる。
【0059】次にAFサブルーチンの別の実施例につい
て説明する。図19はAFサブルーチンの別の実施例を
示すフローチャートである。まずアイランドの全域を覆
う第1モニタ(M1、M1′)が選択され(ステップ1
100)、積分が行なわれる(ステップ1105)。積
分終了後アイランド全域のデータがダンプされ(ステッ
プ1110)、各ブロックの輝度が調べられ(ステップ
1115)、他ブロックに対して極端に低レベルのブロ
ックがあるかどうかが調べられる(ステップ1120)
。低レベルのブロックがなければ(ステップ1120で
NO)、各ブロックごとに測距演算が行なわれ(ステッ
プ1125)、主被写体が判別され(ステップ1130
)、レンズが駆動される(ステップ1135)。その結
果レンズは合焦位置に移動される(ステップ1198)
。ステップ1120で他のブロックよりも極端に低レベ
ルのブロックがあったときは、低レベルブロック以外の
ブロックの画素データがメモリに格納され(ステップ1
145)、低レベルブロックに対応したモニタが選択し
直される(ステップ1150、ステップ1155、ステ
ップ1160、ステップ1165)。その後再積分が行
なわれ(ステップ1170)、データダンプが行なわれ
る(ステップ1175)。次に低レベルブロックのみの
測距演算が行なわれ(ステップ1180、ステップ11
85、ステップ1190)、焦点ずれ量が算出される(
ステップ1195)。また低レベルブロック以外のメモ
リに格納された画素データによって測距演算が行なわれ
(ステップ1195)、焦点ずれ量が算出される。 求められたそれぞれの焦点ずれ量から主被写体の判別が
行なわれ(ステップ1140)、レンズ駆動が行なわれ
(ステップ1135)、レンズは合焦位置に駆動される
(ステップ1198)。
【0060】図19に示したAFサブルーチンの別の実
施例においては、3つのブロックについて輝度が判定さ
れ、たとえば逆光等で主被写体が黒くなっているような
低レベルブロックがあった場合には、その低レベルブロ
ック以外のブロックの測距演算結果から主被写体が判別
されそれに基づいてレンズが合焦位置に駆動される。
【0061】次にモニタの配置の変形例を図20を参照
して説明する。図20は図10に対応する図である。図
10と図20との違いは、アイランドの全域を覆う第1
モニタM1、M1′がCCDの画素に近い側に配置され
ている点である。また図20にはさらに画素列のブロッ
ク分けの一例が示されている。図20を参照して、基準
部および参照部はそれぞれA、B、Cの3つのブロック
に分けられており、各々のブロックに対応した位置にモ
ニタが配置されている。すなわち、ブロックAに対して
はモニタM3、M3′が、ブロックBにはモニタM2、
M2′が、ブロックCにはモニタM4、M4′がそれぞ
れ設けられている。各々のモニタは基準部、参照部それ
ぞれに対応する位置に同じものが配置されており、各々
は配線上結ばれている。この理由は、少なくともピント
が合ったときには、適性ゲインが得られるようにするた
めである。
【0062】(2)  第2実施例(1端子出力タイプ
)次に1端子出力タイプのピント検出用光電変換装置に
ついて説明する。1端子出力タイプの光電変換装置はA
Fセンサ17からの出力端子が1つしかないものである
。 したがって、第1の実施例で説明した端子出力タイプの
光電変換装置においてAFセンサ17からの出力信号V
out2がない場合に対応する(図16参照)。
【0063】図22〜図25を参照して、1端子出力タ
イプのタイムチャートについて説明する。基本的にCC
Dの駆動方法は2端子出力タイプと同じであるが、6ア
イランド分の画素出力を1端子よりすべて出力するとデ
ータダンプ時間が非常に長くなり、AFシステムとして
は不適当である。そのため、第1回目の測距のときには
、図28(B)に示すように転送クロックφ1、φ2を
通常(図28(A))の2倍速にし、サンプルホールド
信号SHを2画素出力に対し1回出力する。したがって
、2画素分のデータが1画素分のデータとしてハード的
に加算して出力される。これによって、見かけ上、画素
数が半減したものと等価になり、データダンプ時間が通
常の2分の1になる。
【0064】このモードを用いれば図21で説明したよ
うに、第1回目の測距により主被写体のあるアイランド
が求められた後、第2回目からの測距は、主被写体のあ
るアイランドのみか、またはそのアイランドを含む複数
アイランドのみを指定して通常速でデータが読み出され
る。その結果、データダンプ時間の短縮と高精度の測距
が可能になる。
【0065】積分開始時のモード設定は、図22に示す
ようにモード信号MD2、MD3、MD4を使って積分
開始信号ISTの立下がりで設定する。このモード設定
は第1の実施例で示したような方法によって行なわれて
もよい。また読み出しアイランドの設定もモード信号M
D2、MD3、MD4を用いて行なわれる(図26参照
)。
【0066】図23を参照して1端子出力タイプのST
積分のタイムチャートを説明する。先に説明したように
積分開始信号ISTの立下がりによってモード信号MD
2、MD3、MD4を用いてモニタの選択、積分モード
の選択、第6、第7アイランドの選択等が行なわれる。 モード信号MD2と、積分強制終了信号CBGの立上が
りとで読み出し速度の設定が行なわれる。読み出し開始
信号RSTとモード信号MD2、MD3、MD4で読み
出しアイランドの選定が行なわれる。
【0067】バリアゲート信号BGi、シフトゲート信
号SHiの信号設定とそれに伴う動作は第1の実施例の
場合と同じである。自然終了の方法も同じである。強制
終了動作も第1の実施例の場合と同じように、積分の強
制終了信号CBGをHにすることによって行なわれるが
、このときモード信号MD2によって読み出し速度(通
常速読み出しまたは倍速読み出し)の切換えが設定され
る。次に読み出し開始信号RSTパルスが入力され、読
み出しアイランドが先に述べたように選択され、読み出
ししたいアイランドがマイコンにより指定される。PD
積分(図23参照)についても、ST積分の場合に準じ
ている。
【0068】データダンプ(図24参照)についても基
本的には2端子出力タイプの場合と同じである。読み出
し開始信号RSTパルス入力時に読み出しアイランドを
設定することにより、データダンプ時間が長くなるとい
う問題点の解消を図っている。
【0069】図27は2倍ピッチの高速読み出しが行な
われる場合の高速読み出し回路を示す図である。この高
速読み出し回路を用いると、オートゲイン信号AGCは
、読み出しモードが通常読み出しのときX1、X2、X
4、X8であったものが、高速読み出しモードにされる
とそれぞれX0.5、X1、X2、X4になる。
【0070】次に1端子出力タイプのAFサブルーチン
のフローチャートについて説明する。図29は1端子出
力タイプのAFサブルーチンのフローチャートであり、
第1の実施例の図18に対応する。最初画素列全体を覆
っているモニタ画素M1、M1′が指定され(ステップ
2000)、積分モードとしてPD積分が設定される(
ステップ2005)。そして第6または第7アイランド
内のうちの第6アイランドが指定され(ステップ201
0)、電荷蓄積(積分)が開始される(ステップ201
5)。積分終了後、積分時間のチェックが行なわれ(ス
テップ2020)、積分モードが不適正なら(ステップ
2020でNO)、積分がやり直され、適性であれば、
読み出し速度が倍速読み出し速度に設定され(ステップ
2025)、全アイランドが順次指定されてデータダン
プが行なわれる(ステップ2030、ステップ2035
)。輝度分布が確認されてモニタ設定が適正であれば(
ステップ2045)、測距演算にプログラムは移行する
(ステップ2050)。モニタ設定が不適正ならば(ス
テップ2040でNOのとき)、主被写体が含まれると
思われる画素ブロックに対応するモニタ画素を設定し直
して積分がやり直される。測距演算(ステップ2050
)、平均処理(ステップ2055)、最近優先(ステッ
プ2060)などのアルゴリズムによって、ピントずれ
量が求められ(ステップ2065)、レンズが合焦位置
に駆動される(ステップ2070)。主被写体に対して
続けて測距が行なわれるときには、主被写体の含まれる
ブロックを含むアイランドのみが読み出され、そのアイ
ランドが指定されて測距が行なわれる。
【0071】なお第2の実施例における第1の実施例の
図16に対応するデバイス構成図としては、図16にお
いてVout2の出力端子が省略されるだけであるので
図示は省略する。
【0072】次に倍速モードにおける実施例について説
明する。ここで倍速モードとは、データの読み出しを通
常読み出しの場合よりも速く行なうことを言う。図21
は倍速モードを使った場合のAFサブルーチンを示すフ
ローチャートである。ステップ1200において最初の
測距であるか否かが判断され、最初の測距であれば全ア
イランドを使った多点測距が行なわれる(ステップ12
05)。ステップ1205でCCDの全アイランドの積
分が行なわれ、データ出力のモードが高速モード(倍速
モード)にセットされ(ステップ1210)、全アイラ
ンドのデータダンプが行なわれる(ステップ1215)
。次にアイランド別の測距演算が行なわれ(ステップ1
220)、各アイランドの測距結果から主被写体がどの
アイランドに存在するかの判定が行なわれ(ステップ1
225)、使用すべきアイランドが決定される(ステッ
プ1230)。次に使用するアイランドのピントのずれ
量からレンズ駆動量が計算され(ステップ1235)、
その分レンズが駆動される(ステップ1240)。
【0073】ステップ1205で測距が2回目以降であ
ると判断されたときは、前回決めた指定アイランドの測
距が行なわれる。すなわち、指定アイランドの積分が行
なわれ(ステップ1245)、データ出力モードが高速
から通常速モードに切換えられ(ステップ1250)、
指定アイランドのデータがダンプされる(ステップ12
55)。次いで測距演算が行なわれ(ステップ1260
)、ピントずれ量からレンズ駆動量が求められ(ステッ
プ1265)、プログラムはステップ1240に進む。
【0074】なおここで2回目以降の測距時に、指定ア
イランドのみの積分が行なわれているが、図19、図2
0で示したように、全アイランドについて積分が行なわ
れてもよい。
【0075】(3)  第3実施例(1端子出力タイプ
でかつアイランドが4つである場合) 次にこの発明の第3の実施例について説明する。第3の
実施例においては、出力端子は第2の実施例の場合と同
じであるが、焦点検出のためのアイランドの数が7つか
ら4つに減らされている。
【0076】この実施例における4つのアイランドはそ
れぞれ、第11〜第14アイランドIS11〜IS14
とする。
【0077】図30はこの発明の第3の実施例に係るデ
バイス構成図であり、図31はこの発明の第3の実施例
におけるモニタ画素のレイアウト図でありり、図32は
第3の実施例に係るデバイスの各端子のタイミングチャ
ートである。
【0078】図30は第1実施例の図16に対応し、図
31は図4(A)に対応し、図32は図11および図1
2に対応する。
【0079】図32を参照して、モード信号MD1がL
とされ、積分モードが設定され、積分開始信号ISTが
Hの間に読み出し開始信号RSTパルスが2回入力され
、AGC回路がリセットされる。このとき、読み出し開
始信号RSTパルスの立下がりでモード信号MD2、M
D3を用いてモニタ設定が行なわれる。積分開始信号I
STパルスの立下がりでモード信号MD2により積分モ
ードが設定され、モード信号MD3で読み出し速度が設
定され、積分が開始される。積分開始信号ISTパルス
が立下がって一定時間経過後、モード信号MD2、MD
3の入出力が切換えられ、これらの出力端子が出力端子
となる。これらの出力端子TAT、MD2、MD3、A
DTを用いて各アイランドの積分情報がパラレルに出力
される。図示のないAFコントローラは、TINTの4
つのパラレル出力がそれぞれLになるのを割込みを許可
することによって待っている。したがって各アイランド
の積分終了信号TINTがLになった順番と積分時間を
AFコントローラはチェックすることができる。すべて
のTINT信号が入力されか、一定時間経過によって積
分が強制終了されるときに、第1の読み出し開始信号R
STが入力される。この信号の入力によってモード端子
MD2、MD3が入力ピンとして指定され、続く第2の
読み出し開始信号RSTパルスの入力によってこれらの
ピンによって読み出しアイランドが設定され、データの
読み出しが開始される。次にモード信号MD1がHとさ
れ、データダンプモードが設定される。ADT出力信号
ADTパルスに同期して、画素データが信号出力端子V
outから出力される。データが不要画像データを表わ
すときは、積分開始信号ISTがLとされ、信号出力端
子Voutから温度データが出力される。黒基準部画素
出力が出力されるときには、読み出し開始信号RSTが
Hとされ、黒基準出力データがサンプルされ、ホールド
される。次に基準部画素が出力されるときには、積分開
始信号ISTがHとされ、信号出力端子Voutからは
画素データが出力される。またデータダンプ中、AFコ
ントローラが他の仕事をするためにデータの取込みが不
可能な場合がある。このような場合には信号TATがH
とされ、データダンプが中断される。
【0080】(4)第4の実施例 第4の実施例の基本的な構成は、第3の実施例とほぼ同
じである。つまり、図30に示されるデバイス構成であ
り、図31に示されるモニタレイアウトとなっている。 図32に対応するタイミングチャートを図38に、倍速
読み出し回路の構成図を図39および図40に示す。
【0081】図32および図38の間におけるタイミン
グでの違いは、倍速アンプのゲインが、積分開始信号I
STがHの期間中に入力される2回のRSTパルスのう
ちの最初のRSTパルスの立ち下がりから2回目のRS
Tパルスの立ち上がりまでの期間で、MD2によって決
められる点である。
【0082】倍速アンプのゲインは次のようにして決定
される。図39に示すように、まず第1回目の測距は倍
速読み出しで、倍速アンプの増幅率を1/2として行な
う。その結果が、積分時間最大、AGCアンプのゲイン
が8倍、A/D変換後の最大出力レベルが所定レベル以
下のとき、つまり、非常に暗くて、2倍の増幅を行なっ
てもCCDがオーバフローしないとき、マイコンが2回
目以降の測距時、倍速アンプのゲインを1倍とする。こ
れによって、センサ出力を倍増することができ、低輝度
限界を1EV向上することができる。つまり、これによ
って、モニタ制御レベルを切換えるという複雑な制御を
せずに、倍速読み出しの効果による感度アップによって
、低輝度限界を1EV向上することができる。また、極
端なオーバフローが生じた場合は倍速アンプの増幅列を
1/2に戻す。
【0083】本実施例のデバイスでは、横アイランド(
第2、第4アイランド)に比べて縦アイランド(第1、
第3アイランド)は画素数が少ないため、倍速読み出し
を行なわなくてもデータ読み出し時間による問題は生じ
ない。
【0084】また、倍速読み出しでは2画素分のデータ
を加算して読み出すため、読み出されるデータ数は通常
速読み出し時の半数となるが、縦アイランドでは画素数
が少ないので、さらにデータ数が半数になると十分な精
度の焦点検出演算を行うためのデータ数(本実施例では
20個)を確保できない。できるだけ精度を上げるため
、参照部と比較するためのデータ数を増やすと、十分な
合焦検出範囲が得られない。つまり、レンズが無限遠端
にあるとき、最近接付近を被写体に合焦できない。逆に
、レンズが最近接位置にある場合、無限遠付近の被写体
に合焦できないという問題点がある。
【0085】このため、本実施例では倍速読み出し時も
、縦アイランドは倍速読み出しを行なわず、十分な合焦
検出範囲が得られるようにしている。
【0086】なお、この他の機能、タイミングは第3の
実施例と同じである。 (5)第5実施例 図41から図48は第5の実施例のタイミングチャート
と、モード設定表である。第5の実施例の基本的な構成
は、図41に示すように、第3、第4の実施例とほぼ同
じである。違いは、TAT端子がCBG端子となり、P
D積分時の積分終了動作において、直接バリアゲートを
制御することと、積分終了情報がADT端子からシリア
ルで出力され、積分終了順序信号とゲイン情報がVo 
u t端子から出力されるため、入出力兼用ピンがなく
なっていることである。
【0087】まずST積分で全アイランドの積分終了時
間がばらばらで、すべてのアイランドが自然終了した場
合を図43を参照して説明する。
【0088】MD1=Lにして、積分モードに設定した
後、IST=H,CBG=Lとし、RSTパルスを2回
入力し、IST=Lとする。これによってセンサの初期
設定および不要電荷をクリアして積分が開始される。こ
のとき第1RSTパルスの立ち下がりで、図35のLP
A信号の立ち下がり、MD2,MD3端子の状態をラッ
チすることにより、第2アイランドの分割モニタの指定
を行なう。次に、第2RSTパルスの立ち上がり(図3
5のLPA1信号の立ち下がり)で、MD2端子の状態
をラッチすることにより、倍速アンプの設定を行なう。 倍速アンプとは、倍速読み出し時、増幅率が通常の1/
2倍に設定されていて、倍速読み出しによって増幅され
た電荷を検出した電圧を1/2倍して、通常読み出しの
出力電圧レベルと同程度の電圧レベルが出力される。被
写体が低輝度限界にあるときは、検出電荷量が少なく、
出力電圧を2倍してもオーバフローしない場合には、外
部から増幅率を1倍に設定して出力電圧を2倍にする。 これによって感度を2倍とし、低輝度限界の性能が向上
される。これによって、通常の積分制御は通常読み出し
時も倍速読み出し時も同様にでき、かつ、低輝度限界付
近の非常に暗い輝度のときには感度を2倍にでき、低輝
度限界性能を向上することができる。
【0089】第2RSTパルスの立ち下がり(図35の
LPB信号の立ち下がり)でMD2端子の状態をラッチ
することにより、ST、PD積分モードの切換を設定し
、MD3端子の状態をラッチすることにより、通常読み
出しと倍速読み出しの設定を行なう。
【0090】ISTの立ち下がりにより、積分が開始さ
れると、マイコンは他の処理を行ないながらADT信号
の立ち下がりよる割り込みが通常4回入るのを待ってい
る。このタイミングチャートでは、各アイランドの積分
終了タイミングがすべて違うために、割り込みが4回入
っているが、被写体の輝度分布によっては、同時に積分
を終了する場合がある。このとき、タイミングをずらせ
てADT信号の立ち下がりを出力するようにロジックを
構成することも可能であるが、本実施例では、ロジック
回路の規模を縮小するために、同時に積分を終了したら
、1回のADT信号の立ち下がりに代表させるように構
成している。このため、本システムのマイコンは、AD
T信号の立ち下がり後、一定時間ADT信号をチェック
してADT信号がHになるかどうかを見ている。つまり
、一定時間後ADT信号がHにならなければ、すべての
アイランドの積分が終了したとして、次のステップに移
り、Hになれば、次のADT信号の割り込みに備える。
【0091】すべてのアイランドの積分が終了すると、
マイコンはCBG=Hとし、RSTパルスをセンサに入
力する。このときRSTパルスの立ち下がりでMD2,
MD3の状態をラッチすることによって読み出しアイラ
ンドの選択を行なう。その後、所定時間後MD1=Hと
し、データダンプモードに設定する。これによってMD
1=Lのときには、温度データ(VT M P )が出
力されていたVo u t 端子からVref電圧が出
力され内部ではADT信号に同期して画素出力が読み出
されるようになる。このときは、その後、黒基準部の遮
光画素の出力が読み出される順番になったとき、CBG
=Lとして、黒基準部の出力をVrefにクランプする
。このとき、MD2,MD3の組合せによって、図35
(2)のようなデジタルデータがVo u t 端子か
ら出力される。その後、基準部画素列が出力される順番
になると、IST=Hとし、Vo u t 端子から基
準部画素列を出力し、基準部画素列出力終了後、IST
=Lとし、出力マスキングを行なう。参照部画素列が出
力される順番になると、IST=Hとし、Vo u t
 端子が参照部画素列を出力する。参照部画素列出力終
了後、IST=Lとし、出力マスキングを行なう。
【0092】その後、MD1=Lとして、1つのアイラ
ンドの読み出しを終了する。引続き、別のアイランドを
読み出すときは、前回と同じように、RSTパルスを入
力して、MD2,MD3によって読み出しアイランドを
選択する。
【0093】図47は、ST積分の強制終了時のタイミ
ングチャートである。基本的なタイミングが図46の場
合と同じで、違う点は所定時間後(本実施例では20m
s後)、積分終了の割り込みがこない点である。本タイ
ミングチャートでは、1つも積分終了の割り込みが入っ
ていない。しかし、いくつかのアイランドで積分終了し
ているものの、所定時間後にまた積分終了していないア
イランドが存在する場合も同じである。
【0094】強制終了する理由は、あまり積分時間が長
いとオートフォーカスの作動が遅くなり、ユーザに違和
感を与えるために、違和感を与えない程度の時間で積分
を打ち切るためである。これによる蓄積電荷量不足は、
AGCアンプによって増幅することによって補う。
【0095】強制終了の方法は、所定時間たっても全ア
イランドの積分が終了しないとき、マイコンがCBG=
Hとすることによってセンサに強制終了を指示し、これ
を受けて、センサはADT=Lとし、全アイランドの積
分を終了する。以後のタイミングは自然終了と同じであ
る。
【0096】図45は、PD積分の自然終了時のタイミ
ングチャートである。基本的なタイミングは図43の場
合と同じで、違いは積分終了動作のCBGの操作である
。本実施例では、ロジック規模縮小のため、PD積分の
積分終了は1つのアイランドの積分終了によってすべて
のアイランドの積分を終了するように構成している。 このため、ADT=Lを受けて、CBG=Hとして、所
定時間後、CBG=Lとし、約100μs後、CBG=
Hとすることにより、積分動作を終了する。その後の動
作タイミングは図46の場合と同じである。
【0097】勿論、ロジック回路に余裕があれば、各ア
イランドを独立に制御してもよい。図33はPD積分の
強制終了のタイミングチャートである。図48の場合と
の違いは、積分開始後、所定時間後(本実施例では20
ms)もADT=Lとならないとき、CBG=Hとして
、強制終了をセンサに伝達し、次に、CBG=Lとし、
所定時間後(約100μs)、CBG=Hとすることに
よって、積分動作を終了する。その後の動作タイミング
は図46の場合と同じである。強制終了による蓄積電荷
不足は、ST積分の強制終了と同様にAGCアンプによ
って増幅することによって補う。
【0098】図34は、MD2,MD3端子による各モ
ードの設定や、デジタルデータの組合せを表わす表であ
る。
【0099】本実施例の倍速読み出しの回路を図39に
示す。これは、図13の回路図とほぼ同じである。違い
は、図13の場合は、倍速読み出し時には、AGCアン
プそのものの増幅率を1/2倍しているが、図39では
、AGCアンプの前に倍速アンプを設けて、このアンプ
の増幅率を1/2倍または1倍に切換えることで対応し
ている。
【0100】各モードの設定方法を図33−図37のフ
ローチャートを用いて説明する。図33は、分割モニタ
の選択方法である。分割モニタは初回の積分時、全体の
輝度分布がわからないので、アイランド全体を広くモニ
タするために、第1モニタを使用する(ステップ500
1)。2回目以降の測距のときは、第1回目の測距で主
被写体を限定でき、分割モニタを使用した方がよいとマ
イコンが判断したときは、主被写体の存在する測距ブロ
ックに対応する分割モニタを使用する。また、主被写体
が限定できない場合、つまり、像倍率が大きくて、どの
ブロックでも主被写体をとらえていると思える場合や、
ローコントラストなどにより測距できない場合など、ま
たは、主被写体が限定できても、分割モニタを使用しな
い方がよいとマイコンが判断した場合は、第1モニタを
使用する(ステップ5002,5003)。
【0101】図34は分割モニタの選択方法の別の実施
例である。初回の積分時は、前述の理由により、第1モ
ニタを使用する(ステップ5101)。2回目以降の測
距では、被写体が逆光状態にあることが検知された場合
は、主被写体があると思われる測距ブロックに対応する
分割モニタを使用して測距を行なう(ステップ5102
,5103)。
【0102】図35は倍速アンプの設定方法を示すフロ
ーチャートである。初回の積分時は、主被写体の位置も
輝度分布もわからないので、倍速読み出しで全測距範囲
を測距し、オーバフローを防止するために、倍速アンプ
を1/2倍に設定する。2回目以降の測距では、前回の
測距において積分時間200ms,ゲインが8倍に設定
されており、かつ画素出力の最大値Vo u t (M
AX)が100LSB以下のとき、つまり、最大AGC
領域で、出力を2倍してもオーバフローしないという非
常に暗い輝度のときのみ、倍速アンプの倍率を1倍に設
定して、出力電圧を増幅して、低輝度限界を向上させる
(ステップ5202,5203)。
【0103】図36は読み出し速度の設定のフローチャ
ートである。初回積分のときは、ステップ5201と同
じ理由により、倍速読み出しに設定する。2回目以降の
測距においては、倍速アンプが1/2倍に設定されてい
れば、必ず倍速読み出しになり(ステップ5302)、
1倍に設定されていれば、次に被写体が動体であるかど
うかの判定を行なう(ステップ5302)。動体であり
、かつS2(レリーズ開始スイッチ)が押されていなけ
れば、測距時間短縮のため倍速読み出しで測距を行ない
、スイッチS2が押されていれば、通常速度読み出しに
設定して、現在の被写体位置を高精度に測距する(ステ
ップ5304)。
【0104】また、被写体が動体でなければ、補助光モ
ードに入っているか否かを判定し(ステップ5305)
、補助光モードであれば、倍速読み出しに設定する。補
助光モードに設定されていなければ、被写体が低周波数
被写体かどうかを判定し、低周波数被写体ならば、倍速
読み出しに設定し、低周波被写体でなければ通常速読み
出しに設定する(ステップ5306)。
【0105】図37は積分モード設定のフローチャート
である。初回の積分は残像除去のために、PD積分を行
なうが、あまり積分時間が長くなると撮影者に違和感を
与えるため、最大積分時間を10msに設定して、PD
積分を行なう(ステップ5401,5402)。
【0106】このとき、被写体輝度が暗くて、2倍以上
のゲインが必要であったときは、次回の測距を最大積分
時間100msのPD積分を行なう(ステップ5403
,5407)。
【0107】被写体輝度が明るく、かつ、積分時間が1
ms未満の場合は、PD積分の積分終了遅れの影響で正
しい積分終了を行なわれないため、最大積分時間20m
sのST積分で積分動作をやりなおす(ステップ540
4,5405)。積分時間が1ms以上の場合は、次回
の積分を最大積分時間20msのST積分で行ない、今
回の積分による測距結果を有効とする(ステップ540
4,5406)。
【0108】ST積分に入った場合、どれかのアイラン
ドのゲインが1倍の間は、ST積分(20ms)での測
距を繰返し(ステップ5408,5414、すべてのア
イランドのゲインが2倍以上のときは、最大積分時間1
00msのPD積分を行なう(ステップ5407)。
【0109】PD積分モードに入った場合、ゲインが2
倍以下で、かつ、積分時間が10ms以上のときは、P
D積分を繰返し(ステップ5410)、積分時間Ti 
n T が1ms≦Ti n T ≦10msのときは
、次回の積分を最大積分時間20msのST積分に設定
する(ステップ5410,5404,5406)。積分
時間Ti n T ≦1msならば、最大積分時間20
msのST積分でやり直す(ステップ5405)。
【0110】補助光モードに入った場合は、最大積分時
間200msのPD積分に設定し、補助光を発光する(
ステップ5411,5412)。
【0111】(6)  補助光モード 次に第1の実施例で述べた補助光成分(赤外光)で測距
する場合について説明する。図51は補助光を発生する
補助光LEDの発光波長との発光強度の関係を示す図で
ある。図51を参照して、補助光は695nmの波長で
ピークを持つスペクトル特性を有している。
【0112】図52は波長とその波長に対するAFセン
サを構成するCCDセンサの分光感度との関係を示す図
である。定常光下で測距が行なわれた場合に、定常光に
よる影響を受けないように補助光のみによって測距が行
なわれる。このときはCCDの検知部に補助光成分のみ
を測距するための赤色フィルタが設けられている。また
、積分を制御するモニタ素子にも赤色フィルタが設けら
れている。これはセンサの受光光量とモニタの受光光量
とを合わせるためである。図52には図51に示した補
助光LEDの発光波長が点線で示されているが、このよ
うに赤外カットフィルタと赤色フィルタとで形成された
バンドパスフィルタによって作られたCCDの感度の高
い部分で補助光が検知されるため、定常光の影響を受け
ずに測距が行なわれる。なお、赤色フィルタの透過帯域
を補助光のスペクトル分布に合わせて変えるとより効果
的である。
【0113】次に補助光モードにおけるAFサブルーチ
ンについて説明する。図35は補助光モードにおけるA
Fサブルーチンを示すフローチャートである。まず第1
ないし第6アイランドIS1〜IS6が使用され(ステ
ップ3000)、積分が行なわれる(ステップ3005
)。その結果がデータダンプされ(ステップ3010)
、第1〜第6のすべてのアイランドがローコンか否かが
判断される(ステップ3015)。すべてのアイランド
がローコンでなければ(ステップ3015でNOのとき
)、コントラストが得られたアイランドのデ−タに基づ
いて測距演算が行なわれる(ステップ3020)。 被写体のあるアイランドが選択され(ステップ3025
)、その位置へレンズが駆動され(ステップ3030)
、レンズは合焦位置に移動される(ステップ3035)
。ステップ3015ですべてのアイランドがローコンで
あると判断されたときは、すべてのアイランドからの出
力信号が低輝度であるか否かが判断される(ステップ3
045)。すべてのアイランドからの出力信号が低輝度
であると判断されたときは(ステップ3045でYES
のとき)、補助光モードがセットされ(ステップ305
0)、図示のない補助光回路が駆動される。そして、第
6アイランドおよび第7アイランドのうち補助光用の赤
色フィルタ付きの第7アイランドIS7が選択され(3
055)、積分が行なわれ(ステップ3060)、デー
タがダンプされる(ステップ3065)。その後全アイ
ランドがローコンか否かが再度判断され(ステップ30
70)、全アイランドからのデータがローコンでないと
き(ステップ3070でNOのとき)、第7アイランド
IS7で得られたデータに基づいて測距演算が行なわれ
(ステップ3075)、ピントずれ量に基づいてレンス
が合焦位置へ移動される(ステップ3030、ステップ
3035)。ステップ3070で全アイランドがローコ
ンであると判断されたときは、ローコンスキャンが行な
われ(3080)、プログラムが再びステップ3000
へ戻る。
【0114】(7)  色検出素子およびそれを用いた
主被写体の存在するアイランドの判別 次に第1の実施例の図10の説明で述べた色検出素子お
よびそれを用いた主被写体のあるアイランドの判別方法
について説明する。図54は色検出素子に用いられる色
素フィルタの形成方法を説明するための図である。この
色検出素子はR、G、Bの3原色からなる色素フィルタ
がオンエア方式によって形成されたものである。オンエ
ア方式とは、CCDのウエハプロセスが完了したウエハ
上に、ベース層という透明レジスタを塗布することによ
って形成される。この層はウエハプロセス中に発生した
ウエハの凹凸を改善するとともに、この後に続く染色レ
ジストとの密着性を改善する役割を果たす。この後通常
のPEP(Photo  Engraving  Pr
ocess)によって露光現像が行なわれる。
【0115】図54の(a)から(g)のプロセスを経
て色素フィルタが形成される。露光現像の後、(b)に
示すようにベース層の上に染色レジストが塗布されパタ
ーンが1つ1つ画素上に形成される。次にこのウエハが
緑色Gの染色液に浸漬され、乾燥されてG層が形成され
る。次に(c)に示すように次の染色工程での混色を防
ぐために、再び透明レジストが塗布されパターニングさ
れる。この透明層は中間層と呼ばれる。次に(d)に示
すように、G層を形成したのと同じように染色レジスト
が塗布されパターニングされる。次にこのウエハが赤色
R染色液に浸された後、乾燥される。この層がR層と呼
ばれる。次に(g)に示すように各画素の上に発生して
いる凹状態を改善するため再び透明レジストが塗布され
る。次に(f)に示すようにこの透明レジスト(第2の
中間層)の上に染色レジストが塗布されパターニングさ
れる。この層はW(白)層と呼ばれ、染色は行なわれな
い。この層はR層、G層の表面状態を改善し、色再現性
を良くするために用いられる。最後に(g)に示すよう
に表面を保護するためのオーバコート層が形成され、カ
ラーCCDイメージセンサの色フィルタが完成する。
【0116】このようにして形成されたカラーCCDイ
メージセンサの色フィルタのそれぞれの分光透過率特性
が図55に示される。
【0117】次に主被写体が存在するアイランドを検出
するための方法について説明する。主被写体は一般に人
物であるため、肌色が検出された領域に主被写体は存在
すると考えられる。したがって、以下にこの肌色を検知
するためのアルゴリズムについて説明する。色検出素子
R、G、B素子の出力比より各部位での色情報が検出さ
れ、全体の色出力比より光源の種類を判別し、さらに各
部位のデフォーカス量より像倍率情報を求め、この3つ
の情報より人物と考えられる部位が注視される。その部
位を主被写体として認識してオートフォーカスが施され
ば主被写体の位置が選択できる。
【0118】まず色情報の検出について説明する。ほぼ
同じ位置にを睨む位置に配置されたAFセンサ上の12
カ所に設けられた受光素子が赤、緑、青、赤外(以下R
、G、B、IRと略す)のそれぞれの色素フィルタで覆
われる。ここで受光素子Rの出力をVr、Gの出力をV
g、Bの出力をVb、赤外線IRの出力をVirとする
。上記した12カ所の受光素子の出力比Vr/Vb、V
g/Vb、Vir/Vbられる。これらが6アイランド
それぞれの色情報とされる。
【0119】次に光源の検出について説明する。人物の
肌色は光源によりその反射波長分布が異なる。このため
、被写体の色情報を検出しただけでは不十分である。 そこで、光源がどのような状態であるか検出する必要が
ある。上に述べた色情報より光源が推定され、色情報の
肌色しきい値に光源による補正が加えられる。
【0120】次に光源の推定方法について説明する。色
情報検出素子と同様に配置されたIRフィルタの出力と
Bフィルタの出力との比により光源が推定される。12
カ所に設けられた色情報素子の出力のうちIRフィルタ
、Bフィルタの出力のそれぞれの出力の和を求め、その
和の比により光源が推定される。
【0121】   この演算によって求められた比と肌色と検出できる
レベルと判定された光源の関係が図56に示される。こ
こで肌色と検出できるレベルにおけるRg/bはGの出
力であるVgとBの出力であるVbとの比を表わし、R
r/bはRの出力であるVrとBの出力であるVbの出
力との比を示す。
【0122】図56に基づいてまずRir/bの値によ
り光源が推定され、推定された光源状態における肌色検
出レベル内に各ブロックの色検出情報が含まれるか否か
がチェックされることによって肌色ブロックの抽出が行
なわれる。
【0123】図57は色フィルタ付画素を用いた場合の
AFサブルーチンを示すフローチャートである。図58
を参照して、色フィルタ付画素が用いられた場合にはま
ず全アイランドの積分が行なわれ(ステップ4000)
、その結果に基づいて主被写体すなわち人物が存在する
アイランドの判別が行なわれる(ステップ4005)。 次にその主被写体が存在するアイランドのデータを用い
て測距演算が行なわれ(ステップ4010)、光源の違
いによるピントずれ量の補正が行なわれ(ステップ40
13)、ピントのずれ量が求められてレンズが駆動され
(ステップ4015)、レンズは合焦位置へ移動される
(ステップ4020)。
【0124】次に図58を用いて主被写体である人物が
存在するアイランドの判別サブルーチンを説明する。人
物アイランド判別サブルーチンにおいては、まずアイラ
ンドのナンバーであるとともにループナンバーとしてn
に6が設定される(ステップ4110)。次に第n番目
のR、G、B、IRの出力データから先に述べた方法に
よって人の肌色の検知が行なわれる(ステップ4115
)。次に第n番目のアイランドの出力データが肌色を表
わしているか否かが判断され(ステップ4120)、肌
色を表わしていればそのnが所定のメモリに記憶され(
ステップ4140)、そうでない場合はnから1が減算
されてこのnが0になるまで以上の判定が繰返される(
ステップ4125、ステップ4130)。その後記憶さ
れたnのうち、カメラに近いアイランドが選択される(
ステップ4135)。以上のようにして主被写体すなわ
ち人物のいるアイランドが判別され、そこが所望のアイ
ランドであるとしてそのアイランドの出力データが適正
値になるようにAFセンサは積分を行なう。
【0125】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、画素数
の多い第1のイメージセンサからのデータ出力は通常速
度とそれよりも速い速度のいずれかの複数の読み出しモ
ードで行なわれ、画素数の少ない第2のイメージセンサ
からの読み出しは通常の読み出し速度のみで行なわれる
ため、画素数の多い第1のイメージセンサにおいては、
必要に応じて倍速読み出しが行なわれ、画素数の少ない
第2のイメージセンサにおいては倍速での読み出しが行
なわれない。その結果、構成の簡単な、複数の焦点検出
領域を有する、ピント検出用光電変換素子を提供できる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るピント検出用光電変換装置を用
いたカメラの焦点検出光学系を示す斜視図である。
【図2】図1に示した焦点検出光学系の原理説明図であ
る。
【図3】本発明が適用されたカメラにおけるファインダ
内表示を示す図である。
【図4】この発明に係る光電変換装置に用いるCCDチ
ップの詳細を示す図である。
【図5】図4に示したCCDチップにおける基準部の分
割領域を示す説明図である。
【図6】CCDチップにおける各分割領域についてのシ
フト量を示す説明図である。
【図7】この発明に係る光電変換装置を実現するAFセ
ンサとAFコントローラのブロック回路図である。
【図8】この発明の適用された光電変換装置の異なる積
分モードを示す説明図である。
【図9】この発明の適用された光電変換装置の異なる積
分モードを示す説明図である。
【図10】この発明に係る色検出素子およびモニタの配
置を示す図である。
【図11】この発明の第1の実施例に係るタイムチャー
トである。
【図12】この発明の第1の実施例に係るタイムチャー
トである。
【図13】この発明の第1の実施例に係るタイムチャー
トである。
【図14】この発明の第1の実施例に係るタイムチャー
トである。
【図15】この発明の第1の実施例に係る2端子出力タ
イプの要部を示すブロック図である。
【図16】この発明の第1の実施例に係る光電変換装置
の要部ブロック図である。
【図17】この発明の第1の実施例に係る光電変換装置
の要部の動作を示すフローチャートである。
【図18】この発明の第1の実施例に係る光電変換装置
の要部の動作を示すフローチャートである。
【図19】この発明の第1の実施例に係る光電変換装置
の要部の動作を示すフローチャートである。
【図20】この発明に係る光電変換装置のモニタ画素配
置の変形例を示す図である。
【図21】倍速モードにおけるAFサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図22】この発明の第2の実施例に係る光電変換装置
のタイムチャートである。
【図23】この発明の第2の実施例に係る光電変換装置
のタイムチャートである。
【図24】この発明の第2の実施例に係る光電変換装置
のタイムチャートである。
【図25】この発明に係る光電変換装置の積分モードの
設定および読み出しアイランドの設定方法を説明するた
めの図である。
【図26】この発明に係る光電変換装置の積分モードの
設定および読み出しアイランドの設定方法を説明するた
めの図である。
【図27】高速読み出しモードを説明するための図であ
る。
【図28】高速読み出しモードを説明するための図であ
る。
【図29】この発明に係る第2の実施例のAFサブルチ
ーンを示すフローチャートである。
【図30】この発明に係る第3の実施例を説明するため
の図である。
【図31】この発明に係る第3の実施例を説明するため
の図である。
【図32】この発明に係る第3の実施例を説明するため
の図である。
【図33】分割モニタの選択方法を示すフローチャート
である。
【図34】分割モニタの選択方法の別の実施例を示すフ
ローチャートである。
【図35】倍速アンプの設定方法を示すフローチャート
である。
【図36】読み出し速度の設定方法を示すフローチャー
トである。
【図37】積分モード設定方法を示すフローチャートで
ある。
【図38】第4の実施例におけるタイミングチャートで
ある。
【図39】倍速読み出し回路の態様の実施例における構
成図である。
【図40】倍速読み出し回路におけるタイミングチャー
トである。
【図41】第5の実施例における基本構成を示すブロッ
ク図である。
【図42】第5の実施例における各ブロックの配置を示
す模式図である。
【図43】第5の実施例のタイミングチャートである。
【図44】第5の実施例のタイミングチャートである。
【図45】第5の実施例におけるタイミングチャートで
ある。
【図46】第5の実施例におけるタイミングチャートで
ある。
【図47】第5の実施例におけるモード設定表である。
【図48】第5の実施例におけるタイミングチャートで
ある。
【図49】第5の実施例におけるモード設定表である。
【図50】第5の実施例におけるモード設定表である。
【図51】この発明に係る光電変換装置の補助光モード
を説明するための図でる。
【図52】この発明に係る光電変換装置の補助光モード
を説明するための図でる。
【図53】この発明に係る光電変換装置の補助光モード
を説明するための図でる。
【図54】この発明に係る光電変換装置における色フィ
ルタ付画素とその利用方法を説明するための図である。
【図55】この発明に係る光電変換装置における色フィ
ルタ付画素とその利用方法を説明するための図である。
【図56】この発明に係る光電変換装置における色フィ
ルタ付画素とその利用方法を説明するための図である。
【図57】色フィルタ付画素を用いた場合のAFサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図58】人物アイランドを判別するためのサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】 16a〜16g  光電変換素子列 17  AFセンサ 30  AFコントローラ 31  A/D変換部 32  メモリ 33  焦点検出部 34  補正演算部 35  レンズ駆動制御部 36  タイマ回路 37  AFセンサ制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1の画素数の画素列を含む第1のイ
    メージセンサと、前記第1の画素数より少ない第2の画
    素数の画素列を含む第2のイメージセンサとを含むピン
    ト検出用光電変換素子であって、前記第1のイメージセ
    ンサからのデータの読み出しは所定の第1の読み出し速
    度と前記第1の読み出し速度よりも速い第2の読み出し
    速度を含む複数の読み出しモードを用いて選択的に行な
    われ、前記第2のイメージセンサからのデータの読み出
    しは前記第1の読み出しモードのみによって行なわれる
    、ピント検出用光電変換素子。
  2. 【請求項2】  前記第2の読み出し速度による読み出
    しは、複数の画素データの合計を読み出すことによって
    行なわれる、請求項1に記載のピント検出用光電変換素
    子。
JP23475091A 1990-09-13 1991-09-13 ピント検出用光電変換素子 Withdrawn JPH04261508A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US58188690A 1990-09-13 1990-09-13
US581886 1990-09-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04261508A true JPH04261508A (ja) 1992-09-17

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