JP2569180B2 - 出力トランジスタ保護回路を備えた車載用制御装置 - Google Patents

出力トランジスタ保護回路を備えた車載用制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は比較的大きな電流を流す出力トランジスタ回
路の保護回路に関し、特に、その出力トランジスタの負
荷増大時の過電流に伴う発熱破壊を防止する出力トラン
ジスタ保護回路を利用した車載用制御装置。
〔従来の技術〕
例えば、自動車等に搭載される各種車載用制御装置で
は、その電動アクチュエータを制御するための制御電流
を供給するが、この様な制御装置では、上記制御電流を
形成するために比較的大きな電流を流す出力用パワート
ランジスタが多く使用されている。この出力トランジス
タは、過電流が流れることに伴う熱破壊を防止すべく、
いわゆる保護回路が設けられている。
かかる出力用トランジスタの過電流保護回路として、
例えば特開平1-220915号公報に開示されたものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の従来技術では、外部からのノイ
ズや電源電圧の変動による誤動作の恐れがあること及び
一度動作すると自己保持が接続し、電源を遮断しなけれ
ばリセットできないという問題点があった。
本発明の目的は、上記従来技術における不具体に鑑み
てなされたものであり、誤動作の恐れのない、入力信号
によってリセット可能な出力トランジスタ保護回路を利
用した安全性の高い車載用制御装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、上記本発明の目的は、車載のバッテリと車
載制御装置のアクチュエータとの間に挿入され、前記ア
クチュエータへ供給されるアクチュエータ駆動電流の断
続を行う出力用トランジスタ素子を含む車載用制御装置
において、前記出力用トランジスタ素子の出力電流を検
出するために前記出力用トランジスタ素子に直列に挿入
されたシャント抵抗と、前記出力用トランジスタ素子の
制御端子に並列に接続され、前記出力電流検出用シャン
ト抵抗に表われる電圧信号により制御される電流制限用
トランジスタと、前記電流制限用トランジスタ素子の出
力が所定の電圧を超えた時に作動し、前記電流制限用ト
ランジスタ素子を強制的に導通状態に保持し、前記出力
用トランジスタを遮断状態に保持する自己保持用トラン
ジスタと、前記電流制限用トランジスタ素子の出力が所
定の電圧以下の時に、前記自己保持用トランジスタのベ
ースとエミッタとの間に逆バイアスを掛ける手段とから
なる出力トランジスタ保護回路を備えることによって達
成される。
また、上記本発明の他の目的は、車載のバッテリと車
載制御装置のアクチュエータとの間に挿入され、前記ア
クチュエータへ供給されるアクチュエータ駆動電流の断
続を行う出力用トランジスタ素子を含む車載用制御装置
において、前記出力用トランジスタ素子の出力電流を検
出するために前記出力用トランジスタ素子に直列に挿入
されたシャント抵抗と、前記出力用トランジスタ素子の
制御端子に並列に接続され、前記出力電流検出用シャン
ト抵抗に表われる電圧信号により制御される電流制限用
トランジスタと、前記電流制限用トランジスタ素子の出
力が所定の電圧を超えた時に作動し、前記電流制限用ト
ランジスタ素子を強制的に導通状態に保持し、前記出力
用トランジスタを遮断状態に保持する自己保持用トラン
ジスタと、入力信号により前記自己保持用トランジスタ
をリセットする手段とからなる出力トランジスタ保護回
路を備えることにより達成される。
〔作用〕
以上に述べた本発明になる出力トランジスタ保護回路
を備えた車載用制御装置によれば、出力用トランジスタ
に正帰還をかける方式を工夫し、適正なバイアスを与え
ることにより、上記出力用トランジスタを流れる電流が
制限値に達するまでは上記の正帰還がかかわらず、もっ
て、誤動作を防止して確実な保護特性を得るようにし、
また、リセット可能にしたものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について、添付の図面を参照し
ながら詳細に説明する。
第1図には、例えば車載の自動変速機(AT)の油圧バ
ルブの開閉を制御する電磁コイル4の励磁電流Iの断続
を制御する自動変速機制御装置の回路図が示されてお
り、本発明になる出力トランジスタ保護回路を含んでい
る。すなわち、この制御回路では、車載のバツテリ1の
電源電圧VBは、シヤント抵抗器2及び出力トランジスタ
3を介して、負荷である電磁コイル4に接続されてい
る。一方、この出力トランジスタ3のベース駆動電流
は、トランジスタ5により制御される。また、このトラ
ンジスタ5のベース端子は、直並列に接続された抵抗R,
Rを介して、例えば図には示されないマイクロコンピユ
ータ等によつつて構成される中央制御部からの制御出力
信号が印加される。
トランジスタ6は、上記シヤント抵抗器2と上記出力
トランジスタ3のベースとの間に挿入されており、シヤ
ント抵抗器2の両端に発生する電圧がそのエミツタ・ベ
ース間のえん層電圧を超えると導通し始め、出力トラン
ジスタ3のベース電位を上昇させて限流制御を行うため
の電流制限用トランジスタを構成している。
そして、本発明によれば、上記電流制限用トランジス
タ6に加え、自己保持用としてのトランジスタ7を設
け、もつて、上記のトランジスタ6に正帰還をかけてい
る。すなわち、出力トランジスタ3を流れる電流Iが増
加して限流値に達すると、前述した様に、シヤント抵抗
器2の両端に発生する電圧VSによりトランジスタ6が導
通し始める。従つて、トランジスタ6のコレクタ電位が
上昇して上記自己保持用のトランジスタ7を導通させ
る。この自己保持用トランジスタ7のコレクタは、図示
の様に、抵抗Rを介して電流制限用トランジスタ6のベ
ースに接続されているので、このトランジスタ6のベー
ス電流は充分な大きさに確保され、もつて完全なスイツ
チング動作(導通)を行つて出力トランジスタ3のベー
ス電位を完全に持ち上げる。そのため、出力トランジス
タ3は完全に遮断状態に移行する。従つて、シヤント抵
抗器2の両端には電圧が発生しなくなるが、この時には
既に電流制限用トランジスタ6のベース電流は保持用ト
ランジスタ7を介して流れ続けているので自己保持状態
が持続されることとなる。
また、電流制限用トランジスタ6のベース端子に接続
されたダイオード8は、シヤント抵抗器2から保持用ト
ランジスタ7に電流が流れ込むのを防止するためのもの
であり、他方、ダイオード9は、出力トランジスタ3の
ベースにダイオードDと共に接続された抵抗10の両端の
電圧により上記保持用トランジスタ7が誤動作すること
を防止しようとするものである。
一方、出力トランジスタ3の導通時には、トランジス
タ5のコレクタ電位は、出力トランジスタ3のベース電
流が流れているためアース電位よりほぼ1V程度上昇して
いる。そして、出力電流Iが限流値Imaxに達しない領域
では、電流制限用トランジスタ6のコレクタ電圧は抵抗
11によりアース電位に保たれているので、保持用トラン
ジスタ7のベース・エミツタ間にはIV程度の逆バイアス
が掛つている。このため、保持用トランジスタ7は完全
な遮断状態になり、外部からのノイズや電源電圧VBの変
動による誤動作を確実に避けることが可能となる。
そして、出力電流Iが限流値Imaxに達すると、電流制
限用トランジスタ6のコレクタ電圧が上昇し始めるが、
保持用トランジスタ7の前記逆バイアスが打ち消される
まではその自己保持作用は起こらない。しかしながら、
上記保持用トランジスタ7は、抵抗11の電圧が1Vを超え
ると導通し始め、電流制限用トランジスタ6に正帰還を
かけるので、抵抗11の電圧は一気にバツテリ電圧VBまで
上昇する。そのため、出力トランジスタ3は遮断状態と
なると共に自己保持されることとなる。
以上の説明から分る通り、本発明になる出力トランジ
スタ保護回路では、出力トランジスタ3は完全にスイツ
チングモードでオン状態になるか、あるいは、遮断状態
になるかのいずれかであり、電流制限用トランジスタ6
を設けたにもかかわらず、限流値に定電流制御されて流
れ続けることはない。従つて本方式に於いては、出力ト
ランジスタ3の発熱は極めて少なくなるという利点を有
する。
本発明の他の実施例を、添付の第2図及び第3図を参
照しながら以下に説明する。この実施例も、上記第1図
に示した実施例と同様、自動車の自動変速機の油圧系バ
ルブの制御回路であり、図からも明らかな様に、上記第
1図に示す回路を二回路設け、図中上側の回路は直接ソ
レノイドバルブの電磁コイル12を駆動すると共に、下側
の回路は抵抗13を介して上記電磁コイル12を含むソレノ
イドバルブを駆動するものである。この回路の入力
の電圧及び出力電流の関係を示したのが第3図であ
る。第3図(イ)は正常時の波形、同図(ロ)は端子T3
の配線が地絡した場合の各波形、同図(ハ)は端子T5
配線が地絡した場合の各部の波形を示す。
通常は、第3図(イ)に示す様に、端子T3の電流は
一定幅の細いパルス状に流れ、そのピーク値は設定され
た限流値i1maxより低い。また端子T5の電流は最大100
%までのデユーテイ(通流率比)をもつパルス波形であ
り、波高値はやはり設定値i2maxより低い。
今、端子T3及びそこから外へ配線されているワイヤー
ハーネスのどこかが、鉄板の端などでこすれて地絡した
とする。この時には、第3図(ロ)の波形で示す様
に、端子T3の電流は限流値i1maxに達したあと0にな
り、従つて、極めて細いパルス電流が流れるのみであ
る。尚、端子T5の電流は、抵抗13に直接バツテリ電圧が
印加されるので第3図(イ)の場合より増大するが、限
流値i2maxには達しない。
次に端子T5及びそのワイヤーハーネスのいずれかの個
所が接地した場合を考える。第3図(ハ)の波形で示
す様に、端子T5の電流は限流値i2maxに達したあと0に
なり、極めて細いパルス電流が流れるのみである。端子
T3の電流は、通常時のソレノイドの電磁コイル12の他に
抵抗13が並列に接続されて負荷となるため、第3図
(イ)の場合よりも増大するが、しかし、限流値i1max
には達しない。
いずれにせよ、負荷が地絡して大電流が流れようとし
ても、直ちに出力トランジスタが遮断され、トランジス
タ3及び103とも破壊されることはない。また地絡状態
が復旧すれば、再び正常に動作することになる。
ところで、自動車の自動変速機は、その油圧バルブ制
御の失敗・故障によつては、ドライバーの人命にも係わ
ることから、いわゆるフエールセイフ性については特に
充分な留意が払われねばならない。このことは、例え
ば、電気系が故障してソレノイドバルブが付勢されなく
なつた場合、急激なシフトダウンは行われずに、シフト
アツプ又はせいぜい一段シフトダウンに止め、また、マ
イコンによる故障検出保護により最終的には第3速に固
定して安全かつ走行可能に状態に持込むように設計され
ている。
このような機械システムに対応した電気回路として
は、地絡等の異常負荷に対しては電流制限値を維持しよ
うとして出力トランジスタ3又は103を発熱により破壊
するよりは、むしろ、直ちに電流を遮断してその回路が
破壊されないようにする方が安全上からも優つている。
何故ならば、出力トランジスタが熱破壊する時は、必ず
しもそのコレクタ・エミツタ間が開放状態になるとは限
らず、永久導通となつて壊れることも有るので、その場
合マイコンの保護動作によつても第3速固定にならず、
却つてフエールセイフ性を損なうことになるからであ
る。
従つて本発明の方式では、自動変速機の制御回路に適
用した場合、安全性の面からも極めて適した保護方式と
なることが明らかであろう。
第4図には、本発明の更に他の実施例が示されてお
り、この回路は第1図に示した回路とコンプリメンタル
な回路である。この回路では、出力トランジスタ3にNP
Nトランジスタを用いているため負荷4は端子T3とバツ
テリ1のプラス(+)極との間に挿入されている。また
シヤント抵抗器2は出力トランジスタ3のエミツタとア
ースの間に挿入されている。
電流制限用トランジスタ6はNPN型を用い、自己保持
用トランジスタ7はPNP型となる。図面のその他の抵抗
やダイオード等には、第1図と同じ機能をもつものには
同一符号を記してある。
しかしながら、上記第4図の回路においては、第1図
とは異なり、出力トランジスタ3のベース駆動用トラン
ジスタ5が存在しない。これは出力トランジスタ3がNP
N型であるので、端子T2に与えられるTTLレベルの入力信
号で直接駆動可能であり、特にベース駆動用のトランジ
スタ5を必要としないからである。このためトランジス
タ7のベース・エミツタ間に逆バイアス電圧を与える方
法が、第1図に示すものとは異なるが、抵抗11をTTLレ
ベルよりはるかに電圧の高いバツテリに接続しツエナー
ダイオード14で適当な電圧を作ることにより、第1図の
場合よりも自由にバイアス電圧を設計することが出来、
よりノイズに対して誤動作し難い回路にすることが出来
るという特長がある。尚、ツエナーダイオード14の代り
にダイオードを用いて5V電源にクランプするならば、第
1図の場合と同様、トランジスタ7のベース・エミツタ
間に1V程度の逆バイアスを与えることになる。
尚、以上述べて来た第1図〜第4図の回路では、バイ
ポーラトランジスタを用いて説明したが、PNPトランジ
スタの代りにP型MOSFETを、NPNトランジスタの代りに
N型MOSFETを用いて、同様の回路を構成してもよいこと
は言うまでもない。
本発明の更に他の実施例を第5図,第6図により説明
する。これらの実施例では、いずれもN型シリコン基板
上に作られたパワーICを想定しているが、出力トランジ
スタ3はオン時の抵抗を低くする目的でNMOS FETとし、
これを駆動するために必要なチヤージポンプ回路CPを設
けている。第5図に示す実施例の場合、主電流の流れる
ソース電極の他に電流検出用の第2のソース電極15を設
けてあるので、電流検出用抵抗器16には出力電流に比例
した極めて小さな電流(例えば1/1000程度の)が流れ
る。従つて、この電流検出用抵抗器16に生じた電圧降下
により電流制限用トランジスタ6が導通し始めると、自
己保持用トランジスタ7が導通し、上記電流制限用トラ
ンジスタ6を完全に導通させて出力トランジスタ3のゲ
ート電位を引下げて出力電流を遮断する。この過程にお
いて、自己保持用トランジスタ7のソース・ゲート間の
逆バイアスを得るために、ツエナーダイオード17が挿入
されている。尚、入力部のトランジスタ5をオフすれば
チヤージポンプ回路CPの出力はなくなり、自己保持用ト
ランジスタ7の自己保持動作はリセツトされる。
また、第6図に示す実施例の場合には、第1図の実施
例の動作とよく似ているが、出力トランジスタ3として
NMOS FETを用いているので、チヤージポンプ回路CPによ
りバツテリ1の電圧VBより高い電圧をトランジスタ3の
ゲートに与えている。この場合、出力電流の検出は、第
1図の場合と同じく、シヤント抵抗器2を用い、その電
圧降下で電流制限用トランジスタ6を動作させる。一
方、自己保持用トランジスタ7のソースは、入力部のト
ランジスタ5のドレイン電位になつているので、トラン
ジスタ7のソース・ゲート間にはその分だけ逆バイアス
が掛つている。従つて、電流制限用トランジスタ6の出
力がその逆バイアス電位を超えると、自己保持作用が生
じることとなる。出力トランジスタ3のゲート電位はダ
イオード18を通して自己保持用トランジスタ7のドレイ
ン電位に引降されて出力電流が遮断される。尚、自己保
持動作はトランジスタ5をオフすることによりリセツト
される。
そして、上記実施例の方法によれば、パワーICの出力
トランジスタ3が、常にスイツチングモードでのみ使用
され、限流制御による発熱がなくなるので、出力トラン
ジスタ部の放熱対策、すなわちサーマルシヤツトダウン
等の保護回路を簡略化することが出来るという特長を有
する。
以上説明した本発明の方法に共通して言いえること
は、出力端子に接続された配線にいかなる地絡が生じた
としても、完全に出力トランジスタを保護することが出
来ると言うことである。すなわち、本発明になる出力ト
ランジスタ保護回路を含む装置が自動車に搭載された装
置の場合、車内に配線されるワイヤーハーネスは車体の
振動等でその電線の被覆が破れることが考えられ、被覆
内部の芯線が車体の鉄板と接触する恐れが多分にあるも
のであり、地絡あるいは接触抵抗を有するレアシヨート
が発生することは十分に発生し得る事故として考えなけ
ればならない。従来の電流制限方式では、この様なレア
シヨートが生じた場合、過電流検出保護に至らない程度
に出力電流が増加し、その時わずかにでも電流制限領域
に入つていれば出力トランジスタが発熱した。しかしな
がら、本発明の方式によれば、レアシヨートの場合で
も、電流がわずかでも電流制限領域に入れば、自己保持
トランジスタの働きで出力トランジスタを完全遮断する
こととなるので、出力トランジスタを完全に保護するこ
とが、車載用装置の保護に極めて適していると言える。
〔発明の効果〕
以上の詳細な説明からも明らかな様に、本発明によれ
ば、出力電流が限流設定値に達すれば直ちに出力トラン
ジスタは遮断されるので、上記スイツチングトランジス
タはスイツチング領域でのみ動作することになり、過電
流による発熱を避けて完全な出力トランジスタの保護が
可能な出力トランジスタ保護回路を提供することが出来
る。また、本出力トランジスタ保護回路を自動車に搭載
する制御装置に採用することにより、出力トランジスタ
の発熱を抑制することから放熱フイン等を廃止すること
が可能となり、もつて、小型軽量の制御装置とすること
が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である出力トランジスタ保護回
路を採用した自動車用自動変速機の油圧制御弁駆動用ソ
レノイドバルブ駆動回路を示す回路図、第2図及び第3
図は上記第1図の回路を利用した他の実施例の回路構成
を示す回路図及びその動作を示す動作波形図、第4図乃
至第6図は本発明の更に他の実施例を示す回路図であ
る。 1……出力トランジスタ、2……シヤント抵抗器、3…
…出力トランジスタ、5……入力部トランジスタ、6…
…電流制限用トランジスタ、7……自己保持用トランジ
スタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大岩 浩幸 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社日立製作所佐和工場内 (72)発明者 木村 博 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社日立製作所佐和工場内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車載のバッテリと車載制御装置のアクチュ
    エータとの間に挿入され、前記アクチュエータへ供給さ
    れるアクチュエータ駆動電流の断続を行う出力用トラン
    ジスタ素子を含む車載用制御装置において、 前記出力用トランジスタ素子の出力電流を検出するため
    に前記出力用トランジスタ素子に直列に挿入されたシャ
    ント抵抗と、前記出力用トランジスタ素子の制御端子に
    並列に接続され、前記出力電流検出用シャント抵抗に表
    われる電圧信号により制御される電流制限用トランジス
    タと、 前記電流制限用トランジスタ素子の出力が所定の電圧を
    超えた時に作動し、前記電流制限用トランジスタ素子を
    強制的に導通状態に保持し、 前記出力用トランジスタを遮断状態に保持する自己保持
    用トランジスタと、 前記電流制限用トランジスタ素子の出力が所定の電圧以
    下の時に、前記自己保持用トランジスタのベースとエミ
    ッタとの間に逆バイアスを掛ける手段と からなる出力トランジスタ保護回路を備えた車載用制御
    装置。
  2. 【請求項2】車載のバッテリと車載制御装置のアクチュ
    エータとの間に挿入され、前記アクチュエータへ供給さ
    れるアクチュエータ駆動電流の断続を行う出力用トラン
    ジスタ素子を含む車載用制御装置において、前記出力用
    トランジスタ素子の出力電流を検出するために前記出力
    用トランジスタ素子に直列に挿入されたシャント抵抗
    と、前記出力用トランジスタ素子の制御端子に並列に接
    続され、前記出力電流検出用シャント抵抗に表われる電
    圧信号により制御される電流制限用トランジスタと、 前記電流制限用トランジスタ素子の出力が所定の電圧を
    超えた時に作動し、前記電流制限用トランジスタ素子を
    強制的に導通状態に保持し、 前記出力用トランジスタを遮断状態に保持する自己保持
    用トランジスタと、入力信号により前記自己保持用トラ
    ンジスタをリセットする手段とからなる出力トランジス
    タ保護回路を備えた車載用制御装置。
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