JPH09242589A - 電磁アクチュエータ駆動回路 - Google Patents

電磁アクチュエータ駆動回路

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JPH09242589A
JPH09242589A JP8050269A JP5026996A JPH09242589A JP H09242589 A JPH09242589 A JP H09242589A JP 8050269 A JP8050269 A JP 8050269A JP 5026996 A JP5026996 A JP 5026996A JP H09242589 A JPH09242589 A JP H09242589A
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solenoid
drive
pulse signal
electromagnetic actuator
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JP8050269A
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English (en)
Inventor
Koichiro Yonekura
光一郎 米倉
茂樹 ▲吉▼岡
Shigeki Yoshioka
Masami Negishi
正美 根岸
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動回路と燃料噴射弁(ソレノイド)とを接
続するコネクタが外れた場合に、高電圧が露出するのを
防止する。 【解決手段】 噴射パルス信号の立上がり時には、スイ
ッチング素子Q1,Q3をONにし、ソレノイド3に高
電圧電源1より高電圧を印加して開弁させる。開弁後は
スイッチング素子Q2,Q3をONにし、低電圧電源2
より低電圧を印加して保持する。噴射パルス信号の立下
がり時には、スイッチング素子Q4,Q5をONにし、
高電圧電源1より高電圧を逆方向に印加する。ここで、
スイッチング素子Q1〜Q5のOFF時にも抵抗R1〜
R3を通ってソレノイド3に微弱電流が流れるようにす
る。そして、比較器7により抵抗R3の端子電圧をモニ
タして断線の有無を検出する。そして、断線検出時に
は、ゲート部8により噴射パルス信号の伝達を遮断し
て、駆動を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁アクチュエー
タの駆動回路に関し、特に高電圧を用いる場合の安全対
策に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁アクチュエータの駆動回路において
は、電源及びスイッチング素子を備え、外部信号源から
の駆動と非駆動とを切換指令する信号に基づいて、その
信号が駆動を指令しているときに、電磁アクチュエータ
に所定の駆動用電流を流すようにしている。
【0003】より具体的に述べれば、例えば自動車用エ
ンジンの燃料噴射弁(インジェクタ)の駆動回路におい
ては、噴射パルス信号に基づいて、燃料噴射弁内のソレ
ノイドに所定の駆動用電流を流すようにしている。この
燃料噴射弁の応答性を高める駆動方式としては、次のよ
うなものがある。開弁時、ソレノイドで針弁を吸引する
ときには、50〜 200Vの高電圧を印加して、電流を速く
立ち上げ、吸引力発生の応答を速くして、針弁を速く開
弁させる。その後、一旦針弁が開弁状態になると、その
状態を保持するのに充分なだけの低電圧を印加して、開
弁状態を保持する。また、閉弁時、ばね力で針弁を着座
させるときには、それまでとは逆方向に高電圧を印加し
て、ソレノイドの磁束を急速に減少させ、吸引力消滅の
応答を速くして、針弁を速く閉弁させる。
【0004】この方式は、日本機械学会〔No930-42〕機
械力学・計測制御講演論文集(Vol.B)〔'93.7.21〜23
・東京〕「729. 高速電磁弁の高速化に関する研究」に
記載されている。また、特許文献では、開弁時にDC−
DCコンバータを用いてコンデンサにチャージした高電
圧を印加する方式として、特開平6−299890号、
特開昭59−85434号等がある。これらは閉弁時に
は逆方向高電圧を印加していないが、ソレノイドの電圧
印加端子を逆にすればよいので、モータ等で正逆転させ
るために電流を双方向に流す手段として一般的に知られ
ているスイッチング素子のHブリッジ構成を用いればよ
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁アクチュエータの駆動回路においては、
外部信号源からの駆動と非駆動とを切換指令する信号に
よってのみ燃料噴射弁を駆動していたため、例えば、駆
動回路と電磁アクチュエータとを接続しているコネクタ
が外れた場合でも、駆動と非駆動とを切換指令する信号
に基づいて、その信号が駆動を指令しているときには、
電磁アクチュエータに駆動用電流を流そうとするため、
特に高電圧電源を用いている場合には、コネクタ部分に
高電圧が露出し、このコネクタ部分が他部品と接触する
などして、短絡することで、過大電流による素子破壊な
どの問題を生じる恐れがあった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、駆動回路と電磁アクチュエータとの接続が外れた場
合などにおける安全対策を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、外部信号源からの駆動と非駆動とを切換指
令する信号に基づいて、その信号が駆動を指令している
ときに、電磁アクチュエータに所定の駆動用電流を流す
電磁アクチュエータ駆動回路において、外部信号源から
の信号が非駆動を指令しているときに、電磁アクチュエ
ータにこれが動作しない程度の微弱電流を流す微弱電流
回路と、この微弱電流回路上の電流の有無に基づいて該
回路の断線の有無を検出する断線検出回路と、この断線
検出回路による断線検出時に、外部信号源からの信号が
駆動を指令しても電磁アクチュエータに駆動用電流を流
すことを禁止する駆動禁止回路とを設ける構成とする。
【0008】すなわち、電磁アクチュエータの非駆動時
でも、これが動作しない程度の微弱電流が流れるように
構成し、その回路の電流の有無を検出することにより電
流無しの場合に断線と判断する。そして、回路の断線が
検出された場合にはその状態が続く限り、電磁アクチュ
エータの駆動を禁止して、高電圧が露出するのを防止す
るのである。
【0009】請求項2に係る発明では、前記電磁アクチ
ュエータは、自動車用エンジンの燃料噴射弁内のソレノ
イドであり、その駆動回路は、外部信号源からの噴射パ
ルス信号の立上がりによる燃料噴射弁の開弁動作時にソ
レノイドに高電圧を印加する第1の回路と、噴射パルス
信号の立上がり後の燃料噴射弁の開弁状態保持時にソレ
ノイドに低電圧を印加する第2の回路と、噴射パルス信
号の立下がりによる燃料噴射弁の閉弁動作時にソレノイ
ドに開弁動作時とは逆方向に高電圧を印加する第3の回
路と、を有し、前記微弱電流回路は、噴射パルス信号の
非発生時に、ソレノイドにこれが動作しない程度の微弱
電流を流すように構成され、前記断線検出回路は、微弱
電流回路上の電流の有無に基づいて該回路の断線の有無
を検出するように構成され、前記駆動禁止回路は、断線
検出回路による断線検出時に、噴射パルス信号が発生し
てもソレノイドに駆動用電流を流すことを禁止するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明では、前記断線検出回
路は、微弱電流回路におけるソレノイド下流の抵抗の端
子電圧と予め定めた基準電圧とを比較する比較器により
構成されることを特徴とする。請求項4に係る発明で
は、前記駆動禁止回路は、外部信号源からの噴射パルス
信号の伝達路に設けたゲート部により構成されることを
特徴とする。
【0011】請求項5に係る発明では、前記ゲート部
は、クロック端子に噴射パルス信号が入力され、データ
端子に断線検出信号が入力されるフリップフロップと、
噴射パルス信号の立下がりによりフリップフロップをリ
セットするワンショットマルチバイブレータとにより構
成されることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、駆動回路
と電磁アクチュエータとを接続するコネクタが外れた
り、これらの間の導線が切れたりして、断線を生じた場
合に、これを検出して、電磁アクチュエータの駆動を禁
止するので、断線を生じても、その部分に高電圧が現れ
なくなる。よって、他部品と接触・短絡しての過大電流
による素子破壊等を確実に防止でき、安全上極めて有効
である。
【0013】請求項2に係る発明によれば、特に自動車
用エンジンの燃料噴射弁の駆動回路において、動作特性
の向上のためにかなりの高電圧を用いている場合の安全
性を確保できる。請求項3に係る発明によれば、断線検
出回路を簡単な比較器を用いて実現できる。
【0014】請求項4に係る発明によれば、駆動禁止回
路の機能を簡単なゲート部で実現できる。請求項5に係
る発明によれば、フリップフロップとワンショットマル
チバイブレータとの組合わせて、ゲート部をより具体的
に実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態とし
て、電磁アクチュエータが自動車用エンジンの燃料噴射
弁内のソレノイドである場合の駆動回路の一実施例につ
いて、図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施
例の駆動回路の回路構成図である。
【0016】1はDC/DCコンバータで高電圧を発生
する高電圧電源、2はバッテリでDC12Vの低電圧電源
である。3は燃料噴射弁のソレノイドであり、電気的に
はインダクタンス成分Lcと抵抗成分Rcとで表され
る。Q1〜Q5はソレノイド3への通電を制御するため
のトランジスタ等のスイッチング素子であり、それぞれ
以下のように設けられている。
【0017】Q1は開弁用ハイサイド側スイッチング素
子であり、高電圧電源1とソレノイド3の一端との間に
設けられている。Q2は保持用ハイサイド側スイッチン
グ素子であり、低電圧電源2とソレノイド3の一端との
間に設けられている。Q3は開弁及び保持用ローサイド
側スイッチング素子であり、ソレノイド3の他端と接地
との間に設けられている。
【0018】Q4は閉弁用ハイサイド側スイッチング素
子であり、高電圧電源1とソレノイド3の他端との間に
設けられている。Q5は閉弁用ローサイド側スイッチン
グ素子であり、ソレノイド3の一端と接地との間に設け
られている。D1〜D3は逆流防止用のダイオードであ
る。
【0019】4は開弁用駆動部であり、例えばワンショ
ットマルチバイブレータにより構成され、噴射パルス信
号を受けて、その立上がりより一定時間幅T1のパルス
を出力し、このパルスによりスイッチング素子Q1をO
Nにする。5は保持用駆動部であり、噴射パルス信号を
受けて、前記T1時間経過後から噴射パルス信号の立下
がりまで、予め設定されたON−OFF周期で間欠的に
パルスを出力し、これによってスイッチング素子Q2を
高速でON・OFFする。尚、スイッチング素子Q3は
噴射パルス信号によりその立上がりから立下がりまでO
Nになるようになっている。
【0020】6は閉弁用駆動部であり、噴射パルス信号
を受けて、その立下がりより一定時間幅T2のパルスを
出力し、このパルスによりスイッチング素子Q4,Q5
をONにする。ここで、開弁用駆動部4、スイッチング
素子Q1,Q3及び高電圧電源1が第1の回路に相当、
保持用駆動部5、スイッチング素子Q2,Q3及び低電
圧電源2が第2の回路に相当し、閉弁用駆動部6、スイ
ッチング素子Q4,Q5及び高電圧電源1が第3の回路
に相当する。
【0021】以上は従来と同様であり、本発明では以下
に述べるような特徴的構成を備えている。微弱電流回路
として、保持用ハイサイド側スイッチング素子Q2と並
列に抵抗R1が設けられ、また、開弁及び保持用ローサ
イド側スイッチング素子Q3と並列に抵抗R2,R3の
直列回路が設けられている。ZD1は抵抗R3と並列に
設けたツェナーダイオードである。
【0022】また、断線検出回路として、比較器7が設
けられ、その一方の入力端子には、抵抗R3の端子電圧
V1が入力されている。そして、低電圧電源2の電圧を
分圧して、基準電圧を得るべく、抵抗R4,R5の直列
回路が設けられている。ZD2は抵抗R5と並列に設け
たツェナーダイオードである。そして、比較器7の他方
の入力端子には、基準電圧として抵抗R5の端子電圧V
2が入力されている。これにより、比較器7はV1>V
2のときにHレベルの信号を出力し、V1<V2のとき
に断線検出信号としてLレベルの信号を出力するように
なっている。
【0023】更に、駆動禁止回路として、開弁用駆動部
4、保持用駆動部5、閉弁用駆動部6及びスイッチング
素子Q3への噴射パルス信号の入力ラインに、ゲート部
8が設けられている。このゲート部8は通常状態(比較
器7の出力がHレベル)では導通状態となり、比較器7
からのLレベルの信号(断線検出信号)により遮断状態
となるようになっている。
【0024】このゲート部8は、具体的には、図4に示
すように、フリップフロップ8−1と、ワンショットマ
ルチバイブレータ8−2とより構成されている。次に作
用を説明するが、先ず図2及び図3をあわせて参照しつ
つ基本動作について説明する。尚、図3では基本動作に
必要な回路部品のみ示し、本発明の特徴的構成について
は省略してある。
【0025】噴射パルス信号が発生せず、入力がLレベ
ルにあるときは、開弁用駆動部4、保持用駆動部5、閉
弁用駆動部6のいずれも作動せず、スイッチング素子Q
1〜Q5は全てOFFの状態であり、燃料噴射弁のソレ
ノイド3には後述するごとく微弱電流回路により動作し
ない程度の微弱電流が流れるだけで、閉弁状態に保たれ
る。
【0026】ここで、図2(a) に示すように噴射パルス
信号が発生して、入力がLレベルからHレベルに立上が
ると、先ず開弁用駆動部4が噴射パルス信号の立上がり
のエッジを捉え、図2(b) に示すように噴射パルス信号
の立上がりから一定時間幅T1のパルスを出力して、ス
イッチング素子Q1をONにする。一方、図2(d) に示
すように噴射パルス信号がそのままスイッチング素子Q
3に与えられてこれをONにする。この結果、高電圧電
源1の高電圧が燃料噴射弁のソレノイド3に印加され、
図3(a) の矢印に示すような電流が流れて、高電圧ゆえ
電流が急速に立上がり、速やかに開弁する。但し、高電
圧電源1内のコンデンサに充電していた電荷が放電する
と、電流は徐々に下がる。
【0027】時間T1の後、スイッチング素子Q1がO
FFすると、保持用駆動部5が図2(c) に示すようにス
イッチング素子Q2を高速でON・OFFする。このた
め、燃料噴射弁のソレノイド3には、スイッチング素子
Q2のON時には低電圧電源2により図3(b) の矢印で
示す経路で増大しながら、またスイッチング素子Q2の
OFF時には図3(c) の矢印で示す経路で減少しなが
ら、それぞれ電流が流れて、開弁状態が保持される。こ
のときの保持用駆動部5からのパルスのON−OFF周
期は、ソレノイド3を流れる電流の大きさが一旦開弁状
態になったソレノイド3をその状態で保持しておくに充
分な値になるように設定されている。
【0028】その後、噴射パルス信号がHレベルからL
レベルになると、保持用駆動部5はパルスの出力を止め
て、スイッチング素子Q2を完全にOFFにし、また、
スイッチング素子Q3も噴射パルス信号がLレベルにな
るためOFFに転じる。同時に、今度は、閉弁用駆動部
6が噴射パルス信号の立下がりのエッジを捉え、図2
(e),(f) に示すように噴射パルス信号の立下がりから一
定時間幅T2のパルスを出力して、スイッチング素子Q
4,Q5をONにする。このため、燃料噴射弁のソレノ
イド3には、時間T2の間、高電圧電源1の高電圧が逆
方向に印加され、図3(d) の矢印に示すように、これま
でとは逆向きの電流が流れることになる。この作用によ
り、ソレノイド3の磁束の減少、すなわち消磁が早めら
れ、閉弁の応答性を高めている。
【0029】これらの動作による燃料噴射弁のソレノイ
ド3への電圧波形を図2(g) に、電流波形を図2(h) に
示している。次に本発明の特徴的構成による作用につい
て説明する。最初に駆動回路と燃料噴射弁との間のコネ
クタの外れを含む断線がない通常の場合について説明す
る。
【0030】噴射パルス信号が発生せず、入力がLレベ
ルにあるときは、開弁用駆動部4、保持用駆動部5、閉
弁用駆動部6のいずれも作動せず、スイッチング素子Q
1〜Q5は全てOFFの状態であるが、低電圧電源2か
ら抵抗R1、ダイオードD2、ソレノイド3、抵抗R
2、R3を通る回路(微弱電流回路)が構成されるた
め、低電圧電源2の電圧をVBとすると、ソレノイド3
には次式で表されるI1 (A)なる電流が流る。
【0031】I1 =VB/(R1+Rc+R2+R3) このとき、I1 がソレノイド3が動作する電流値よりも
充分小さい値となるように、R1〜R3の抵抗値は充分
大きく設定されている。また、このときの抵抗R3の端
子電圧、すなわち比較器7の一方の入力電圧V1は、次
式により表される。
【0032】V1=R3×I1 =R3×VB/(R1+
Rc+R2+R3) 一方、比較器7の他方の入力電圧V2は、次式により表
される。 V2=VB×R5/(R4+R5) よって、 R3/(R1+Rc+R2+R3)>R5/(R4+R
5) となるように、R1〜R5の抵抗値を設定しておけば、
常にV1>V2の関係になる。
【0033】比較器7は上記のようなV1>V2のとき
にHレベルの信号を出力するようになっているので、こ
の場合は、Hレベルの信号をゲート部8へ出力する。次
に駆動回路と燃料噴射弁との間のコネクタの外れを含む
断線がある場合について考える。ここで、駆動回路と燃
料噴射弁とを接続するコネクタは電気的には図1の回路
図上の点A,Bで表せる。今どちらか一方あるいは両方
の点で回路が切断されたとすると、比較器7の一方の入
力電圧V1は0となり、他方の入力電圧V2に変化はな
いため、V1<V2となる。すると、比較器7の出力は
先程とは逆にLレベルとなる。
【0034】すなわち、比較器7は駆動回路と燃料噴射
弁との接続に異常がなければHレベルの信号を出力する
が、コネクタ外れ等により切断箇所があると、断線検出
信号としてLレベルの信号を出力して、ゲート部8に送
るのである。ゲート部8は、図4に示すように、フリッ
プフロップ8−1とワンショットマルチバイブレータ8
−2とで構成されている。
【0035】フリップフロップ8−1は、クロック端子
(C端子)の信号の立上がり時にデータ端子(D端子)
の値を出力端子(Q端子)に反映させる機能を有する。
そして、クロック端子(C端子)に噴射パルス信号を入
力し、データ端子(D端子)に比較器7からの信号を入
力し、出力端子(Q端子)を開弁用駆動部4、保持用駆
動部5、閉弁用駆動部6及びスイッチング素子Q3に接
続してある。
【0036】一方、ワンショットマルチバイブレータ8
−2は、噴射パルス信号を入力し、その立下がりを捉え
て、立下がりのタイミングからある決まった時間幅のパ
ルスを出力するように設定してある。そして、その出力
はフリップフロップ8−2のリセット端子(R端子)に
接続されている。フリップフロップ8−1は、そのリセ
ット端子(R端子)にHレベルの信号が入ると、出力端
子(Q端子)が強制的にLレベルになる。
【0037】これらの作用により、図5に示すように、
噴射パルス信号が入力されて、フリップフロップ8−1
のクロック端子(C端子)がLレベルからHレベルにな
ったときに、比較器7からの信号(D端子)が正常な接
続状態を示すHレベルになっていれば、フリップフロッ
プ8−1の出力端子(Q端子)はHレベルとなり、その
後、噴射パルス信号の立下がりにより、クロック端子
(C端子)がHレベルからLレベルになったときに、ワ
ンショットマルチバイブレータ8−2からのパルスがリ
セット端子(R端子)に入ることによりクリアされる
と、フリップフロップ8−1の出力端子(Q端子)がL
レベルになる。よって、この場合には、噴射パルス信号
がそのまま後段へ(C端子からQ端子へ)伝達されるの
である。
【0038】一方、噴射パルス信号が入力されて、フリ
ップフロップ8−1のクロック端子(C端子)がLレベ
ルからHレベルになったときに、比較器7からの信号が
断線検出信号であることを示すLレベルであった場合に
は、フリップフロップ8−1の出力端子(Q端子)はL
レベルのままで、それは噴射パルス信号の立下がりによ
っても変化しない。よって、この場合には、噴射パルス
信号が後段へ(C端子からQ端子へ)へ伝達されること
はない。
【0039】尚、図5中のPは断線を生じたタイミング
を示している。以上により、コネクタ外れ等により切断
箇所があると、ゲート部8にて噴射パルス信号の伝達が
遮断され、開弁用駆動部4、保持用駆動部5、閉弁用駆
動部6が作動することはないので、スイッチング素子Q
1〜Q5が全てOFF状態に保たれ、コネクタ部に露出
する電圧は、微弱電流用の極低電圧となり、安全なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す駆動回路の回路構成
【図2】 同上の駆動回路の信号波形図
【図3】 同上の駆動回路の電流の流れ方向の変化を示
す図
【図4】 ゲート部の回路構成図
【図5】 ゲート部の信号波形図
【符号の説明】
1 高電圧電源 2 低電圧電源 3 燃料噴射弁のソレノイド 4 開弁用駆動部 5 保持用駆動部 6 閉弁用駆動部 7 比較器 8 ゲート部 8−1 フリップフロップ 8−2 ワンショットマルチバイブレータ Q1〜Q5 スイッチング素子 D1〜D3 ダイオード ZD1,ZD2 ツェナーダイオード R1〜R5 抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部信号源からの駆動と非駆動とを切換指
    令する信号に基づいて、その信号が駆動を指令している
    ときに、電磁アクチュエータに所定の駆動用電流を流す
    電磁アクチュエータ駆動回路において、 外部信号源からの信号が非駆動を指令しているときに、
    電磁アクチュエータにこれが動作しない程度の微弱電流
    を流す微弱電流回路と、 この微弱電流回路上の電流の有無に基づいて該回路の断
    線の有無を検出する断線検出回路と、 この断線検出回路による断線検出時に、外部信号源から
    の信号が駆動を指令しても電磁アクチュエータに駆動用
    電流を流すことを禁止する駆動禁止回路と、 を設けたことを特徴とする電磁アクチュエータ駆動回
    路。
  2. 【請求項2】前記電磁アクチュエータは、自動車用エン
    ジンの燃料噴射弁内のソレノイドであり、 その駆動回路は、外部信号源からの噴射パルス信号の立
    上がりによる燃料噴射弁の開弁動作時にソレノイドに高
    電圧を印加する第1の回路と、噴射パルス信号の立上が
    り後の燃料噴射弁の開弁状態保持時にソレノイドに低電
    圧を印加する第2の回路と、噴射パルス信号の立下がり
    による燃料噴射弁の閉弁動作時にソレノイドに開弁動作
    時とは逆方向に高電圧を印加する第3の回路と、を有
    し、 前記微弱電流回路は、噴射パルス信号の非発生時に、ソ
    レノイドにこれが動作しない程度の微弱電流を流すよう
    に構成され、前記断線検出回路は、微弱電流回路上の電
    流の有無に基づいて該回路の断線の有無を検出するよう
    に構成され、前記駆動禁止回路は、断線検出回路による
    断線検出時に、噴射パルス信号が発生してもソレノイド
    に駆動用電流を流すことを禁止するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ
    駆動回路
  3. 【請求項3】前記断線検出回路は、微弱電流回路におけ
    るソレノイド下流の抵抗の端子電圧と予め定めた基準電
    圧とを比較する比較器により構成されることを特徴とす
    る請求項2記載の電磁アクチュエータ駆動回路。
  4. 【請求項4】前記駆動禁止回路は、外部信号源からの噴
    射パルス信号の伝達路に設けたゲート部により構成され
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電磁ア
    クチュエータ駆動回路。
  5. 【請求項5】前記ゲート部は、クロック端子に噴射パル
    ス信号が入力され、データ端子に断線検出信号が入力さ
    れるフリップフロップと、噴射パルス信号の立下がりに
    よりフリップフロップをリセットするワンショットマル
    チバイブレータとにより構成されることを特徴とする請
    求項4記載の電磁アクチュエータ駆動回路。
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KR20030038518A (ko) * 2001-11-09 2003-05-16 가부시키가이샤 봇슈오토모티브시스템 밸브 구동용 액추에이터 구동 타이밍 조정 회로, 인젝터및 연료 분사 장치
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