JP2569096Y2 - オーバーカウンター式洗面器の取付構造 - Google Patents

オーバーカウンター式洗面器の取付構造

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JP2569096Y2
JP2569096Y2 JP3021093U JP3021093U JP2569096Y2 JP 2569096 Y2 JP2569096 Y2 JP 2569096Y2 JP 3021093 U JP3021093 U JP 3021093U JP 3021093 U JP3021093 U JP 3021093U JP 2569096 Y2 JP2569096 Y2 JP 2569096Y2
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JP
Japan
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counter
basin
mounting structure
opening
push
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JP3021093U
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JPH0682167U (ja
Inventor
聡史 坂
Original Assignee
株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はオーバーカウンター式
洗面器の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カウンターへの洗面器の取付構造には、
オーバーカウンター式洗面器,アンダーカウンター式洗
面器,フレーム式洗面器等の種類に応じて様々な取付構
造が採用されている。
【0003】このうちオーバーカウンター式洗面器の取
付構造としては、従来図6に示しているようにカウンタ
ー100に洗面器取付用の開口102をカウンター成形
後に機械加工等によって形成し、そこに対応する大きさ
の洗面器104を上側から嵌め入れて外周部のフランジ
106をカウンター100上面に載せた状態に固定する
構造が用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこの場
合、洗面器104の全重量がフランジ106にかかるこ
ととなり、カウンター100の開口102周縁部に大き
な集中荷重が作用する。特に図に示しているように開口
102がカウンター後端のバックガード部108の基端
に到る大きさとされてそこに大きな洗面器104が嵌め
入れられ、カウンター100上面に載せられた場合、開
口102の形成によってカウンター100の強度が低下
しているのに加えて、洗面器104の荷重が開口周縁部
に集中的に作用するため、運搬その他取扱中にバックガ
ード部108にクラック110が入り易いといった問題
が生じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するためになされたものである。かかる本考案の
カウンター取付構造は、カウンターに形成した、該カウ
ンターの後端のバックガード部の基端に到る大きさの洗
面器取付用開口に、対応する大きさの洗面器を嵌め入れ
た上、該洗面器の上端外周部のフランジを該カウンター
の開口周辺の上面に載せた状態に取り付けるオーバーカ
ウンター式洗面器の取付構造にして、前記カウンターの
開口周辺の裏面側に押上金具を設けて該押上金具により
該洗面器を前記フランジが前記カウンター上面より僅か
に浮き上がる状態に下から支持し、且つ該フランジとカ
ウンター上面との間の隙間に高分子目地材を詰めて該洗
面器を固定したことを特徴とする。
【0006】
【作用及び考案の効果】上記のように本考案は、カウン
ター裏面に押上金具を設けてこの押上金具により洗面器
を僅かに押し上げるように支持するもので、本考案によ
れば洗面器のフランジを介してカウンターの開口周縁に
集中荷重が作用するのを抑制できる。
【0007】従って洗面器取付用の開口がカウンターの
バックガード部に到る大きさ,形状のものであっても、
運搬その他取扱中にバックガード部にクラックが発生す
るのを防止できる。
【0008】また洗面器のフランジとカウンター上面と
の間には高分子目地材が介在させられており、この目地
材はクッション作用により振動を効果的に吸収するよう
に働いて、上記クラックの発生防止に寄与する。
【0009】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において、10は樹脂カウンターであっ
て後端のバックガード部15に到る大きさ,形状の洗面
器取付用開口12が形成されている。開口12は、バッ
クガード部15側のコ−ナ−部12aの形状が略90度
に近い鋭角形状とされている。
【0010】カウンター10の裏面側には、図3に示し
ているように開口12の右側と左側の各前後2個所、合
計4個所に押上金具18が固定されている。押上金具1
8は、図1に示しているように開口側の端部が洗面器1
4の受部20として形成され、また反対側の端部がカウ
ンター10への当接部22とされている。そしてこれら
の間の部分が被支持部23とされて、この被支持部23
の2個所においてカウンター10に固定されたボルト2
4とこれに螺合されたナット26とにより支持されてい
る。
【0011】ここで押上金具18は厚みが2〜4mmの
メッキした鉄板又はステンレス板から成るもので、被支
持部23の一端から当接部22先端に到る長さL、即ち
開口12から当接部22先端までの長さLが10〜20
mm,巾Wが被支持部23に設けられたボルト穴27の
直径dの3倍以上とされている。但しボルト穴27の直
径dは6mmφ以上である。更にボルト穴27と27と
の間の寸法l2と他部の寸法l1,l3との比率l1
2:l3=3:4:3とされている。
【0012】図1に示しているように洗面器14は、上
端外周部のフランジ16がカウンター10上面より僅か
に浮き上がる状態にボール部の下面が押上金具18の受
部20にて支持され、且つフランジ16とカウンター1
0上面との間に高分子目地材28が詰められて固定され
ている。
【0013】本例のオーバーカウンター式洗面器14の
取付構造の場合、フランジ16がカウンター10上面よ
り僅かに浮き上がった状態で洗面器14が押上金具18
により支持されるとともに、フランジ16とカウンター
10上面との間に高分子目地材28が介在させられてい
るため、カウンター10の開口12周縁部に洗面器14
の重量に基づく荷重が集中的に作用するのが回避され、
カウンター10の開口12周縁部、特に鋭角的なコーナ
ー部12aの部分においてバックガード部15にクラッ
クの生ずるのが防止される。
【0014】また高分子目地材28はクッション作用を
有することから、洗面器14取付状態でカウンター10
を運搬等取扱いする際に、振動がこの高分子目地材28
にて効果的に吸収され、その振動によるクラックの発生
も有効に防止される。
【0015】尚押上金具18はこの例では開口12から
離れる方向において3個所でカウンター10に固定され
ているため、洗面器14の荷重が押上金具18を介して
分散した状態でカウンター裏面に作用する。このため押
上金具18の固定個所においてカウンター10に大きな
集中荷重が作用するのが防止される。
【0016】尚ボルト24はカウンター10成形時に埋
込状態に一体に成形しても良いし、或いはカウンター1
0成形後において後付けでカウンター10に取り付けて
も良い。
【0017】図4は本考案の他の実施例を示している。
この例は押上金具50の被支持部52をカウンター10
に設けたボルト24とナット26とにより支持する一
方、押上金具50の受部54に支持ボルト56を設け
て、この支持ボルト56を介して洗面器14を支持する
ようにしたもので、この例では支持ボルト56の回転操
作によって洗面器14を持ち上げられる利点がある。
【0018】図5は本考案の更に他の実施例を示したも
ので、この例では両端部が被支持部60として、またそ
れらの間の部分が受部62として構成された長い連続し
た押上金具58を用い、その受部62の2ヵ所に支持ボ
ルト56を設けて、これら支持ボルト56を介して洗面
器14を支持するようにしている。
【0019】以上本考案の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本考案はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるオーバーカウンター式
洗面器の取付構造の要部の図である。
【図2】同取付構造を洗面器を外した状態で示す図であ
る。
【図3】洗面器をカウンターに取り付けた状態をカウン
ター裏面側から示す図である。
【図4】本考案の他の実施例であるオーバーカウンター
式洗面器の取付構造の要部の図である。
【図5】本考案の更に他の実施例であるオーバーカウン
ター式洗面器の取付構造の図である。
【図6】従来のオーバーカウンター式洗面器の取付構造
の例を示す図である。
【符号の説明】
10 カウンター 12 開口 14 洗面器 15 バックガード部 16 フランジ 18,50,58 押上金具 28 高分子目地材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンターに形成した、該カウンターの
    後端のバックガード部の基端に到る大きさの洗面器取付
    用開口に、対応する大きさの洗面器を嵌め入れた上、該
    洗面器の上端外周部のフランジを該カウンターの開口周
    辺の上面に載せた状態に取り付けるオーバーカウンター
    式洗面器の取付構造にして前記カウンターの開口周辺の
    裏面側に押上金具を設けて該押上金具により該洗面器を
    前記フランジが前記カウンター上面より僅かに浮き上が
    る状態に下から支持し、且つ該フランジとカウンター上
    面との間の隙間に高分子目地材を詰めて該洗面器を固定
    したことを特徴とするオーバーカウンター式洗面器の取
    付構造。
JP3021093U 1993-05-12 1993-05-12 オーバーカウンター式洗面器の取付構造 Expired - Lifetime JP2569096Y2 (ja)

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JPH0682167U JPH0682167U (ja) 1994-11-25
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JPH0682167U (ja) 1994-11-25

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