JP2568922Y2 - Ｂｓチューナ内蔵テレビ受像機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、衛星放送（BS）の予約録画が行えるVTRに
接続するBSチューナ内蔵型のテレビ受像機に関する。

［従来の技術］ BSチューナを内蔵したテレビ受像機にシステムコント
ロール機能を備えたVTRを接続し、VTRのタイマを利用し
て衛星放送の録画予約を行えるようにしたAVシステムが
普及している。

このシステムでは、録画開始時刻になると、VTRから
テレビ受像機へコントロールケーブルを通じて所定の制
御信号が送られる。そうすると、テレビ受像機では、そ
の制御信号に応動してBSチューナの選局チャンネルが録
画予約のチャンネルに切り替えられ（BSチャンネルの表
示も切り替えられ）、BSデコーダ部より復調された衛星
放送の映像信号および音声信号がVTRへ出力される。さ
らに、現在録画中のメッセージを画面上にオンスクリー
ン表示するようなものもある。

［考案が解決しようとする課題］ 上述したように、従来のこの種テレビ受像機では、予
約録画の開始時刻になると、VTRからの指令に応じて自
動的にBSチャンネルが録画予約チャンネルに切り替わる
のであるが、録画予約されている事情を知らない視聴者
からすれば、突然にBSチャンネルが替わるので、何か故
障が発生したのでないかと無用な誤解・心配を抱くこと
にもなり、具合が悪かった。

本考案は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、衛
星放送の録画予約中ないし録画開始時に視聴者に無用な
誤解を招くことのないようにしたBSチューナ内蔵テレビ
受像機を提供することを目的とする。

［考案が解決しようとする課題］ 上記の目的を達成するため、コントロールケーブルを
介してVTRに接続され、上記VTRの録画開始時刻に上記コ
ントロールケーブルを介して上記VTRから第１の制御信
号を受け、この制御信号に応動してBSチューナの選局チ
ャンネルが録画予約されているチャンネルに切り替えら
れて衛星放送の映像信号及び音声信号を上記VTRへ出力
し上記VTRで録画を行うBSチューナ内蔵型テレビ受像機
であって、上記衛星放送のタイマ録画が予約中であるこ
とを表示する手段、及び上記VTRにより衛星放送のタイ
マ録画が予約されると上記コントロールケーブルを介し
て上記VTRからの第２の制御信号を受け、上記タイマ録
画が開始されまでの間上記表示手段に表示させる制御部
を具備する構成とした。

また、テレビ画面がオフ状態の時でも衛星放送の録画
予約状況を一目瞭然に知らせるため、録画予約表示手段
をLED表示手段で構成することとした。

また、テレビ画面がオフ状態の時でも衛星放送の録画
動作状況を一目瞭然に知らせるため、録画中であること
を表示する手段をLED表示手段で構成することとした。

［作用］ VTRでタイマ録画機能等を用いて衛星放送の録画予約
が設定されると、VTR側より本考案のテレビ受像機側に
対し、録画予約がなされた旨を知らせる所定の制御信号
が送られてくる。この信号に応動して録画予約表示手段
がオンになり、所定の表示を行う。そして、設定時刻
（録画開始時刻）がきて、VTRより所定の制御信号が送
られてくると、録画予約表示手段はオフ状態となる。こ
のように、衛星放送の予約録画が開始されるまでの間、
録画予約表示手段が所定の表示を行うので、視聴者は現
在VTRで衛星放送の録画が予約されていること、したが
ってそのうち録画が予約されていること、したがってそ
のうち録画が開始されることを認識し、録画開始時刻に
なってBSチャンネルが突然替わっても回路の故障と勘違
いするようなことはない。

このような録画予約表示手段をLEDで構成すると、例
えば深夜や留守中にテレビ画面をオフにしている時でも
それと無関係（非連動）にLED表示が可能なため、録画
予約の状況を一目瞭然に知らせることができる。

また、録画中であることを表示する手段を、従来のよ
うなオンスクリーン表示手段ではなく、LED表示手段で
構成することにより、深夜や留守中にテレビ画面をオフ
にしている時でも、録画動作の状況を一目瞭然に知らせ
ることができる。

［実施例］ 図は、本考案の一実施例によるBSチューナ内蔵テレビ
受像機の主要部の回路構成を示す。

このテレビ受像機は、通常の地上放送（UHF/VHF）を
受信するためのUHF/VHFチューナ10に加えて衛星放送を
受信するためのBSチューナ12を有する。これらのチュー
ナ10,12は、それぞれUHF・VHFアンテナ、BSアンテナ
（図示せず）に接続され、制御部14より選局回路（図示
せず）を介して同調信号を受け操作者の指定したチャン
ネルの信号を選択する。

チューナ10,12でそれぞれ選択された信号は、復調回
路16,18で復調され、映像・音声信号AV1,AV2となり、映
像・音声切換回路20に入力され、同時に、録画すべき衛
星放送の映像・音声信号AV2はAVケーブル42を介してVTR
50に対して送出される。映像・音声切換回路20には、AV
ケーブル40を介してVTR50より再生映像・音声信号AV3も
入力されるようになっている。切換回路20は、制御部14
の制御の下で、入力映像・音声信号AV1,AV2,AV3の中の
いずれか１つを選択し、映像信号（V1,V2,V3の中のいず
れか１つ）は映像信号処理回路22へ、音声信号（A1,A2,
A3の中のいずれか１つ）は音声出力回路24へ出力する。
しかして、選択されたチャンネルの映像がディスプレイ
26の画面上に表示されると同時に該チャンネルの音声が
スピーカ28より出力されるようになっている。

VTR50は、システムコントローラ機能を有し、コント
ロールケーブル44を介して本テレビ受像機の制御部14に
接続され、BSチューナ12を利用した衛星放送の録画予約
も行えるようになっている。

しかして、VTR50は、ある衛星放送番組のタイマ録画
が予約されると、制御部14に対し、コントロールケーブ
ル44を通じてその旨（録画予約が行われた旨）を知らせ
ると所定の制御信号を送ってくる。そうすると、制御部
14は、ドライブ回路30を介してLED表示部32内の［予約
中］表示LEDを点灯し、その予約録画の開始時刻まで点
灯し続ける。

そうして、録画予約の開始時刻（タイマ設定時刻）に
なると、VTR50よりコントロールケーブル44を通じて制
御部14に録画を開始する旨および選択すべきBSチャンネ
ル等の情報を与える制御信号が送られてくる。この制御
信号に応動して、制御部14は、BSチューナ12に予約録画
のチャンネルを選択させ、切換回路20にVTR50に対して
衛星放送の映像・音声信号AV2を出力させる。そして、L
ED表示部32内の［予約中］表示LEDを消灯し、代わりに
「録画中」表示LEDを点灯するとともに、［BSチャネ
ル］表示を予約録画のチャンネルに切り換え、さらに、
オンスクリーン表示回路34を介してディスプレイ26の画
面上にBS関係のキーが入力禁止状態になった旨のメッセ
ージを出す。なお、LED表示部において、［予約中］の
表示と「録画中」の表示とが明確に識別されるように、
両者のLEDの発光色を相違させるとよく、例えば「予約
中」表示LEDを録、「録画中」表示LEDを赤としてよい。

このように、本テレビ受像機では、VTR50で衛星放送
の録画予約が行われてからその録画が開始されるまでの
間、LED表示部32内の［予約中］表示LEDを点灯するよう
にしたので、視聴者はBS録画の予約状況を一目で知るこ
とができ、録画開始時刻になって［録画中］表示LEDが
点灯し、［BSチャンネル］表示が切り替わっても、別に
驚くようなことはなく、無用な心配をしなくても済む。

また、衛星放送は、いわゆる24時間放送なので、最近
のBSチューナ内蔵テレビ受像機では深夜はテレビ画面を
オフにしたまま、BS関係の各部（BSチューナ12,復調回
路18等）をオン状態にしてBS録画を行えるようにしてい
る。本実施例では、LED表示部32をディスプレイ26に対
して非連動、BS関係の各部に連動とし、衛星放送の録画
予約の状況および録画中の状況をLEDで表示するように
したので、画面オフ状態でもユーザは状況認識すること
ができる。

［考案の効果］ 本考案は、上述したような構成を有することにより、
次のような効果を奏する。

請求項１のBSチューナ内蔵テレビ受像機によれば、VT
Rで衛星放送の予約録画を開始されるまでの間予約中で
あることの表示を行うようにしたので、その予約録画が
開始されるまでの間、視聴者に現在VTRで衛星放送の録
画が予約されていること、そのうち録画が開始されるこ
とを認識させることができることができ、したがって、
録画開始時刻になってBSチャンネルが突然切り換わった
際に視聴者に無用な誤解・心配を起こさせないようにす
ることができる。

請求項２のBSチューナ内蔵テレビ受像機によれば、録
画予約表示手段をLED表示手段で構成するので、例えば
深夜や留守中にテレビ画面がオフになっている間でもそ
れと無関係（非連動）に録画予約の状況を一目瞭然に知
らせることができる。

請求項３のBSチューナ内蔵テレビ受像機によれば、録
画中であることを表示する手段をLED表示手段が構成す
るので、例えば深夜や留守中にテレビ画面がオフになっ
ている間でもそれと無関係（非連動）に録画動作の状況
を一目瞭然に知らせることができる。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案の一実施例によるBSチューナ内蔵テレビ受
像機の主要部の回路構成を示すブロック図である。 12……BSチューナ、14……制御部、18……復調回路、20
……映像・音声切換回路、32……LED表示部、50……VT
R。

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コントロールケーブルを介してVTRに接続
   され、前記VTRの録画開始時刻に前記コントロールケー
   ブルを介して前記VTRから第１の制御信号を受け、この
   制御信号に応動してBSチューナの選局チャンネルが録画
   予約されているチャンネルに切り替えられて衛星放送の
   映像信号及び音声信号を前記VTRへ出力し前記VTRで録画
   を行うBSチューナ内蔵型テレビ受像機であって、前記衛
   星放送のタイマ録画が予約中であることを表示する手
   段、及び前記VTRにより衛星放送のタイマ録画が予約さ
   れると前記コントロールケーブルを介して前記VTRから
   の第２の制御信号を受け、前記タイマ録画が開始される
   までの間前記表示手段に表示させる制御部を具備したこ
   とを特徴とするBSチューナ内蔵型テレビ受像機。
2. 【請求項２】前記録画予約表示手段をLED表示手段で構
   成したことを特徴とする請求項１記載のBSチューナ内蔵
   テレビ受像機。
3. 【請求項３】前記衛星放送が録画中であることを表示す
   る手段を具備し、これをLED表示手段で構成したことを
   特徴とする請求項１又は請求項２記載のBSチューナ内蔵
   テレビ受像機。